ロイハボ

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2012年12月30日(日)
恋闇30
2012年12月17日(月)
恋闇29
2012年12月08日(土)
目的
2012年11月27日(火)
薔薇2
2012年11月22日(木)
薔薇
2012年11月10日(土)
パワー!20
2012年11月05日(月)
合成獣15
2012年09月17日(月)
兎2
2012年09月16日(日)

2012年09月10日(月)
金魚3

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

恋闇30
ロイハボ前提 CP:ヒュハボ(R18)

「……」
 ビクビクと躯を震わせたハボックが倒れるようにぐったりとシーツに沈み込む。ヒューズに貪られ続け、もう指一本動かす力も残っていないらしい躯から己を引き抜こうとしたヒューズは、引き留めるようにまとわりつく内壁を感じて低く笑った。
「もうしがみつく力もねぇのに、ここだけは相変わらずものすげぇ力で締め付けてきやがる。やっぱりお前、俺のもんが好きで堪らねぇってことだな、少尉」
 そう囁けばうっすらと目を開けたハボックがヒューズを見る。その瞳の奥に憎悪の焔が揺れるのを確かめて、ヒューズはゾクゾクとした喜びを感じた。
「ハボック……」
 ヒューズは抜こうとした己を半端に含ませたまま、ぐったりと横たわるハボックに身を寄せる。俯せの躯を背後から抱き込むように優しく抱き締めて、ヒューズはハボックの耳元にキスを落とした。
「中……さ」
 そのキスにピクンと震えてハボックの唇がヒューズを呼ぶ。その声に滲む憎悪と嫌悪を感じて、ヒューズはうっとりとした笑みを浮かべた。
「ああ、いいぜ……、もっともっと感じさせろよ」
 己だけに向けられる滴り落ちるような負の感情が堪らなくて、ヒューズはクスクスと笑う。だが、ヒューズが肉体的な快感をさして言っているのだと思ったらしいハボックは、ヒューズの腕の中で力なくもがいた。
「離、せ……っ」
「なあ、ロイが来たらどうする?」
 ヒューズは弱々しいハボックの抵抗など苦にもせず、ハボックを背後から抱き締めて囁く。愛しい相手の名を聞いてビクリと震えるハボックに楽しそうに唇の端を歪めて、ヒューズは続けた。
「こうやってお前が俺のもん咥えてヒィヒィ善がっているのを見せつけるか?それとも選手交代してロイに突っ込ませてやろうか。これだけぐちょぐちょになってりゃ、男が初めてのアイツだって楽しめるだろうからな」
「……」
 ヒューズの言葉にハボックの瞳を染めている憎悪が更に勢いを増して燃え上がる。
(もっとだ……もっと俺を憎め)
(俺を)
(俺だけを)
 己だけに向けられる感情がこれほどまでに心地よいものだとは。ヒューズは空色の瞳に込められる感情が己のものだと確かめるように、抱き締めたハボックの目元をべろりと舐めた。

 セントラルに向かう列車の中、ロイは躯を半分に折るようにして頭を抱え込む。己の膝に顔を押しつけて小さく身を縮こまらせて座席に座っているロイを、他の乗客は遠巻きに眺めて近寄ろうとはしなかった。
(今、ハボックはヒューズに)
 電話越しに聞いたハボックの声が耳の中で木霊する。切なくロイを呼びながらその声は甘く濡れていた。嫌だとヒューズを拒む言葉を吐きながら快楽に溺れていたその声を思い出せば、ロイは嫉妬と怒りで狂いそうだった。
 どうしてハボックがヒューズのところにいるのかそれは判らない。だが、理由はどうあれハボックはヒューズの元にいて、二人は濃密な時を過ごしているのだ。
(赦さない……ヒューズ、────ハボック)
 ハボックを抱いているヒューズに嫉妬を感じるのと同時に、己の想いを知りながら姿を消してしまった上にヒューズの元にいるハボックへの怒りの念がロイの心を支配する。
(ハボック、どうしてお前は……。────ハボック!)
 恋するが故に昏い闇にその心を囚われたロイを乗せて、列車はセントラルへとひた走った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、本当に励みになってます。嬉しいです〜v

「恋闇」です。本当は「暗獣」で年末しめようと思ってたんですが、流石に書く時間がない!なので書いてあった「恋闇」で〜。今年の最後がコレってちょっと…なんですが(苦笑)
そんなわけで、今年の更新は昨日がラストになります。あ、でも、玄関が今暫定グラデーショントップになっているので31日中には年賀玄関にする予定です。年明けは6日に実家から帰ってくるので……8日に更新出来たらいいなーっ(おい)日記はかけるタイミングでなるべく。年末年始はこんな感じになると思います。
今年も一年、こんな趣味丸出しのサイトにお付き合い下さいまして本当にありがとうございました!おかげさまでこの一年も無事乗り切る事が出来ました。来年も楽しくハボックを愛でていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。年末寒波がやってくるらしいので、皆さまもくれぐれもお体お気をつけて、良い新年をお迎え下さいv

以下、拍手お返事です。

みつきさまが素敵なクリスマスを の方

ありがとうございます!頂いたメッセージがクリスマスプレゼントみたいでとっても嬉しかったですv貴方さまも素敵なクリスマスを過ごされたのでしたらいいなと思っております。新年ももうすぐですね。よいお年をお迎え下さいv

香深さま

うふふ、可愛いハボック堪能して頂けましたか?私も黒いパンツはベルベット希望ですv「セレスタ」あはは、確かに大総統、これしかシてないですよねぇ!執務室いても秘書官とシテばっかだし、これが仕事と言われても仕方ないかも(笑)ええ、ハボックはこの後かーなーり大変と思われます、ふふふv「菫2」ありがとうございます〜(涙)書きたい気持ちはいっぱいなので、少しずつでも頑張りますねvそうですよね、私が楽しく書かなきゃ意味ないですよね。休む時には休んで楽しく進めていこうと思います。いつも香深さまのコメントにはとっても励まされてます。来年もうちのハボックを愛でて下さったら嬉しいv香深さまもお体お気をつけて、よいお年をお過ごしくださいね。来年もどうぞよろしくお願いしますv

凌霄花の宿を読み終わりました の方

読んで下さってありがとうございます!確かにあの当て字は悩んだ割に自分でも笑えるなぁって(苦笑)お話、楽しんで頂けて嬉しいですv泣いて下さったなんて書き手冥利に尽きますv来年も頑張りますので、是非是非楽しんで頂けたら嬉しいですvよいお年をお迎え下さいねv

阿修羅さま

「セレスタ」楽しんで下さって嬉しいですvお正月は実家に行ってきますのでちょっぴり更新お休みしますが、年明けたらまたモリモリ書きますので今少しお待ち下さいねvおお、阿修羅さまはお正月がお誕生日ですか!何とめでたい!うわあ、お誕生日プレゼント絵なんて羨ましいです〜!私からも何か差し上げたいですが、素敵絵には敵わないしなぁ(苦笑)お体、なんだか不調のご様子、寒い時期ですのでくれぐれも大切になさってくださいね。私でよければどうぞコメしてくださいな。こちらこそ来年もどうぞよろしくお願いしますv

なおさま

ふふふ、ついに三人会っちゃいましたよ!大総統、気に入って下さって嬉しいなぁvもうガッツリ掻き回して貰おうと思ってます(笑)今年も一年、嬉しいコメント沢山ありがとうございました。来年も頑張りますので、どうぞ構ってやって下さい(コラ)お体お気をつけてよいお年をお迎え下さいねv
2012年12月30日(日)   No.285 (ロイハボ)

恋闇29
ロイハボ前提 CP:ヒュハボ(R18)

