カプなし

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2011年02月11日(金)
金剛石7
2011年02月08日(火)
金剛石6
2011年02月06日(日)
金剛石5
2011年02月03日(木)
金剛石4
2011年02月01日(火)
金剛石3
2011年01月31日(月)
引越
2011年01月30日(日)
金剛石2
2011年01月28日(金)
金剛石
2011年01月22日(土)
甘くて深い10のお題2&3
2011年01月20日(木)
111

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

金剛石7
 ガチャリとアパートの鍵を開けてハボックは中へと入る。真っ直ぐにキッチンに向かうと冷蔵庫の中からビールを取り出し、リビング兼ダイニングの小さなソファーにドサリと腰を下ろした。
 ロイの指揮の下テロリスト掃討作戦は予定より早く、人的被害も殆どなく決着した。途中テロリストの一人が爆弾を爆破させはしたもののロイの咄嗟の錬金術で事なきを得、かえってロイの能力の高さを示す結果とさえなった。そんな中。
『大佐っ』
 一瞬見失ったロイのオーラに思わずその姿を探してしまった。怪我がないと判って安堵した己を意外そうに見つめる黒い瞳に気づいて慌ててその場を離れたものの、その後ロイから向けられた視線を思えばその時の己の行動に腹が立つしかない。
「くそ……ッ」
 ハボックは手にしたビールを呷ってそう呟く。ビールを持つ手と反対の手でクシャリと髪を掻き回して、ハボックはその手に顔を埋めた。
「あんな目で見るから……ッ」
 特務から司令室に異動して以来、己に向けられるロイの視線がハボックの心をざわつかせる。もうずっと誰かに心を動かされる事などなかったし、これからもそれは変わらないと思っていただけに、その事実はハボックを酷く動揺させた。
「…………」
 顔を埋めた手のひらの中でハボックは目を見開く。その視線は見ている筈の己の手のひらも、指の間から見える己の脚もその先にある部屋の床も見てはいなかった。ハボックの蒼い瞳が見ていたのは。
 優しく笑う二人の男女。そしてその更に奥に別の二人の男と女に手を取られて歩く己の姿。
「……ッ!!」
 ハボックは浮かぶ姿を消し去ろうとするかのようにギュッと目を閉じる。いつの間にか浅く忙しなくなっていた呼吸をハボックは必死に押さえ込んだ。
 プシュッと音がしてハボックは目を開ける。いつの間にか強く握り締めていた手の中で缶が潰れ、残っていたビールが手を濡らしていた。ハボックは無表情でビールに濡れた手を見つめていたが、やがて立ち上がると潰れた缶をゴミ箱に放り込み浴室に向かう。手を洗おうとしてハボックは鏡に映る己の瞳をじっと見つめた。
 蒼い、見るものを引きずり込まずにはいられない底知れぬ蒼い瞳。
 ハボックは己を見つめ返してくる蒼い瞳をガンッと思い切り拳で殴った。
「平気だ、オレは、もう」
 ハボックはそう呟いて水道を捻ると、流れる水の下に頭を突っ込む。金色の髪を色濃く変えて流れてくる水に顔を濡らして、ハボックはそっと目を閉じた。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます!拍手もたくさんありがとうですv

「金剛石」です。結局これが続いてるな。ネタが熱いうちに書いた方が早いのは確かなもんで、つい(苦笑)

以下、拍手お返事です。

蒼さま

ははは、真面目に更新。嬉しいと言って頂けると頑張る気持ちになります、ありがとうございますv放置プレイもの、いや、判ってはいるんですが、どれもこれも最初から読み返さないと展開をすっかり忘れちゃってるもんで(爆)ついつい手近なところから手を着けちゃうっていう。「恋闇」春コミまでに……無理!(殴)でもまあ、なるべく早く手を着けたいと思いますー(苦)蒼さん好みの歌詞は作文にするの難しそうだからなぁ(笑)聞かないが身のためかしら(苦笑)腐の証明はお互いさまなのでオッケーってことで!

摩依夢さま

うふふ、通勤時間の息抜きになれば嬉しいです。今のところさほど背後注意でもないことですし?(笑)ニブいハボ、確かに知恵熱出しそうですね。考えるより行動するのが得意そうです(笑)どっちが主導権握るか……どっちになるかでエチの雰囲気も変わりそうです、どっちにしようかな(笑)
2011年02月11日(金)   No.16 (カプなし)

金剛石6
「大佐、拘束したテロリスト達の護送を始めます」
「ああ、十分注意するように」
 報告に来た隊員にロイが頷けばピッと敬礼を返して持ち場に帰っていく。占拠した建物の一角、テロリストの掃討作戦を終えてその事後処理の為次々とやってくる部下達に指示を与えながら、ロイはガラスの壊れた窓から外を見つめるハボックの姿に目をやった。
 もうこれまでと自暴自棄に陥ったテロリストの一人が爆弾を爆破させようとした。幸い一瞬早く気づいたロイが錬金術を使って防いだ為に大きな爆発には至らなかったが、建物のガラスが十数枚吹き飛び天井や壁の一部が崩れた。幸い大怪我をした者はいなかったものの、その大きな音に一瞬動揺が走ったのは確かだった。それでも一気に崩れたテロリスト達に反してロイの的確な指示の下、東方司令部の部隊は一気に攻勢を強め、結果として計画より早くテロリスト達を押さえ込むことに成功した。そんな中。

