カプ色あり

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2012年08月02日(木)
12.指先
2012年07月29日(日)
髭騎士8
2012年07月26日(木)
11.掌
2012年07月23日(月)
髭騎士7
2012年07月17日(火)
金緑石11
2012年06月30日(土)
金緑石10
2012年06月28日(木)
豆騎士 右手編その後のその後
2012年06月25日(月)
髭騎士6
2012年06月22日(金)
デフォでない改め「俺様な皇帝と恥ずかしがり屋の騎士の話5」
2012年06月21日(木)
デフォでない4

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

12.指先
身体の一部で20題 12. 指先(R15)

 彼の髪に触れる。存外に柔らかい髪を指先で梳いて、悪戯に引っ張って。
 彼の頬に触れる。頬に残る涙の跡を指先で拭って、もっと濡れさせたくて。
 彼の指に触れる。拒もうと振り払おうとする指を指先で絡め取って唇を寄せて。
 彼の肌に触れる。抵抗する躯を押さえ込んで白い肌に指先を這わせて。
 己の想いなどこれっぽっちも気づかずに、皆に向ける笑顔と同じそれを向けてくる彼が赦せなくて。
 己の欲望など微塵も疑わず警戒心の欠片も抱かない彼が可笑しくて。
 だから指先で触れてみる、その身の自由を奪って、髪に頬に指に肌に。乳首に臍に楔に――――そして慎ましやかな蕾に。
 指先が触れる度灯る熱が信じられないと目を見開くのを見れば、もっともっと触れたくなる。刺激に堅くなった乳首を指先で摘んでは押し潰す。逃れようと身を捩る様を楽しむように指先て臍を擽る。叢に身を潜めようとする楔を引き出して、その先端を指先で押し開く。そして。
 双丘の狭間で息づく蕾を指先で柔々と撫でれば強張る躯。涙の滲む瞳がやめてくれと訴えるのに構わず指先をねじ挿れ、拒むようにキュンと窄まる蕾を強引に押し開いて指先を沈めていけば絡みつく熱い肉襞。グチグチと動かす度切れ切れに上がる悲鳴。
 この指先が彼の躯に触れる度様々に応えてくれるのが嬉しくてやめられない、やめてやれない。
 指先で。
 この指先で。

 愛しい彼の全てを支配する為に、今夜も指先を伸ばした。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます、嬉しいです〜v

身体お題です。前回「掌」をあんな感じで書いたので、今度は攻め→受けな「指先」です。どうぞ、お好きなカプで思いっきり脳内妄想してやって下さい(笑)

それにしても毎日暑いですね。言うまいと思っても気がつけば「暑い」って言ってます。一度「暑い」と言うたびに100円貯金することにしたらアッと言う間に溜まりそうな気がする……。
そんな暑い中、火曜日は東京ドームに中日戦を見に行ってきました。Y新聞が配ってる2階D指定席の招待券を父が送ってきて、息子が行くと言うんで行く事にしたのですが、これ、当日指定席券に引き換えなきゃいけないんですよね。2時から引き換え開始だったので1時半頃いけばいいかと1時20分頃行ったら……夏休みなめてましたorz 既に長蛇の列で、しかも私が並んだところは建物の陰にもならない思いっきりの炎天下。もう死ぬほど暑くて時間潰しに携帯で日記書く気にもならず、ただひたすら日傘の小さい陰に身を潜めて耐えておりました。1時20分頃から並んで結局券を引き換え終えて時計を見たら2時50分頃。ホント冗談抜きで熱射病で倒れるんじゃないかと思いましたよ(苦笑)長蛇の列だったんで立ち見かと恐れていたものの何とか席も確保でき、その後は近くのデニーズに飛び込んでアイスカフェオレとフルーツナタデココで一息入れました。こんなにおいしいカフェオレは初めてだったよ(笑)息子が部活終わってくるまでそのままそこで「初回衝撃」の続きを打ち、息子が来てから早めの夕飯を食べていよいよドームへ。天井近い席だとは思ってたけど、いや〜、前の座席に人が座ってないと落ちそうで怖い(苦笑)でも、球場全体がよく見えてよかったですけどね。三塁側でも巨人ファンが多くて「同胞がいない」と言いつつ応援バットを叩いて応援してる息子を見てたらすっごく楽しそうだったので、思わず自分もバット買ってきて応援してしまいました(笑)いやだって、井端の応援とかしてみたかったんだもん。井端の応援は最初「オー、オオオ、オー」と掛け声から入るので、初球打ちとかされてしまうと応援する暇がないヤツだとは知っていたのですが、ああいう風にバットを突き出して「オーオー」言っているとは知りませんでした。試合も中日勝ったし、楽しかったですよー。暑い中並んだ苦労が報われました(笑)

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

ハム、茹でても作れるんですね。茹で豚とかになるんじゃないんだ、ハムなのね(笑)ハボならきっちり燻製で作ってくれそうですv髭、いや、仕事なんて全部放り出して部下も振り切って来てると思いますよ。今頃セントラルでは部下たちが「中佐〜〜〜ッ、またですかーーーッッ!!」って叫んでると思います(笑)キングはもうシたい放題ヤりたい放題です、なにせキングですから(笑)「そういう人々」このロイはやっぱり「猫」ですよー。なにせ夜一さん状態の“まんま猫”ですから(笑)私的にはハボロイのロイは「黒猫」ロイハボのロイは「黒豹」だと思っております。親猫の代わりに子猫育てる大型犬!いやまさしくそうかも(笑)「初回衝撃」ようやく終わりました。続編書かないとちゃんと懐いてないですよねぇ(苦笑)そのうち書くものなくなったら書きたいです、今はほら、宿題溜まってるから(笑)

なおさま

いつもコメント沢山ありがとうございますーvふふ、やはり同一人物でしたか(笑)なんか楽し嬉しいですvロイの机の引き出し!凄い、三段全部お菓子でいっぱいなんだ!(笑)確かにクッキーは嵩張りそうですから一番下の大きいところに缶がいっぱい入ってそうです。いいなぁ、それ、そのうちなんかのシーンで書きたいですよ(笑)
2012年08月02日(木)   No.218 (カプ色あり)

髭騎士8
ヒュハボ風味

 司令室を飛び出したハボックは階段を駆け上がり屋上へと出る。広い屋上をゆっくりと横切り歩み寄った手摺りに凭れかかるとハアと深いため息を零した。
「サイテー」
 八つ当たりなのはよく判っている。ヒューズとの行為は同意の上で強制されての事ではないのだ。勿論声を聞かれるのが恥ずかしいからと訴えるハボックを面白がったヒューズがわざと声を上げさせたりする事はあったが、それでも結局それを赦しているのはハボック自身だ。
「でも、あんな事……ッ」
 声を聞かれただけでも恥ずかしいのにオカズにされた上あまつさえ。
『ヤらしてくんない?一回でいいからさ。アンタだってそんなヤらしい躯してんだ。一人じゃ足りねぇだろ?』
 男の言葉が脳裏に蘇ってハボックは唇を噛む。恥ずかしくて悔しくて、ヒューズに当たりでもしなければやっていられなかった。
「ぶん殴っちまった……」
 力一杯男の顔を殴ってしまった。
「訴えられたら大佐の部下でいられなくなっちゃうかな」
 こんな理由で配置換えなどあまりに情けなさすぎる。ハボックはくしゃくしゃと顔を歪めると、手摺りを掴む手の甲に目元を擦り付けた。

「まったく一体なんだと言うんだ」
 山積みの書類を前にしたロイは、机に頬杖をついてぼやく。朝から様子がおかしかったハボックは飛び出したきり戻ってこないし、電話をかけてきたヒューズはロイの鼓膜が破けんばかりの勢いで電話をたたき切ったきり連絡がない。
「くそう、気になって集中出来ん。仕事が進まんのはアイツらのせいだな」
 己のサボリ癖を他人のせいにして、溜め込んだ菓子を食べようと引き出しを開けた時、ノックの音と共に扉が開いた。
「ハボック」
 開いた扉の側に佇む背の高い姿を認めてロイが呼びかける。キュッと唇を噛んで俯いていたハボックは顔を上げてロイを見た。
「その……さっきはすんませんでした」
 そう言って頭を下げるハボックをロイはじっと見つめる。引き出しの中からチョコの箱を取り出すとハボックに差し出した。
「食うか?」
「え?」
「疲れた時や頭が回転しない時は糖分をとるのが一番だ」
 ニッと笑って言うロイをハボックは目を見開いて見つめる。「ほら」とロイがチョコの箱を振るのを見て手を伸ばした。一瞬躊躇うように指先を引っ込めてからチョコを一粒取って口に放り込んだ。
「旨いだろう?この夏限定のチョコだ」
 そう言って笑うロイにハボックはもぐもぐと口を動かして頷く。何も言わないハボックを見つめてロイが言った。
「ヒューズに何か言われたか?」
「なんも言われてないっス!!」
 反射的に声を張り上げてしまって、ハボックは唇を噛む。ロイはそんなハボックを見つめていたが、やがて肩を竦めて言った。
「ならいいが、何かあったら言え。私が燃やしてやるから」
「…………はい」
 小さな声で答えて頭を下げ執務室を出て行こうとすれば呼び止めるロイの声がする。振り向いた途端飛んできたチョコの箱を受け止めたハボックにロイが言った。
「大サービスだ、持っていけ」
 ニヤリと笑うロイを目を見開いて見つめたハボックはもう一度頭を下げて執務室を出て行く。その背を見送ってロイはやれやれとため息をついた。
「最後の一箱だったのに……。ヒューズめ、後で請求してやるッ」
 ロイはそう呟くとキャンディを取り出し口に放り込んだ。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みですv

「髭騎士」です。ヒュハボ幾つか平行して書いてますが、これが一番書きやすい気がします。ロイを書くのが楽しい……って、何か間違っている気もしなくも(苦笑)

今週末はダンナと息子がナゴヤドームに野球観戦で出かけているので、思いっきり一人を満喫しました〜(笑)いいなぁ、一人って……(しみじみ)こんな時はガッツリポメラで書きたいところだったんですが、ハボロイの新連載が全然書けずにエライ時間がかかっちゃいましたよ。本文自体も悩んだけど何が決まらなかったってタイトルが(爆)半日ネットでさまよっても全然浮かばず、苦し紛れのタイトルになっちゃいました(苦)まあ、中身もかなり苦し紛れな感じなんですが、なんとか持ち直して頑張りたいと思いますー。

