カプなし

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2011年08月24日(水)
湿原
2011年08月19日(金)
暗獣19
2011年08月17日(水)
吸血鬼8
2011年08月15日(月)
暗獣18
2011年08月12日(金)
人工知能10
2011年08月09日(火)
平行世界〜記念日編
2011年08月07日(日)
吸血鬼7
2011年08月04日(木)
暗獣17
2011年07月30日(土)
暗獣16
2011年07月12日(火)
饅頭

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

湿原
 ハボックは身の丈程の草を掻き分けながら進んでいく。空は重く垂れ込めて今にも雨が降り出しそうだった。
「ッ?!……っと」
 感じた気配に振り向けば、今年生まれたばかりの仔鹿が目をまん丸にしてハボックを見ている。よほど驚いたのだろう、お尻の白い毛がブワッとハート形に逆立っているのを見て、ハボックは苦笑して手を伸ばした。
「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだ」
 ハボックはそう言って伸ばした手で鹿の子柄の毛をそっと撫でてやる。仔鹿は暫くの間ハボックが撫でるに任せていたが、やがて小さな尻尾を振って草の間に消えていった。
 重く水を含んだ湿地をハボックはゆっくりと歩いていく。時折吹き抜ける風が草の穂先と一緒にハボックの金髪をそよがせて通り過ぎていった。
「そろそろか」
 ハボックは顔を巡らせ辺りを見回して呟く。夏の短いこの辺りでは、もう其処此処に竜胆の紫の花が見え隠れし、薄がその穂を開き始めていた。ハボックが一歩歩くたび竜胆の花が震え薄の穂が揺れる。緑と紫と薄茶の原が広がる湿地に金色の頭を隠したハボックが最後の十数メートルを一気に進み、湿地を走る木道の陰に隠された小さな木箱に手を伸ばそうとした時。
「あっ?!」
 横合いから伸びてきた手がハボックより一瞬早く木箱を取り上げていく。木箱を持った手の続く先を見れば、黒曜石の瞳が面白がるような光をたたえてハボックを見ていた。
「私の勝ちだな」
「大佐」
 ロイは木箱を手にニヤリと笑う。ハボックはムゥと唇を突き出して言った。
「どうして判ったんスか?」
 ひょんな事から付き合いだすずっと前にハボックがロイに当てて書いたラブレターが出てきた。寄越せ、嫌っスと終わりのない押し問答を続ける二人を見かねて、居合わせたヒューズがラブレターを入れた木箱をこの国立公園に広がる湿地に隠し、先に見つけた方に渡すとしたのだが。
「飼い主が自分の犬に遅れをとったら拙いだろう?」
 ロイは楽しそうに言いながら木箱の蓋に手をかける。それを見たハボックが情けなく眉を下げた。
「やっぱ見るんスか?」
「当然だ」
「嫌だなぁ……」
 ハボックはそう呟いて竜胆と薄が揺れる中に潜り込む。木箱から取り出した紙片に目を通したロイが顔を上げた時にはハボックの姿は見えなくなっていた。
「ハボック?」
 名を呼んでもハボックは姿を現さない。
「馬鹿だなぁ。私から逃げられる筈がないだろう?」
 ロイはそう言って笑みを浮かべる。ロイの声をさらった風がハボックを隠した草はらの上を吹き抜けていった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます、嬉しいですv

毎度よく判んない話ですみません(汗)いや、今日は釧路湿原に行って健康的に散策などしてきたのですが、脳内では湿地で訓練するハボックの姿なんぞが浮かんでいて不健全極まりなかったっていう、それだけの話なんですがね(苦笑)仔鹿が湿原の中にいたのは本当です。しかし、本当何をしてても妄想の種って尽きませんね。物凄い実感してみたり(笑)
2011年08月24日(水)   No.97 (カプなし)

暗獣19
「ハボック?」
 本を読んでいたロイはハボックの姿が見えないことに気づいて辺りを見回す。暑い日が続く今日この頃、ハボックはロイの側で過ごすことが殆どだったから、その小さな姿が見えなくなれば妙に気になって、ロイは本を置いて立ち上がった。
「どこに行ったんだ?」
 最近ではすっかり定位置になっていた部屋の中の風の通り道である床の上にはハボックの姿はない。ぐるりと部屋の中を見回したロイは、窓から身を乗り出すようにして庭を見下ろした。
「いた」
 ハボックは丁度部屋の真下辺りに立っていた。仰向けた顔が空を見ているのかと思ったが、どうやらハボックの視線はもう少し下を向いているようだ。なにをしているのだろうとロイが見つめる先で、ハボックは不意に庭木の一本に駆け寄っていく。その勢いのままピョンと手を伸ばしてジャンプすれば、ビビッと悲鳴のような鳴き声を上げて蝉が飛び立っていった。
「ッッ!!」
 その途端ハボックが顔を手の甲でこする。どうやら逃げる際にひっかけられたらしいと察して、ロイは必死に顔をこすっているハボックの姿にククッと笑って声をかけた。
「やられたな、ハボック」
 そう言えばハボックがきょろきょろと辺りを見回す。
「こっちだ、ハボック!」
 声の出所を探すものの見つけられずにいるハボックにロイはニヤリと笑うと一度中に引っ込み、グラスの水を持ってきた。窓の下あたりでまだ辺りを見回しているハボックの頭めがけて水を振りかける。そうすればびっくりして飛び上がるハボックを見て、ロイはゲラゲラと笑った。
「ッッ!!」
 流石に今度はロイの居場所を見つけてハボックが見上げてくる。鼻に皺を寄せてムゥとロイを睨んだハボックはポンと毛糸玉に姿を変えた。ポンポンポンと木の幹や壁にボールのように跳ね返りながらあっと言う間に上まで上がってきたと思うと、二階の窓辺に立つロイに飛びかかってくる。
「わわっ」
 頭やら顔やら肩やらポンポンと飛び跳ねられて、部屋の中を逃げ回るロイの持つグラスから零れた水がロイの顔を濡らした。
「ハボック!!」
 しつこく飛び跳ねるハボックにロイが大声を上げる。そうすれば最後にポンと跳ねたハボックが再び姿を変えてロイの前に立った。ムンと両手を腰に当てて睨んでくるハボックをロイは濡れた顔で情けなく見下ろす。ロイの前髪からポタリと雫が落ちるのを見て、ハボックがニコニコッと笑った。
「満足か?」
 やれやれとため息をついて、ロイは脚にしがみついてくるハボックを抱き上げる。コツンと額を軽く打ちつけると楽しそうに笑うハボックを見れば、ロイも笑うしかなかった。
「蝉を捕まえるのはちょっと難しいな」
 ロイは言いながらハボックを抱いて階下に降りる。そのまま庭に出ると、さっきハボックが蝉を捕まえようとしていた木の辺りまでやってきた。
「その代わりと言ってはなんだが……」
 ロイはハボックを抱いたまま木の周りをしげしげと見て回る。葉陰に蝉の抜け殻を見つけてにっこりとロイは笑った。
「ほら、ハボック。これも結構いいだろう?」
 そう言ってハボックに渡した抜け殻は脚も折れずに完璧にその姿を保っている。嬉しそうに陽にすかして抜け殻を見たハボックは、ロイの腕からピョンと飛び降り家の中に駆け込んでいった。
「おい、そのまま宝物と一緒にしたら潰れるぞ」
 堅そうに見えるものの所詮は蝉が脱ぎ捨てた皮だ。他のものと一緒くたにすれば壊れてしまうのは目に見えていて、ロイは慌ててハボックの後を追う。急ぎ足で階段を上がり寝室に入ったロイの目に飛び込んできたのは。
 大好きな天使達を覆う時計のガラスのドームの上に抜け殻を置いて、棚の縁に掴まるようにしてフンフンと鼻歌を歌うハボックの姿。
「ハボック」
 呼べば尻尾をふぁさりと振って、空色の瞳がロイを見上げてくる。ロイは金色の髪をくしゃりとかき混ぜて、天使と蝉の抜け殻を楽しそうに眺めているハボックの鼻歌を聴いていたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手、頑張る励みになります、嬉しいです〜vv