『大佐ッ』
 瞬間混乱した現場の中、隊員達をかき分けるようにして姿を現したハボックは、信じられない程青褪めていた。
『どっか怪我して……ッ』
 そう言いながらロイの腕を掴んでその身に怪我のない事を確かめホッと息を吐く。青かったハボックの顔に安堵の色が広がるのを信じられない思いで見つめたロイは、ハボックに向かって言った。
『もしかして心配してくれたのか?』
 おそらくハボックがいた場所からは爆発があった事しか判らなかったのだろう。爆発に巻き込まれて怪我をしたのではと心配して飛んできてくれたのだと思えば、ロイが浮かんでくる笑みを堪えきれずにそう尋ねればハボックはハッとしてロイの腕を離した。
『べっ、別に心配なんてしてねぇっス!アンタがどうなろうとオレの知った事じゃないしッ!』
 ハボックはさっきまで青かった顔を赤らめてそう怒鳴ると持ち場に戻ってしまった。

(少しは気にしてくれているんだろうか)
 窓の外を見つめるハボックの横顔を見ながらロイは思う。ほんの僅かずつでもいい、ハボックとの距離を縮めて彼を手に入れる事が出来るなら。
(ハボック)
 ロイは少しでも早くその日が訪れる事を祈って、ハボックの横顔を見つめ続けたのだった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます!拍手も嬉しいですv励みになってますvv

「金剛石」です。先日Mさんに「金剛石でこんなネタ使おうと思ってるんだ」と話をしたら、その後すっかり盛り上がり萌えネタもりもり貰ってきました。おかげで今やすっかり頭が「金剛石」になってます(笑)しかし、あれだけのネタを盛り込んだらまた長くなっちゃいそうな……(汗)まあ、なるべくコンパクトに纏められたらと思っています。

今週末の更新、三連休の真っ直中だで難しいかなぁと思っていたら、結局今日、調子に乗って「バラード」二回分書けたので何とかなりそうです。ああよかった(笑)しかし「バラード」ももう大詰め。後数回で終わりそうですが、終わったら次はどうしよう。ハボロイ、休みだとアレだよねぇ。何か「こんなの読みたい」ってのあります?(笑)

以下、拍手お返事です。

摩依夢さま

おお、電車の中!背後は大丈夫ですか(笑)楽しんで頂けてとっても嬉しいです。でも、アクションシーンが苦手なので、どれだけこの頭の中の妄想が伝わっているか、若干心配なのですが(苦笑)「バラード」も大詰めですが、頑張りますので最後までおつき合いのほどお願いしますねv息子、変なところが遺伝してなきゃよいのですが(笑)晴れた空に白い雲、妄想は果てしなく広がりそうです(笑)
2011年02月08日(火)   No.15 (カプなし)

金剛石5
「隊長っ、全員配置につきました!」
「ああ」
 緊張した面持ちで僅かにハボックから視線を逸らして隊員がそう告げる。それにおざなりの返事を返したハボックは通りの向こう、ブレダ達の隊がいる方を見やった。忙しく歩き回る隊員達の中、漆黒の髪が見える。あそこにロイがいるのだと垣間見える黒髪で確認したハボックは、例え姿が見えなくともロイの所在が判ると気づいた。
(すっげぇオーラ)
 ロイという個だけが持つ色鮮やかな深紅のオーラがハボックの目には見える。人間誰しもそれぞれに固有のオーラを持っているが、あそこまでくっきりと感じられる人間は稀であり、ロイが希有の才能を持っている事を示していた。
(そんな人がなんでオレに拘んの?)
 命令にもろくに耳を傾けず傲慢な態度を崩さず、増してや呪われていると誰もが怖れる瞳を持つ自分を、どうして側に置きたがるのだろう。
 ハボックは苛々として爪を噛む。その時腕の時計が微かに振動し、作戦開始の時間を告げた。
「……行くぞ」
 自分がいいと思った通りにしか動かないとは言ったものの、確かに現状ではロイの立てた作戦が最善であり不本意ながらもその通りに動くしかない。
 ハボックを先頭に隊員達が滑るようにテロリストが立てこもる建物へと近づいていく。作戦開始から五分後、全ての出入口を押さえた隊員達が次の行動に入るべく一斉に建物へと侵入した。途端に響き渡る発砲音と怒声。訓練されつくされた隊員達がロイの立てた作戦に従い、無駄のない動きでテロリスト達の力を確実に殺ぎ落とし奪っていく様を目の端に捉えながら、ハボックはロイの姿を探した。
(あそこ……よかった、無事だ)
 ふとそう思って、ハボックはそんな事を考えてしまった己に舌打ちする。
(あの人がどうなろうと知ったことか)
 ハボックがそう思った瞬間。
 ドオオンッッ!!
 大きな爆音が響いて建物全体が揺れる。咄嗟につい今し方ロイの姿を確認した方向へと目をやったハボックは、その姿が忽然と消えている事に気づいて目を見開いた。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます!パチパチ拍手も嬉しいです。励みになってますv

「金剛石」です。お題が書き上がらないんでとりあえずこっちで(苦笑)出来ればこれは長くしないでサクサク話を展開させようと思うんですがどうなるかな(笑)

以下、拍手お返事です。

小人さん(笑)

先日は本当にお世話になりました。おかげさまで順調に稼働してますvタグ……たぶんここに挿れりゃいいのかなってところに突っ込んでみました(爆)窓は……判んない。教えて、小人さんッ(殴)

