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2016年06月の日記

2016年06月08日(水)
やっぱりロイハボの日
2016年06月01日(水)
新・暗獣 マースの日?

やっぱりロイハボの日
CP:ロイハボ (R18)

「と言うわけで、今日こそお前の気持ちを聞かせてもらおうか、ハボック」
「なんスか、と言うわけでって、どういう訳さ」
 ハボックはテーブルを挟んでリビングのソファーに脚をくんでふんぞり返るロイの事を上目遣いに睨む。「意味判んないんスけど」と言うハボックの目元が薄く染まっているのを見逃さず、ロイはニヤリと笑った。
「今日は六月八日、語呂合わせでロイハボの日だからな。記念日には丁度いいだろう?────さあ、ハボック」
 そう言って返事を促したものの、ロイにはハボックの答えなど疾うに判りきっていた。その気がなければ今日ここに来るはずはないし、それになにより促されて益々紅くなったハボックの顔を見ればハボックが自分の事を好きなことなど疑う余地はなかった。
 それでもなかなか正直に想いを口にしようとしないハボックに、ロイはゆっくりと立ち上がるとテーブルを回りハボックが座るソファーに近づく。僅かに空色の瞳を瞠って見上げてくるハボックから視線を逸らさないまま、ロイはハボックの隣に腰を下ろした。
「ハボック?」
 じっと見つめて名を呼べば、頬を染めたハボックが目を逸らす。恥じらう様も可愛いと思いながら返事を待つロイの耳に思いがけない言葉が飛び込んできた。
「嫌っス」
「────は?」
「今日は嫌っス」
 思わず間抜け面を晒せば今度ははっきりと否定の言葉が返ってきて、ロイは勢いよく立ち上がる。ギロリと見下ろせばロイの剣幕に怯えたようにソファーの袖に身を寄せてハボックが答えた。
「だって!ロイハボの日じゃオレが下って事っしょ?記念日にしたいって言うんだったら八月六日のハボロイの日がいいっス!オレだって男なんだしっ、下より上の方がいいッ!」
 真っ赤な顔でそう主張するハボックをロイはまじまじと見つめる。無言のままじっと見つめられて、居心地悪そうにハボックが身じろぎするに至って、ロイが漸く口を開いた。
「なんだ、そんな事か」
「そんな事って……大事な事っしょ!」
 お互い男なのだ。どちらが受け身になるかはとても重要な事だろうと垂れた目を吊り上げるハボックに、ロイは肩を竦めた。
「今日が六月八日だろうがお前が上になりたいというなら別にそれでも構わんが?」
「へ?────い、いいんスか?」
「上とか下とかより、私はお前の正直な気持ちが聞きたいよ」
 ロイはそう言って優しく笑うとハボックの隣に腰を下ろす。手を伸ばしてハボックの頬を撫でて言った。
「私はお前のことが好きだよ。ハボック、お前は?」
 優しい笑みを浮かべながら尋ねれば空色の瞳が大きく見開く。その瞳が泣き出しそうに細められたと思うとハボックが口を開いた。
「好きっス……!オレも大佐の事が好き!」
「それを聞いて安心したよ」
 判っていたとはいえはっきりと想いを言葉にされて、ロイは嬉しそうに微笑む。ハボックに顔を寄せて、唇をハボックのそれに重ねた。
「ん……んふ……たいさァ」
ぴちゃぴちゃと舌を絡めるようにして口づけを繰り返せば、ハボックが甘く鼻を鳴らす。その声にニヤリと笑みを浮かべて、ロイはハボックのシャツに手をかけると素早くボタンを外して肩から落とした。
「あっ、大佐……ッ」
 シャツを落とされ慌てて身を離そうとするハボックを引き寄せロイは更に深く口づける。きつく舌を絡められて震えるハボックのボトムに手をかけ、ロイは神業とも言える素早さでハボックを瞬く間に裸に剥いてしまった。
「ちょ……ッ、やだッ、ア、アンタ、素早すぎ……ッ!」
 キスに酔っていたハボックも流石にロイを突き放してシャツを拾おうとする。そんなハボックの腕をグイと引きながら、ロイは自らソファーに倒れ込んだ。
「お前がのんびりしてるからだ。────ほら、お前が上になるんじゃなかったのか?」
 そう言ってロイはハボックを見上げる。そうすれば、驚いたようにハボックが空色の瞳を見開いた。
「大佐……いいんスか?」
「お前を手に入れられるなら別に私は上とか下とかに拘らんよ」
 ロイはそう言いながらハボックの腕を優しく撫でる。そんなロイを目を見開いて見つめていたハボックが照れくさそうに笑った。
「大佐……」
「ほら、早く私の服を脱がせてくれ」
 ロイは言ってハボックの手を自分のシャツの胸元に導く。ハボックは小さく頷くと、ロイのシャツのボタンを外し始めた。震える手でボタンを全部外しシャツを広げれば逞しく引き締まったロイの体が現れる。ハボックはゴクリと喉を鳴らして鍛えられた体を見つめた。
「大佐って着痩せするんスね……こんな逞しいなんて思ってなかったっス」
「私だって軍人だぞ、当然だろう?」
 ハボックの言葉にロイは苦笑して言う。手を伸ばしてロイはハボックの鍛えられた体を撫でた。
「お前こそ、鍛えられたいい体だ。とても美しい」
 ロイはそう言うと同時に伸ばした手でハボックの乳首をキュッと摘む。クリクリと指先でこねれば、ハボックがビクリと大きく体を震わせた。
「や……ッ!なにして────」