「暗獣」です。こんなまったり話でいいんだろうかと思いつつ書いている暗獣ですが、意外に「好き」と言って下さる方がいらしてとっても嬉しいです〜vそしてそう言って頂けると調子に乗って書く(苦笑)しかし、この話ハボックが喋らないので、ものっ凄く読んで下さる方の想像力に頼っている気がしますー(汗)二人の様子が思い描けるよう、少しでも上手く書ければいいんですが。どうぞ皆さま、うまいこと想像してやって下さいましー(こら)

そういやこの間書いた「人工知能」は10話目でした。そして9話も夏の暑い盛りの話だった。要するに一年ご無沙汰だったって事ですね。しかも同じネタで書いてるってどんだけ書いた事覚えてないんだ、自分orz 自慢じゃないけど実は自分で書いた話でありながらばっちり覚えているのはまずありません。殆ど覚えてないので読み返すと「へー、こんな展開だったのか」と思う。鳥頭にも限度があるような(がっくし)

そうそう、更新の件、明日は更新ありますが来週はまた旅行で不在になりますので更新お休みしますー(苦)日記はなるべく書けるよう、携帯充電して頑張りますので、そんな感じでよろしくお願い致します。

以下、拍手お返事です。

暗獣18の水遊びするロイハボに の方

いや〜ん、本当ですか?そう言って頂けて滅茶苦茶嬉しいですvvまた暑さがぶり返してくるようですが、少しでも気分転換のお役に立てたらシアワセですv
2011年08月19日(金)   No.94 (カプなし)

吸血鬼8
alucard 8

「あるものは好きに使っていいぞ」
 ロイはそう言いながら扉を開く。促されて入ったそこは立派な調理器具が並ぶ広い厨房だった。
「すげぇ……」
 中に一歩入ってハボックはその立派さに目を見張る。備え付けてあるコンロもオープンも冷蔵庫も、そこにあるものはどれもこれも最新型のものばかりだった。
「こんなの初めて見た……」
 雑誌の広告で見たことはあるが、街の小さなレストランで働くハボックには縁のないものばかりだった。いつかこんな器具のある大きな店で働けたらいいと思いはするものの、ハボックにとっては夢物語に過ぎなかったのだが。
「これでは不満か?」
 立派な器具を前に何も言わずに見つめていれば、不意に心配そうに尋ねる声が聞こえてハボックは声のした方を見る。そうすればロイと目があって、ハボックは慌てて首を振った。
「不満だなんて!こんな立派な厨房、入った事ねぇっスよ。立派過ぎてオレが作るような料理には勿体無いって言うか……」
 ハボックはそう言ってバッグを持つ手を握り締める。
「マスタングさん、オレにはここでマスタングさんに食べて貰えるような料理は作れないっス。どうぞ料理人を呼び戻して作って貰って下さい」
 恐らく自分に気を遣って、料理人達は奥に引っ込んでいるのだろうとハボックが言う。だが、ロイは薄く笑って肩を竦めた。
「さっきも言っただろう?ここには料理人はいないんだ」
「は?料理人がいないって、じゃあこの厨房は誰が使ってるんスか?毎日料理作るっしょ?」
 そこまで言ってからハボックは浮かんだ考えにハッとして目を見張る。
「そっか!奥さん!マスタングさん、結婚してるんスね!」
 目の前の男は結婚していても不思議でない年代だ。こんな簡単な事を失念していたなんて、自分はなんて馬鹿なのだろうとハボックが思った時、ロイがプッと噴き出す。突然笑い出したロイにハボックがキョトンとしていれば、ひとしきり笑ったロイが言った。
「私は独身だよ、ハボック」
「え?それじゃあ彼女が来て作ってくれるんスか?」
 あくまでロイの為に作ってくれる誰かの存在があるものと信じて疑わないらしいハボックをロイはじっと見つめる。真っ直ぐに見つめてくる黒曜石に何だか全て見透かされてしまいそうで、落ち着かなげに視線を彷徨わせるハボックにロイは言った。
「残念だが私には料理を作ってくれるような人間はいないんだ」
「え?それじゃあ日々の食事は―――」
 どうしているのだろう。そう思ったハボックが問いかけるより早く、ロイが言った。
「私の為にパスタを作ってくれるんだろう?頼むよ、ハボック」
 そう言ってにっこり微笑まれれば、もうこれ以上作れないと言うのは単なるワガママにしか聞こえなくなってくる。ハボックは一つ息を吐き出して頷いた。
「判ったっス。それじゃあ精一杯腕ふるわせて貰います」
「頼むよ」
 漸く望む答えが返ってきてロイは嬉しそうに笑う。それに笑い返してハボックはバッグを下ろし、取り出したエプロンをつけたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新励みになります、嬉しいですv

【ハボロイリレー小説部屋更新のご案内】
先週末に「volere」第一章出会い5おうかさん分更新されてます。ご案内遅れてすみません(汗)

「吸血鬼」ですー。おかしいな、料理するところまでで一話になるはずだったんだが、ハボックがいつまでもウダウダしてるから料理をする前までで一話使ってしまったじゃないか(おい)こうだからズルズル話が長くなる気がしますー(苦)

以下、拍手お返事です。

柚木さま

「暗獣」気に入って頂けてますか?嬉しいですーvコピー本か……来年まで連載してたらなるかもしれません(爆)本当毎日暑いですね、最近は省エネで冷房が弱めのところが多いとはいえ、やはりこう暑いと外との温度差が体に優しくないと思います〜。お体お気をつけてお過ごし下さいね。
2011年08月17日(水)   No.93 (カプなし)