「あ……くぅ、んんッッ!!」
 ビュクリとそそり立った楔から白濁を迸らせて、ハボックは握り締めたシーツに顔を埋める。力の入らない体を背後から抱え込まれて、ハボックは尻だけを高く掲げた状態でヒューズを受け入れていた。
「どうした、少尉……オレを殺すんじゃなかったのか?」
 ベッドに膝立ちになって、ヒューズは両手で抱え上げた双丘をゆるゆると突き上げる。そうすればハボックの唇から零れた熱い吐息がシーツの中に吸い込まれていった。
「……殺すどころか、またイっちまったみたいだな、ん?」
 ヒューズは言って熱に濡れたハボックの楔をキュッと握り締める。直接的な刺激にハボックは悲鳴を上げて背を弓なりに反らせた。
「んあッ!」
 その拍子にハボックの瞳から零れた涙の滴が宙に舞う。ヒューズはその滴を目を細めて見つめながら言った。
「こうやって尻を犯されてイっちまうお前を知ったら、ロイはなんて言うか、なッ」
「ヒゥッ!!」
 言いざまガツンと突き上げればハボックの体が大きく震える。キュンと締まる蕾にヒューズはクスクスと笑った。
「淫乱だな、少尉……ロイが好きだなんて、聞いて呆れる」
「ッ……殺して、やるから……」
 譫言のように零れる言葉にヒューズはうっとりと笑う。埋めた己で緩く掻き混ぜながら、ヒューズは背後から抱え込むように前へと手を回してハボックの楔と袋を両手で弄んだ。
「あ、ああ……やめ……ッ」
 仰け反らせた背をピクピクと震わせてハボックが喘ぐ。ヒューズは片手を胸へ這わせるとプクリと立ち上がった乳首をギュッと摘んだ。
「くぅ…ッ!」
「ほら、どうした?……早く殺してみろよ、少尉……」
 ヒューズは言いながらハボックの最奥を抉り、ヒクつく亀頭の先端を指で押し潰し、乳首に爪を食い込ませる。途端にハボックの唇から零れる嬌声にヒューズは楽しそうに笑った。
「イイ声だ、ゾクゾクするぜ……早くロイにも聞かせてやりてぇ」
 ビクッと震えるハボックの唇から己を罵る言葉が零れるのを聞けば、ヒューズの瞳に昏い悦びの焔が揺らめいた。
 今頃ロイもその胸の内にヒューズへの憎しみを滾らせてこちらへと向かっていることだろう。ハボックとロイと、二人から向けられる憎悪がヒューズには嬉しくて堪らなかった。
 二人が互いに惹かれ合っていると知った時、ヒューズは自分と同じ側に立っていたロイがあの焼け付く大地で失くしたものを一人取り戻そうとしていることに気づいて愕然とした。決して取り戻すことは出来ないと思っていたものを手に入れようとするロイに嫉妬し、ロイを奪っていこうとするハボックを憎悪した。ただ一人取り残される事を怖れて、ロイとハボックが互いに手を取り合いその胸の内に抱き締めていた想いを響かせ合わせることが出来ないよう、横合いからハボックを奪いその身をとことん汚してやった。だが、そうしてさえハボックの想いはロイへと向かい、ロイの気持ちは真っ直ぐにハボックへと繋がっていた。どんなに割って入ろうとしても互いを見つめるロイとハボックの間には、ヒューズが立ち入る隙間など髪の毛一筋ほども開いていないと思えた。だが。
 今、ロイはヒューズを憎み、ハボックはヒューズを怨んでいる。たとえそれが負の感情であっても二人の視線の先にいるのが他ならぬ自分であることがヒューズは嬉しくて堪らない。
 ロイの憎しみの焔で焼かれるのが先か、ハボックの怨みの刃で切り裂かれるのが先か。
 ヒューズはその至福の瞬間を、今か今かと待ち侘びていたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですvv

お久しぶりの「恋闇」です。前回は2011年の7月でした(苦笑)久しぶりに書きたくなって最初から読み返し……どうも止まっていた話を書く時は全部読み返さないと書けないので、連載が長くなればなるほど放置の後のリカバーが辛くなり、結局放置が続くと言う悪循環(苦)日記連載は一話が短いのでまだいいのですが、普通の連載物になると一話の量が増えるので更に辛い。今それが顕著なのが「菫2」……。続き書きたいんだけど、なかなか読み返せないー(苦)まあ、そんなことになる前に放置せずに書けっていう話なんですけどね(苦笑)そういや次のハボロイ連載は「ハイムダール物語」の続編なので、これも一度読み返さねば。年明けから新連載開始になる予定ですー。って、言ってしまったからには真面目に読み返さないと(苦笑)

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

ダンス、楽しんで頂けてなによりですv髭とハボには今ニコ動でお気に入りの「パンダヒーロー」を踊って欲しいと思っておりますが、二人なら「爆乳音頭」でも楽しそうと思ったり(笑)後はハボに袴姿で扇子持って「無情」とか、中尉がハボとロイ二人従えて「BREEZE」とか……。自分で作れるならそれこそ動画サイトに投稿したいほど妄想膨らんでます(笑)

なおさま

「ダンス」おお、確かにハボ、ワルツは踊れなさそう。逆にロイはワルツだけは得意そうですよね〜(笑)ヒュ、どっちもすごく上手そう(笑)そうやって考えると楽しいですねv「久遠」ウルフは狼のはずなのにすっかり犬化してますが(苦笑)そのうち両手に花ならぬ両手にワンコにしたいと思ってます。それがハボにとってハッピーかどうかは別ですけどね(苦笑)「セレスタ」ふふふ、まだまだハボには痛々しくなって貰いますよッ(爆)ブラッドレイとロイの対決?もお楽しみ頂けたらと思ってますv
2012年12月17日(月)   No.282 (ロイハボ)

目的
CP:ロイハボ(R18)