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

手作りでハムを作るなんて、凄い先輩ですね!ハムって燻製しなくても作れるんでしたっけ…?働きがない主婦なのでさっぱり判りません(苦笑)「掌」はロイハボで妄想して頂きましたか。遭遇率というより、あの話で豆は難しい気がします(苦笑)ついにオリンピック始まりましたね。競泳を見ていて、やはり高校生のオニイチャンは筋肉の付き方が足りんな〜とか思ってました。いや、見るべきところはそこじゃないっての(爆)

お題・掌では、がっつりヒュハボで妄想しました の方

うふふふ、確かにヒューズの方が手付きがヤラシイ気がしますね。つか、ハボックの気持ち判ってて素知らぬ顔してそうです(笑)本当、益々暑いですね……、お体お気をつけ下さいねv

ブラッドレイ…憎い(笑) の方

上の方と同じ方かなと思ったのですが、違ったら困るので別にお返事します(苦笑)うふふ、腐れ色ぼけジジイ!(爆)そう思って頂けたならオッケって感じです(笑)まだもう少しハボックが可哀想ですが、幸せになれるよう祈ってあげて下さいませv(笑)

RHの小説がアップされてません の方

ええと、アップされていないというのは土曜に更新された分の事でしょうか。アップ直後とコメント頂いてからも自分のパソ&携帯で確認しましたが、アップされていると思います。また、他の方に感想も頂いているので、間違いなくアップされている筈なのですが。コメントが「RHの小説がアップされてません」の一言だけなので、他の小説の事なのかどうにも判断がつきません。もしそうでしたらまた改めてご連絡お願い致します。
2012年07月29日(日)   No.217 (カプ色あり)

11.掌
身体の一部で20題 11. 掌(R15)

 彼の掌が触れる。からかうように髪をくしゃりと一混ぜして、離れていく。
 彼の掌が触れる。宥めるように背中を撫でて、離れていく。
 彼の掌が触れる。励ますように肩を叩いて、離れていく。
 彼の掌が触れる。気遣うように手を握って、離れていく。
 優しく、親しみを込めて、触れては離れていく彼の掌。本当はもっと別の場所に触れて欲しいと思ってるなんて、これっぽっちも気づきはしないから。
 強請るように、祈るように、願うように見つめても、彼は決して気づかないから。
 だから、今夜も自分で触れてみる。己の掌を彼の掌と思いこんで。ベッドの上、掌で己の躯を探る。首筋を辿り胸へと滑らせ。プクリと立ち上がった胸の頂を掌で押し潰せば唇から零れる熱い吐息。何度もさすって乳首がイヤラシく濃い色に染まりコリコリとした痼になるまで掌で潰して、そうまでしてから下へ下へ。腹を辿り叢から頭を擡げる楔を両の掌で包み込む。ゆっくりと扱けば掌の中で嵩を増して熱く息づいて。
「    」
 彼の名を呼びながら包み込んだ掌で己を高めていく。こうして、こうやって触ってとイヤラシく強請りながら。
 掌が。
 彼の掌が。
 強くきつく扱いて、己を高みへと誘って────。

 掌で熱く弾ける己の熱を受け止めて、今夜も一人涙を零した。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですv

身体お題です。いやあ、もう全然思いつきませんでしたー(苦笑)攻め←受けってことで、お好きなカプで妄想頂ければ〜。

以下、拍手お返事です。

髭、面白そうな展開に の方

ええ、やっぱりオカズにされてました(笑)ふふふ、まあ、デフォですからね。続きもお楽しみ頂けたら嬉しいですーv

おぎわらはぎりさま

そうそう仕事放棄で吹っ飛んでくると思われます(笑)ロイ、彼は良心の人ですから決して遊んでなどいませんよ?(ニヤニヤ)ええと、どれもかなりの急角度ですね(苦)あんまり角度が急だと手に余るので、なるべくフラットなものでよろしくお願いします(苦笑)

キリカさま

こんにちは、初めましてvわーい、仲間が増えて嬉しいですーvやたらと数だけはあるサイトですが、一つでも二つでも気に入って下さるといいなと思っています。うふふ、ロイハボもオッケーになりましたか?片カプだけでも嬉しいですがやはり両方読んで頂けると喜びも倍増ですvこちらこそ、うちのサイトを見つけて下さってありがとうございます。どうぞよろしくお付き合いお願いいたしますねv
2012年07月26日(木)   No.216 (カプ色あり)

髭騎士7
ヒュハボ風味

「あ」
 玄関の扉を開けて外へ出ようとしたハボックは、丁度同じように廊下に出てきた隣の男と目が合う。慌てて目を逸らしそそくさと行き過ぎようとして、背後からかかった声に仕方なしに足を止めた。
「こんちは」
「……ども」
 挨拶されれば返さない訳にはいかず、ハボックは首を竦めるようにして会釈する。そうすれば男はハボックの事を頭のてっぺんから爪先までジロジロと見た。
「俺さあ、男の喘ぎ声ってのがあんなに色っぽいって知らなかったよ」
「えっ?」
「時々来るあの髭の男が相手なんだろ?一体どんな事されてあんな下半身にクるような声出してんの?」
「ッッ!!」
 あからさまにそう尋ねられてハボックは絶句する。真っ赤に染まった顔を背けるように男に背を向け足早に階段に向かって歩けば、男が後からついてきた。
「なあ、どんなプレイしてんの?この間の夜はまたすっげぇ激しかったみたいだよな。俺、思わずアンタの声オカズにしちゃったよ」
 そんな風に言われれば羞恥のあまり息が止まりそうになる。「なあ」と肩を掴まれて、ハボックは男の手を思い切り振り払った。
「煩いッ!」
 そう怒鳴って羞恥に涙ぐんだ目で睨みつければ男が目を見開く。それからニヤリと笑って言った。
「ふぅん、そんな顔してヤられてるんだ。そりゃあ、あの男も煽られるってもんだよな」
 男はそう言ってズイと顔をハボックに寄せる。
「あのさぁ、イヤラシい声ばっか聞かされてこっちもいい加減堪んないんだよね。近所迷惑っての?だからさぁ責任とって欲しいんだけど」
「せ、責任っ?」
 近所迷惑などと言われれば反論のしようがなくハボックは男を見つめる。男はハボックの空色の瞳を間近に覗き込んで言った。
「ヤらしてくんない?一回でいいからさ。女じゃないから失敗してデキちまう心配もないし、アンタだってそんなヤらしい躯してんだ。一人じゃ足りねぇだろ?」
 男の言葉を聞く内にハボックの瞳が大きく見開いていく。男はハボックが何も答えないのをいいことに、手を伸ばしてハボックの頬を撫でた。
「なあ」
 間近に迫る男の顔が下卑た笑いを浮かべた瞬間、ハボックの拳が男の顔にめり込む。
「ッッ!!」
 渾身の力で殴り飛ばされた男の体がアパートの廊下を吹っ飛んでゴロゴロと転がっていったが、男がどうなったか、ハボックは確かめる事もせず階段を駆け下り司令部へと走っていった。

「ハボック、お前、本当に仕事する気ないだろう」
 ベッタリと机に懐いている部下の金色の頭に向かってロイが言う。だが、聞こえている筈なのに顔を上げようともしないハボックにロイは眉を顰めた。
「おい、ハボック、お前な、そう言う態度は――――」
「ほっといて下さい」
 ムッとして言いかけた言葉を遮られて、ロイは目を瞠る。どうやら何かあったらしいと、ロイが首を傾げて尋ねようとした時、開けっ放しの執務室の扉の向こうで電話のベルがなった。
「チッ」
 舌打ちしてロイは執務室に入る。机の上の電話に手を伸ばし、煩く鳴り響く受話器を取り上げた。
「はい」
『ああ、ロイ?俺だけど』
「俺なんて名前の知り合いはいないな」
 受話器を耳に押し当てた途端聞こえてきた陽気な声に、ロイは眉を顰めて答える。相変わらず机に突っ伏したままのハボックを見ながら続けた。
「くだらない話なら切るぞ。今立て込んでいる」
『なんだよ、テロリストからラブレターでも届いたか?』
 からかうように尋ねるヒューズにロイはため息混じりに答えた。
「それならよかったんだがな、ハボックの様子が変だ」
『――――少尉の?変って?』
 聞かれてロイは首を傾げる。
「よく判らんがかなり落ち込んでる。意中の相手に余程こっぴどくフラれでもしたかな」
 理由を聞こうとしたところの電話で本当の理由は判らないまま、ロイはこれまでの経験からそう推察して口にする。だが、受話器からは何も反応が返ってこず、ロイは不思議そうに相手の名を呼んだ。
「ヒューズ?」
『――――あ。ああ、すまん』
 さっきまでの陽気さが影を潜めたヒューズの声を訝しんでロイが口を開く前に、ヒューズが言った。
『ロイ、少尉と代わってくれないか?』
「ハボックと?どうして?」
『いや、こっぴどくフラれたってんなら今度セントラルの美女を紹介してやろうと思ってさ』
「なるほど」
 ロイは答えてハボックを見る。
「私からはこの間紹介してやったが上手くいかなかったし、どうもイーストシティの女性とは相性がよくないようだからな。それもいいかもしれん」
 ロイはヒューズの提案に頷くと「待ってろ」と言って受話器を机に置く。大部屋のハボックの側に歩み寄ると声を掛けた。
「ハボック、おい」
 そう呼んでもハボックは顔を上げない。仕方なしに肩を揺すればハボックがむずがるようにロイの手を払いのけた。
「ほっといてくれって言ったっしょ!」
「電話だ、ヒューズから」
 ロイが言えばハボックの肩が震える。
「中佐から……?」
「ああ、お前がフラれたらしいと言ったら代わってくれってな」
 そう聞いてハボックがむくりと起き上がる。泣きはらしたように目元を紅く染めたハボックの顔に、一瞬ドキリとしながらロイは言った。
「セントラルの美女を紹介してくれるそうだぞ」
 ニコニコと笑みを浮かべるロイをじっと見つめたハボックは無言のまま立ち上がる。執務室に入ると受話器を取り上げ耳に押し当てた。
「ハボックっス」
『少尉っ?どうした、ロイがお前の様子が変だと言ってたが、何かあったのか?』
 そう聞かれて、だがハボックは答えない。暫くの沈黙の後、ヒューズが心配そうにハボックを呼んだ。
『……ジャン?どうしたんだ、まさか本当に女にフラれた訳じゃ――――』
「中佐」
 話す声を遮ってハボックはヒューズを呼ぶ。『なんだ?』と返ってくる声を聞けばハボックの手がブルブルと震えた。
「――――嫌いっス」
『え?』
「中佐なんて大っ嫌いっス!!」
 ハボックは受話器に向かってそう怒鳴ると思い切り机に叩きつける。そのまま執務室を飛び出したハボックが大部屋を駆け抜けて部屋の外へと出ていけば、ロイがびっくりして目を見開いた。
「ハボックっ?おい、一体どうしたっ?!」
 何が何だか判らないままロイは執務室に戻り投げ出された受話器を取り上げる。
「ヒューズ?貴様、うちの部下になにを言ったんだっ?事と次第によっては――――うわッ!」
 怒鳴りかけたロイは、いきなり叩ききられた電話が立てた耳障りな音に顔を顰める。
「一体全体なんだって言うんだ」
 思いもしない展開に、ロイは耳を押さえて呟いたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気の素です、ありがとうございますーvv

