カプなし

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2012年08月15日(水)
新・暗獣5
2012年08月12日(日)
新・暗獣4
2012年08月11日(土)
新・暗獣3
2012年08月10日(金)
新・暗獣2
2012年08月09日(木)
新・暗獣1
2012年08月07日(火)
吸血鬼14
2012年07月21日(土)
10.肩
2012年07月06日(金)
名前
2012年06月26日(火)
人工知能11
2012年06月04日(月)
吸血鬼13

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

新・暗獣5
「ハボックちゃあんッッ」
 呼び鈴の音に扉を開ければ眼鏡の奥の瞳に涙を滲ませた髭面が目に飛び込んできて、ロイは開いた扉をバンッと閉じる。だが、ドンドンと扉を叩きながらハボックの名前を大声で連呼されて、仕方なしに扉を開けた。
「ヒューズ、お前────」
「ハボックちゃんっ、どこッ?!」
 文句を言いかけたロイをドンッと突き飛ばしてヒューズは家の中に飛び込んでくる。リビングの扉を叩き壊さんばかりの勢いで開けたヒューズは、びっくりしてカーテンにしがみついているハボックの姿を見つけてパアアッと顔を輝かせた。
「ハボックちゃんッッ!!」
「ッッ!!」
 もの凄い勢いで突進してくるヒューズに、ハボックはビクッと震えてカーテンの陰に隠れようとする。だが、一瞬早くヒューズの腕が伸びて、ハボックは力任せに抱き締めてくる男に目を白黒させた。
「ハボックちゃんっ、また会えるなんてッッ!!嬉しいッ、本当に嬉しいよッッ!!」
 ヒューズは大声で喚いてハボックをギュウギュウと抱き締めながら、ハボックの滑らかな頬に髭面をこすりつける。手荒い抱擁にハボックが涙目になってロイを呼んだ。
「ろーい〜〜」
 助けを求めて伸ばされるハボックの手を見て、ロイはズカズカとヒューズに歩み寄るとヒューズの頭を拳骨で思い切り殴る。「いてッ」と頭を押さえたヒューズの腕からハボックを取り戻してロイは言った。
「いい加減にしろ、ハボックが嫌がってるだろうが」
「なにするんだ、折角の感動の再会を邪魔するなんてっ」
「感動しているのはお前だけだ」
 冷たくピシャリと言い捨てて、ロイは抱き上げたハボックを下ろすとキッチンに入る。後からついてきたハボックがロイのシャツの裾を掴むのを目を細めて見遣ると、ロイは手早くコーヒーを淹れた。
「こんなにすぐ来るとは思わなかった」
 言いながらカップをテーブルに置いてソファーに腰を下ろすロイの隣に、ついてきたハボックがよじ登ってロイにピタリとくっつく。それを見てヒューズは二人の向かいに腰を下ろして言った。
「当たり前だろう。ハボックちゃんが戻ってきたって聞いたらさ」
 ヒューズはズズッと鼻を啜って滲んだ涙を手の腹で拭う。漸く落ち着いたと言うようにソファーに身を預けてカップに手を伸ばそうとしたヒューズは、ハボックに向けていた目をハッと見開いた。
「なんでッ?」
 ヒューズは叫ぶと同時に立ち上がるともの凄い勢いでテーブルを回ってハボックの側にやってくる。ギョッとしてロイにしがみつくハボックに食いつかんばかりに顔を寄せて、小さい体を上から下までじろじろと見た。
「ハボックちゃんに尻尾がないッ!!」
「なにかと思えば喧しいぞ、ヒューズ」
 あの可愛い尻尾はどこッ?と喚くヒューズをロイは思い切り顔を顰めて見上げる。「だって」と大騒ぎするヒューズを視線で黙らせてロイは言った。
「隠しておくようにと私が言ったんだ」
「隠して?なんでっ?」
 向かいのソファーに戻って尋ねるヒューズをロイは見つめる。
「忘れた訳じゃないだろう?私がハボックを置いて家を出なければいけなくなった理由」
「あ」
 そう言われてヒューズは目を見開き、それからため息をついた。
「そうだったな」
 あの哀しい出来事を思い出しながらヒューズはハボックをじっと見る。次の瞬間フニャと表情を崩して言った。
「でもなぁ、あの尻尾が可愛かったんだよなぁ。マースくん、ハボックちゃんの尻尾大好きだったからさぁッ」
 ヒューズが体をくねらせてそう言うのを聞いたハボックがしがみついていたロイから体を離す。次の瞬間、ポポンと音がして金色の髪の間から犬耳が、シャツの裾からふさふさの金色の尻尾が覗いた。
「おお〜〜ッッ!!」
 得意そうな顔で見上げてくるハボックに、ヒューズが目を輝かせて身を乗り出す。そんな二人にロイが思い切り眉間に皺を寄せた。
「ハボック……ヒューズ!!」
 ロイはソファーの上で体の向きを変えハボックをじっと見る。黒曜石の瞳で見つめられてシュンと俯いたハボックから犬耳と尻尾が消えた。
「あーあ、折角可愛いのに」
「燃やすぞ」
 ジロリと睨まれてヒューズは慌ててカップに手を伸ばす。ズズッとコーヒーを啜るヒューズにため息をついたロイは、ハボックの頭を優しく撫でた。
「ろーい」
 撫でる手にすり寄ってくるハボックをロイは優しく見つめる。そんな二人を見ていたヒューズは「あっ」と短く声を上げた。
「そうだった、ハボックちゃんにお土産持ってきたんだよ〜」
 ヒューズはそう言ってソファーの上に放り出してあった紙袋に手を伸ばす。
「ほら、ハボックちゃん、可愛いだろうッ」
 そう言ってヒューズが広げたのは、フリフリのレースも可愛いショート丈のドレスだった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。お休み中にもかかわらず拍手もありがとうございますv

「暗獣」です。ここの髭は親馬鹿、ハボックちゃん馬鹿です(笑)ロイとハボの二人だけでも十分幸せですが、ヒューズが加わると賑やかになっていいかな、と。ロイも迷惑そうにしてますが、内心は楽しんでいると思います。これからはヒューズがくるたびハボック尻尾出していそう(笑)

仙台に来ています。目的は野球観戦(笑)楽天ではなく、相手の日ハムの応援です。いや、北海道は遠いからさ(苦笑)チケット取るのが遅くて外野自由席しかとれなかったんですが、思い切り応援団席でかえって面白かったです。先日の中日戦に引き続き応援バットを購入しましたさ!(笑)稲葉ジャンプ(稲葉の応援の時にダンダンとジャンプする。ホームの札幌ドームだと球場が揺れるらしいです)も出来たしねv私がバットを買ってきたら後ろの座席にいたオネエサンが「売ってるんですか?」って、早速買いに走ってました。やっぱ欲しくなるんですよ、あの席にいると(笑)息子とダンナは今夜も観戦に行きますが、私はホテルでまったりするつもりです。少しでもポメラ出来るといいんだが。でないと更新間に合わないよ(汗)

ところで、しょうもない話なんですが、ホテルの前に「ヌマタのタネ」っていう看板が出ていて、見る度「スマタのタネ」に見えちゃいましてね、モヤッとエロスな気分になってま…(殴)すみません、脳みそ、腐ってますね(滝汗)