暗獣18
「暑いなぁ」
 ロイはそう呟いて額の汗を拭う。窓辺の椅子に腰掛けて外へ目をやれば、雲一つない空が広がっていた。
 ここのところアメストリスは例年にない猛暑が続いていた。もともと暑さが苦手であるロイはいい加減うんざりして椅子に沈み込むように体を預ける。ハボックの瞳と同じ色の空も、今のロイには憎らしいばかりだった。
「お前がこの家から出られるなら避暑にでも出かけるんだが」
 ロイはそう言いながらハボックを見る。ハボックは部屋の中の一番風通しのよい場所で腹を床に着けてぺったりと伏せていた。窓から入る風がハボックの金髪と尻尾の毛をさわさわと撫でて通り過ぎていく。半ばぼうっとした頭でその様子を暫く眺めていたロイは、一つため息をつくとやれやれと立ち上がった。
「冷たいものでも飲んでこよう……」
 そう呟いてロイがよろよろと部屋を出ていけば、伏せていたハボックも起きあがって後を追った。

「冷蔵庫の中に住みたい……」
 ロイは開け放った冷蔵庫の中に首を突っ込んでそう呟く。軽い足音に振り向けばハボックが不思議そうな顔で見つめてくるのと目があって、ロイは慌てて冷蔵庫を閉めた。
「別に涼んでいた訳じゃないぞ」
 ロイは言い訳のように呟いてグラスに注いだミネラルウォーターを一気に飲み干す。古い屋敷は暖炉はあるものの夏の暑さを凌ぐための画期的な設備はなく、鈍い音を立てて羽を回す扇風機は熱風を送る役にしかたたなかった。
「暑いなぁ」
 ロイは未練がましく冷蔵庫を見つめて呟く。それでもハボックの視線を感じれば仕方なしに冷蔵庫から離れた。
「暑いなぁ……」
 言うまいと思うものの気がつけばそう言ってしまう。言えばそれだけ暑さと苛立ちが増して、ロイは窓越しに晴れ渡った夏空を睨みつけた。
「まったく、本を読む気もおきやしない」
 どんな状況でも読書だけは出来る自信があったが、流石にこう暑いと頭がぼんやりとして字を追う気にもならない。暫くの間空を睨んでいたロイはふと思いついた考えにハボックを見下ろした。
「水を撒こう、ハボック」
 ロイの言葉にハボックがキョトンとして首を傾げる。ロイはハボックの体をヒョイと抱き上げると庭に出た。ハボックを下ろして、ロイは物置から長いホースを引っ張りだし庭の隅の蛇口に取り付ける。あまり使っていなくて堅い栓をキュッキュッと音を立てて捻れば、ホースの中を水が駆け抜けていった。そうしてロイが手にしたホースの先から水が勢いよく飛び出してくる。最初生温かった水が冷たくなって、ロイは嬉しげにホースの先を潰した。ロイが潰したホースの先から噴き出した水が太陽の光を受けてキラキラと輝く。それを見たハボックが顔を輝かせるのに気づいて、ロイはニヤリと笑うとホースの先をハボックに向けた。
「ッッ!!」
 直接水をかけられてハボックが飛び上がる。必死になって庭中を逃げ回るのを狙って水をかければ、ハボックは庭木の陰に飛び込んだ。
「暑いから気持ちいいだろう?」
 笑いながら言うロイを木の陰からそっと顔を出したハボックが見上げる。金色の頭めがけてホースを向ければハボックがポンと小さな毛糸玉に姿を変えた。
「あっ」
 ハボックの姿を見失ってロイがきょろきょろと庭を見回す。茂る緑の中に毛糸玉を見つけられずにいると、不意に葉陰からピョンと飛び出した毛糸玉がロイの顔めがけて飛びついてきた。
「うわっ」
 ぶつかる寸前に再び姿を変えたハボックに顔にしがみつかれてロイは芝生の上に倒れ込む。手から離れたホースが宙に舞って、二人の上に水が降り注いだ。
「こら、ハボック!」
 慌ててハボックを引き剥がし、ロイは水道の水を止める。すっかり濡れそぼった姿で顔を見合わせた二人は、次の瞬間弾けたように笑った。
「気持ちいいな、ハボック」
 ロイはもう一度蛇口を捻ると潰したホースの先を上に向ける。そうすれば高く噴き上げられた水が太陽の光を浴びてキラキラと降ってきた。喜んで空に手を伸ばして跳ね回るハボックと一緒に水を浴びながら存分に涼んで、ロイは水を止める。ホースを隅に片づけたロイはハボックを連れて家の中に戻った。
「ああ、すっきりした」
 ロイは子供のように楽しげな口調で言うと、ハボックと一緒にシャワーを浴びて服を着替える。水遊びとシャワーですっかりと汗が引けば俄に込み上げた眠気に、ロイは欠伸をしながら二階へ上がった。窓辺の椅子にドサリと腰を下ろすと後からついてきたハボックがロイの膝によじ登ってくる。ロイは椅子に深く腰掛けてハボックの金髪をワシワシとかき混ぜた。
「楽しかったな、ハボック。今度から暑いときはこれにしよう」
 ロイは言って窓の外へ視線をやる。さっきまでは憎らしいばかりだった青空もとても清々しく感じて。
 窓から入る風に黒髪と金髪を遊ばせながら、ロイとハボックはのんびりと夏の午睡を楽しんだ。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいです〜v

いや、久しぶりに「恋猫」でも書こうと思って読み返していたのですが、diamondに格納してあるのが17話、でもその後日記に書いたよねぇ……。実家だと読み返せなくて書けませんでしたー(苦笑)
そんなわけで「暗獣」です(笑)例によってまったり話で進展がありませんが(苦笑)それにしても毎日暑い……もういい加減暑いの飽きたから涼しくなってくれないかしら。ホント秋が恋しいですーorz
2011年08月15日(月)   No.92 (カプなし)

