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2016年02月の日記

2016年02月22日(月)
霧屋の猫の日
2016年02月14日(日)
新・暗獣 Happy happy valentine
2016年02月05日(金)
Tulip
2016年02月01日(月)
キミはカワイイ僕の黒猫

霧屋の猫の日
ハボロイ風味

「たーいさっ」
「ハボ────?うわッ!」
 本を読んでいたロイは聞こえた声に顔を上げようとして、突然ズボッと頭に何かを被せられて反射的に目を瞑る。ゆっくりと閉じた目を開けて、ロイはそっと頭に手を伸ばした。
「────なんだ?」
 指先に当たるのは柔らかい毛のようなものだ。髪の毛とは違う、だが触り心地のよいそれを撫でながらロイは首を傾げた。
「なんだ、これ?」
 ロイは頭にある正体不明の物体を撫でながらそれを被せた男を見上げる。そうすればハボックがにっこりと笑った。
「猫耳〜〜ッ!やっぱ思った通り似合うっスねッ!」
「────」
 満面の笑みを浮かべて言うハボックの言葉が理解出来ず、ロイはポカンとしてハボックを見つめる。
「かーわいい〜〜!やっぱりアンタには猫耳っスねッ」
 うふふ、ふわふわ〜とハボックの指に頭の上の物体を擽られた次の瞬間、ロイはソファーから飛び上がるように立ち上がるとハボックを突き飛ばして洗面所に駆け込んだ。
「な、な、な……なんだ、これはッッ!!!」
 ロイは鏡に映る自分の姿に目を剥く。さっきハボックが被せたのは猫耳がついたカチューシャで、カチューシャの輪の部分が黒髪に隠れているせいでまるで頭から猫耳が生えているように見えた。
「ふざけるなッ!こんなもの……ッ!────あ、あれ……?」
 目を吊り上げたロイはカチューシャを外そうとして引っ張る。だが、どんなに引っ張ってもカチューシャは外れないどころか、カチューシャと一緒に頭の皮まで引っ張られてロイは痛みに耐えかねて引っ張るのをやめた。
「〜〜〜〜ッッ!!」
 ロイは洗面所を飛び出すと足音も荒くリビングに戻る。ソファーでのんびりと煙草をふかしているハボックをもの凄い形相で睨みつけた。
「貴様ッ!これは一体なんなんだッッ!!」
「なにって……猫耳っスよ。オレが錬金術で作ったんス」
「────は?」
 ごく限られた者にしか知らされていないが、ハボックは錬金術師だ。煙草から立ち上る霧を使う錬金術は国家錬金術師並のレベルであるが、ハボックは己の錬金術はロイの為のものだと言い切って、その力は公にはされていなかった。
「錬金術って……お前、物質錬成なんて出来たのかっ?」
「そりゃオレだって錬金術師の端くれっスからね。普段やらないだけで物質錬成くらい出来るっスよ」
 自らを霧屋と名乗るハボックの錬金術は専ら大気中に生み出した霧を使って攻撃や防御を行う類のものだ。
「普段物質錬成なんてしてないだろうッ?」
「だって、普段は必要ないし」
 目を剥いて声を張り上げるロイにハボックは肩を竦める。ロイの猫耳を見上げてにっこりと笑った。
「よく出来てるっしょ?結構苦労したんスよ。いやあ、似合ってる、よかったよかった」
「よくないッッ!!」
 嬉しそうに言うハボックにロイがキーッと牙を剥く。
「とれないぞッ!一体どうなってるんだッ!」
「ああ、だって今それ、根っこが生えてるみたいなもんスから」
「は?根っこ?」
「要するに今はアンタの頭と一体になってるって事っス」
「一体……?」
 言われてロイは頭上の耳に意識を向ける。そうすれば猫耳がロイの不安に答えるようにピクピクと動いた。
「ね?かわいいっしょ?」
 それを見たハボックがニコニコと笑みを浮かべながら言う。その顔をじっと見ていたロイは懐から発火布を取り出しスッと手にはめた。
「今すぐ外せ。でなければ燃やす」
「えーッ!折角かわいいのにッ!」
「ハボック」
 抗議の声を上げるハボックにロイは発火布をはめた手を突き出す。指をすり合わせようとするのを見て、ハボックが慌てて両手を振った。
「待って待って!それ、外すには方法があるんですってば!」
「方法だと?今すぐ言え!」
「でも今はまだ真っ昼間だし」
「はあッ?昼間だと何だと言うんだッ!」
 訳の判らん事をッ!とロイが突き出した指を鳴らそうとするのに、ハボックは慌ててその手を掴んだ。
「えっとね、それを外すには……」
「なんだ、さっさと言えッ」
「────イきまくると外れるっス」
「────は?」
「だからね、ものすごーく感じると外れるんスよ、それ」
 エヘへと笑って言うハボックの顔をロイは凝視する。食い入るように見つめてくるロイにハボックはポケットの中から黒い尻尾を取り出して見せた。
「今ならこんなものもご用意してるっスよ。これ使えば一発で外れるかも。使います?」
 そう言うハボックが手にした黒い猫の尻尾の先端にはどう見ても大人の玩具としか見えないものがついている。
「まあ、真っ昼間だけどどうせいるのはオレとアンタだけだからいいっスね」
 じゃあ早速、と手を伸ばしてくるハボックに。
「────貴……様ァッッ!!」
 ドーンッ!!と特大の火の玉が命中した。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、元気貰ってます、本当にありがとうございますvv