以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

夏の重装備コスは危険ですね〜。タートルネックは熱籠もりそうです(苦笑)でも、萌えは年中無休ですからね。暑くても好きなものは好きと言うか、萌えに殉じるのであれば本望なのかと(笑)「暗獣」ははは、ハボに着ぐるみ、可愛いかも!結構得意そうに着ていそうです(笑)エリシアがハボックと一緒にカーテンの陰に隠れて内緒話してるんですよ。ヒューズが覗こうとすると「パパはダメ!」って言われていじけてたりしたら楽しそうです(笑)確かに取り締まる部署の人間がやってどうするという感じですね(苦笑)私的にも後者が希望ですッ!そのうちやりたいかも(爆)ジャクもの、最近すっかりご無沙汰してますね。もう書けなかったりして(苦笑)ちなみにキリバンは日付が変わる頃だったみたいです。意外と踏み抜けないのは私も経験済みですよ(苦笑)ええ?もう秋の気配ですか?東京は相変わらず暑いですよ(苦)夏バテですか、やはり体がついていかないですよね…、どうぞお大事になさって下さいね。会社で一斉に夏休みもいいですが、自分の都合に合わせてお休みも便利じゃないですか?オリンピックもあっという間でしたね。これからはまたまったり大リーグ見ながらポメラしようと思います(笑)

なおさま

わあ、暗獣ハボも可愛いと言って頂いてありがとうございます、嬉しい〜(照れ)ハボの為なら職権乱用も厭わない髭です(笑)うお、そのチョコ菓子美味しそうです!今度探してみます〜(笑)

JOEさま

うふふ、これは大佐へのエールでしょうか(爆)一応二人の関係は知らない筈なんですが、実は素知らぬ顔で掻き回して楽しんでいるような気もします(苦笑)

キリ番530000を踏みました の方

いつも遊びに来てくださってありがとうございます!「新・暗獣」も楽しんで頂けてますか?嬉しいですーvそして530000踏み抜いて下さったとのこと、ありがとうございますッ!ええと、ヒュ→ハボ←ロイのギャグちっく、お受けいたしました。ただ、ヒュ落ちって事は、どっちのカプでしょう(汗)間違ってお受けしたら拙いんでロイハボって事ですかね?すみません、阿呆で(苦)一応確認させて頂けたらと思いますので、よろしくお願いします。

阿修羅さま

あー、キリバン、どうやら日付が変わる頃だったみたいです〜。タイミング難しいですね(汗)
2012年08月15日(水)   No.228 (カプなし)

新・暗獣4
「服を買ってくるまではこれを着てなさい」
 ロイは膝をついてそう言いながらハボックに自分のシャツを着せかける。ボタンを留め、長い袖を捲ってやれば、シャツは丁度ワンピースのように見えなくもなかった。
「ちょっと尻がスースーするだろうが……まあ、夏だし、風邪もひかんだろう」
 流石に買い置きの大人用の下着を着せるわけにもいかず、ロイは言い訳するように呟く。シャツを着せて貰ったハボックが、具合を試すようにクルンと一回転すれば、ハボックの動きを追うようにシャツの陰で尻尾がクルンと回った。
「…………」
 ロイはシャツの裾から覗くふさふさの金色の尻尾をじっと見つめる。それからハボックの金色の頭に生えた犬耳に視線を移した。
「ろーい?」
 腕を組んでじっと見つめてくるロイにハボックが不思議そうに首を傾げる。組んだ腕に掴まって顔を覗き込んでくるハボックを見返してロイは言った。
「ハボック、その犬耳と尻尾だが、隠すことは出来んか?」
 そう言われてハボックが僅かに目を見開く。ハボックの空色の瞳を見つめてロイは続けた。
「お前が私が可愛がっていた犬を真似てそうなったのは判っている。だが、その格好だとまたお前をキメラと勘違いして騒ぎ立てる輩が出てくるかもしれん」
 ロイがハボックを置いてあの家を出なければいけなくなった理由。それは犬耳と尻尾を見てハボックをロイが作ったキメラと思い込み、家に押し掛けてくる連中が後を絶たなくなったためだ。あの頃ハボックは家と強く結びついていて、というより家そのものであった為家を離れる事が出来なかった。そんなハボックを強引に連れだそうとする者まで現れてハボックの命が危険に晒された為、ロイはハボックを置いて家を出なくてはいけなくなってしまったのだ。
「私は同じ事を繰り返したくない。もう二度とお前を失うような事にはなりたくないんだ。私が言っていることが判るか?」
 ロイはそう言ってハボックの金色の頭を撫でる。柔らかなその髪から覗く犬耳をピクピクとさせたハボックは、ふさふさの尻尾を大事そうに抱き締めた。
「私もお前の尻尾が好きだよ。でも、そのせいでお前を傷つけることになったり、お前と離れなければならなくなるのは嫌なんだ」
 ロイは辛抱強くハボックに言ってきかせる。尻尾を抱き締めていたハボックは、ギュッと目を粒って「んーっ」と力を込めた。
 すると。ハボックの犬耳が髪の毛に溶け込むように小さくなって目立たなくなる。よく見れば小さな獣の耳があるようにも見えるが、髪の毛だと言えばそれで通りそうだった。
 「んーっ」とハボックは尻尾を強く抱き締めて更に力を込める。次の瞬間、ポンッと音がしてハボックの手の中からふさふさの尻尾が消えた。
「凄い、上手いぞ、ハボック」
 ふぅと息を吐いてへなへなと座り込むハボックをロイは褒めて抱き締めてやる。そうすればハボックが嬉しそうにパッと顔を輝かせた。
「ろーいー」
「ありがとう、ハボック。よく出来たな」
 ロイは笑みを浮かべてハボックの金髪を撫でてやる。褒められて嬉しそうに笑ったハボックは床に手をついてうんしょと立ち上がった。だが。
「っ?」
 立ち上がったハボックがふらふらと倒れそうになる。右に左にふらつくハボックを、ロイが慌てて手を伸ばして支えた。
「お前……もしかして今まで尻尾でバランスをとってたのか?」
「ろーいー」
 ハボックが鼻に皺を寄せて唇を突き出す。むー、と下唇を突き出してハボックが不満そうにしたと思うと、ポンッとシャツの下から尻尾が現れた。
「ハボック」
 尻尾をギュッと抱き締めてロイに背を向けるハボックに、ロイはため息をつく。その小さな体を背後から抱き締めてロイは言った。
「頼むよ、ハボック。いい子だから」
 もうあんな思いは二度としたくない。そう思って頼み込むロイを唇を突き出したハボックが肩越しに見た。その瞳をロイがじっと見つめれば、ポンッと音がして尻尾が消える。ホッと笑みを浮かべるロイの腕か抜け出して、ハボックはタタタと走った。右に右にと傾げながら走って、ハボックは窓までたどり着くとカーテンにしがみつく。
「ろーいー」
 と不服そうに見上げてくる空色に苦笑して、ロイは言った。
「バランスの取り方は慣れて貰うしかないな」
 そう言ってロイはハボックに歩み寄ると金色の頭をクシャリと掻き混ぜる。そうすればハボックがハアとため息をついて肩を落とした。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、ありがとうございますv

しつこいですが「暗獣」です。感動の再会中、ハボックはマッパだったっていうね(爆)ハボックは犬耳・尻尾がないと淋しいんですが、前作で二人が離れることになった理由が理由なので(苦笑)でも、ハボック自身あの尻尾が大好きなので多分しょっちゅう生やしてるんじゃないかと思います、バランス悪いしね(笑)んで、そのたんびロイに怒られてしょんぼりするんですよ、きっと(笑)

以下、拍手お返事です。

JOEさま

うふふ、嬉しいと言って頂けてこちらも嬉しいですv髭絵落書き見せて下さいよぅ(笑)お気遣いありがとうございます。のんびりまったり書いていきたいと思いますv

なおさま

なんだか自分でも信じられないくらい日記書きまくってます(笑)おお、セロリさんのわんこハボ!そうそう、是非脳内変換して下さいねッv一匹いたら毎日楽しいだろうなぁ(笑)お仕事、お忙しそうですね。暑さが続きますからどうぞお気をつけてお過ごし下さい。

