ロイハボ

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2013年08月23日(金)
鷹の目諸説3
2013年08月17日(土)
セレスタの涙、オニキスの誓い71
2013年08月16日(金)
言葉攻め2
2013年08月15日(木)
言葉攻め
2013年07月27日(土)
鷹の目諸説2
2013年07月21日(日)
鷹の目諸説
2013年07月16日(火)
久遠の空19
2013年06月08日(土)
FESTA 68
2013年04月08日(月)
両妬心
2013年02月18日(月)
髭騎士12

カテゴリー一覧
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鷹の目諸説3
ロイハボ前提

 最近つきあい始めたばかりのハボックに一緒に夕飯を食べないかと誘われてロイが二つ返事で答えたのは昨日のこと。翌日は二人そろって休みだし、雰囲気のいい店に連れていってそのまま家にお持ち帰りだなどとあれこれ算段していたロイが、ハボックに「今日は連れていきたい場所がある」と言われ、まあそれでもお持ち帰りは出来るだろうと司令部を出たのは二十分ほども前のことだ。ハボックに付いて歩いていたロイは、辺りにそれらしいものが全く見えてこないのに気づいて尋ねた。
「連れていきたい場所があるって……どこなんだ?」
「もうすぐっスから」
 店が建ち並んだ賑わう界隈を過ぎてからもう大分経つ。何度尋ねても「もうすぐ」としか答えないハボックに、ロイは苛立ちを覚えて言った。
「おい、ハボック」
「ここっス、大佐」
 不意に足を止めたハボックがそう言ってアパートを指さす。ハボックが指さす先には、だがごく普通の小さなアパートがあるきりで、とても食事をするような場所があるようには見えなかった。
「ここ?だが────おい」
 眉を顰めるロイに構わずさっさと階段に向かってしまうハボックを、ロイは慌てて追いかける。狭い階段を上がりながら、ロイは前を行くハボックに言った。
「隠れ家的な店なのか?それにしちゃ下に看板も出ていなかったな」
 幾ら隠れた名店と言えど、看板の一つもなかったら客が来ないのではないのだろうか。それとも口コミ会員制の類の店なのだろうかと思いながら階段を上っていたロイの耳にハボックの声が聞こえた。
「ここっス」
「────ここ?」
 連れてこられたのはどう見ても普通のアパートの一室に過ぎない。こんなところにあるレストランなど怪しすぎると、ここはやめた方がいいのではとロイが考えている間にハボックは扉をノックしてしまった。
「なあ、ハボック」
 それでも中に入る前なら帰っても構わないだろうとロイはハボックの肩に手を伸ばす。その時、鍵を回す音がしてガチャリと扉が開いた。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
 にっこりと笑って言うハボックに答えた相手を見て、ロイは伸ばした手をそのままに固まってしまう。ポカンとして見つめてくる黒曜石に、ホークアイはうっすらと笑みを浮かべた。
「どうぞ」
 ホークアイは言って二人を中へと招き入れる。ありがとうと中へ入ろうとして、ハボックはロイが固まっているのを見て眉を寄せた。
「なにしてるんスか、大佐。さっさと入って」
「えっ?いや、だが、しかし」
 入ってと言われたロイはキョロキョロと辺りを見回しそれから扉の中を見る。どう見ても個人の住宅としか見えないそれに、ロイはハボックに尋ねた。
「おい、ここってもしかして中尉の」
「アパートっスよ。ほら、扉締めて」
 何でもないことのように言われロイは仕方なしに扉を閉める。重たい音を響かせて閉まった扉が地獄の門のように感じながら、ロイは恐る恐る中へと足を踏み入れた。
「お邪魔しまぁす」
 その時いつになく明るい声が聞こえてロイはハボックを見る。ひどく嬉しそうなその顔に、ロイは俄かに不安になった。
(まさか……本命は中尉とか言うんじゃないだろうな。連れていきたい場所があるって、食事などではなく本当は)
 自分とのことは単なる遊びで本当はホークアイの事が好きなのではないだろうか。もしくは上官である自分の申し出を断り辛く身を許してしまったが、やはり自分の気持ちに嘘はつけないと二人の関係を許して欲しいと直談判するつもりなのかもしれない。
(い、いや、だがこの間の夜だってハボックは)
 と、ロイの脳裏に数日前ハボックと過ごした夜の事が浮かび上がる。羞恥に震えながらも誘うように脚を開いてしがみついてきたハボックの姿を思い出せば、ついうっかり伸びてしまった鼻の下をロイは慌てて引き締めた。
「手ぇ洗わせて貰うっスね」
 その時、ハボックの声が聞こえてロイが視線を向けると、ハボックは勝手知ったる様子で奥へと入っていく。チラリとホークアイの様子を伺いながら後を追ったロイは、洗面所で手を洗うハボックに言った。
「おい、一体どういうことだ?これは」
「大佐も手、洗って。ちゃんとしないと怒られるっスよ」
「いや、だが」
「あ、呼んでる。はーい、今いくっス!」
 説明して欲しいと言う間もなく、ハボックはそそくさと行ってしまう。仕方なしに手を洗って元の部屋に戻れば、ハボックが料理の手伝いをしたり食器を並べたりしていた。
(や、やはり二人はつきあっているのか……ッ)
 仲睦まじい二人の様子にロイは目を見開く。自分といる時とは全く違う笑みを浮かべるハボックに、ロイはヨロヨロと後ずさった。
(あんなに可愛らしく強請ったのも、好きと囁いて私を離さなかったのも全部嘘だったというのか……ッ!いや、もしかしたら最初から出世の為に私に身を任せて……ッ!恥ずかしいとか言いながらあーんなこともこーんなことも好きにさせたのは……ッ!!)
 常日頃明晰だと謳われる頭脳の中で、あられもないハボックの姿を思い浮かべながらロイは悶々と考える。
(あんな可愛いハボックと別れなくてはならないなんて、そんなッッ!!それならいっそ三人でつき合うって事に────)
 ハボックを挟んで3Pならそれはそれで萌える、などと一瞬腐ったことを考えてしまってから、いやいやそんなことを言っている場合ではないとロイがぐるぐると考えていればハボックの声が聞こえた。
「大佐、用意出来たっスよ」
 そう言われてハッとして見れば、食卓の上には旨そうな料理が並んでいる。どれも手作りらしい料理の数々を見つめながら、ロイはドサリと椅子に腰を下ろした。
「このチキンのオーブン焼きが旨いんスよ〜」
 ニコニコと笑いながらハボックが言う。それを聞いてロイは恐る恐る尋ねた。
「もしかしてこれまでにも食べさせて貰ったことがあるのか?その……中尉の手料理を」
「勿論っスよ。今日はリクエストしたんです」
「────そうか」
 ハボックの言葉にロイは心臓を射抜かれたように感じる。二人がつき合っているのは決定的だ。やはり今日は二人の仲を認めて貰う為に呼ばれたのだとロイはテーブルの下で手を握り締めた。
(お持ち帰りどころの話じゃないな……)
 食事が終われば一人アパートを追い出されるに違いない。その後ハボックはホークアイと楽しい時を過ごすのだろう。
(滑稽だ……まったく)
 今まで色んな女性とつき合ってきたが、その誰よりも惹かれたのがハボックだった。男であることも気にならないほどハボックが好きで、本気で欲しいと思った。だが、手に入れたと思ったのは単なるこちらの思い込みで、ハボックの方には全くその気がなかったらしい。
(くそ……っ、それならそれで早く引導を渡してくれ)
 ロイが胸の内で呟いた時、ハボックが言った。
「今日大佐をここに連れてきたのは話したい事があったからっス」
 そう言うハボックの言葉にロイはギクリと身を強張らせる。引導を渡して欲しいと思った筈だったが、反面聞きたくないとも思ってロイは堅く目を閉じた。
「改めて紹介しますね。────オレの姉さんっス」
「────は?」
 その時聞こえた思いもしなかった単語に、ロイは閉じていた目を開けてポカンとする。アパートに着いたときよりもガッチリ固まってしまったロイに、ハボックが心配そうに言った。
「えっと、聞いてます?大佐」
「……今なんて?」
「オレの姉さんです、って」
 そう言って照れくさそうに笑うハボックをまじまじとロイは見つめる。
「ねえさん?」
「はい」
「ねえさんって、血の繋がった身内のアレ?」
「そうっス。って言っても半分ですけど」
 言われてロイはハボックを見、ホークアイを見る。見慣れている筈の副官を食い入るように見つめるロイにハボックが言った。
「オレたち、異父姉弟なんス」
「イフキョウダイ」
 まるで聞いたことがない言葉のようにロイは片言に繰り返す。頭の中でぐるぐると回った単語が漸く意味を成した瞬間。
「ヒエエエエエエッッ?!」
 ロイの口から奇声が飛び出した。
「異父姉弟ッ?姉だってッ?聞いてないぞ、そんなこと!!」
「別にわざわざ発表する事でもないっスから」
 ねぇ、とハボックがホークアイに言えば、ホークアイが頷いた。
「私たちが姉弟であることは大佐の部下として働く事には関係ありませんから」
「そっ、それはそうだが」
 ロイは思ってもいなかった現実に心臓をバクバクさせながら二人を見比べる。
「あまり似てないな」
 同じ金髪ではあるが色合いも髪質も違う。男女であることを差し引いても姉弟と言うほどには似ていなかった。
「私は父親似ですから」
「オレは母さんに似てるって言われるっス」
 ねっ、と笑いかけるハボックの髪を撫でてホークアイは言った。
「そうね。ジャンは母さんによく似てるわ」
 そう言ってハボックを見つめる瞳には慈しみが溢れている。だが、次の瞬間ロイを見た鳶色はそんなものは欠片も宿っていなかった。
「そう言うわけで、大佐。改めてよろしくお願い致します」
 言って、ホークアイは軽く頭を下げる。それにつられて頭を下げたロイにホークアイはにっこりと笑った。
「ジャンのことを泣かせたら承知しませんから」
「ハイッッ!!大事にさせて頂きますッッ!!」
 にっこりと笑った顔の中で瞳だけは笑っていない。ピンと背筋を伸ばして大声で答えたロイはピクピクと頬をひきつらせて笑みを浮かべた。
「ジャン、今日は泊まっていらっしゃい。明日は休みでしょう?」
「えっ?あー、そうっスけど」
 ハボックは言いながらロイをチラリと見る。ひきつった笑みを浮かべたままハボックと視線を交わすロイに、ホークアイが言った。
「ここからお持ち帰りなんてゼッタイに赦しませんから」
「お持ち帰りなんてそんな滅相もないッ!」
 まるで心を見透かすように見つめてくる冷たい鳶色に、だらだらと冷や汗を流すロイだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、本当に励みになってます、嬉しいですーvv

