カプなし

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2012年01月24日(火)
暗獣43
2012年01月22日(日)
暗獣42
2012年01月18日(水)

2012年01月14日(土)
題名
2012年01月10日(火)
暗獣41
2012年01月03日(火)
初日(はつひ)
2011年12月31日(土)

2011年12月29日(木)
暗獣40
2011年12月28日(水)
睡魔
2011年12月25日(日)
聖誕祭

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

暗獣43
「もう朝か……」
 けたたましく鳴る目覚ましをブランケットの中に閉じこめてロイはそう呟く。いつになくシンと静まり返っている中、ロイは再び眠り込みそうになる意識を引き戻してベッドに体を起こすと、一つ大きな欠伸をしてベッドから降りた。寒さを堪えて手早く着替えると壁際に置いてあるビロード張りのトランクに近寄る。小さく丸まったハボックがふさふさの尻尾を枕代わりに眠っているのを見て、ロイは笑みを浮かべて柔らかいほっぺたをつついた。
「ハボック、起きろ。窓開けるぞ」
 ツンツンとつつきながら言えばハボックがむずかるように眉を寄せる。うーんと小さなトランクの中で体を突っ張って伸びをすると、ハボックは横になったままロイを見上げた。
「朝だぞ、ハボック」
 そう言われてビロードの感触から離れるのを惜しむようにぐりぐりと柔らかい頬をこすりつけたハボックは、四つん這いに身を起こす。そのままの体勢でトランクから出るとベッドの下にもそもそと入っていった。その様にクスリと笑って立ち上がったロイは窓に手をかける。窓を開き鎧戸を開けたロイは、目の前に広がったいつもとは全く違う景色に目を瞠った。
「凄い、ハボック、真っ白だぞ!」
 一面に広がる銀世界にロイは声を弾ませる。昨日の大雪がやんで真っ青に晴れ渡った空の下、世界は一面の雪景色となっていた。
「ハボック、ほら、見てみろ!」
 子供のようにはしゃいだロイがそう言ったが、ハボックはベッドの下に潜り込んで出てこない。焦れたロイは床に身を寄せベッドの下を覗き込んだ。
「ハボック、見てみろって。凄いぞ」
 そう声をかけるロイをハボックは迷惑そうに見つめる。だが、そんな視線もなんのその、ロイはベッドの下に手を突っ込むとハボックの体を引きずり出した。
「ろーいー」
 抗議の声にも構わずロイはハボックの体を腕に抱いて窓に近づく。開けっ放しの窓から入り込む冷気に、ロイの腕の中に逃げ込もうとするハボックの背を叩いてロイは言った。
「ほら、ハボック。凄いだろう?」
 そう言えばハボックが嫌々ながら顔を上げる。窓の外に広がる銀世界に、ハボックの空色の瞳が大きく見開いた。
「どうだ?凄いだろう?」
「ろーい!」
 まるで自分の手柄のように自慢げに言うロイをハボックが目を輝かせて見上げる。ロイの腕から身を乗り出すようにして窓の外の雪景色を見るハボックに、ロイは言った。
「庭に出よう」
 ロイはうきうきとした声でそう言うとハボックの返事を待たずに寝室を出る。階段を駆け降りたロイは厚手のジャケットを羽織り、ハボックにはもう一枚セーターを重ね着させて中庭の扉を開けた。
「う……さむっ」
 キンと冷えきった空気にロイもハボックも顔を顰めて首を竦ませる。それでも真っ白な景色に誘われるまま、二人は庭に足を踏み出した。
「凄いな、久しぶりだ、こんなの」
 毎年イーストシティでは雪が降るが、こんなに積もったのは久しぶりだ。ハボックがロイの腕から飛び降りて先に立って歩く小さな足跡を追いながら、ロイはゆっくりと歩いた。
「綺麗だなぁ」
 昨日、大雪の中帰ってくる時は遭難するかと周りを見る余裕も何もなかったが、雪がやんで晴れ渡った空の下、真っ白な世界は本当に美しい。冬になってすっかりと葉が散った枝に雪が積もってキラキラと輝く様は、季節外れの白い花が咲いたようでとても綺麗だった。
「凄いな、ハボック」
 そう声をかけて見れば、ハボックがポスポスと飛び跳ねながら雪に痕をつけて遊んでいる。その姿に思わず悪戯心が沸き上がって、ロイは小さな雪玉を作るとハボックの背中に投げつけた。
「ッッ!!」
 パシンッと当たって弾けた雪玉に、ハボックがびっくりして飛び上がる。振り向いたハボックめがけ、ロイはニヤリと笑ってもう一つ雪玉を投げた。
「ッッッ!!!」
「ははは、命中!」
 見事におでこに当たった雪玉が弾けてハボックが雪塗れになる。ゲラゲラと笑うロイを、ハボックは思い切り鼻に皺を寄せて睨んだ。
「ろーいーーーッ」
「雪合戦だ、ハボック!」
 ロイは開戦の合図とばかりにそう叫んで手早く握った雪玉を投げつける。庭の雪にポスポスと小さな足跡をいっぱい付けながら逃げ回ったハボックが、ちょっぴり息切れして手を休めたロイめがけて、積もった雪に手を突っ込んで大量の雪を跳ね飛ばした。
「ろーいーっ」
「うわわ」
 降ってくる雪から腕で顔を庇いながらロイも負けじと雪を跳ね飛ばす。庭の中駆け回って雪を飛ばし合っていた二人だったが、ハボックが木の下に入り込んだのを見たロイが枝を揺らして雪を落としてやろうと急いで回り込もうとした瞬間、ずるりと足を滑らせた。
「うわ……ッ!」
 手をばたつかせて倒れそうになる体を支えようとしたが、努力も空しくロイは雪の中に背中から倒れ込む。冷たい感触にうわぁと顔を顰めたロイは、射してきた陰に目を開けて見上げた。
「ろーい」
 真っ青な空をバックに空色の瞳が覗き込むようにロイを見下ろしている。吸い込まれるような二つの青に一瞬目を瞠ったロイは、ニヤリと笑って小さな体に手を伸ばした。グイと引っ張り逃げられないようにしたところで雪を掬って投げつける。真正面から雪を被って目をパチクリとさせたハボックは、次の瞬間顔を真っ赤にしてロイの上に飛び乗った。
「ろーいーーーッッ!!」
「あははは、これでお揃いだ。こら、飛び跳ねるな、ハボック」
 ポスポスとロイを雪に埋めようとするように飛び跳ねるハボックにロイがゲラゲラと笑う。雪塗れになって転げ回る二人の笑い声が冬の澄んだ青空に吸い込まれていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みになってます、嬉しいですv

「暗獣」です。前回の翌朝ってことで。東京も昨日の夜から降り出した雪が久しぶりに積もりました。駅前の桜は雪が積もって花が咲いているみたいだし、裏の公園も真っ白ですよ。雪が多い地方の方には申し訳ないけど、やっぱり雪景色っていいなぁ(笑)


 
2012年01月24日(火)   No.153 (カプなし)