おぎわらはぎりさま

イベントお疲れ様でした。ハボロイ総なめ、凄いですね(笑)そうですね、確かに全盛期に比べたらホント少なくなりましたよ、特にロイハボ…(苦)それでもまだ鋼が好きな方がいらっしゃると思うとそれだけで元気出ますけどねvしかし、この暑い時期の軍服コスは鋼に限らず危険ですよね〜!その点エンヴィーはいいかも〜(笑)「暗獣」へへへ、ショタですよ、ショタ(笑)いいなぁ、フリフリのお洋服!可愛すぎるvvキリバン、言われて気づきました、確かにそろそろ……。ふふふ、頑張って下さいねv
2012年08月12日(日)   No.226 (カプなし)

新・暗獣3
「──── ハボック」
 懐かしい空色の瞳に見つめられて、ロイは掠れた声で小さな男の子の姿になった毛糸玉を呼ぶ。すると、ハボックが小さく震えたと思うと、ポンとまた毛糸玉に戻ってしまった。床の上をサーッと滑って毛糸玉は棚の後ろに潜ってしまう。ポカンとしてそれを見ていたロイはハッとして棚に飛びついた。
「何故だッ?おいっ、ハボック!どうしたんだッ?!」
 もう一度会えたと感動する間もなく、再び毛糸玉に戻って棚の後ろに隠れてしまったハボックに、ロイは隙間に顔を突っ込まんばかりにこすりつけて怒鳴る。何度呼んでも出てこないハボックに、ロイはため息をついて棚から離れた。
「…………もしかして怒っているのか?お前を置いて屋敷を出てしまったことを。お前を ──── 守ってやれなかったことを」
 ロイとしてはハボックを守ろうとしての行動だった。だが、ハボックからしてみれば捨てられたと思っても不思議はないかもしれなかった。
「そうか……そうだな。そう思うのが普通だな」
 ロイはそう呟いてドサリと椅子に腰を下ろす。力が抜けてしまったように椅子に沈み込んでいると、毛糸玉が棚の後ろから顔を出した。毛糸玉はススス、スススと床を行ったりきたりする。時折小さく縮こまって震える様子を見ていたロイは、ふと浮かんだ考えに眉を寄せた。
「ハボック、お前────もしかして、恥ずかしがってるのか?」
 そう尋ねれば毛糸玉がポンと跳ねて子供の姿になる。タタタと駆けてカーテンの陰に飛び込んだハボックの、カーテンからはみ出た尻尾がクルンと内巻きに巻いているのを目を見開いて見つめていたロイは、ゆっくりと立ち上がった。
「ハボック」
 そう呼びかけながら近づき、カーテンをめくる。そうすれば恥ずかしそうに見上げてくるハボックと目が合った。
「おいで」
 にっこりと笑って言えば、ハボックが腕を伸ばしてくる。その手を引き寄せて、ロイはハボックを抱き上げた。
「おかえり、ハボック……もう一度会えて、本当に嬉しいよ」
 目を細めてそう告げれば。
「ろーい」
 ハボックが答えてロイの首にしがみついた。きゅううと精一杯の力でしがみついてくるハボックを抱いて、ロイは窓辺に近づく。すると真夏の光をすり抜けるようにして爽やかな風が吹いてきた。
「ハボック」
 ポンポンと背中を叩いて呼ぶと、ハボックが顔を上げる。ロイの視線に促されるように、窓の外へと空色の視線を向けた。
「ろーいー」
 空の色を映す瞳で雲を見上げ、にこにことロイに笑いかける。そんな様を見ているだけでうんざりするようだった暑さも気にならなくなってくるから、人間なんて勝手なものだとロイは苦笑した。
「ろーい?」
「なんでもないよ、ハボック」
 ロイはそう言って笑うと、嬉しそうに夏の青空を見上げた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになります、嬉しいですvv

なんか今週はやけに真面目に日記を書いているなぁ(笑)でもそろそろ力尽きそう(苦笑)
そんなわけで「暗獣」です。いつものまったり話に行くまであと2つ3つ書きたい話があるので、それまではちょっと続けて書いてしまいたいなと思っています。でも、間に髭やら身体お題やら挟むかもだけど(笑)

そうそう、一応夏休みの予定をちょっと。
14〜16日は旅行で不在です。なので14日の更新はお休みになります。それから21〜28日は帰省なので、25日(土)の更新はお休み、21日と28日は……どうしようかなぁ。14日も休みなのでこの両日を休むと火曜は三週連続で休みになってしまう……。むーん。どっちか、実家に帰る前か帰ってきてから更新出来たらしたい……。ちょっと頑張ってみます。日記は旅行中も含め、書くタイミングがあったらアップする予定です。そんな感じで夏休みはよろしくお願い致します。

以下、拍手お返事です。

なおさま

えへへ、久しぶりの「ろーい」喜んで頂けて嬉しいです。大好きと言って下さって幸せです。これからもほっこりな二人をお届け出来るよう頑張りますねv
2012年08月11日(土)   No.225 (カプなし)

新・暗獣2
「おいっ、隠れてないで出てこい!」
 ロイは黒い毛糸玉が潜り込んだ棚の後ろを覗き込んで言う。だが、返事は勿論何かが動くような気配もせず、ロイは顔を壁に押し付けて必死になって壁と棚の隙間を覗いた。
「くそっ、よく見えんな……、おい、まだそこにいるんだろう?」
 もしかして反対側の隙間から出て行ってしまったりしていないだろうか。ロイは棚の周りをウロウロしては隙間を覗き込む。どうしたら出てきてくれるだろうと考えて、ロイはハッと目を見開いた。
「そうだ、クッキーを」
 初めてあげたのはクッキーだった。そう思ったものの次の瞬間肩を落とす。
「ダメだ、クッキーなんて今家にないぞ」
 あげる当てのないクッキーなぞ家にはない。どうしようとウロウロしたロイはポンと手を叩いた。
「あれだ、あれがあった!」
 ロイは大声で言ってクローゼットを開ける。ガサガサと中を探して小さな箱を取り出した。
「よかった、あった」
 ホッと息をついて蓋を開ければ中には錬金術に使うために集めていた鉱石が入っている。以前住んでいた屋敷を出る時に持ち出した数少ない物の一つであったその箱から綺麗な空色の鉱石を取り出すと、ロイはそれを手に棚に近づいた。
「ほら、綺麗だろう?出てきてくれたらこれをやるぞ」
 棚の側に膝をついたロイは手のひらの上に鉱石を置いて言う。向こうからよく見えるよう、だが棚の陰から出てこなければ触れない微妙な位置に手を差し出して、ロイは相手の動きを待った。
 何の物音も何の動きもないまま数分が過ぎる。もしかして自分は何もいない所に話しかけているのではないか、もしかしたらさっき見たと思った物は夏の暑さが見せた幻だったのではないかとロイが思い始めた時。
 棚の後ろから小さな毛糸玉が顔を出す。ハッとしてロイが見つめる先で、真っ黒な毛糸玉はロイの手の上を覗き込むようにうにょんと伸びたり縮んだりした。
「綺麗だろう?大丈夫だ、出ておいで」
 ロイは毛糸玉を怖がらせないよう優しく囁く。そうすれば毛糸玉はスス、スススと少しずつロイの方に寄ってきた。辛抱強く待っていると毛糸玉はロイの手のすぐ側までやって来て鉱石を覗き込む。ロイの様子を伺うようにうにょんと伸びて、それから鉱石に覆い被さるようにロイの手のひらに乗った。もぞもぞと動いて毛糸玉は鉱石を抱き込むとロイの手のひらから滑り降りる。ロイはそんな毛糸玉の動きをじっと見つめていたがそろそろと手を伸ばすと柔らかい毛糸玉の体を撫でた。ロイが触れた途端ピクンと震えた毛糸玉はしおしおと小さくなる。そのまま萎んで消えてしまいそうに見えて、ロイは思わず声を張り上げた。
「ハボック……っ」
 今ここにいるのがあのハボックなのかロイには判らない。だが、この毛糸玉がハボックが大好きだった天使から出てきた事で、ハボックと全く関係がないとは思えなかった。
「お前はハボックじゃない、のか?」
 囁くように尋ねるロイを毛糸玉がじっと見つめる。萎んだ体をロイがそっと撫でてやれば、毛糸玉が喜ぶように震えてムクムクと大きくなった。そして。
 次の瞬間パアッと明るい光が毛糸玉を包む。
「ろーい」
 光が消えた後に現れた小さなハボックが、空色の瞳を輝かせてロイを呼んだ。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。なんだか拍手を沢山ありがとうございます。凄く励まされてます、嬉しいです〜v