先日書いた「鷹の目諸説2」の続きを読みたいとコメント頂いたので、書いてみました。実はネタ元の方には続きをチラリとお見せしたのですが、今回は改めて(笑)しかし、ロイ、大変だろうなぁ(苦笑)でもなんだかんだ言ってハボックがロイの事好きだから、結局最終的にはホークアイが折れそうな気もします。

あー、そうだ。明日の更新ですがまた「セレスタ」だけになりそうです、すみません(汗)どうにも間に合わない…orz 最近どうも受けロイが可愛くも美人にも書けず、書くのに時間がかかって仕方ありません(苦)それからそろそろいい加減に「菫2」を書かねばと寝る前に布団の中でチマチマと読み進め、じゃあ書こうかなと思ってポメラを見たらアップしてないのが一章ありました(苦笑)これ、明日にでもアップしますかね…?ロイハボばっかりだと言われそうな気もしますが(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

ダース・ベイダー!(笑)ブラッドレイのテーマソング、そんなのだったんですね(笑)ふふふ、興味をなくすなんて、ロイ、甘いよ!って感じですかね(苦笑)「久遠」ははは、流石に狛犬同士を始めると大変な事になるので。でも、妄想覗いてみたいなぁv鷹の目姉弟説、リメイクしてみました。前回書いたのは読まずに書いたのですがどんなもんでしょう(苦笑)
2013年08月23日(金)   No.338 (ロイハボ)

セレスタの涙、オニキスの誓い71
ロイハボ風味

 長い会議を終えてロイが司令室に戻ってくる。「お疲れさまです」とかかる声にも無言のまま執務室に入っていくロイの横顔を見上げたホークアイは、僅かに目を見開くとロイを追って執務室に入った。
「大佐、何か問題でも?」
 後ろ手に扉を閉めてホークアイは尋ねる。窓辺に歩み寄り外を見つめていたロイが、気持ちを落ち着けるように一つ息を吐いて答えた。
「ブラッドレイが来ている」
「えっ?」
 思いがけない言葉にホークアイは目を瞠る。
「何のために?」
「さあな、いきなり会議室に現れた。嫌みったらしく聞かれたよ、元気で活躍してるのかとな」
 ロイがそう言うのを聞いて、ホークアイが眉を寄せた。
「ハボック少尉が入院中なのを知っているんでしょうか」
「まさか。あの男は一度捨てたものに興味を抱くような奴じゃない。私に尋ねたのは偶々顔を合わせたからだろう」
 そう口にしてはみたものの、ロイは俄に不安になる。壁の時計をチラリと見遣るとホークアイに言った。
「中尉、すまんが────」
「どうぞ。構いませんわ」
 言いかけたところでそう返されてロイは驚いたようにホークアイを見る。見つめてくる黒曜石に微笑んでホークアイは言った。
「少尉のところへ行かれるのでしょう?どうぞ、後のことはやっておきますから」
「……すまん」
 言わずとも察してくれるホークアイにロイはすまなそうな笑みを浮かべる。それでもそうと聞けばロイはすぐさま病院に行くために執務室を出て行った。

「あら、マスタング大佐」
 開いたままの病室の扉をノックすれば、汚れたタオルやリネンを取りまとめていた看護士が顔を上げて笑みを浮かべた。
「丁度今、体を拭いてシーツを取り替えたところです」
「いつもありがとう」
 にっこりと笑って病室を出ていく看護士にロイはそう声をかける。パタンと扉が閉まると、ロイはベッドに歩み寄った。
「さっぱりしたか?ハボック」
 ロイは言ってハボックの頬を撫でる。相変わらずハボックは何も答えなかったが、しっとりと滑らかな肌の感触にロイは目を細めた。
「そうか、さっぱりしたか。よかったな」
 そう言うとロイは窓辺に寄る。病室の窓からは少しでも患者の慰めになるようにと植えられた木々が緑の葉を繁らせているのが見えた。
「今日も一日暑かったよ。ブレダ少尉はこんな日に河川の復旧作業だ、気の毒に」
 先日降った大雨の影響で堤防の一部が決壊した。その復旧作業の為、ブレダを始めとした小隊の部下たちは暑い中一日中土木仕事だ。直射日光の中の作業は屈強な軍人と言えどかなりハードで、ブレダは会議ばかりで籠もりきりのロイに『代わってくれ』と言いながら出かけていったのだった。
「私ならくだらん会議に出るくらいなら土木作業の方がいいがね。お前もそう思うだろう?」
 ロイはそうハボックに話しかける。以前ハボックが士官学校の学生だった頃、座学より実技の方が好きだと言っていたことを思い出してロイは言った。
「お前ならどんなに暑くても元気いっぱい作業するだろうな」
 そう言うロイの言葉にもハボックは反応を見せない。もし、ここにブラッドレイが来たとしても今のハボックを見たら何かする気にはならないと思えた。
「アイツは私やお前の反応を面白がっているところがあった」
 たとえ何かしようとしたところで全く無反応なハボックでは忽ち興味を失うに違いない。
「心配し過ぎ、だな」
 ブラッドレイの顔を見てあの声を聞いて、神経質になってしまっただけなのだ。ハボックが入院していることを知っても、あの男なら鼻の先で笑うだけに違いないとロイは思った。
「今のお前を見ても、アイツは嘲笑うだけで何とも思わんだろうな」
 それはそれで悔しいが、ハボックの為には良いことなのかもしれない。
「いいさ、そのうち嫌でも私達のことを忘れられなくしてやる」
 必ずハボックとブラッドレイをあの場所から引きずり下ろしてやるのだ。
「ハボック、その為にも早く戻ってこい」
 ロイはそう囁いてハボックにそっと口づけた。

 晴れ渡った空の下、ガラスのように澄み切った湖が広がる。その中央に彼はただじっと佇んでいた。遙か空の上空で空気が一瞬そよと震えたが、彼のいる世界は変わらずただ静かに漠として広がるばかりで、なんの変化も起きなかった。彼の空色の瞳はガラスのように空を映し湖を映し、それ以外なにも映しはしない。感情のないガラスの瞳は傷ついた魂をその奥底に封じ込めて、せめて砕け散ってしまうことだけはないように大切に護っているようだった。
 彼はただガラスの瞳で宙を見据えて湖の中に佇み続ける。空は何者をも拒むように果てなくどこまでも広がり、湖とその境界を混ぜあって彼をその懐に包み込んでいた。

 ロイが離れ難く思いながらも病院を出た後、微かに医療器具の動作音がするだけの静まり返った病院の廊下にカッカッと靴音が響く。軍病院のスタッフたちがその訪問を驚きながらも理由を尋ねることも出来ないまま見守る中、ブラッドレイはハボックの病室の前に立った。
「ここか。マスタングの大事な大事な部下がいるのは」
 ブラッドレイは笑み混じりにそう呟くとガチャリと扉を開く。中に足を踏み入れ後ろ手に扉を閉めると窓に歩み寄りカーテンを開いた。その途端、中空にかかった大きな満月から銀色の光が病室に降り注ぐ。振り向いたブラッドレイの隻眼に静かにベッドに横たわるハボックの姿が映った。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手、コメント、いつも励みになってます、嬉しいですv

「セレスタ」です。明日まで実家にいてサイトを弄れないので、暫定的にこちらにアップしました。来週からは通常営業……の予定ですー(こら)