摩依夢さま

うふふ、確かに嵌ったのはハボの方かもしれませんね(笑)子供の感性って大人とは違いますねぇ。雲がないと淋しいなんて、ちょっと思いつきません。うちでは先日息子と歩いているとき「ハボ空〜v」とニマニマしてたらそれを聞いた息子がため息混じりに「ハボは煙草吸ってんだから雲がないとハボ空じゃないんじゃない?」と言ってました。もっともその後「イイコト言うねぇ」と言ったら「俺としたことがーッ!!」と苦悶してましたが(笑)「淋しいお空」の目の色が淋しくなくなる日がくるのか、お楽しみ頂けたらと思いますv

蒼さま

うお!ハボに流れ弾!!可哀想にと思いつつ、そこに傷だと座位はシンドイと腐った事を考えてしまいました(殴)しもやけかぁ。子供の頃はなりましたけどねー。冬になると足の指とかパンパンころころになっちゃって痛痒いの(苦笑)早く治るといいですね。しもやけの指でパッチンするロイの図、めちゃくちゃ可愛いというか、上手くいかなくてますます無能呼ばわりされそうです(笑)「バラード」やっとここまで来ましたよ。長編にするクセ……昔は長くてもせいぜい六章くらいだったのに、いつからこんなになったんだか。最近じゃ書けば書くだけ枝葉がワサワサと生い茂っちゃって長くなるばっかりです(苦)やっぱ読み手としては短い方がいいのかなーと思いつつ「僕の悪いクセ」(右京さん風)はなかなか治りそうにないかもです(苦笑)
2011年02月06日(日)   No.14 (カプなし)

金剛石4
「作戦は以上だ。各自配置についてくれ」
「「イエッサー!」」
 ロイの言葉に応えて皆が一斉に敬礼を返す。己のやるべき事をこなす為、次々と執務室を出ていく部下達の中から一際高い後ろ姿にロイは声をかけた。
「ハボック」
 そう呼べばハボックが足を止めて振り向く。ロイは立ち上がるとハボックを真っ直ぐに見つめて言った。
「判っているな?」
「何をです?」
 ロイの言いたい事などよく判っているくせにそう返してくるハボックをロイは睨みつける。誰もが怯む眼光を軽く受け止めてハボックは言った。
「ちゃんと言って貰わないと、間違って怒られんのは嫌っスから」
 まるで士官学校を出たてのペーペーのような事をハボックは口にする。それでいて表情には失敗を恐れるような不安など欠片もなく、その言葉が単にロイに対する当てつけに過ぎないと察せられた。
「作戦通りに動け。判ったな、ハボック」
「オレはオレがいいと思った通りに動くって言わなかったっスか?」
「だったら今ここでこの作戦以上にいいと思うお前の考えとやらを聞かせてみろ」
 言い返した言葉にそう返されてハボックは目を見開く。悔しそうに歪む蒼い瞳を見つめてロイは言った。
「作戦はさっき言った通りだ」
 ロイは言ってハボックの横を通り過ぎ執務室を出ていく。その背を視線で追ってハボックは言った。
「アンタも行くんスか?」
「待ってるのは好きでないんでな」
「後悔する事になるかもしれないっスよ?」
 ハボックの言いたい事を察してロイは足を止める。振り向いたロイは見つめてくる蒼い瞳を見返してニヤリと笑った。
「私の作戦通りにすれば、後悔するような事にはなりはしないさ」
「ッ?!」
 そう言うとロイはハボックの返事を待たずに行ってしまう。ハボックは目を見開いたまま凍り付いたように立ち尽くしていたが、クシャリと顔を歪めた。
「一度痛い目に会えばいいんだ」
 そうすれば自分がどれほどの危険を抱え込んでいるのか嫌でも判るだろう。
 ハボックは吐き捨てるように言って足音も荒く執務室を出ていった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます!拍手も連打も嬉しいですv

「金剛石」です。いや、書くならいっそ続けて書いてしまおうかと(苦笑)まあお題も他のも書きたいのでこればかりにはならないだろうと思いますが。

以下、2日拍手のお返事です。

蒼さま

活動期に入ったかどうかは判りませんが(苦笑)三連コンボにするのと小出しにするのとどっちがいいのだろうと思わないでもないのですが、まあ出せるときにだそうかな、と。私も日付は見ても西暦までは見てなかったのですが、やはり気づいてしまうと気になるもので(苦笑)ところでクイズですが来てないかも。というか、「送りました」メールもパソメールに来てました。「何故2通?」と思ったのですが、アレは携帯宛だったんですね(苦笑)しかし、パソだと来ないなんて事あるのかしら……。お時間ありましたらまた送ってみてください。バナナのケーキは美味しいですよね。あの匂いがいかにもバナナって感じでいいと思うんですが(苦笑)ロイしめじ欲しいですーv走り回るブラハもいいなぁ。もの凄い作業の邪魔そうだけど(笑)
2011年02月03日(木)   No.13 (カプなし)