猫の日ですね。実は全然気づいてなかったのですが、ねこあつめの今日の合言葉が「にゃにゃん」だったので(笑)最初は暗獣はぼっくかなーと思っていたのですが、たまにはハボロイってことで。しょうもない話でスミマセン(苦笑)きっとこの後どうしても猫耳外せなくて結局事に及んだと思われますが続きはありません。霧屋と犬毛相見はエッチのない話なので、ふふふ。

以下拍手お返事です。

なおさま

おお、退院おめでとうございます!どうなさったかと心配しておりましたがよかったですー!バレンタインネタ、ニヨニヨしながら読んで下さってありがとうございます(笑)えっ、ホワイトデーネタでそれを書いてもいいんですか??って、勝手にネタにしますよ、いやホントに(笑)拍手、不具合ですみません(汗)でもコメントは一回しか届いてなかったので大丈夫ですv

はたかぜさま

……ですよね?お名前なかったけど(笑)えへへ、お菓子屋さんハボック、可愛いと言って下さってありがとうございますvvあー、その呑気なハボック、今度書くーvv(すぐ飛びつくヤツ(苦笑)お菓子、美味しそうですか?よかったーv写真載せたいと思いつつ書いたので(笑)マシュマロ、明治屋のマシュマロが美味しいですよー。季節限定で今は桜のマシュマロなんかが出てます。冬季限定のあまおう苺&ミルクのマシュマロは絶品でしたvvそしてホワイトデーリクありがとうございます!めちゃくちゃ楽しそう!是非とも書かせて頂きますよvいつも本当にありがとうございますv
2016年02月22日(月)   No.477 (ハボロイ)