以下、拍手お返事です。

なおさま

うふふ、ロイ、楽しそうですか?書いてる私も楽しかったです(爆)思わず鼻の穴が膨らみそうになりながら、必死に冷静を装うロイって感じですかね(笑)

阿修羅さま

天気予報を見ると毎日がっくりします、早く涼しくなって欲しいですよね……!(切実)暑い中の介護は一際大変ですよね、阿修羅さまが体調壊されませんよう、本当にお気をつけくださいませ。年をとると子供に帰るというけれど、ある意味その通りなのかもしれません……。「鷹の目」考えてみますので、ちょっとお待ちくださいねv
2013年08月17日(土)   No.337 (ロイハボ)

言葉攻め2
CP:ロイハボ(R18)

「くく……ッ、すごい、本当に口をパクパクさせてる」
「言わないで……っ」
 クククと喉奥で笑うロイの声が聞こえて、ハボックは羞恥に首を振る。自分でも鈴口がヒクついているのが感じられて恥ずかしくて堪らなかった。
「涎の量が増えたな。ああほら、裏筋に沿って流れていく。そういやお前は裏筋を舐められるのが好きだったな。涎が流れても感じるのか?」
「……ッッ」
 確かにロイの言うとおり溢れる蜜が鈴口から裏筋を伝って流れていくのを感じる。その濡れた感触がロイの舌先の動きのようだと思った時、ロイの声がした。
「またデカくなったな。私に舐められているようだとでも思ったのか?」
「な……ッ」
 まるで見透かされたように言われてハボックはギクリと身を震わせる。そんなハボックにロイが言った。
「私が舐めたらそんな生易しい動きじゃないだろう?ねっとりと舌を押し当てるように舐めるんだ。カリの部分を擽って、時々鈴口も吸ってやる。そういや鈴口を吸いながら指先で裏筋を引っかくと面白いくらいにペニスがビクビク震えるんだった」
「は……ッ、ア……ッ!」
 ロイの言葉をなぞるように淫靡な感触が竿の薄い皮膚を通して感じられる。ハアハアと息を弾ませてハボックはしどけなく脚を開いた。
「たいさ……ァ」
「ああ、また涎が零れた」
「ん……ッ」
 ロイの言うとおり、鈴口で玉になっていた蜜がとろんと零れて竿を伝って流れる。零れた蜜が繁みを濡らし更にその奥の蕾をも濡らした。
「あんまり涎を垂らすから下の口まで濡れてるぞ?イヤラシい眺めだ」
「やあ……っ」
 クスクスと笑って告げる声に羞恥を煽られる。それと同時に濡れた蕾が物欲しげに蠢くのを感じた時、ロイの声が聞こえた。
「それだけ濡れてたら指がすんなり入りそうだ」
「えっ?!」
 ハッとして顔を上げれば面白そうにこちらを見つめてくるロイと目が合う。目を見開いて見つめてくるハボックにロイは楽しげに言った。
「指……挿れてやろうか?」
「ッッ!!」
 低く囁く声にハボックはビクンと震える。ハボックを見つめたままロイは唇を舐めて見せた。
「お前の……濡れた口に指を当てるんだ……。指を動かすとぬめぬめとした口が私の指を飲み込もうとヒクついて……ちょっと力を入れるぞ、ほらその途端──」
「アッ!!」
 ぬぷんと指先が蕾に押し込まれたように感じてハボックは喉を仰け反らせる。目を閉じてハッハッと喘ぐハボックにロイは囁いた。
「根元まで一気に入ったぞ……掻き回してやろうな、くくっ……ぐちょぐちょ音がする、イヤラシいな」
「んあ……ッ、はあ、んっ」
「二本目を挿れるぞ……ああ、ほら……飲み込んでいく」
「くふ……ゥッ」
 実際には指など入っていないにも関わらず、躯の奥底で蠢くロイの指の感触がする。ぐちぐちと躯の中を掻き回されてハボックは喘いだ。
「ああ……ンッ、たいさ……っ」
「前も弄ってやろうな……竿を扱いて……先っぽを引っかいてやろう……。ああ、また涎が零れたぞ」
「ハア……ッ!」
 トロトロと蜜を零す先端を見えないロイの指先が擽る。入ってもいないロイの指を締め付けるようにハボックは蕾にキュッと力を込めた。
「いい締め付けだ」
「ッ」
 その途端ロイの声が返ってハボックはビクビクと震える。答えるように更に蕾を締め付ければ、中でロイの指が蠢くように感じられた。
「……たいさァ」
「なんだ……?」
 強請るように呼ぶ声にロイが優しく聞き返す。ハボックはトロンと蕩けた瞳でロイを見て言った。
「挿れて……」
「挿れてやってるだろう?……指、二本も入ってる」
 クスリと笑って言うロイにハボックはむずかるように首を振る。
「指じゃなくて……ッ」
「指じゃなくて?……なんだ?」
 囁く声で聞き返されてハボックは喘ぐように答えた。
「大佐の……オチンチン、挿れて……ッ」
「しょうがない子だ」
 クツクツと笑う声にもハボックは焦れたようにロイを呼んだ。
「判った、じゃあもっと脚を開いてみろ」
「……は、恥ずかし……っ」
 そう言いながらもハボックは脚を大きく開く。楔を腹に着くほどそそり立たせ、零れる蜜で蕾をしとどに濡らすハボックを見つめてロイは言った。
「指で開くんだ……私のはデカいだろう……?挿れやすいように指で開いてごらん」
「あ……、んふ……ぅ」
 ロイの言葉に操られるようにハボックは双丘に手を添え蕾を左右から指で開く。紅く熟れた肉壁を自ら覗かせる姿に、ロイは楽しげに言った。
「イヤラシい眺めだ……そんなに挿れて欲しいのか?」
「欲しいっス!大佐……ッ、早くぅ……ッ!」
 焦れて尻を揺らめかすハボックの姿にロイはクスクスと笑う。立ち上がりハボックに近づくと期待を込めて見上げてくる濡れた空色を見下ろして言った。
「目を閉じるんだ……ほら、私のが近づいていくのが判るだろう?」
 言われるままに目を閉じるハボックの側に片膝をついて、ロイはハボックの耳元に唇を近づける。耳朶を甘く噛み、そっと囁いた。
「私の先っぽが入口を突っついてる……くちゅくちゅ、イヤラシい音がするな……聞こえるだろう?」
「はあ、ん……」
 囁く声にハボックは目を閉じたまま喘ぐ。ハアハアと荒い息を零す唇を舐めて、ロイは言った。
「挿れるぞ……押し当てて……ああ、入っていく……」
「んあ……ッ!んんんああッ!」
 実際には何も入ってはいないはずなのに、ハボックの後孔は異物を迎え入れるようにヒクヒクとその唇を震わせる。見えない太い牡に貫かれて、ハボックは尻を突き出すようにして身を仰け反らせた。
「クアアアッッ!!」
「お前の大好きな奥を突いてやる……ほらッ!」
「ヒィィッッ!!」
 耳元で囁かれる熱い声とロイの体温、仄かに香るコロンの香りに包まれて、ハボックはロイの熱を躯の奥底に感じる。腰をくねらせ尻を何度も突き出してハボックは身悶えた。
「くハァ……ッ!!た、いさ……ッッ!!」
 背筋を走り抜け脳天を貫く快感にハボックは背を仰け反らせる。涙に濡れた目を開き大きく首を反らせたハボックは、想像のロイの楔を締め付けながら尻を突き出した。
「アッ────アアアアアッッ!!」
 それと同時にそそり立つ楔からビュクビュクと白濁が迸る。革張りの表面を青臭い液体で汚して、ハボックはぐったりとソファーに沈み込んだ。
「は……ああ……」
 ハアハアと息を弾ませて目を閉じるハボックをロイは楽しげに見下ろす。紅く染まった頬を撫でて、ロイは囁いた。
「まったくイヤラシい子だ、お前は……そんな子にはお仕置きが必要だな……」
「た……さ……?」
 囁く声にトロンとした目を向ける空色に微笑んで、ロイはゆっくりとハボックにのし掛かっていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、コメント、やる気の素です、嬉しいですvv

昨日の続きです。お仕置きとか言いつつ結局我慢できずに挿れに行ってるんじゃないかという気がしますが(笑)しかし、実家だとポメラを打つ以上にパソでアップする時に背後が怖い(苦笑)タイトルをいつもは一番最初に入れるんですが、流石に背後が気になって後で入れるつもりが忘れたまま書き込みしようとしたらエラーになって書いたコメント全部消えたし(爆)明日は「セレスタ」ロイハボ続きですが、覗きに来て下さると嬉しいですv