「ほら、ハボック、まだ私の服を全部脱がせてないぞ」
 ロイはグニグニと乳首をこねながらハボックに言う。言われて、ハボックはハッとして慌ててロイのボトムに手を伸ばした。胸を弄られビクビクと震えながらハボックはベルトを外そうとする。だが、上手く行かずにハボックは身を捩ってロイを睨んだ。
「大佐ッ、上手くできねぇから触んの、やめてッ!」
「おや、悪かったな。つい手持ちぶさたでな」
 紅い顔で睨んでくるハボックにロイはまるで悪びれた様子もなくそう言って手を引っ込める。ホッと息を吐いてベルトを外そうとするハボックにロイが言った。
「こうやって見てるとまた弄りたくなりそうだ。悪いが向こうを向いて脱がせてくれないか?」
「えっ?……そう言うなら、まあ……また胸弄られたら堪んねぇし」
 正直また胸を弄られたら脱がせられるものも脱がせられなくなりそうで、ハボックは頷くとロイの顔に背を向けるようにしてロイの体に跨り直す。ベルトを外しボトムを弛めれば、勢いよく飛び出してきた牡に目を見開いた。
「うそ……ッ、デカッ!」
想像していたのとはまるで大きさも勢いも違うイチモツにハボックは目を大きく見開く。そんなハボックにロイはクスリと笑って言った。
「ハボック、お前のと一緒に扱いてくれないか?」
「えっ?……ハイ」
 唐突にそんなことを言われて驚いて肩越しに振り返ったハボックは、熱っぽく見上げてくる黒曜石に小さく頷く。ゴクッと唾を飲み込んで、ハボックは両手で己のモノと一緒に両手で包み込むとゆっくりと扱き出した。
「は……ん……ッ」
 一緒に扱けば堅くそそり立ったロイのモノがゴツゴツと自身のそれに当たって堪らなく興奮してしまう。ハボックは顔を真っ赤に染めて、夢中でロイと自分の楔をすり合わせるようにしながら扱いた。
「ん……上手だよ、ハボック……もっと強く扱いてくれ」
「はぁ……んッ、たいさァ……」
 ハッハッと息を弾ませながらハボックは言われるまま激しく楔を扱く。夢中で手を動かすハボックの桜色に染まる項を軽く息を弾ませながら見上げていたロイは、徐にハボックの双丘を鷲掴んだ。
「あっ、やんッ!」
 ムギュッと双丘を揉まれて、ビクッと震えたハボックの手が弛む。その途端、ロイの厳しい声が飛んだ。
「ハボック!手を休めるな!」
「アッ、でも……ッ、そんなとこ触られたら……ッ」
「お前が私を気持ちよくしてくれてるんだ、私にもやらせてくれるだろう?」
 ハボック、と甘えるように呼ばれて、ハボックはキュッと唇を噛む。小さく頷いて、ハボックは目を瞑ると二人の楔を握り直して扱き出した。
「ああ、そうだ……いいよ、ハボック」
「はぁん……たいさ……ッ」
 ビクビクと震えながらも必死に手を動かし続けるハボックの双丘をロイは両手でむぎゅむぎゅと揉みしだく。双丘の狭間で戦慄く蕾を目にしてニヤリと笑うと、ソファーの背と座面の間に押し込んであったジェルのチューブを取り出した。片手で器用に蓋を外し、チューブの先端を蕾に押し当てる。軽く押し込むようにしてギュッとチューブを押した。
「ヒャッ?!」
 いきなりぬるんと冷たいものが蕾に入ってきて、ハボックの体がビクンを大きく跳ねる。驚いたハボックが振り向くより早くロイが言った。
「ああっ、もう少しでイきそうだッ!やめないでくれッ」
「えっ?あ……ひゃ、ひゃいっ」
 ひっくり返った声でハボックは答えて必死に手を動かす。そんなハボックにロイは笑ってチューブを放り出すと、双丘を両手で下から包み込むように握って左右の人差し指をグイと押し込んだ。
「ひゃうッ!」
 ギョッとして体を跳ね上げるハボックに構わず、ロイは強引に指を根本まで押し込みグチュグチュと掻き回す。いきなり蕾を掻き回されて、ハボックはロイの腿に手をついてもがいた。
「やっ、やあんッッ!」
「ほら、どうした?私のモノを可愛がってくれるんじゃなかったのか?」
「アッ、だってッ!くぅ……ッんッ!」
 出来る筈もないことが判っていながらロイはニヤニヤと笑って蕾を掻き回す。逃れようとしてもがくハボックを引き戻し、更に激しく掻き回した。
「あっあっ、やだッ!やめてッ!」
 そんなところをいきなりぐちゅぐちゅと掻き回され、ハボックは大きく目を見開いて身を強張らせる。身動き出来ずに凍り付くハボックの下で、ロイは体をずらすと蕾から指を引き抜いた。
「可愛いよ、ハボック」
 そう囁くと同時に、ロイはジェルに塗れた蕾に堅くそそり立った自身を押し当てる。そして下から一気にズブズブとハボックの躯を貫いた。
「ヒャアアアアッッ!!」
 巨大な牡で狭い器官を強引に押し開かれて、ハボックの唇から悲鳴が迸る。ロイはハボックの腰を掴んで、ガツガツと突き上げた。
「ヒィッ!ヒィィッ!!やめ……ッ!ヒャアアッッ!!」
 ロイの上でハボックは大きく見開いた瞳から涙を零し、背を仰け反らせる。ガクガクと震え躯をロイは容赦なく突き上げては掻き回した。
「ヤアアッ!た……さァッ!ひぅ、ンアッ!」
 悲鳴を上げ続けるハボックの躯を思うまま犯しながら。
「ちゃんとお前の望む通り私が下になってやったろう、ハボック」
 そう言って笑うロイだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになります、嬉しいですvv

