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2022年03月22日の日記

2022年03月22日(火)
続・春爛漫
2022年03月15日(火)
春爛漫
2022年03月10日(木)
暗獣 さくらさくら

続・春爛漫
CP:ハボロイ(R18)

「ああ、疲れた……」
 玄関の扉をくぐるなりそう言ってため息をつくロイにハボックはクスリと笑う。足を止めれば体が汗ばんでいることに気づいて、ハボックが言った。
「思ったよりも暑かったっスね。結構汗かきましたよ」
「……まったくだ」
 ハボックの言葉に不本意そうにロイが頷く。黒髪をかき上げれば額に汗が浮かんでいるのを感じて、ロイは眉間の皺を深めた。
「シャワー浴びましょうか、その方がさっぱりするっしょ」
「そうだな」
 夏の汗とは違うもののそれでも不快なことに変わりはない。シャワーを浴びようと浴室へ向かえば背後からついてくる足音がして、ロイは浴室の扉を開けながら振り向いた。
「なんでついてくるんだ?」
「オレもシャワー浴びようと思って」
「寝室のを使えばいいだろう?」
「行くのメンドクサイし」
 たかだが二階に上がるのをめんどくさがる男にロイの眉間に皺が寄る。だが、ハボックはまるで気にした風もなく、ロイの背を大きな手で押しながら浴室へと入った。
「ほらほら、さっさとシャワー浴びちゃいましょう、ね?」
「自分で脱げるっ」
 言いながらシャツを脱がせようとする手をロイは払いのける。汗でまとわりつく服を脱ぎ捨ててもう一つ奥の扉を開けて浴室へと入ったロイは、同じように服を脱ぎ捨てて入ってきたハボックを、ギョッとして見上げた。
「なんでお前も入ってくるんだッ!」
「だってオレも汗かいたし」
「私の後で入ればいいだろうッ!」
「一緒に入った方が早いっスよ。ほら、洗ってあげるっスから」
「いいッ!自分で洗うッ!」
 スポンジを手に取るハボックからロイは慌ててスポンジを奪い取ろうとする。だが、背の高いハボックにスポンジを高く掲げられて、ロイはキッとハボックを睨むと浴室の外へ出ようとした。
「後で入るッ」
「ああ、ほらほら、いいから座って」
 だが、背後から腕を掴んだ手でロイはいとも簡単に椅子に座らされてしまう。立ち上がろうとした肩を押さえ込まれたと思うと、ボディソープを泡立てたスポンジが背中を撫でた。
「後でオレのことも洗ってくださいね」
「ちょ……っ、おいッ!」
「背中流しっこしましょ」
 肩越しに睨めばにっこりと笑われて、ロイは仕方なしに顔を正面に戻す。よく泡立てたスポンジで優しく洗われるのは存外に気持ちよく、ロイはホッとため息をついてハボックが体を洗うのに任せた。だが。
「ッ?!おいッ、こらッ、な、なにをッッ!!」
「なにって、こっちも洗わんとでしょ?」
 何食わぬ顔でそう言って手を股間に伸ばしてくるハボックに、ロイは慌てて身を捩る。ボディソープを塗った大きな手で楔をやわやわとこすられて、ロイはヒュッと息を飲んだ。
「────堅くなってきたっスよ、大佐」
「さ、触るなッ!」
 ロイは顔を真っ赤にして、ハボックの手から逃れようとする。だが、今では明らかに意図をもって揉みしだいてくる手に、ロイはビクビクと躯を震わせた。
「感じてきちゃいました?」
「……ッ、バカッ!」
 クスクスと笑いながら耳元に囁いてくるハボックをロイは真っ赤な顔で睨み上げる。その間近に迫る情欲に染まった空色に、ロイはビクリと震えて目を閉じた。
「たいさ……」
「あ……ッ」
 吹き込まれる熱い吐息にロイは震える息を吐き出す。払いのけようとしていた筈の手でハボックの手首を握り締めれば、楔を弄る手の動きが激しさを増した。
「あ……アッ、やめ……ッ、もう────ッ」
 瞬く間に追い上げられて、ロイは喉を仰け反らせる。必死に堪えようとしたものの、次の瞬間ハボックの手の中に白濁を迸らせた。
「ア……アア────ッッ!」
 浴室の中に声を響かせてロイは仰け反らせた躯をビクビクと震わせる。嬌声を上げた唇をその声ごと塞がれて、ロイはハボックの体に縋りついた。
「ハァッ、ハ……ッ」
「たいさ、かわいい……」
 ハアハアと息を弾ませるロイをハボックは抱き締める。ロイの熱とボディソープで濡れた指をロイの双丘の狭間へとそっと忍び込ませた。
「あ……ッ」
 そのままつぷりと指を潜り込ませればロイの躯がビクリと震える。宥めるように顔にキスを落として、ハボックは蕾の中へと指をねじ込んだ。
「あ、ああ……ッ」
 ねじ込んだ指でまだ堅い蕾をグチグチとかき回す。指の数を二本三本と増やすとロイが震えながらしがみついてきた。
「や……もうッ」
 震えながら嫌々と首を振るロイにハボックは笑ってキスを落とす。かき回していた指を乱暴に引き抜くと震えるロイの躯を抱き上げて、浴槽へ足を入れた。
「たいさ……」
 しがみついてくるロイの脚を開かせ湯の中に腰を下ろす。既に猛々しくそそりたった己の上に、ロイの細い腰を引き下ろした。
「アアアッッ!!」
 ズブズブと逞しい牡で貫かれて、ロイの唇から嬌声が上がる。逃げるように仰け反る躯を引き戻して、ハボックはガツガツと突き上げた。
「ヒャアアッ!ひゃうんッッ!!」
「たいさ……たいさッ!」
 ザブザブと湯を波立て激しく突き上げればロイが甘く啼いて身悶える。ハボックはロイの頭を引き寄せると熱い息を零す唇を噛みつくように塞いだ。それと同時にガツンと一際激しく突き入れる。ロイの最奥へ熱い飛沫を叩きつければ、ビクビクと震えたロイも一瞬遅れて熱を吐き出した。