「髭騎士」です。本当は身体お題を書くつもりだったんですが、考える時間がなかったので、書き置いてあったコレで(苦笑)

以下、拍手お返事です。

「見毛相犬2」面白かった〜 の方

わーッ、ありがとうございますーッ!!そんな風に言って頂けると頑張って書いた甲斐があったというものですv飄々としながらも一本筋の通ったハボック、うふふ、嬉しい〜vよかったー、ここまで書いてきてv次回作も頑張りますので、引き続きお付き合いよろしくお願い致しますv

おぎわらはぎりさま

ハボの幸せを望みつつそこに至る過程で苛められているのが好き……同志ッ!!(ガシッ←熱い抱擁)歪んだ愛、大好きです(笑)わ〜、仕事の合間に…ありがとうございますー。でもどうぞお手柔らかに、黒ハボロイとか無理なんで(苦笑)「見毛相犬2」そうですねー、確かにハボック傷ついたかもしれないです(苦笑)でもハボなら例によって飄々と過ごしていくと思います。躾、絶対ギャグですよ〜。まあ、それは妄想で補完して頂くということで(笑)この土日は東京涼しくて楽だったんですが、また明日からは30度越え……本当にのんびりいきましょう。
2012年07月23日(月)   No.215 (カプ色あり)

金緑石11
ヒュハボ風味

「ハボック」
 呼べば明らかにギクリとした様子でハボックが振り向く。見開いた空色が困惑と怯えの色を浮かべているのを見つけて、ヒューズは唇を歪めた。
(ロイの側を離れるのが)
(俺のところに来るのが)
(そんなに嫌かよ)
 期限未定で出張と聞いて、泣きそうな顔でロイに食ってかかっていた。何度も理由を聞いてロイに翻意を促そうとするのをみれば、ロイの側を離れたくないと訴えているように思えて、ヒューズはギリと歯を食いしばった。
「すぐ出るぞ。さっさと用意しろ」
「無理言わないで下さいッ」
 言えば間髪をおかずに返ってくる答えにヒューズはムッと眉をしかめる。怒りを露わにしたその表情に、ハボックは一瞬怯みながらも言った。
「そんないきなり期限も判らず出張なんて行ける訳ねぇっしょ!護衛の仕事だってあるし、小隊預かってもいるんスよッ」
「だが、ロイは行けと言ったろう?」
 そう言われてハボックがグッと詰まるのを見て、ヒューズは畳みかけるように続けた。
「俺がすぐ出ると言っても何も言わなかった。つまりは護衛にも小隊にもお前は必要ないって事じゃないのか?」
 殊更意地悪く言えばハボックが顔を歪める。何も言えなくなって唇を噛むハボックをじっと見つめてヒューズはもう一度繰り返した。
「すぐ出るぞ。軍服の予備くらいロッカーにあるだろう?足りないものは向こうで調達したらいい。さっさと用意しろ、ハボック少尉」
「……アイ・サー」
 階級を強調すればピクリと震えたハボックが呟くように答える。のろのろと背を向け執務室から出て行こうとするハボックに、ヒューズは手を伸ばした。
「ッ?!」
 二の腕を掴んでグイと引けば、ハボックがギョッとして振り向く。大きく見開いた空色を見たヒューズの唇から本人すら思いもしない言葉が零れた。
「覚悟がないなら来るな。俺と来ればどうなるか、判ってんだろう?」
 そう言えばハボックの唇が何か言いたげに震える。だが、結局何も言わずに執務室を出て行った。
「……何を言ってるんだ、俺は。命令に背くなんてハボックに出来ないのは判ってんだろうが」
 ハボックがヒューズに同行するのはロイの命令だからだ。行きたくないと駄々をこねる事など軍人として赦されない。
「とんでもない下衆だな」
 ククッと低く自嘲して、ヒューズはハボックが出て行った扉を食い入るように見つめた。

 執務室を出たハボックは大部屋を通り抜け廊下へと出る。真っ直ぐ前を見据えて歩いてはいたものの、正直何処に向かって歩いているのか判っていなかった。
「そうだ、軍曹に話しなきゃ……」
 漸く何をしなければいけないのか思い至ってハボックは呟く。小隊の詰め所に行き扉を開ければ、中にいた部下達が一斉にハボックを見た。
「隊長?」
 中から小柄な軍曹が立ち上がって寄ってくる。ハボックは頭一つ半低い年上の部下をじっと見下ろしたが、ぼそりと低く言った。
「暫く空けるから」
「え?」
「セントラルに行ってくる。いつ戻んのかは判んねぇ」
 ハボックがそう言えば一瞬静まり返った詰め所が次の瞬間大騒ぎになる。当然の如く“何故?”だの“小隊はどうなるんだ”だのという声が飛び交う中、軍曹はハボックを詰め所の外に押し出した。
「隊長、一体どういうことです?」
「ヒューズ中佐んとこの助っ人だってさ」
「ヒューズ中佐の?マスタング大佐は了承されてるんで?」
 そう聞けばハボックの顔が泣きそうに歪む。
「軍曹、オレ、どうしたらいいのか判んないよ……」
「隊長?」
 ハボックの瞳に浮かぶ怯えが一体何に対してのものなのか、軍曹にはまるで判らずただ苦しげなその顔を見つめるしかなかった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手も嬉しいですv

すみません、今日の更新お休みしますー(苦)三連休後の更新日だと朝からガツガツ書かないと間に合わないんですが、もー、暑くて湿度高いしグロッキーですorz 全然集中出来ないっスよ。そんなわけで申し訳ないです。あ、でも、玄関だけ模様替えしときますんで。しかし、夏本番前からこんなで乗り切れるんかな〜(苦笑)

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

コメント沢山ありがとうございますv「鎖骨」骨も色々あるけれど、やっぱり鎖骨って妙に色っぽいですよね。白い肌に陰影を刻む骨の形がかみつきたくなるほど色っぽいと思います(笑)「煙草」あー、昔過ぎて恥ずかしい(苦笑)こんな二人の風邪菌なんて誰もうつりたくないと思います(苦笑)「偏愛」この頃はやけに黒いのが書きたくて書いたような記憶があります。髭は黒くなければ子煩悩の常識人だと思いますよ(ニヤリ)「真・偏愛」やっぱり最後はハボが堕ちて行くのがデフォだと想うんで!(笑)「商品目録」ははは、きっと宅配の人、しげしげハボの事見てくと思います(笑)後篇……間空いたらどうするつもりか忘れてしまった(爆)お道具山ほど調べたんですけど、数あり過ぎてどうするつもりだったのか…頑張ります(苦笑)「金剛石」ふふふ、ハボロイにはああしてこうしてこうなったらハボロイになるんですよ(爆)でもまぁ、お好きなカプで妄想して頂けたらいいと思いますvえ?私なんてしょっちゅう「わあ、好みの身体vv触りた〜いvv」って騒いでますよ。今度のオリンピックでも好みのオニイサンのナイスボディを見るのが楽しみ……(爆)
2012年07月17日(火)   No.213 (カプ色あり)