人工知能10
「まったく……なんて暑さだ」
 ロイはそう呟いて額の汗を拭う。たまの休日、欲しい本を探して古書店巡りをしようと家を出たはいいが、あまりの暑さにロイは二軒目の店を出たところでいい加減嫌になっていた。
「……今日のところは帰ろう」
 普段のロイであれば本への熱意は多少の事では萎えたりしないが、今日の尋常でない暑さの前では流石の熱意もその熱度が敵わなかったようだ。ロイはげっそりとしたため息をつくと手ぶらのまま家への道を辿り始めた。
 太陽は容赦なくジリジリと照りつけ、焼けた石畳は熱を照り返して暑さを倍増する。ロイは黙々と歩いていたが、丁度目に入った木陰に向かった。少しでも涼をとろうと入った木陰にロイと同じ事を考えたらしい人が入ってくる。近くに人がくれば焼けた服の生地や肌から上る熱気で、もともと大した涼しさもない木陰は日向とは直射日光がないだけの違いしかなくなってしまった。
「……」
 ロイはうんざりとしたため息をついて再び家へと歩き出す。暑さの中歩くのにいい加減キレかかった時漸く家が見えて、ロイは最後の十数メートルを一気に歩くと家の中に飛び込んだ。
 途端にひんやりとした空気が体を包み、ロイはホッと息を吐く。廊下の先のガラス扉を抜けた先の部屋に入れば、聞き慣れた声がロイを迎えた。
「お帰りなさい、大佐」
「ハボック」
 シュンッと軽い音がして金髪の青年が姿を現す。ロイが体を預けるように倒れ込んだ何もない空間に床から椅子がせり上がり、ロイの体を受け止めた。
「暑かったっしょ?」
 ハボックはそう言って冷たいミネラルウォーターが入ったグラスをロイのところへ運んでくる。実際はホログラムの青年が運ぶことはなく、彼の動きに合わせてワゴンがロイのところへグラスを運んでいるのだった。
「ありがとう、ハボック」
 それでもロイは、ハボックに向かって礼を言う。口に含めば微かにレモンの爽やかさが口に広がって、ロイは一気にグラスの水を飲み干した。
「……」
 ふぅと息を吐くロイの耳に漣のように笑うハボックの声が聞こえる。一気に飲み干したグラスをワゴンに置くと、グラスがワゴンの中に吸い込まれるように消えて、代わりにカフェオレのカップが現れた。
「一息つきました?」
「ああ」
 ハボックの声にロイは頷いてカップを取る。程良い熱さのカフェオレは暑さに疲れたロイの体に染みて、疲れを溶かしていった。
「まったくとんでもない暑さだ。おかげで本を探せなかった」
 せっかくの休みだったのにとぼやくロイの足下にハボックはしゃがみ込むと、ロイの膝に頬を寄せる。ロイはホログラムの金髪を撫でるように手を寄せると目を細めた。
「お前は煩わしい熱がなくていいな」
 外の余りの暑さにいい加減うんざりしていたのだろう、人の体温さえ鬱陶しいとロイが笑う。カフェオレを飲み干し少し休むと目を閉じたロイが、程なくして規則正しい寝息を立てればハボックはそっとため息をついた。
「オレにとっちゃその煩わしい熱こそが一番欲しいものなんスよ、大佐」
 ロイに触れることが出来る熱を持った体を得るためならどんな事だってするのに。
 ハボックはそっと目を閉じると微かな音と共にその姿を消す。後には己の膝に手を載せて眠るロイが一人残されていた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですv

忘れ去られているであろうシリーズ(爆)「人工知能」です。今実家なもので何話目か判らない(苦笑)家帰ったら番号振っときますー。って、間空きすぎってことですよね(汗)

今日は夏コミ行ってきました。いやぁ、暑かった……。判っちゃいたけどやっぱり暑かったです。それでもしっかり好きなロイハボ絵師さんに無理言ってロイとハボック描いて貰っちゃったしv(←迷惑な)もうそれだけで良し!前日にいきなりご一緒する事にして頂いたSさんともゆっくりお話出来てたしv暑かったけどとっても楽しかったですv

以下、拍手お返事です。

菜ノ花さま

おおお、ハボロイ書いて頂けたんですか!!わ〜〜いv無理言ってけしかけた甲斐があった!!(こら)是非是非読ませて頂きたいですーッ!!サイトにアップされてるんでしょうか?どちらへ伺えばー??教えてくださいませ〜v
2011年08月12日(金)   No.91 (カプなし)

平行世界〜記念日編
イロモノ混在。苦手な方ご注意

「ジャン!」
「ハボ」
 ハボックは時計台の下に立つ長身に向かって手を振って足早に近づく。己と瓜二つでありながらどこか甘い感じがする青年の側までくるとハボックは言った。
「ごめん、待たせた」
「いや、オレも今来たばっかだから」
 ハボックの言葉ににっこりと笑ってジャンが答える。その優しい笑顔にハボックも笑い返した。
「じゃあ行こうか」
 そう言ってハボックはジャンを促す。随分と前に二人きりで食事に出かける約束を交わしていたハボックとジャンは、今日はその約束を果たすために普通であるなら乗り越えられない時空の壁を越えて会っているのだった。
「ジャン、ここ」
 狭い路地に入ったところにあるこぢんまりとした店にハボックはジャンを案内する。カランとドアベルを鳴らして扉を開けながらハボックは言った。
「ロイが好きな店なんだ」
「そうなの?」
 ハボックが中へ入れば馴染みの店員が二人を席に案内してくれる。向かい合って腰を下ろすとハボックはビールとつまみになりそうなものを幾つか注文した。
「はい、食いたいもの選んで、ジャン」
「え?オレ?」
 メニューを差し出されてジャンは慌てて覗き込む。急かしてしまわないよう、店員は先に受けた注文を奥へ通しに行った。
「ええと、カラマリサラダって旨い?」
「うん、小さい揚げイカリングが入っててスパイシードレッシングがかかってんだけど、旨いよ」
「じゃあ、それと……」
 ジャンはハボックに尋ねながらメニューを選んでいく。一通り選んでオーダーすると、丁度運ばれてきたビールを手に取った。
「それじゃあ俺たちの日に乾杯!」
「オレ達の日ってなんか恥ずかしくねぇ?」
 グラスを合わせながらジャンが顔を赤らめる。ハボックは一気にビールを半分ほど飲んでニヤリと笑った。
「だって実際俺たちの日だろ。だから今日にしたんじゃないか」
「まあそうだけど」
 ジャンは答えて鶏レバーのムースを口に運ぶ。美味しい、と顔を綻ばせるジャンを見つめてハボックは言った。
「元気してたか?ジャン」
「うん、見ての通り元気だよ。ハボは?」
 ニコッと笑うジャンの笑顔にハボックは胸がほわんと暖かくなる。相変わらずの癒し系だなぁと思いながら元気だと答えるハボックにジャンが言った。
「ロイ、どうしてる?」
「ん?ああ、相変わらずだよ。会議サボるし抽斗の中におやつ詰め込んでるし」
「あはは」
 そう聞いてジャンが笑う。ガーリックで味をつけた焼き牡蠣を頬張ってジャンは言った。
「ロイって可愛いよね、守ってあげたくなるっていうか」
「……それ聞いたら怒るぜ、ロイ」
「なんで?」
 言われてキョトンとするジャンにハボックは苦笑する。ロイとハボックにとってジャンは弟のようで、可愛くてたまらない彼を傷つけようとする全てのものから守ってやりたいと思う存在だ。そんなジャンに可愛くて守ってあげたいと思われていると知ったら、ロイが不機嫌になるのは明らかだった。ジャンはよく判らないというように首を傾げていたが、ビールを一口飲んで言った。
「ロイにも会いたかったな」
「なんだよ、俺だけじゃ不満?」
 せっかく自分たちの記念日に二人だけで過ごす時間を満喫しようとしているのにそんな事を言うジャンにハボックは顔を顰める。唇を突き出して不満な気持ちを隠そうともしないハボックにジャンは慌てて首を振った。
「そう言う事じゃなくて、ほら、こっちにはなかなかこられないだろ?」
 それは確かにジャンの言うとおりだ。実際平行して存在する世界の理を無視して二人のジャン・ハボックが一緒にいるなど本当なら許されることではなかった。
「やっぱりロイも呼べばよかった。二人で祝うのもいいけどみんなに祝って貰えばきっともっと楽しいよ」
「ジャン……」
 そう言われてしまえば返す言葉がなくてハボックが口を噤んだ時。
「それなら一緒に祝うとしよう!」
 その声と同時にマスタングが満面の笑みと共に現れる。ジャンっ、と叫んで抱き締めようとするマスタングの頭を一緒にやってきたロイが思い切り拳固で殴った。
「ジャンが呼べばよかったと言ったのは私だっ!お前などお呼びじゃないッ!」
「なんだとっ?ジャンはみんなに祝って貰いたいと言ってるんだぞ!」
 二人して現れたと同時にギャイギャイと言い合いを始めるマスタングとロイをハボックとジャンは目を丸くして見つめる。
「一体どうしてここが」
 出かけるとは言ったが目的も場所も言わなかったはずなのにとハボックが呟けば、ロイがフンと鼻を鳴らした。
「私の目を盗んでジャンに会おうだなんて百年早いぞ、ハボック」
「こんな狼と二人きりで会うなんて、危険にもほどがあるぞ、ジャン」
「百年早いって、アンタね……。おいっ、馴れ馴れしくジャンに触ってんじゃねぇっ!!」
 目の前で騒ぎだす三人をポカンとして見つめていたジャンが、俯いて肩を震わせる。
「ジャン?」
「どうしたジャン?」
「どこか痛むのか?」
 心配して覗き込む三人に。
「ハボもロイも大佐も、みんな大好き!」
 顔を上げたジャンがそう叫ぶ。
「みんなでお祝いしよう。きっと楽しいっスよ、ね?」
 そう言って笑うジャンの笑顔に。
 三人は顔を見合わせて笑うと、さっそく持ってこさせたグラスを乾杯と高く掲げたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、ヤル気貰ってますvありがとうございますv