拍手いっぱい貰っていい気になりました、「暗獣」です(笑)ああ、久しぶりだなぁ、「ろーい」って。やっぱり書いてて楽しいです。読んで下さる皆様にも楽しいと思って頂けたらとっても嬉しいです。

以下、拍手お返事です。

髭の日のロイさん達想像して の方

おお、どんな落書きをされたのでしょう。私は絵が描けないのでお絵かき出来る方は尊敬しちゃいますv見せて頂きたいなぁ(笑)黒いモコモコ、またよろしくお付き合いお願いしますねv

香深さま

えへへ、ただいま!です。嬉しいと言って頂けてこちらも嬉しいvとりあえずハボックになりました(笑)続きもお楽しみ頂けますようにv「掌」そうか、そんなイメージが…。やはり人それぞれイメージがあるものなんですね。ハボックの大きな掌でえっちく触ったりしたらちょっとドキドキしそうですv「指先」いや〜ん、ハボの心まで絡め取る大佐の指先!エロ素敵ですッv「セレスタ」ふふふ、いいでしょう、秘書(笑)ああいうの書くの大好きなんです(爆)らぶいロイハボは勿論好きですが、そこまでに色々紆余曲折してハボックが辛いのが好きなものでハボにもロイにも余計な苦労をかけている気がします(笑)でも多分大丈夫v続き、ありがとうございます、ゆっくりボチボチ進めます、お気遣い嬉しいですv香深さまもお体お気をつけてお過ごし下さいv

なおさま

うふふ、こちらこそ喜んで頂けてありがとうございます。早速「ろーい」と言わせてみました(笑)続きもどうぞお楽しみくださいますようv

おぎわらはぎりさま

ただいま〜ですvふふふ、確かにイメージとしては「はぼっく」とひらがな表記が似合うかもですね。初日はいかがでしたか?ガッツリお宝ゲット出来ている事をお祈りしていますv

しあんさま

ありがとうございます〜vうふふ、ヒューズには邪魔されてもいいんですね(笑)またほのぼのな二人を書いていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお付き合いお願いしますねv

風汰さま

はい、ではキリリクでお受けしますね。書くのはちょっと先になってしまいますが、必ず書きますので暫しお待ち下さいませvおお、母校からメダリスト!それは凄いですねッ!!甲子園も見てますよ〜。プロ野球選手に比べて細っこいなぁ、でも高卒ルーキーとかって結構ガタイいいのに、あと数年もすると育つのかしらとか、邪な目で見ております(爆)
2012年08月10日(金)   No.224 (カプなし)

新・暗獣1
「暑い……」
 窓辺に置いた椅子に腰掛けて本を読んでいたロイは、視線を上げてそう呟く。開け放った窓からはそよとも風は入ってこず、直接陽が射さないだけで外と全く気温の差がない室内に、ロイは手の甲で額の汗を拭った。
「水でも撒くかな」
 二階の窓から見下ろした庭の木々は、連日の暑さで萎れかかっているように見える。水に触れれば少しは涼しくなるかもと、ロイは本をテーブルに置くとゆっくりと立ち上がった。一階に降り庭に続く扉から外へ出る。カッと降り注ぐ夏の陽射しに、ロイは腕を翳して目を細めた。
 庭の片隅にある水道に近づくとホースを繋いで蛇口を捻る。長いホースを水が走り抜ける感触がして、ロイが手にした先端から生温かい水が出てきた。そのまま少し待てば冷たくなった水を、ロイはホースの先を潰すようにして庭に撒く。サーサーと降り注ぐ水を見ていれば、不意に小さな姿が水にじゃれる光景が浮かんでロイは目を見開いた。金色の尻尾を振って楽しそうに庭を駆けたと思うと、ロイを振り向いてにっこりと笑う。その唇がたった一つ覚えた言葉を紡ごうと口を開いた次の瞬間、吹いた風が幻を掻き消した。
「ハ ────」
 呼びかけようと言いかけた言葉をロイはグッと飲み込む。サーサーと撒き散らされる水をじっと見ていたロイは一つため息をつくと、水を止めホースを巻き取って庭の隅に置き家の中に戻った。
「ちっとも涼しくならんな」
 昔水まきした後はすっきりと涼しくなってのんびり昼寝をしたのにと、ロイはため息をつくと本に手を伸ばした。

 この家に住む前、ロイは古びた屋敷に住んでいた。叩きつけるように軍に退役届けを出したロイが飛び込んだ不動産屋で見つけたその屋敷は、幽霊が出るかもと噂がたつほど長いこと誰も住む者もなく放置されていた。どこでも構わないと買って住み始めたその屋敷で、ロイはそれに出会ったのだった。
 ロイがそれの存在に気づいたのは屋敷に住み始めてすぐのことだった。ロイの様子を伺うようにちょろちょろと部屋の片隅から覗いていた黒い毛糸玉の姿をしたそれに、ロイはクッキーを置いてやった。少しずつ少しずつ互いの存在に慣れ始めた時、洗濯機の中に落ちて洗剤にかぶれたそれをロイが助けてやるという事件が起きた。その時ロイの写真を見たそれが犬耳と金色のふさふさの尻尾をつけた男の子の姿を取り、そして。
 ハボックと名付けられたそれとロイは古びた屋敷で静かに楽しく暮らすようになった。錬金術師であったロイが心に負っていた深い傷を小さなハボックは癒してくれた。二人きり古びた屋敷で楽しく季節を過ごした幸せは、だが長くは続かなかった。ハボックの存在を知った軍の関係者がハボックをロイが作り出したキメラと誤解し、屋敷に押し寄せてくるようになったからだ。ハボックを守るためハボックを置いて屋敷を出て身を隠したロイの耳に屋敷が火事で焼け落ちたと知らせが入ったのは、ロイが屋敷を出て一ヶ月を過ぎた頃だった。

「暑いな」
 再び本を読み始めたものの、あまりの暑さにロイはため息をついて本から目を上げる。本を置いて立ち上がると、棚に近づき抽斗から天使の形をした小さな金属片を取り出した。
 それはロイが焼け落ちた屋敷の跡で見つけたものだ。ハボックが大好きだった天使の時計に使われていた飾りで、正時になる度音楽に合わせてくるくると可愛い踊りを踊っていた。天使の踊りを見ながらフンフンと調子っぱずれの鼻歌を歌っていた小さな姿が思い浮かんで、ロイは天使の飾りをギュッと握り締めた。
「結局私はなにも守れなかったな」
 ロイは手の中の堅い感触を感じながら呟く。錬金術師としての力を使って守りたいと思ったものは業火の向こうに消えた。己の心を癒してくれたたった一つの小さな命さえ結局は守れなかった。
「私は」
 言いかけて何を言うべきか判らず手の中の飾りを強く握れば、その堅さに拒絶と非難を向けられている気がしてくる。くしゃりと顔を歪めたロイの手の中で、折れ曲がりそうになった天使がピキンと小さな悲鳴を上げた、その時。
 モコ。
 モコモコ。
「うわッ?!」
 ロイは握り締めた指の隙間からなにやら黒いものが出てきた事に気づいて声を上げる。なんだと開いた手の上で、天使の飾りから湧き出るようにモコモコと黒い塊が出てきたと思うと。
 ポン!
 小さな黒い毛糸玉が天使の飾りから飛び出した。
「な……ん……」
 まじまじとロイが見つめる先で、床に落ちた毛糸玉は伸びをするように伸びたり縮んだりする。それからロイに見つめられている事に気づいたそれは、後ずさるようにスススと床を滑って逃げた。
「待てっ」
 慌ててロイが追いかければ、それは棚の後ろに潜ってしまう。ロイは壁に顔を擦りつけるようにして棚の後ろを覗き込んだ。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます、ありがとうございますv