金緑石10
「金緑石」まとめ読みリンクはこちら → 

ヒュハボ風味

 言いかけた言葉を飲み込んだロイがノックに答えると、書類を手にしたフュリーが入ってくる。差し出された書類を受け取ったものの険しい表情で立ち尽くすロイをフュリーが訝しげに見た。
「大佐?どうかされましたか?書類に不備があります?」
「――――いや」
 どこか拙いところがあったろうかと手元を覗き込んでくるフュリーに、ロイがハッとして答える。乱暴な仕草で椅子に腰を下ろし書類の中身を確認してサインを認めるロイを見ながらヒューズが言った。
「フュリー曹長、わりぃけどハボック呼んできてくれるか?」
「あ、はい」
「ロイから話があるんだよ」
「判りました」
 ヒューズの言葉に頷いたフュリーは、視線を向けた先のロイの表情が不機嫌に歪むのを見て慌てて執務室を飛び出す。どこに行ったんだとあちこち探して、トイレを覗いたフュリーはハボックが手を洗っているのを見つけてホッと息をついた。
「ハボック少尉、大佐が呼んでますよ」
 そう声をかけたがゴシゴシと手を洗っているハボックは答えない。無言のまま手の皮が剥けてしまうのではと思えるほど力を入れて手をこするハボックの様子に、フュリーは眉を顰めた。
「あの……ハボック少尉?」
 もう一度声をかけてもハボックは答えないどころか顔も上げない。ザアザアと水を流し力任せに手をこすり続ける姿がどこか異様で、フュリーはゴクリと唾を飲み込んだ。それでも気を取り直し息を吸い込む。さっきよりは大きな声でハボックに呼びかけた。
「ハボック少尉!」
 漸く声が届いたのだろう、その声に今度はハボックの肩が声をかけた方がギョッとするほど大きく跳ね上がる。まん丸に見開いた瞳でハボックが振り向けば、フュリーは顔をひきつらせて笑みを浮かべた。
「あー、えと、驚かせてすみません。何度も呼んだんですけど」
「ご、ごめん……、ちょっと考え事してて……」
 普段の陽気なハボックとはまるで違う酷く取り乱した様子にフュリーは首を傾げる。
「何か拙い事でもあったんですか?顔色悪いですよ?」
 思わず心配してそう言いたくなる程様子がおかしいハボックにフュリーが眉を寄せれば、漸くハボックが笑みを浮かべた。
「別になんともないよ。大佐、なんだって?」
「さあ、話の内容まではちょっと」
 いつもの調子で返事が返ってフュリーはホッとしつつ答える。
「そっか、まあ、行きゃ判るな。サンキュー、フュリー」
 ハボックはそう言って濡れた手をパッパッと振って水気を払うとフュリーの脇をすり抜けてトイレを出る。足早に廊下を歩いて司令室に戻り、大部屋を抜けて執務室の扉を叩いた。
「ハボックっス、大佐、呼んでるってなんの用っスか?」
 いつもの癖でおざなりなノックの後、ハボックは返事も待たずに扉を開く。ロイが座る執務机に歩み寄ろうとして、上官の顔がいつになく不愉快そうに歪められている事に気づいた。
「大佐?」
 一体どうしたんだろうとハボックは大振りな机に手をついてロイの顔を覗き込む。返事がないのを訝しんでもう一度呼ぼうとした時、聞こえた声にギクリと身を強張らせた。
「ロイは言いたくないみたいだから俺から言ってやるよ」
「ヒューズ中佐っ?」
 声がした方を振り向けば、窓に寄りかかるようにして立っていたヒューズがゆっくりと歩み寄ってくる。ハボックが目を見開いて見つめればヒューズが笑みを浮かべた。
「そんなにビックリすることねぇだろう?少尉」
「あ……いや、だって気配がしなかったから」
 ロイが呼んでいると聞いて執務室に入る時からヒューズはいないものだと思い込んでいた。その上気配を消されていてはいくらハボックと言えど気づきようもない。ハボックがもごもごと言い訳めいた事を口にすれば、ヒューズは肩を竦めて言った。
「まあ、いい。でな、少尉。お前さん、セントラルに長期出張だから」
「……は?」
「俺んとこに期限未定で出張。直ぐに出る用意しろ」
 ハボックはそう言うヒューズの顔をポカンとして見つめる。三回頭の中で繰り返してやっとヒューズの言葉の意味を理解したハボックは、振り返るとロイの机をバンッと叩いた。
「長期出張っていきなりなんスかっ?!そんな事突然言われたって困りますッ!」
「ハボック」
 目を吊り上げて喚くハボックをロイが顔を歪めて見上げる。ハボックはそんなロイに顔をズイと近づけて言った。
「なんで?オレなんか大佐の気に障る事しました?護衛外されなきゃなんないような事なんか?それとも小隊任せらんないって事?」
「そうじゃない、ハボック」
「だったらなんでっ?」
 ヒューズのところに行かされると聞いて、すっかりパニックに陥ったハボックは必死の思いで喚き続ける。その時、ゆらりと怒気が空気を震わせた。
「そんなに俺のところに来るのは気に入らねぇか?」
 低い声が背後から聞こえて、ハボックはギクリと身を震わせる。肩越しにヒューズを見たハボックは眼鏡の奥の昏い常盤色に息を飲んだ。
「そういう訳じゃ……」
「ならどういう訳だ?」
 そう尋ねられてハボックは言葉を失う。まさかヒューズへの気持ちを口にするわけにはいかず、ハボックは唇を噛んだ。
(だって……中佐の側にいたらオレ……)
 いつか表に出すべきでない想いを口にしてしまうかもしれない。ヒューズの熱を知って、いけない事だと嫌と言うほど判っていてなお抱いて欲しいと強請ってしまうかもしれない。
「ヒューズのところで例の調査の手が足りんと言うのでな。お前に行って貰おうと思う」
「大佐」
 ロイが言えばハボックが縋るようにロイを見る。だがロイは乱暴な仕草で立ち上がると、それ以上なにも言わずに執務室を出て行ってしまった。
(そんな……)
 ついさっき己がしていたことを思えば、気持ちを隠し続ける自信などまるでない。
「ハボック」
 途方に暮れて立ち尽くしていたハボックは、背後から聞こえた声に大きく身を震わせた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになってます、嬉しいですv

「金緑石」です。ちょっと間が開いたのでリンク貼ってみましたー。一応日記に載せたssの内、シリーズものなど五月分までは「dump renew」もしくは各カプリング部屋のシリーズもののページに移してあります。間が開いたと言えば、今日は久しぶりに「菫2」も更新します。「セレスタ」が今強制ブラハボ真っ只中で「菫2」も無理矢理だしどうしようかなぁとも思ったのですが、せっかく書いた事だし。でも、これこそ読み返さないと訳判らんよね(苦笑)しかし「菫2」、もう五十章も近いというのにまだ全然終わる気配がない……。もう少し過去話が続いて更にロイとラブくなる前には色々と関門が(苦)いい加減もういいよって言われそうだよねぇ……。お付き合い頂ける方、どうぞ読んでやって下さいー(汗)

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

豆きましたよ、ふふふ、右手、いいでしょう?(笑)「マッキー極太」!!(爆)いやあ、それ使って遊ぶのは結構大変そうです。あれ、軸径29.4ミリですってよ(爆)あ、でもバ○ブより細……(殴)「見毛相犬2」なるほど、セントバーナードですか。確かにあのボヘラッとしたところはイメージかもしれません(笑)「菫青石の恋」お楽しみ頂けていると嬉しいですv

エド、楽しそうですねぇ〜 の方

まったくですよねぇ。あの年であんなであと五年も経ったらどうなるんだろう。ハボック、苦労が絶えなさそうです(笑)
2012年06月30日(土)   No.206 (カプ色あり)

豆騎士 右手編その後のその後
CP:エドハボ(R20)

「あー、疲れたァ」
 旅の途中で立ち寄った宿のベッドにドサリと倒れ込んでエドワードは呟く。そうすればポケットに入れておいたペンがゴリとその存在を主張して、エドワードは手を突っ込んで太字用のマジックペンを出した。
「少尉、元気してっかな」
 くるくると器用に指の間でペンを回して、エドワードは遠くイーストシティにいる恋人の事を思う。そのペンを見ていれば羞恥に震えるハボックの顔が思い浮かんで、エドワードはだらしなく顔を弛めた。