以下、拍手お返事です。

なおさま

あはは、なんて素敵なテロップ(笑)確かに実は本が逆さまとかありそうですよね。結局我慢できずに押し倒しに行ってます(苦笑)続きもお楽しみ頂けたら嬉しいですv

おぎわらはぎりさま

ハボ、いい感じですか?喜んで頂けて嬉しいですv続きも是非お楽しみくださいませv

阿修羅さま

本当に毎日暑いですね……殆ど引きこもりのような生活してます(苦笑)介護は大変ですが、ご本人にとってはトイレに行けるというのはいいことなのでしょうね。でも、暑い時期は大変です……回数も(汗)腰を悪くされませんよう、気をつけてくださいね!鷹の目、気に入ってくださってますか?嬉しいですv続き……姉弟編でしょうか、それとも他のでいいのかな。うーん、考えてみますv
2013年08月16日(金)   No.336 (ロイハボ)

言葉攻め
CP:ロイハボ(R18)

「あ……っ、たいさっ」
 リビングに入った途端ソファーに押し倒されてハボックは小さな悲鳴を上げる。いつものように口づけが降ってくるのだろうと目を閉じたハボックは、いつまでたっても触れてくる唇がないことにゆっくりと目を開けた。
「大佐……?」
 見上げればロイがうっすらと笑みを浮かべる。なにも答えず身を離して立ち上がるロイを、ハボックは訝しげに呼んだ。
「大佐?」
 この一ヶ月、忙しくて二人きりで過ごす時間をとれなかった。忙しく動いているときは誤魔化されていた欲望が夜の帳が降りると同時に若い躯を支配して、正直ハボックはロイが欲しくて堪らなかった。
 だが、ロイはハボックに触れるどころかテーブルを挟んで向かいのソファーに腰を下ろしてしまう。ハボックはソファーに肘を突き半身を起こしてロイを見た。
「たいさ……っ」
 欲望に濡れた空色にロイは笑みを深める。テーブルの上に置きっぱなしになっていた本を手に取り「なんだ?」と答えた。
「なんだ、って……ッ!」
 そんな事聞かずとも判りきっているだろうに。責める色を滲ませる瞳にロイはソファーにゆったりと体を預け脚を組んだ。
「言いたいことがあるならはっきり言え、でないと判らん」
 ロイはそう言いながら本を開きページをめくる。自分には目もくれず本を読み始める男にハボックは目を見開いた。暫くの間、何も言わずロイを見つめていたものの、見つめれば見つめるほどロイが欲しくて堪らなくなる。ハボックは震える息を吐き出して何度も息を整えて言った。
「……シたいっス」
「────なにを?」
 本から目を上げずにそう答えるロイにハボックは息を飲む。キュッと唇を噛み締めたハボックは顔を赤らめて消え入りそうな声で答えた。
「セックス」
 だが、漸く絞り出した声にロイは答えない。じりじりとしながらロイの答えを待っていたハボックだったが、耐えきれず声を張り上げた。
「大佐っ!」
「ん?……ああ、なにか言ったのか?よく聞こえなかった」
 しれっとしてそう答えるのを聞いて、ハボックは顔を歪める。それでももうこれ以上我慢するのも限界で、ハボックは声を震わせながらもはっきりと言った。
「セックスしたいっス!オレ……ッ」
 もう一ヶ月もロイに触れていないのだ。触れたくて堪らず、それはロイとて同じ事ではないのだろうか。
「ね……たいさ?」
 ハボックとしては精一杯強請るようにロイを呼ぶ。その声にロイはページをめくりながら答えた。
「そんなにシたいのか?だったらまず服を脱いでごらん」
「えっ?こっ、ここで?」
「シたいんだろう?」
 シたいのは確かだがここはリビングのソファーの上だ。灯りを落としていないどころか、当の相手のロイはソファーに腰掛け本を開いているのだ。そんな状況で自分だけ服を脱ぐのは、幾らシたいと思っているとはいえ抵抗がない筈なかった。
「別に無理に脱げとは言わんよ」
 ロイは本から顔を上げずに言う。まるで自分はシたくないとでも言うような態度をとるロイをハボックは目を見開いて見つめていたが、やがておずおずとシャツに手をかけた。羞恥に目尻を染めながらも服を脱ぎ捨てていく。最後残った下着に手をかけた時は一瞬躊躇ったもののエイとばかりに引き下ろして脚から抜くと、ソファーの上に脚を抱え込むようにして座った。
「ぬっ、脱いだっス!」
 革のソファーの冷たい感触が余計に羞恥を煽る。ギュッと膝を抱えた手に力を込めるハボックに、本からあげた視線を向けてロイは言った。
「脚を開け」
「えッ?」
「シたいんだろう?どれだけシたいと思っているのか見せてみろ」
「そんな……」
 セックスをシたい気持ちと羞恥心との狭間で躊躇うハボックが唇を噛んで俯けば、ロイの声が聞こえる。
「なんだ、大してシたい訳じゃないのか」
 その声にハッとして顔を上げたハボックは、再びロイが本を読み始めたのを見て慌てて口を開いた。
「見せますッ!見せるから……ッ」
「見て欲しいのか?」
 声を張り上げるハボックにロイが顔を上げずに言う。見せろと言ったのはロイの筈なのにまるでハボックの方が見せたがっているような物言いに、ハボックは一瞬言葉に詰まったものの結局欲望に負けて答えた。
「見て欲しいっス……」
「本当に?」
 見て欲しいと言いながらまだしっかりと脚を抱え込んでいるハボックにロイが言う。その言葉にハボックは大きく目を見開き、浅い呼吸を繰り返した。それでも震える手を膝にかけ、ゆっくりと脚を開いていく。そうすればひやりとした空気がおずおずと開いた股間を撫でて、ハボックに自分がしていることを嫌でも強く感じさせた。
「見て……くださ……」
 羞恥に震える声でロイに言う。正面を見られず視線を落とせば蜜を垂れ流してそそり立つ自身が目に入って、ハボックはカアッと顔を赤くした。
「ああ、勃っているな」
 クスリと笑ってロイが言う。ロイはソファーにゆったりと座り脚を組み直して言った。
「そう言えばお前のを見るのは久しぶりだ。ふふ、随分と元気じゃないか」
「だって……っ」
 元気だと揶揄されてハボックは更に顔を赤らめる。
「シたいんだから当たり前っしょ!」
「それにしたってもうトロトロじゃないか」
 言い訳のように言えば途端に返されてハボックはグッと言葉に詰まった。
「いつからそんなにしてたんだ?もしかして演習の間中勃たせてたんじゃないのか?」
「そっ、そんな訳ないっス!」
「本当に?それじゃあここへくる車を運転してる間、私を後ろに乗せて私に犯される事を想像してたのか。────相当危険な運転に身を任せていたんだな、私は」
「ッッ!!」
 呆れたようなため息と共に言われた言葉にハボックは唇を噛む。確かにここへくる間これから一緒に過ごす時間への期待がなかったといったらそれは嘘で、返す言葉を見つけられずに膝頭を握り締めるハボックにロイが言った。
「すごいな、さっきから涎を垂らしっ放しだ。見てみろ、鈴口がパクパクしてる」
「ッ!」
 そう言われて股間を見れば、たらたらと蜜を零す自身が目に入る。ヒクヒクとヒクつくそれを見ていられず、ハボックはギュッと目を閉じた。
「面白いな、まるで餌をくれと強請る雛のようだぞ。指を近づけたら食われそうだ────やってみようか?」
 囁くように付け加えられた言葉にハボックはピクリと震える。実際には触れられていないにもかかわらず、ロイの指先が物欲しげにヒクつく先端にグリグリと押しつけられたように感じて、ハボックは喉を仰け反らせて喘いだ。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、ありがとうございますvv

ええと、「ハボックは言葉攻めの羞恥プレイでどこまでいけるのか」ってコメントで聞かれたので書いてみました(笑)実家だと書き辛いわーと思いつつ、こそこそと書いていたら気がつけばやけに長くなっていたっていう(爆)仕方ないので二回に分けました。続きは明日アップします。んで、土曜日は日記に「セレスタ」の更新分載せますので〜。よろしければ覗いてやってくださいv

以下、拍手お返事です。

おぎはらはぎりさま

変態佐で羞恥プレイ、チャレンジしてみました!羞恥な語彙……あんまり多くないんですけど(苦笑)お楽しみ頂ければ嬉しいです。おお、庭に柿があるんですか!いいなぁv子供のころ家に柿の木がありましたが渋柿で食べられませんでした(苦笑)犬って柿食べるんですね!知りませんでした〜。ハボわんこ、口の周りベタベタにして食べていそうです(笑)

なおさま

「セレスタ」きっと「退屈」という病に冒されてるんだと思います(苦笑)衰えたブラッドレイ、想像付きません(笑)ロイ、ちゃんと見せつけられればいいんですがねぇ…。「獣」あははは、絶対ロイ、やっていそうです!(爆)敗れた風船蔓の実を見たヒューズが「みんな一度は必ずやるんだなぁ。ロイ、お前も昔――――」って言いかけたのを聞いて慌ててヒューズにバウバウ吠えたてるロイの姿が目に浮かびます(笑)ホントに毎日暑いですね…。あんまり頑張らずまったりと夏を乗り切りましょう〜(笑)
2013年08月15日(木)   No.334 (ロイハボ)

