カプなし

=ハボロイ  =ロイハボ
=カプ色あり  =カプなし

2013年04月19日(金)
新・暗獣42
2013年04月12日(金)
妖9
2013年04月06日(土)
獣5
2013年04月01日(月)
キューティクル探偵増田
2013年03月27日(水)
妖8
2013年03月18日(月)
獣4
2013年03月14日(木)
正直者は救われる2
2013年03月11日(月)
新・暗獣41
2013年02月22日(金)
222
2013年02月19日(火)
妖7

カテゴリー一覧
カプなし(303)
ハボロイ(32)
ロイハボ(101)
カプ色あり(61)
その他(16)

新・暗獣42
「凄い風だな」
 ビョオと吹き付けた風がガタガタと大きく窓ガラスを鳴らすのを聞いて、ロイは読んでいた本から顔を上げる。窓枠にしがみついて外を見ていたハボックが眉を寄せてロイを振り向いた。
「ろーいー」
 悲しそうに口をへの字に結ぶハボックの向こう、窓の外では淡く色づく花びらが沢山舞っている。丁度見頃の八重桜の花が強い風で散らされているのだと気づいてロイは言った。
「仕方ないな、この風じゃあひとたまりもないよ」
「ろーい……」
 ロイの言葉にハボックがガッカリと肩を落とす。そう話す間にも風は強さを増して吹き荒れて、ビリビリと震える窓ガラスを見てロイは眉を顰めた。
「鎧戸を閉めておいた方がいいかもしれんな」
 この強風で飛んできた物が窓に当たりでもしたらガラスが割れて怪我をしかねない。ロイは本を置いて立ち上がると窓に近づき強風に震える窓を開けた。その時、一際強い風が吹き付けロイは咄嗟に腕を翳す。そのロイの隣でぴゃと短い悲鳴が聞こえて、ロイは慌てて横を見た。すると。
 吹き付けた強風でハボックの体がフワリと宙に浮く。慌てて伸ばしたロイの手はハボックに届かず、軽い体は吹き付ける風に乗って壁に叩きつけられそうになった。
「危ないッ!」
 壁に叩きつけられる寸前、ハボックがポンと黒い毛糸玉になる。柔らかい毛糸玉は壁にポンと弾むと、そのまま床に落ちた。
「ハボック!」
 ロイはハボックを肩越しに振り返りながらも鎧戸に手を伸ばして風の勢いに逆らって閉め、窓も閉ざす。そうしておいてから床に転がる毛糸玉に駆け寄れば、ポンと弾けた毛糸玉がハボックの姿に戻った。
「ろ〜い〜」
「大丈夫かっ?ハボック!」
 クラクラと目を回していたハボックは、ロイの声にふるふると首を振る。パチパチと瞬いてハボックはロイに腕を伸ばした。
「ろーい」
「怪我はないか?……よかった」
 ホッと息を吐くロイにハボックがにっこりと笑ってしがみつく。柔らかい金髪を撫でながらロイは言った。
「鎧戸を閉めようと思ったんだが、すまなかったな、ハボック」
「ろい」
 花が吹き散らされるのはともかく、まさか部屋の中でハボックが吹き飛ばされるとは思わなかった。
「確かにこんなに軽いものな」
 腕の中のハボックの体は羽のように軽い。ロイがそう思いながらハボックを見つめた時、吹き荒れる風にガタガタと大きな音を立てた鎧戸にハボックがビクリと震えた。
「ろーい〜」
「家中の鎧戸を閉めて、今日は大人しくしておいた方が良さそうだ。ハボック、お前はここで待って」
 いなさいと言う前にハボックにギュッとしがみつかれてロイは苦笑する。
「判った、判った。しっかり掴まっていろ」
「ろーいっ」
 言われてハボックがロイのシャツの中に潜り込むのを見届けてロイは家中の鎧戸を閉めて回った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、嬉しいですv

うちの方は元々わりと風が強いので、風予報が黄色い矢印だったりするとかなり強風だったりします。赤矢印だった日にゃもう大変……(苦)並べてある自転車なんてひとたまりもなく、この間もどうせ起こしてもすぐ倒れるし、いいやこのままで。どうせ家族しか通らないし、と放置しておいたら宅急便のお兄ちゃんが自転車跨いで荷物持ってきてくれました。いやあ、盲点だったぜ、ごめん、お兄ちゃん(苦笑)それにしても今年はやたら風が強い日が多い気がするのは気のせいかしら。風強い中出掛けると、帰ってきて自分が埃臭いからヤダ(苦)

以下、拍手お返事です。

なおさま

昨日までは5月の陽気で今日は3月……。ホントいつまでたっても暖かくならないですね(苦笑)「妖」暖めてあげる発言はハボックとしては全然イヤラシイ意味はないのですよ。弱い人間を守りたいだけなのです。期待したであろうロイには可哀想ですが(笑)でも、守ってずっと側にいて欲しいと思っているからある意味ニヤついてもいいかなぁ(笑)あの人、エドパパ説!(爆)お父様だったら実はハボを作ったのが……とかネタになりそうですよね(笑)タイトル、もーいっつも浮かばないもんで、造語という力技に(苦笑)しっくりきていると思って頂けたのなら嬉しいです〜v「マース」とうるうる瞳潤ませるハボックに、ばひょーんと天を突いたナニがその勢いで剥けてしまうかもしれません(爆)うお、本にして欲しいタイトル、ありがとうございます!思いがけないところに一票貰った気分です。私としては好きな話なので大好きと言って頂けて嬉しい〜vこのまま採用になるかもです(笑)「セレスタ」マドラスにはガッツリやって貰わないとハボックが帰ってこない(苦笑)そうそう、havocってそういう意味なんですよね。サイトを始めたばっかりの頃、辞書で引いて「へぇ〜」と思ってネタにした記憶が(笑)そうか、受話器外しておけばよかったんだ!って、私も引き千切る派だったのか(爆)「久遠」あはは、もう中尉はどこ行っても最強ですよね!おおう、増田神社の狛犬〜〜〜vvいっそこのままハッピーエンドに持っていこうかしら(こら)ウルフがハボックの面倒見がいいのは、自分は絶対ロイに必要とされているという自信があるからかもしれないです。でも、本当にロイ<ハボになりそうですよねぇ、ヤバい(苦笑)
2013年04月19日(金)   No.310 (カプなし)

妖9
「ああ、寒かった!」
 バンと勢いよく扉を開けてリビングに入れば、ソファーに腰掛けて雑誌を読んでいた彼が驚いたように顔を上げる。空色の瞳が私の動きを追うのを感じながら、私は暖炉の前に腰を下ろした。
「なんでいつまでたっても寒いんだ。嫌がらせか?」
 ブツブツと文句を言って暖炉に手を翳せば、背後で彼がプッと吹き出すのが聞こえる。彼は雑誌を脇に置いて立ち上がると私に近づいてきた。
若葉寒(わかばざむ)っスね」
「なんだ、それは。花冷えの仲間か?」
「仲間って……、まぁ似たようなもんスけど」
 彼がそう言って窓の外へと視線を向けるのにつられて外を見ると、この間まで花をいっぱいにつけていた桜が散って緑の若葉が芽吹いているのが見えた。
「ああ、それで若葉寒か」
 どうやら新緑の頃に寒くなることをそう言うらしい。私よりそう言った言い回しに詳しい事に感心して、私は言った。
「他にもなにかあるのか?そういうの」
「そっスね……リラの花が咲く頃ならリラ冷えだし雨の頃なら梅雨寒?」
「よく知ってるな、本当に」
 素直にそう言うと彼が困ったように目を伏せる。
「あの人がそう言うの好きだったから」
 囁くように言う彼の瞳が追憶に煙るのを見れば沸き上がるのは醜い妬心。私は手を伸ばして火掻き棒を取ると乱暴に暖炉の灰を掻き回した。新しい空気が入って赤く火が燃え上がるのがまるで私の心の内を映し出しているようで、私は苛々と薪をつついた。
 パチパチと火の爆ぜる音がする。彼の方を見る事が出来ないまま悪戯に灰を掻き回し続けていた私の首に、スルリと彼の腕が巻き付いてきた。
「ッ?!」
 間近から見上げてくる空色に息を飲む。言葉を発する事も出来ず見つめた彼の瞳が揺れて金色の睫の陰に隠れた。
「寒いならオレがあっためてあげるっスから、だから――――」
 早口にそこまで言って彼は口を噤む。恐る恐る腕を回せば彼の伏せた睫が震えたと思うとその姿がパアッと輝いて金色の犬の姿になった。
「ッ?おいっ」
 金色の犬はスルリと私の腕から抜け出て走り去ろうとする。私は自分でも信じられないような反射神経で腕を伸ばすと彼の体を抱き締めた。
「……あったかいな」
 柔らかな金色の毛並みに頬を寄せればイガイガとした気持ちが凪いでいく。抱き締める腕に力を込めれば腕の中の体が微かに震えた。
「    」
「え?」
 彼が何か言ったが微かな声は人である私の耳では聞き取れない。尋ねるように腕に力を込めても彼はそれ以上口を開かず、私はパチパチと爆ぜる薪の音を聞きながらただ彼の体を抱き締め続けた。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、嬉しいですv