「……あれ?」
 喧しく鳴り響く目覚ましを止めてもそもそと起き上がったハボックは、ベッドの上にスプーンが落ちているのを見て目を丸くする。銀色のそれを拾い上げ、ベッドに正座したハボックは首を傾げた。
「なんでこんな所にスプーンが?」
 自分で持ってきたのだろうか。夕べは士官学校の同期が集まり盛り上がって、珍しく強かに酔ってしまった。家に帰り着きあまりの自分の酒臭さと煙草臭さにフラフラしながらシャワーを浴びたところまでは覚えている。だが、スプーンに関しては全く記憶がなく首を捻っていれば、カチャリと音がして寝室の扉が開いた。
「ああ、目が覚めたか、ハボック」
「大佐」
 覗くようにしてハボックの様子を確かめたロイは、ハボックが起きているのを見て中に入ってくる。ハボックがスプーンを持っているのを見て不思議そうに言った。
「なんでスプーンなんて持ってるんだ?」
「ベッドの上に落ちてたんスよ。大佐、持ってきました?」
「なんで私がベッドにスプーンを持ってこなければならんのだ」
 ロイは眉を顰めて言うと手を伸ばしてハボックの手からスプーンを取り上げた。
「ふーん」
「なんスか?何か解りました?」
 スプーンをしげしげと眺める男にハボックが聞く。スプーンを見つめていたロイの黒曜石がハボックを見たと思うと、スッと細められた。
「あ、やっぱいいっス。オレ、そろそろ起きますから大佐は休んで下さい」
 背筋を走った悪寒にそう言ってベッドからハボックが降りるより早く、伸びてきたロイの手がハボックの肩を掴む。降りようとするハボックをグイと押し留めて、ロイがにっこりと笑った。
「今日は午後からだろう?焦らなくてもいいじゃないか」
 夜勤明けでシャワーを浴びたのだろう、シャンプーの匂いがハボックの鼻孔を擽ったと思うとロイが言った。
「独り寝が淋しくてコレを使ったんだろう?」
「はあっ?なに言ってるんスか、アンタ。夕べは酔ってたからあっという間に寝ちまったっスよ」
 シャンプーの爽やかな匂いからは思いもつかないような事を言い出す男に、ハボックは呆れた声を上げた。
「大体コレを使ったってスプーンをどう使うって言うんです?」
 思わずそう言ってしまってハボックはハッとする。慌てて自分の言葉を撤回するより早く、ニンマリと笑ってロイが言った。
「なら実践してみよう」
「えっ?や、してくんなくていい――――わわッ」
 言っている間にもロイにベッドに押し倒されハボックは悲鳴を上げる。ロイは手早くハボックのスウェットを捲り上げると、スプーンの丸みを帯びたところで乳首をグリグリと押し潰した。
「やっ?何して……ッ」
「自分の指でするよりしっかり潰せて気持ちいいんじゃないか?」
「ばっ、馬鹿ッ!やめ……っ、ああんッ!」
 スプーンの腹でグリグリと押し潰されて、指とは違う感触にハボックは身を捩る。プクリと立ち上がった果実をスプーンでカリカリと擦られて、ハボックはビクビクと震えた。
「それ、嫌ッ」
「そうか?でも勃ってきてるぞ」
「ッ」
 そう言ったロイに膝で股間を押し上げられてハボックは顔を赤らめる。そんなハボックにロイはニヤリと笑うとボトムに手をかけ下着ごと引きずり下ろした。
「やっ!」
 プルンと勃ちあがる楔にハボックは更に顔を紅くする。ロイはもがくハボックを押さえ込むと、スプーンの柄の先端を尿道口に押し当てた。
「入ると思うか?」
「そんな訳ねぇっしょ!!」
 とんでもない事を言い出す男にハボックはギョッとして声を上げる。ロイならやりかねないかもと見開いた瞳で圧し掛かる男を見上げれば、ロイは零れてくる蜜をスプーンになすりつけながら言った。
「でもこっちには挿れたんだろう?」
「え?――――アッ!」
 一瞬言われた意味が判らずポカンとしたハボックは、次の瞬間蕾に潜り込んできた柄にビクンと躯を震わせる。拒む間もなくグーッと押し込まれ、ハボックは硬い感触に身を強ばらせた。
「簡単に入ったぞ。やはり私がいない間、これで遊んでいたんだな?」
「ち、違っ……、あ、あ……嫌ァ、抜いてッ!」
 ハボックは小刻みに躯を震わせて訴える。だが、ロイはスプーンを抜くどころかそれを使って蕾をグチョグチョと掻き回した。
「アアッ!やめてッ!」
「なに言ってる、こんなにグチョグチョにしておいて。私よりこんなスプーンがいいんだな?」
「違……違うッ!」
「だが、こんなになってるぞ?」
 そう言うと同時にロイに指で蜜を垂れ流す楔を弾かれて、ハボックは嬌声を上げる。ビクビクと震えながらハボックは涙に滲む瞳でロイを見上げたが、辛そうに顔を歪めた。
「――――こんなのヤダ、大佐のがいいッ」
 そう訴えて手を伸ばしてくるハボックをロイは楽しそうに見つめる。伸ばしてくる手を取ると蕾に埋め込んだスプーンを握らせた。
「私が欲しいならこれで準備をしてごらん。私のモノはよく解さないと入らないだろう?」
 そう囁かれてハボックは辛そうに眉を寄せる。それでも言われるまま、スプーンの柄で蕾を掻き混ぜ始めた。
「んっ、ああ……ッ、んふぅ……」
 グチョグチョとイヤラシい水音を立てながらハボックはスプーンを抜き差しする。しどけなく脚を開き己の蕾をスプーンで掻き混ぜるハボックの姿を、ロイは楽しそうに見つめた。
「気持ちよさそうだな、ハボック。やはり私のはいらんか?」
「ヤダ、や……ッ、欲しいっス……ッ」
 ハボックは言ってスプーンを埋め込んだ尻を突き出す。スプーンを左右に動かせば、蕾がその小さな口を開いてクチュクチュとイヤラシい音を響かせた。
「大佐の挿れてッ!」
「仕方のない子だ」
 ロイはそう言ってハボックの手を掴むと手ごとスプーンを激しくかき回す。ハボックの唇から高い嬌声を上げさせて楽しむと、乱暴にスプーンを引き抜いた。
「挿れるぞ」
 ロイは素早く自身を取り出すとハボックの脚を押し上げる。スプーンをなくして物欲しげにヒクつく蕾に切っ先を押し当てると一気に貫いた。
「ヒャアアアッ!」
 ズブズブと入り込んでくる楔にハボックが高い悲鳴を上げる。一気に埋め込まれた楔でガツガツと突き上げられて、ハボックは背を仰け反らせて喘いだ。
「ひゃうッ!アッ、アアッ!!」
「スプーンと私のと、どっちがいい?ハボック」
「大佐のッ、大佐のがイイッ!もっと……もっとシてッ!!」
 あられもない声を上げて強請るハボックにロイがニンマリと笑う。
「そうか、それじゃあこのスプーンは食事の時に使おう。でも、少し汚れてしまったから綺麗にしてくれるか?」
 ロイはそう言ってハボックの口元にスプーンを押し付ける。そうすればハボックが舌を伸ばしてスプーンを舐めた。
「ほら、いっぱいグチョグチョしてやるから、お前はその間にスプーンを綺麗にしていなさい」
 ロイはハボックの手を取りスプーンを握らせる。快楽に蕩けた瞳でロイを見上げたハボックがスプーンをペロペロと舐めるのを見て、ロイはニンマリと笑った。
「イイコだ。ご褒美にいっぱい突いてやろうな」
 そう言うなりロイはガツンと突き上げる。
「ひゃあんッ!あ……ああッ、大佐ァ」
 容赦ない突き上げに喘ぎながらもハボックは、言われるまま体液と蜜に塗れたスプーンを舐め続けた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます、嬉しいです〜v

昨日書きかけのロイハボはまだ書き終らないまま、別のしょうもないロイハボを書いてしまいました。というのも、朝布団を畳もうと思ったら布団の上にスプーン落ちてたから。なんで?(笑)確かめたらどうも夕べ酔っぱらって帰ってきたダンナがヨーグルトを食べようと出したスプーンをパジャマのポケットに入れて、そのまま寝たらしい。酔っぱらいめ。まあ、ネタをくれたからいいけど(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

「暗獣」うふふ、ロイは結構ダメなパパって感じですよね(笑)「金緑石」ムラッと来ていただけましたか!嬉しいなぁ(笑)ハボ、多分必死になって押し込んだと思います(爆)
2012年12月08日(土)   No.280 (ロイハボ)

薔薇2
CP:ロイハボ(R15)

