(一応カプなし(笑)
「愛してるよ、ハボック……」 「オレも……」 いろいろあったがそれでも漸く想いを通じ合わせて、ロイとハボックは互いを見つめあう。そうすれば引き寄せられるように自然と唇が重なった。 「ん……」 忍び込んでくる熱い舌に己のそれを絡め取られて、ハボックは甘く鼻を鳴らす。そんなハボックにクスリと笑って、ロイはハボックを並んで座っていたソファーに体重を預けるようにして押し倒した。 「あ」 驚いたように空色の瞳を見開いて見上げてくるハボックにロイは優しく笑う。 「大丈夫、優しくするから……」 耳元に唇を寄せて囁くとハボックの体がピクリと震える。そんな反応も可愛いと、すっかりその気になってハボックのシャツにかけるロイの手をハボックのそれが押さえた。 「ちょっと待って下さい」 「……なんだ」 折角いい感じなのにとムッと眉をしかめるロイにハボックが言う。 「なんでオレが下なんスか?」 「何故って……それは勿論、私が上だからだ」 自分が上なら当然相手は下だと判りきったことではあるが、もしかしたら初めての事でパニックになっているのかもと、ロイは怒らずに説明してやった。 「判ったか?じゃあ」 続きをとシャツに手を伸ばせば再びハボックに邪魔されて、流石にロイが目を吊り上げる。「ハボック」と険しい声で呼ばれて、ハボックが言った。 「だから、なんで大佐が上なの?」 「なんでって……当然だろう?」 ハボックを好きだと思ってから、いつかきっとハボックを押し倒してやろうと思っていた。ベッドの上で乱れるハボックはさぞ可愛いだろうと、漸くその時がやってきたと言うのにハボックは何を言いたいのだろう。 「何か言いたいことがあるのなら言ってみろ」 もしかしたらここでは嫌なのかもしれない。 (確かに初めてがソファーではムードに欠けるし、こんな狭いところでするのは不安かもしれんな) いかん、気が急いてしまったか、とロイがそう考えた時、ハボックの声が聞こえた。 「オレも上がいいっス」 「────は?」 己の考えに耽っていたロイはハボックの言葉が理解出来ずキョトンとする。ソファーに押さえ込んだハボックを見下ろせばハボックがもう一度言った。 「オレも上がいいっス」 「────何を言ってるんだ、お前は」 何を突然言い出すかと思えばよりによって“上になりたい”などとは冗談にも程がある。ある意味可愛らしい要求かもしれないなどと、年上の余裕でロイは苦笑して言った。 「ハボック、馬鹿なことを言うもんじゃない。私とお前だったらどう考えても私が上だろう?」 「どうしてっスか?オレの方が背も高いし体重もあるし、絶対オレが上っスよ」 「む」 確かにどちらが背が高く重たいかを単純に比べればハボックの方だ。 「背が高いと言っても僅かだし、体重だってそんなに違わんだろう?いいから大人しくヤらせろ」 そんな事で言い争う暇があるならさっさと事を進めたい。そもそも自分にはハボックに押し倒される気など微塵もないのだからここはやはりハボックが下になるべきだと主張するロイにハボックが言った。 「ヤですよ、そんな言い分納得出来ません。そもそも大佐、オレをベッドに運べないっしょ?オレ、大佐を姫ダッコで運べるっスもん」 「なにっ」 姫ダッコで好きな相手をベッドに運ぶのは男のロマンだろうと言うハボックに、ロイは目を吊り上げる。 「私だってお前を姫ダッコくらい出来るぞッ!」 そう言うなりロイは身を起こしてソファーの側に立った。半身を起こして見上げてくるハボックの脇と膝裏に手を差し込みグッと力を入れる。ハボックの体を持ち上げようと、前屈みになった体を起こそうとした、その瞬間。 グキッッ!! 「う゛ッッ!!」 嫌な音と共に腰に走った激痛に、ロイは前屈みの体勢のまま凍り付く。顔をひきつらせたまま固まってしまったロイを、ハボックは驚いて見上げた。 「大佐?」 呼んでもロイは身動き一つしない。ハボックはそろそろとロイの腕から抜け出して、ひきつった顔を覗き込んだ。 