 気がつけば朝早い小鳥の囀りが聞こえて、ロイはうっすらと目を開けて天井を見上げる。ベッドの隣ではハボックが逞しい腕をロイの躯に回してスウスウと寝息をたてていた。
「おかしい……」
 と、ロイは散々嬌声を上げさせられて掠れた声で呟く。確か自分は小腹を空かせて食べるクレープシュゼットを楽しみに、菜の花を見に行くのにつき合った筈だ。それなのに楽しみにしていたクレープシュゼットを食べるどころか、ハボックにいいようにされた挙げ句こうしてベッドで疲れ切った躯を横たえて朝を迎えている。
「……この馬鹿犬ッッ!!」
 隣でスウスウと気持ち良さげな寝息をたてているのを聞けば、俄にムカムカとしてきてロイはハボックの頭を拳固で殴る。寝ているところを殴られて、ハボックがもぞもぞと動いて目を開けた。
「あ……大佐……おはよーございます……」
 ふわぁと欠伸混じりの声を聞けばますます腹が立ってくる。
「もう二度とお前と花見になど行かん……ッ」
「────えっ、なんで?たいさっ?」
 聞こえた言葉が寝ぼけた脳味噌に届けば眠気も吹っ飛んで、ハボックは慌てて飛び起きた。
「知るかッ」
 プイと背中を向けてしまうロイの肩を引いてハボックはロイの顔を覗き込む。
「次は桜見に行きましょうよ!あ、ほら、お花見弁当作るっスから!」
「その手にはもう乗らん」
「えー、じゃあ桜餅も作るからッ」
「絶対行かない」
「そんなぁ、大佐ッ」
 フンッと鼻を鳴らしてブランケットに潜り込めば、必死に宥めてくるハボックの情けない声を聞いて、ほんの少し溜飲が下がるロイだった。


覗きにきてくださった皆さまにはありがとうございますv ぽちぽち日記更新続いております(笑)
前回の「春爛漫」の続きです。いやぁ「思いの外暑くて汗かいてシャワー浴びて」って楽しいコメントを頂いたもので、ついv コメント頂いて続き書くのも久しぶりで楽しかったです。この楽しい気持ちを皆さまにもお届け出来ていたらいいのですが(笑)
ところで先日、三回目のワクチン接種を受けてきました。最初は電車に乗って大規模会場に行くつもりだったんですが、家から徒歩1分のところにある会社の職域接種が受けられると聞いてそちらに行ってきました。ラッキーv おかげで接種後18分で、もう部屋着に着替えていましたよ(笑)二回目までは腕が痛いくらいで特に何ともなかったのですが、今回はそれに加えて体が痛いし熱が出て頭も痛いし、久しぶりに日中お布団で寝ようって気になりました。熱は下がったけど、偏頭痛みたいのがまだ続いてるし、体が丈夫ってだげが取り柄だったのにここにきて副反応かー、くそう。でもこれで少しでもかかりにくくなったり、かかっても軽くすむならいいかなとは思ってます。四回目は副反応でないといいなぁ……。

以下、拍手お返事ですv

チョロい大佐もかわいい  の方

チョロい大佐!(笑)まさしくチョロいですよね〜。ニヤニヤしながら読んで頂けて嬉しいですv そしてどこいったスイーツ!すみません、思わずネタにさせて頂いちゃいました、てへv 楽しいコメントありがとうございました!ハガレン展、二日目にお出かけでしたか、ホントどこかですれ違っていたかもv そう考えると私も嬉しいです、うふふv
2022年03月22日(火)   No.527 (ハボロイ)

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