ハボックの日ですね。そんな日に相応しく、空は朝から晴れ渡り夏の陽射しが降り注いでおります。暑いってば(苦)
ハボックの日はハボックでお祝いと言う事で攻め受け両ハボ登場させました。これまたお久しぶり、平行世界の連中です。この設定、嫌いな方は嫌いだろうなと判ってるんですが(苦笑)とりあえずみんなで乾杯出来れば目出度いってことで〜。ちなみにカラマリサラダとか焼き牡蠣とか、昨日食べてきました。息子が合宿で不在なので普段食べに行けないオイスターバーへ行ってきたんですよ。旨かったですv夏の生牡蠣も美味っスよv

あ、そうそう。木曜日から実家に帰るので今日の更新後、土曜と火曜は更新お休みしますー。日記は出来るだけ書けるように頑張ります。そんな感じでよろしくお願いします。

以下、拍手お返事です。

Sさま

最凶コンビでのお仕事、お疲れ様ですーー!ハイムの二人がリフレッシュのお役にたてたのならとっても嬉しいですvこちらこそSさまの一言で久しぶりに王子と姫を書く事が出来て楽しかったですvお忙しい中頂いたリク、勿論書かせて頂きますとも!両片思い、いいですよねvvカッコいいSPハボック書けるように頑張りますvv
2011年08月09日(火)   No.90 (カプなし)

吸血鬼7
alucard7

 ハボックは目の前の古い屋敷を口を開けて見上げる。こんな森の奥深く入ったところに建っているとは思えぬほど、屋敷は大きく立派だった。
「すっげぇ……」
 先ほどロイが言っていた長老の話といい、恐らくは由緒ある立派な家柄なのだろう。きっと料理人だって最高の人材を揃えているに違いなく、ハボックはロイの誘いがあったからとはいえ、たかが小さなレストランのコックである自分が料理を作りに来たことを激しく後悔していた。
「どうしよう、オレなんかが料理していいとこじゃねぇよ……」
 ロイの肥えた舌を満足させられるような料理などとても作れない。ハボックは肩にかけたバッグをグッと引き寄せる。自分としてはいい食材を揃えてきたつもりだったが、ロイの目にはいかにも貧相に映るだろう。
「のこのこやってきたオレが馬鹿だった……」
 ハボックがそう呟いて(きびす)を返そうとした時。
「ハボック!なにをしている?早く来い!」
 呼ぶ声に顔を上げればロイが短いステップを上がった扉のところからハボックを見ている。ハボックは少し迷ってから駆け寄るとステップの下からロイに向かって言った。
「すみません、マスタングさん。オレ、帰ります」
 ごめんなさい、と頭を下げてハボックはクルリと背を向ける。だが、数歩も行かないうちにハボックはグイと腕を引かれて引き留められた。
「どう言うことだ?帰るって、何故?」
 怒ったような表情でそう言うロイをハボックは直視出来ずに目を逸らす。一度キュッと唇を噛んで、ハボックは言った。
「だって……こんなでっかい屋敷に住んでて、料理人だって一流の人雇ってんでしょ?オレなんかが作れるわけないじゃねぇっスか」
 ハボックの言葉を聞いてロイは目を瞠る。目を逸らしてこちらを見ようとしないハボックに、ロイはフッと笑って言った。
「この家に料理人はいないよ」
「え?」
 驚いて顔を上げるハボックにロイは笑う。
「料理人はいないんだ。ほら、いいから中へ入れ」
 ロイはそう言ってハボックの腕を引く。ロイに導かれるまま大きな玄関扉をくぐって中へ入れば、そこは広いホールになっていた。
「お帰りなさいませ、ロイ様」
「バルボア。ハボックを連れてきた」
 出迎えた男にロイが言う。バルボアと呼ばれた男はハボックを見て言った。
「ようこそ、いらっしゃいました、ハボック様。ロイ様のお世話をさせて頂いておりますバルボアと申します。これからはハボックさまのお世話も申し使っておりますので、なんなりとお申し付けください」
 そう言って深々と頭を下げる男にハボックは目を丸くする。
「いや、お世話ったって……」
 今日はロイのために料理を作りに来ただけで夜には戻るつもりだ。特に世話を焼いてもらう必要もないと困ったような顔をするハボックにロイが言った。
「ハボック、キッチンはこっちだ」
「え?あ……はい」
 ロイの後についてハボックは屋敷の奥へと入っていく。その背をバルボアの昏い瞳がじっと見つめていた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになりますvありがとうございますv

もうすっかり忘れ去られていそうな「alucard」です。去年の10月以来、かな。これで見落としてたら笑えるが(苦笑)とにかくぼちぼち日記連載も進めていければいいなと思ってますー(←断言できないところがミソ)

ところで、ハボロイ拍手リクお寄せくださった方々には本当にありがとうございます。いや、正直もし一個もなかったら「カモン」と振り上げたこの手はどこへ下ろせばいいんだろうと内心心配していたのですが、蓋を開けてみれば五つも頂いてしまいました。嬉しいですーvv頂いた順にチャレンジさせて頂きますね。ええと、多分じゃなく時間かかるかと思われますが気長にお待ち下さいませ(汗)頂いたリクエストは下記の通りです。

no.80「見毛相犬」設定でのお話(byりんさま)
no.81「ハボ←ロイで。ノーマルなハボを自分に惹き付け、尚かつハボに男同士のHの仕方を教えてしまう」(by阿修羅さま)
no.82「バイオリンを弾くハボと惚れ直す大佐」(by貴和子さま)
no.83「猫になる体質を持ったロイと世話をすることになってしまったハボックの話」(by柚木さま)
no.84「VIPなロイさんとSPのハボック、両片思いから両思いまで」(bySさま)

拍手リクはハボロイ、ロイハボ合わせて通しで番号振ってるんですが、気がつけば80越え……。いやもう本当にありがたいです!リクの何が楽しいかっていうと、自分じゃ思いつかないような面白いネタに出会えるってことでしょうか。今回も見てるだけでニヤニヤしちゃうようなリクを本当にありがとうございます。楽しいお話をお届けできるよう頑張りますvv

以下、6日拍手お返事です

りんさま

いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拙宅でロイハボにも嵌って頂けたとのこと、めちゃくちゃ嬉しいです〜v大好きだなんて、いやもう照れくさくも嬉しいですv「見毛相犬設定での話」リク承りました。頑張って書いていきますので暫しお待ちくださいませvりんさまもお体お気をつけてお過ごしくださいね。

阿修羅さま

いつも遊びに来て下さってありがとうございますーvご家族の体調が優れないとのこと、ご心配ですね。そんな中での拍手、ありがとうございます!「金剛石」もお楽しみ頂けているとのことで嬉しいです。うわ、お友達にもですか!キャ〜ッ、恥ずかしいーッ///でも楽しんで頂けたら嬉しいです。ハボ←ロイのリク、承りました。「先生がお・し・え・て・あ・げ・るv」には思わず噴き出しちゃいましたよ(笑)いやあ、楽しく書けそうですv待っててくださいねv

貴和子さま

アンソロの方もお読み頂いてありがとうございますーvあはは、燃焼理論!でも、思い出したくない事とかあると一生懸命他の事考えたりしませんか?うえださんはバイオリンの名手だったんですね!ふふふ、「バイオリンを弾くハボ」承りました、タマラ〜ンvロイが惚れ直すほどカッコよく書けるように頑張ります!貴和子さまも暑い中、お体お気をつけてお過ごしください。

柚木さま

リク色々ありがとうございます!どれにしようかと迷いましたが、「見毛相犬」は他にもリク頂きましたし、現代パラレルはどうにも不得手なもんで(苦笑)猫になるロイがめちゃくちゃカワイイと思ったのでこれで!恋愛に発展するかはその時次第ということで、頑張ります!アンソロは私も初めての体験でしたからちょっとドキドキでした。周りが凄過ぎてかなり恥ずかしかったですー(苦笑)
2011年08月07日(日)   No.89 (カプなし)

暗獣17
「遅くなってしまったな……」
 ロイはずっしりと本が入った袋を抱えて古書店の扉を開ける。通りに出て空を見上げれば、綺麗に晴れ渡っていた空はうっすらとオレンジがかってきていた。
 家を出た後、真っ直ぐ図書館に向かったロイは昼を挟んでずっと調べものをしていた。その後必要な本を探して古書店を渡り歩いているうち、すっかりと遅くなってしまったのだった。
 ロイは重い袋を抱えて夕方の通りを歩いていく。通りはその日の夕飯の材料を買い求める人や、仕事を終えて一杯飲みに出かけようとする人々で賑わっていた。人の流れを縫って歩きながらロイは横目で店先に並ぶものを眺める。何かハボックにと思ったが、甘い香りを放つ桃も茶色い髭をつけたトウモロコシも、ハボックの土産には向かなかった。
「クッキーでも買うかなぁ」
 そう呟いたもののクッキーばかり買うのもつまらない。今日は気の利いたものがなさそうだと、ロイが家へと足を向けようとした時。
 店先に置かれたガラスのポットの中に色とりどりの小さな星が入っているのが目に入る。側に寄ってみれば、それはとげとげも可愛らしい金平糖だった。
「珍しいな」
 子供の頃、大好きだった事を思い出してロイは目を細める。ハボックもきっと気に入るだろうと、ロイは早速店主を呼んで金平糖を包んで貰った。
 ハボックの手のひらにも乗るような小さな包みを手にロイは家路を急ぐ。空の色が綺麗なオレンジに染まる頃、ロイは家にたどり着いた。鍵を開けて扉を開いたロイは、玄関前の廊下を見て目を瞠る。廊下にはロイが出かけた時そのままに、ハボックが伏せていた。
「ハボック」
 ロイの声にハボックの耳がピクリと動く。ハボックは閉じていた目を開けてロイを見上げた。その途端ハボックはパッと身を起こしてロイに飛びつく。ロイの脚に頬を擦り寄せるハボックを見下ろしてロイは言った。
「もしかしてずっとここで待ってたのか?」
 そう尋ねればハボックがパタパタと尻尾を振る。ロイはハボックを促して中へと入った。
 リビングのソファーに荷物を下ろし、ロイは隠しから金平糖の小さな袋を取り出す。手のひらに載せてやれば不思議そうな顔をするハボックを見て、ロイは袋の口を縛る紐を解いてやった。小さな包みの中から覗く淡い色合いの金平糖にハボックは目を瞠る。そっと一粒取り出して高く翳してハボックは目をキラキラと輝かせた。
「気に入ったか?」
 ロイの声が聞こえているのかいないのか、ハボックは袋を逆さにして金平糖を床に広げる。散らばった金平糖を一つずつ丁寧に並べると、床に寝そべり間近から金平糖を眺めた。
 ロイはハボックの頭をぽんぽんと叩くと浴室に向かう。シャワーで汗を流したロイは、濡れた髪をタオルで拭きながら手早く食事の支度を整え簡単に夕食をすませた。買ってきた本のうち二冊だけ残して残りは書斎に運び、既に積んである本の上に更に積み上げる。机の抽斗から手帳を取り出し今日の成果を簡単に書き留めて、少ししてリビングに戻るとハボックは金平糖と共に姿を消していた。
「ハボック?」
 ロイはハボックを呼びながらリビングを出る。他の宝物と一緒にトランクにしまいに行ったのかと、ロイは二階の寝室に向かった。
「ハボック」
 寝室に入ればハボックがベッドの上に座り込んでいるのが目に入る。なにをしているのだろうと近づいたロイは、枕の上に金平糖が綺麗に並べられているのを見て目を見開いた。
「ハボック、ここは宝物置き場じゃないぞ」
 そう言えば空色の瞳がロイを見たがハボックは金平糖をどけてくれようとはしない。どうやら白いカバーの上に淡い色の金平糖を並べるのが楽しいらしく、ロイはやれやれとため息をついてハボックを抱き上げた。
「これじゃあ枕を使えないじゃないか」
 ロイは言いながらベッドに腰を下ろす。そうすればロイの腕から抜け出たハボックが、ロイが腰掛けた拍子に転がった金平糖を枕に並べ直した。綺麗に並べてハボックは満足そうに笑う。それを見れば金平糖を片づけろとはロイには言えなかった。
「仕方ない奴だ」
 ロイは苦笑混じりに言ってベッドにゴロリと転がる。
 その夜、ロイとハボックは金平糖を蹴飛ばしてしまわないように、ベッドの隅で二人して丸くなって眠りについたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手も嬉しいですv

