幼愛  第十一章


 伯父はハボックの服を剥ぎ取り全裸に剥いてしまうと自分も服を脱ぎ捨てる。ベッドの上に上がるとハボックの体に圧し掛かりその頬を撫でた。
「ジャン…お前は本当に素直で可愛い。私の前から逃げ出したお前の母親と違ってな…」
「母さんが、なに…?」
 伯父の言葉が半分も耳に入らぬままハボックは尋ねる。伯父はうっとりと笑うと答えた。
「母さんのことなど気にする必要はない。さあ、レッスンを始めるよ、ジャン」
 そう言うと伯父はハボックの細い脚を抱え上げる。自身の熱とジェルでぬらぬらと濡れてひくつく蕾に大きく膨れ上がった自身を押し当てた。
「力を抜いているんだ。最初は少し痛いかもしれんがすぐによくなるからな…」
 伯父はそう囁いたかと思うとグイと自身を突き入れる。指で散々に嬲って柔らかく解けているとはいえ、まだ狭く幼い器官は猛々しい牡を容易に飲み込もうとはしなかった。
「ヒッ!!」
 強引に押し入ってくる熱にハボックの唇から悲鳴が零れ、細い体が硬く強張る。全身で拒絶するハボックに伯父は舌打ちすると言った。
「力を抜いていろと言ったろう!私の言うことが判らんのかっ?!」
 普段の優しい仮面を脱ぎ捨てて鬼のような形相でそう怒鳴る伯父にハボックは弱々しく首を振る。指などとは比べ物にならない程太くて硬いものを突き立てられて、ハボックは力なく喘いだ。
「いた…いたいっ…ああっ」
 ジェルで慣らしたとはいえ張り裂けんほどに開いた狭い入口はハボックに激痛をもたらす。みちみちと嫌な音を立てて押し開かれて、ハボックの見開いた瞳からはポロポロと涙が零れた。
「あっ…ああっ…」
 無理矢理押し込まれて圧迫感にハボックは吐きそうになる。伯父はなかなか体を進められない事に苛立ってハボックの頬を張った。
「ひっ…あっ」
 叩かれて一瞬力の抜けた幼い体を伯父は一気に貫く。激痛に背を仰け反らせたハボックの唇から絶叫が上がった。
「ヒィィィィィッッ!!」
 一気に根元まで突き入れると伯父は情け容赦なく抽送を始める。ガツガツと乱暴に突き入れられてハボックは泣きながら身を捩った。
「いた…いやっ…も、やめて…おじさ…いたい、よ…」
 弱々しく首を振りながら訴えるハボックに、だが伯父は攻め立てる動きを止めはしなかった。
「痛いのは最初だけだ。指でいじった時もそうだったろう?力を抜きなさい、ジャン」
「あっ…ああっ」
 痛みに半ば気を失いかけながらハボックは伯父を受け入れる。あまりの痛みにこのまま死んでしまうのかとハボックが思った時。
「…ッ?!ヒッ…」
 伯父の楔が掠めた一点から突き抜けた快感にハボックの体が跳ねる。ハボックの変化に気付いた伯父が、そのポイントを何度も繰り返し突き上げた。
「ヒッ…アッ…い、やあっっ」
 それまで体を支配していた苦痛が突然快楽に塗り替えられてハボックは喘ぐ。あられもなく声を上げながら伯父に縋りついた。
「あひっ…ヒィッ…アッ…アアッ」
 涙を零しながら身悶えるハボックの様子に伯父は満足そうに笑う。ハボックの脚を抱えなおすと揺さぶりながら突き上げた。
「悦くなってきたんだね、ジャン。やっぱりジャンはいい子だよ…」
「んあっ…ああんんっっ…アッあふぅ…ッ」
「気持ちいいかい?ジャン…」
「あっああっ…や、だっ…やだぁ、とけちゃう…っ、ああっ…そ…なにし、な…でっ」
 力なく首を振りながら悶えるハボックに伯父はうっとりと笑う。涙に濡れた頬を撫でると言った。
「気持ちイイだろう?いいんだよ、それで…気持ちよくなるのはとってもいい事なんだ。相手なんて誰だって構わない。ジャンのことをこうして犯して、気持ちよくさせてくれる相手なら誰にだって体を開いてごらん…気持ちいいのは好きだろう、ジャン?」
 伯父の言葉が呪文のように毒のようにハボックの心に染み入っていく。ハボックはただもう、無我夢中で与えられる快感に溺れていったのだった。