金剛石3
 カッカッと靴の音を響かせハボックは大股に廊下を歩いていく。角を曲がった先にある休憩所に入れば、ソファーにのんびりと座って談笑していた男たちが慌てて立ち上がった。
「おい、そろそろ行こうぜ」
「ああ……あの書類、どうしたっけな」
 男達はとってつけたような言葉を口々に言いながらそそくさと休憩所を出ていく。ハボックは目を眇めて男達を見送るとフンと鼻を鳴らしてソファーにドサリと腰を下ろした。
 ああやってあからさまな態度をとられるのにももう慣れた。用事もないのにハボックに話しかけてくるのは士官学校時代から腐れ縁の太った男くらいなもので、それすらハボックが極力避けている現状では一日中ろくに口をきかない事も珍しくなかった。
 ハボックは懐から煙草を取り出し火を点ける。吸い込んだ煙をプハァと吐き出しソファーに背を預けて天井を見上げた。
(なに考えてるんだ、あの人)
 ハボックは天井に出来た染みを見つめながらそう思う。ハボックの脳裏には真っ直ぐに見つめてくる黒曜石の瞳が浮かんでいた。あんな風に自分を見つめてくる人間に会うのはどれだけぶりだろう。蒼い瞳に込められた呪いから逃れようとするように、誰もがハボックの瞳から目を逸らした。それが普通だったからあんな風に見つめられると戸惑ってしまう。
『戻す気はない』
 まるで閉じ込めるように特務という特殊な部署に追いやられていた自分を手元に引き取ったばかりか、人の忠告も聞き入れず戻す気はないと言う。
(オレの目が紅くなるのも見たのに)
 ハボックの白い顔の中で蒼い瞳が紅く染まるのを見た者はこれまで例外もなくその禍々しさに畏れをなしたものだ。
『後悔などするものか』
 そう言いきった時のロイの瞳を思い出してハボックは咥えた煙草をギリと噛み潰した。
「オレはちゃんと忠告したんだ、後になって後悔したって知るもんか」
 ハボックは吐き捨てるようにそう呟き、頭を振って脳裏に浮かんだロイの瞳を追い出す。そのままの勢いでソファーから立ち上がるとハボックは逃げ出すようにその場を後にした。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます!拍手もたくさん嬉しいです、元気貰ってますv

今日は一日中眠くて眠くて更新間に合わないかと思いましたが、何とか夕方までに書き終わりましたのでアップ出来そうです。ああ、よかった(苦笑)

そんなところで「金剛石3」です。戸惑うはぼっきゅvブレダはきっと適度な距離感持ってハボに接してるんじゃないかと(笑)

以下、31日拍手のお返事です。

摩依夢さま

ふふふ、ロイよりですか?(笑)いい加減鈍いにもほどがあると言われそうです(苦笑)でもそろそろラストスパートかなぁ。ファン心理なんて嬉しいお言葉ありがとうございます。いやいや、流石にチェリーはヤバいかと(笑)リンクして尚且つご期待に添えるよう、頑張りますね!「金剛石」もボチボチと続いております。やはり「続きを」と言われると嬉しくてつい(苦笑)あ、やっぱりハッピーエンド希望ですか?(笑)基本ハッピーエンド志向ですが、どうなるかな。
2011年02月01日(火)   No.12 (カプなし)

引越
「おい、これはどこに置くんだ?」
 ブレダが両腕に大きな段ボール箱を抱えて聞く。ハボックは寝室から顔を出して答えた。
「ああ、それはダイニングに置いといて」
「ダイニングって言ったってもう置くとこねぇぞ」
「じゃあリビング」
「リビングもダイニングも一緒だろうが」
 この狭いアパートで、とブレダはブツブツと言いながら手にした段ボール箱を置いてある箱の上に積み上げる。やれやれと腰を伸ばしてブレダは寝室でゴソゴソやっているハボックに言った。
「引っ越しっていうからてっきり大佐の家に引っ越すのかと思ってた」
「それ、大佐にも言われた」
 ハボックはそう言いながら寝室から出てくる。寒い季節にも関わらず吹き出す汗をタオルで拭って言った。
「ちょっと一息入れようか」
 ハボックはキッチンのカウンターに置いてある袋からタオルにくるんでおいた缶コーヒーを取り出す。ブレダに向かってヒョイと投げれば缶は放物線を描いてブレダの手の中に収まった。
「タオルに包んでおいたからまだあったかいと思うけど」
「サンキュ」
 ダイニングの椅子に腰を下ろしてブレダは缶コーヒーのプルトップを開ける。ゴクゴクと飲んでハアと息を吐き出した。
「ああ、ホッとする」
「悪いな、休みの日に」
 ハボックは自分も缶を手に椅子に座ると同じようにコーヒーを飲む。プハッと息を吐き出すハボックを見てブレダは言った。
「で?なんで大佐のとこに行かなかったんだ?」
 ハボックとロイが所謂恋人同士というのは軍部内では既に周知の事実だ。今更隠すこともないし、ロイが一緒に住むことを期待しているならそうすればいい。薄給のハボックにとっては家賃が節約されるのも魅力に違いない。それなのに何故?とブレダが聞けばハボックがボリボリと頭を掻きながら答えた。
「いや、まあ何事もそう一足飛びにはな……だろ?」
「だろ?って言われてもな」
 同意を求められてブレダが苦笑する。ハボックは背を丸めて両手で包み込んだ缶を膝に載せて言った。
「だっていきなり同居なんてどうしていいか判んないじゃん」
 ロイを好きな気持ちに偽りはないし、そうなったことに後悔もしていない。だが、急激な変化に気持ちがついていけない事も事実で、少しずつ慣らしていきたいと言うのがハボックの正直な気持ちらしい。
「大佐は文句言いそうだけどな」
 気持ちが決まってしまえば意外と積極的なロイのこと、ハボックのこの態度は煮えきらないと映るかもしれない。
「でも、これまでは司令部挟んで反対側のアパートだったからさ。これでも随分近づいてんだから」
 確かにここからロイの住む家までは歩いても五分とかからない。
「まあ、大佐がしびれ切らす前に慣れろや」
「ん……そうする」
 顔を赤らめながらも頷くハボックに、もう一度引っ越しを手伝わされるのもそう遠くないだろうとブレダは感じる。
「さ、後少しだ。さっさと片づけちまおうぜ。大佐、待ってるんだろ?」
「うん、今日は引っ越し祝いで奢ってくれるって。ブレダも来る?」
「まだ消し炭になりたくないんで遠慮しておく」
二人は缶をゴミの袋に放り込むと、早く片づけてしまおうと残りの荷物に取りかかったのだった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます!パチパチ拍手も嬉しいですv励まされてますvv