「暗獣」です。これ、ラストに持って行く前に季節で書きたいシーンはあるのですが、どうしようかなぁ。夏場の話は今書けるとして秋とか冬とか書ける季節まで書いてたら、この手のまったり話ばかりになってしまう……。諦めて話を進めるか、季節を無視して話を書くか、暫く休ん……だらそのまま放置になりそうだしなぁ。ちょっと悩むところです。

以下、拍手お返事です。

Sさま

素敵な青年の主張をありがとうございます!(笑)最近あんまりハボロイの方の主張を聞いていなかったので、ちょっぴり安心しました(苦笑)そして、ハイムお好きとのこと、あの話はかなり楽しんで書けて私的にもお気に入りなのでそう言って頂けてとっても嬉しいですvお祝い……出来るかなぁ。ちょっと考えてみますね。上手く出来なかったらごめんなさいってことでっ(汗)
2011年08月04日(木)   No.85 (カプなし)

暗獣16
「ハボック、開けるぞ」
 ロイはいつものように鎧戸を開ける前にハボックに声をかける。ビロード張りのトランクの中で小さく丸まって眠っていたハボックは、ロイの声に閉じていた目を開けた。だが、すぐには暗がりに隠れようとはせず、トランクの中でウーンと伸びをする。以前はロイが声をかけると即座にベッドの下に飛び込んでいたハボックだったが、最近はトランクの中でぐずぐずしている事が多かった。
「……お前、私がすぐには開けないと思っているだろう」
 声をかけてもハボックが隠れるまで、ロイは鎧戸を開けない。ハボックはそれを判っていてわざとのんびりとしているようだった。
「ハボック」
 ロイは促すようにもう一度声をかける。だが、相変わらずビロードの感触を楽しむようにゴロゴロとしているハボックを見てロイは眉を顰めた。
「判った。私はちゃんと声をかけたからな」
 ロイはそう言って鎧戸に手をかける。ガラッと言う音と共に開いた鎧戸の隙間から明るい陽射しが射し込めば、ハボックが飛び上がった。わたわたとベッドの下に潜り込むハボックにロイは笑い声を上げる。開け放った窓から身を乗り出すようにして、ロイは空を見上げた。
「いい天気だぞ、ハボック」
 そう声をかけるが反応はない。ベッドの下を覗けば、ハボックが恨めしげにロイを見た。
「怒るな、悪かった」
 ロイは言って金色の頭をわしわしと掻き混ぜる。すぐには出てこなさそうなハボックをそのままに、ロイは寝室を出て階下におりていった。
 いつもそうしているようにロイは新聞を片手に朝食を済ませる。汚れた食器を片付けていると、漸くハボックが降りてきた。ロイは足元に纏わりつくハボックをヒョイと抱き上げる。嬉しそうに尻尾を振るハボックにロイは言った。
「今日は調べものがあるから出かけるが一緒に来るか?」
 ハボックの瞳と同じ色の空は所々に雲が浮かんでいるものの綺麗に晴れている。風は爽やかでこんな日に散歩に出かければさぞ気持ちよいだろうと誘ってみたが、ハボックは答える代わりにロイの腕から飛び降りてダイニングのテーブルの下に潜ってしまった。
「行かないのか?」
 ロイはこちらに尻尾を向けているハボックに声をかける。だが、ハボックは小さく丸まって尻尾すら振らなかった。
「なら一人で行ってくるよ」
 ロイはほんの少し残念そうに言って玄関に向かう。扉を開けて外へと出ようとしたロイがふと振り返れば、ハボックが廊下に座っていた。
「一緒に行くか?」
 ロイはもう一度尋ねてみたがハボックは嫌だと言うように廊下に伏せてしまう。ロイは手を伸ばしてハボックの頭を撫でると一人だけで外へ出た。
 以前同じようにハボックを外へと誘った事があったが、その時もやはりハボックは外へ出ようとはしなかった。
「もしかして出られないのかもな……」
 ロイが住み始めた当初からハボックはあの家にいた。ロイの様子を窺うようにチョロチョロと姿を現し、ロイの為にその姿を変えた。ハボックは一体なんなのだろう。考えてもロイには想像もつかなかったが、その存在が今のロイにとって慰めとなっている事は確かだった。
「何かお土産を買って帰るか」
 願わくばいつまでもこの優しい時が続きますように。
 ハボックの瞳と同じ色の空を見上げて、ロイはそっと願ったのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手、励みになります。ありがとうございます!