 終業を終えるベルが鳴ってブレダはホッと息を吐く。人一倍授業態度や生活態度に煩い中年の教師の授業に、強張っていた体を解しながらハボックを見やった。最近、ハボックはぼんやりとしていることが多くなった。以前のように大声で笑うこともなくなり、ブレダはそんなハボックが気になって仕方がなかった。
(そりゃ最近あんまり遊んでないけどさ)
 生まれた時から知っているのだ。様子がおかしければやはり気になる。何かあったのか聞いてみようかと、机の上を片付けて視線を上げればハボックの姿はもうなかった。
「早いぞ、ハボッ」
 別段グズグズしていたつもりはないのにあっという間に帰ってしまったハボックにブレダは慌てて教室を飛び出す。バタバタと廊下を走っていたブレダは、灯りをつけていない教室に金色の何かが光った気がして足を止めた。扉の隙間からそっと覗けば先ほどの教師とハボックがなにやらひそひそと話しているのが目に入る。普通に話しているには妙に近いその距離に、訝しんだブレダは思わず声をかけていた。
「ハボック?」
 ブレダの声に教師がギクリと震えると慌ててハボックから体を離す。
「まだ他に聞きたいことがあったら明日来なさい」
 そう吐き捨てるように言うと逃げるように部屋を出て行った。そのあまりに慌てたさまにブレダはキョトンとしていたが、ハボックを見ると聞く。
「なに、質問でもしてたのか?」
「うん…まあ、そんなとこ」
 曖昧に答えて部屋を出て行こうとするハボックをブレダは大声で呼んだ。
「…なに?」
 そう聞かれて何を言ったらいいのかわからずブレダは唇を噛み締める。それでもハボックの目を見つめると言った。
「お前、なんか困ってることとかないか?」
「困ってること?ないよ、別に」
 素っ気なく答えるハボックに、だがブレダは続ける。
「あのさっ、困ったこととかあったら、いつでも俺に言えよっ!」
 真剣にそう言うブレダにハボックの目が驚いたように見開く。それでもにっこりと笑うと答えた。
「うん。ありがとう、ブレダ」
 じゃあね、と手を振って帰っていくハボックと別れてブレダは家に向かう。家につくと玄関を開け、後ろ手に扉を閉めたブレダは暫くの間考え込んでいたが、背負っていたカバンを玄関に放り出すと閉めた扉を乱暴に開けた。そのまま必死に走ってハボックの家に辿り着くとハボックの部屋があるはずの2階を見上げる。暫くの間どうしようかと考え込んでいたが、やがて玄関に近づくと遠慮がちにノックした。だが、答えは帰ってこずブレダは途方に暮れてあたりを見回す。あまり考えもせずに扉をグッと押せば、何の抵抗もなしに開いたそれにブレダは目を瞠った。迷った末に中へと入るとブレダはキッチンを覗いてみる。だが人の気配のないそこにブレダは仕方なしに2階に上る階段へと向かった。
「別になんにもなければ帰ればいいんだし…」
 ブレダはそう呟きながら2階に上がるとハボックの部屋の前に立つ。ノックしようとした時、隣の部屋から聞こえた悲鳴にギクリと体を強張らせた。
「え?…ハボ?」
 何か酷いことでもされているんじゃないだろうか、咄嗟にそんな考えが浮かんでブレダは隣の部屋の扉に飛びつくとノックもせずに扉を押し開いた。扉を開いたブレダの目に飛び込んできたのは。
 細い脚をいっぱいに開いたその身の奥深くを、伯父の猛々しい牡で犯されて喘ぐハボックの姿だった。


「な…」
 目の前の光景が信じられずに凍り付いていたブレダだったが、ハボックの唇から零れた嬌声にギクリと身を震わせる。
「アッ…アアッ」
 軽く突き上げられて喘ぐハボックを背後から犯しながら、伯父は突然の乱入者を見つめて笑った。座り込んだ己に跨ぐようにハボックを座らせていた伯父は、ハボックの細い脚を抱え上げるように持ち上げると、その蕾に深々と突き刺さった己をブレダの目に晒す。その視線がハボックの蕾を凝視しているのを見ながらゆっくりと引き抜いていった。ぬらぬらとハボックの熱とジェルで濡れた赤黒い牡がハボックの蕾から姿を現す。ギリギリまで引き抜くと伯父は一気にハボックを突き上げた。
「ヒアアッッ!!」
 ハボックの唇から零れた悲鳴にブレダがビクッと震える。伯父は何度もハボックを突き上げながらその耳元に囁いた。
「気持ちいいかい?ジャン…んん?」
「アッ…アッ…気持ちイイッ…ヒアッ…アアンッッ」
「もっと?どうして欲しい?」
「もっと…ぐちゃぐちゃにしてっ…アッアヒッ…イくッ…おじさんっ、イくぅっ!」
「いいよ、いっぱい出してごらん…」
「アアアアアッッ!!」
 ブレダが見ていることなど気付きもせず、ハボックは背を仰け反らせるとびゅくびゅくと白濁を撒き散らす。その光景から逃げ出すように部屋を飛び出したブレダが階段を駆け下りていく足音を聞きながら、伯父は声を上げて笑ったのだった。


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