今日はハボックの日ですねっvそんなわけで(?)モコモコ毛糸玉くんに帰ってきて貰いました〜。いや、五月に「暗獣」の最終回を書いてからずっと新シリーズを書きたかったのですが、流石に切欠が(苦笑)あー、やっと始められてよかった(笑)また、まったり話にお付き合い頂けたら嬉しいですv

以下、拍手お返事です。

なおさま

ふふふ、猫髭(笑)でも自分で錬成して猫髭じゃああまりにお間抜けなので(笑)髭ハボ!そりゃあ、ヒューズがいたら押さえつけてでも剃っちゃいますよ!!ハボックに髭なんて有り得ねぇッ!!(←髭ハボ嫌いらしい)ハボックはやっぱりツルンがいいです(笑)

おぎわらはぎりさま

覚えてましたよ〜(笑)ネタをありがとうございますvええ、きっと中尉は誰を見ても無表情で仕事をこなしていくと思います。そして元祖・髭(笑)はお腹が捩れるほど大笑いすると思います。ハボに呆れられ、中尉には冷たい目で見られながらヒーヒー腹抱えて笑ってそう(笑)ここ数日朝が涼しいですね。でもまだ暑さは続くようなのでもう少し頑張りましょう。
2012年08月09日(木)   No.223 (カプなし)

吸血鬼14
Alucard14

「やまないっスね」
 ハボックは窓の外を見てため息混じりに呟く。専属のシェフになってくれと言うロイの申し出を断って帰るとハボックが告げた直後から降り出した雨は、三日たってもまったくやむ気配がなかった。
「空の水が全部なくなっちまうんじゃねぇの?」
 思わずそんな心配をしたくなるほどザアザアと降り続く雨にハボックが呟いた時、背後から面白がるような笑い声が聞こえた。
「マスタングさん」
「空の水が全部なくなったらやむかもしれんな」
「そこまで待ってらんないっス」
 もう随分と長いこと店を休んでしまっている。連絡を入れようとかけようとした電話は悪天候の影響でどこかで回線が切れてしまったらしく、ハボックは苛々しながら日々を過ごしていた。
「焦っても雨はやまんよ」
「それは判ってるっスけど」
 ハボックは答えてため息をつく。見ていればやむとでも言うかのように窓から離れようとしないハボックに、ロイは近づくと言った。
「ほら、そんなところで立っていても仕方ないだろう。お茶でも飲もう」
「あ……はい」
 優しく微笑むロイに手を取られて、ハボックは窓から離れる。促されるままソファーに腰を下ろせばバルボアがハボックの前に湯気の上がるカップを置いた。
「どうもありがとう」
 ハボックは無表情な男に礼を言う。だが、バルボアは何も答えず軽く会釈すると部屋を出ていった。
「いただきます」
 ハボックは呟くように言ってカップに口を付ける。そうすれば口内に広がる薔薇の香りが苛立つ気持ちを宥めるようで、ハボックはうっすらと笑みを浮かべた。
「オレ、このお茶好きっス」
「そうか?」
「薔薇のいい香りが気持ちを落ち着けるっていうか……どこのお茶っスか?」
 売ってたら買いたいなと言うハボックを見つめてロイが言う。
「これは我が家オリジナルのブレンドだよ。庭の薔薇の花びらを乾燥させて茶葉に混ぜてるんだ」
「へぇ、そうなんスか」
 言われてハボックは驚いたように目を見開いた。改めてカップに鼻を寄せて思い切り香りを吸い込む。
「庭の薔薇なんだ。じゃあどの薔薇を使うかで少しずつ香りも変わるんスね」
「そういうことだな」
「あ、でも」
 と、ハボックは心配そうに窓の外へ目を向けた。
「この雨じゃ薔薇が心配っスね」
「なに、心配はないよ。こんな雨はしょっちゅうだからな」
「えっ?そうなんスか?」
 まるで何でもないことのように紡がれた言葉にハボックは驚いて腰を浮かす。そんなハボックをロイはじっと見つめて言った。
「そうと判っていたらここには来なかったか?雨に閉じこめられてしまうかもと判っていたら」
「えっ?いや、そんなことは……」
 聞かれてハボックは慌てて首を振る。ポスンとソファーに腰を下ろして言った。
「マスタングさんにオレが作ったの食べて貰いたかったっスから、来てよかったっス」
「そうか、なら良かった。まあ、いつもの雨ならそろそろやむさ。お茶でも飲んでのんびり待ったらいい」
「はい」
 にっこりと笑ってカップに口を付けるハボックを、ロイはうっとりと見つめていた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございますv拍手もとっても嬉しいですvv

ちょっと間が空きましたが「吸血鬼」です。なんだかんだで四つも吸血鬼話書いてて、いい加減話が交錯しそうだよ(苦笑)でも、楽しいからいいや(自己満足)

昨日のハボロイの日には拍手を沢山ありがとうございました!淋しくお祝いせずにすんで嬉しかったです〜vそしてリクもありがとうございます!いや、今年あたりは本当にリクないんじゃないかと思っておりましたので、喜びも一入でした(笑)頂いたリクは以下の通りです。

no.85 花火を見ながらラブラブなハボロイ。二人手を繋いで真っ赤になるロイ
no.86 ハイムダール国物語の設定で親睦目的の為カウィルに里帰りする話
no.87 裏商売をしているハボとそんなハボに一目惚れしたロイ。
    ロイがハボックを軍に引き入れ最後はハッピーエンド。R指定で

どれも面白そうなリクですーvふふふ、嬉しい〜v今書いているのが終わり次第頑張って取り掛かっていきますので、今少しお待ち下さいね。

そうそう、前回火曜日の更新で「初回衝撃」が終わったのでロイハボはキリリクに取り掛かろうと思っていたのですが……。すみません、モチーフになる「人魚姫」読んでから考えますのでもう少しお時間下さい(汗)まるっとお話をなぞるのは無理ですが、やはり話読まずに書くわけにいかないので……。その間繋ぎというわけではありませんが、pearlに放り込んだままずっとcoming soonになっていた「親友疑惑」をアップします。これ、書き終えたまま放置してあったんですが、見てみたら2007年8月に書いたヤツだった、5年も前じゃん(爆)読み返したら昔の私が垣間見えて凄く恥ずかしかったんですが、今更書きなおすのもなんなので多少訂正加えただけでそのままアップします。一応五章で完結の予定です。恥ずかしいけどあまり突っ込まずに楽しんで頂けたら嬉しいですー(汗)

以下、拍手お返事です。

JOEさま

ハボロイの日、楽しくお過ごしになりましたか?やはりハボロイの日だと思うといつも以上にドキドキしますよねv

りみ吉さま

こんにちは、はじめまして。いつも遊びに来て下さってありがとうございます。そしてこのたびはリクもありがとうございます!わーい、ハイム〜vこのお話、自分的にもすっごく楽しんで書いていて気に入っている話なのでリクして頂いて凄く嬉しいですvほのぼのラブにするか事件が起きるかはもう少し考えますが、頑張りますのでよろしくお願いしますねv

