CP:ロイハボ(R18)(ロイ相手じゃないですが(苦笑)
「ここ?」 「ああ、ほら、入れよ、ジャン」 雑多な店が立ち並ぶ、あまり品のよくない界隈の一角に立つ店を見上げてハボックが言う。眉を寄せるハボックの肩を抱き半ば強引に押しこむようにしてニコラスは店の中へと入った。 「ヨアヒム!」 「おう、ニコル。来たのか」 ニコラスが呼ぶ声に他の客と話をしていた男が振り向く。ニコラスに肩を抱かれたハボックを舐めるようにジロジロと見てニヤリと笑った。 「奥の部屋使わせてもらうぜ」 「ああ、すぐ酒持ってくから」 ヨアヒムの言葉に頷いてニコルはハボックを奥の部屋へと連れていく。大振りなソファーが二つとテーブルが置かれた部屋に通されて、ハボックはニコラスを見た。 「別に個室じゃなくてもいいんじゃね?」 ちょっと飲んだらすぐ帰るつもりなのだ。正直席を立ちづらいこんな個室より入口近くのテーブルに案内された方がよかった。 「こっちの部屋だけに出す特別な酒があるんだよ。珍しい酒だから限られた客にしか出さないんだ。あっちのホールで出して他の客に出せって言われたら困るだろ」 「珍しい酒?旨いの?」 「ああ、体が蕩けちまうと思うくらいにな」 珍しい酒と聞いて、ハボックはほんの少し興味が沸いて尋ねる。ニコラスに促されるまま並んでソファーに腰を下ろした。 「まぁとりあえずはこれで乾杯と行こうぜ」 ニコラスはそう言って店員が運んできたビールの瓶を取り栓を抜く。その内の一本を手渡され、ハボックは泡が溢れるビールの瓶をニコラスのそれと軽く合わせた。 「乾杯!」 「……乾杯」 グビグビとビールを半分ほど飲んで、ニコラスがハボックに言った。 「今日は楽しかったぜ。次はいつ会う?面白いところに連れていってやるからさ?」 「う……ん、そうだね」 そんな事を言って顔を覗き込んでくる男にハボックは曖昧に答える。手にしたビールをチビチビと飲んでいると扉が開いてヨアヒムが他にもう一人男を連れて入ってきた。 「ニコル、例の酒、持ってきたぜ」 「おお、待ってたました!なんだ、お前も来たのか。後でレニも来るってよ」 ニコラスはヨアヒムと一緒に入ってきた男の顔を見てニヤリと笑う。それに笑い返してソファーに腰を下ろす男達を見て、ハボックが言った。 「知り合い?」 「ああ、みんなこの店の常連。いいだろ?一緒に飲んでも」 「それは構わないけど」 ハボックは答えて隣に腰を下ろしてきた男をチラリと見る。ニコラスと男に挟まれるようにソファーに座る形になって、ハボックは眉を寄せた。 (参ったな、益々立ちづらくなった) 個室に通されただけでも困ったと思ったのに、こんな風に挟まれて座ったのでは益々席を立ちづらくなってしまう。どのタイミングで帰ろうかと考えるハボックの前に隣に座った男がグラスを置いてボトルの酒をコポコポと注いだ。 「悪いな、折角ニコルと二人で楽しんでるところ邪魔して」 「え?あ、いや、別に構わないよ」 「オレはキース。旨いぜ、この酒。一度飲んだら病みつき」 「ありがとう……えっと──ジャンだよ」 身を寄せてくる男から出来るだけ体を遠ざけて、ハボックは差し出されたグラスを受け取る。促すように見つめられて、ハボックは手にしたグラスに口をつけた。 「────旨い」 「だろ?ほら、どんどん行けよ」 正直そこまで期待していなかった酒は存外に喉越しがよく、鼻を抜ける香りがとてもよい。目を丸くするハボックにキースはボトルを手に「飲め飲め」と勧めた。 「おい、キース、俺たちにも回せよ」 「判ってるって、まあ待てよ、ニコル」 ハボックの向こう側から顔を出して言うニコラスにキースはニヤリと笑って答える。