三月は暖かい日が続いたのに四月になったら寒いです。明日までは寒いのが続くと言っていた気象予報士のお兄さんが、「若葉寒ですね」と言ってました。花冷えもそうだけど、こういう言い回しって好きだなぁ。寒いのもまあいいかという気持ちになります(笑)

そうそう、少し先の話ですが、毎年サイトの○周年記念でその頃日記連載してるのをコピー本もどきにして配布してますが、今年は本にするだけネタが溜まらない気が(苦)「妖」はやっと9だし「獣」に至ってはまだ4だし、四ページくらいにしかならなさそう……。それならどうせネットに一度掲載したものを本にするんだし今まで連載したものでもいいんじゃね?と思い始めましたー(笑)まあ、本と言っても印刷したのを自分で中閉じ用のデカいホッチキスでガショガショ留めてるだけだし、最近は貰ってくださる方も減ってるし無理に作らなくてもいいのかなとも思わないでもないですが、やっぱり一年毎の区切りだしこれくらいしか日頃の感謝を伝える方法が浮かばない…。そんな訳で、ネットで読めるけど紙媒体でも読みたいなぁ、なんて作品がありましたら拍手でコソッと囁いて頂けたらと思ってます。カプはロイハボとハボロイ。テキストページにあるいただきもの以外のもので完結している作品に限ります。よろしければ是非「これ!」と言ってやってください〜!

でもって明日の更新ですが、セレスタだけになりそう…間に合わない(苦)申し訳ないですorz

以下、拍手お返事です。

これからも頑張って下さい! の方

ありがとうございますっ!そう言って頂けると頑張ろうって気持ちが湧きますーv頑張りますよ!どうぞお付き合い下さいねv

なおさま

あー、あのタイトルは私の造語なので決まった読み方はありません(爆)「両想い」とかああいう感じで、互いに嫉妬してるって事でこんなタイトルにしてます。字面で決めてるっていう……適当なタイトルで申し訳ない(苦笑)メインでデザートで前菜だったりもすると思います(笑)うお、ハピバありがとうございますーv髭も喜んでくれてますかね?だったら嬉しいなぁvいや本当チョコレートケーキは厳しかったです……チョコは好きだけどあれはねぇ(苦笑)わあ、岩戸の中に引っ張り込まれたハボック、そう来たか!(爆)パンツ押さえた髭とパンツ一丁のハボがにらみ合ったままじりじりと間合いを測っている姿を想像して笑ってしまいましたよ(笑)ヒュも剥かれるくらいならハボを押し倒そうとするだろうしな、腐腐腐vそして56万打もありがとうございますvこちらこそどうぞよろしくお願いしますねvv「久遠」まあ、一応ウルフも助けたと言えば助けたんですけど、やっぱり助けられた本人のロイとの認識の差は大きいでしょうからねぇ。ああ、狛犬!いいなぁ、それvそしてやっぱり皆から愛されるハボは理想ですvv(笑)
2013年04月12日(金)   No.309 (カプなし)

獣5
『うわあっ』
 ハボックに引っ張られるままドッグランに着けば、ハボックが空色の瞳を輝かせる。そのまま駆け出そうとするハボックに引きずられそうになったヒューズが、慌てて足を突っ張ってリードを引いた。
「ハボック、待て!ルールを忘れたか?」
『あっ、そうだった』
 ヒューズの声にハボックはピタリと脚を止めると今までのはしゃぎようが嘘のように行儀よくヒューズの前に座る。「よし」と頷いたヒューズの瞳が私に向けられたのを見て、私は一つ欠伸をするとハボックの隣に腰を下ろした。
「お前らを足して二で割ると丁度いいんだがな」
 やれやれと苦笑してヒューズが言うのを聞いて、私は思い切り顔をしかめる。コイツと足されるのなんて真っ平だと思いながらハボックを見れば、空色の瞳がにっこりとわらって私を見返した。
『大佐と足すんですって』
『お前が落ち着きがないからだろう?私は一人で完結してるんだ』
 嬉しそうに言うハボックに冗談じゃないと返せば、ハボックがしょんぼりと項垂れる。それでもドッグランへの期待にすぐ立ち直って、ハボックはヒューズを見上げた。
「よし、行くぞ」
 ハボックが落ち着いたのを見てヒューズが歩き出す。ゲートの係員が私達を連れたヒューズを見て笑みを浮かべた。
「こんにちは、ヒューズさん」
「よう、コイツら、遊ばせて貰うぜ」
 ヒューズは言って登録証を見せる。ゲートを抜けると私達は一番大きな広場へと向かった。
「ハボック、まだだからな」
 中に入ってもリードはすぐには外されない。飼い主の言うことを聞けない犬はリードを外して貰えないからハボックはワフンと答えてヒューズの側で止まった。それでもフサフサの尻尾が大きく揺れているのを見れば、ハボックが走り出したくてウズウズしているのが判る。そんなハボックの様子にヒューズはクスクスと笑った。
「少し歩くぞ」
 そう言って歩き出すヒューズについて私達はゆっくりと広場の中を歩いていく。もうリードを外されて自由に走っている他の犬を羨ましそうにチラチラと見ながらハボックが言った。
『ねぇ、大佐。最初になにやるっスか?シーソー?ハードル?』
『シーソーもハードルも嫌いだ。やりたければ一人でやれ』
『えーッ』
 素っ気なく答えればハボックが不満の声を上げる。それには知らん顔で広場を歩いていくと、ヒューズが足を止めた。
「ハボック、はしゃぎ過ぎるなよ」
 そう念押ししてヒューズはハボックのリードに手を伸ばす。ハボック、私と順番にリードを外してヒューズが笑った。
「よし、いいぞ」
『わあい!じゃあ行ってくるっスね、ヒューズさん!』
 ハボックはワンと一言吠えるとタタタと数歩歩く。どこへ行こうと迷うように辺りを見回すハボックを横目に、私は大きく息を吸い込んだ。
 春の暖かい空気の中に沢山の花の香りが混じっている。柔らかなその匂いを体の中に取り込んだ私はタンッと地面を蹴って走り出した。
『あっ、大佐っ?待って!』
 ハボックが驚きの声を上げたが構わずスピードを上げる。そうすれば周りの景色がぐんぐんと後ろへ流れていった。
 気持ちいい。花の香りを含んだ空気が私が走り抜けると微かに震えて渦になって後ろへと吹き抜ける。私は旋風のように辺りの空気を震わせて広場を駆け抜けた。
『ふう』
 広場の端までくると私はゆっくりと足を止める。改めて周りの景色に目をやると雪柳が白い花を重そうにいっぱいつけているのが見えた。
『大佐ぁ』
 その時、足音がしてハボックの声が聞こえる。振り向くとハボックがわふわふ言いながらこちらへと駆けてきた。
『酷いっスよ、待ってって言ったのに』
『お前はシーソーかハードルがしたいんだろう?やればいいじゃないか』
 むくれるハボックにそう返せば更にむくれる。
『一人で遊んでもつまんないっスもん』
 そう言って前足で地面を掘るハボックにフンと返して私は歩き出した。
『あ、大佐』
 そうすればハボックが慌ててついてくる。ハボックはまとわりつくように私の右につき左について言った。
『走るんスか?だったら駆けっこしましょうよ』
『嫌だ』
『えーっ、そんな事言わずに勝負、勝負!』
 そんな事を言うハボックを私は足を止めて見る。期待に満ちた瞳を向けるハボックに私は言った。
『勝負だと?懲りない奴だな。またコテンパンにやられたいか?』
 ハボックはドッグランに来る度勝負と称して駆けっこをしたがる。だが今まで一度たりと私に勝った事はなかった。
『グレイハウンドは最速のスプリンターだ。何度勝負しようと結果は見えている』
『でも、もしかしたら勝つかもしれないじゃないっスか』
『万に一つもないと思うがな』
 悪いが手を抜いてやるつもりもないからハボックが 私に勝てるとは思えない。それでもしつこく勝負勝負と繰り返すハボックに根負けして私はため息混じりに頷いた。
『一回だけだからな』
『わあい、ありがとう、大佐っ!』
 渋々ながらの返事にもハボックは嬉しそうに答える。空色の瞳を輝かせて、ハボックは私を見つめて言った。
『オレ、大佐と一緒に走るの大好き!すっげぇ気持ちいいんスもん』
『……一緒に走るんじゃなくて勝負だろう?』
 きらきらと空色の瞳を輝かせて言うのを見れば何だかどぎまぎして、私は目を逸らしてぶっきらぼうに言う。だがハボックは気にした風もなく私に並んで正面を見据えた。
『じゃあ行くっスよ』
 そう言うハボックのこれから始まる勝負への興奮に染まる瞳の美しさに一瞬目を奪われる。
『用意、ドン!』
 次の瞬間聞こえた声にハッとして、私は先に飛び出したハボックを追って走り出した。
『この……ッ』
 絶対負けるわけには行かないと前を走る金色の獣を追う。柔らかな毛並みを風に揺らして走るハボックに並んだ私はギリギリのところでハボックを追い抜いた。
『ああ!勝てると思ったのに!』
 半歩遅れてゴールしたハボックが悔しそうに言う。私はハッハッと息を弾ませて言った。
『フン、不意打ちすれば勝てるとでも思ったか』
『大佐、息あがってるっスよ』
 正直ちょっとヤバかった。だがそれは押し隠して、甘いなと余裕ぶってみせる私にハボックが言う。私はムッと鼻に皺を寄せてハボックを睨んだ。
『なんだと?負けて悔しいからっていい加減な事を言うな』
『別に悔しくないっスよ?言ったっしょ?オレ、大佐と一緒に走るのが大好きなんスもん。すっげぇ楽しい!』
 ハボックはそう言って楽しそうに笑った。
『ねぇ、大佐。もう一回走りましょう』
『……仕方ない、もう一回だけだぞ』
『やったぁ!』
 不承不承答えれば嬉しそうな声が返ってくる。
 その後私達はヒューズに呼ばれるまで、春の空気の中広場を思い切り駆け回った。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新お休み中なのにありがとうございます、とっても嬉しいですv
そして56万打もありがとうございます〜vv原作も終わって久しいのに一緒にハボックを愛でてくださって嬉しいです!これからもご一緒にハボックラブを叫んでいけるよう頑張りたいと思いますので、どうぞお付き合い宜しくお願い致しますvv