こんな接触は初めてです の方

いつも遊びに来て下さってありがとうございますvそしてリクもありがとうございますー!ありがたく承らせて頂きますv裏商売……どんな商売させようかしら(笑)おお、久しぶりのR指定ご希望!久しくハボロイエロから遠ざかっているのでちょっぴり心配ですが頑張らせて頂きますね。お仕事の息抜きになっているのならとっても嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願い致しますv

風汰さま

お久しぶりです〜vええと、流石にハボロイの日にロイハボリクはちょっとかも〜(苦笑)でも、風汰さま、だいぶ前に50万ニアピン踏み抜きでリクお受けすることになってませんでしたっけ?たしかまだリク頂いてないと思いましたので、よろしければそちらでお受けしますけどどうでしょう?私も誘いうけしつつ主導権を握られているハボック書きたいですし!(笑)もしよろしければそんな感じでリク受けさせて下さいませv

おぎわらはぎりさま

おお、七夕祭りだったんですね。楽しそうですーv斜め度合い、あれくらいなら何とか(笑)頑張って書かせて頂きますねv「鈍騎士」あはは、確かに据え膳ですね、とりあえず可愛らしくキスまでにしておきました(笑)ああ、熱中症は本当に怖いです。何年か前の夏コミは本当に暑くて、東から西への通路が冗談抜きで死ぬほど暑かったのを覚えています。列が密集してて全然動かないの。私はたまたま端にいたのでよかったですが、あれ、列の真ん中辺りにいたら確実に熱中症になってたと思いますよ。どうぞ気をつけてお出かけ下さいね。
2012年08月07日(火)   No.221 (カプなし)

10.肩
身体の一部で20題 10.肩

 弾けるような笑い声が聞こえて、公園を歩いていたロイは足を止めて振り返る。そうすれば父親に肩車されてはしゃぐ子供の姿が目に入った。
「肩車かぁ、子供の頃親父に強請りましたよ」
 ロイが足を止めたことに気づいたハボックが、同じように振り向いて言う。懐かしそうに目を細める横顔を見つめれば、ハボックがロイを見て言った。
「うちは兄弟が多かったから肩車して貰うのも競争で。誰が最初にして貰うかでいつもケンカしてたっスよ」
 そう言うのを聞けば金髪の男の子が父親の肩を取り合う姿が目に浮かぶ。クスリと笑ってロイは、肩車する父親の頭を抱え込むようにして話しかけている男の子を見て言った。
「私は肩車なんてして貰った記憶はないな。意外と怖がりだったんだ」
 肩の上に乗って立ち上がるというのがちょっとな、とロイは眉を顰める。それでも楽しげな親子の様子を見ていれば、ほんの少し羨ましそうに言った。
「でも、あんな風に楽しそうなのを見るとやって貰ったら楽しかったかもとも思うよ」
 楽しげな親子をそのままにロイはゆっくりと歩き出す。そうすればハボックが後からついてきながら言った。
「してあげましょうか?」
「はあっ?」
「肩車。今やっても結構楽しいと思うっスよ」
 ニコニコと笑って言う男をロイはまじまじと見つめる。それから呆れたようなため息をついて言った。
「何を言い出すかと思えば、お前、馬鹿だろう。いい年した大人が肩車して何が楽しいもんか」
「そんな事ないっスよ。やってみりゃ判ります」
 そう言って手を伸ばしてくるハボックからロイは後ずさって逃げる。
「大体お前、幾らお前より軽いとは言え大の大人を肩車なんて出来る訳ないだろうっ」
「でも演習でオレよりデカいヤツを担いで走ったりしてるっスから」
 要は持ち上げるコツとタイミングっスから、とハボックはニッコリと笑う。
「大丈夫ですって。絶対落としませんから」
「いや、だかな。持ち上げられる、られないと言う以前にだな」
 大人が肩車なんて恥ずかしいじゃないかと喚くロイに構わず、ハボックはロイの腕を引いた。
「いいからいいから」
 グイと引いて後ろを向かせるとロイの脚の間に首を突っ込む。
「わわわッ!」
 半ば強引に肩の上に座らさせられたと思うと、ふわりと浮かび上がる感触にロイは金色の頭にしがみついた。
「大佐ァ、大丈夫っスから顔上げて」
「え?」
 もみくちゃに頭を抱え込まれながらもハボックが頭上のロイに言う。その声に恐る恐る顔を上げたロイは見下ろす景色に目を見開いた。
「どうっスか?結構気持ちいいっしょ?」
 ハボックが言うとおり人の頭より高い位置にいれば何だか吹き抜ける風も違う気がする。背筋を伸ばして上を見れば近くなった梢に小さな花が咲いているのが見えた。
「確かに気持ちいいな」
「でしょ?」
 上から降ってきた声にハボックは笑って歩き出す。ぐらりと揺れて、慌てて金の髪を鷲掴んでバランスを取ったロイは、何だかワクワクして言った。
「ハボック、右だ、右。枝に鳥が止まってる」
「え?右っスか?」
「そっと近付けよ、そっとな……あっ、逃げた!ハボック、あっちだ!」
「えーッ、あっちってどっち?」
 身を乗り出すようにしてあっちだこっちだと指示を出すロイの声に従って、ハボックは公園を走り回る。すっかり子供に戻った二人が上げる笑い声が青空に吸い込まれていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、ありがとうございます〜v

身体お題10個目「肩」です。馬一人騎馬戦状態(笑)一応ロイハボでもオッケかと思ってカプはつけませんでした。しかし、ハボの上に肩車したら相当高そうだなぁ、ちょっと怖いかも(笑)

ところで、今日でハボロイ拍手リクの「見毛相犬2」が最終回ですー。でもって、次回からは最後に残っていたリクに取り掛かってハボロイリクはとりあえず全部とっかかる事になりまーす、よし、ここまで来たぞ!んで、今年のハボロイの日ですが、今年は特に素敵企画にお邪魔する予定もないのでハボロイの日限定で拍手リク開けようかなぁと。まあ、最近のサイトに来られる方の傾向を見ているとハボロイリク開けてもリクこないんじゃないかと言う気がしなくもないんですが、しかも今年のハボロイの日は月曜だしな〜(苦笑)まあ一個もなかったら地味に一人でハボロイの日をお祝いすることにして、一応そんな予定しております。まだ先の話ですが、それまでにネタ思いついてリクしてやろうと言う方いらっしゃいましたら、お待ちしておりますのでよろしくお願い致します。

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

あはは、ダメなオトナ大好きですよ、でも履歴は消してきて下さいね〜(笑)おお、全社員でのアイスタイム!なかなか壮観な光景ですね、社長さん、素敵v昨日今日と凄く涼しくて楽ですが、まだまだ暑さは続くんですよね……。お互い無理せず頑張りましょう〜(苦笑)ふふ、おぎわらさまは髭イチオシな感じですね(笑)いやあ、そんなJリーガーいたらガン見しちゃいますv「商品目録」更に上を行く妄想……頑張りますッ(爆)「井筒」そうそう、ハボならやっぱりバスケかなぁって。でもルール全然知らないんですけどね(爆)まだ野球とかサッカーとかアメフトの方が判る気が。小さい時からしっかり躾ておけば大型犬になってからも大丈夫(笑)オリンピック、一味違う楽しみ方でエンジョイしましょうv

ヒューズの嫉妬がメラメラと燃えてますね〜 の方

考えてみれば勝手な思い込みで嫉妬されて酷い目にあわされるハボっていい迷惑かもですよね(笑)そうそう、気づいてもやっぱりヒュは鬼畜だと思います。デフォだから(爆)
2012年07月21日(土)   No.214 (カプなし)