「大佐、どうしたんスか?」 「────腰が」 「へ?腰?」 「グキッって」 相当に痛いのだろう。囁くような声でそう言うロイにハボックが目を丸くする。どうやら腰を痛めたらしいロイにハボックはボリボリと頭を掻いた。 「あー、オレ、最近また体重増えたんスよねぇ。ほら、筋肉って重いから」 「く……ッ」 「無理するからっスよ、大丈夫っスか?」 「ちょっと痛かっただけだッ!別に何とも────、ッッッ!!」 ない、と体を起こそうとしたロイはあまりの痛みに声にならない悲鳴を上げる。だらだらと汗を流すロイにハボックが言った。 「ああほら、無理しちゃ駄目ですってば」 そう言って体を支えようとするハボックをロイは横目で睨む。 「言っておくがなっ、別に姫ダッコ出来ない訳じゃないぞッ!」 「はいはい」 「調子が治ったら私がお前をベッドまで姫ダッコで運んでやるッ、いいなッ!!」 「はいはい」 「はいはいって……判ってるん────、〜〜〜ッッッ!!!」 カッとして思わず屈み込んだ体を起こしかけて、突き抜けた激痛にロイが身悶える。 「いいからもう、先に腰を治しましょうね。そんなじゃ上とか下とか言う以前にヤれないっしょ」 「う……、し、仕方ない。い、医者にいくぞ……」 「車回しますから」 「待て、ハボック!治ったら私が上になるんだからなッ!それを忘れる、な……、アイタタタ……ッッ!!」 指を突きつけて主張したものの、ロイは痛みに転げ回る。 「まったくもう……いい加減にしろっての」 そんなロイにやれやれとため息をついて、ハボックはロイを病院に連れて行くべく車を回しに外へと出ていったのだった。
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ここ暫く見てなかったNFLをWEEK9あたりから見てます。いやあ、久しぶりに見るとやっぱり面白いっスよ、アメフト!選手とかチームとか殆ど知らないんですけどね。んで、見てると時々選手の紹介で身長、体重なんかが出るんですよ。DEとかDTとかGとか、そう言う選手が193センチ140キロとかあってもそんなにビックリしないですが、細く見えるQBでも193センチ107キロって100キロ越えてるんですよね〜。……で。じゃあハボックはどうなんだろうって、やっぱり考えますよね!ホークアイが170センチあるとしたら(男も女も大きい人が好きと言う願望により)ロイが180センチくらい、体重は80キロくらい……意外とデカイな。ハボックはロイより大きいんだから194センチあるとして、体重は100キロないにしても95キロくらいありそうですよねぇ、実戦部隊だし……。そんな体重の持ち主を姫ダッコするのはさぞ大変だろうなぁって(苦笑)ロイには腕力以外に持ち上げるコツも磨いて貰わないとって思います(笑)
以下、拍手お返事です。
なおさま
久遠、いや〜〜ん、ウルフとハボックがおでこゴッツンvv思わず想像して喜んじゃいました(笑)そうそう、ウルフならもう絶対直球だと思います(苦笑)林檎、確かに煮林檎とか焼きリンゴとかは好みが分かれますよね〜。今はスーパーでも甘いの酸っぱいの色んなリンゴが売っていて嬉しいですvセレスタ、漸く辿り着きましたよ(笑)ちゃんと守ってくれる……筈です(おい)正座で叱られて、立てなくなったところをハボに介抱されてそうです(苦笑)
セレスタ、やっとやっと……(ノ_<。) の方
本当にやっと、と言うか、初めてキスしてからちゃんと言葉にして「愛してる」と言うまで八十章以上かかってしまいました。どんだけかかってるんだか!(苦笑)ふふふ、やっぱりそう思われましたか(笑)でも、ここまでかかってすんなりいっちゃったら呆気ないかなぁって…いや呆気なくていいと言われそうですが(苦笑)ともあれ、もう少しもだもだをお楽しみに、どうぞお付き合い下さいませv
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