新・暗獣 Happy happy valentine
「ろーいっ」
「えっ?」
 元気な声と共に小さな包みを差し出されてヒューズは目を丸くする。ポカンとするヒューズの手に、ハボックが包みを押し付けた。
「も、もしかしてこれ、バレンタインの……?」
 違うと否定されるのを恐れるように尋ねるヒューズにハボックがコクンと頷く。それを見た途端、眼鏡の奥の瞳がウルウルと涙ぐんだ。
「ハボックちゃあ〜んッ!マース君、感激ッ!」
 そう叫んだヒューズがハボックに抱きつこうとする寸前、ロイがパッとハボックを引き寄せる。伸ばした手が空振りして、ヒューズは悔しそうにロイを見た。
「おい、俺とハボックちゃんの感動の瞬間を邪魔するなよッ」
「なぁにが感動の瞬間だ。そんなの義理チョコに決まってるだろうッ!義理だ、義理ッ!」
「なんだとッ!」
「ろ〜い〜っ」
 キッと目を吊り上げて言いあうロイとヒューズの間で、ハボックが声を上げる。むぅと唇を突き出して睨んでくる空色に、ロイとヒューズは慌てて笑みを浮かべた。
「開けてみてもいいかい?ハボックちゃん」
「ろいっ」
 勿論と頷くハボックに、ヒューズがいそいそと包みを開ける。中から出てきたクッキーを見てヒューズの瞳が大きく見開いた。
「これ……もしかして俺?」
 丸いクッキーの表面にチョコレートで眼鏡と髭が描いてある。
「嬉しいよッ、ハボックちゃんッ!すっごい嬉しいッ!!」
 クッキーを抱き締めて体をくねらせたヒューズは自慢げにロイを見た。
「どうだっ、ロイ!これぞハボックちゃんの俺への愛だッ!」
 ヒューズにそう言われてロイはニヤリと笑う。
「フン、どうかな。これを見るがいいッ!」
 そう言ってロイがポケットから引っ張り出した袋からクッキーを取り出した。
「どうだッ!」
「む」
 丸いクッキーにはチョコレートで黒髪と目と口が描いてある。クッキーをヒューズの目の前に突きつけてロイは言った。
「私の方が使っているチョコの量が多い!つまりハボックは私の方が好きだということだッ!」
「なんだとッ!俺の方が特徴を掴んでるだろッ!つまりは俺の方が好きだってことさッ!」
「なにィッ!」
「なんだとッ!」
 クッキーを手に俺だ、私だと言いあう大人にハボックがやれやれとため息をつく。二人の顔を見比べて、ハボックは大声をあげた。
「ろーいッッ!!」
 そうして二人の手からクッキーの袋を取り上げれば、顔を見合わせたロイとヒューズが慌ててハボックに取り縋った。
「す、すまん、ハボック!クッキーを貰ったのが嬉しくて、ついっ」
「ごめんよ、ハボックちゃんッ!もう喧嘩しないからッ」
 必死に言いつのる大人二人をハボックがじろりと見る。
「……ろーい?」
「ホントッ、もう絶対しない!な、ロイ」
「ああ、勿論だともッ!私とヒューズは仲良しなんだ」
 言って笑いながら肩を組むロイとヒューズにため息をついたハボックは、二人にクッキーを返した。
「ろい」
「ありがとう、ハボック!大事に食べるよ」
「ハボックちゃん、ありがとう!ロイと一緒に食べるからね」
「……ろーいっ」
 言えば漸くにっこりと笑うハボックにホッとして、ロイとヒューズは紅茶を淹れるとハボックが作ってくれたクッキーを仲良く食べたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、本当に感謝感謝ですvv

バレンタインデーですねッ!なんとかバレンタイン企画、いただいたネタ三本書き上げました〜!よく間に合ったなー(滝汗)ちょっと焦った感が無きにしもあらずではありますが……特にタイトルがね(苦笑)でも、精一杯愛をこめて書き上げましたので、少しでもお楽しみいただけましたら嬉しいです。サイトのその他企画部屋に格納しておりますので、是非ご覧くださいませ。久々に玄関も模様替えしましたー。

あ、でもって折角なのでホワイトデーネタもこっそり募集しまーす。一週間ほど募集しますので、よろしければネタ投下してやってください。初めての方も遠慮なくどうぞ〜v

そう言えば先日拍手コメントに妙なURLみたいのが貼ってありました。なんだろう、あれ……。よく判らないところには飛びませんのであしからず。

以下、拍手お返事です。

さえさま

黒スグリ姫、読んでくださってありがとうございます!うふふ、コメント、ネタにさせて頂きました〜v可愛いと言って頂けて嬉しいですvヒューズの振る舞いが理想的なんて、えへへ、嬉しい〜vヒューズとかブレダとか、二人に振り回されながらも暖かく見守るよい理解者っていうスタンスがとても好きなので、これからもそんなヒューズと二人を書きたいと思っています。Tulip動画検索してくださいましたか!可愛いですよね、あれvデレステでは他にもネタにしたいことがあるので、その時はまた読んでやってくださいねvちなみにうちのプロデューサー名は「ハボック」でやってます(笑)インフル、流行ってるみたいですね。さえさまもお体お気をつけてお過ごしくださいね。
2016年02月14日(日)   No.476 (カプなし)