でもって「獣」ですー。ドッグランって一匹しかリード外しちゃいけないとかあるみたいですが、2匹とも外さないとお話にならないので(苦笑)その他にもおかしなところがあるかもですが、その辺は気づかぬふりで宜しくお願いします(笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

「キューティクル探偵増田」楽しんで頂けましたか?うふふ、嬉しいですーv沽券に関わるとあんまりヒューズが抵抗するので、ついうっかり「もう見ちゃったし、今さらっスよ!」とハボックが口走ったのを聞いてショックMAXのヒューズが部屋にこもって天岩戸状態になったら楽しそう。アメノウズメはやっぱりハボックがやるしかないですよね!(笑)

祝560000おめでとうございます!! の方

ありがとうございますvこちらこそいつも読んでくださってありがとうございますvこれからもロイハボ楽しんで頂けるよう頑張りますので、どうぞ引き続きお付き合いくださいねv

阿修羅さま

遅くまでキリバンチャレンジしてくださってありがとうございます〜!こんなにチャレンジして頂いているのに難しいものですね(苦)体調、なかなか良くならないご様子、本当にお体大切になさってください!「セレスタ」ドキドキしてくださって嬉しい〜vハボの気持ちを感じ取って泣いて下さるなんて、本当に書き手冥利に尽きます!これからもドキドキして貰えるように頑張りますねv

560000打おめでとうございます♪ の方

うふふ、いつもありがとうございます!!次もお祝い頂けるように頑張りますよvvこれからも宜しくお願いしますvv
2013年04月06日(土)   No.307 (カプなし)

キューティクル探偵増田
 ハボックは手元のメモを見ながら通りを歩いていく。角を曲がって狭い路地に入ると、足を止めて目の前の建物を見た。
「ここか、新しい職場」
 目の前の扉には“増田探偵事務所”という小さな表札が出ている。その表札の下に出ている大きな張り紙にハボックは眉を顰めた。
「何だろう、これ……」
 そこには先の方だけ色の違った何やらうにょんとしたものが描かれている。それを囲むようにして円が描かれ斜めに線が引かれているのは禁止の意味だろうか。
「“地毛以外禁止”って……なにこれ。カツラ禁止って意味かな」
 探偵事務所だから身の安全を確保する意味合いで変装した人間は入れないのだろうか。
「なんか変なとこ来ちゃったかな……」
 懐の具合で割のいい仕事ということでここを選んでしまったが、間違いだったかもしれない。
「今更悩んでも仕方ない、入るぞ」
 ハボックは覚悟を決めるとギュッと手を握り締める。その手を持ち上げ扉の脇についているブザーを押した。
「はい」
 カチャリと鍵が開く音がして扉が少し開く。その隙間から鳶色の瞳が覗いているのが見えて、ハボックはにっこりと笑った。
「あの、オレ、今日からこちらでお世話になるジャン・ハボックといいます」
 そう名乗って返事を待ったが中の相手は用心深くこちらを見るばかりで扉を開けてくれようとしない。
(どうしよう、もう一回名乗った方がいいのかな……)
 どうしたものかと悩んだハボックがもう一度名乗ろうとした時、奥から声が聞こえた。
「どうした、リザ、お客さんか?」
「所長」
 コツコツと近づいてくる足音がして扉が開く。そうすればチャッと音がして、ハボックのこめかみに銃が突きつけられた。
「気をつけて下さい、所長。敵かもしれません」
「ちっ、違いますよッ!オレは今日からここで働く事になっている――――」
「まあ、待て。私が見てやる」
 銃を突きつけられ慌てて名乗ろうとするハボックを制して黒髪の男が言う。ハボックの腕を掴みグイと中に引っ張り込んだと思うと、ハボックの頭に顔を寄せ髪を口に含んだ。
「な……っ」
「じっとしていろ」
 突然の事にギョッとして振り払おうとするハボックに、男はそう囁いてハボックの髪を味わう。髪を唇でなぶられて、ハボックはビクビクと震えた。
「ふむ」
 暫くして漸くハボックを離すと男は考える仕草をする。ハボックは男の側から跳びすさると壁にへばりついた。
「なにするんスかッ!」
「名前はジャン・ハボック。性別男。血液型は」
「え?」
 男が履歴書にも書いていないことまでスラスラと喋り出すのを聞いて、ハボックは目を見開く。ポカンとするハボックに漸く銃を収めたリザが言った。
「所長は髪の毛からその持ち主の事が全て判るんです」
「ええッ?」
「私がキューティクル探偵と呼ばれる由縁だな」
 そう言って男――増田はニヤリと笑う。
「ほ、本当に?なんでっ?」
 たった今その実力を見たとは言え俄には信じがたくハボックは言う。そうすれば増田はスッと目を細めて言った。
「疑うのか?なんなら……もっとお前の事を暴いてやろうか?」
「遠慮しますッ」
「そう言うな。お前のような金髪は好みだ」
 増田はそう言ってハボックににじり寄ってくる。押し倒されそうになったハボックがギャーッと叫んで逃げようとすれば、リザが増田に銃を向けた。
「髪フェチもいい加減にしてください、所長」
「えーっ、コイツの髪、いい触り心地なのに」
 増田が唇を尖らせて言えばリザがチャッと銃を増田の額に当てる。慌てて増田が手を上げた時、扉が開いて髭面の男が顔を出した。
「ローイ、元気かッ?エリシアちゃんが来てやったぞ」
 小さな女の子を抱いて男はだらしなく顔を緩めて言う。その顔を見た途端、増田は思い切り顔をしかめた。
「出たな、親バカめ」
「そんな事言うなよ、エリシアちゃん可愛いだろうッ」
 男はそう言って腕の中の女の子の頬に音を立ててキスをする。ぎゃあぎゃあと言い合う男二人を見てハボックはリザにそっと尋ねた。
「誰っスか?あの人」
「警視庁のヒューズ警部よ。腕はいいけどどうしようもない親バカなの。ウザイから一発撃ってやろうかしら」
「いやいや、それは拙いっしょ」
 チャッと銃を構えるリザをハボックは慌てて止める。その時、言い合いをしていた増田が苛々として言った。
「オフのお前は気持ち悪い!一発焼きを入れてやるッ!ハボック!」
「えっ?あ、はいっ」
 突然呼ばれてハボックは反射的に返事をして増田の側に寄る。そうすれば伸びてきたロイの手がハボックの髪をプチッと抜いた。
「イテッ」
 いきなり髪を抜かれたハボックが文句を言うより早く、抜いた髪をくわえた増田にリザが駆け寄った。
「はッ!」
 駆け寄ったリザがかけ声と共に背後から増田のツボをバババッと押す。次の瞬間。
 増田の黒髪が腰まで伸びたと思うと頭に獣の耳が生える。長い猫の尻尾を生やした増田はニヤリと笑うとヒューズに向かって拳を突き出した。
「キューティクルボルトッ!!」
「ギャーッ!!」
 叫んだ増田の手からバリバリと雷撃が飛ぶ。その直撃を受けたヒューズが悲鳴を上げてひっくり返った。
「な、なん……」
 突然の出来事に目を剥くハボックにリザが言う。
「所長は食べた髪の毛によって色んな事が出来るんです」
「ちなみに金髪は電撃だ。お前の金髪はいい電撃が出る。気に入ったぞ」
 ニヤリと笑った増田が長い髪を払いのけて言う。ハボックは呆然として増田を見、電撃を受けてプスプスと煙を上げるヒューズを見た。
「もしかしてとんでもないとこに来ちゃったのか、オレ……」
 割がいいのはその分リスクがあるということなのかもしれない。ハボックはこの探偵事務所に来たことを激しく後悔したのだった。