暗獣42
「寒い……」
 家に向かう道を歩きながらマフラーに半ば顔を埋めてロイは呟く。言葉と共に零れた息が冷たい空気に触れて瞬く間に真っ白な霧になった。
 イーストシティは今朝方から雪になっていた。寒いのが大嫌いなロイであるから今日は一日家に籠もって過ごすつもりだったが、古書店から待ちわびていた本が見つかったと聞けばじっとしていられない。幸い雪ははらはらと舞う程度だし、サッと行ってサッと帰ってくればいいだろうと家を出たのだったが。
 古書店を出た頃から強くなりだした雪で辺りは真っ白だ。傘など邪魔なだけだろうと持たずに家を出たロイの黒髪は、雪が積もって銀色に輝いていた。
「家に着く前に凍り付きそうだ……」
 厚手のコートに襟元はマフラーを巻き付け手袋もつけてはいるが、それでも足下から這い上がってくる冷気で震えるほど寒い。通り沿いに並ぶカフェの窓ガラスの向こう、カップを両手で包み込んで友人とおしゃべりしている可愛らしい女性の姿を見れば、自分も暖かいカフェオレで暖をとろうかとロイは思った。
「いや、そんな事をしたら家に帰れなくなりそうだ」
 一度暖かいところに入ったら二度と出られなくなりそうだ。ロイは暖かそうな空気を宿すカフェから無理矢理視線を剥がすと、歩みを早めた。
 商店街を抜け住宅が並ぶ通りに入ると益々寒くなった気がする。時折冷たい風が吹き付けて、睫まで凍ってしまった。
「家はまだか……」
 普段ならさほど遠くない筈の距離がとてつもなく長く感じられ、見慣れない真っ白な景色も相まって街中で遭難したような錯覚に陥る。感覚のなくなった足で雪を踏みしめ歩いていたロイは、降りしきる雪の向こうぼんやりと見えてきた我が家にホッと息を吐いた。
「やっとついた」
 吐き出した息が瞬く間に凍り付くのを感じながらロイは最後の数メートルを何とか歩き切る。家の敷地に入るところで滑りそうになって門扉にしがみつきながらも、ロイは漸く玄関の前まで辿り着いた。
「鍵……」
 ポケットの中に手を突っ込み、取り出した鍵を鍵穴に刺そうとしたロイは、穴が吹き付けた雪で塞がっている事に気づく。クソったれと手袋をつけた指で雪をガリガリと払い落として何とか鍵を突っ込むと、ガチャリと開けた扉から中に飛び込んだ。
「…………はあああ」
 冷たい風と氷のような雪から逃れて、ロイはガックリと扉に寄りかかる。
「よかった、帰れないかと思った……」
 こんな街の真っ直中で遭難なんて笑えない。ロイは心底ホッとすると中へと入っていった。
「ただいま……」
 暖かい空気に幸せを感じながらリビングの扉を開けたロイは、扉が開く音に振り向いたハボックに寒さで強張った笑みを浮かべる。ハボックの空色の瞳がまん丸になるのを見て、ロイは己の酷い格好に改めて気づいた。
「ろーい」
「はは……凄い雪だったよ、ハボック」
 と言ったつもりが口が強張って上手く喋れない。トコトコと歩み寄ってきたハボックはロイのコートに積もる雪に手を伸ばした。
「欲しいか?いくらでもあるぞ」
 ロイはそう言ってハボックの前にしゃがみ込む。ハボックはロイの肩やら頭やらに積もった雪を、嬉しそうに小さな手で集めた。
「ろーい」
 それをキュッキュッと握って雪玉にすると目を輝かせてロイに見せる。ロイは頭に積もった雪を集めてハボックが作ったのより少し大きめの雪玉を作った。
「この上にのっけてごらん」
 ロイに言われてハボックは自分が作った雪玉をロイが作ったそれの上に載せる。二つの雪玉がくっついて小さな雪だるまになった。
「ほら、雪だるまの出来上がりだ」
 ロイは手袋を外し、雪だるまの顔に指先でクリクリと目をつける。パアッと顔を輝かせるハボックにロイが言った。
「部屋は暖かいからすぐ溶けてしまうだろうけど」
 雪だるまをハボックに手渡し、ロイは濡れた服を着替えるために二階に上がる。冷たくなった服を替えれば漸く人心地ついて、今度は温かい飲み物でもと階段を下りてきたロイは、ハボックが寒い廊下の片隅に座り込んでいるのを見て目を瞠った。
「なにしてるんだ、こんな寒いところで」
 驚いてそう声をかければハボックが振り向く。座り込んだハボックのすぐ側に、ロイが渡した小さな雪だるまが置いてあった。
「ろーい」
 寒そうに身を縮めながら、ハボックはにっこりと笑う。両手を頬に当て小さな雪だるまを嬉しそうに見つめるハボックを見れば、ロイの顔にも笑みが浮かんだ。
「まったく、寒いだろうに」
 ロイはそう言いながらハボックを背後から抱き締める。肩越しに振り向いたハボックが嬉しそうに金色の犬耳をひくつかせるのに目を細めて、ロイは小さな雪だるまを見つめたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです!!

「暗獣」です。東京も金曜日には初雪が降りました。積もりこそしませんでしたが、結構一日中降ってて寒かった……。昨日の雨も時々みぞれぽかったし、明日の夜も雪の予報。うう、寒い。暑いよりは寒い方が好きとはいえ、身に染みる〜。出来る事なら常秋の国に住みたい。食べ物も美味しい季節だしv

ところで、ふと気がつけばカウンターがあとちょっとで50万です。シンジラレナーイ!始めた頃はどこまで続くかと思っていたものですが、良かった、節目を迎えられそうで(涙)これもひとえに遊びに来て下さる皆様のおかげと感謝の気持ちを込めまして、キリリク受付のカウンター設定を増やそうかなーと思います。いつもは1万単位ですが、今回限り499990〜500010の間で踏み抜かれた方、キリリクお受けいたします。まあ、キリリクはカウンター気にしてないと気付かないし、リクないまま過ぎる可能性も大ですが感謝の気持ちだけでもお届け出来れば(笑)カプはロイハボ、ハボロイどちらでも。女体、死にネタ以外なら基本オッケーです。一番重要なのは気長にお待ち頂けるって事だけで(苦笑)そんな感じで、踏み抜かれた方で気が向かれましたらリクしてやって下さい。

以下、拍手お返事です。

クズランキング1位(笑)流石ロイ・マスタングって の方

ふふふ、いいでしょう、ランキング1位(笑)中尉は絶対神様ですよね!零式、やっぱりハンカチ必要ですか!昔10をやった時最後三十分はボロボロ泣いた記憶があるんですが、そうかハンカチ必須ですか。誰も家にいない時にやらないとだわ(笑)

阿修羅さま

おーかーえーりーなさいーーーーッッ!!思ったより早くお声を聞けてとっても嬉しいです!!この寒い時期にシャワーだけは辛そうです、風邪ひきませんよう。体調全快にはもう少しかかるご様子ですが、どうぞご無理なさらないでくださいね。気分転換にうちのハボとロイがお役に立てたら嬉しいですv
2012年01月22日(日)   No.152 (カプなし)