ハボックが飲み干したグラスに酒を注いで「ほら」と促した。 「ありがと、でも、みんなも飲みたいんだろ?アンタたちも────」 「いいからいいから、遠慮するなって。俺たちは飲んだことがあるからな」 ニコラスたちにも回してくれと言うハボックの言葉を遮ってキースはハボックに酒を勧める。喉こしの良さに思わずクイクイと飲んでしまって、ハボックはグラスを置いた。 「旨い酒をありがとう。悪いけど、オレ、そろそろ帰るよ」 そう言って立ち上がろうとするハボックの肩に手を置いて、キースはグラスに酒を満たした。 「なに言ってんだよ、まだ飲み始めたばっかりじゃないか。旨いだろ、この酒」 「それはまぁ……でも、家で待ってる人がいるから」 「そぉかぁ?じゃあこの一杯だけ」 な?と促されてハボックは仕方なしにグラスを手にする。早く帰ろうと一気にグラスを呷って立とうとしたハボックは、脚に力が入らない事に気づいて目を見開いた。 「あ、あれ……?」 「どうしたよ、もう酔っぱらったのか?」 「そう言う訳じゃないけど……」 ニヤニヤと笑うキースに答えて、ハボックは何とか立ち上がる。キースとテーブルの間をすり抜けて歩こうとした途端、ガクリと膝が頽れた。 「あ……ッ」 「おっと」 倒れ込むハボックの躯をキースが支える。「ごめん」と呟いたもののキースに身を預けたままのハボックを見てニコラスが言った。 「大丈夫か?ジャン」 「う、うん……どうしたんだろ……」 確かにたて続けにグラスを空にしたものの、元々アルコールには強い方だ。眉を寄せるハボックをニコラスがグイと引き起こした。 「酔ったんなら少し休んでけよ」 「そうそう。ほら、ここに横になって」 「でも、オレ帰らないと……」 ソファーの上に横たえられてハボックが呟く。そんなハボックを見下ろしてニコラスとキースはニヤニヤと笑った。 「ソファーの背もたれを倒してやれよ。それ、ベッドになるだろ」 向かいのソファーに座っていたヨアヒムが言って立ち上がり、テーブルを引っ張る。それに頷いて、キースとニコラスも立ち上がるとソファーの背もたれを倒した。 「あ……」 バタンと背もたれが倒れて面積が広がったソファーに力なく横たわってハボックは男たちを見上げる。下卑た笑みを浮かべて、ニコラスがハボックのジーンズに手を伸ばした。 「腹を締め付けてると苦しいだろ?弛めてやるよ」 言いながらニコラスはジーンズのボタンを外しジッパーを下ろす。その手がジーンズのウェストにかかったと思うと、下着ごとグイとジーンズを引き下げた。 「────え?な……ッ?!」 膝の辺りまで下着を下ろされて、ギョッとしたハボックが慌てて手を伸ばす。下着を引き上げようとするハボックの手を掴んだキースが、ハボックの両腕を頭上に押さえ込んだ。 「なにするんだッ?!離せッッ!!」 力の入らない躯を捩って声を張り上げるハボックにキースがクスクスと笑った。 「そう喚くなよ、いいカラダしてんな。こんなシャツ着て、誘ってんだろ?」 「違……ッ、これはニコルが────アッ」 ピチピチのシャツ越し、乳首をキュッと摘まれてハボックは喉を仰け反らせた。 「なに言ってんだよ、喜んで着てただろ。イヤラシい目で見られて、嬉しそうにしてたじゃねぇか」 「そんな事してな──やっ、やだァッ!」 揶揄するように言いながらニコラスはハボックの脚からジーンズと下着を抜き取ってしまう。慌てて縮めようとしたハボックの足首を掴んで、ニコラスは長い脚をソファーに押さえ込んだ。 「へぇ、あんまり使ってないのか?」 両腕両脚をベッドに押さえ込まれたハボックの剥き出しにされた下肢を覗き込んでヨアヒムが言う。