いつも遊びに来てくださってありがとうございます。拍手、とっても嬉しいですv

ハボック激ラブをうたってきた当サイトですが、新たな犬を見つけてジャンル変更する事に致しました!その名も「キューティクル探偵因幡」!!明日からは真っ当に因幡を愛でていきたいと思います。愛する犬は変わりますが、引き続き犬繋がりでお付き合い頂けましたら嬉しいですv



………

……………

…………………







なーんて、流石に信じる方いらっしゃらないですよねぇ。しかもアップしたの夜だしっ!
いやぁ、エイプリルフールなので今年も何かとしようと思っていたのですが、週末忙しくてコロッと忘れてしまいました(苦笑)しかも今日もお葬式があったもので……。結局今、実家に行く電車の中でまで打ってるという体たらくorz やはり季節ネタは早めにやらないとダメですね(苦笑)
そんな訳でこれからもハボック激ラブサイトで引き続きよろしくお付き合いお願い致しますvv

以下、拍手お返事です。

なおさま

うふふ、花より暖子いいですね!私も暖子がいいなぁ(笑)ヒューズ、何度も手術しようとするんですが、そのたびハボックに出くわすんですよ。何故だと思っていたら実はハボックにバレていて、ある日「オレ以外の奴が中佐のに触るなんて赦せない。オレが剥いてあげるっスから!」とか言われたらいいと思います(爆)「セレスタ」お待たせしました!やっとマドラス始動しましたよ〜(苦笑)壊れた時計をカツカツ投げつけられるロイを想像してニヤニヤしてしまいました(笑)ホークアイ、流石と言ってくださって嬉しいですーvうふふv
2013年04月01日(月)   No.306 (カプなし)

妖8
「今日は冷えるっスね」
 カタンという音と共に聞こえた声に振り向けば、彼が窓に寄りかかるようにして外を見ている。締め切った上に暖炉に火をくべているにもかかわらず底冷えのする部屋の空気に、私は思い切り顔をしかめた。
「冷えるなんてもんじゃないぞ。凍り付きそうだ」
 私はそう言ってぶるりと体を震わせる。そんな私を見て、彼はクスリと笑った。
「そんな大袈裟な」
「大袈裟なもんか」
 実際今日は真冬に戻ったような寒さだ。漸く暖かくなって少しは動こうかと思えるようになったのに。そう私がボヤくのを聞いて、彼がクスクスと笑った。
「どこまで寒がりなんスか。もしかしてアンタ変温動物?」
 そう言ってニヤリと笑う彼を私は睨む。すると彼は笑いながら「ごめんなさい」と言って視線を外に戻してしまった。それが何だか残念で、何が彼の気を引いているのかが気になって、私は立ち上がると彼の側にいく。並んで窓の外を見れば、満開に咲き誇る庭の桜が見えた。
「花冷えっていうのは上手い言葉っスね」
「そうか?」
「冬の寒い時とは違うっていうか……、冬、寒い時は空気がキンと張り詰めた感じっスけど、花冷えはもっと柔らかい感じ?」
「どっちにしろ寒い事には変わらんだろう?」
 彼の言葉にそう答えれば傍らで苦笑する気配がする。風情が判らない奴だとでも言うかと思ったが、彼は外を見ながら言った。
「花見に行きませんか?川沿いの桜、満開でしたよ」
「この寒いのに?」
「陽射しはあるっスよ」
 そうは言ってもあまりに弱々しい光だ。渋る私を見つめて彼は言った。
「くっついてりゃ寒くないっスよ。なんなら犬になりましょうか?」
 彼はそう言って私の腕に己のそれを絡めてくる。間近に迫る悪戯っぽく笑う空色にドキリとしたのを押し隠して私は答えた。
「いや、そのままがいい」
 そんな風に答えれば彼が意外そうに目を見張る。
「犬になったら飲めんだろう?折角花見するのに」
「ああ、そうっスね」
 一瞬目を見開いて、彼はふわりと笑った。
「選んでいいっスか?」
 酒のボトルが並んだ戸棚を指差して言う彼に私は頷く。
 花冷えを口実に身を寄せようと考える邪な心を押し隠して、私は彼と連れ立って冷たくも柔らかい空気の中に出かけていった。


いつも遊びにきて下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってますv

今日は東京、寒かったですーっ!日中は10度なかった、朝出たら吐く息が白かったですよ。ここんとこ暖かかったからこたえる(苦)まあ、おかげで桜は少しもつかもしれませんが(笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

こちらこそいつも楽しいネタをありがとうございます。これからもヨロシクお願いします(笑)そうそう、己の欲に忠実な人ばかり。愛されてる実感は感じられる…のか?(笑)わーい、長編読み返して頂けてるなんて嬉しいですvvでもボロが出そうな気も(爆)その辺は目を瞑って下さいね(苦笑)ヒューズ、手術に行く途中、ばったりハボと出会ったり。「どこ行くんスか?中佐」「いや、ちょっとそこまで…」で、ハボがついて来ちゃって結局行けないという悲劇(爆)
2013年03月27日(水)   No.305 (カプなし)