「ありがとうございました」
 ハボックはそう言って花束を手に店を出て行く男の背に向かって頭を下げる。体を起こしてホッと息を吐くと、ラッピング用のリボンのロールを引き出しにしまった。
「あ」
 そうすれば作業用の机の端に本が置いてあることに気づく。どうやらさっきの客が、支払いの時に置いて忘れていったようだった。
「まだ近くに……、いないか」
 慌てて外に飛び出し左右を見回したものの、どこか角で曲がったのか男の姿は見えない。ハボックはため息をつくと店の中に戻った。外から戻れば花の香りが強く感じられる。汚してしまわないよう本を店の棚にしまったハボックは、足をもつれさせて縋るように作業机の端を掴んだ。店の中に漂う花の香りが躯に纏わりつき、ハボックの背をぞわりと震わせる。そんな風に感じる理由に思い至って、ハボックはキュッと唇を噛んだ。
 昨夜、呼ばれるままロイの家を訪れ躯を重ねた。それだけなら恋人同士である二人なのだからなんら問題はない。問題なのはその時使われた“道具”だった。
『お前には薔薇の花がよく似合う』
 ロイはそう言ってハボックが育てた新種の薔薇をベッドの上にばらまいた。それだけならまだしもあろう事か、薔薇の花びらをハボックの後孔に押し込んだのだ。嫌がるハボックを押さえ込み芳しい香りを放つ花びらを次々と押し込んだ蕾に、ロイは己の剛直を突き入れ滅茶苦茶に掻き回した。激しい動きに押し込まれた花びらが潰れ、ベッドにばらまかれた薔薇以上に強い香りを放つ中、ハボックはその香りに酩酊したように快楽に溺れあられもない声をあげまくってしまった。行為の後は後で、ロイの長い指で花びらを掻き出されればそこでまた悶えさせられることになり――。結果、今ハボックは自分の店に並べられた薔薇の香りで躯が疼いてしまうという、退っ引きならない状態に陥ってしまっていた。
「オレの薔薇であんな事するから……っ」
 今はここにいない男を責めるように言っても疼きが収まるわけではない。緩く頭を振って纏いつく香りを追い払おうとしてみたが、所詮無駄な努力でしかなかった。
「ヤバい……」
 薔薇の香りを意識しないようにと思えば思うほど、香りは強く甘く漂ってくる。気がつけばボトムの中で楔がキチキチに張り詰め、蕾が物欲しげにヒクついていた。
「くそ……」
 ハボックはヨロヨロと店の奥へと入る。扉を開けて普段仕入れた花をより分ける作業に使っている小部屋に入ると、倒れるように椅子に座り込んだ。
「こんなところで……」
 駄目だと頭の片隅で思いながらも手はベルトを緩め下着ごとボトムをずり下ろしてしまう。押さえ込む物をなくしてブルンと立ち上がった楔を片手で握ると、ゆっくりと扱きだした。
「あ……ふ……」
 ほんの数回扱いただけでトロトロと溢れた蜜が滴り落ちる。楔を辿り双丘の狭間へと流れた蜜が蕾を濡らせば、ハボックは空いた手の指をグッと潜り込ませた。
「アアッ!」
 喉を仰け反らせてハボックは喘ぐ。花の香りが満ちる小部屋で、ハボックは夢中になって楔を扱き、蕾を掻き回した。
「んんッ!あっあっ……も、イく……ッ、イ――」
 靴の踵で床を蹴り躯を突っ張らせたハボックが今まさに果てようとした時。
「なんかスゴイ事やってんな、アンタ」
「ッ?!」
 聞こえた声にハボックはギクリと躯を震わせる。引き瞑っていた目をゆっくりと開ければ、部屋の扉のところに立って面白そうに己を見下ろす男の姿が見えた。
「本を忘れたから戻ってきて、店の中に姿が見えなかったから入ってきたら……まさかこんな面白いものが見られるなんてなぁ」
 返す言葉もなく凍りついたまま目を見開くハボックに男はゆっくりと近づいてくる。どうやら途中で本を忘れた事に気付いて戻ってきたものの、本もハボックも見当たらなくて勝手に奥まで入ってきたらしかった。
「ふぅん、アンタってソッチの人だったんだ。なに?男がいなくて躯持て余してんの?」
 男は言いながらハボックのすぐ側までくると舌なめずりする。しどけなく開いたハボックの白い内股に手を伸ばしてきた。
「でっ、出てけッ!!」
「そんな事言うなよ、アンタ、俺の彼女より色っぽいな。欲しいんだろ?指よりデカいもの挿れてやるぜ?」
 男はそう言ってハボックの腿に触れる。ビクッとハボックが震えるのを見て、男はニヤリと笑うと己のズボンを緩めた。そうしていきり立った楔を取り出す。赤黒く光る男根を軽く扱くと、蕾に指を埋めたままのハボックの手首を掴んだ。
「ほら、こっちの方がいいだろ?」
「や……、アッ!!」
 男はそう囁いて強引に蕾から指を抜く。咥える物がなくなって欲しがるように蠢く蕾を目の当たりにして、男は息を荒げてハボックに圧し掛かってきた。
「やだッ、来るなッ」
「遠慮すんなって、欲しいんだろ?」
 男は興奮に掠れた声で囁くとハボックの脚を押し上げ腰を突きつける。必死に押し返そうとするハボックに乗り掛かるようにしてグッと楔を押し込んだ。
「――――嫌ッ!」
 そそり立った男の剛直がハボックの蕾を押し開き中に押し入ろうとする。ぬめりを帯びた先端がぬぷりと音を立てて入り込んで、ハボックは悲鳴を上げた。
「嫌ッ!イヤだッ!やめろッ!」
「大人しくしろって……欲しかったんだろ?――――くれてやるよ」
男はハアハアと息を弾ませて強引に体を進めようとする。押し入ってくる凶器を拒もうと、ハボックは必死になって身を捩った。
「やだァッ!」
「暴れるなって」
 男の手がハボックの腰をがっちりと掴みゆっくりと猛る楔が押し入ってくる。もう駄目だとハボックが目をギュッと閉じた時、不意に圧し掛かってくる重みがなくなった。
「そこまでにして貰おうか」
「うわッ、なにしやがるッ!」
「……え?」
 驚いてハボックが目を開ければ、ロイが男の首根っこを掴んでハボックから引き剥がしている。ロイは男の襟首を掴むとその顎を思い切り殴った。
「グハッ!」
 殴られて床に倒れ込む男の脚の間にロイはダンッと足を踏み入れる。あと数ミリで股間を踏み潰されそうになって、男は情けない声を上げた。
「次は踏み潰す」
「ヒィィッ!」
 低いロイの声に本気を感じ取って、男は這うようにして逃げ出していく。ロイはフンと鼻を鳴らすとハボックを振り向いた。
「……マスタングさん」
「一体どうしてあんな――――薔薇の香りにあてられたか」
 ハボックの表情から大方の事情を察したロイにそう言われてビクリと震えたハボックが、涙に濡れた瞳でロイを睨み上げる。その視線に苦笑してロイが空色の瞳に手を伸ばせば、ハボックがその手を払いのけた。
「マスタングさんの馬鹿っ」
「ハボック」
 ロイはボロボロと泣き出すハボックの手を掴みその身を抱き締める。罵る言葉を紡ぐ唇を塞いで深く貪れば、ハボックの躯から力が抜けていった。
「……二度と他の奴に触れさせるな」
「ん……ん……マスタングさ……」
 縋りついてくる躯を組み敷いて、ロイはゆっくりとハボックの中に己を沈めていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手もありがとうございます。

この間の花屋ハボックの続きです。前回のを書いた時点でこれはもうネタとしてあったので書いてみました〜。


元々自家発電が主体でやってきましたが、最近充電できる萌え補給ポイントが限りなくゼロに近くなって、サイトを続けて行けるだけのテンションを保っていられるのかなんだか自信がなくなってきました……。ハボックの事は大好きだし書きたい話も沢山あるのですが…自家発電するにもガス欠しそう(苦)とりあえず充電努力中。発作的にサイト削除だけはしないよう気をつけたいと思ってますorz


以下、拍手お返事です。

なおさま

前回に続いて今回は微?エロです(笑)やっぱりロイはエロオヤジですか(爆)ええもう、じっくり念入りに掻き出してくれました。おかげですっかりパブロフの犬状態(笑)人気の花屋、ウケちゃいましたよ(笑)「セレスタ」はまだまだハボックには苦労して貰おうと思ってます(苦笑)パワーの中尉がいたら力技で解決してくれそうですよねv
2012年11月27日(火)   No.273 (ロイハボ)

薔薇
CP:ロイハボ(R18)

「いらっしゃいま――マスタングさん!」
 ロイが小さなフラワーショップに入ると花の手入れをしていたハボックが振り向く。ロイの姿を認めてパッと顔を輝かせた。
「こんにちは、今日もデート用の花束っスか?」
 顔を見た途端そんな事を口にするハボックにロイは眉を顰める。不機嫌を隠さずその表情に表してハボックを睨んだ。
「どうして私がデートなぞするんだ」
 ロイがそう言うのも、半月程前、ハボックを漸く口説き落として二人は所謂恋人同士というものになったからに他ならない。ハボックはロイの不機嫌の理由を察しながらも呆れたように言った。
「友達と食事に行くだけって、相手はそう思ってないんじゃないっスか?」
 ロイのような男に満面の笑みで花束を差し出されエスコートされたらどんな女性でもその気になってしまうのではないだろうか。
「女性に興味はない。私が興味あるのは――――知っているだろう?」
 唇に指先を当てニヤリと笑う黒曜石にハボックは顔を赤らめる。プイと顔を背けると紅くなった顔を誤魔化すように花に手を伸ばした。
「どの花で作りますか?」
 そう聞かれてロイは店の中を見回す。ガラスケースの中一際鮮やかに咲き誇る薔薇を指差して言った。
「あの薔薇を全部」
 ロイが指差す先にある薔薇を見てハボックは顔を曇らせる。その薔薇は長年かけてハボックが漸く咲かせる事に成功した新種で、ロイとの初めての夜にハボックからロイに贈った薔薇だった。
「全部って……結構デカい花束になるっスよ?女性には大きすぎるんじゃないっスか?」
 漸く咲かせた新種だからというだけでなく特別な思い入れのある薔薇を、友人とはいえ女性に贈るのかと胸の奥をチリチリと灼く嫉妬の焔を押し隠してハボックは言う。幾つもの有名企業をその傘下におさめる一大企業グループのトップであるロイには、高い新種の薔薇の腕に抱えきれない程の花束の値段さえも大した額ではないだろうが、それでもやはり花束にするには適当なボリュームというものがあると主張するハボックに、ロイは軽く肩を竦めて言った。
「構わん、いいから作ってくれ」
「……判りました」
 言い出したらきかない相手なのも判っている。ハボックはため息混じりに答えると活けてあるバケツごと薔薇をケースから取り出し、花束を作り始めた。手早く棘を落とし少しずつ形にしていくハボックの様子を、ロイは唇に薄く笑みを刷いて見つめる。やがて薔薇は大きく艶やかな花束に姿を変えて、ハボックは最後に大きなリボンを結びつけるとロイに差し出した。
「はい、どうぞ」
「車まで運んでくれ」
 花束を受け取らずそう言うロイに、ハボックは眉を顰めたものの何も言わず外に停めてある車に向かう。助手席に花束をそっと置いていると、後からついてきたロイがハボックに身を寄せるようにしてその耳元に囁いた。
「仕事が済んだら家に来い」
「えっ?でもデートなんじゃ」
「待ってる」
 ロイは囁きを落とすと同時にハボックの耳朶を甘く噛む。そうすればビクッと震えたハボックがロイを突き飛ばすようにして店に駆け込んだ。
「いっ、いらっしゃいませっ」
 動揺を取り繕うように丁度やってきた客に声をかけるハボックの姿にクスリと笑うと、ロイは車に乗り込みアクセルを踏み込んだ。