 大嫌いな会議を終えてやれやれと司令室に戻ってきたロイは、扉を開けた途端飛び出してきた笑い声に眉を顰める。自分が我慢に我慢を重ねて会議での数時間を過ごしてきたというのに、仕事もせずに楽しげに言葉を交わしている部下たちを見れば、ムッとしてドカドカと部下たちの輪に歩み寄った。
「あ、大佐。お帰んなさい、会議お疲れさまでした」
 声をかける前にロイが司令室に入ってきたことに気づいたハボックが振り向く。パアッと爽やかな笑顔を浮かべたハボックにそう言われれば、ムカついた気持ちも八割方収まってロイは部下たちの輪に顔を突っ込んだ。
「なにを騒いでるんだ、仕事もしないで」
「仕事しないでって、今昼休みっスよ」
 そう言われて壁の時計を見れば12時を三十分ほども過ぎている。昼休みまで会議をやっていたのかと、ぐずぐずしていた進行役の事務官を内心罵るロイにフュリーが言った。
「アメストリス国民クズランキングですよ」
「クズランキング?」
「名前を入れて診断するとランキングが出るんです。まあ、一種のお遊びですよ」
「ちなみに300位以内はクズです」
 クズと聞いて眉を寄せるロイにブレダとファルマンが答える。
「で?みんな何位だったんだ?」
 どうせもうみんなやったんだろうとロイが尋ねればハボックたちが顔を見合わせる。にっこりと笑ってハボックが言った。
「オレは対象外だったっス。んで“超さわやか”ですって」
「超さわやか」
 ニコニコと笑みを浮かべるハボックは確かに超さわやかという言葉に相応しい。意外とあってるかもと思っているとブレダが言った。
「俺も対象外でしたよ。“とっても親切”って出ましたけどね」
「ブレダ、すっげぇ親切だもんなっ」
「お前に言われるとフクザツ」
 あははと笑いながらハボックが言えば、いつも振り回されてばかりのブレダが肩を落とす。それでも決してハズレではない結果に感心するロイにフュリーが言った。
「大佐もやってみますか?」
「そうだな、面白そうだ」
 ロイが頷くのを見てフュリーがキーボードを叩く。ロイ・マスタングと入力してエンターキーを押せば、数秒後に結果がパッと出た。
「“アメストリス国民クズランキング、ロイ・マスタング【第一位】”……えっ?第一位っ?」
 診断結果を口に出して読んでいたフュリーは思いがけない結果に素っ頓狂な声を上げる。一瞬シンと静まり返った司令室に次の瞬間ハボックたちの笑い声とロイの叫び声とが響き渡った。
「ぶわははははッッ!!大佐、一位だってっ!!」
「一位っ!!こんなの出るんですねッ!!」
「どうして私がクズランキング一位なんだッ!!」
 ゲラゲラと笑う部下たちの中、ロイが目を吊り上げる。
「絶対に信じないからなっ」
「まあ、お遊びっスからね」
 フンッと鼻息荒く言いきるロイにハボックがニヤニヤしながら言う。ロイに臑を蹴飛ばされたハボックが悲鳴を上げて逃げ回っていると、司令室の扉が開いてホークアイが入ってきた。
「ずいぶん賑やかね」
「あっ、中尉!中尉もどうっスか?アメストリス国民クズランキング!」
 ロイの蹴りから逃げてホークアイの背後に駆け込みながらハボックが言う。首を傾げるホークアイでロイの蹴りをガードしてハボックはフュリーに言った。
「フュリー!」
「はいっ、リザ・ホークアイ、と」
 頷いてフュリーは素早くホークアイの名前を入力する。エンターキーを押す音に、皆が覗き込んだ画面には。
 リザ・ホークアイ【対象外】神様
 シンと静まり返る司令室の中、ホークアイがファイルを手に首を傾げた。
「神様ですって。こんな結果もあるのね」
 ホークアイはそう言うとグルリと皆を見回す。
「さあ、お昼休みはおしまいよ。大佐、今日はなにが何でも書類を片づけて頂きますから」
 ファイル片手に言ったホークアイがロイの首根っこを掴んで執務室に消えるのを見送って。
「すっげぇ当たってるかも……」
 お遊びとは思えない結果に言葉を失うしかない一同だった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、嬉しいですvv

「全国人間のクズランキングを発表しったー」ってのをやってみましてね。結果は日替わりだそうですが、今日の結果、ハボックは圏外(参考順位 88384124位)、ロイは対象外(超さわやか)そして、本日の神様はマース・ヒューズさんでした〜(笑)ちなみにみつきでやってみたところ、堂々の第一位でしたよ!(爆)いやあ、色んなものをつくるものですね(笑)

あ、そうそう。拍手御礼ssの場所が判らないというコメントを頂きましたのでご説明をば。
日記の[拍手]もしくはタイトルページかテキストトップページの拍手アイコンをクリックして頂けると御礼のssが読めますが、今回追加いたしました御礼ssは二回目の拍手で読めるようになっております。新しい方を先に読めるようにした方がいいかなとも思ったのですが、一応続きものになっているので(苦笑)一回目で「羯磨」二回目で「羯磨2」がお読み頂けます。ご興味ありましたら二回叩いてやって下さい。そのうち拍手を入れ替えましたらdiamondもしくはpearlにあります「拍手御礼ss部屋」に格納されますので、お待ち頂いてそちらでお読み頂くのもありかと思います。不親切なアップの仕方でごめんなさいです〜(汗)

以下、拍手お返事です。

零式って の方

本当、零式って切ないゲームですよねぇ。と言いつつ、未だに第七章のところで止まったままなので、最後どうなるのか判ってないのですが(苦笑)早くストーリーが知りたいと思いつつなかなか進める時間がないまま、勝手な妄想ばかり膨らんでます(笑)拍手御礼判りづらくてごめんなさい。はい、そちらの事でございます(笑)うお、なんか凄い文字化けですね!なんで〜(笑)

はたかぜさま

わーん、優しいお言葉をありがとうございます!いつも欲しい時に欲しい言葉を下さるはたかぜさまは私の心が読めるんじゃないかと思いますよ。リレーは申し訳ないことになってしまいましたが、その分拙宅のハボロイ&ロイハボを頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いしますv「見毛相犬」楽しんで下さって嬉しいですーvこれ、私も相当楽しみながら書いているのでご一緒に楽しんで頂けて嬉しいですvv「初回衝撃」やさぐれ!(笑)なんというかこう、統一性なく色んな話を書き散らかすサイトですが、お楽しみ頂けているのであれば私もハッピーですvv
2012年01月18日(水)   No.151 (カプなし)

題名
「うーん」
 執務室に入ればロイが唸る声が耳に飛び込んできてハボックは首を傾げる。書類を手に近づきながらハボックは尋ねた。
「何を難しい顔して唸ってるんです?」
 そう聞かれて頬杖をついていたロイは体を起こす。椅子の背に体を預けてハボックを見上げた。
「タイトルが浮かばないんだ」
「タイトル?なんの?」
 ハボックは手にした書類にサインをくれるよう差し出す。パラパラと捲って内容をザッと確認したロイは、キャップをしたままの万年筆でサインの欄をトントンとつつきながら答えた。
「雑誌に寄稿する事になってな、本文は書けたんだがタイトルが浮かばん」
「本文書けたんならその内容をタイトルにすればいいじゃないっスか」
「それじゃあつまらないじゃないか」
「アンタね」
 ロイの言葉にハボックがげんなりとため息をつく。
「どうせ一部の連中しか読まないようなその手の堅苦しい雑誌に載せるような奴っしょ?つまらないとか面白いとか関係ないでしょうが」
 なんだっていいじゃんと、肩を竦めてハボックは書類をつついた。
「そんな事よりサインくださいよ。急ぎの書類なんスから」
 あからさまにどうでもいいという態度のハボックにロイは眉を顰める。手にしていた万年筆を机に転がし、ふんぞり返るように椅子に身を預けた。
「タイトルを考えるのを手伝え。決まらない限りサインしないからな」
「はあっ?なんでそうなるんスかっ?オレは関係ないっしょ!」
「煩い、サインが欲しけりゃ考えろ」
 フンと鼻を鳴らすロイの前にハボックはバンッと手をつく。
「オレにそんなセンスあると思います?聞く相手間違ってるっしょ!」
「煩いッ!時間がないんだ、さっさと考えろッ」
「いや、だって中身も判んないのに!」
 無茶言うなと喚くハボックにロイは書類を手に取った。
「考えないと破くぞ」
 そう言って破こうとするロイにハボックが飛び上がる。
「ギャーッ!やめてっ、それ提出しないとマジヤバイんスからッ!」
「だったら考えろっ、あと一時間で担当者が取りにくるんだ」
「なんでそういっつも泥縄なんスか、アンタ」
 うんざりしたように言うハボックをロイは睨みつけた。
「四の五の言うな!正確にはあと57分だっ」
「無理っ、全然浮かばないっス!」
 ギャアギャアと騒ぎながら必死に考えたタイトルが全て却下されるとは、この時の二人には知る由もなかった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手もパチパチ嬉しいですv