鷹の目諸説2
ロイハボ前提

 少し先の信号が点滅を始めたのを見て、ホークアイはブレーキを踏み込む。減速した車は丁度停止線のところでピタリと止まった。そのまま信号が変わるのを待っていると、いきなり助手席の扉がガチャリと開く。体を滑り込ませるようにして助手席に座った男が扉を閉めながら言った。
「お待たせ、リザ」
 そう言って笑みを浮かべる空色の瞳をホークアイはチラリと見る。その時信号が変わって、ホークアイはアクセルを踏み込んだ。
「遅刻よ、ジャン。任務だったら赦されないわ」
「でも、今はプライベートっしょ?」
 そう言う悪びれた様子のないハボックをホークアイは睨んだが、一つため息をついて言った。
「どう?仕事は慣れた?」
「うん、リザに話は聞いてたし。でも、本当に強烈な人っスね」
 ハボックは黒曜石の瞳を思い浮かべて言う。
「リザに話聞いてて良かったっス。士官学校卒業後の配属先の希望、大佐んとこにして大正解だったスもん。毎日退屈しないし」
 言ってクスクスと笑うハボックの耳の付け根に紅い花びらのような痕を見つけて、ホークアイは眉をしかめた。
「遅刻の理由は大佐?」
「えっ?……あ」
 不機嫌さを滲ませるホークアイの声にハボックは首筋に手をやる。目尻を紅く染めるハボックに、ホークアイはうんざりとしたため息をついた。
「私は貴方に大佐の事を話したのを後悔してるわ。女性だけだと思ってたのに、まさか男に手を出すなんて」
 あのタラシとホークアイが口の中で罵るのを聞いて、ハボックは苦笑する。口を引き結ぶホークアイの横顔を見つめてハボックは言った。
「でも、自分と一緒に大佐の駒になる部下が欲しくてオレに声かけてくれたんしょ?すげぇ嬉しかったっス」
 そう言って嬉しそうに笑うハボックをホークアイはチラリと見る。それから諦めたようなため息をついて言った。
「今度の週末、ご飯食べにいらっしゃい――――大佐も一緒に」
「マジっスか?やった!」
 ホークアイの誘いにハボックが満面の笑みを浮かべる。
「だったらあれ食べたいっス。鶏に色々詰めてオーブンで焼いたヤツ」
「面倒なのよ、あれ」
「でも旨いし、オレ、大好き」
 にっこりと笑って言われてホークアイはやれやれと眉を下げた。
「仕方ないわね。前日残業にならないよう大佐を見張っておいてちょうだい」
「アイ、マァム」
 ホークアイの言葉にハボックがおどけた敬礼を返す。
「でも、大佐、びっくりするだろうな。メシ食いに行くって連れて行った先がリザんとこだったら」
「嫌なら来なくてもいいのよ?」
「嫌な訳ないっしょ。こうやって普通に話せるの、すげぇ嬉しいんスから」
 ハボックはそう言ってホークアイを見つめる。
「それに、大佐も呼んでくれるって事はオレ達の事認めてくれたって事っしょ?」
「釘を刺しておくためよ、野放しにしておくとろくな事しなさそうだもの」
「なんスか、それ」
 フンと鼻を鳴らして言うホークアイにハボックが肩を落とした。それでもすぐにふるふると首を振って笑みを浮かべる。
「まあ、いいや。あんまり大佐の事、苛めないで下さいね」
 ハボックはそう言うと、扉に手をかけた。
「ここでいいっス」
「そう?」
 ハボックの言葉にホークアイは車を路肩に寄せる。停車した車からドアを開けて降りたハボックは、もう一度中に顔を突っ込んで言った。
「週末楽しみにしてるっス。ありがとう、姉さん」
 ハボックは身を乗り出してホークアイの頬に軽くキスする。じゃあねと笑って手を振るとドアを閉めた。もう一度軽く手を振りハボックは背を向け歩き出す。遠ざかる異父弟の姿を笑みを浮かべて見送ったホークアイは、正面に視線を戻すとその場から走り去った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手やコメント、本当に励みになります、ありがとうございますvv

「中尉とハボックが異母兄弟とか異父兄弟だったら面白い」ってコメント頂きましてね。そんなわけで鷹の目諸説2です。異母兄弟でもいいけど、この二人だったら異父兄弟かなぁって。ホークアイの父親と離婚したあと他の男性と結婚して生まれたのがハボックだったり。ホークアイはこっそりハボックの家に覗きに行って親子三人が楽しく暮らしてるのを見てるんですよ。でも、ハボックの方は長い事父親の違う姉がいるって知らなかったりしたら面白いだろうなぁ。ふふふ、色々妄想すると楽しいですv

以下、拍手お返事です。

なおさま

ふふふ、そうそうかなりリアリティ溢れる物が出来上がってると思います。是非読んでみたい(笑)ロイはきっと楽しんでると思います(爆)ハボックは……カワイソー(爆)楽しんで頂けて嬉しいです。そして、鷹の目諸説、ネタにさせて貰っちゃいました〜vコメントもネタも、いつもありがとうございますvv「久遠」猫が心配ですか!いや、確かに(爆)ロイ的には捨て猫と捨て犬拾った感じですよね(笑)猫、どうなることやらvそうそう、例の一時休止していたサイトさま復活されましたね!早速拙宅にも今日の更新に合わせてリンクを貼ってしまいました。嬉しい〜v

はたかぜさま

鷹目リザ先生の本、私も欲しいです!そうそう、現実はもっと過激(爆)ふふふ、カウントダウン、楽しんで下さって嬉しいですvそうですよ、アレもコレもぜーんぶ見えてますよ(笑)こちらこそ萌えをありがとうございます!これからも是非よろしくお願いしますv
2013年07月27日(土)   No.328 (ロイハボ)

鷹の目諸説
ロイハボ風味(ちょっとだけ描写あり(苦笑)

「――――」
 書類を書く手を止めて壁の時計を見やったホークアイは、バタンとファイルを閉じる。ガタッと勢いよく立ち上がれば同じ部屋にいた男どもがビクリと震えて身を縮こまらせた。わざとらしく書類をめくったりかける相手もないのに受話器を取る男たちを見回すと、ホークアイは司令室を出る。背後で扉が閉まる直前、ホッと息を吐き出す音が聞こえたが、ホークアイは顔色一つ変えず廊下を歩き出した。背筋をピンと伸ばしカッカッと軍靴を鳴らしてホークアイは司令部のある場所を目指してハイスピードで歩いていく。目的の場所にたどり着くと、仮眠室と書かれた扉を勢いよく開けた。その途端ムッと広がる青臭い臭いにホークアイは形の良い眉をしかめる。腰のホルスターから銃を引き抜くとカーテンで仕切られたベッドの間の細い通路を一番奥まで突き進み、何やら妖しげな声が漏れ聞こえるカーテンをシャッと開けた。
「一時間と申し上げた筈です、大佐」
 開けると同時にそう声を発すれば、ベッドの上で絡み合っていた体がビクリと震える。羞恥の悲鳴を上げて逃げようとするハボックの体を引き戻して、ロイがニヤリと笑った。
「待ってくれ、中尉。後少しでイキそうなんだ」
 ロイはそう言いながら膝の上に載せて背後から抱き締めたハボックを激しく突き上げる。目の前で大きく広げられたハボックの脚の付け根、双丘の狭間を赤黒い牡がイヤラシい水音と共に抜き差しされるのを見せられても、ホークアイは眉一つ動かさずに言った。
「でしたら十秒数える間にイって下さい。イかなければ撃ちます」
 ジャキッと安全装置を外すホークアイに、ロイは慌ててハボックを突き上げる動きを速めた。
「やだッ、大佐、止めてッ!中尉が……っ」
「馬鹿ッ、イかなければ二度と突っ込めなくなるだろうがッ」
「1…2…」
 嫌がってもがくハボックを抱き締めてロイがガツガツと突き上げる間にも、ホークアイが数を数える冷静な声が仮眠室に響く。
「8…9…じゅ…」
「くぅぅ……ッ!」
「あ……アアアッ!!」
 数え終わる寸前、ロイが低い呻き声と共に貫いた躯の奥底に熱を叩きつけ、ハボックが嬌声と共に身を仰け反らせた。
「あ……あ……」
 ビクビクと震えるハボックの深々と貫かれた蕾の縁から白濁が滲み出る。肩にグッタリと頭を凭れてくるハボックの頬にキスを降らせるロイの頭に、ホークアイはゴリッと銃口を押し付けた。
「大佐」
「余韻を楽しむ時間をくれよ、せっかちだな、君は」
「あの世なら時間がたっぷりとありますけれど、今すぐ旅立たれますか?」
 不服そうに言えば途端にそう返されて、ロイは渋々ながらハボックから身を引く。イって尚質量のあるソレを引き抜かれ、ハボックが喘ぐような苦悶の声を上げた。
「も、やだァッ」
 ロイの腕から解放されたハボックが、羞恥に涙ぐんでベッドの隅に縮こまる。そんなハボックにブランケットを被せてやってホークアイは言った。
「一緒にいらっしゃい。執務室の仮眠室のシャワーを使ったらいいわ。――大佐」
 ハボックへの優しい声とは百八十度真逆の冷たい声でホークアイはロイを呼ぶ。ジロリと睨まれて慌てて身支度を整えたロイにホークアイは言った。
「五分以内にシーツを取り替えてきちんとベッドを整えてから司令室にお戻りください」
「五分ッ?無茶言うなッ!」
 ギョッとして言い返すロイにホークアイがチャッと銃を向ける。パッと両手を上げて「やらせて頂きますっ」と叫ぶロイに冷たい一瞥を投げたホークアイは、仮眠室のカーテンの陰で息を潜める他の男達に向かって言った。
「この仮眠室にいる者は全員五分以内にベッドを整えて持ち場に帰ること!一秒でも遅れた場合は処罰の対象とします!いいわね?」
 ピシリと告げる声に悲鳴混じりに「アイ、マァム!」と返事が返る。カーテンの向こうでドタバタとする音を聞きながら、ホークアイはハボックを庇うようにして仮眠室を出た。
 そして、夜――――。
 仕事を終えてアパートに戻ってきたホークアイは管理人から預かっていたと段ボール箱を受け取る。部屋に入りベリベリとガムテープを剥がして蓋を開けると、中にはホークアイ宛てに送られてきた沢山の封筒が入っていた。その中から可愛らしい花柄の封筒を取り出し封を開ける。出てきた便箋には“大好きな鷹目リザ先生へ”と言う書き出しでホークアイへの熱いメッセージが綴られていた。
「可愛らしいわね」
 ホークアイはにっこりと笑ってファンレターを段ボールに戻す。急いでシャワーを浴びてリラックスした服に着替えると机に向かった。
「今日もたっぷり萌えを補給させてもらったからいいものが書けそうだわ」
 ウフフと笑ってホークアイは眼鏡をかける。人気BL作家鷹目リザは、新作を待ち望むファンの為に今夜もせっせとペンを走らせるのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとございます。拍手、やる気の素です!ありがとうございますvv