Tulip
ロイハボ風味

「なああ、マイク〜〜ッ!」
「な、なんスかッ?隊長ッ!」
 酒の入ったグラスを手にデレ〜ンとしなだれかかってきたハボックに、マイクはドギマギしながら答える。必要以上に密着してくる体に身を強張らせるマイクには気づかずハボックは言った。
「あのさぁ、唇はなんのためにあるか、お前知ってるぅ?」
「へ?唇、っスか?」
「そお、く、ち、び、るっ」
 ハボックは大きく頷いて自分の唇を指でなぞる。酒の滴で濡れる唇にゴクリと唾を飲み込みながら、マイクは出来るだけ平静な声で答えようと努めた。
「そ、それはやっぱりメシ食うためじゃないですかッ?ほら、これ、旨いっスよ、たいちょッ!」
 努力とは裏腹に裏返った声で答えながら、マイクはいい色に揚がった鶏の手羽先を差し出す。目の前に突き出された手羽先を不服そうに見つめてハボックは言った。
「ブッブーッ!不正解ッ!ちげーよぉ、マイクぅ」
 ハボックは酒精の混じる息を吐き出しながら唇を尖らせる。その唇を凝視するマイクから体を離したハボックは、ぐるんと振り向くと反対側に座るベンにググッと顔を寄せた。
「なあ、お前は知ってる?唇がなんのためにあんのかっ!」
「エッ?え、ええとッ!それはっスねッ!」
 唐突に迫られてベンは顔を真っ赤にする。ジーッと見つめてくる酔いに煙った空色にドキドキしながら答えた。
「そ、それは……、あっ、ほらやっぱり喋る為でしょッ!ねっ、こんな風に、ほらっ」
 カーッと熱が上る頭を必死に回転させたベンがひきつった笑みを浮かべるのに、ハボックは思いっ切り顔をしかめた。
「ブブーッッ!ぜんぜぇんちがぁうッ!」
 もう、お前ら全然なってなぁい、としなだれかかってくるハボックに、ベンは体中が熱くなって心臓が破裂しそうになるのを感じる。一緒にテーブルを囲んだ他の部下たちも唾を飲み込み膝をギュッと寄せて腰をもぞもぞとさせているのに気づかず、ハボックはベンに寄りかかって手にしたグラスをグビリと呷った。
「あのね、唇っていうのはぁ」
 ハボックは酔いに呂律が回らぬ口でそう言いながらベンを見上げる。そして。
「────キスするために咲いてんの」
「ッッッ!!たっ、たいちょッッ!!」
 唇を間近に寄せて酒精混じりの吐息と共に囁かれて、ベンが飛び上がり他の部下たちがすわと身を乗り出した。
「それなのにさぁ、あの人ってば全然オレにキスしてくれないんだ……」
 ハボックはそんな部下たちの様子には全く気づかずにしょんぼりと呟く。
「この間の雨の日だって、オレ、わざと傘忘れてったんだ。そしたら大佐、傘にいれてくれんじゃん?雨の日は自然と寄り添って近づけるだろ?ちょっとこっち向いたらキス出来る距離なのにさぁ……」
 ハボックはハアアと大きなため息をついて手にしたグラスを呷った。そして。
「キスしてぇ……Kiss me chu chu chu」
 呟いて軽く突き出した唇に人差し指で触れる。次の瞬間、テーブルを囲んでいた部下たちが一斉に椅子を蹴って立ち上がった。
「たいちょおッッ!!だったら俺がキスしてあげますッッ!!」
「なにを言うッ、俺がキスしてあげるんだッッ!!」
「あんなイケズな女ったらしより俺の方がずっと優しくキス出来ますッ!」
「駄目だッ、どけッッ!!俺がキスするんだッッ!!」
「俺だッッ!!」
「いや、俺がッッ!!」
 ギャーギャーと喚きあいながら我先にキスしようとする部下たちを、ハボックはだらしなく椅子に寄りかかってぼんやりと見上げる。そんなハボックにど突き合いを制したマイクが手を伸ばした。
「たいちょッ!今キスしてあげますッ!!」
「キス……?してくれんの……?」
「ハイッッ!!」
 酔ってぽやんとした顔で見上げてくるハボックの肩を掴んでマイクはハボックに顔を寄せる。薄く開いた唇に突き出した己のそれを触れ合わそうとしたその寸前。
 パチン!
 指をすり合わせる音とほぼ同時にマイクの前髪が焦げる。「アチッ!アチィッ!!」と飛び上がって前髪を焦がす焔を手ではたくマイクの耳に涼しげな声が聞こえた。
「私の大事なハボックに何をするつもりかね?」
「マ……マスタング大佐ッ?!」
「マスタング大佐ッ、どうしてここにッ?」
 声と共に現れた黒髪の上官にマイクだけでなく他の部下たちも飛び上がって凍り付く。直立不動の姿勢をとる部下たちを黒い瞳で見回したロイは、その視線をハボックへと向けた。
「まったくお前は何をやってるんだ」
「あ、たいさぁ〜」
 眉をしかめるロイをハボックは酔いに煙った瞳で睨む。
「たいさがぁ、キスしてくんないからみんながキスしてくれようとしてくれたんじゃん!」
 ハボックは呂律のまわらないままに文句を言って唇を尖らせた。
「イケズー、たいさのイケズぅ!キスしてって言ってんのにィ」
「この酔っぱらいめ」
 ロイはへべれけに酔って絡んでくるハボックに顔をしかめて手を伸ばす。ハボックは差し出された手をパンッと弾いて言った。
「どぉしてキスしてくんないんスか、たいさぁ」
「ハボック」
「キスして欲しいのに……オレの唇はたいさにキスして貰う為にあるのに……」
 酔って撃沈しそうになりながらハボックは呟く。半ば閉じかけた瞳で見上げてくるハボックに苦笑してロイは言った。
「どうしてかって、そんなのキスしたら抑えが効かなくなるからに決まってるだろう?」
「抑え……?そんなの効かせなくっていいっスもん……」
 殆ど寝そうになりながらそう言うハボックをロイは腕を伸ばして引き寄せる。
「本気で言ってるのか?この間は寸前で逃げ出したくせに」
「あん時はびっくりしただけ……だからぁ、キス……」
 シて、と呟いたきり眠ってしまったハボックにロイはやれやれと笑ってその長身を抱き上げた。そうして直立不動のまま事の成り行きを見守っていた部下たちをぐるりと見回した。
「こう言うわけだ。後は私がハボックにたっぷりキスしてやるから心配はいらんよ――――勿論キスするのは唇だけじゃないがね」
 ニヤリと笑ってそう付け足してロイはハボックを抱いたまま店を出ていってしまう。後には一体ハボックのドコとドコとドコにキスするんだと悶々とする部下たちが残されたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、元気の素です、本当にありがとうございますvv