名前
「あーッ!!もう無理ッ!!ぜんっぜん覚えらんねぇッ!!」
 机に座ってブツブツと言っていたハボックが、頭を抱えて大声を上げる。椅子の背凭れに背を預けてぐったりとするハボックに、ブレダが苦笑した。
「おい、諦めるなよ、ハボック」
「んなこと言ったって」
 椅子に寄りかかったままハボックはブレダをチラリと見る。ハアとため息をついて言った。
「無理。これ、人間の名前じゃねぇだろ」
「お前、それ相手の前で絶対に言うなよ」
 失礼な事を口にするハボックをブレダが眉を顰めて諫める。今ハボックたちは警護を担当することになった来週イーストシティを訪れる要人たちの名前を頭に叩き込んでいるところだった。
「大して難しくもないだろうが、こんな名前」
「えーっ?そうか?すっげぇ覚えにくいじゃん!」
 ハボックはガバリと体を起こして喚く。
「なんだ、このアブ……アブドゥルゥ……ハムおばさん?」
「アブドゥルサラミ・オバサンジョ」
「覚えらんねぇーッ!!」
 ブレダがサラリと名前を口にするのを聞いてハボックはバタッと机に突っ伏した。
「大体名前が長すぎんだよ。マーウイヤ・ウルド・モハメド・シディ・ハイダラって、幾つ名前使いたいんだ。そうかと思うと「ン」から始まる名前とかあるし!」
 有り得ないとハボックが喚いていると、執務室から出てきたロイが丸めた書類で金色の頭をポカリと叩く。大袈裟に痛がって頭を押さえるハボックにロイは言った。
「そういう失礼な事を言うんじゃない。ちゃんと覚えてきっちり警護しろ、いいな」
「覚えなくたってミスターA、ミスターBでいいじゃん」
「お前、そう言って相手のことを呼ぶ気か?」
 向こうにゃ通じんと睨まれてくしゃんと顔を顰めるハボックを見てブレダが笑う。
「大佐、コイツ学生時代、歴史はからきしダメでしたから」
 ハードル高いと思いますよ、とブレダが二十名からの名前が連ねられた書類をヒラヒラとさせて言えば、ロイがフムと腕を組んで考えた。
「判った、来週までにその書類にある名前を全部覚えたら私の家の戸棚から好きな酒を持っていっていい」
「マジっスかッ!!」
 ロイの言葉にハボックが飛び上がるようにして立ち上がる。
「ほんとッ?どれでもいいんスかッ?!」
「ああ、どれでも好きなものを持ってけ」
「ウオオッッ!!」
 頷くロイにハボックが雄叫びを上げてブレダの手から書類を引っ手繰った。
「後になってやっぱなしはダメっスからねッ、大佐!」
「そんなことは言わんが」
 ハボックの駄目押しに答えたロイがニヤリと笑う。
「そうだな、お前だけじゃ不公平だ。この中で一番早く名前を覚えた奴に好きな酒を進呈しよう」
「ええッ?!」
「お、じゃあ俺がハボより先に覚えたら俺が酒貰っていいんですか?」
「そう言うことだ」
「わあ、じゃあ僕も頑張ろう」
「私も大佐の酒なら欲しいです」
 ロイの言葉にフュリーもファルマンもやる気を見せて書類に手を伸ばす。
「言っておくがやるのは一人だけだからな」
「そんなッ!!オレが絶対不利じゃんッッ!!」
 喜んだのも束の間酒を貰えないという危機に、必死に救済策を訴えるハボックをそのままに、ロイはハハハと笑って司令室を出ていってしまったのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、嬉しいですv

今息子は7月考査の真っ只中で「世界史、カタカナばっかで覚えられん」と唸ってるんですが、「三頭政治ってなんで二回もあるわけ?五賢帝時代ってなんだよ、一人で治めろってのッ!」と喚いているのを聞いた時には思わず笑ってしまいました(苦笑)ゲームの武器やらキャラクター名とかなら幾らでも覚えてんじゃん、その勢いで覚えたら?って思うんですがね。ハボも名前覚えんの苦手そうだなぁって(笑)

それにしても気分が更新に向かないというか、いやまあ、もう明日の分は書き上げたので問題はないのですが、なんとういうか作業系がしたいなぁと。ぶっちゃけサイトの改装がしたいわけなんですが、そんな余裕は流石にないので仕方ないから「dump renew」ページを整理しました。髭と豆関係のをそれぞれ独立させ、「人工知能」とか「暗獣」とか、完結・継続中とも日記連載は上の方に持ってきました。いや、そうしないともう「吸血鬼」とか下の方に埋没しちゃってるから。それだけ放置しているともいいますが(苦笑)んで、髭関連は「alexandrite」豆関連は「citrine」に格納してtextページにリンク貼りました。ハボロイとロイハボが「diamond」「pearl」なので宝石名にしようと思いまして。緑なら「emerald」を使いたいところなんですが、以前出した無配本の「babble babble」のカプなし版を「emerald」にしちゃったので混乱を避ける為に「alexandrite」で。色が変わるのがかえってヒュっぽいかなと。「citrine」は黄色い石の中から選びました。まあ、もしかして変えるかもですがとりあえずこれで。中身はそんなに増えないと思いますがね。他も改装したいなぁ。でもそれ始めたら更新出来ない……。いつも変わり映えのないサイトでスミマセン。あ、そうそう髭部屋に独立記念で書き下ろし一本入れときました。ご興味おありでしたらどうぞーvちなみにアップは明日の更新に合わせてです(笑)

以下、拍手お返事です。

おぎわらはぎりさま

お返事おそくなりました。「金緑石」髭、黒いのがうちのデフォっスかね(笑)マッキー極太、思わずどんくらい太いのかHPで調べちゃいました(笑)「菫青石」両方のバージョン読んで下さってありがとうございますv確かにこれのハボは一番ピュアかもしれませんね。是非「treasure」に格納されてます亮水瀬さんの「MEMORY」もご一読下さい。「Another ending」の続きでとても素敵なお話です。「チョコっとバレンタイン」ロイのホットチョコでハボのザッハトルテ食べたらすんごい甘々な気分を味わえると思います(笑)「凌霄花」いやあ、あて馬って、ロイハボなりハボロイなりで他の男が絡んだらみんなある意味あて馬ですよ(苦笑)あとリザたちは無職になってないと思いますよ。所長いなくても多分探偵事務所は継続していくと思うので。お父様=ブラッドレイ!それは思ってもみませんでした(笑)
2012年07月06日(金)   No.207 (カプなし)