獣4
「おう、お前ら、散歩に行くぞ」
 いつものように毛足の長いラグの上に横たわっているとヒューズの声が聞こえる。その声に私の隣で横たわっていたハボックが弾かれたように飛び起きた。
『散歩!大佐、散歩っスよ!』
 ハボックは嬉しそうに叫ぶとリビングの入口に立つヒューズの側に駆け寄る。
『ヒューズさん!散歩に連れて行ってくれるのっ?わあいッ!』
「おお、ハボック、そんなに嬉しいか」
 尻尾をブンブン振りながらわふわふとじゃれつくハボックにヒューズが目を細める。ハボックの頭を乱暴に撫でながらヒューズは私を見て言った。
「ロイ、お前も行くだろう?」
 適度な運動が必要な事は私だってよく判っている。寒い冬の散歩は出来れば避けたかったがここ最近の暖かさは出不精の私をも外へと誘った。
 私は起き上がるとゆっくりとした足取りでヒューズに近づく。私も側に来たのを見て笑みを浮かべたヒューズはハボックの首輪にリードを繋いだ。
「ロイ」
 はっきり言ってリードは嫌いだ。だが、公共の場で私達犬はリードをつけるのが人間界のルールだと言うのも知っている。仔犬のようにだだをこねてヒューズにつまらぬ迷惑をかけるつもりもない。私はヒューズに近づくと、奴がリードをつけるのを大人しく待った。
「いいこだな、ロイ」
『フン』
 眼鏡の奥で常盤色の瞳を細める男に私は思い切り鼻を鳴らす。そんな私にヒューズがクスリと笑ったのは聞こえなかったふりで、私達は玄関へと向かった。外に出れば柔らかい風が吹いている。散歩が嬉しくて堪らないハボックがヒューズを引っ張るように歩くせいで、私達はつんのめるようにタッタカタッタカ歩く羽目になった。
「ハボッーク、そんなに慌てなさんな」
 ヒューズが言ってリードを軽く引いたがハボックの奴は聞く耳を持ちやしない。結局私達はハボックに引っ張られるまま公園へと着いた。
『わあ、この公園大好きッ!早く早く、ヒューズさんっ』
 公園の入口を潜った途端、ハボックが一層はしゃいでヒューズの周りをグルグルと回って急かす。ハボックが興奮するのも無理はない。この公園には犬が自由に走れるドッグランがあるのだ。興奮しきったハボックが私のリードとハボックのそれが絡まるのも構わず跳んだり跳ねたりするのに私は顔をしかめた。
『おい、いい加減にしろ』
 流石にムッとして睨んだがハボックはまるで気にした様子もない。ヒューズの制止も聞かないハボックに噛みついてやろうかと思った時、涼やかな声が聞こえた。
「ヒューズ中佐」
「リザちゃん」
 声をした方を振り向けば金髪を一括りに留めた鳶色の瞳の女性が近づいてくる。凜とした美人にヒューズは相好を崩した。
「お久しぶりです、中佐」
「どう?もう落ち着いたかい?」
「はい、おかげさまで」
 最近知ったがこの女性はホークアイ中尉といって前のハボックの飼い主らしい。ふと脇を見れば、さっきまではしゃぎ回って落ち着かなかったハボックが、キチンと前脚を揃え尻を落として行儀よく座っていた。
「ジャン、いい子にしてる?」
『はい、中尉。勿論っス』
 手を伸ばして頭を撫でてくる中尉に、ハボックが短く答える。さっきまでとは打って変わった態度に私はハボックに囁いた。
『おい、随分態度が違うな』
『中尉はとっても厳しいんスよ』
 そう答える間にもハボックは真っ直ぐ中尉の方を向いて行儀よく座っている。そのハボックの態度を褒めるように金色のの毛並みを撫でた中尉が、鳶色の目を私に向けた。
「こんにちは、大佐。ご機嫌如何?」
『おかげさまで』
 差し出された手のひらに私はきちんと座って鼻先を押し付ける。そうすれば中尉は私の頭を撫でてヒューズを見た。
「本当にありがとうございます、ジャンを引き取ってくださって。きちんと躾たつもりですが、ご迷惑おかけしていませんか?」
「全然。いい子だぜ?ハボックは」
「そう聞いて安心しました」
 ヒューズの言葉に中尉はホッと息を吐いて微笑む。それから二言三言言葉を交わすと中尉は去っていった。
「おい、お前ら」
 その背が見えなくなるまで見送ってヒューズが口を開く。
「俺に対する態度とリザちゃんに対する態度が随分違うように見えたのは気のせいか?」
『だって、ヒューズさん。中尉は怒らせると怖いんですよ?』
 ヒクリと唇の端を震わせて言うヒューズにハボックがパタパタと尻尾を振った。
「特にロイ」
 ヒクヒクと笑みを浮かべた頬をヒクつかせるヒューズに私はツンとそっぽを向く。私だって相手を見るだけの判断力はあるつもりだ。少なくとも中尉は敵に回していい相手ではない。
「まあいいけどよ」
 ヒューズはやれやれとため息をつくと、いつもの笑みを浮かべた。
「よし、それじゃあドッグラン行くか」
『はいっ、ヒューズさんっ!』
 ヒューズの言葉にハボックが途端に飛び跳ねる。再び走り出したハボックに引っ張られて私達はドッグランへと向かった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、やる気の素です、嬉しいですvv

「獣」です。中尉の前ではお行儀のいい二匹(笑)いや、決してヒューズをなめているわけではありませんよ?そう言えば昔伯母のところにシェパードがいたのですが、半年も訓練校に預けてたのにちっともお行儀よくなりませんでした。先生の言う事はよく聞くんですけどね(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

「正直者」そうそう、ロイからの反撃(笑)キャーッ、ハボックのチョコレートがけvすっごい甘々ですねvvロイ、やってます、きっと(爆)「髭」本当、ロイもヒューズも心の狭さは同じなのにどうして違うんでしょうね〜(笑)エロ可愛い、そう言って頂けてすっごい嬉しいですvvうふふvv今回は添削オッケでしたが、コメントの「包容力」の真ん中の字が何故か「茎」に見えてました(殴)どんなコメントだよって話ですね、頭ん中添削して貰わないとヤバいです(苦笑)「セレスタ」窓もなくてジメッとカビ生えそうですが(苦笑)うん、空を見えないようにしたのはそう言う理由だと思います。ほっとくとロイが永遠にぐるぐるしてそうですよねぇ、そろそろ話を進めねば!

はたかぜさま

東京は今日も強風で、花粉も埃も凄いです…。花粉症、大丈夫ですか?はい、玄関は木蓮です、綺麗でしょう?(笑)「フレア・ブルー」うう、ありがとうございますっ!これからもはたかぜさまのツボをグリグリしていきたいですv最後だけ分岐!(爆)いやもう、はたかぜさまのどこまでもロイハボを追及するところ、大好きですよ!そんな事言われたら書きたくなっちゃうじゃありませんか、ヤバいです(笑)それから更新のこと、ありがとうございます!そうか、再開出来ないわけじゃないですよね、目からウロコ!そっかー、そうですよね。そう言って頂けてなんだかすごく気が楽になりました(笑)髭月間はちょっと楽しそうとか思ったり(笑)ロイハボ派のはたかぜさまにヒュハボのハボも気に入って頂けて嬉しいですvvこちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いしますvいつもさりげない一言に癒されてますv
2013年03月18日(月)   No.303 (カプなし)