スマホゲームのデレステの今のイベント曲が「Tulip」っていうんですけど、この曲の振り付けが結構好きでしてね。ハボックに踊って欲しいなぁって……踊ってないですけど(笑)唇に人差し指当てて「Kiss me chu chu chu Tulip」っていうのが可愛いなって、つい(笑)なんて言ってる間にイベントポイントためないと、7日までだよ、今回のイベント。まだ4000ぐらいしかない。せめて一万ためてキャラの一人も貰わんとなー。と思っている間に今日からスクフェスもイベント始まるし。前回のことりちゃんのイベントの時はどうしても自力で五万位に入れそうになくて、息子に縋ってやって貰って次回は自力でやるようにとお達しが出ているのでやらんとだし。そんなことしてる間にバレンタインネタどうするんだって話だし!週末はダンナが不在なので頑張んなきゃー!って、お前、少しは働けって言われそうですー(苦笑)趣味にばかり走るダメな大人……(腐)
2016年02月05日(金)   No.475 (ロイハボ)

キミはカワイイ僕の黒猫
ハボロイ風味

「寒いと思ったら雪が降ってきたっスよ」
 リビングで本を読んでいたロイはハボックの声に本から顔を上げる。声のした方を見れば両手にコーヒーのカップを手に窓辺に立って、ハボックが窓の外を眺めていた。
「この間降った雪がやっと溶けたところなのに」
 本を置いたロイが嫌そうに呟いて立ち上がる。そのうんざりとした口調にクスリと笑うハボックを睨んで、ロイは窓辺に寄った。
「また積もるんじゃないだろうな」
「どうっスかね。一晩中降ったら明日の朝はまた銀世界かもしれないっスね」
 ハボックの言葉にロイが不満げに鼻を鳴らす。ハボックの手からミルクと砂糖がたっぷり入った方のカップを取り上げて口にした。
「別に積もったところでアンタ、雪かきするわけじゃなし、別にいいじゃないっスか」
「家が雪で埋もれると底冷えする。寒い」
「文句多いなぁ」
 やれやれとため息をついてハボックはカップを持っていない方の腕でロイを背後から抱き締める。黒髪に顔を寄せて言った。
「積もったら寒くないようにあっためてあげるっスよ」
 そう言うハボックの己を包み込む温もりにロイは僅かに目を細める。そのままハボックの腕の中でコーヒーを啜りながら夜の闇から降ってくる雪を眺めていれば、頭上からクスクスと笑う声が聞こえた。
「機嫌がいい猫みてぇ」
「────離せ」
 楽しそうな声にロイは思い切り顔をしかめてハボックの腕から抜け出してしまう。ソファーへ行ってしまうロイを残念そうに見つめたハボックは、肩を竦めてロイが座ったソファーとテーブルを挟んで反対側のソファーに腰を下ろした。
「雪積もったらどうします?散歩でも行くっスか?」
「雪の中を散歩なんて、どうしてそんな考えが浮かぶんだ?凍えるだろうが」
「手ぇつないで歩いたらあったかいっスよ」
「却下」
 折角の考えをにべもなく否定されて、ハボックが眉を下げる。
「雪より冷たいんだから」
 ケチ、とハボックはブツブツと呟いてソファーに脚を上げる。ゴロリと横たわり自分の胸をポンポンと叩いた。
「じゃあ、あったかいところでここに来ません?ほらここ、あったかいっスよ?」
 ニコニコと笑ってハボックがロイを誘う。だがロイはフンと鼻を鳴らすと置いてあった本を手に取った。そのまま本を読み始めるロイにハボックはやれやれとため息をついて目を閉じた。