前にも書きましたが、タイトルを考えるのが本当に苦手です。今日から連載開始のロイハボもさっぱり浮かばなくて……orz 以前、作品にタイトル付けずに番号振っているっていうサイトさまがあると聞いたことがあるんですが、うちもそう言う風にしようかしら。「ロイハボ1」「ハボロイ1」って、おお、簡単でいいなぁ!(笑)でもって、タイトルだけでなくオリキャラの名前を考えるのも苦手です。こんだけオリキャラの多いサイトだって言うのに(苦笑)前はよくウィキの「ドイツ人の一覧」とか人名リスト見ながらゴロがいいのを選んでたのですが、最近はそれも面倒で(だって意外に時間がかかる(苦笑)ここのとこ野球の外国人選手の名前を拝借するという暴挙に出てます(苦笑)流石にダルビッシュとか野球見ない方でも知っているような名前は使えませんけども。そんなわけで、今回もろくでもないタイトルです。ああ、タイトルつけるセンスが欲しい(苦)

それから一つ残念なお知らせです。
「ハボロイリレー小説部屋」が諸般の事情により閉鎖の運びとなりました。読んで下さっている方には大変申し訳ありません。今後の予定と致しましては、三月末日にてリレー部屋を閉鎖致します。続きに関しましては、おうかさんの方でリニューアル作品か代替作品をゴールデンウィークを目途に発表して下さる予定です。当サイトとして、続きを書く予定は今のところありません。残念な結果になってしまい、読んで下さっていた方々、そしてご一緒させて頂いたおうかさんには本当に申し訳なく思います。ただ、決してハボロイへの熱が冷めての閉鎖ではありませんので、当サイトとしてのハボロイはまだまだモリモリ続けていく所存です。改めまして今後ともロイハボと合わせ拙宅のハボロイをよろしくお願いいたします。
2012年01月14日(土)   No.150 (カプなし)

暗獣41
「ハボック、開けるからな」
 いつものようにハボックに声をかけてロイは窓に手をかける。眠そうなハボックがよたよたとベッドの下に潜り込むのを待って勢いよく窓を開けた。
「うー、寒いっ」
 途端に入り込んできた冷たい空気にロイは首を竦ませる。それでも晴れ渡った冬の空はとても綺麗で、ロイは窓枠に手をついて空を見上げた。
「今日もいい天気だぞ、ハボック」
 ロイはキンと張りつめた冷たい空気の中に白い息を吐き出しながら言う。
「ろーいー」
 そうすれば酷く不満げなハボックの声が聞こえて、ロイは振り向いてベッドの下のハボックを見た。
「寒いか?でも目が覚めるだろう?」
 ニヤニヤと笑いながら言うロイをハボックが恨めしげに見上げる。ヒュウと吹き付けた冷たい風がハボックの金髪を揺らすのを見て流石に窓を閉めようとしたロイは、同じ風がテーブルの上のメモ書きを吹き飛ばそうとするのを見て、慌てて手を伸ばした。
「……とっ」
 パッと押さえたメモの内、一枚だけがロイの手をすり抜けてフワリと浮かび上がる。その時さっきよりも強い風が吹き抜けて、クルリと一回転したメモが窓から飛び出していってしまった。
「ちょ……ッ、待てっ」
 逃げるメモに伸ばしたロイの手をするりとかわしてメモは下へと落ちていく。窓から身を乗り出したロイは、庭木の上にメモが落ちるのを確認してからそれ以上被害が出ないよう、窓を閉めた。
「くそっ、大事なメモなのに!」
 ロイはチッと舌打ちしながら足早に階下に下りる。中庭への扉から外に出ると、二階から見当をつけておいた木を下から見上げた。
「あった」
 冬でも緑の葉の間に白い紙が見える。手を伸ばしても届かないと見て、ロイは何か下からつつくものを探して辺りを見回した。手頃な枝を見つけて下からメモが乗っている辺りの枝をつつく。だが、どう引っかかっているのか、メモは落ちてくる気配がなかった。
「チッ」
 忌々しげに枝を見上げてロイは行儀悪く舌打ちする。どうしようかと考えて、ロイは家の中に戻ると階段を上がりながらハボックを呼んだ。
「ハボック!ちょっと手伝ってくれ、ハボッーク!」
 寝室に入ればロイの声にベッドの下から顔を出したハボックと目が合う。ハボックが出てくるのを待たず、ロイは半ば強引にハボックをベッドの下から引きずり出した。
「ろーいー」
「ちょっと手伝ってくれ」
 苦情の声に構わずロイはハボックを抱いて階段を駆け下りる。庭に出ればハボックが冷たい空気から逃げるようにロイの首にしがみついてきた。
「ハボック、メモが木の上に乗ってしまって取れないんだ。お前、取ってくれないか?」
 そう言われてハボックが顔を上げる。あそことロイが指さす先を見て、ハボックは目を見開いた。
「頼むよ」
 ロイは言ってハボックの体を両手で持ち上げる。ハボックが小さな手を懸命に伸ばしたが、後少しというところでメモには届かなかった。
「んー、これならどうだ?」
 そう言いながらロイはハボックを肩車する。グラリと揺れて慌ててしがみついてくる小さな手に目隠しされて、ロイはハボックの脚を押さえて言った。
「しっかり押さえてるから大丈夫だ。メモ、取ってくれ!早くしないとまた風で飛んでしまう」
 その声にハボックがしがみついていた手を離して体を起こす。さっきより良くなった見晴らしにメモを取るより先に嬉しそうにあちこち見回している様子のハボックをロイが急かした。
「ハボック!メモ!」
 さっきから風が時折吹いてくる。いつメモが取ばされるかとヒヤヒヤしながら急かすロイに、ハボックはロイの頭に片手をついて腰を浮かした。
「届くか?」
 頭を押さえられてロイは上を向くことが出来ずハボックに尋ねる。何度か頭につく手の位置を変えて、ハボックは葉の上のメモの端を掴んだ。
「ろーい!」
「取れたか」
 目の前にヒラヒラとメモを翳されてロイはホッと息をつく。
「ありがとう、助かったよ」
 ロイは頭上のハボックに言うと、肩車したまま歩きだした。
「すっかり冷えてしまった。早く戻ろう」
 メモを取ろうと必死になっていた時は感じなかった寒さが急に身に染みて、ロイは急いで家の中に戻ろうとする。扉を開けて一歩足を踏み入れた途端、ゴンッと大きな音が頭上から降ってきた。
「〜〜〜ッッッ!!」
「───あっ?すまんッ!!」
 声にならない悲鳴を上げてロイの頭に突っ伏してくるハボックに、なにが起きたのか判らずにいたロイだったが、次の瞬間ハボックが思い切り頭をぶつけたのだと気づく。肩車したハボックの分高くなっている事を失念して扉をくぐろうとした結果、ハボックが入口で頭をぶつけてしまったのだった。
「大丈夫かッ?ハボック!!」
「ろーい〜〜〜」
 ロイは慌ててハボックを肩から下ろす。頭を抱えて蹲るハボックの金髪をロイは跪いて一生懸命に撫でた。
「すまん、高くなっているのを忘れてた」
 ごめん、悪かったと繰り返すロイをハボックが涙の滲んだ目で見上げる。濡れた瞳でじっと見つめられれば罪悪感がいや増してロイはウッと言葉に詰まった。
「あー、そのっ、すまん……と、ハボック?」
 それでも謝る以外どうしようもないと言葉を続ければ、ハボックがロイに手にしたものを差し出す。それがさっき取り戻したメモだと気づいて、ロイは目を見開いた。
「ろーい」
 小首を傾げてメモを差し出すハボックをロイは見開いた目でじっと見つめていたが、やがてフッと笑ってメモを受け取る。それから空色の目元を濡らす涙を指先で拭った。
「ありがとう、それからごめん。痛かったろう?」
 ロイに言われてハボックが小さな手で己の頭を撫でる。撫でたその手を伸ばしてきたと思うと、肩によじ登ろうとするハボックにロイは目を丸くした。
「なんだ、まだ乗るのか?意外と懲りないな、お前」
 呆れると同時に安心もしてロイはハボックを肩車する。
「ろーい!」
「よし、今度はぶつけないから安心しろ」
 出発進行と言うように名を呼んで前を指さすハボックに答えて、ロイは立ち上がるとハボックを肩に乗せて家の中を歩いて回った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。絶賛冬休み中にもかかわらず拍手頂きとっても嬉しいですvv