 いつもならもっと早く済ませられる片付けにやけに時間をかけて終わらせて、漸く店のシャッターを下ろすとハボックはロイの家へと向かう。この時間ではまだ女性との食事から帰っていないのではと思いながら訪れた家には、灯りが灯って中に人がいることを知らせていた。
「もう帰ってるんだ」
 なんとなくホッとしてハボックは呼び鈴を鳴らす。そうすれば人の気配がして扉が開いた。
「こんばんは」
「遅かったな、待ちくたびれたぞ」
 そう言って見つめてくるロイにモゴモゴと口の中で言い訳して、ハボックは促されるまま家の中に入る。リビングに入った途端視界に飛び込んできた大きな薔薇の花束に、ハボックは目を瞠った。
「どうして?持っていかなかったんスか?」
 わざわざ店に買いにきたのに女性に渡さなかったのかと、ハボックは驚いてロイを振り返る。そうすればロイが顔をしかめて答えた。
「お前は余程私にデートをさせたいらしいな」
「でも」
 ロイはソファーの上に置いてあった花束を取り上げるとハボックに差し出す。ポカンとするハボックの胸元に押し付けて言った。
「これはお前の為に買ったんだ。それを勝手に誤解して」
「あ……」
 ロイの言葉にハボックは目を見開く。胸元に押しつけられた花束を受け取って笑みを浮かべた。
「あ、ありがとうございます」
 そう言って嬉しそうに笑うハボックにロイは目を細める。ハボックに近づくとその躯を花束ごと抱え上げた。
「ちょ……っ、マスタングさ――――んんッ、んーッ!」
 慌てるハボックの抵抗を唇を塞いで封じ込め、ロイはハボックを抱いたままリビングを出る。階段を上がり寝室に入ると、花束ごとハボックをベッドに放り投げた。
「うわッ」
 スプリングのきいたベッドで躯を跳ね上げてハボックは悲鳴を上げる。ネクタイの結び目を緩めて引き抜きシャツのボタンを外しながら、ロイはハボックに圧し掛った。
「マスタングさん、薔薇っ」
 このままでは花が傷んでしまうと訴えるハボックに、ロイは「ああ」と頷いてハボックの腰の上に乗り上げたまま花束に手を伸ばす。リボンを解きラッピングを剥がすとベッドの上に花をばらまいた。
「な……ッ?」
 驚きに目を見張るハボックに手を伸ばすと、ロイは彼のシャツに手をかける。目にも留まらぬ早業で上半身を裸に剥くと、ボトムへと手を伸ばして下着ごと引き下ろした。
「待って、マスタングさん!薔薇が……っ」
 その頃になってハボックが漸く押しとどめようとする。ジタバタと暴れるハボックにロイはニヤリと笑って近くに落ちた薔薇を手に取った。
「やはりな、お前には薔薇がよく似合う」
「なっ」
「香りもよくて、いい演出だろう?」
 そう言って薄く笑う男をハボックは顔を赤らめて睨んだ。
「なに言ってるんスかっ、」
 もうっと頬を膨らませてハボックは起き上がろうとする。だがロイはそうはさせずにハボックの躯を俯せに返すと、足首に絡んでいたボトムと下着を毟り取った。
「ほら、いい香りだ」
 ロイは言って花を一つクシャリと握り潰してハボックの鼻先に押し付ける。強くなった薔薇の香りに身を捩るハボックの躯に、更に握り潰した花びらをこすりつけた。
「こうやって花の香りがするお前を抱くのも一興だ」
「やっ、マスタングさんっ」
 やめてともがくハボックを押さえつけてロイはクスクスと笑う。逃れようとシーツを掴んで躯をロイの下から引き抜こうとしたハボックの白い双丘を目にして、ロイは目を細めた。
「躯の中から香りがしたらどうだろうな」
 そう呟いてロイは薔薇の花に手を伸ばす。クシャリと握り潰したそれを双丘の狭間に押しつけると、指先で花びらを蕾の中にグイと押し込んだ。
「ヒィッ?!」
 突然押し込まれた異物にハボックが身を強ばらせる。それに構わずロイは次々と花びらを蕾の中に押し込んだ。
「やだァッ!やめてッ!」
「いいからじっとしていろ」
 ガクガクと震えるハボックを押さえ込み、ロイは薔薇の花びらを押し込んだ蕾をグチュグチュと掻き回す。仄かに薔薇の香りを漂わせる蕾が十分に解れたとみると、己を取り出し蕾に押し当てた。
「マスタングさんッ」
 ロイがしようとしていることに気付いてハボックは必死に身を捩る。逃れようともがけば左右に揺れる双丘が誘っているようで、ロイはククッと笑った。
「そんなに挿れて欲しいのか?」
 ロイはがっちりとハボックの腰を押さえつけると蕾に己の先端を押し当てる。花びらが覗く秘所へズンッと突き入れた。
「違……、アッ、アアアッ!!」
 ズブズブと押し入ってくる楔にハボックが背を仰け反らせて喘ぐ。一気に根元まで押し込んだ楔をギリギリまで引き抜き、ロイは思い切り突き上げた。
「ヒャアアアッ!!」
 ガツガツと突き上げられてハボックの唇から高い嬌声が上がる。激しい突き入れに押し込まれた花びらが潰れて甘い香りが漂った。
「あッ、あんっ!…オ、オレの薔薇っ、こんな使い方して……ッ」
「いい香りだろう?興奮する、お前の匂いと相まって……天然の媚薬だ」
「馬鹿ァ……ッ、んあッ!やあんッ!」
 むせかえるような薔薇の香りに包まれて、ハボックはロイの思うままに乱されていった。


いつも遊びにきて下さってありがとうございます。拍手、連打も嬉しいですv

なんで突然こんな話かと言えば、今やってるBLゲームのお気に入りキャラ樋口崇文が花屋だから。父親から継いだ小さな花屋をやりながら新種の薔薇を作ってるんですよ。PS2版だとエロがさっぱりないのでロイとハボで書いてみました(笑)やっぱりエロは楽しいなぁと思いつつ、「深淵」の可愛い?ロイを書いていたりするので、我ながらどんな思考回路だと思ったり(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

「久遠」のジャクはハボがロイに甘えられない分ワンコ仕様ですよね(苦笑)あれがハボにとっていいとこ取りになるかどうか(ふふ)BLゲームはやっぱりPC版でないと駄目ですね〜。ホントかえって悶々としますよ(苦笑)
2012年11月22日(木)   No.272 (ロイハボ)

パワー!20
ロイハボ風味

「ハボック……」
 腕の中に囲い込んだ部下の耳元にロイは囁く。そうすれば柔らかい耳朶が桜色に染まって、ハボックが困り切ったように視線をさまよわせた。
「中佐、あの……離して下さい……」
「離して欲しいなら自分で振り払って逃げればいいだろう?どうしてそうしないんだ?」
 ハボックを囲い込んだ腕には力が入っている訳ではない。寧ろ触れてすらいないくらい緩く、振り払おうと思えばなんの苦労も出来る筈だった。
「どうしてって……」
 ハボックは呟くように言ってロイを睨む。
「意地悪っスね、中佐」
 判ってるクセにと伏せ目がちに言うハボックにロイは鼻息が荒くなるのを必死に抑えながら尋ねた。
「はっきり言ってくれないと判らないだろう?」
 ロイはハボックの顔を覗き込む。真っ赤に染まった耳元に唇を寄せて囁いた。
「言ってくれ、ハボック……はっきり、言葉にして聞かせてくれ」
 最後の言葉と一緒にフッと息を吹き込めば、ハボックの体が大きく震える。恨めしげにロイを睨む涙の滲む空色が不意に揺らいだと思うと、ハボックが口を開いた。
「オレ、中佐の事が」
 好き、と空気が震えるような声で囁かれてロイは鼻を膨らませた。
「私もお前が好きだッ、ハボ――――ジャンっ!」
 早口にそう言うと同時にハボックの両肩をガシッと掴む。そのままググーッと唇を寄せれば、頬を染めたハボックが恥ずかしそうにそっと目を閉じた。
(ついにハボックの唇が私のものにッ!)
 唇を突き出しロイは目を瞑る。ハボックの甘やかな息遣いが感じられその柔らかい唇に今まさにロイの唇が触れようとした、その瞬間。
「セクハラで訴えますよ、中佐」
「えっ?」
 聞こえた声に驚いてロイは目を開ける。そうすれば極めて至近距離から見返してくる鳶色の瞳と目があった。
「この変態セクハラオヤジ」
「ギャーッ、ゴメンナサイッ!」
 低い氷点下の声にロイは肩を掴んでいた両手を離して万歳すると、そのままの勢いで土下座した。
「一度死なないと判らないようですわね」
 低い声と共にカチリと金属質な音が聞こえて、ロイはハッと顔を上げる。そうすれば眉間にピタリと突きつけられた銃口が視界に入って、ロイは目を剥いた。
「ちょ、ちょっと待て、少尉っ」
「待てません。貴方のような人は生かしておいても百害あって一利なしです」
「待ってくれッ、私の話を――――」
「消えなさい、この腐れキモ気障オヤジ」
 ロイが見つめる視線の先で、ホークアイの指先が一切の躊躇いなくトリガーを引いた。