正直者は救われる2
「ハボック、私からマシュマロが欲しいか?ああ、チョコレートでもいいが」
 突然そんな事を聞かれて、オレは書類を差し出したままの姿勢で固まる。答えられずにそのまままじまじと見つめれば、大佐はオレの手から書類を抜き取りサインを認め再びオレの手に押し込んだ。
「どうなんだ?」
「どうなんだって……」
 多分大佐が言っているのはホワイトデーのお返しの事だ。でも、バレンタインに渡したチョコの返事は渡したその場で貰っているしキスだってしている。今更マシュマロだのチョコだのってどうなんだろう。そんなもの貰わなくても互いの気持ちは判っているのに。でも。
「ええと」
 大佐がそんな事を言い出した理由が判らずオレは探るように大佐を見る。だが大佐が表情からその内心を伺わせる筈もなく、オレは内心焦りながら言葉を探した。
 欲しいかと聞かれたらそれはやっぱり欲しいと思う。もうとっくに返事を貰っているとはいえ、改めて形で表されれば嬉しいに決まってる。恋愛ごとに長けた大佐ならそんな事判りきっているはずなのに、なんでわざわざ聞くんだろう。それともここで「欲しい」と言わなかったらこれまでの事は全部なしになってしまうのだろうか。逆に今までのはオレをからかっていただけだとでも言い出すのだろうか。
「ええと」
 オレは困り切って必死に言葉を探す。強い光をたたえた黒曜石で見つめられれば益々混乱して、何だか泣きたくなった。なんで今更そんな事言い出すんだと、泣きそうになりながら思った時。
「3…2…」
 いきなり大佐がカウントダウンを始めてオレはギョッとする。「1」と言った大佐がゼロと言い掛けるのと同時にオレは怒鳴っていた。
「欲しい!欲しいっス!オレにチョコレート下さいッ!」
 バンッと机に手を突いて身を乗り出して怒鳴る。そうすれば一瞬目を見開いた大佐がプッと吹き出した。
「……オレをからかったっスね?」
 からかわれたのだと察してクスクスと笑う大佐を睨む。顔を赤らめるオレを見上げ、大佐はニヤリと笑って言った。
「いきなり欲しいかなんて聞かれたら咄嗟には答えられないものだろう?」
 バレンタインの時にオレに「オレからチョコが欲しいか」と聞かれて散々悩んだらしい大佐に同じように言われるとは思わなかった。悔しくて唇を突き出して大佐を睨めば、漸く笑いを引っ込めた大佐が言った。
「そう睨むな。正直に“欲しい”と言ってくれたからな。今夜うちに寄れ、渡してやる」
 そんな風に言われればこれ以上怒り続ける訳にもいかない。オレは判ったと告げると書類を手に執務室を後にした。

 事件もなく定時に上がるとオレは大佐を後部座席に乗せて大佐の家に向かう。だいぶ日が長くなってまだうっすらと明るさの残る空を横目に見ながら車を走らせれば、やがて見慣れた黒い門扉が見えてきた。
 オレは家の前に車を降ろすと中に入る大佐の後について玄関へのステップを上がる。玄関の前で足を止めれば中に入ろうとした大佐が振り向いて言った。
「何をしている?車を裏に回して中に入れ」
「え?でも、チョコくれるだけっしょ?ここで待ってますよ」
 オレがそう答えれば大佐が思い切り顔をしかめる。何か変な事を言ったろうかと首を傾げるオレに、大佐は大きなため息をついた。
「折角家まできた恋人をチョコだけ渡して玄関先で帰すか?馬鹿言ってないでさっさと車を裏に入れてこい」
 大佐は呆れ顔で言って中に入ってしまう。オレは急いで車を裏に回して玄関に戻った。
「おじゃましまぁす……」
 オレは声をかけて中に入る。付き合い始めはしたものの、実際大佐とプライベートで会ったのは外で数回だけで、オレ達はまだキスをするだけの関係だった。
 大佐の家には送迎で何度も来たけれど中に入るのは始めてだ。ドキドキしながら灯りの零れる扉に向かうとオレはそっと扉を押し開けた。
「遅いぞ」
 そう言う声に大佐を見ればもう部屋着に着替えてのんびりした格好をしている。部屋に漂う甘い香りにテーブルに目をやると、大きなチョコレートフォンデュがチョコの泉を溢れさせていた。
「チョコフォンデュ!どうしたんスか?これ」
 大佐の護衛でくっついていったパーティーなんかでは見たことがあるが、護衛の分際で食べられる筈もない。旨そうだと横目に眺めるだけだったそれを目の前にして、オレは子供みたいにはしゃいでしまった。
「一割増しって感じがするだろう?」
 あの時言っていた事を覚えていたらしい大佐が自慢げに言う。オレは間近からフォンデュを覗き込みながら答えた。
「するする。ねぇ、大佐。食べていいっスか?」
 覗くだけじゃ我慢出来ずそう聞けば、大佐が笑いながら頷く。オレは柄の長いフォークを手に取るとイチゴを突き刺した。
「いっただきます」
 それでもちゃんとそう言ってから流れ落ちるチョコにイチゴを浸す。チョコでコーティングされたイチゴを口にして、オレは自然と笑みを浮かべた。
「旨いっス!イチゴの酸っぱさとチョコの甘さがマッチしてすげぇ旨い!」
 オレはそう言ってもう一個イチゴを突き刺し口に運ぶ。イチゴの他にもバナナやメロンもチョコに浸して次々と頬張った。
「旨いなぁ、大佐も食べて下さいよ」
 パクパクと口に放り込みながら大佐を見れば、にこやかに笑みを浮かべてソファーに座る大佐と目が合う。その途端子供みたいにはしゃいでいるのが俄かに恥ずかしくなって、オレは顔を赤らめた。
「すんません、子供みたいに……」
 恥ずかしくてボソボソと言うオレに大佐はクスリと笑って立ち上がる。ゆっくり近づいてくるとオレの間近に立った。
「喜んでもらいたかったからな、嬉しいよ」
「大佐……」
 大佐はオレの手からフォークを取り上げテーブルに置く。黒曜石の瞳で真っ直ぐにオレを見つめて言った。
「好きだよ、ハボック」
 そう言って笑う大佐は堪らなくカッコ良くチョコよりも甘い香りがする。
「オレも……」
 そう呟けば伸ばされる手に引き寄せられるように二人の体が重なっていった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってますv嬉しいですvv

いやあ、ホワイトデーの日記を書くと言う事が全く頭になくて全然違うもの書いてましたよ。ハタと気がついて慌てて書きました。間に合ってよかった(苦笑)どっちが上で重なっていったかはご希望のカプでどうぞ(笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

わあ、先に気づかれたか!いやあ、実は私も「そういや無味無臭って書いたけど、無色無臭だよなー。後で直しとこう」って思ってたんですが、先に突っ込まれてしまいましたね、負けた!(笑)でも、ロイならきっと舐めてると思いますよ。科学者の探究心でね、決して変態行為ではありません(爆)そうそう、ハボのおならは「ぷ」なんです、可愛いと言って下さって嬉しいvうふふv

おぎわらはぎりさま

いやいや、ロイハボのロイはハボロイのロイとは体格違いますから!服着てるとスレンダーですが、脱ぐと軍人らしく腹筋割れてて体力もあり、ハボよりは小柄ですが決して小さい訳でなく、それに彼は大佐ですよ!少尉よりずっと上の大佐!体格差をものともしない技術があるわけで、ハボが「オレの方がでかいのになんでっ?」と思う間にきっちり押さえこまれていいようにされるってね(爆)錬金術なんていりませんよ、錬金術使う時は……腐腐腐v……って感じにロイハボ妄想やってます(笑)
2013年03月14日(木)   No.301 (カプなし)

新・暗獣41
「ろーい」
 風もなくポカポカと暖かい午後、庭のカウチに腰掛けて本を読んでいれば、ハボックが前を押さえるようにしながらパタパタと走り回っている。本から顔を上げたロイはちょっぴり困ったようなその様子に「ああ」と頷いて立ち上がった。
「おしっこか。おいで」
 本を横に置いたロイに手招きされてハボックはロイの側に駆け寄ってくる。ロイがハボックの前に跪きショートパンツと下着を脱がせてやれば、ハボックは庭の隅にしゃがみ込んでちーっとおしっこをした。
 ハボックは時折こうして体の中にたまった水分を排出する。見た目とその方法が人間が用を足すのに似ているからロイはそれを「おしっこ」と呼んでいるが、実際のところそれは所謂「小水」とは全く違うものだ。
 ハボックはそもそもの姿である毛糸玉の時は全く飲み食いしない。子供の姿である時も井戸の水しか飲まず、どうやら飲んだ水が溜まってお腹がぱつんぱつんになって苦しくなるとそれを出しているようだった。だからハボックのおしっこは無色無臭だ。色もなければ匂いもしない、ただの透明な水で、だからこそ飲んだ水をそのまま出していると考えられた。
「ろーい」
「済んだか」
 すっきりした顔をして戻ってきたハボックにロイはパンツとズボンを穿かせてやる。するとその時、ハボックが「ぷ」とおならをした。
 ぷぷ。
 ぷぷぷ。
「ろーい〜」
 続けざまにおならが出て、ハボックは困ったようにロイにしがみつく。そんなハボックをロイは抱き締めてクスリと笑った。
「沈丁花の花が咲いたのか」
 ロイはハボックのおならの匂いを嗅いで言う。物を食べないハボックのおならは臭くなく、ハボックが吸い込んだ色んなものの匂いそのものがした。それは時に果物の甘い匂いであることもあり、ロイが飲んでいるコーヒーの香りであることもある。様々な花が咲き出すこの季節は花の香りであることが多かった。
 ロイはハボックを抱き上げるとゆっくりと庭を歩いていく。庭の片隅に植わっているこんもりとした木に小さな花弁の尖った花が沢山咲いて、そこから独特な甘い香りがしていた。
「ろーい」
「うん、いい香りだな」
 すぅっと大きく息を吸い込んで言うハボックにロイが頷く。次々と開いた花の事はハボックが教えてくれるだろう。
「次は何が咲くかな、木蓮か?チューリップか?咲いたら教えてくれよ、ハボック」
「ろーいっ」
 庭の木々を見回して言うロイにハボックが元気よく頷いた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、励みになります、嬉しいですvv