ロイハボの日ですねっ!やっぱりハボックをだまくらかすのは楽しいなぁ。ホントちょろいですよね(笑)どう頑張ってもロイには敵わないと思います、ウフフv

あ、それから無配本申込みですが、申し込めなかったというお声を頂いたのでもうしばらく受付することに致しました。もし申し込んでやろうという方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いいたしますv

以下、拍手お返事です。

なおさま

ロイの日、忘れますよねー。私も今年はたまたまスーパーマースで思い出しただけですから。「あ、ネタになる!」って(笑)ヒューズの顔した星が空に浮かんでたら落ち着かないだろうなぁ(笑)うふふ、子供を取り合う夫婦のようv確かにそうかもー(笑)あ、私もそのカプは大嫌いですー。考えられなーい!

市川さま

こんにちは、お仕事お疲れ様ですー!異動だったんですね、落ち着かれましたでしょうか。いやいや、もうお忙しいのに覗いて下さって嬉しい限りです!本当にいつもありがとうございますvえっと、無配本ですがもう少し受付致しますので、よろしければ申し込んでやってくださいvお忙しいでしょうがお体大切になさってくださいねv

10周年おめでとうございます!!   の方

どうもありがとうございますー!まさか自分でも十年も続けられるとは思ってもみませんでした。これもいつも遊びに来て下さる皆様のおかげです、本当にありがとうございますvこれからもどうぞよろしくお願いいたしますvv
2016年06月08日(水)   No.486 (ロイハボ)