「へぇ……じゃあ、少尉ってばこのペンを尻に突っ込んで善がってたんだ」
「よっ、善がってなんて────」
「違うの?」
「ッッ!!」
 そう聞かれて絶句して目を逸らすハボックの顔をエドワードは覗き込む。キュッと唇を噛み締めて顔を真っ赤に染めるハボックを見れば、自分より十ほども年上にも関わらず可愛くて可愛くて堪らなかった。
「ねぇ……やって見せてよ」
「えっ?!」
 間近から覗き込むようにして囁けばハボックがギョッとしてエドワードを見る。見開く空色を見つめて、エドワードは囁いた。
「このペンを俺の右手だと思って突っ込んだんだろ?どういう風にやったのか、見せてよ、少尉」
「ヤだよッ!!」
 エドワードのオネダリに、当然といえば当然の答えが返ってくる。ふるふると首を振るハボックに圧し掛かって、エドワードは手にしたペンをハボックの目の前に翳した。
「俺がいない間少尉がどうしてんのか、知りたいんだ……ねぇ、このペンでどうやったの?」
「知らないッ!もう忘れたッ!」
 ペンを見るのも恥ずかしいというように、ハボックはギュッと目を瞑って声を張り上げる。エドワードはそんなハボックをじっと見つめていたが、ハボックのボトムに手をかけるとグイと引き下げようとした。
「なっ?!なにすんだよッ?!」
「んー?やって見せてくれないって言うなら俺がやってみようかなって」
「ッ?!冗談言うなッ!!」
「冗談なんかな訳ないだろ」
 エドワードは全体重をかけるようにしてハボックをソファーに押さえ込むと下着ごとボトムを剥ぎ取ってしまう。色の薄い楔をキュッと握れば、ハボックの躯が大きく震えた。
「やっ、やだッ!!」
 直接触れられればろくな抵抗も出来なくなる。零れてくる先走りを塗り込めるようにクチュクチュと扱かれて、ハボックは息を弾ませて力の入らない手でエドワードを押し返した。
「やっ、んっ……んんっ」
「少尉、可愛い……」
 頬を染めて息を弾ませるハボックを見下ろして、エドワードはゴクリと喉を鳴らす。煽られるままに扱く手の動きを早めれば、エドワードの下でハボックの躯がビクビクと震えた。
「……ッ、たいしょ……イくッ、も、イくッ!!」
「いいよ、イって」
 ハアハアと息を弾ませてハボックが縋るようにエドワードを見る。それににんまりと笑って手の動きを早めれば、エドワードの手の中で楔がググッと膨れ上がった。
「やっ……見んなッ、あっ……アアアッッ!!」
 エドワードの視線を感じてハボックは羞恥に顔を歪めながら達してしまう。エドワードの手の中にもったりとした青臭い液体を吐き出して、ハボックはぐったりとソファーに沈み込んだ。
「かぁわいいッ、少尉」
 そう言って紅い頬に派手な音を立ててキスすれば、ハボックが紅い顔で睨んでくる。それにニヤリと笑って、エドワードはハボックの熱で濡れた手でペンを掴んだ。ペンに白濁を塗し、手に残る白濁を蕾に塗りたくる。そうすれば、ハボックがギクリと身を強張らせた。
「大丈夫だって、一度は挿れたんだろ?」
「やだ……大将、やだ……」
「少尉がこれで感じるとこ、見たいんだよ」
「やだッッ!!絶対イヤだッ!!」
 ニッと笑って言ったエドワードは珍しく激しく拒絶されて目を丸くする。一瞬押し黙って、だが、こんな風に拒絶されればかえって挿れてみたいという気持ちが強くなって、エドワードはハボックの脚の間にペンを持った手を差し入れた。
「大将ッ!!」
「挿れるぜ」
 低く囁けばハボックの瞳が大きく見開く。怯えた子供のような瞳で見つめられて、エドワードはゾクゾクしながら蕾に押し当てたペンをグッと押し込んだ。
「ヒ……ッ」
「大丈夫、ゆっくり挿れっから、力抜いてて」
「や、だァ……ッ!!」
 グーッとペンを押し込んでいけばハボックが顔を歪めて喉を仰け反らせる。腕を掴んでくるハボックの指が食い込むほど力が入るのを感じながら、エドワードはペンを奥深く押し込んだ。
「うわ……すげぇヤらしい眺め……ッ」
 ペンを押し込んでしまうと、エドワードはハボックの脚を押し上げ恥部を覗き込む。ヒクヒクとヒクつく蕾がペンをがっぷりと咥えているのを見て、エドワードはゴクリと唾を飲み込んだ。
「ぬ……抜いてッ」
「まだダメ」
 震える声でハボックが懇願するのにあっさりと返して、エドワードはペンの端を掴む。グリグリと容赦なく掻き回せばハボックの唇から悲鳴が零れた。
「ヒィィッ!!やめてッッ!!」
「こうやって遊んだんだろ?少尉」
「違……ッ!アアッ!!」
 ゴリゴリとペンで前立腺を押し潰されてハボックは大きく躯を跳ね上げる。ハアハアと息を弾ませて、ハボックは涙の滲む瞳でエドワードを見上げた。
「お願い、大将ッ、も、抜いてッッ!!こんなの嫌だッ!!」
「そんなこと言って、少尉の、すっげぇ涎垂らしてんじゃん」
「言うなッ、ヒィッ!!」
 言うと同時にグリグリとペンを押し込まれハボックは悲鳴を上げる。ふるふると首を振って縋るようにエドワードを見上げれば、金目の少年はフムと考える仕草をした。
「そうだなぁ、抜いてやってもいいけど、じゃあ、オネダリしてくんない?」
「オ、オネダリ……?」
「そ。俺の右手で犯して欲しいって」
 そう言えばハボックが目を瞠る。シャイなハボックにはこうしてペンで犯されるのも右手で犯してと強請るのも堪らなく恥ずかしく、ハボックは小さく首を振った。
「ふぅん、まあ、俺はいいけど。少尉のヤらしい顔見られればなんでも」
 エドワードは言いながら沈めたペンをゆるゆると動かす。その刺激にハボックがビクビクと躯を震わせた。
「ペンでこのままイっちゃう?」
「やだッ!」
 意地悪く尋ねればすぐさま答えが返ってくる。
「じゃあ言えよ。俺の右手で犯してって」
「大将っ」
 エドワードは言いながらペンを小刻みに揺らした。その上更にそそり立った楔に手を伸ばす。軽く扱けばハボックが逃れようと身を捩った。
「素直じゃねぇなぁ、少尉」
 なかなか強請る言葉を口にしないハボックに、少年はムッと唇を尖らせる。
「いいよ、素直じゃない少尉にはお仕置きすっから」
「えっ?」
 言うなりエドワードは髪を結んでいたゴムを取りハボックの楔の根元に巻き付けてしまう。慌てるハボックを押さえつけ、エドワードはペンを乱暴に動かし始めた。
「ヒィッ!!ヒィィッッ!!やめ……ッ、やめてッッ!!」
「だって、少尉、素直じゃねぇんだもん」
 エドワードは冷たく言い放つとグリグリとペンで前立腺を押し潰す。そうすればハボックの唇から一際高い悲鳴が上がった。
「いた……ァッ!!は、破裂する……ッ!!」
「大丈夫だって、大袈裟だなぁ、少尉は」
「たいしょ……ッ、解いてっ、イかせてッ!!」
「じゃあ、言えって」
 そう言ってエドワードはハボックの顔を覗き込む。息を飲んで口を噤むハボックを見て、ペンをグチョグチョと動かした。
「ヒィ……ッ!!」
「少尉?」
 涙を零しながらハアハアと息を弾ませるハボックをエドワードは低く呼ぶ。そうすれば、ハボックが何度も唾を飲み込んで漸く言葉を口にした。
「大将の右手で犯して……ッ」
「どうやって犯して欲しい?」
「ッ?!」
 必死の思いでそう口にすれば畳みかけるように聞かれて、ハボックは目を見開く。それでも軽くペンを動かされ、ハボックはビクンと震えて言った。
「指で……メチャクチャに掻き回して欲しい……」
「こんな風に?」
「ッッ!!ペン、ヤだァッッ!!指っ、指がいいッ!!」
 言って激しくペンを動かせばハボックが悲鳴を上げる。それを聞いてエドワードは漸く満足すると沈めていたペンをグイと引き抜き、代わりに指をズブズブと埋めた。
「ヒャアアアアッッ!!」
「うわ、すっげぇ、絡みついてくるッ!」
 熱い内壁がキュウキュウと締まって指を包み込むのを感じれば、エドワードは顔を輝かせて言う。グチョグチョと激しく掻き回せばハボックの躯が面白いように跳ねた。
「ヒャウウッッ!!ヒアアアッッ!!」
「少尉、すっげぇヤらしい」
 高い嬌声をあげて身悶えるハボックをエドワードは食い入るように見つめる。手を伸ばして戒めていたゴムを取れば、ハボックが大きく目を見開いた。
「ヒィィィィッッ!!」
 嬌声と共に背を仰け反らせたハボックが熱を吐き出す。キュンキュンと蕾が収縮して鋼の指を締め付けるのを感じて、エドワードは堪らず己のボトムに手を伸ばした。前を弛め乱暴に指を引き抜くとハボックの脚を抱える。そのままヒクつく蕾に己を押し当てると、一気に根元まで突き立てた。
「アアアアアッッ!!」
 ガツガツと興奮のままに突き上げればハボックがガクガクと震える。絡みついてくる熱い肉壁を容赦なく擦り上げ、エドワードは荒い息の合間にハボックに口づけた。
「んんッ」
 強引に口づけられハボックが目を見開く。苦しげにもがく躯を押さえ込んで激しく揺さぶったエドワードは、ブルリと震えて熱を吐き出した。
「ッッ!!」
 ドクドクと白濁を注ぎ込まれてハボックの躯が小刻みに震える。そそり立った楔から漏らすように白濁を垂らしたハボックががっくりとソファーに沈み込んだ。
「少尉……ッ」
 ぼんやりと宙を見つめるハボックにエドワードは何度も口づける。自分に意識を向けさせようと、沈めたままの楔で熟れた中を掻き回せば、ビクリと震えて空色の瞳がエドワードを見た。
「少尉……すっげぇ、可愛かったぜ」
 チュッチュッとキスしながら囁けばハボックが恨めしそうにエドワードを見る。そんな表情すら興奮を煽られて、エドワードは堅さを取り戻しつつある楔でハボックの躯を揺さぶった。
「ひ……ッ、も、無理……ッ」
 弱々しくもがけば中に埋められた楔が嵩を増すのを感じる。怯えたように圧し掛かる少年を見上げれば、エドワードがニンマリと笑った。
「また暫く会えないからさ、たっぷりシてやるからな、少尉」
「大将…ッ、やめ……ッ、ひぃぃんッ!」
 弱々しい懇願も少年を煽るばかり。ハボックはすっかり盛り上がった少年の良いように啼かされ続けるしかなかった。

 そして。
「なんだよ、これ」
 散々自分のことを好きにしていった少年が残していった置き土産を前に、ハボックはふるふると震える。今、ハボックが前にしたテーブルの上にはエドワードが記念にと持っていったマジックペンより更に二周りは太いペンが置いてあった。
「大将のバカ……ッ!!」
 ハボックは真っ赤な顔でそう呻くと、ペンを取り抽斗に放り込む。そのまま寝室に飛び込むとブランケットの中に潜り込み、エドワードをの事を罵り続けた。

 その頃。
「今度は指じゃなくて俺のに合わせたペン、置いてきたしッ!次に会うのが楽しみだぜ、少尉っ」
 エドワードは楽しげにそう言うと、手にしたペンにチュッとキスしたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、書く気モリモリ貰ってます、嬉しいですv

「豆騎士」ですー。先日6周年記念の無配本に合わせて出した改訂版に書き下ろしで載せた「右手編」「右手編その後」の続きになります。まあ、これだけでも読めるかなーと。「その後」で「散々焦らされた挙げ句強請らされた」って書いたんだけど、ちょっと違っちゃったかなぁ……まあ、いいか(←いい加減な)相変わらず豆に押され気味のハボックをお楽しみ頂ければ嬉しいですv
……しかし、今月の日記、今日まででカプなし2、ハボロイ2、ロイハボ1、エドハボ1、そしてヒュハボが7ってね。しかもエロ率高いし……。来月は少し心を入れ替えよう……入れ替えたい……入れ替えられればいいなッ!(目標低すぎ)


以下、拍手お返事です。

水瀬さん

ひひひひvツボって貰えて嬉しいっス!猫耳尻尾付きもいいけど、丸々ニャンコの夜一さんタイプ、いいですよねッvv戻ったらマッパは凄く美味しいと思うんですが、それだと毎回ハボが軍服抱えて走り回って色々大変だと思うので今回はハニーフラッシュ状態で(笑)ナルトはお色気の術するとマッパだけど戻ると服着てるから、そんな感じなのかもしれません(笑)あ、でも夜一さんは猫から人間になった時ってマッパだっけ?ふふふ、アホな妄想万歳!まだまだいっぱい猫になって貰おうと思いますv

おぎわらはぎりさま

そうそう、ハボの筋肉は実用的な美ですね、健康的でハリのある肌vうふふふvv「下着」うわぁ、こんなの書いたなぁ(苦笑)いい気になって書きまくったっていう。ロイだったら人目を気にせず堂々と大量の下着を購入すると思います(笑)“H★LOVE”の刺青、確かに全員つけてそうな…(爆)メールで頂いた分はそちらの方から返信させて頂きますねv日々、ありがとうございますv頑張りますのでよろしくお願いしますv
2012年06月28日(木)   No.205 (カプ色あり)