お久しぶりの「暗獣」です。先日某方とお喋りしてた時に「暗獣のはぼはおしっこやうんちをするのか」って話になりましてね。結論はこうなりました(笑)暗獣はぼの「ぷ」は可愛いよねって話もしたので「ぷ」も書いてみました。はぼの「ぷ」はきっといい匂いがすると思うの(笑)

でもって明日も更新ヤバいですー(汗)どうも火曜の更新の方が時間的に余裕がなくて(苦)どっちか片方だけでも更新したらいいのかなぁ……。日記も途中まで書いては気が変わって放りだしてばかりいたので、髭、豆、ロイハボとしょうもないネタで各種書きかけ放置が……書くなら最後まで書けと言う話ですね(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

豆、やっぱり潜んでたのがいますかね(笑)栓!!(爆)も〜、なおさま大好きーvvいやあ、栓は思い浮かばなかったなぁ(にやにや)どうやって帰ったか、続き書きかけたんですが(苦笑)そのうちお届け出来る機会があればと思ってます(苦笑)「セレスタ」うふふ、確かにロイに面白味がなくなったというのはあると思います。ハボの事はもう十分楽しんだろうし、ロイの反応でまた楽しみたかったでしょうしね。って、とんでもないエロ眼帯(笑)ですが。目が離せないと言って頂けて嬉しいですーv楽しんで頂けるようにモリモリ頑張りますvv

おぎわらはぎりさま

いや、意外と書いてみると書けたりするもんですよ?私もこのサイトで初めて書きましたから(笑)「桜餅」ですか、なるほど〜。しかし、おぎわらさまっててっきりハボ受けがお好きなのかと思ってたのですが、ネタはハボロイなのですね。書けるかな、書けそうだったらチャレンジしてみますね。

セレスタの涙!せつない〜もどかしい〜!! の方

わーい、そう言って頂けて頑張って書いている甲斐がありますvハボックがこの先どうなるか、是非お楽しみにお付き合い下さいねv
2013年03月11日(月)   No.300 (カプなし)

222
「こんなもんかな」
 ハボックは広げっぱなしだった雑誌を纏めて重ねると部屋の隅の棚に突っ込む。グルリと部屋の中を見回し、とりあえず客がきても恥ずかしくない程度には片付いていることを確かめた。
 今日はロイがハボックのアパートに遊びに来る事になっている。大したものは出来ないが食事に来ないかとハボックが誘ったのだ。二つ返事で了承したロイは秘蔵のワインを持ってくると言っていた。時計を見ればもうすぐ約束の時間で、ハボックの唇に自然笑みが浮かんだ。
 ハボックは自分の上官であるロイのことがもう長いこと好きだった。まるっきりのノンケで女性にしか興味がなかった筈の自分がどうしてと不思議に思わない訳ではなかったが、その鮮やかなまでの生き方に惹かれ気がつけばいつもロイの姿を目で追っていた。彼の力になりたくて、彼の側にいたかった。いつまでもどこまでも一緒にいたくて、一緒になりたかった。彼の全てが欲しくて自分の全てを捧げたかった。
 とは言え、そんな簡単に己の想いを吐露出来る相手でないこともよく判っていた。役に立つ手駒の一つとして、彼の敵を嗅ぎ分けその喉を引き裂く狗として側にあるのが、自分に出来る精一杯と思っていたのだ。そんなある日。
 街を歩いていれば、突然曲がり角から飛び出してきた金色のレトリバー。元気にじゃれついてくるその首にはリードが垂れ下がっていたから、誰か飼い主の手を振り切って逃げてきたのだとはすぐ知れた。それならせめて飼い主が来るまで足止めしておいてやろうとじゃれつく犬の頭をわしわしと撫でてやっていれば。
『ジャン!』
 聞き慣れた声に驚いて目をやった先にロイの姿。思わず返事をしてしまったものの、本当は心臓が飛び出そうな程ドキドキした。もっとも、その後飼い犬にジャンと名付けた理由を聞いた時には、飛び出た心臓が止まってしまうのでは思ったものだが。
「ニャーン」
 その時脚に柔らかい感触がして、ハボックは足元を見下ろす。擦りついてくる黒猫を抱き上げると腕に抱えて小さな顔に頬を擦り寄せた。
「どうした?ロイ」
 ハボックはロイと呼んだ黒猫を愛しそうに見つめる。そうすれば黒猫はザラザラした舌でハボックの頬を舐めた。
 ロイが伝えられない想いを飼い犬にジャンと名付けて紛らわせていたように、ハボックもまた黒猫にロイと名付ける事で誤魔化していた。うっかり想いを口にして部下として側にいることも出来なくなってしまわないよう、真っ黒な瞳をした黒猫を飼っていたのだ。
「大佐、コイツの名前知ったらなんて言うかな」
 飼い犬にジャンと名付けた事をハボックに知られて、ロイは随分恥ずかしがっていた。ハボックが黒猫にロイと名付けていると知ったらどんな顔をするだろう。
「へへ……、もうすぐお前の名前を貰った人が来るよ。ずっとずっと好きだった人が」
 空色の瞳にロイへの恋慕を映してハボックが呟く。すると、黒猫はいきなり大声で「ニャーッ!」と鳴くとハボックの腕から飛び降りてしまった。
「えっ?あ、おい、ロイ?」
「フーッ!」
 手を伸ばそうとするハボックを威嚇して黒猫はスタスタと部屋を出て行く。玄関までくると長い尻尾をピンと立て、毛を逆立てて扉を睨みつけた。
「ちょ……、ロイ!えーッ、嘘だろッ?」
 どう見てもこれからやってくるロイを追い払う気が満々なのを見て、ハボックは慌てる。
「もう……、参ったな」
 あのロイの事だ、幾ら相手が小さな黒猫だろうと自分に向けられた敵意には敏感に反応することだろう。
「全く、お前なぁ、オレの気持ちはよく知ってんだろ?」
 ハボックは黒猫の側にしゃがみ込むと小さな頭を撫でながら言う。そうすれば黒猫が振り向いて真っ黒な瞳でハボックを見た。
「ニャア」
『知っている。だからこそだ』
 短く鳴いた声がそう言ったように聞こえてハボックは目を見張る。小さな顔に笑みが浮かんだように思ったが、黒猫はフイと顔を戻してしまってよく判らなかった。
「……まったく」
 ハボックは苦笑して床に腰を下ろす。
「お手柔らかにな。オレの好きな人なんだから」
「ニャッ」
 短く答える黒猫はロイに何を伝えるのだろう。
 ハボックは黒猫と一緒に玄関の扉を見つめて、誰より好きな相手が来るのを待っていた。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、とっても励みになってます、ありがとうございますvv

猫の日ですね。そんなわけで「111」の続きです。お互いの名前つけた犬と猫飼ってるって、それってどうよ、と思わないでもないですが(苦笑)

明日から連載開始のハボロイ書いたんですが、相変わらずタイトルが浮かばない……(苦)毎度本文よりタイトルに時間かかってる気がしますよ(苦笑)決まらなくて「ハボロイ新作」とかでアップしたらすみません(今、ポメラにはそのタイトルで保存されてる/苦笑)
でもって、先日こそっと呟いた事はまだ考え中です…。すっぱりするか、隔週とかにするか、今まで通りか、もうちょっと悩むかなぁ。