新・暗獣 マースの日?
「ハボックちゃぁんッ!」
 庭で花を摘んでいるハボックの姿を見つけたヒューズは飛びつくようにその小さな体を抱き締める。突然背後から抱き締められて、ハボックはぴゃっと悲鳴を上げて小さな毛糸玉になった。
「あっ、ハボックちゃんッ!」
 抱き締めたはずの体がなくなって、ヒューズは前のめりに倒れそうになる。黒い毛糸玉はポンポンと飛び跳ねてヒューズから離れると、ポンと大きく跳ねて子供の姿になった。
「ろーいっ!」
 びっくりしたと言わんばかりにハボックは金色の犬耳をピンと立ててヒューズを見上げる。ムゥと唇を突き出し、ばらまいてしまった花を一つ一つ拾い上げた。
「ハボックちゃん、それ、ロイにあげる花だよね?」
「ろい、……ろーい?」
 コクンと頷いたハボックはそれがどうしたのかと尋ねるように小首を傾げる。そんなハボックの前に正座して、ヒューズは言った。
「今日はロイの日だからロイに花をあげるんだろ?だったら俺にその花ちょうだいッ!」
 ヒューズはガシッとハボックの両腕を掴んで言う。お願いっ、としがみついてくるヒューズに混乱したハボックが悲鳴を上げた。
「ろーいーッ!」
「お願いだよぅ、ハボックちゃんッ」
 ギャアギャアと騒いでいると中庭にある扉が乱暴に開く。大股で歩み寄ってきたロイがヒューズの頭をゴンッと叩いた。
「お前はッ!ちっとは静かにできんのかッ!まったく、いつもいつも!!」
 ロイは殴られた頭を抱えるヒューズからハボックを奪い取って抱き上げる。黒曜石の瞳にギロリと睨まれて、ヒューズは唇を突き出した。
「だって今日は俺の日だもんっ」
「は?」
 唐突にそんな事を言い出すヒューズにロイは眉をしかめる。怪訝そうに見つめてくる二人に、ヒューズは座り込んだまま言った。
「だって今日はスーパーマースなんだよ!だから俺の日!ハボックちゃん、俺に花ちょうだいッ!」
 両手を握り締めてそう訴える髭面をロイとハボックはまじまじと見つめる。やがてロイはげんなりと大きなため息をついた。
「それを言うならスーパーマーズだろう?」
「いいじゃん、マースだって」
「お前は天体か」
 馬鹿馬鹿しい、と肩を竦めたロイはハボックを抱いたまま家に戻ろうとする。だが、背後からどっぷりと落ち込んだため息が聞こえて足を止めた。
「どうせお前はいっつもハボックちゃんと仲良しでいいよな。俺なんてさ、いっつもさ」
「……この間はちゃんと特別ゲストで呼んでやったろうが」
 二人の記念日、たまたま押し掛けてきたヒューズをお祝いの席に呼んでやったのは記憶に新しい。そう言っても恨めしげに見つめてくる髭面にロイが口を開こうとするより早く、ハボックがロイの腕からぴょんと飛び降りた。
「ろぉいっ」
 ハボックは座り込んだヒューズの頭を小さな手でなでなでする。それから手にした花束を二つに分けて、片方をヒューズに差し出した。
「ハボックちゃん……ッ」
「────ハボック、お前、ヒューズに甘いぞ」
 自分がもらうはずの花をヒューズに半分とられてロイがムッと唇を突き出す。ハボックはそんなロイにもう一つの花束を差し出しながら手を伸ばした。
「ろーいっ」
 ロイは不満げな表情を浮かべながらも前屈みになって花を受け取る。そうすればハボックがロイの頬にちゅっとキスした。
「ハボック」
 その途端ロイが頬を弛めて笑みを浮かべる。嬉しそうにロイがハボックを抱き上げるのを見たヒューズが花束を握り締めて言った。
「あーッ!俺もッ、俺にもチューしてッ!」
「お前はなでなでしてもらったろうがッ!」
「俺だってチューがいいッ!」
「図々しいのも大概にしろ!そもそもなにがスーパーマースだ!」
「お前だってなぁにがロイの日だ!語呂合わせなんて子供か!」
「なんだとっ」
「なんだよッ」
「……ろーい……」
 小さな体を挟んでギャアギャアと言い合う大人げない二人に、ハボックがやれやれとため息をついた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですv

今年はロイの日、忘れませんでしたよ!(笑)ヒューズが騒いでますが、火星が最接近してるそうですね。思わずホルストの惑星を思い出しちゃった。なかなか夜空を見上げる機会も減っている今日この頃ですが、たまには星空を見上げるのもいいかもと思います。

以下、拍手お返事です。

なおさま

えへへ、ありがとうございますーvまさか十年も続けることができたなんて自分でもびっくりです。こちらこそいつも遊びに来て下さって、楽しいコメント下さって感謝でいっぱいです!これからもどうぞよろしくお願いしますねvvビバ!ハボ受け!!
2016年06月01日(水)   No.485 (カプなし)

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  Photo by 空色地図

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