日記の西暦表示が2011年に出来なくて、配布元のサイトさんもなくなってしまってバージョンアップも出来ないので日記のお引っ越しをしました。前回同様Mさんに色々ご指導頂きました。わーん、Mさんありがとうッ!!ゴチャゴチャ色々くっついてるのは好かんと言うことで殆どなにもつけずにこんな感じになりましたが如何でしょう。前の日記の時に一番下にあった拍手ボタンは文字リンクにして最新記事一覧の下に貼ってあります。アイコンの色分けは青:ハボロイ、赤:ロイハボ、緑:カプなし、オレンジ:カプ色ありで、今まで通りカプ前提のものには「〜風味」エッチ含めカプ色の強いものは「CP」がつきます。とりあえず一月分だけこっちの日記に移し、昨年までの日記は一応リンク残しておきました。カレンダー嫌いなので新しいのにはつけてませんが、過去ログ検索しやすいようにカレンダー設置してます。いやぁ、これでちゃんと2011年の日記になるぞーvともあれ、これからも萌えを吐き出す日記ですが、よろしくお願いいたしますv

以下、30日拍手のお返事です。

「続きありがとうございます」の方

楽しんで頂けて嬉しいですv NHKはニュースも含めて色々ネタが拾えていいですよ(←間違っている)本当、ホープダイヤって知れば知るほど不思議ですよね。うまく使いこなしてからハッピーエンドかぁ。考えてみまーすv

柚木さま

おお、ありがとうございますーvふふふ、幸せの鉱石かぁ。ハボック、褒めて下さって嬉しいですvこういうハボック久しぶりかも(笑)
2011年01月31日(月)   No.11 (カプなし)

金剛石2
「失礼します」
 ガチャリという音と共に扉が開いてハボックが執務室に入ってくる。ロイは険しい表情でハボックを見上げて言った。
「呼ばれた理由は判っているだろう、ハボック」
 ロイがそう言えばハボックが眉を跳ね上げる。
「判らないっスね」
 と、肩を竦めて言うハボックにロイはカッとなって上げそうになった怒鳴り声を何とか飲み込んだ。
「どうして作戦通りに動かなかった?」
 その代わり低く押さえた声で尋ねる。
「最終的に上手くいったからいいようなものの、もし上手くいかなかったら───」
「上手くいくって判ってたっスから」
 ロイの言葉を遮ってハボックは言った。僅かに見開くロイの瞳を見つめたまま続ける。
「あの作戦よりよっぽど上手くいくって判ってた。実際上手くいったっしょ?」
「それは結果論だ。お前の勝手な行動のおかげで隊員達がどれほど迷惑を受けたと思ってるんだ?」
「臨機応変に対処出来ないのは単に能力がないからだと思うっスけど」
 サラリとそう言ってのけるハボックをロイは睨みつけた。
「私の部下は皆優秀だ」
「大佐の認識が間違ってない事を祈りますよ」
 見下すようにため息混じりに言う態度に腹が立つ。それでもロイは怒りを抑えて言った。
「とにかくこれからはちゃんと作戦通りに───」
「無理っス。オレはオレが一番いいと思った手段で動きます」
「ハボックっ!!」
 ダンッと机を思い切り叩いてロイが立ち上がる。ロイに対して斜(はす)に構えて立っているハボックにロイは声を荒げた。
「ハボック、ちゃんとこっちを見ろッ」
「……眩しいんスよ」
 ハボックは言って目元に手を翳しながらロイを見る。確かに冬の低い陽射しがロイの背後の窓から射し込んで、ハボックの長身を照らしていた。
「──ッ」
 ロイは思い切り舌打ちして背後の窓にシャッとブラインドを下ろす。そうしてハボックに向き直ったロイはギクリとして身を強張らせた。
 ハボックの蒼い双眸が紅く輝いている。食い入るように見つめてくるロイの様子からその理由に気づいて、ハボックは薄く笑った。
「オレの目、紅くなってんでしょ?長いこと陽の光浴びてその後暗いとこ行くと目の色が紅くなるんスよ」
「……何故?」
「さあ」
 ハボックは大して気にした風もなく肩を竦める。ロイが見つめていればハボックの瞳は徐々に赤みをなくし、いつもの蒼色に戻った。
「呪われてるせいかもしれないっスね」
 人を飲み込む深い蒼の瞳でハボックが言う。
「大佐、オレを特務に戻した方がいいっスよ。噂は聞いてるんでしょ?」
「……戻す気はない」
 ロイの答えにハボックが意外そうに目を瞠った。
「後悔してからじゃ遅いんスよ?」
「後悔などするものか」
 そう言うロイをハボックはじっと見つめていたが、不意にズイと近づいてロイの顔を間近に覗き込む。
「折角忠告してあげたのに」
 それだけ言うとハボックは踵(きびす)を返して執務室を出ていった。
 間近に見つめた魔性の蒼の輝きに囚われたように、ロイはハボックを引き留めるどころか身動きする事も出来なかった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手もコメントもとってもとっても嬉しいですーッ!ありがとうございますッvv