ええと、今日の更新ですが、やっぱり間に合いそうもありません。実家から戻っての三連休じゃあ流石に書けませんでしたよ(苦)そんなわけで、今日の更新は松の内が明けたので玄関の模様替えと、あと拍手をひとつ追加しておきます。今「羯磨」が二回続けて出てくるようになっていると思うのですが、後の方を「羯磨2」に入れ替えておきますので、よろしければ読んでやって下さいませv土曜日には更新出来るよう、頑張ります!

というところで今年最初の「暗獣」です。先日実家帰った時に出かけた先で電車に乗ってましたら、いきなりゴンッッ!!って凄い音が聞こえましてね。びっくりして音のした方を見たら子供を肩車したお父さんがうっかり屈むのを忘れて子供の頭を思い切り入口にぶつけてました。お父さんってば「うっわぁ、こりゃ申し訳ない」って、物凄い音だったんですけど!でも、思わず笑ってしまいましたよ。ちょっと泣いてたけど毛糸の帽子被ってたせいで怪我もなかったみたいだし、なんか可愛くて可笑しかったです(笑)
2012年01月10日(火)   No.148 (カプなし)

初日(はつひ)
「おい、ハボック。そろそろ起きなくていいのか?初日の出を見に行くんだろう?」
 ロイは傍らで眠る男に声をかける。軽く揺すってみたがハボックは「うーん」と唸ったきりまた眠ってしまった。
「日が昇ってしまっても知らんぞ?」
 そう言ってみたがハボックが起きる気配はない。普段ロイよりもずっと早起きで働き者のハボックには珍しい事だ。夕べ風邪をひきそうだと鼻をグズグズしていたから、もしかして体調が優れないのかもしれない。
 ロイはハボックを起こさないよう、そっとベッドを抜け出す。踏み出した足が触れた床がひんやりと冷たかったが構わず裸足のまま階下に降りた。
 普段なら寒がりのロイの為ハボックが暖めておいてくれる部屋は、まだ鎧戸も開いておらずひんやりと暗く沈んだままだ。キッチンの冷蔵庫を開ければ青い光が漏れてロイの顔を照らした。ミネラルウォーターのボトルを取り出しそのまま口をつける。乾いた喉を潤す水にかえって渇きが増したように感じてロイは眉を顰めた。
 ロイは飲んだボトルをそのままキッチンのカウンターに置くとリビングに行く。ぼすんとソファーに腰を下ろし脚を引き上げ膝を抱えた。ベッドから出て五分も経っていないのに体はもうすっかりと冷え切っている。体温があるはずなのに既に中心まで冷たくなっている己の体をロイはギュッと抱き締めた。
「まったく、寒いじゃないか」
 そう呟いてロイはふと考える。ハボックがいなかった時、自分はどうやって温もりを得ていたのだろう。この冷え切った世界の中で、どうやって冷たく凍てついた己を暖め、固く強張った心の力を抜いていたのだろう。
「寒いな」
 吐き出した言葉が白い煙になって宙にたゆたう。このまま冷たい煙に包まれて凍りついてしまうかもしれないとロイが思った時。
 バタバタと階段を駆け降りる音と喚く声がする。ロイが俯けていた顔を上げると同時にバンッと音がしてリビングの扉が開いた。
「寝坊したッッ!!」
 声と同時に飛び込んできた姿に暗く沈んだ部屋がパアッと明るくなる。それはまるで水平線の向こうから朝陽が昇るのに似て、ロイの心を照らし出した。
「もうっ、先に起きたんなら声かけてくださいよッ」
 ハボックはそう言いながらリビングの灯りをつける。ソファーに座り込むロイを横目で見ながら足早にキッチンへと向かった。
「あ、またボトル出しっ放しにして!飲んだらしまえって言ったっしょ!」
 蓋も閉まってないとブツブツ言ってハボックはミネラルウォーターのボトルを冷蔵庫にしまう。その時ヒヤリと空気の動く気配がしたと思うとひんやり冷えた体に背後から抱きつかれて、ハボックは飛び上がった。
「うひゃあッ」
 素っ頓狂な声を上げて竦み上がる長身を抱き締めロイはホッと息を漏らす。温かい背中に頬を擦り付ければハボックがもがいた。
「アンタ冷え切ってるじゃないっスか。もう、先に起きたんなら部屋あっためるとかして下さいよ!」
 もう、と文句を言いながらもがく体を抱き締める腕に力を込める。そうすればハボックが首を捻って肩越しに言った。
「そんな事してないで、急いで支度して下さい。マジ日の出見逃しちまう」
「日の出ならもう見たからいい」
「えっ?もう明けましたっ?」
 ロイの言葉にハボックが驚いてキッチンの窓から外を見る。だが、窓の外は明るみを帯び始めているもののまだ夜は明けていないようだった。
「まだ暗いじゃないっスか。大佐、急げばまだ間に合う―――大佐?」
 ロイを振り解こうともがいていたハボックは反応のないロイに首を傾げる。不思議そうに呼び掛けてくる声を聞きながらロイは笑みを浮かべた。
 以前己がどうやって温もりを得ていたか思い出す必要などないのだ。何故なら温もりを得る一番の方法を手にしたから。温もりを得たかったらただこうして抱き締めればいい。
「大佐ぁ?」
 何度も呼んでくる声を聞きながらロイは幸せそうにそっと目を閉じた。


新年あけましておめでとうございます!今年も暴走気味にハボックラブを叫ぶサイトになると思いますが、どうぞ昨年に引き続き宜しくお付き合いのほど、お願い致します<(_ _)>

1日から実家に来ております。ポメラを開くどころか携帯で日記打つ暇もありゃしない。いや、暇がないわけじゃありませんが、昨日まではじじ、ダンナ、息子、私の4人で、今日からはダンナ→ばばの4人でじゃらじゃら家族麻雀してます(苦笑)この日記も結局夜中に布団の中で打ってましたよ(笑)
んで、今日は恒例の川崎大師参りに行って参りました。で、これまた恒例のおみくじを引いたんですが……だったよ!(爆)流石に結んできたので内容はうろ覚えですが、病は重いし、待ち人は来ないし、争いごとは勝てないし、凶に相応しい散々な内容でした(苦笑)まあ、以前おみくじ引いて「十中八九死す」って出ていまだにピンピンしている友人もいることなので神様のご加護を信じましょう(笑)ちなみに息子が引いたおみくじ、病のところに「自分の生命力を信じましょう」って書いてありました(笑)

以下、拍手お返事です。

阿修羅さま

うわぁ、物凄い一大事じゃあないですか!!わーん、1日も早くカムバックされるのを本当にお待ちしてます!!ハボックと一緒にずっと応援してますから。またお声を聞かせて頂けるのを首を長くして待ってます!!