以下、拍手お返事です。

なおさま

「妖」私もカマクラ体験した事ないですよー。あれってどうやって作るんですかね?ワインは飲めませんがソーセージ焼いたりスルメ焼いたりはしたいです(笑)あれっ、なおさまって元はハボロイでしたっけ?もう、すっかりハボ受けなイメージでしたよ(笑)本当、難しいです…。なのでもうちょっと悩もうかなぁと(苦笑)「久遠」ふふふ、辛そうなハボック、いいでしょう?(コラ)ハボックの頭を撫でてあげてやって下さい(笑)

おぎわらはぎりさま

うお、そんな野望が!(笑)どんなネタか気になりますが(笑)まあ、とりあえずまだすぐには決めませんので〜。キリリクなら受けるかもしれませんしねv

ハイムダール王国の続編、大変面白く拝読させて の方

ありがとうございます!そう言って頂けると大変励みになりますv続きも楽しんで頂けるよう頑張りますねv
2013年02月22日(金)   No.297 (カプなし)

妖7
「うわぁ、すげぇ!」
 ガラリと鎧戸を開けた彼が楽しげな声を上げる。開けた窓から身を乗り出しながら言った。
「ねぇ、凄い積もってるっスよ!こんなの久しぶりだ」
 そう言う彼の声に窓の外を見やれば一面の銀世界だ。開け放った窓から冷たい空気がどんどんと入り込んできて、私はぶるりと体を震わせて言った。
「寒いぞ。頼むから早く閉めてくれ」
 そう言ってソファーの上でクッションを引き寄せる私に彼はやれやれとため息をつく。開けたままの窓に背を預けて言った。
「冬だからって部屋に引きこもってばかりいないで、多少寒くても外の空気に触れた方が健康的っスよ?」
「不健康で結構だ」
 私はそう言うと無理と判っていてクッションの下に体を押し込もうとする。無駄な努力をする私にクスリと笑って、彼は窓を閉めると歩み寄ってきた。
「ほら、行きましょう」
「いや、だから寒いのは」
 彼の手に己のそれを掴まれ内心ドキリとしたのをモゴモゴと言いながら誤魔化す。それに気づいているのかいないのか、彼は私の手をグイと引っ張った。
「ねぇ、一緒に行きましょうよ」
 甘えるように小首を傾げて言われれば体の芯が熱くなるようだ。私は慌てて手を取り返すと、また掴まれないようクッションの下に隠した。
「勘弁してくれ。寒いのは本当に苦手なんだ」
 そう言う私に彼は残念そうにため息をつく。だが、それ以上は無理強いすることなく「じゃあ行ってきますね」と笑って出ていってしまった。
 一人になると部屋の中が急に寒々しく感じられる。本でも読んで誤魔化そうと読みかけの本を開いたが、内容はさっぱり頭に入ってこず余計に部屋の寒さが気になるばかりだった。それでも意地を張って彼が戻ってくるのを待ってみたが、待てど暮らせど彼が帰ってくる気配はない。結局しびれを切らしたのは私の方で、私は本を置くと立ち上がり窓に歩み寄った。曇ったガラスを袖で拭いて外を見る。そうすれば庭に大きなドーム状の家のようなものが出来上がっていて、私は驚きのあまり寒さも忘れて窓を開け放った。
「おい、何を作ってるんだ?」
 私の声に手にしたスコップに凭れて一息ついていた彼が顔を上げる。私の姿を捉えた空色がにっこりと笑って答えた。
「カマクラ」
「は?」
「手っ取り早く言えば雪で作った小屋みたいなもんスよ。もうすぐ出来上がりっスから、そしたら招待しますね」
 彼は笑ってそう言うと、私の返事も待たず裏の方へと行ってしまう。私は庭に残されたカマクラとやらをじっと見つめていたが、コートを着込むと庭に出た。
「雪で作った小屋ねぇ」
 雪で出来ているのなら小屋と言っても寒さをしのぐ為のものにはならないだろう。招待されてもとても行く気にはなれず、どうやって断ったら彼を傷つけずに済むだろうと考えていると、背後から雪を踏む音が聞こえた。
「そんなものどこにあったんだ?」
 彼が裏から運んできたのは小さな火鉢だ。尋ねれば彼はそれをカマクラの中に運び込み火を熾しながら言った。
「スコップと一緒に物置に入ってたっスよ。――ああ、よかった。使えそうだ」
 彼は嬉しそうに言うと火鉢をそのままに家の中に入る。少し待っているとグラスとワインのボトル、それにクッションを手に戻ってきた。
「ささ、我が家へどうぞ」
 彼は火鉢を挟んでクッションを二つ置くと内の一つに腰を下ろして私を手招く。なんとなく断るタイミングを逸した私は、頭を屈めてカマクラの中に入った。
「暖かい」
 周りを雪で囲まれているというのに中はほんのりと暖かい。クッションに腰を下ろせばスッとワイングラスが差し出された。
「意外とあったかいっしょ?」
「ああ、びっくりした」
 私は答えて腰を下ろすと、差し出されたグラスを受け取る。彼は私と自分のグラスにワインを注ぐと目の高さに掲げて言った。
「じゃあ雪見酒に乾杯」
 それに答えてグラスを掲げワインを喉に流し込む。雪の中で飲む酒は何故だかいつもの倍は旨いように感じられた。
「ねぇ、折角だしなんか焼けるもんないですかね?」
「この火鉢で焼く気か?」
「結構焼けると思うんスけど」
 彼はそう言ってグラスを置くと食料を漁りに家に戻る。少しして鉄串を数本とソーセージやチーズを手に戻ってきた。
「これ焼きましょう、これ」
「ちょっとした宴会だな」
「楽しいっしょ?」
 呆れて言う私に空色の瞳が悪戯っぽく笑う。
「――――そうだな」
 頷いて笑い返せば胸の奥がほんわりと暖かくなるようだ。
 私と彼はカマクラの中、差しつ差されつしながら雪見酒を楽しんだのだった。


いつも遊びに来て下さってありがとうございます。拍手、更新の励みです、ありがとうございます。

「妖」です。本当は日本酒でするめでも焼こうかと思ったんですが、迷った末ワインに。結構そっちでもよかったかなぁ、火鉢だし(苦笑)
東京も今日は雪が舞ってます。積もる事はなさそうですが寒い……。今シーズンはよく雪降るなぁ。流石にこれで最後かしら。三月にドカッと降ったりして(苦笑)

以下、拍手お返事です。

なおさま

ホント、なんでヒューズってああいうプレイが似合うんでしょうね(笑)うわあ、白いお尻に手形!!そんな写真、うっかり出回っちゃったら大騒ぎだろうなぁ(爆)うふふ、流石ヒューズの恋人と思って頂けて嬉しいv「ここ」ってところを突いて下さるコメントに口元が弛んじゃいます(笑)

おぎわらはぎりさま

あはは、苛め足りなかったですか?でも一応こっちは相思相愛だからなぁ。とりあえずガッツリ苛めは眼帯のオッサンにお任せして(笑)ロイ……うーん、物にもよる気はしますが…。あとやっぱり昔より最近の作品の方がハボ苛めに熱を込めて書いている気はします(爆)いや、だって楽しいから(コラ)


以下は悩み中の呟きなのでスルーして下さっておっけです(苦笑)
最近ちょっと思うのはサイトをどうしようかなぁということ。と言ってもやめる気なんぞないですが、ハボックへの愛ダダ漏れだし(苦笑)ただ、最近ロイハボ、ハボ受けで来られる方が多いし、反面ハボロイは少なくなる一方だし、それなら今頂いているリクを終えたらハボロイは閲覧だけにした方がいいかなぁ、とかね……。個人的には書きたい気持ちもあるので、書きたい時だけ書いて基本は閲覧中心。正直一週間の内で書ける時間は限られているので、それなら読んで下さる方がいるのを書いた方がいいんじゃないだろうか。などなど悩み中……。でも、ハボロイはハボロイで楽しいんだよなぁ。元々うちはハボロイオンリーサイトだったんだよ。今じゃ誰も信じないだろうけど(苦笑)悩むなぁ。もっと時間があればなー、つか、もっと早く書ければいいのか……ははは(苦)
2013年02月19日(火)   No.296 (カプなし)

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  Photo by 空色地図

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