続きというほどではありませんが。
NHKのホープダイヤの番組を見たんですが、ホープダイヤって暗いところで紫外線を暫く当てると、紫外線を外してからも一分以上紅く光っているんだそうな。そもそもダイヤの半分は紫外線を当てると光るそうですが、どれも青い光で紫外線を外すと光は消えてしまうのに、ホープダイヤだけは紅くそれも一分以上光るっていうから不思議。正に魔性の輝きって感じしませんか?(笑)

以下、28、29日拍手のお返事です。

「初コメです」の方

いつも遊びに来て下さって&初コメありがとうございますーッ!書いたものに反応頂くのはとっても嬉しいですvふふふ、可愛いハボもいいけどクールなジャクもいいですよね!これからもおつきあい頂けたら嬉しいですv

「今日のホープダイヤの続きが読みたいです」の方

続きのリクありがとうございますーvこれの続き……。考えてみてもあまりハッピーな感じにはならないかなぁ。ロイが破滅するか、ハボが破滅するか、はたまた二人共に堕ちていくかって感じがします。とりあえず仕入れたネタで続きというほどのものではありませんが書いてみました。お楽しみ頂ければ嬉しいですv


「ホープダイヤのテレビの予告、私も見ました」の方

そうです、それがネタ元です(笑)NHKの予告にすらネタを見つけてくる奴です(苦笑)番組の方はご覧になりましたか?なかなかに神秘的ないわく付きの宝石ですよね。買って貰えるなら例え呪われても手にするか、悩むところです(笑)


蒼さま

日々しめじ栽培してますよ。この間はわざとIEの窓を小さくしてハボに運ばせて遊んでました(笑)ロイしめじは息子にも「ないの?」って聞かれました。配布元の方、ロイも作ってくださらないかなぁ。萌えな行動されると流石に家族共用のパソで栽培出来なくなるので困ります(爆)新ハボック、頑張って使いこなしてあげてくださいねvとかいいつつ、私もハボの機能、一割も使ってない気がします(爆)春コミ、がちょーん!そうなのか、相当ショックかもーorz

2011年01月30日(日)   No.10 (カプなし)

金剛石
『ロイ、アイツはやめておけ』
 受話器の向こうでヒューズが言う。こんな切羽詰まったヒューズの声など聞いたことがなくて、滅多に聞けない親友の声に思わずこみ上げる笑いを噛み締めてロイは答えた。
「もう決めたんだ、ヒューズ」
 今更変える気はないと告げるロイに、だがヒューズは食い下がる。
『どうしてアイツが特務にいたか判るか?誰もアイツを使いこなせなかったからだ』
「私なら使いこなしてみせるさ」
『ロイ!』
 根拠のない自信に裏付けられた言葉にヒューズは苛々として言った。
『今のお前と同じ事を言ってアイツを組織の中に組み込もうとした奴らがどうなったか知ってるか?誰一人もう軍にいないんだぞっ』
 ヒューズの言葉にロイは僅かに眉を顰める。
『挙げ句アイツについたあだ名を知らない訳じゃないだろう?』
「ホープ・ダイヤだろう?」
『それを知ってるなら今からでも遅くない、ロイ、アイツはやめてお───』
「もう決めたんだ」
 ロイはヒューズの言葉を遮ってそう言うと電話を切ってしまう。深いため息をついてロイがそっと目を閉じた時、コンコンと執務室の扉を叩く音がした。
「───入れ」
 キュッと唇を噛んでロイは入室を許可する。そうすればガチャリと扉が開いて、背の高い金髪の男が入ってきた。男はロイの前まで来るとピッと敬礼してみせる。
「本日付けで司令室配属になりましたジャン・ハボック少尉であります」
 言ってハボックはうっすらと笑みを浮かべる。彼の蒼い双眸がキラリと硬質な輝きをみせるのを見て、ロイは背筋を這い上がる何かにギュッと手を握り締めた。
 持ち主を不幸に追い込むという伝説を持つ蒼い宝石ホープ・ダイヤ。それと同じ輝きの瞳を持つ男を身近に置けば、自分の未来に待つのは破滅かもしれない。
(それでも私はコイツが欲しいんだ)
 あの日偶然ハボックと出会ってからこの蒼い魔性の輝きに魅入られてしまった。
「ロイ・マスタングだ、よろしく頼む」
 ロイは言って立ち上がるとハボックの瞳を真っ直ぐに見つめた。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。パチパチ拍手も嬉しいです、更新気力の素ですvv

テレビでホープ・ダイヤの話をやっていたので、そんなハボックの話があってもいいなぁと。どっちかっていうとこれだとハボよりジャクリーンかもしれないけどね。
2011年01月28日(金)   No.9 (カプなし)