R指定にする程じゃないと思ったんですが(苦笑)
ロイハボ祭で書いた「伽眠室」を読んで下さったHさまが「ホークアイ姐さんの狙いはなんだったんでしょうね」と四つばかり選択肢を上げて下さいましてね。その中の四つ目が「ホークアイ姐さん、実は腐女子」って言うのがありまして、思わず大ウケして書いてしまいました(笑)いやあ、腐女子には実に素敵な環境ですよね!リアルでロイハボ!なんて素敵vv(爆)そんなわけで、ホークアイ腐女子説です。勝手にネタにしちゃいました、ごめんなさい。そして萌えをありがとうございますv

以下、拍手お返事です。

なおさま

「久遠」ロイがいなければいいコンビになるかもと同時にいなければ接点もないかもしれないんですよねぇ。難しいところです(苦笑)「暗獣」そうそう、確実に願いが叶いますよね、これなら!あ、でもロイに阻止されちゃうかな(笑)ハボックだったら絶対無体強いられ…ってヤツですよね!でも、あんな漫画みたいな事ホントにあるのねと実体験しましたよ、しかもその前に急須にお湯を注いだ記憶がないんですよ。どこまで眠たかったんだか(苦笑)「セレスタ」そうなんですよ〜、ロイにしかな筈なんですけどね…。ロイが辛い目に会っても切なくならない、ロイ、可哀想っス!(爆)ブレダ、きっと根暗く怒ってると思います(笑)
2013年07月21日(日)   No.327 (ロイハボ)

久遠の空19
ロイハボ風味

「ん……」
 身じろぎした拍子に意識が覚醒して、ロイはゆっくりと目を開ける。軍用車の愛想のない内装と運転席に座る男の金色の頭をぼんやりと見つめたロイは、次の瞬間ハッとしてシートに預けていた身を起こした。
「えっ……あれ?」
「あ、目、覚めたっスか?」
 一瞬状況が掴めずきょろきょろしていれば優しい声が聞こえる。声のした方を見ると、運転席のハボックが肩越しに振り向いてロイを見つめていた。
「あと五分待って起きなかったら起こそうと思ってたところっス」
 そう言う優しい空色をロイは目をパチクリとさせて見つめる。何度か瞬けば漸く自分が会議の会場へ向かって車で移動中だったことを思い出した。
「眠ってたのか、私は」
 そう言えば寝不足でやたらと眠たいの我慢して、時間より早く司令部を出たのだった。懐から時計を出して時間を確かめたロイは、あと十五分ほどで会議が始まる時間だと気づいた。
「自然に目が覚めたのならよかったっス。眠りが足りたってことでしょうから」
 聞こえた声にロイは時計から目を上げる。そうすれば空色の瞳がニコッと笑って、ハボックは体を正面に向けた。
「車、出しますね」
 その声と同時に車が静かに走り出して、ロイは外の景色を確かめる。すぐ目と鼻の先に会議場の建物が見えて、ロイは背をシートに戻すとハボックを見つめた。
「着いたっス」
 車は走り出した時と同じように静かに停まる。建物の車寄せに停められた車の運転席からハボックは降りると、ロイの為にドアを開けた。
「どうぞ」
 ハボックに促されロイは車から降りる。間近からハボックの顔を見つめれば、戸惑ったように空色の瞳が逸らされた。
「司令部に連絡いれてウルフと交代します」
 目を合わさずにハボックが言う。さっきまでは自分を見つめていた空色がこちらを見ようとしないのが気に入らず、建物の中から会議の事務方の男が出てくるのを見てそちらへと促そうとするハボックの腕をロイは掴んでズイと身を寄せた。
「何故?お前がいるんだから交代する必要はないだろう?」
「でも、本来はウルフの仕事だし、きっと今頃怒ってるっスよ」
「怒る?何をだ?いいからついてこい、司令部に戻るまでの護衛を命じる」
「大佐っ」
 言ってさっさと歩き出すロイに、ハボックは守衛に車のキーを渡すと慌ててその背をを追いかける。半歩遅れて付き従いながらハボックは言った。
「大佐、ウルフ、きっと待ってますっ、だから────」
「ハボック、軍人に大切なものの一つに臨機応変というのがある。待ってると思うなら“今日の護衛は自分がやることになったからお前は必要ない”とでも伝えておけ」
「そんなっ」
 ロイは言うと丁度辿り着いた会議場の入口から中へと入っていってしまう。ハボックは入口で立ち止まったものの、結局一つため息をついてロイの後を追って中に入った。

 納得はしていないようだが、それでも結局自分の後についてきたハボックにロイはうっすらと笑みを浮かべる。名前の記されたプレートが置かれた席に腰を下ろし、少し離れたところに立つハボックを見つめた。
 睡眠不足で車に乗った途端寝入ってしまった自分を、ハボックは起こすどころかそのまま眠らせておいてくれた。会議場についてしまえば周りがロイを放っておいてくれないだろうと、会議場のある建物に車を着けることはせず時間ぎりぎりまで近くに車を停めて待っていてくれたのだ。おかげで司令部を出るときには目を開けていられなかった程の眠気が今は綺麗さっぱりなくなっている。
(おかげで鬱陶しい会議も少しは気持ちよく出られる)
 ハボックのさりげない気遣いが、短い時間とはいえ深い眠りと共にロイの疲れを取り去ってくれたのがロイには酷く心地よかった。
(ハボック隊に移りたいと言い出した奴らもきっと同じ事を感じているんだろう。軍人としての能力以外の何かを)
 ロイは戸惑いながらも与えられた任務をこなそうと、周囲への警戒を怠らないハボックをじっと見つめる。
(引き抜いて正解だったかもな)
 その時、会議の始まりを告げる声が聞こえて、ロイはハボックへと向けていた視線を手元の書類へ落とした。

「大佐」
 司令室の扉を開ければウルフの声が飛び出してくる。書類を書いていたらしいウルフは、ペンを置くと不満そうにロイを見た。
「早く出るなら出るって言っておいてくださいよ。急いで戻ってくりゃもう出かけた後なんて、酷いじゃないっスか」
「仕方ないだろう?向こうで用事が出来たんだ。行かずにすんだ分、溜まってた書類が片づいたろう?」
「そりゃそうですけど」
 ロイの言葉にムゥと唇を曲げて頷いたウルフは、ロイの後から司令室に入ってきたハボックに気づいて視線を向ける。じっと見つめられ、困りきって俯いたハボックにウルフはニヤリと笑った。
「大佐のお守りご苦労さん。いきなりで予定狂ったろ?大丈夫だったか?」
「あ……うん。ごめん、連絡入れればよかった」
「別に構わないさ。確かに溜まった書類あらかた片付いたしな」
 ウルフは言ってハボックの金髪をわしわしと掻き混ぜる。指に絡めた金髪をクイと軽く引っ張った。
「いたッ」
 微かな痛みにハボックが顔を歪める。そんなハボックを引っ張った髪ごと引き寄せて、ウルフはその肩口に顔を埋めた。
「大佐のコロンの匂いがする」
「えっ?」
「ずっと一緒だったからかな」
 そう言われて目を瞠るハボックを、顔を上げたウルフが間近から見つめる。暫くの間じっと見つめていたが、少ししてウルフはハァとため息をついた。
「嫌だなぁ、俺ってやきもち妬きだったんだ」
「なんでやきもちなんて妬くのさ。今回はたまたまだろ?」
 ため息混じりに言った言葉に即座にそう返されてウルフは目を瞠る。それからクスリと笑った。
「そうだな。でも、俺どっちにもやきもち妬いてるかも」
「は?」
「まあ、お前も溜まってる書類片付けちゃえよ。そもそもそう言うつもりだったんだろ?」
 言って司令室から出ていってしまうウルフを見送って、ハボックは不思議そうに首を傾げた。