摩依夢さま

こちらこそ遊びに来て下さったり素敵なお話読ませて頂いたりと、本当にお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願い致しますvカッコいいハボお届けできるよう頑張ります!
2012年01月03日(火)   No.146 (カプなし)

「ハボック、これ、どこに捨てたら───」
 そう言いながらガチャッと扉を開ければ、床に座り込んだハボックが手にした紙を慌てて懐にしまうのが見えて、ロイは目を細める。ロイが入ってきたのが判っていながら振り向かないハボックの背後に立って、ロイはいつもは見えない金髪のてっぺんを見下ろした。
「ハボック、今隠した物を見せろ」
 低い声で言えばハボックがゆっくりと振り向く。思い切り“嫌”と顔に書いてあるのを完全に無視してロイは繰り返した。
「見せろ、ハボ───」
「嫌っス」
 遮るように拒絶の言葉を被せられてロイは器用に片眉を跳ね上げる。拒否されることなど全く考えてないらしいロイに向かってハボックは言った。
「恥ずかしいからヤダ」
 そう言うハボックの目元が刷毛で刷いたように薄赤く染まっていることに気づいて、ロイは軽く目を瞠る。ロイを見ずにうろうろと視線をさまよわせるのを見ればロイの口元に笑みが浮かんだ。
「ハボック」
「ッ、絶対見せませんから───ウヒャヒャッ!!」
 スッと側にしゃがみ込んできたロイに、ギクリとして言うハボックの唇から悲鳴混じりの笑い声が飛び出る。コチョコチョと脇腹をくすぐる指から逃れようと身を捩りながらハボックは言った。
「ちょ……ッ、やめ……そこ、ダメだってばッ!!」
 弱い脇腹を攻められて涙ぐんでウヒャウヒャと笑いながらハボックが喚く。だが、結局ロイに隠した紙を奪い取られて、ハボックはハアハアと息を弾ませながら恨めしげにロイを見た。
「汚ねぇ……オレが脇腹弱いの知ってるくせに」
「敵の弱点を攻めるのは兵法の基本だ」
 ロイはしれっとして言いながら奪い取った紙を広げる。ロイの目が紙面に向かうのを見て、ハボックは往生際悪く言った。
「頼むから見ないでくださいよぅ」
 哀れな声も綺麗さっぱり無視して奪い取った紙を見たロイが目を見開く。
「なんだ、これは?」
 紙面から目をハボックに移して尋ねるロイにハボックが答えた。
「小学校の時に書いた作文っスよ。将来の夢を書くっていうので書いた奴。この間お袋が見つけたの、面白がって送ってきたんスよ」
 捨ててくれりゃいいのに、とぼやくハボックの声を聞きながらロイは再び手にした紙に目を戻す。決して上手とは言えない、だが伸び伸びとした子供の字で書かれたそれには“僕の夢”と題して幼いハボックの夢が記されていた。
「僕の夢は大きくなったら軍人さんになって家族やみんなを守ることです。細かいこと考えるのは面倒だから、ブレダみたいな頭のいい人の部下になって、いっぱい活躍したいです」
「ちょっと!声出して読まないで下さいってばッ!!」
 よく通る声で音読されて、ハボックは顔を真っ赤にして喚く。返して、と伸ばしてくる手をかわしてロイは言った。
「なんだ、このブレダみたいな頭のいい人っていうのは」
「ブレダはクラスじゃ一番頭の切れる奴だったんスよ」
 その言葉にロイは見た目に反して頭脳派の部下の顔を思い出す。自分が知らない幼いハボックを知っている男に微かな嫉妬を感じながらロイは言った。
「考えるのが面倒ってお前、子供の頃から本能任せの無精者だったんだな」
「ほっといて下さい」
 からかうように言われてハボックはツンとそっぽを向く。ハボックの隣に腰を下ろして、ロイはハボックの顔を覗き込んだ。
「それで?夢は叶ったか?」
 そう聞かれてハボックは振り向いてロイを見る。見つめてくる黒曜石を見返して笑みを浮かべた。
「そうっスね、叶った、のかな」
 ハボックの答えにロイが満足そうに目を細める。そんなロイにハボックは尋ねた。
「アンタの夢は?やっぱ大総統になること?子供の頃なら錬金術師とかっスか?」
「いや」
「じゃあなに?」
「犬を飼うこと」
 ロイの答えにハボックが目をパチクリとさせる。期待していたであろうものとは全く違う答えにどう返すか考えるハボックにロイは続けた。
「金色の毛並みのデカイ犬。私だけの言うことを聞く犬だ」
「……で?アンタの夢は叶ったんスか?」
「どうかな」
 楽しげに答えるロイの唇に。
「叶ったっしょ?」
 ハボックは囁いてチュッと口づけた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手もたくさん、とっても嬉しいですvv

今年も今日で最後ですね。いやあ、一年ホント早かったな。色々やりたい事あった筈だけど、結局気づけば時間ばかり過ぎて行った気がします。来年ものんびりまったり自分ペースでやっていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。来年がみなさまにとって良い年でありますようにv

以下、30日拍手のお返事です。

りんさま

おお、りんさまも同じことを?わはは、監督!いや、まさにそうですよね〜。監督してくれる人がいてくれないとヤバいです(笑)こちらこそ、今年は遊びに来て下さったばかりかリクやコメント頂いたり、本当に幸せでありがとうございましたv来年も引き続きよろしくお願い致しますvどうぞ良いお年をお迎え下さいねv
2011年12月31日(土)   No.145 (カプなし)