「暗獣」です。ロイに慣れてその行動も判ってきたハボック。多分振り回されるのはロイの方かと思います。可愛くって仕方なかろうと。

今日の更新ですが、やっぱり間に合いませんでしたー。一応書かなきゃいけない作文の方は書きあげたんですが、というか、締め切りは月末だけど土日家族がガッツリいる状況でしかも出掛ける予定まであったら、実質締め切りは金曜じゃん!と言う事に気づいて尻に火がついたのでした(苦笑)でも、流石に更新分までは手が回らなかったー。週末過ぎたら頑張りますー。

ところで来週の土曜日はハボロイの日ですね。どなたか絵チャとか開催されるんだろうか。うちは例によってなんも企画はないですが(苦笑)せっかくだし拍手リクの募集しようかなぁ。って、自分が楽しいだけのような(苦笑)うーんと、気の長い方でリクしてやろうって方がいらっしゃいましたら8月6日のハボロイの日に拍手でリクをお寄せ下さい。二つくらい貰えたら嬉しいなぁ。……一個もこないって可能性も高いがな!最近ロイハボ派の方が多い拙宅、腐v
2011年07月30日(土)   No.84 (カプなし)

饅頭
「ハボック?」
 学校からの帰り道、菓子屋の店先でガラスにへばりつくようにして菓子を覗いている見覚えのある姿にロイは眉を顰める。家へ向かう足を店へと変えると、ロイは近づきながら声をかけた。
「ハボック」
「あ、ロイ」
 背後から聞こえた声にハボックが張り付いていたガラスから顔を離す。ガラスが微かに曇っているのに呆れたようなため息をつきながらロイは尋ねた。
「そんなところに張り付いてるなんて、よっぽど腹が減ったのか?」
 五つ年下のハボックはもうすぐ八歳になる、ロイのお隣さんだ。赤ん坊の頃から知っているハボックをロイは弟のように可愛がっていた。
「ううん、あれ、いいなぁって」
 ハボックは首を振って答えるとショーケースの中を指さす。ショーケースの中に飾られたものを見て、ロイはギョッとして凍り付いた。
「な……ッ?なんだ、あれは……ッ!!」
 白くふっくらと丸みを帯びた菓子はどうやら饅頭のようだ。二つセットになっているらしいそれは、もちっとした白い丸い形の三分の一ほどを黒い紙で覆ってあった。
「どっ、どうみてもあれは……っ」
 女性の胸のようにしか見えないと口にしかけて、ロイは慌てて言葉を飲み込む。そんな想像をしてしまうなんてとロイが自分を責めた時、ハボックが言った。
「あれ、ボイン饅頭って言うんスよ」
「えッッ?!」
 女性の胸だと思ったのは決して間違いではなかったらしい。驚きながらも胸を撫で下ろしたロイは、続くハボックの言葉に飛び上がった。
「旨そうだなぁ、白くてもちもちしてて」
「ハボック!なんて事を言うんだッ!!」
 女性の胸を旨そうだなんて、齢八歳にしてボインが好きとはこの先将来が思いやられると、ロイが目を吊り上げればハボックはキョトンとして首を傾げた。
「どうしてっスか?だってただの饅頭っしょ?」
「えっ、いやまぁ……確かにそうだが」
 不思議そうに自分を見上げてくる空色の瞳は一点の曇りもない。それを見れば下世話な事を考えてしまった自分が恥ずかしくて、ロイは顔を赤らめて言った。
「食べたいなら買ってやろうか?」
「えっ?ホントっスか?!」
 言えば目をきらきらさせるハボックが可愛らしい。ロイは店に入ると饅頭を指さして注文した。
「ボイン饅頭お一つですね?」
「……はい」
 口に出して頼むのが恥ずかしいから指さして注文したというのにわざわざ声に出して確認されて、ロイは顔を赤らめながらも頷く。代金を払ってそそくさと店を出ると、期待に顔を輝かせるハボックに饅頭を押しつけた。
「ほら、これでいいだろう?」
「わぁ、ありがとうっ、ロイ!」
 ハボックは嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。それを見れば買ってやってよかったかとロイが思った時。
「この饅頭ってボインっていうよりロイのお尻みたいっスよね」
 早速饅頭を取り出したハボックが言うのが聞こえてロイは凍り付く。
「ほら、白くてプリッとしてロイのお尻そっくりっしょ?」
 ハボックはそう言って二つセットの饅頭を両手で持ってキュッとくっつける。少し縦長に延びてぴったりとくっついた白い饅頭は、女性の胸というより確かに尻の形のように見えた。
「ロイのお尻、いただきまーす」
 ハボックはにっこり笑って口を大きく開ける。ロイはハボックが噛みつく寸前、ハボックの手から饅頭を奪い取った。
「あっ?!」
「食うなッ!!」
「えっ?どうしてッ?!」
 買ってくれたということは食べてもいいのではないか。それなのに今更食うなとは酷いと、ハボックは饅頭を奪い返そうとした。
「ヤダッ!食わせてッ!」
「食いたいなら他のものを買ってやるッ!」
「えーっ?!オレはそれが食いたいんス!!」
 そうは言われても自分の尻のようだと言われたものを食われるのは抵抗がありすぎる。
「ロイっ、返してッ!」
「だめだ、これだけは絶対ダメだッッ!!お前に食わせるくらいなら私が食うッ!!」
 白いボインを高々と掲げるロイと、取り戻そうとしてぴょんぴょん跳ねながらまとわりつくハボックと。街の大人たちは微笑ましく見守っていたとかいなかったとか。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手もパチパチ嬉しいですv

実際は饅頭でなくてアイスなんですが、アイスだとギュッと押してくっつけられないし、取り合いっこも出来ないので饅頭で。
と、言うわけでナンジャタウンに行ってきましたーッ!いやあ、「おまえボイン好きだろ」アイスがあると聞いてから、もういきたくて行きたくて堪らなかったんですが、漸く今日、息子と一緒に行ってきました(流石に一人で行く勇気はない(苦笑)以下、色々食べてきました。

「焔のバーガーセット」だ、覚えておきたまえ! 850円
マフィンにロイの錬成陣が描かれたバーガーを一番最初に食べてきました。中身はチョリソー3本とマッシュポテトとレタスにチリソースがかかったピリ辛味。なかなか美味しかったですv揚げたてポテトとウーロン茶のセットでした。



エド餃子まん 680円
エドの顔を形どった餃子まん。これ、やたら皮が厚くて中身はちょんびりしか入ってなかった……。顔の部分も厚いのにさらに髪の部分もあるので皮ばっかり食べてる感じでした(苦笑)



「もう喋らなくていいぞ、エンヴィー」餃子 750円
これ、手と目はパイ生地なのかなぁ……。なんかあんまり味がなくて。煎餅も正直美味しくなかったです(苦笑)トマトベースのソースが載った餃子はまあまあ美味しかった、かな。アイディアは頑張ったけど出来はイマイチ(苦笑)



食べてい〜?餃子 550円
鼻が餃子、舌は餃子の皮でした。ウロボロスの紋章が焼き印で押してあるんですが、イマイチなんだか判らない(苦笑)顔も薄い餃子で味は良かったんですが箸で切れなくて苦労しました(苦)



写真が4枚しか載らないので続きます〜。
2011年07月12日(火)   No.75 (カプなし)

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 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
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  Photo by 空色地図

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