「ワアアッ!!」
 ロイは大声で喚くと同時にガバッとベッドに起き上がる。
「ゴメンナサイッ!もうしませんッ!赦して下さいッ!」
 ベッドの上に正座してそう叫びながらシーツに額を擦り付けたロイは、いつまでたっても銃声が聞こえない事に気づいて顔を上げた。恐る恐る辺りを見回してそこが自宅のベッドの上だと漸く気づいて、ロイはやれやれと肩を落とした。
「夢か……なんて恐ろしい……っ」
 そう呟いてロイはブルリと震える。危うくホークアイにキスしそうになった上、銃で撃たれかけたショックが今更ながら押し寄せて、ロイはパタリとベッドに突っ伏した。
「少尉め、現実どころか夢の中でまでも邪魔しくさって……っ」
 先日、ハボックと二人で出かけたライブ会場、後少しでキス出来るという寸前も寸前、ホークアイに阻まれた事を思い出して、ロイはクッと悔しそうに拳を握り締める。そうすればハボックの薄色の唇が目の前に浮かんで、ロイはハアアと大きなため息をついた。
「惜しかったなぁ……、後少しだったのに」
 ロイはそう呟いて唇を突き出す。枕を引き寄せブチューッと唇を押し付けた。
「ライブの時だってハボックは全然嫌がる素振りもなかったんだ。少尉さえ来なければッ!」
 ロイは忌々しげに言ってガバリとベッドに飛び起きる。
「そうさ、ハボックだってきっと待っているに違いないんだッ、少尉の妨害なんぞで挫けてたまるかッ!例え銃で撃たれようと……、いや、撃たれたくはないが」
 ホークアイに言わせればあの時ハボックが逃げなかったのは、単に尊敬する上官にそんな事をされかかっているなど夢にも思っていなかったからだと言うに違いない。だが、 自分を中心に世界が回っている男にはそんな常識などこれっぽっちも通用しなかった。
「待っていろ、ハボック!必ずやお前のその唇を我がものにしてやるからなッ!オー、マイ・スゥイート・ダーリンッ!」
 傍迷惑な男は大声で叫ぶと、枕を抱き締めブチュブチュとキスの雨を降らせたのだった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、嬉しいですv

お久しぶりの「パワー」です。どれくらい久しぶりかと言うと、前回書いたのが2009年の11月だっていう…(爆)思わず本当かと日記ログ確認しまくっちゃいましたよ(苦笑)間開きすぎだorz 次回はここまで放置しないようにしたいと思います〜(汗)
2012年11月10日(土)   No.269 (ロイハボ)

合成獣15
ロイハボ風味

 書類をめくっていた手を止めてロイはゆっくりと息を吐き出す。さっきから書類に目を通してはいたが、その内容はさっぱり頭に入ってこなかった。
「くそ……」
 目を閉じれば初めて会ったジャクの姿が浮かぶ。ハボックと同じ遺伝子を持ちながらまるで違う双子の兄。その苛烈な光をたたえた空色の瞳が、記憶の中ですら恐ろしいまでの憎悪を込めてロイを睨みつけていた。
『ジャンはお前のところへは返さない、あれはオレのもんだ……ッ』
 激しい独占欲と愛欲の滲む言葉。頭に木霊するその声に、ロイはギリと歯を食いしばった。
「ふざけるな……、ハボックは私のものだッ」
 低く囁きギュッと机の上の手を握り締めれば、手の中で書類がクシャリと悲鳴を上げる。手のひらに刺さる堅い感触がロイの気持ちを逆撫でして、ロイは机の上の書類を払い落とした。
「お前なんかに渡さない。絶対に連れ戻すッ」
 ジャクがあの場所に現れたということは、二人はそう遠い場所にいる訳ではないはずだ。それどころかハボックの性格を考えれば、ロイのすぐ側でその動向を見守っている可能性だってある。
「ハボック……」
 肘をついてギュッと組んだ両手にロイは額を寄せる。そっと目を閉じれば己に向かって笑いかけるハボックの顔が思い浮かんだ。
『大佐』
 名を呼んでにっこりと笑うハボックの空色の瞳。初めて好きだと告げた時、その瞳が泣き出しそうに歪んだのを今でもはっきりと覚えている。
『うそ……っ、大佐がオレの事好きなんて、そんなの有り得ねぇもんっ』
 絶対にそんな事などある訳がないと、なかなかロイの言うことを信じようとしなかった。否定の言葉を紡ぎ続ける唇を強引に塞いで存分にその感触を味わって、漸く離せば大きく見開いた空色がロイを見つめていた。
『ホント、に……?オレ、大佐のこと、好きだって言って、いいんスか……?』
 不安に揺れながらもそう尋ねたハボックが、その時どう思っていたのか今ならちゃんと判る気がする。
「お前がキメラだろうと、アメストリスを滅ぼす悪魔だろうと、そんな事は関係ない。私達の邪魔をする奴は誰だろうと赦さない。ハボック、お前は私のものだ」
 ロイは脳裏に浮かぶそっくりな二つの姿に向かって呟いた。
「ジャク、お前に私たちの邪魔はさせん」
 ジャクとハボックが元は一つの遺伝子だというなら、己とハボックは元は一つの魂だったに違いないとロイは思う。そこにキメラだ、人間だという器の問題は存在しない。己とハボック、引き合う魂の邪魔立てなどたかが遺伝子レベルに赦される筈はないのだ。
「必ず連れ戻す」
 低く言い放ってロイはゆっくりと席を立つ。執務室の扉を開ける音に振り向いたホークアイ達を一瞥すると、そのまま司令室の扉へと足を向けた。
「大佐、どちらへ?」
 当然のごとく尋ねてくるホークアイに、ロイは振り向かずに答えた。
「ハボックを連れ戻しに行ってくる」
「えっ?少尉がどこにいるか判ったんですか?」
「大佐、ハボの奴、どこにいるんですっ?」
「大佐っ?大────」
 驚く部下達の声を扉で遮って、ロイはジャクからハボックを取り戻すために一人イーストシティの街へと消えていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とってもとっても励みになってます!嬉しいです〜vv

ええと、約八ヵ月半ぶりの「合成獣」ですー。きっと「どういう展開になってたっけ?」と思われる方が殆どと思われ……(苦)いや本当に放置が多くてすみません(滝汗)なるべく忘れないうちに頑張りますーッ!