髭騎士6
CP:ヒュハボ(R18)

「えっ?帰った?」
「ああ、ついさっきな」
 コーヒーを載せたトレイを手に執務室に入ってきたハボックは、ロイがそう言うのを聞いて目を瞠る。ロイの机にカップの一つを置けば、書類から目を上げてカップを手にしたロイが続けた。
「セントラルの大尉から電話があって、仕事がたまってるんだからとっとと帰ってこいと怒鳴られてたよ」
「そう……っスか」
 どこの副官も怖いなぁと嘆くロイをそのままにハボックは執務室を出る。トレイの上に残ったカップを見つめて、ため息をついた。
「なんだよ、帰るなら帰るって言ってけっての。無駄にコーヒー淹れちゃったじゃん」
 ハボックはそう呟いて司令室の大部屋を出る。給湯室まで行くと飲んでくれる人のないカップの中身を空けようとして手を止めた。
「……ちぇっ」
 がっかりと肩を落としてハボックは捨てようとしたコーヒーを啜る。ハアとため息をついて壁に寄りかかった。
「大体いつも勝手なんだよ、人のこと振り回してばっかで」
 今回だって突然やってきたと思えば散々に自分のことを乱した挙げ句挨拶もなしに帰ってしまった。ハボックはキュッと唇を噛むと残ったコーヒーを捨てて給湯室を出ていった。

 仕事を終えてハボックはアパートに戻ってくる。リビングの灯りをつけると手にしたサンドイッチの袋をテーブルの上に放り投げた。
「あーあ」
 ドサリとソファーに腰を下ろしハボックはだらしなくへたり込む。深くため息をついてアパートの天井を見上げた。
 狭いはずのアパートが何故だかやけに広く感じられる。ずるずるとソファーに沈み込むともう一度ため息をついた。
「なんだよ」
 あんな風に笑うからてっきり今日はアパートに来るのだと思っていた。それなのに。
「……中佐の馬鹿」
 ハボックはため息をついて目を閉じる。暫くそのまま座り込んでいたハボックだったが、やがてそろそろとボトムに手を伸ばした。前を弛めそっと己を取り出すと色の薄い楔を握り締めゆっくりと扱き出した。
「ん……ふ……」
 ハボックの唇から熱い吐息が零れ、切なげに眉が寄せられる。徐々に楔を扱く手の動きが速まり、零れる吐息が温度を上げた。
「はぁ……ッ、んふ……」
 先走りを塗り込めるように扱けばクチュクチュとイヤラシイ水音が部屋に広がっていく。
「あふ……中佐ァ……」
 首を仰け反らせハボックが瞼の裏に浮かぶ姿を呼んだ時。
 ジリリンッ!!
「ッッ!!」
 突然電話のベルが鳴り響き、ハボックはギョッとして目を見開く。驚きのあまりハアハアと息を弾ませて、ハボックは鳴り響く電話を見た。そのまま放っておこうとも思ったが万一急な呼び出しだと拙い。ハボックはそろそろとソファーの端に躙り寄ると楔を握り締める手と反対の手を電話に伸ばした。
「……もしもし」
 なるべく息を整えてからそう言う。司令部の誰かだろうかと待つハボックの耳に飛び込んできたのは、たった今頭に浮かんでいた男のものだった。
『よお』
「中佐っ?ア、アンタねぇ、帰るなら帰るって一言……ッ」
 思わず咄嗟にそう怒鳴れば受話器の向こうで笑う気配がする。今朝聞いたばかりの筈なのにやけに懐かしい気がする声に、ハボックは切なげに息を吐いた。
『どうしたよ、俺が帰っちまって淋しかったか?』
「ッ、そ、そんなわけねぇっしょ!」
『とか言って、それじゃあお前の手の中にあるのはなんだよ』
 そう言われてハボックはギクリとする。
「な……何のことっスか?オレ今サンドイッチ食って────」
『オカズにしてんのはサンドイッチじゃなくて俺じゃねぇのか?』
「ッッ!!」
 見えるはずもないのにズバリと言い当てられてハボックが絶句する。そうすればクスクスと笑う気配がして、ヒューズの声が聞こえた。
『やっぱりな。あんな話した後だし、絶対その気になってんだろうって帰るの凄く心残りだったんだが、大尉が煩くってなぁ。悪かったな、かわいがってやれなくて』
「なっなに言って……ッ」
『ああ、固くなって、だらしなく涎垂らしてんじゃねぇか。ほら、聞いててやるから扱いてみな──ジャン』
「ッ!」
 耳元に吹き込まれるクスクスと笑う低い声にハボックは目を瞠る。ハアハアと浅い呼吸を繰り返していたが、やがてゆっくりと手を動かし始めた。
「ん……んふ……」
『ふふ……イヤラシイ音がきこえるぜ?クチュクチュって……。そんなに気持ちイイのか?』
 囁かれる声にハボックは小さく頷く。促すように『ジャン?』と呼ばれて口を開いた。
「気持ち……イイっス……」
『そうか……今お前の、どんなになってる?教えてくれよ』
「どんなって……」
『いっぱい涎垂らしてんのか?』
 そんな風に言われて、ハボックは恥ずかしそうに首を振る。ハアハアと息を弾ませて蜜を塗すように楔を扱けば、ヒューズの声が聞こえた。
『ジャン、後ろは?どうなってる?』
「うしろ……?」
『そんなイヤラシイ声出して、イヤラシイ音立てて……後ろ、ヒクついてんじゃねぇか?ん?』
「後ろ、は……」
 ハボックは呟くように言って楔を扱いていた手を双丘の狭間に差し入れる。そっと指を伸ばして奥まった箇所に触れると、垂れてきた先走りに濡れてヒクヒクと戦慄く蕾にハボックは一際熱い吐息を吐いた。
「あ……ふ……」
『……指、挿れてみろ、ジャン』
「指……?」
 やわやわと蕾を撫でながらハボックが呟く。そうすれば受話器からヒューズの囁き声が聞こえた。
『そうだ……大丈夫、ちょっと力を入れたらいい。いつも俺がしてやってるだろう?ほら……挿れてみろ、ジャン』
「…………」
 囁く声にハボックはほんの少し躊躇ってからクッと指に力を入れる。そうすれば指先が蕾の中にめり込んで、ハボックは息を弾ませた。
『そうだ、そのまま……ゆっくりと中に挿れるんだ、ゆっくり、ゆっくり……』
「はあッ……んっ、ふ……ぁっ」
 囁く声に導かれるように、ハボックは蕾に埋めた指先をゆっくりと押し込んでいく。
「んっ、んっ」
『上手だ、そのままグーッと根元まで……入ったか?』
「はあ……ッ、は、入った……」
 気がつけば中指が根元まで埋まっている。それを聞いたヒューズが低い声で言った。
『じゃあ今度はその指を動かしてみろ。掻き回すように……ゆっくり……広げて……』
「はあ……ふぁ……っ、中、さ……ッ」
『中佐じゃねぇ……マースだ、ジャン、呼んでみろ……もっと気持ちよくなるぜ……?』
 低く囁かれる声にハボックはゾクリと震える。グチュグチュと指を掻き回していたが、やがて口を開いて言った。
「マース……」
『ジャン……』
「あ……ッ」
 呼べば答えるように声が返ってきて、ハボックはビクリと震える。それと同時に掻き混ぜる蕾が指をキュンと締め付けて、ハボックは切なげにため息をついた。
『ジャン……指、増やしてみな?一本じゃ足りねぇだろ?俺のは、もっと太いだろ?ん?』
「ん……足りない……」
 囁く声に頷いてハボックは指を二本、三本と増やしていく。そうすればハボックの唇から零れる声が甘さを帯び、そそり立った楔から更に密を零した。
「ふあ……マース……ッ」
『凄いな、ぐちょぐちょだぜ?ほら、掻き回してみな。お前ん中のイイトコがあるだろう?突いてやろうか?俺のデカイので、ゴリゴリされると気持ちイイよなぁ……?』
 ハボックはハアハアと息を弾ませ、埋めた指を激しく出し入れする。いつもヒューズが楔で突いてくれる箇所を指先で押し潰せば、背筋を突き抜ける快感に甘く悲鳴を上げた。
「アアッ!!……ああん、マースぅッ!」
『可愛いぜ、ジャン……ほら、ゴリゴリしてやる、ここだろう……?』
 低く囁く声にハボックは指先で前立腺をグリグリと押す。大きく開いた股間を突き上げるようにして一際強く押し潰せば、ハボックの唇から嬌声が迸った。
「ヒャアアアアッッ!!」
 それと同時にそそり立った楔からビュクビュクと白濁が噴き出す。背を仰け反らしてビクビクと震えたハボックが、がっくりとソファーにその身を沈めれば、受話器から低い笑い声が聞こえた。
『いっぱい出たな……可愛いぜ、ジャン』
「中佐ァ……」
『今度はお前ん中にたっぷり出してやる……ほら、もう一度指で掻き混ぜてみな?ジャン……』
「あ……ああ……」
 クスクスと笑い混じりに囁かれる低い声に操られるまま、ハボックは無我夢中で指を動かし続けた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手、更新励みになります、嬉しいですv

また〜?って言われそうですが「髭騎士」です。これ、最初はハボの一人エッチの予定だったんですが、気がついたらこんなんなってました(爆)しかし、二回に一回R指定ってどうよ……。それにしても、日記書こうと思うと髭しか出てこない(苦笑)私的には間に更新分のを書いたりしてるので髭ばかり書いてる気はしないんですが、と言いつつ、今日はお葬式で遠方まで出かけたので往復の電車の中、携帯でポチポチ髭の続き打ってました(苦笑)結構座ってたのでポメラ出来ない事はなかったけど、流石に普通の通勤の電車でポメラ広げるのは恥ずかしいからさぁ(笑)まあ、明日一日あるし、更新も間に合うと思いますー。

以下、拍手お返事です。

阿修羅さま

わあ、ワンちゃん元気になられましたか?19歳って凄いですね!それだけ阿修羅さまが大事に可愛がって育ててこられたんでしょうね。元気になって少しでも長生きして欲しいです。「髭騎士」いや〜ん、3度も繰り返しなんて、恥ずかしいー、でも嬉しいvヒュハボスキーな阿修羅さまにそう言って貰えるなんて本当に嬉しいですvvまだまだ頑張りますので、よろしく読んでやって下さいねv