甘くて深い10のお題2&3
今日は更新日ですが、か、書き終らない……orz 流石に玄関だけは正月のままではあんまりなので変えましたが。復帰後久々の更新日だと言うのにどうよ、って感じではありますが、理由はね、ついお題の方をガッツリ書いてしまったからだったり(殴)そんなわけで、今日は日記お題を更新と言うことで(苦)でも、ハボロイは更新一回分くらい、ロイハボに至っては倍くらいありそうなんで(苦笑)しかし、このお題、下手するとこの後ずっとR指定になってしまいそうな感じが(汗)せめて一晩でお題全部にならない様にだけはしないとって思います。そんなお題ですが、少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。

「甘くて深い10のお題」
 2.聞こえる?(ハボロイ)
 http://yeux-de-bleu.lovepop.jp/10odai_sweet_and_deep/2_kikoeru.html

 3.鏡の部屋(ロイハボ・R18)
 http://yeux-de-bleu.lovepop.jp/10odai_sweet_and_deep/3_kagamino_heya.html
 
そういえば、ふと気付いたのですが、日記の日付が2000年になってるんですよねー。よく見てみるとなんか選択肢が2000年〜2010年しかないっていう……。バージョンアップすればいいのかもしれないのですが、やり方が判らん(苦)仕方ないので暫くこのままですが、2011年の日記ですんでー(汗)


以下、21日拍手お返事です。

ジャクリーンめちゃめちゃ可愛いです!の方

わーん、ありがとうございますーッ!ジャクわんこがいたらもう絶対グリグリして可愛がっちゃいますよねvハボならレトリバー、ジャクならシェパードかなと思います(笑)

蒼さま

はい、早速収穫してきましたv私も解凍作業は苦手です(苦笑)一匹画面に出しておいたら息子がパソを弄った時には15匹くらいに増えていて「なんじゃこりゃ?!」と喚かれました。ダンナには「邪魔だーッ」と放られてたし(苦笑)でもいっぱいいると嬉しいvv(←重症2(笑)うわ、しめじ萌え!やっちゃいそうで怖いです(苦笑)おお、仔犬2始動ですか!見に行かなきゃ、ありがとございますv
2011年01月22日(土)   No.7 (カプなし)