***************

パソ不在中につき、暫定的に日記にアップしています。
2013年07月16日(火)   No.326 (ロイハボ)

FESTA 68
ロイハボ風味

「大佐、準備出来たっスか?」
 ノックもなしに執務室の扉が勢いよく開いてハボックが顔を出す。普段なら小言の一つも言うところだが、特別な日ともなればロイの反応も寛大だった。
「ああ、今出来たところだ」
 部下の非礼は最大限の譲歩でスルーしてやってロイは答える。入ってきたハボックを見て、ロイは目を細めた。
「似合ってるじゃないか」
「そうっスか?」
 白のタキシードに身を包んだハボックはロイの言葉に己の姿を見下ろす。ボリボリと頭を掻いて答えた。
「こんな上等な服、なんだか落ち着かないっていうか……礼服で十分なのに」
「何を言うか、折角の記念日なのに」
 年に一度の祝いの日を無粋な軍の礼服などで済ませてたまるかとロイは眉を顰める。手を伸ばしてハボックの襟元を整えてやると、間近からハボックを見つめて言った。
「うん、やはり私の見立ては間違ってなかったな。お前にはこの白が似合うと思っていたんだ」
 ハボックが着ているのは一点の曇りもない純白のタキシードだ。そんな風に言われて、ハボックは照れたように目元を染めて言った。
「大佐の方が似合ってるっスよ、やっぱカッコイイ」
 ハボックと揃いのタキシードを着たロイはお世辞抜きで相当な男前だ。褒め言葉にロイがニッと笑みを浮かべれば、ハボックはドキンと跳ね上がる心臓に困り切って目を逸らした。
「みんな待ってるんだろう?そろそろ行くか?」
「ああ、はい!主役が来ないと始めらんないって、オレ、大佐呼びに来たんスよ」
 ついうっかりロイに見とれてしまったと呟くハボックにロイはクスリと笑う。ハボックの肩に手を添え引き寄せると、そっと唇を重ねた。
「愛してるよ、ハボック」
「オ、オレもっ」
 真っ赤になりながらも答えるハボックにロイは笑みを浮かべてもう一度口づける。今度は深く唇を合わせてきつく舌を絡めれば、ハボックの躯が震えた。
「たいさっ」
 グイとロイを押しやるハボックの紅く染まった耳元にロイはチュッとキスを落とす。益々真っ赤になって耳を押さえるハボックにロイは楽しそうに言った。
「行こうか、ハボック。祭の始まりだ。それとも二人きりで過ごしたいか?」
「……誰かに踏み込まれるのはご免です」
「それなら夜まで我慢しておけ」
 そう言ってロイはもう一度掠めるようなキスをする。
「アンタ、タチわりぃよ……」
 紅い顔で唇を手の甲で拭う恋人にロイは笑ってその手を取ると、ハボックと連れ立って執務室から出て行った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気のもとですv嬉しいですーvv

ロイハボの日ですねッ!!ええと、既にTOPページにバナーを貼りつけてあったのでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、今年はロイハボの日に合わせてロイハボ祭「FESTA 68」を企画致しましたーッ!ヒャッホーッ!!まあ、一応主宰に名を連ねてはおりますが、殆ど水瀬さんに任せっぱなしの実質応援団長なんですけどね(苦笑)ともあれ、ロイハボ大好きな皆様とご一緒に楽しくロイハボの日をお祝い出来たらと思っております。まだ参加者さま全員の作品が出揃っておりませんが、準備出来次第サイトにアップされる予定です。祭稼働期間は一ヶ月、その間は更新ありますので是非覗いてやって下さい(稼働期間終了後も展示は続きます)私も懲りずにもう一本アップする予定ですんで……。いや、お前のばかり読みたくないよと言わず(苦笑)TOPページにも入口のリンク貼ってあります。今日の更新までは「準備中」ってなってますが、実質もう始まってますのでどうぞ遊びにいらして下さい。ロイハボの日をみんなでお祝いしましょうvv



以下、拍手お返事です。

なおさま

うふふ、ヒューズの野望はなかなか実現が難しそうですよね(笑)まずはハボックちゃんに一緒に遊んで貰わないとだし!ともあれもう少し続きますv

水瀬さん

あはは、笑ってくれてありがとう!そうそう、小さい子ってこういう反応しますよね。そしてトラウマに(笑)三歳児ワンコハボ、お留守番頑張る!(笑)

おぎわらはぎりさま

コスプレ!そっかー、ロイがいなけりゃやりたい放題ですね(笑)おお、また泊まり勤務ですか、大変ですね…。頑張って下さい!!ハボックちゃんと応援してますv

りんさま

勿論覚えてますとも!リクやコメントありがとうございますvいやいや、主宰と言っても全部おんぶに抱っこなんで(苦笑)でも、楽しんで頂けたら嬉しいですv「久遠の空」お待たせしてすみません(汗)とりあえず無配本に目途がついたら再開したいと思っておりますので、もう暫くお待ち下さいねv
2013年06月08日(土)   No.317 (ロイハボ)

両妬心
ロイハボ風味

「大佐?さっきの呼び鈴、誰か来たん……、どっか行くんスか?」
 二階でウトウトとしていれば聞こえた呼び鈴に慌てて玄関に降りてきたハボックは、洒落たスーツに身を包んで大きな花束を抱えたロイを見て目を丸くする。どうみてもデートにしか見えないその出で立ちに顔を曇らせるハボックにロイは答えた。
「以前世話になった人の奥方の誕生日なんだ。誕生会に呼ばれたんでな」
 花屋に届けるよう頼んでおいた花が来たから出かけると言うロイに、ハボックは零れそうになるため息を飲み込む。国家錬金術師でありアメストリス国軍の大佐でもあるロイは街の名士だ。機会があればお近づきになりたいと思っている人間は幾らでもいることはハボックにもよく判っていた。
「そうなんスか、それじゃ行かない訳にいかないっスね」
 そう言いながらも目を合わせようとしないハボックにロイは苦笑する。手を伸ばしてハボックの金髪を掻き混ぜて言った。
「ただのつきあいだ。ちょっと顔を出したらすぐ戻ってくる」
「別にゆっくりしてきていいっスよ?向こうだってそう思ってるだろうし、期待を裏切っちゃ可哀想っスよ。誕生日なんでしょ?」
 ハボックはそう言うと行ってらっしゃいと笑みを作る。つまらない妬心でロイの邪魔をするような事になるのだけは絶対に嫌だった。
「オレも出かけようかな。大佐のメシがいらないなら外で食べて来ちゃえば簡単だし。ブレダか小隊の連中でも誘って――」
「駄目だ」
「――え?」
 笑みを顔に貼り付けて言いかけた言葉を途中で遮られてハボックは目を丸くする。ロイはハボックの腕を掴むとリビングへと戻った。
「大佐?……うわッ」
 ドンッと突き飛ばされてソファーに倒れ込んだハボックは驚いてロイを見上げる。花束をテーブルに放り投げ上着を脱ぎ捨てたロイは、ネクタイの結び目を指で引っ張って弛めるとハボックを見下ろした。
「どうして私がいないとブレダ少尉や小隊の連中と出掛ける事になるんだ?」
「どうしてって……」
 そんな事、わざわざ説明する必要もないではないか。一人で家にいたらロイが出先で女性と楽しく過ごしているであろう姿をずっと想像しながら過ごさねばならない。ブレダ達といれば気持ちも紛れてロイの不在を少しでも短く感じられるかもしれないからなのは、口に出さなくとも聡いロイにならすぐ判る筈だった。だが。
「私が付き合いのバースデーパーティーに嫌々参加している間、お前はブレダ少尉達と楽しく過ごすなんておかしいだろう?」
「いや、でもそれは」
 そもそも自分がブレダ達と出掛ける原因を作ったのはロイなのに責められるなんて絶対におかしい。不機嫌に見下ろしてくる男にハボックが言い返そうとした時、ロイが肩を竦めて言った。
「ああ、もういい。パーティーはやめだ」
「えっ?でも世話になった人の奥さんなんでしょ?」
「構わん、花屋に花束を届けるよう連絡しておけばいい。だからハボック」
 ロイは言ってソファーに片膝をつく。
「私の為に何か作ってくれ、腹が減った。それともお前を食わせてくれるか?」
 ニヤリと笑って手を伸ばしてくるロイに目を丸くしたハボックは、次の瞬間プッと吹き出した。
「なんで笑う?大真面目に言ってるのに」
 ムッと眉を寄せてロイはハボックに圧し掛かってくる。ハボックはそんなロイを軽く押しやって言った。
「それはデザートっしょ?」
「メインだろう?普通」
「アンタの為にメシ作らせて下さいよ」
 ハボックがそう言って笑えば、ロイが軽く目を見張る。それからクスリと笑って言った。
「精の付くヤツをな」
「あれ?精を付けないとダメなんスか?」
「――――今すぐ食ってやろうか?」
 眉をしかめて言うロイにハボックがクスクスと笑う。つられて笑い出したロイにハボックは腕を伸ばして引き寄せると、笑みを零す唇に己のそれをそっと押し付けた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになります、嬉しいです〜vv