おぎわらはぎりさま

ええ?別部屋作ってガッツリですか?(笑)でも、dump renewにぶち込んであるヒュハボとエドハボをまとめて別部屋に入れといた方が、読んで頂くには親切なのかなぁと思わないでもないです。と言いつつ、そんなもの作ったら本気で溺れかねない自分が怖い、でもどうしよう(苦笑)「声」あんまり昔過ぎて書いた本人が忘れかけてたので思わず読み返してしまいました(苦笑)私的にはお友達協定がいいなぁ!(爆)「応急処置」ふふふ、ハボというよりちょっとジャク入ってる感じでしょうか(笑)最近あんまりジャク入ったハボ書いてない気がします。ワイルドも可愛いのも頑張りますねv
2012年06月25日(月)   No.203 (カプ色あり)

デフォでない改め「俺様な皇帝と恥ずかしがり屋の騎士の話5」
ヒュハボ風味

(だりぃ……)
 ハボックは机の上に頬をペッタリと貼り付けて懐く。ハァと湿度の高いため息をついて身じろげば、腰から下にズゥンと重いような痛いような感覚が走って、ハボックは眉根を寄せた。
 夕べはハボックがロイに紹介された女の子とデートした事がヒューズにバレて散々な目にあわされた。事もあろうに玄関先で攻め立てられ上げまくった嬌声は外に筒抜けで、今朝ハボックは隣の男だけでなく同じフロアの学生や老夫婦にまで変な目で見られてしまったのだ。
『躾と仕置きには丁度いいだろ』
 どうしてくれるとハボックに文句を言われた男は、まるで悪びれた様子もなく言い放った。それ以上言っても効果がないどころか、逆に痛くもない腹まで探られかねず、ハボックはサングラスを掛け帽子を目深に被ってコソコソとアパートを出てくるしかなかった。
(引っ越そうかなぁ、金ないけど)
 引っ越したくとも先立つものが なければどうしようもない。家賃も安く通勤にも便利なボロアパートは、過激で俺様な恋人が出来た今となればただ一つの欠点――壁の薄さ――がハボックに取って致命的な欠点になっていた。
「ハアア」
 かったるくて煙草を吸う気にもならない。ハボックがぐったりとして目を閉じた時、頭上から呆れたような声が降ってきた。
「お前、仕事をする気があるのか?ハボック」
「あ、大佐ぁ」
 机に頬を貼り付けたまま横目で見上げれば、ロイが眉間に皺を寄せて見下ろしている。ハボックはため息をつくとやれやれと体を起こした。
「飲み過ぎか?」
「……まぁ、そのようなもんス」
 まさかヤり過ぎとは言えず、ハボックは言葉を濁して答える。珍しいなと言って執務室に入ろうとする背中に、ハボックは言った。
「大佐、この間紹介して貰った子、大佐から断っておいて貰えないっスか?」
 そう言われてロイが驚いたように振り向く。ハボックのところまで戻ってくると不思議そうに尋ねた。
「どうしてだ?上手くいってたんだろう?アンナの反応も良かったぞ」
 直接女性の方から様子を聞いていたロイが言う。ハボックは困ったように視線を泳がせて言った。
「ええと、……性格の不一致っつうか」
「なんだ、そうなのか?」
 折角のボインな美人なのにとロイに言われてハボックは「ははは」と乾いた笑いを漏らす。そんなハボックを見てロイが言った。
「まぁ、そう言うなら仕方ないが……」
 と、少し残念そうにため息をついてロイは続けた。
「今後の参考に聞いておくが、お前はどういう性格の女性が好みなんだ?アンナはいい子だったろう?」
「どんな性格……」
 聞かれてハボックは考える。頭に浮かんだ常盤色が自分に向かってニヤリと笑うのを見て、僅かに眉を寄せた。
「そうっスね……、俺様でちょっと意地悪な年上っつうか……」
「ハボック、お前……もしかしてマゾか?」
 無意識にボソリと呟いた言葉にそう返ってきてハボックはハッとする。
「なんでそうなるんスかッ?!」
「だって女王様に苛められたいんだろう?」
「そんな事言ってな――――」
「女王様がなんだって?」
 とんでもない誤解だとハボックが否定しようとした時、二人の会話に割って入る声がする。ハボックがギクリとして身を強張らせれば、ロイが声の主を見て言った。
「ああ、ヒューズ。今ハボックの好みのタイプを聞いてたんだが」
「へぇ、どんなタイプが好みだって?」
「意地悪な女王様タイプだそうだ」
「そんな事言ってねぇっス!!」
 冗談じゃないとハボックは全力で否定する。だがロイはハボックの主張には耳を貸そうともせずに言った。
「俺様で意地悪な年上と言ったらそうだと思わんか?ヒューズ」
「なるほど、確かにな」
「だから違うって言ってるっしょッ!!」
 必死に否定すればヒューズがチラリとハボックを見る。その常盤色が楽しそうに細められるのを見て、ハボックは今すぐ何処かに逃げ出したいと思うのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます、嬉しいです〜vv

そんなわけでめでたくシリーズ化となりました(爆)いやもう、5回も書いたらねぇ(苦笑)前々からハボロイは「鈍感な騎士と待ちきれない姫君の話」で「騎士姫」、ロイハボは「わがままな王様と純情な騎士の話」で「王騎士」、エドハボは「小さな暴君とお人よしの騎士の話」で「豆騎士」、じゃあヒュハボは何だろうとずっと思ってたんですよね。そんなわけで「髭騎士」、またネタ浮かんだら書こうと思いますので、大丈夫な方、どうぞお付き合い下さいませ。

以下、拍手お返事です。

デフォ4、鬼畜ヒューズの本領発揮ですかね の方

ふふふ、本領発揮ですね、きっと(笑)ヒューズ、むしろ面白がって引越させてくれなさそうな気がします(苦笑)

おぎわらはぎりさま

わーい、いつもコメントありがとうございますvわはは、ドSとドМですか(笑)同じハボ受けでもロイハボ、エドハボ、ヒュハボで何故か雰囲気違ってきますよね。そうか、大佐、確信犯だったんですね!(笑)この先もいっぱいひっかきまわして欲しいと思ってます(笑)
2012年06月22日(金)   No.201 (カプ色あり)

デフォでない4
CP:ヒュハボ(R20)