111
 オレの名はジャクリーン。ここ、イーストシティにある東方司令部でロイ・マスタング大佐の部下をしてる。ほんの一ヶ月前までオレは誰の部下でもなんでもなかった。オレに命令を下すのはオレ以外あり得ないと思っていたし、オレが誰かの為に力を貸したいなんて絶対ないと思ってた。でも、幾つもの偶然が重なって大佐の元に引き取られて、オレは今ここにオレがいるのは偶然なんかじゃなく必然だったに違いないと思い始めている。
 先日も大佐について銀行強盗の立てこもり現場に出た。ホークアイ中尉は先頭に立とうとする大佐に渋い顔をしてやめさせようとしてたけど、なんと言ってもオレがついているのだ。心配なんてする必要ある訳ない。結局その時も大佐が焔を使って炙り出した犯人をオレが自慢の俊足を生かして取り押さえ、事件は短時間で解決を見た。
「ジャクリーン、お前は本当に役に立つな」
 大佐がそう言って笑ってくれる。それだけでオレはこの人の部下になってよかったと心から思えるんだ。
 今日、大佐は朝から会議会議の連続でいささかうんざりした顔をしてる。軍の馬鹿ども相手に実のない会議に出なければならない大佐は気の毒だ。いっそサボっちまえばとオレが思ったのが大佐に通じたのだろう。大佐は会議の合間の休憩時間に廊下に出てくると、オレを見てニヤリと笑った。
「もういい加減うんざりだ。中尉は外出中だし、サボってしまおう。いくぞ、ジャクリーン」
 確かに中尉がいない今こそ抜け出すタイミングだろう。オレは足早に歩き出す大佐に従って廊下を歩いていく。大佐は中庭に続く扉の前に立ったものの、外へは出ずに眉を寄せた。
「流石に今の時期外でサボるのは寒いだろうな」
 今日は大寒、一年でも一番寒い季節だ。幾らオレが大佐にくっついていても寒さを凌ぐのは無理だろう。オレはちょっと考えてから悩む大佐の袖を引いた。
「ん?なんだ?……ああ、あそこがあったな」
 大佐は一瞬キョトンとしたが、すぐにピンときて笑みを浮かべる。オレ達は急いで廊下を歩くと普段行くことのないリネン室へと向かった。辺りに人がいないのを確かめてさっと中へ入る。大佐は棚からシーツを何枚か取り出すとリネン室の一番奥のスペースに腰を下ろし、折ったシーツを枕にして残りのシーツを布団代わりに広げた。
「お前もおいで、ジャクリーン」
 大佐がシーツの端を持ち上げて言う。人が入ってこないよう、入口のところで見張っていた方がいいんじゃないかとも思ったけど、大佐の側にいた方が何かあっても対処出来ると大佐が作った隙間に潜り込んだ。
「うん、これなら寒くなくてゆっくり休めそうだ。ありがとう、ジャクリーン」
 大佐が寄り添うオレにそう言って目を閉じる。疲れていたのか瞬く間に大佐は気持ちよさそうな寝息をたてて寝入ってしまった。暫くの間オレは大佐の寝顔をじっと見つめていたが、大佐が風邪を引いたりしないよう、温もりを分けようとぴったりと大佐に体をつける。そうすれば幸せそうに頬を擦り寄せてくる大佐に心の中がほんわりとあったかくなった。
大好きな大好きな大好きな大佐。これからも大佐の側で大佐を守って大佐の力になろうと、そう思いながらうとうととし始めた時。
「やっぱりここか……大佐、サボってないで起きてくださいよ」
 ガチャリとリネン室の扉が開く音と足音に続いて呆れたような声が上から降ってくる。その声に眠りを邪魔された大佐がうーん、と唸ってその声の主を見上げた。
「ハボック、どうせなら後三十分経ってから見つけてくれないか?」
「アホな事言ってないで、会議に出てください」
「眠い……あと十分」
「大佐」
 大佐はオレに身を擦り寄せてシーツの中に潜り込む。こんなに眠たがってるんだから後十分やそこら寝かせてあげればいいのに、このクソ馬鹿野郎は大佐の腕を掴んで引っ張ろうとしたから。
「大佐ー、起きて……うわッ?!」
 オレはシーツの中から飛び出してハボックの腕に噛みつく。いきなり飛びかかられ噛みつかれて、ハボックは仰天して後ずさりながらオレの顎をグイと掴んだ。
「ジャクリーン!!離せっ、この馬鹿犬ッッ!!」
 厚い軍服の上から噛みついたせいで牙こそ刺さらないものの、バランスを崩してハボックが床に倒れ込む。必死にオレを振り払おうとするハボックの上に圧し掛かればハボックが大佐に助けを求めた。
「大佐っ、何とかしてくださいよッ!!離せっての、ジャクリーン!!」
 狭いスペースでドタバタともみ合うオレ達に大佐が呆れたため息をつく。ゆっくりと立ち上がるとオレに向かって言った。
「ハボックを離せ、ジャクリーン。噛むんじゃない」
言われてオレは渋々とハボックを離す。ハボックはオレの牙で破けた袖をげんなりと見つめて言った。
「もうっ、ソイツ、繋いでおいてくださいって言ったじゃないっスか」
「ジャクリーンはリードが嫌いなんだ。それに普段はちゃんと礼儀正しい良い仔だぞ」
 そう言ってオレの頭を撫でる大佐の手をオレはペロペロと舐める。それを見てハボックが悔しそうに鼻に皺を寄せた。
「オレにはいっつも吠えるし噛みつくし、ちっとも良い仔じゃねぇっスよ」
 当たり前だ。やたらと大佐にくっついてくるお前を簡単に近づけられるものか。
「お前たち、仲悪いな。もう少し何とか出来ないのか?」
「仲良くなんて出来ません」
 ムゥと唇を突き出してハボックが言う。オレだってお前と仲良くするなんてまっぴらごめんだ。
「犬相手に本気になることないだろう?」
 呆れてそう言う大佐にオレが体を擦り寄せればハボックが目を吊り上げた。
「いい加減大佐から離れろ、馬鹿犬ッ」
 オレの名はジャクリーン、誇り高きシェパード、マスタング大佐の部下。目下の任務は大佐の安眠を邪魔するこの駄犬を追い払うこと。
「ガウッ!!ガウガウッッ!!」
 オレは大きく吠えるとハボックの長身めがけて飛びかかった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。パチパチ拍手も嬉しいです。

考えることやら何やら色々あってご無沙汰しておりました。とりあえずまた日記からぼちぼち復帰して参りますので、よろしければおつき合いのほどお願い致しますm(_ _)m

ワンコの日に書こうと思いつつ書きそびれてしまったので今更ですが(苦笑)犬のジャクリーンと張り合うハボっきゅということで。

以下、拍手お返事です。

摩依夢さま

素敵なお話を寄せて頂いたのにお返事が遅くなってしまいごめんなさい(汗)……ふふふ、ブレ迷惑だーッ!!いやもう、ブレ迷惑大好物なのでもう読んでる間中ニヤニヤしっぱなしでした(笑)こんなハボックとロイ、傍迷惑以外のなにものでもないですよねー!うふふ、もうタマンナイですvv楽しいお話をありがとうございますvvそれで、ご相談なのですが。よろしければこのお話、連載の方とリンクさせて貰えないかなぁと。宝部屋に置かせて頂いて、連載の方ではこのシーンは省略する形で上手くリンクさせられたらと思うのですが如何でしょう。摩依夢さまがお嫌でなければ是非是非そうさせてくださいませ。

蒼さま

正解は1でした(爆)いや、ウサギ達は効きましたよvちゃんと癒されてましたから〜。とりあえずふやけきる前に浮上しましたし(苦笑)名無しの人なんて、そんな名乗ればいいのにー。とっても勿体無い気がします。しめじ、ありがとうございます!結局バタバタしてるうちに聞き損ねていたので早速配布元にお邪魔して貰ってきましたーvそんなわけで今、うちのパソコンでファイナルファンタジーディシディアの壁紙の周りをしめじが這い回ってます、なんてミスマッチな(笑)私もこちらのサイトさまは知りませんでした。大佐がめちゃくちゃカッコいいのにハボロイサイトさんなんですねー。ちょっと意外。グリリンなハボが好きだ(笑)せっかくしめじ分けて貰った事だし、リンク貼っておこうかな。
2011年01月20日(木)   No.6 (カプなし)

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  Photo by 空色地図

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