昨日でまた一つ年をとってしまいました。もうこの年になると大してめでたくもありませんが、ロイとハボックに祝って貰えるんなら毎日誕生日でもいいんだがなぁ(笑)
今年は誕生日の前に何回か外で食事をする機会があって、そのたびにバースデーデザートプレートが出てきたもので、なんかその分沢山年をとったような気がします(苦笑)父がバースデーケーキも買ってきてくれたしなぁ。でも、このバースデーケーキ買った時の事。買ってきたケーキを開けた父が「買ったのと違う」って。買ったのはフルーツが沢山のったタルトだったんですが、入っていたのはガッツリ重そうなチョコレートケーキ。生クリームのケーキだったら「まあいいか」で食べたかもしれないのですが、こんなチョコレートのケーキ、家中誰も食べないってば(苦)結局店に電話したら、横浜のデパートから車で届けに来ましたよ!(爆)しかも間違ったチョコレートケーキも「お詫びに」と置いていきやがりました。そりゃあ持って帰ったところでもう売れないだろうけど、客に廃品処理を押し付けるなよー。結局捨てるわけにもいかず、家族みんなで四日がかりで食べました(苦)フルーツタルトの方は一度でペロリだったんですがねぇ。まったくもう、ちゃんと確かめてから売れっての……。

そんでもって昨日で実家から戻って今日から通常営業の筈なんですが、なんかすっかりサボり癖がついてしまって作文が書けない気が(殴)実家にポメラ持ってったんですが、結局例の如く全然書けなかったしなぁ。……更新出来なかったらすみません(おい)

以下、拍手お返事です。

なおさま

えへへ、ゴールデンハボックを愛でて下さってありがとうございますvそうそう、運動不足だから!決して年などでは!(笑)岩戸をカリカリ!(爆)そりゃもうハボックが踊りながら脱ぐしかないでしょう!でもって、周りで部下たちがやんややんやの大騒ぎ。「隊長ッ、こっち向いて下さいッ」「色っぽいですッ、隊長ッ」「うおおッッ!!ついに後一枚……ッッ!!!」とか部下たちが騒ぐ声に耐えきれず天岩戸を開けたヒューズが岩戸の中にハボックを引っ張り込むんですよ(ええっ?(爆)いやぁ、楽しいですね!(笑)

阿修羅さま

おお、四匹!それは凄い楽しそうですねvきっともう楽しくて楽しくて堪らないんでしょうねぇ。うふふ、アホの子ほどカワイイvvハボックとロイも夢中になって追いかけっこしててヒューズが幾ら呼んでも帰ってこないかもしれません。でも、丁度通りかかった中尉に呼ばれたら一発で戻ってきそう(笑)
2013年04月08日(月)   No.308 (ロイハボ)

髭騎士12
CP:ヒュハボ(R18)

「やだッ、中佐、やめてッ!!」
 ビリビリとシャツを引き裂き、無理矢理ボトムを剥ぎ取ろうとするヒューズにハボックは必死に抵抗する。さっきまでの怒りとは別の種類の怒りのオーラを纏ったヒューズは、無言のままハボックの服を引き裂き毟り取ると、逃げようともがくハボックの長い脚をグイと胸につくほど押し上げて開かせた。
「やだぁッ!」
 灯りの下恥部を晒されて、ハボックが羞恥に駆られた悲鳴を上げる。それに構わずヒューズはハボックの双丘の狭間に顔を埋めた。
「ヒャッ!」
 ひっそりと息づく蕾に舌を差し入れねちゃねちゃと舐め回す。蕾を嬲る濡れた感触に、ハボックは悲鳴を上げてもがいた。
「やだ、やめて、中佐ッ!」
 甘く蕩かされてすら恥ずかしい行為を明るい部屋の中でいきなりされて、顔を真っ赤に染めたハボックはヒューズを引き剥がそうと髪を掴む。グイと乱暴に引っ張られる痛みに顔を歪めたヒューズは、ハボックの尻を手のひらで思い切り叩いた。
「ヒィッ!」
「暴れんじゃねぇよ」
 低い声で囁いて、ヒューズはハボックの尻を叩き続ける。パンッパンッと乾いた音とハボックの悲鳴が狭い寝室に響き渡った。
「痛いッ!中佐っ、痛いっス!」
 容赦なく叩かれてハボックが泣き叫ぶ。白い尻が真っ赤に腫れ上がった頃になって漸く、ヒューズは叩く手を止めた。
「ちゅうさ……」
 すっかり抵抗の意志をなくして泣きじゃくるハボックをヒューズはそっと抱き締める。嗚咽を零す唇を己のそれで塞いで、ヒューズは言った。
「ロイの為にってのはお互い様だ。それはよく判ってるつもりだったが、実際こうして見せつけられると……堪んねぇ、殺してでも俺に縛り付けたくなる」
「中――――んんっ!」
 低く嫉妬に塗れた声で囁くと同時に深く口づけられてハボックは目を見開く。呼吸すら奪う激しいキスに、ハボックの躯から力が抜けていった。
「中、さ……」
「お前がロイの狗だってのは判った。でも、それと同時に、いや、それ以上に俺のもんだってこと、教えてやる」
 ヒューズはそう言うと唾液に濡れた蕾に指をねじ込む。潤いの足りない秘所を強引に掻き回されて、ハボックは引きつるような痛みに悲鳴を上げた。
「ヒイイッ!」
 ヒューズの胸に縋りつきゆるゆると首を振る。ビクビクと震えながらハボックは涙に濡れた頬をシャツに擦り付けた。
「痛いっス……、中佐、やめて……っ」
 ハボックが恥ずかしがるのを面白がったり、そんな意地悪をする事はあっても、こんな風にいつまでも痛みを与え続けるようなセックスをヒューズがするのは珍しい。ヒクッヒクッと泣きじゃくるハボックの唇をねっとりと舌で舐めてヒューズは言った。
「脚を開け。痛いのが嫌ならな」
 そう言うヒューズをハボックは濡れた瞳で見つめる。嫉妬の焔を宿す常盤色にハボックはおずおずと脚を開いた。そうすればヒューズは二本目の指を無理矢理突っ込んだ。
「アヒィッ!」
 突っ込んだ指で小さな蕾を乱暴に割開かれて、ハボックは仰け反らせた喉から悲鳴を迸らせる。グチグチと掻き回す残酷な男をハボックは涙に濡れた瞳で睨んだ。
「痛くしないっていったくせにっ」
「そんな事言ってねぇよ」
 責める言葉にヒューズがそう返す。睨んでくる空色を濡らす涙を唇で拭ってヒューズは言った。
「お前に痛みを与えられんのは俺だけだろ?」
「……気持ち良く出来んのもアンタだけっしょ?」
 そう返されてヒューズは目を見開く。ハボックはヒューズの首に腕を回して言った。
「痛いより気持ち良くシて?オレ、アンタで気持ち良くなりたい……」
「……隣のヤツに聞かれるぜ?」
「いいもん。好きな相手に触られんのがどんだけイイかって聞かせてやるんだから」
「お前」
 口をへの字に曲げて言うハボックにヒューズはプッと吹き出す。クククと笑って、ヒューズはハボックの額に己の額をハボックのそれにコツンとつけた。
「いいぜ、思いっきりイヤラシい声上げさせてやる」
 ニヤリと笑ってそう言うと、ヒューズはハボックに圧し掛かっていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですvv

「髭騎士」です。13も書いたんですが、エチ終わんないよ(苦笑)まあ、日記は基本書く量が少ないからな〜。そんなわけでもう少し続きますv

以下、拍手お返事です。

なおさま

やっぱりハボからのチョコ欲しいですよね!私なら「くれ!」と即答するんですけど(笑)うわあ、前のバレンタイン話も……ッ!羞恥プレイですが、嬉しいです、ありがとうございます(赤面)「セレスタ」もう、この話はブラッドレイの気分で読むと一番楽しめる気がします(笑)ワクワクしながら待ってて下さいねッv頂くコメントにいつもやる気貰ってますvありがとうございますvv
2013年02月18日(月)   No.295 (ロイハボ)

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  Photo by 空色地図

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