以下、拍手お返事です。

なおさま

「セレスタ」ロイは愛憎の表現がはっきりしてますからね。冷たくする時はとことん冷たいですよ(笑)スライディング土下座したら笑えますよねぇ、一気にコメディ(笑)

「セレスタの涙」最高です の方

うお〜っ、ありがとうございますッ!!なんかもう趣味に突っ走った感じですので、そう言って頂けて嬉しいですvそして「合成獣」や「恋闇」も読み返して下さってありがとうございます。再開しますと書いてはすぐまた放置状態ですみません(滝汗)時々「○○はどうした、続き書かんかい!」と尻を叩いて頂けるといいかなって(コラ)とりあえず続きなど書いてみました。お楽しみ頂けましたら嬉しいですーv

妙さま

遊びに来て下さってありがとうございますvいや〜ん、本当ですか?メロメロだなんて…嬉しいですvv東方司令部全体を尻に敷く小悪魔ハボ、そういえばそう言うのは書いた事がないですね。今度チャレンジしてみたいと思います(笑)秋を通り越してもう冬という感じになってきました。妙さまもお体お気をつけてお過ごしくださいね。これからもどうぞよろしくお願いしますv
2012年11月05日(月)   No.267 (ロイハボ)

兎2
ロイハボ風味(ちょっとエロ風味(笑)

「はぁ……」
 ハボックは銃を手入れしていた手を止めてため息をつく。しっとりと汗ばんだ肌に貼り付くシャツの感触が不快で、ハボックは苛立たしげにシャツの襟を引っ張ってパタパタと空気を送り込んだ。
 先日、ハボックはロイにうさみみのカチューシャをつけられてしまった。どんなに引っ張っても取ることが出来ず、外せと詰め寄るハボックにロイがにこやかに笑って告げた言葉はとんでもないものだった。
『一定以上の快楽を感じれば取れる』
 冗談じゃないと拒んだものの結局どうすることも出来ず、ロイにあんな事やらこんな事やら、口にするどころか思い出す事すら恥ずかしくてとても出来ない事を散々にされて乱れまくったハボックは、その後渾身の一発でロイを地面に沈めて以来、司令部に泊まり込んで家に戻らない日々が続いていた。今日も司令部近くの定食屋で夕飯を取った後、小隊の詰め所で銃の手入れをしていたのだが。
(なんか変だ……)
 うさみみをつけてのセックスはいつになく感じてしまった。ロイの言った通り行為の後カチューシャはまるでその役目を終えたとでもいうようにポロリと外れたのだが、行為で掻き立てられた熱が躯の奥底にずっと残っている感じなのだ。
(熱い……)
 ハボックは湿った息を吐いてモゾモゾと尻を揺らす。そうすれば双丘の狭間で小さな口が、物欲しげにヒクつくのが判った。
「……ッ」
 ハボックは緩く頭を振ると手にした銃を見る。疼く躯から意識を逸らそうとするように分解した銃を組み立てる事に集中しようとした。だが。
「あっ」
 手元が震えて小さな部品を落としてしまう。ハボックは慌てて床に這い蹲ると、落とした部品を探した。
「どこだ……?」
 四つん這いになって床の上を探る。そうやっていれば不意にベッドの上、ロイに背後から激しく突き上げられて高い嬌声と共に達してしまった光景が脳裏に浮かんだ。
「……ッ」
 ズンと腰に甘い痺れが走ってハボックは唇を噛み締める。気がつけばすっかりと楔は立ち上がって、厚い軍服の前が張り詰めていた。
「あ……」
 躯が熱くて堪らない。身の内て燻ぶる熱を持て余して、ハボックはなくした部品をそのままに立ち上がった。ヨロヨロと詰め所を出ると廊下を歩いていく。出入口で警備兵が声をかけてきたのも気づかず、ハボックは通りに出た。一歩踏み出す毎に湧き上がる熱を堪えて家へと向かう。数日ぶりに戻ってきた家に辿り着いた時には、躯の奥底で燻ぶっていた熱は全身へと回っていた。
ハボックは震える手をノブに伸ばすと鍵がかかっていない玄関の扉を開ける。中に入ったところで力尽き、ハボックはヘナヘナと座り込んでしまった。
「はぁ……っ」
 そのまま動く事が出来ずにうずくまっていると、不意に頭上に影が差す。ゆっくりと見上げればロイがカチューシャを手に立っていた。
「これが必要か?ハボック」
 ロイはそう言って手にしたカチューシャを差し出す。それをじっと見つめたハボックはおずおずと手を伸ばした。受け取ったうさみみのカチューシャをじっと見つめたハボックはそれをそっとつける。そうすればロイの手が伸びてきてハボックの頬を撫でた。
「たいさァ」
 甘えるようにその手に頬を擦り寄せるハボックにロイは目を細めた。「おいで」と囁けばハボックがロイの手に縋りつくようにして立ち上がる。ハボックの躯を抱えるようにして手近のゲストルームに入ったロイは、なだれ込むようにベッドにハボックを押し倒した。
「たいさッ」
 そうすれば待ちきれないと言うようにハボックがロイにしがみついてくる。もうすっかりと立ち上がった下肢を押し付けてくるハボックにロイはニンマリと笑った。
「知ってるか?ハボック。兎と言うのは年中発情しているそうだよ」
「な、に……?早くシてッ、欲し……ッ!」
 ロイの言葉も聞こえない程発情しきったハボックに。
「いいとも、幾らでもシてやる」
 ロイはうっとりと笑って身を沈めていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても嬉しいですv

「兎」の続きです。ウサギって年中発情期なんですって。あんな可愛い顔しておいて、ウサギってッッ!!そんなわけで発情期なハボック。うさみみカチューシャの威力絶大(笑)

以下、拍手お返事です。

ハボロイ好きです の方

うふふ、ハボロイお好きですか?昔の作品はいま読み返すと赤面するほど恥ずかしかったりしますが、読んで下さってありがとうございますv一つでも二つでも気に入った作品がありましたら嬉しいですv

なおさま

そりゃもうロイですから!全力で取り組みますとも!(笑)ウサギって常に発情期なんですか!初めて知りましたよ。でもって早速ネタに…毎度すみません(苦笑)うちわパタパタありがとうございます!無理しない程度にゆっくり上昇してますv
2012年09月17日(月)   No.250 (ロイハボ)

ロイハボ風味

「うわっ」
 ソファーに寝転んで雑誌を読んでいたハボックは、いきなり頭に何かを嵌められて声を上げる。片腕をソファーに付いて体を起こすと、傍らに立つロイを見上げて言った。
「なにするんスか、いきなり」
 そう言いながらハボックは、手を頭にやって嵌められたものを触る。耳から耳に向かって頭の上を走る細いバンドのようなものに触れ、更にそれについているらしいフワフワと手触りのいい長いものに触れてハボックは眉を顰めた。
「なんスか、これ」
 ハボックはそう言いながらそれが何かを探り当てようと何度もフワフワのものに触れる。首を傾げるハボックにロイはにっこりと笑って言った。
「カチューシャだ」
 ロイは言って持っていた手鏡をハボックに差し出す。それを受け取って鏡を覗き込んだハボックは、映し出された物を見て目を見開いた。
「可愛いだろう?お前のために特別に誂えたんだ」
 そう言うロイをチラリと見上げ、それからもう一度鏡の中を見る。鏡の中から思い切りしょっぱい顔で見返してくるのは、長いウサギの耳がついたカチューシャをつけた男だった。
「うん、思った通りよく似合ってる」
 物凄く嬉しそうに言うロイにハボックはがっくりと肩を落とす。「ハアア」と大きなため息をついてハボックは、著名な錬金術師であり恋人でもある男を見上げた。
「オレは時々アンタの美的センスを疑いたくなるっスよ」
「どういう事だ?」
 突然そんな事を言われて、ロイは不思議そうな顔をする。
「あのね、大の男にウサギ耳のカチューシャつけて可愛いだの似合ってるだの言う奴は普通いません」
「だが、実際そうなのだから仕方ないだろう?」
 言って当然だと、全く疑問の欠片も抱いていないらしいロイにハボックは思い切りため息をつく。言うだけ無駄だとカチューシャに手を伸ばしたハボックは、外そうとしてビクともしないそれに眉を寄せた。
「あ、あれ?」
 なんとか外そうとバンドの部分を引っ張ろうとするが、頭にピッタリと貼り付いたそれは指が入る隙間すらない。髪をグチャグチャにしながら必死に外そうとして外れないカチューシャに、ハボックはロイを見上げて言った。
「どうなってるんスかっ、これ!」
「簡単には外せんよ」
「はあッ?!」
「折角似合ってるのにすぐ外してしまってはつまらんだろう?」
 そう言ってにこやかに笑うロイをハボックは呆気にとられたように見上げる。暫く呆然としていたハボックはふるふると震えたと思うと、垂れた目をキッと吊り上げて怒鳴った。
「ふざけんなッ!今すぐ外せッ!」
 今にも掴みかからんとするハボックのウサギ耳にロイは顔を寄せるとフッと息を吹きかける。そうすればビクッと震えてソファーにへたり込むハボックにロイは言った。
「やはり耳は弱いようだな」
「な、なん……」
「ちゃんと感じるように作ったんだ」
「どうやって……」
「フ……私の錬金術を甘く見て貰っては困るな」
 いかにも自信満々に言う男をハボックはポカンとして見つめる。次の瞬間ガバッと立ち上がり、ロイの襟首を掴んで怒鳴った。
「くだんない事に錬金術使ってんじゃねぇよッ!」
「くだらないとはなんだ、失礼な奴だな。可愛い恋人に可愛いカチューシャをつけたいと思って何が悪い」
「アンタね」
 全く悪びれた様子のないロイにハボックはワナワナと震える。
「とにかく外してください。このままじゃ仕事にも行けやしない」
 まさかウサギ耳のカチューシャをつけて司令部に行くわけにはいかない。
「可愛いのに」
「殺すぞ」
 ハボックは低い声で凄むとカチューシャを引っ張る。まるで頭の一部になってしまったように貼り付いてとれないカチューシャに、ハボックはふと不安になって言った。
「まさか取れないなんて事はないっスよね……?」
「そんなにとりたいのか?」
「当たり前っしょ!」
 こんなウサギ耳をつけたままなんて羞恥プレイにもほどがある。絶対外せと喚くハボックにロイはハァとため息をついた。
「外す方法がない訳じゃない」
「どうやるんですっ?」
 勿体ぶってるんじゃねぇと言えばロイがじっと見つめてくる。黒曜石の瞳でヒタと見つめられてハボックは息を飲んだ。
「……どうするんスか?」
 それでも何としても外したくてそう尋ねれば、ロイが答えた。
「一定以上の快楽を感じれば取れる」
「……え?」
「おかしくなるくらい感じてイヤラシく善がって、出すものがなくなってそれでも空イきを繰り返すくらい感じれば取れるよ、ハボック」
 にっこりと爽やか過ぎる程の笑みを浮かべて言うロイをハボックはまじまじと見つめる。とんでもない答えに身動き出来ずにいれば、ロイが言った。
「そうか、そんなに取りたいか。折角似合ってるのに残念だがそうまで言うなら協力してやろう」
 そう言うなりロイはハボックをソファーに押し倒す。ニンマリと物騒な笑みを浮かべるロイに圧し掛かられて、ハボックは慌てて押し返した。
「ちょっと待って!他に方法はっ」
「ないよ。善がりまくってイきまくる以外にはな。それともずっとカチューシャをつけているか?」
「いや、それはちょっと」
「なら、これしかないな 」
「ヒャッ!ちょ……っ、待っ……アアッ!」
 イヤラシく絡みついてくる手にウサギ耳のカチューシャを揺らして震えたハボックは、その後ウサギ耳をつける以上の羞恥プレイを味あわされる羽目になったのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手も嬉しいです。