暗獣40
「今年もあと三日か……」
 朝食を食べながら新聞を広げていたロイはそう呟く。今年一年の大きな出来事をピックアップする記事に目を通しながら、ロイは自分にとってこの一年はどうだったのだろうとふと考えた。
 軍に退役願いを提出し、その足で不動産屋に飛び込んだ。今までの自分と決別出来るならどこでも構わないと、幽霊が出ると噂のあるこの家を買い取って、そして。
 ロイは新聞から目を上げるとダイニングの中を見回す。ロイの様子を伺うように家具の陰から覗いていたハボックの存在に気づいたのはここに越してからすぐだった。なかなか姿を現してくれないハボックのためにクッキーをそっと置いたのは、まだたった半年ほど前のことでしかないのだ。
 その時、パタパタと軽い足音が聞こえて漸く起きたらしいハボックがダイニングに入ってくる。金色のふさふさの尻尾を揺らして走ってきたハボックがロイの膝にぱふんと飛び込むようにしがみついてきた。
「ろーい」
 ハボックはそう呼んでロイの顔を見上げる。真っ直ぐに見つめてくる澄んだ空色に、ロイは笑みを浮かべた。
「ハボック、大掃除しよう」
 そう言えばハボックが不思議そうに首を傾げる。ロイはハボックの小さな体をヒョイと抱き上げ立ち上がった。
「あと三日で新年だからな。家中の埃を落として新しい年を迎えよう」
 ロイはそう言ってハボックを連れてダイニングを出る。物入れからバケツと雑巾を取り出し、洗濯場で水を張った。
「まずはやっぱり二階からか」
 水を張ったバケツと雑巾を手にロイは二階に上がる。階段を上がったところで左右の部屋を見たロイは、後から階段を上がってきたハボックを見下ろして言った。
「家中は無謀だから使っている部屋だけ綺麗にしよう」
 始める前から早々に目標を低く下げて、ロイはバケツを手に寝室へと入る。一人住まいの気楽さでついつい散らかしっぱなしにしていた服や小物をしまうべき場所にしまい、いらない物をゴミ箱に放り込んだ。なんでもかんでもしまい込んでいるクローゼットを開け、捨てないまでも判りやすいようにしまい直す。小さな箱を引っ張りだしたロイは、中身は何だったかと蓋を開けて目を僅かに見開いた。
「ここに入れてたのか」
 平たい箱の中は細かく仕切られて、その中に様々な種類の鉱物が入れてあった。
「ろーい?」
 箱を持ったままじっと中身を見ているロイの袖をハボックが引く。ロイは引かれるまま身を屈めてハボックに箱の中身を見せてやった。
「錬金術の材料にと集めていたものなんだ。こんなところにしまったのを忘れて───」
 そこまで言ってロイはハボックがキラキラと目を輝かせて箱の中を見ていることに気づく。ハボックは顔を上げるとキラキラの目でロイを見た。
「ろーいっ」
「あー……まあ、いいか」
 ロイは箱の中から比較的希少価値の低い物を取り出しハボックに渡してやる。そうすれば両手で大事そうに握り締めたハボックは、部屋の片隅のビロード張りのトランクの方へ走っていきトランクと並べて置いてある宝箱の蓋を開けて、そっと中へしまった。ロイはハボックの側に歩み寄り小さな箱の中を覗く。今では色んな物が入っている箱を見て、ロイは言った。
「ハボック、お前も少しその箱の中身整理したらどうだ?そのクッキーなんてもう───」
 そう言いかけてロイはハボックがじーっと己を見ていることに気づく。その空色の瞳に浮かぶ非難の色にロイは慌てて両手を顔の前で振った。
「いや、別に捨てろと言ってる訳じゃなくてだな、クッキーなんて湿気てるだろう?新しいのをやるからそれと取り替えたらどうだ?」
 ロイの言葉を黙って聞いていたハボックは、口をへの字に結ぶとプイとロイに背を向ける。一つずつしまってあるものを箱の外に取り出し並べていった。
「ハボック」
 ハボックの肩越しにロイは床に並べられた物を見下ろす。ロイが最初にあげたクッキーから始まって金平糖やドングリや、それはどれもこれもがロイと一緒にハボックが一つ一つ集めていったものだった。ハボックが二つに割れたクッキーをそっと並べるのを見てロイは目を瞠る。ロイが踏んで割ってしまったそれですら、ハボックは捨てずに大事にとっておいていた。
「すまん、ハボック」
 ロイがそう言えばハボックがロイを見上げる。その空色を見下ろしてロイは言った。
「取り替えてしまったら意味がないんだな。すまなかった、酷いことを言った」
 ロイの言葉をじっと聞いていたハボックは、ニコッと笑う。立ち上がって手を伸ばしてくるハボックを抱き締めて、ロイは金色の髪に顔を埋めた。
「ろーい」
 そう呼んでくる小さな体をひとしきり抱き締め、ロイは体を離す。金の髪をくしゃくしゃと掻き混ぜ、ロイは言った。
「よし、掃除するぞ。ハボック、手伝ってくれ」
 ロイはバケツの水で雑巾を絞ると窓を拭き始める。それを見たハボックがパッと顔を輝かせ、小さな手で雑巾を絞ると床をゴシゴシと拭いた。
「ハボック、もう少ししっかり絞らないと」
 絞りきれずに水気の多い雑巾で拭くのを見てロイが言う。ハボックの手から雑巾を取り絞り直すとハボックに返した。
「よし、これで頼む」
 ロイの言葉にハボックは頷き床を拭く。寝室、ダイニング、リビング、キッチンと、協力して磨き上げれば一日はあっと言う間に過ぎていった。最後に玄関の扉を拭き終えて、ロイは満足げに頷く。はー、と聞こえたため息に見下ろせば、ハボックが疲れきった様子で座り込んでいた。
「お疲れさま、ハボック」
 そう言うとパッと顔を上げて見上げてくる空色にロイは疲れも吹き飛ぶ気がして、ハボックの体を抱き上げる。
「ありがとう、ハボック……来年もよろしくな」
 出会って半年、ハボックがくれた優しい時間に心の底からありがとうと囁くロイに。
「ろーい」
 ハボックが笑ってキュッと抱きついた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励まされてます、嬉しいですv

「暗獣」です。大掃除のシーズンって事で。「暗獣」書き始めたのって6月ですよ。半年で40……。よく書いたな(笑)
今年もあと三日ですが、何が嫌いって片付けと掃除が一番嫌いなもんで、この時期は本当に苦痛です。人間埃じゃ死なねぇよ、少なくとも私は!でも、そうとばかり言ってもいられないので、クローゼットの扉の前にモリモリ置いてあった袋類を片付けようと中身を出したら、どっさり同人誌が出てきて焦りました(苦笑)いや、商業誌が置いてあるのは判ってたんだけど、え?こんなに同人誌置いておいたっけ?慌てて新しい袋にきちんとまとめ直しましたよ〜。我が家は扉の開け方がハボックなので(ノックをしないorノックと同時に扉を開ける)広げてる最中に家人に入ってこられると相当ヤバいっス(苦笑)とりあえず急いでまとめて普段あまり使ってないクローゼットに押し込んだけど、ああ、あの同人誌、ここにあったのか!探してもなかったはずだよ、後でこっそり読もう。……掃除もたまにはいいかもしれないと思ったり。って、普段どんだけ片付けてないんだって話ですね(苦笑)

追記:
玄関の模様替えをしました〜。あ、今日29日じゃん、まあ、いっか(苦笑)よし、これで新年迎える準備オッケv
出来れば年内にもう一回くらい日記を書きたいですが、何とも判らないのでご挨拶申し上げます。一年間遊びに来て下さったり、お声掛けしてくださったりと本当にありがとうございました。来年もハボックラブラブで頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお付き合いのほどお願いいたします。寒い日が続きますが、ハボックで身も心もあったまって良いお年をお迎え下さいませ〜vv
2011年12月29日(木)   No.144 (カプなし)