色の薄い楔に手を伸ばしてキュッと握った。 「アッ!」 「まずはイイ気持ちにさせてやるぜ」 ビクッと震えるハボックに囁いてヨアヒムがハボックの楔を扱き出す。直接的な刺激に頭を擡げる楔の先端から先走りの蜜が零れてグチュグチュとイヤラシい水音をたてた。 「やめ……ッ、やめろッッ」 力が入らず押さえ込まれた手足を振り解けないまま、ハボックは楔を嬲る男の手から逃れようとしてもがく。だが、逃れようともがく姿がまるで腰を振っているようで、男たちがゲラゲラと笑った。 「イイのか?腰が揺れてるぜ?」 「ち、違うッ!」 「ヨアヒム、まずは一度イかせてやれよ」 「ああ、そうだな」 ニコラスの言葉にヨアヒムは頷いて扱く手の動きを速める。忽ち込み上がる射精感にハボックは激しく首を振った。 「やだッ、やめろッ!やめ……ッ、────あ、あ、あ」 足の指をキュウと丸めてこらえようとするハボックを嘲笑うようにヨアヒムは楔をキツく扱く。蜜が滲む先端を引っかかれて、ゾクゾクッと背筋を駆け抜ける快感にハボックは目を見開いた。 「ア、アア────ッッ!!」 高い嬌声を上げて背を仰け反らせたハボックがヨアヒムの手の中に熱を吐き出す。ビクビクと震えて大きく仰け反った躯をがっくりとソファーに沈めて、ハボックは荒い息を零した。 「クク……たまんねぇな、色っぽい顔しやがって」 クツクツと笑ってヨアヒムが掌に吐き出された白濁をハボックの頬に塗り付ける。熱に汚れた指を荒い息を零すハボックの唇にねじ込んだ。 「ンッ、ンンッッ!」 「ほら、しっかり舐めろよ。お前が汚したんだぜ」 言いながらヨアヒムはねじ込んだ指でハボックの口内を掻き回す。口に広がる青臭い臭いに顔を歪めるハボックに、ニコラスが言った。 「虐めるなよ、可哀想だろ?」 「はぁ?これからもっと可哀想な事するつもりのヤツがなに言ってやがる」 「可哀想な事じゃねぇよ、コイツだって本当はそうされたくて堪んねぇんだからさ」 呆れたように言うヨアヒムにキースが言ってハボックの乳首をグリグリと潰しては引っ張る。布越しに与えられる乱暴な刺激に、ハボックが嫌々と首を振った。 「堪んねぇな、この表情(かお)……早くぶち込みてぇッ」 「慌てんなよ、ヨアヒム。まずはたっぷり可愛がってやろうぜ」 ニコラスは楽しそうに言うと掴んでいたハボックの足首をグイと押し上げる。長い脚をM字に開いて、熱に濡れたハボックの楔に口を寄せた。 「可愛いぜ、ジャン」 「ヒャッ?!」 言うなりジュブと楔を咥え込まれてハボックの躯がビクンと跳ねる。 「ヤッ、やだッ!!アアッ」 ジュブジュブと唇でこすられてハボックが身悶える。それを見て、ヨアヒムがハボックの乳首にシャツの上から吸いついた。 「やめ……ッ、んんッ!」 拒絶の言葉を吐き出すハボックの唇をキースが己のそれで塞ぐ。楔を乳首を口内を男たちに嬲られて、ハボックはビクビクと躯を震わせて身悶えた。
遊びにきてくださっているみなさま、ありがとうございますーvポチポチ拍手も嬉しいですvv
ちょっと間があいてしまいましたが、ロイハボの日話続きでございます。CPロイハボと言いつつ相手はロイじゃないっていう……え?お約束?(笑)すみません、こういうの大好きで、テヘv(コラ)「私も大好きですッ」って思って下さる方がいると期待しつつまだまだ続きます、ウフフv
以下、拍手お返事です。
オー!! の方
わーいッ!楽しんでくださって嬉しいですーっvvえへへ、同志〜vハボック、まだまだタイヘンですが、引き続き楽しんでくださると嬉しいですv
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