ウサギ耳のカチューシャ、小さいハボックに似合うものは大きいハボックにも似合うってコメント頂いたのでつけてみた次第。

以下、拍手お返事です。

なおさま

いつもコメントありがとうございますv「暗獣」ロイ、多分相当必死に探していると思われます、昔の事もありますしね。多分そろそろ会える筈(苦笑)「セレスタ」ふふふ、やっとここまで来た感じです。でもまだもう暫く(苦笑)切ないと言って頂けて嬉しいです。眼帯パチンッ、痛そう!(笑)大きいハボックにもうさみみつけてみました。コメントに反応出来るくらいにはテンション上がってきたらしいです(苦笑)
2012年09月16日(日)   No.249 (ロイハボ)

金魚3
ロイハボ風味

 仕事前の一服と、休憩所で煙草を吸っていたブレダは、同じように煙草を吸いにやって来たハボックの姿を見てポカンとする。取り落としそうになった煙草を咥え直すと、何とか言葉を吐き出した。
「なんだよ、その格好」
 ブレダがそう聞いてしまうのも無理はない。ハボックが着ているのは普段の青い軍服ではなく、紺地に大きな椿の花を幾つもあしらった浴衣なのだ。その浴衣の裾を膝が出るまで絡げた上、腰には金魚の尻尾を思わせる紅いふわふわの帯を結び、何故か足には軍用のブーツを履いているのだった。
「だって指がいてぇんだもん」
 本能的に核心ではないところから尋ねれば、ハボックはブーツを履いている理由をそう答える。ドサリと向かいのソファーに腰を下ろし、沈み込むようにだらけた姿勢で煙草をふかすハボックに、ブレダは嫌々ながら尋ねた。
「で?なんで浴衣?」
「大佐に着ろって言われたから」
「大佐に?」
 そう聞いてブレダはハボックの格好を改めて見る。こんな肌を晒すようなもの、着るなと言うならともかく着ろというなどロイらしくなく、ブレダは眉を顰めて言った。
「大佐が着ろって言ったのか?信じらんねぇ。つか、お前、よく大人しく着てるな」
 こんなふわふわ帯の格好、絶対嫌だと拒みそうなものなのにと思って言いかけたブレダは、聞いた途端ハボックが顔を赤らめるのを見て言葉を飲み込んだ。
「いや、答えなくていいわ」
「そうさせてくれ」
 長い付き合い、言わずとも察してくれる友人の存在にハボックは礼を言う。ハアと煙混じりのため息をついたハボックは、投げ出すように伸ばしていた脚を高く組んだ。
「やんなっちまう、今日一日この格好してるってことは演習にも参加できないんだぜ?つまんねぇ」
 そう言ってずるずるとソファーに沈み込めば浴衣の裾が引っ張られて太ももが半ばまで露わになる。濃紺の浴衣から白い脚が覗くのを見たブレダは、思いっきり顔をしかめて言った。
「脚を組むのをやめろ。ちゃんと行儀よく座れ」
「えーっ、なんで?」
「いいからしゃんと座れっての」
 ブレダは空になった煙草のパッケージを丸めてハボックの剥き出しの脚に投げつける。ミニスカートで脚を組む娘の心配をする父親になった気分で、ブレダはため息をついた。
「ハボック、お前さ」
 この格好で一日過ごすのはかなりヤバい気がする。そう思ってブレダが何か言おうとする前に、壁の時計を見たハボックが立ち上がった。
「そろそろ時間だ。行こうぜ」
 そう言ったハボックは、ブレダの返事を待たずに廊下へと出ていく。ふわふわの紅い帯を金魚の尻尾のように靡かせて歩くハボックの後ろからぞろぞろと男共がついていくのを見て、ブレダはいつの間にか傍らに立っていた上官に向かって言った。
「いいんですか?アンタの大事な金魚にフンがいっぱいくっついてますけど」
「腹立たしくないと言えば嘘になるが、たまには水槽の掃除も必要だろう?餌を泳がせてフンが寄ってきたところでまとめて駆除してやるのさ」
 ニンマリと笑って言うロイをブレダはげんなりと見る。
(これはアレか?友釣りか?)
 少し違う気もするが何れにせよ明日になれば、ウエルダンに焼かれた金魚のフンがあちこちに転がっているのだろうとウンザリするブレダだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます!嬉しいですvv

ええと、迷子の仔犬は只今捜索中です〜。多分もうすぐ発見出来るかと!
と言ったところで、しつこく金魚帯ネタです(苦笑)いやもう、すっかり金魚帯の虜ですよ。その上「ハボックが金魚帯付けて軍部内ウロウロしたらいっぱい金魚のフンが着いて来そう」なんてコメントを頂いたら、そりゃもう書かずにはいられません(笑)萌えコメントに滅法弱いです(苦笑)

以下、拍手お返事です。

香深さま

うふふ、金魚な二人、楽しんで頂けて嬉しいです。そして大人版。ロイの迷惑な愛情、大好きです!(笑)ちび金魚は本当ストーカーしちゃうだろうなと思いますv香深さまが囁いて下さった金魚帯ですっかり楽しませて頂きましたvコメント頂くと嬉しくてソッコーお返事してしまいます。鬱陶しがられていないかと心配してたりしますが、素敵と言って頂いて安心しました(笑)これからもツボ押しよろしくお願い致しますv

柚木さま

お久しぶりです!ご無沙汰失礼いたしております。「暗獣」新シリーズが始まりました。どうぞよろしくお付き合い下さいv「そう言う人々」勿論、柚木さまのいいタイミングでお読みくださいませ。早く読んで頂けるよう、サクサク進めて頑張りますねvまだ日中は暑さが続くようですので、お体大切にお過ごし下さい。

なおさま

大人ハボならやっぱり帯は赤ですよね!ピシャリとハマって嬉しいですvそして金魚のフン!!も〜、思わずまた書いてしまいました(苦笑)いつも素敵なコメントをありがとうございますv
2012年09月10日(月)   No.245 (ロイハボ)

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  Photo by 空色地図

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