人工知能11
「人工知能」 まとめ読みリンクはこちら → 

 暑くもなく寒くもなく、人にとって快適とされる室温と湿度に保たれた部屋の中、シュンッと微かに空気が震える音がしたと思うと金髪の青年が姿を現す。よく見れば彼の向こうに部屋の景色が透けて見えて、その青年が生きた人間ではないと判った。
 彼──ハボックはロイが作り出した人工知能だ。その道のスペシャリストであるロイが己の居住の管理システムとして作ったシステムだった。単なる管理システムの筈のHAVOC08に感情というバグが生まれ、ハボックとなったのはいつのことだったのだろう。それはハボック自身にすら判らないことで、己の存在に気づいた時ハボックはロイの事が好きで好きで堪らなかった。もしかして好きという感情そのものがハボックであり、その感情が消えてしまえばハボックという存在も消えてしまうのかもしれなかった。
 ハボックはロイの為に彼が住まう空間を快適に整えてやる。外が茹だるような暑さの時も、凍えるような寒さの時も、雨の日も晴れの日もハボックはロイが快適に過ごせるよう家の中を整えた。ロイが疲れて帰ってくれば、膨大なデータの中から彼の体調に合わせて適切な食事を選んで調理し、快適な睡眠を得るための環境を整えた。ロイがゆったりと風呂に入りたいと思えば一番疲れをとるのに最適な湯温の風呂を用意し、眠りたいと思えばすぐにベッドを用意した。来る日も来る日もハボックはロイの事だけを考え、ロイだけがハボックの世界の全てだった。
「大佐……」
 ハボックは青いガラスに囲まれた部屋の窓から外を見下ろす。ロイは朝から東方司令部に出かけており、帰りは夜遅くなる筈だった。出かけていくロイをハボックはこのガラスの内側から見送るしかなく、ロイの帰りをただただ待つことしか出来なかった。
「こんなガラス、なくなっちまえばいいのに」
 己の中心部であるコンピューターの基部はこのガラスの内側、奥深くに大切に護られている。今、HAVOC08の力が及ぶのはこの狭い家の中に限られているが、もし、このガラスの向こう、イーストシティの、延いてはアメストリスの地下を巡る様々なシステムを支配する事が出来たら、そうしたら。
「アンタをオレだけのもんに出来る……?」
 ハボックはそう呟いて己の手を見つめる。ロイを抱き締める腕を持たない己の体。この国の全てを支配したら、いつかロイを抱き締める事が出来るだろうか。
「大佐……好き」
 そう囁いて苦しげに己の体を抱き締めた青年の姿が、シュンッと空気に溶けるように掻き消えた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、ありがとうございますvv

約十か月ぶりの「人工知能」です。最近一年に一回しか書いてないっていう……。私自身もう最初の方は忘れちゃったのでリンク貼ってみました(苦笑)だって一番最初に書いたの、2008年だよ、誰も覚えてないって……(苦)

以下、拍手お返事です。

また〜?なんて言いませんっ の方

わーい、本当ですか?そう言われるといい気になって書いちゃいますよ(笑)ふふふ、もうハボックの事でヒューズに判らない事はないんじゃないかって感じになってますが(笑)無性にエロいと思って頂けたのならもう大成功って気がしますv嬉しいですv

おぎわらはぎりさま

髭きましたよ(笑)「髭部屋」ってなんかいいなぁ(笑)やると思いましたか?まあ、遠距離恋愛の王道かもしれませんねv豆シリーズ、ありがとうございます。え?お道具ってエドの右手ですか?(爆)「恋闇」ははは、どうもうちのヒュはやはりこれがデフォな気がします。「筋肉」昔の話は死ぬほど恥ずかしいっス(悶死)そうか、ブラはとことん上にずらすだけが王道ですか!勉強になりました(笑)ジャクもの、また機会がありましたらチャレンジしたいと思います。お声聞かせて頂けるのはとっても嬉しいですvありがとうございますv
2012年06月26日(火)   No.204 (カプなし)

吸血鬼13
Alucard 13

「ここで……ずっと一緒にいて欲しいんだ」
 間近に顔を寄せてロイが囁く。鼻孔を擽る甘い香りが薔薇なのか、それともロイの吐息なのか、ハボックには判らなかった。
「ハボック」
 低く名を囁かれてハボックはビクリと震える。そうすれば凍り付いたように身動き出来なかった躯が漸く動いて、ハボックはロイから身を離した。
「専属のシェフだなんて、ありがとうございます」
 そう礼を言えばロイの顔が期待の色を浮かべる。だが、続くハボックの言葉はロイが望んでいたものとは違っていた。
「嬉しいです。でもオレはまだまだ未熟者っスから」
「ハボック」
「まだいっぱい学ぶことがあるんです。とても専属のシェフなんて出来ません」
 ハボックはそう言って申し訳なさそうに笑う。手にした薔薇をハボックはロイの申し出を受けられないとロイに差し出した。
「学びたいならここででも出来るだろう?講師が必要なら手配しよう」
「それじゃあ駄目なんです。店で、お客さんに少しでも満足して貰えるもの作って、色んな先輩たちに刺激受けて、そうやって学んでいかないと一人前の料理人にはなれないと思うんです」
 ハボックはそこで言葉を一度切ってから続けた。
「とっても嬉しいです。でも、ごめんなさい、マスタングさん」
 差し出した薔薇を受け取ろうとせず食い入るように見つめてくるロイの手を取り、ハボックは薔薇の花をロイに返す。ロイの手をキュッと握ってハボックは言った。
「朝になったら帰ります。ご迷惑おかけしてすんませんでしたっ」
 ぺこりとロイの手を額に当てるようにしてハボックは謝罪の言葉を口にする。それからにっこりと笑って薔薇の海を屋敷に向かって歩きだした。その背を食い入るように見つめるロイの手の中の薔薇が瞬く間に萎れていくのを、ハボックには知る由もなかった。

「うそ、なにこの雨」
 部屋に戻って一寝入りしたハボックは、叩きつける雨の音で目を覚ます。窓を滝のように流れる雨でガラスの向こうが見えないほどで、ハボックが呆然としていれば背後から声が聞こえた。
「この雨では帰るのは無理そうだな」
「マスタングさん」
 部屋の入口に立つロイを振り向いて、ハボックは肩を落とす。多少の雨ならともかくこんな激しい雨では、幾ら何でも車を出してくれとは言えなかった。
「バケツの底が抜けたみたいだ」
 こんな滝のような雨、そうそうお目にかかれるものでもないのにどうしてこのタイミングでと、ハボックは天の神様に文句を言いたくなる。恨めしげに窓を流れる雨を見つめるハボックにロイが言った。
「そこで見ていても雨がやむ訳じゃあるまい。朝食を作ってくれないか?」
「あ、はい。急いで着替えて行きますから」
 まだ起きたまま着替えてもいなかったことに漸く頭がいって、ハボックが言えばロイが頷く。
「ダイニングにいる」
 そう言ってハボックの部屋を後にしたロイの顔にうっすらと笑みが浮かんでいた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気貰ってます。

「吸血鬼」です。気がつけば6月に入っていてまたロイの日をスルーしてしまいました(苦笑)このままだとロイハボの日も忘れちゃいそう。何故かハボロイの日の方が印象にあるんだよなぁ。ロイハボの日、何かして欲しい事ありますか?いやだって、何か言われたら忘れないかもだしー(コラ)

以下、拍手お返事です。

暗獣ハボック視点、ハボックが可愛くて可愛くて の方

わーい、「毛糸玉の記」楽しんで頂けて嬉しいです!!うん、ハボックはとっても幸せな気持ちで眠りについたんですよぅ。よかった、そう言って頂けてv番外編も豆騎士も楽しんで頂けてよかったですv体格差がね、タマランと思うのですよ、ハボは辛いだろうけど(笑)うわ、「エワードド」!完ぺき誤字ですねorz どうして見直した時に気がつかないんだろう(苦)あはは、ハボの焦りが出ているようでと、優しいお言葉をありがとうございます。おかげさまでここまで続けてこられました。これからもどうぞお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

菜ノ花さま

「暗獣」楽しんで下さってありがとうございます!ふふふ、あんなもふもふが家の隅っこにいたら絶対捕まえちゃいますよね!(笑)わーん、拙作を大好きと言って下さって、本当に嬉しいです!またやる気が湧いてきます!新作共々これからも楽しんで頂けるように頑張りますねv

阿修羅さま

体調戻って来られたよし、本当によかったです!そしてサイト再開おめでとうございます。無理なさらずにお体お気をつけてくださいね。「暗獣」は、うーん、悲しい思いをさせてしまいましたのならごめんなさい。私的には悲しいばかりではないと思うのですが、それは人それぞれとらえ方が違いますものね。とりあえず、また他の話でよろしくお付き合いお願いします。
2012年06月04日(月)   No.192 (カプなし)

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