睡魔
「ふあああ……」
 リビングのソファーに座って本を読んでいたロイは、聞こえてきた大きな欠伸に顔を上げる。その後もフガフガと連続して聞こえてきた眠そうな声に、思わず本を閉じて立ち上がるとロイはダイニングへと足を向けた。そこから見えるキッチンでは食事の支度をしようとしているらしいハボックが立っていた。
「ハボック」
 顔を俯けて立っているハボックの様子がどうにも普通と違って見えて、ロイはハボックに声をかける。だが、ハボックは返事をするどころか顔も上げず、そして。
 不意にハボックの長身がゆらゆらと揺れたかと思うとフラ〜ッと背後に倒れそうになった。
「ハボックっ?!」
 ギョッとして大声を上げたロイが駆け寄ろうとすれば、ハボックがハッと目を開いて足を引く。すんでのところで倒れるのを免れたハボックは二度三度頭を振った。
「大丈夫かっ?どこか具合が悪いのかっ?」
 驚いたロイがそう尋ねるとハボックはボリボリと頭を掻く。
「あー、一瞬寝てました……」
「はあ?寝てた?」
「ここんとこ忙しくて寝不足だったから」
 そう言いながらカプカプと欠伸をしたハボックは眠そうな顔でロイを見て笑った。
「すんません、今メシ作っちゃいますから」
 そう言ってハボックはカウンターにまな板を置いて包丁を手に取る。シンクの中に洗って転がしておいたジャガイモを取り剥こうとした。だが。
 トロンと眠そうな顔で包丁を構えたハボックの体がまたふらふらと揺れ出す。それを見ていたロイは、慌ててハボックの手から包丁を取り上げた。
「……大佐ぁ?なにするんスかぁ、包丁返してくださいよぉ」
「頼むからその状態で包丁を使うのはやめてくれ。メシは作らなくていい、デリバリーを頼もう」
「えー、でもー」
「いいからっ」
 ロイの言葉に間延びした口調で反論するハボックを黙らせて、ロイはピザを頼む。少しして届いたピザやサラダを前にテーブルについたロイは、椅子に腰掛けた途端ギクリとしてハボックを見た。
 完全に目を閉じたハボックの上半身がゆらゆらと揺れている。だんだんとその揺れが大きくなったと思うと、テーブルに倒れ込んできた。
「危な……ッ」
 ガタンと椅子を蹴立てて立ち上がり、ロイは両手を伸ばす。ピザの上に倒れ込んできた顔を両手で受け止め、ロイはホッと息を吐いた。
「おい、ハボック!眠いならベッドに行け、ベッドに!」
 ロイは手のひらの上のハボックの顔を揺すりながら言う。そうすればハボックが少しだけ顔を上げてロイを見た。
「やだ……食う」
 ハボックはそう言うとピザを摘み端を一口齧る。もぐもぐと噛んでいた口の動きが遅くなったと思うとまたゆらゆらと揺れだした。
「ハボック!!」
「あ」
 ロイの声にハボックが目を開けロイを見る。テーブルの上を見渡し、ロイを見て言った。
「寝てたっスか?オレ……」
「寝てた。お前、本当に寝てこい。そのうち怪我するぞ」
 目を吊り上げて言うロイをハボックがぼーっと見つめる。それからフラリと立ち上がるとよろよろと歩きだした。
「風呂入ってきます」
「えっ?!」
 てっきりベッドに行くのかと思いきやそんな事を言うハボックにロイはギョッとする。今のハボックを風呂に入らせたら絶対に溺れると、妙な確信が持ててロイは慌ててハボックを追った。
「待てっ、そんな状態で風呂に入ったら溺れるぞッ」
「だぁいじょうぶっスよぉ……風呂で溺れるわぁけないっしょぉ?」
 そう答えるハボックを見れば絶対に溺れると確信出来る。ロイはため息をつくとハボックに言った。
「判った、洗ってやるから」
「わあ、大佐のえっち」
「お前なぁッ」
 心配して言ってやっているのにとロイはムッとしてハボックを睨む。だが、ロイの眼力も今のハボックには全く効き目がなかった。
「いいから入るならさっさとしろッ」
 ロイはそう言ってハボックを引きずるようにして浴室に行く。ふらふらしているハボックの服を剥ぎ取り、自分も服を脱ぐと半分寝ているハボックを洗ってやった。
「ほら、風呂も入ったし、もう寝ろ」
 着せかえ人形のようなハボックにパジャマを着せて、ロイは二階への階段を指さす。だが、ハボックはロイをじっと見て言った。
「大佐はまだ起きてるんしょ?」
「あ?ああ、やっと本を読む時間が出来たからな」
 ここのところ本当に忙しくて本を開く暇すらなかった。漸く出来たこの時間、一秒だって多く本を読んでいたいのだ。
「じゃあオレも起きてる」
「ハボック」
「コーヒー飲めば大丈夫っスよ……」
 そう言ってハボックはキッチンに入っていく。ロイがハラハラしながら見ている先で二人分のコーヒーを淹れたハボックは、ロイと一緒にソファーに腰を下ろした。カップを両手で包み込んでズズッとコーヒーを啜るハボックを横目で見ながら、ロイは本を開く。そのまま暫く本を読んでいたロイは、チラリとハボックを見た途端慌てて手を伸ばした。
「ハボック、寝るなッ!零れてるッ!!」
「え?」
 気がつけばカップを持つ手から力が抜けて、傾いたカップから零れたコーヒーがハボックの膝を濡らしている。「あれ?」という顔をするハボックにロイは目を吊り上げた。
「もう、寝ろッ!!今すぐベッドにいけッ!!」
 ハボックの手からカップを取り上げ、テッシュでコーヒーを拭いながら怒鳴るロイをハボックはじっと見る。それからボソリと言った。
「だって大佐と一緒にいたいんスもん……ずっと……忙しくて顔もろくに見られなかったから……」
 ハボックがボソボソとそういうのを聞いてロイは目を瞠る。ハボックはそんなロイを見つめて続けた。
「久しぶりに時間出来たから……大佐の好きなメシ作って……大佐と一緒に……た……さと……」
 最後の方はもごもごと口の中で何か言って、ハボックはポスンとロイの膝に突っ伏す。そのままスウスウと完全に眠ってしまったハボックを目を見開いて見つめていたロイは、やれやれとため息をついた。
「まったくもう……」
 ロイは呟いてハボックの髪を指先で梳く。
 片手で本をめくりもう片方の手で膝の上のハボックの髪を優しく梳きながら、ロイは笑みを浮かべて久しぶりの穏やかな時間を過ごしたのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですv

夜8時を過ぎると基本的に使い物になりませんが、眠い時は冗談抜きで立ったまま寝ます。ハボックがやった事、実は全部やってたり。あ、風呂には自分で入りますが(苦笑)先日はソファーに座ってコーヒー飲んでたら寝た!(爆)隣に座ってた息子が「寝そうだし、危ないなぁって思ったんだよね」って。思ったんなら起すなりカップを取るなりしろよ!!ダンナからも「頼むからそう言う時に包丁持つのはやめてくれ」って言われます。食器拭きながら寝たしなぁ……。ホント、どこの赤ん坊だよ。リボ○ンだってここまで寝ないと思うんだが(苦笑)睡魔に負けない体が欲しいです、いや、ホントにorz

以下、拍手お返事です。

素敵で笑えるお話を の方

こちらこそ読んで下さってありがとうございますvうふふ、笑って貰えて嬉しいですーvそう言って頂けるのが私にとってのクリスマスプレゼントですよ、ありがとうございますv
2011年12月28日(水)   No.143 (カプなし)

聖誕祭
クリスマスですね。と言うわけで、昨日の更新に引き続きクリスマスネタ二本です。お好きな方、もしくは両方ドンと来いな方は是非両方にお進み下さいませ。

「見毛相犬 聖誕祭編」(ハボロイ)
http://bleu.nikita.jp/jean/dump_renew/kenmou_souken_xmas.html

「パワー! 聖誕祭編」(ロイハボ)
http://bleu.nikita.jp/jean/dump_renew/power-xmas.html


……というわけで、本日はシリーズもののクリスマス編です。実は昨日の更新、ハボロイは「見毛相犬」のつもりでした。でも、せっかくクリスマスなんだしもっとラブラブなのがいいかしらと、慌てて外出先からの往復の電車の中で携帯ポチポチして打ったのが「Snowy Christmas」だという(笑)とはいえ、せっかく書いたのをアップしないのは勿体ないという貧乏性で、またまた携帯で打ったのがお久しぶりの「パワー!」だったり(苦笑)もう、私の携帯、一番メール打つ相手は私のパソメールですよ。何のための携帯なんだか(苦笑)しかし、今年は忙しい忙しいと言いつつクリスマスネタを4つも書いてしまいました。少しでもお楽しみ頂けましたら嬉しいですv
でもって、今年の更新はこの間の土曜が最後になりそうです。今度の火曜は流石に厳しいかなぁ。年明けは早くて10日、遅いと14日になりそう。実家で書ければいいんですが、毎度そう言ってて書けないからなぁ。とりあえず日記だけは少しでも書こうと思っております。あと、年内に玄関は変えないと!そんな感じでお願い致しますv

以下、拍手のお返事です。

水瀬さん

ふふふ、ハボ可愛いと言ってくれてありがとうv私も最初はツリーに飾るジンジャークッキーを書く予定だったんだけど、レシピがどう見ても食用で、美味しそうだったものでつい(苦笑)それでも水瀬さんが妄想つついてくれたから続きを書けましたよvいつもいつも楽しい妄想をありがとうvv
2011年12月25日(日)   No.142 (カプなし)

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