「どう言うことか説明して貰おうか、少尉」
 にっこりと笑う男の眼鏡の奥の常盤色の瞳が、物騒な光をたたえていることに気づいて、ソファーにヘたり込んだハボックはゴクリと唾を飲み込む。早々に仕事を切り上げさせられたハボックは、奢ってやるという言葉に反してヒューズに引きずられるようにしてアパートに帰ってきていた。
「ロイに紹介して貰った女の子と二人で飲みに行ったって?どういうことなのかなぁ、これは」
 目だけは笑わずにニコニコと過剰なほどの笑みを浮かべるヒューズは冗談抜きで恐ろしい。ハボックは、アパートに戻るなり突き飛ばされたソファーの隅に躙り寄って言った。
「中佐、誤解してるっス」
「誤解?でも二人だけで飲みに行ったんだろう?」
 ハボックが言えばヒューズがすぐにそう返してくる。ハボックはひとつ息を吐き出して言った。
「行きましたけど、それは」
「ジャン、お前っ」
 言いかけたハボックの言葉を遮ってヒューズが顔をズイと寄せてくる。男が纏う怒りのオーラにハボックは顔を引き攣らせて声を張り上げた。
「行ったけどッ、仕事の帰りに喫茶店で一緒にお茶飲んだだけっスから!」
「……は?」
「だから!飲みには行ったけど、喫茶店でコーヒー飲んだだけっス」
 そう言うハボックをヒューズはじっと見つめる。見返してくる空色が決して嘘を言っているのではないと判ると、ボスンとソファーに腰を下ろした。
「コーヒー飲んだだけ?」
「そうっス」
 ハボックはコクコクと頷いて続ける。
「大佐の紹介だったし、会わずに断る訳に行かないから仕事の後で茶ァ飲みに行ったんスよ。それだけ」
「なんだ、飲みに行ったっていうからてっきり」
 どこか雰囲気のいいバーにでも行ったのかと思ったとヒューズはホッと息を吐く。
「ね?誤解だったっしょ?」
「ったく、ロイの奴紛らわしい言い方しやがって」
 ニコニコと笑うハボックをジロリと見て、鼻に皺を寄せてブツブツと言ったヒューズは一応確認といった風に続けた。
「で?ちゃんと断ったんだな?」
「えっ?」
 聞かれてギクリとするハボックとヒューズは暫し顔を見合わせる。次の瞬間、ヒューズがクワッと目を見開いて言った。
「お前っ、断らなかったのかッ?!」
「や、そのっ」
「ジャンッ!!」
 鬼の形相で迫ってくるヒューズに、ハボックがソファーの隅で身を縮こまらせる。ハボックはソファーの袖にしがみつくようにして言った。
「そのっ、断るつもりだったんスけど、ケーキ談義に花が咲いちゃったら断るタイミング逸しちゃって……」
「ケーキ談義?」
 思いがけない言葉が出てきてヒューズがキョトンとする。実はハボックが意外にも料理好きで、自分でケーキを焼いたりするのはヒューズもよく知っていた。
「アンナの親父さんってパティシエなんスよ。だから彼女もケーキ焼くの好きで、その話始めたら盛り上がっちゃって、つい……」
「お前なぁ」
 ヒューズは呆れ半分怒り半分でハボックを見つめる。ガリガリと頭を掻いてため息をついたヒューズが言った。
「まあいい、断らなかったにしても次の約束はしてねぇんだろう?次電話かかってきても絶対行くんじゃ────って、ジャン、まさかお前ッ」
「だって!親父さん、ル・プティシュのパティシエで、秘伝のレシピ教えてくれるっていうからッ」
「おま……っ」
「いいじゃん、レシピ貰うだけだもんッ!それにレシピ貰ったら中佐に焼いてあげられるしっ」
 ソファーの袖にしがみついてそう主張するハボックに、ヒューズは数回息を吐いて気を落ち着ける。見上げてくる空色をじっと見つめてヒューズは尋ねた。
「で?そのレシピ、どこで貰うつもりなんだ?また喫茶店?」
 そう聞かれてハボックが言葉に詰まる。「ジャン」と名を呼ばれて、ハボックは小さな声で答えた。
「……シモンズで」
「バーじゃねぇかよッ!」
「だって、アンナ、ここ暫く仕事忙しくて茶店が開いてる時間じゃ会えないっていうから」
「ジャン、お前な」
 ハボックの説明にヒューズはふるふると震える拳を握り締める。
「それが女の手だってなんで判んないんだッ!そんなんでホイホイ行ってみろ、絶対食われるぞッ!!」
「食われるわけねぇっしょ!相手はオレより小さい女の子なんだしっ」
 あり得ないと首を振るハボックに、ヒューズは頭痛がすると同時に怒りがこみ上げてくる。ギロリとハボックを睨んで、ヒューズは言った。
「もういい、お前には言葉で言うより体に言い聞かせた方がよさそうだ」
「え」
 そう言ってゆらりと立ち上がるヒューズにハボックは目を見開く。次の瞬間ヒューズが伸ばした手を、掻い潜るようにしてハボックはソファーから滑り降りた。
「あっ?」
 伸ばした手が空を掴んでたたらを踏んだヒューズを後目にハボックは部屋を飛び出す。そのまま短い廊下を抜けて玄関から外へ出ようとしたハボックは、ヒュッと空を切って飛んできたダガーが目の前の扉に突き刺さったのを見て息を飲んで足を止めた。
「……フツーこんなもん、投げます?」
「お前が逃げるからだろうが」
「当たったらどうするつもり────うわッ!!」
 流石にムッとして振り向きざま怒鳴ろうとしたハボックは、いつの間にか真後ろに立っていたヒューズに目を瞠る。ヒューズは扉に刺さったダガーを引き抜くと、ハボックを扉に押しつけるようにしてその喉元に刃を突きつけた。
「外に出るか?それでもいいぜ?そこで滅茶苦茶に犯してやる」
「中……っ」
「そうすりゃお前も自分が誰のもんかって嫌でも判るだろ」
 ヒューズはそう言ってハボックの背後の扉に手を伸ばす。カチリと鍵を外すと体重をかけるようにしてハボックを扉ごと外へと押し出した。
「中佐ッ」
「脱げよ、ジャン。下だけでいいぜ?ケツ出してこっち向けろ」
 そう言って見つめてくる常盤色にハボックはふるふると首を振る。アパートの狭い廊下の壁に押しやられて、ハボックはギュッと目を瞑った。そうすれば喉元に押し当てられた刃の感触と共にヒューズの怒りが肌に感じられる。ハボックはゆっくりと目を開けると間近に迫るヒューズの顔を見つめて囁いた。
「ごめんなさい……オレ、アンタにケーキ焼いてあげたかったんだもん。だから……」
 小さな声でそう告げるハボックをヒューズはじっと見つめていたが、噛みつくように口づける。アパートの、いつ誰が来るともしれない場所で口づけられて、ハボックは正直気が気ではなかったがそれでも大人しくヒューズのなすがままに任せた。
「ん……んふ……ぅ」
 キスの間にダガーがゆっくりと肌を滑っていく。そうすれば何故だかゾクゾクとした感覚が沸き上がって、ハボックはヒューズの胸にすがりついた。
「……なんだ、おっ勃ててるじゃねぇか。やっぱり変態だな、ジャン」
「中佐……っ」
「本当はここで犯されたいんじゃねぇのか?」
 そう尋ねられてハボックは必死に首を振る。訴えるように見つめれば、ヒューズがグイとハボックの腕を引いた。
「あっ?」
 そのまま部屋の中に引っ張り込まれバタンと玄関の扉が閉まる。ヒューズはダガーを扉に突き立てるとハボックの顔を扉に押しつけるようにして腕を後ろ手に捻り上げた。
「中佐ッ」
「中佐じゃねぇよ。ちゃんと呼べないから女にフラフラついていくんだろうが」
「フラフラついていってなんか────、やだっ、中佐ッ!」
 背後から抱え込むようにして身を寄せてきたヒューズがボトムに手をかけるのに気づいて、ハボックがもがく。だが、ヒューズはそんなハボックの抵抗などいとも容易く押さえ込むと、下着ごとボトムをずり下げた。
「中佐ッ!!」
「ちゃんとマースって呼べるようになるまで躾てやる」
「や……っ、ヒィッ!」
 まだ堅く閉ざしたままの蕾に指をねじ込まれ、ハボックが悲鳴を上げる。強張る躯に構わず、ヒューズは無理矢理根元まで指をねじ込むと、ぐちぐちと強引に掻き回した。
「いた……ッ、痛いッ、中佐っ、痛いッ!!」
 潤いの足りない秘孔は引き攣れて痛みをもたらす。ハボックは扉に縋りついて、ビクビクと震えた。
「やめ……ッ、痛ァ……ッ」
 痛みのあまり脚からは力が抜け、見開いた瞳からは涙が溢れてくる。泣きながら扉に縋りつくハボックの横顔をじっと見つめながら、ヒューズは容赦なく指を動かした。
「あふ……痛いよ……やめて、お願い」
「痛いばかりじゃねぇだろ?きゅうきゅう締め付けてくるぜ?」
「ああ……そんな……っ」
 耳元に囁かれる言葉にハボックは緩く首を振る。グチグチと蕾を掻き回していた指が乱暴に抜かれたと思うと、次の瞬間押し当てられた熱い塊にハボックはギクリとして目を見開いた。
「やだ……こんなところで……」
「うるせぇよ。躾とお仕置きだからな。これからは俺がいなくても女の尻を追いかけたりしないよう、躯にきっちり教えてやる」
「ッ!!」
 低く囁くヒューズをハボックは肩越しに見遣る。嫉妬と燃えるような情愛とを宿す瞳に、ハボックはゆるゆると首を振った。
「も、しない……しないから、中佐……ッ」
「だから、中佐じゃねぇッ」
 そう言うと同時にヒューズはズッと楔を押し入れる。強張る躯を抱え込み、強引に猛る自身を突き入れた。
「ヒアアアアアッッ!!」
 貫かれる痛みにハボックの唇から悲鳴が迸る。ヒューズはそれに構わずガツガツと乱暴に突き上げた。
「ヒィッ!!ヒィィッッ!!」
 強引に開かれ内壁を抉られて、ハボックが泣き叫ぶ。痛みに震えながら、それでも犯される事に慣らされた躯はいつしか痛みの中にも快感を見いだしていった。
「アアッ、ンアアッ!あんっ、あふ……ッ、ふああッ!!」
「イヤラシイ顔になってるぜ、ジャン」
 扉に押しつけられる涙に濡れた顔が、快楽に蕩け始めている事に気づいてヒューズが言う。ゴリゴリと前立腺を押し潰せばハボックの唇から高い嬌声が上がった。
「ひゃあああんッッ!!」
「そんなデカイ声出して、外に筒抜けだぞ」
 耳元に囁くと同時にヒューズはガツンと思い切り突き上げる。
「ひゃううッ!!」
 そうすればハボックが喉を仰け反らせ、扉に熱をぶちまけた。ハアハアと息を弾ませて扉に身を預けるハボックをヒューズはじっと見つめる。激しい抽送で今ではすっかりと綻んだ蕾は、イヤラシくヒクついてヒューズの楔をキュウキュウと締め付けた。
「ジャン……お前は俺のもんだ、よく覚えておけ」
「中佐……」
 低く囁けば涙に濡れた空色がぼんやりとヒューズを見る。ヒューズは埋め込んだ楔をグリグリと押し込んで言った。
「中佐じゃねぇだろ?」
「ヒィッ、マ……スっ」
 その途端悲鳴混じりに名を呼ばれて、ヒューズは昏く笑う。深々と埋め込んだ楔をそのままに、ヒューズはハボックの躯を強引に反した。
「ヒャウウッ!!」
 グリッと熱く熟れた粘膜を抉られて、ハボックが目を剥いて悲鳴を上げる。ヒューズはハボックの躯を扉に押しつけるようにして長い脚をグイと持ち上げると、そのままガツガツと乱暴に突き入れた。
「ヒィィッ!!嫌ァ、マース!!」
 両脚を持ち上げられ、己を貫く楔と背後の扉だけが支えの体勢で深々と犯されて、ハボックが悲鳴を上げる。それに構わずヒューズはハボックの躯を揺さぶり、激しく突き上げた。
「ヒゥッ!ッ、ヒアアアアアッッ!!」
 衝撃に耐えきれず、ハボックが熱を吐き出す。小刻みに震える躯を容赦なく揺さぶって、ヒューズもまたハボックの中に白濁を迸らせた。
「ヒ……ィッ!!」
 熱く体内を焼く熱にハボックが目を剥く。ビクビクと震えたと思うとガックリと力の抜けた躯を、ヒューズはギュッと抱き締めた。
「いいか、お前は俺のもんだ。忘れるなよ、ジャン」
「マース……」
 ぼんやりと名を呟く唇をヒューズは噛みつくように塞ぐ。ハボックが気を失ってその唇から甘い啼き声が聞こえなくなるまで、その夜ヒューズはハボックを攻め続けた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、嬉しいです〜v

しつこく続きです〜。ロイハボ以外のハボ受け苦手な方には申し訳なく(汗)もうデフォだろう、これは!って言われそうですね(苦笑)

以下、拍手お返事です。


デフォでないの続きありがとうございます の方

いえいえ、こちらこそ読んで下さってありがとうございます!いやもう、ヒューズ嫉妬バリバリですよ(笑)ベッドの住人になる前に玄関でガツガツやってしまいました(苦笑)きっとこの後は仕事に行けずにベッドで過ごすことになりそうです(笑)

おぎわらはぎりさま

連日のお越しありがとうございますvハボ、嫌と言うほど愛されてます(笑)白状させられてるんだか言い聞かせられてるんだかよく判りませんが(苦笑)お仕事での疲れを少しでも癒すお役に立てれば嬉しいですv
2012年06月21日(木)   No.199 (カプ色あり)

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 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
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  Photo by 空色地図

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