 コチコチと時を刻む時計の音とロイが本をめくる微かな音だけの部屋に、やがてハボックの規則正しい寝息が加わる。ロイはゆっくりと本から顔を上げると向かいのソファーに横たわるハボックを見た。スウスウと気持ちよさそうに眠るハボックの胸が鼓動に合わせてゆっくりと上下している。その厚い胸板をじっと見つめていたロイは本を置くとそっと立ち上がった。足音を忍ばせてテーブルを回りハボックの側に近づく。ソファーに片膝を乗せ軽く座面が沈んでもハボックが目を覚まさないのを確かめると、ゆっくりとハボックの体に身を寄せた。そうして逞しい胸に顔を寄せる。ゆっくりと上下する厚い胸板は思った以上に寝心地がよくて、ロイは目を細めた。
「あったかい……」
 ホッと息を吐き、ハボックの胸に頬をすり付ける。ソファーの上に投げ出された逞しい腕を引き寄せ落ちてしまわないよう自分の腰に回させると目を閉じた。少しするとロイの唇からも規則正しい寝息が零れる。そうすれば、ハボックがゆっくりと目を開けた。
「ホント猫みたいな人っスねぇ」
 半ば呆れたようにハボックは呟く。自分の胸に頬を寄せて気持ちよさそうに眠るロイの寝顔を見つめてクスリと笑った。
「まあ、そういうとこ好きなんスけどね」
 ハボックは愛しそうに目を細めてロイの額にかかる髪を指先で払いのける。チュッと白い額にキスを落とすと目を閉じた。そうして互いに温もりを分け合いながら静かに雪が降り積もる夜を過ごした。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手、本当に嬉しいです、ありがとうございます〜!

このタイトルの続きを歌える方がいるんだろうかと思いつつ、またコメントネタで日記書かせていただきました。「雪景色を窓から見てるロイを後ろから暖めるハボック」と「ソファーで仰向けに寝てるハボの上で寝るロイ(おいでと言われても行かないけど寝てるハボには近づきたい)」っていうのですー。ものすご〜く久しぶりにハボロイ書いた気がします(笑)ネタ、ありがとうございますっ!

それからこっそり募集したバレンタインネタに投下いただきました。うう、ありがたやありがたや……!ヒュハボひとつとロイハボふたつ。頑張ります!!……あ、でも遅刻したらスミマセン(オイ)

以下、拍手お返事です。

阿修羅さま

インフル、流行ってるみたいですね。おかげさまで私は元気しております。それよりも!肋骨にヒビですか?!肋骨って痛いんですよねぇ。昔うちの父がやはりいつの間にかヒビが入ってた事がありました。その当時女性は胸があるので包帯で締められないから大変だと聞いたことがありましたが今はどうなんでしょう……。ともあれお大事になさってくださいね。バレンタインネタ、ありがとうございます!ロイハボ、頑張ります〜!

なおさま

うわ、入院されてるんですか??大丈夫ですか??入院中なのにバレンタインネタありがとうございますーッ!最近脳内ヒュハボ(正しくはヒュ子ハボ)なので嬉しいです(笑)できればエロありで頑張りたい……!どうぞお体お大事に。早く退院されますよう祈っております!

はたかぜさま

姫ハボ、うふふ、先輩も恋する男の子!若いですよね(笑)姫ハボの脚はすらりスベスベで出したりしたら大変なことになると思われます。バレンタインネタ、ありがとうございます!確かにホワイトデーでもいけないことはなさそうですが……うーん。どっちでもいけそうだなぁ……。ともあれ頑張ります!いつもありがとうございますvv
2016年02月01日(月)   No.474 (ハボロイ)

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  Photo by 空色地図

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