模造金子 〜 imitation gold 〜  第三章



caution!!  本章にはハボックとオリキャラとのセックスシーンが含まれます。苦手な方はご注意下さい。



「映画、面白かったっスね」
「ああ、そうだな。でもお前、あの手の映画、ホントに好きだよなぁ」
「だってスカッとするじゃないっスか」
 話しながら戻ってきた二人は部屋の扉を開けて中へと入る。疲れた〜、とため息と共に言葉を吐き出してベッドに身を投げるハボックをウェインは唇の端に笑みを載せて見ていた。
「楽しかったけど、疲れた…」
「おい、そこで寝るなよ」
「アレクのベッド、寝心地いいんだもん…」
 そう言って「うーん」と伸びをしているハボックにウェインが言った。
「先にシャワー浴びてきちまえよ」
「いいんスか?」
 頷くウェインを見てハボックは礼を言うと新しい下着やらタオルやらを手に洗面所に入る。水音がし始めたのを確認すると、ウェインは部屋の隅に置いてある冷蔵庫の中からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。ポケットから出した包みを解いて蓋を開けたペットボトルの中に錠剤を一つ落とす。細かな泡と共に錠剤が溶けるのを見届けると軽く振ってボトルを冷蔵庫に戻した。暫くしてパジャマに着替えたハボックが洗面所から出てくる。
「お先に」
「おう」
 入れ替わりにウェインが洗面所に入っていくとハボックは冷蔵庫をあけてミネラルウォーターのボトルを出した。
「あっつー」
 ぱたぱたと手のひらで顔を扇ぐとボトルの蓋を開け、ごくごくと一気に飲み干してしまった。
「はー、生き返る」
 ハボックはそう言うとボトルをゴミ箱に放り投げる。ベッドにゴロンと仰向けに寝そべると、はああと大きく息を吐いた。そうして暫くウェインがたてる水音を遠くに聞いていたハボックは、体がポッポと熱を持っている事に気がつく。
「あつ…この部屋、クーラーきいてないのかな…」
 そう呟いてリモコンを取ろうとしたが、体がだるくてろくに動くことが出来なかった。その時、カチャリと音がしてウェインが洗面所から出てくる。ベッドの上に横たわるハボックを見て、ウェインが言った。
「どうした、気分でも悪いのか?」
「ねぇ、アレク。エアコン、ちゃんと動いてる?」
「動いてるけど、なんで?」
 ちらりとエアコンを見て答えるとウェインは目を細めてハボックを見る。
「なんか、やけに熱くて…」
「だったらパジャマ脱いじまえばいいだろ」
 ウェインはそう言うとハボックのパジャマに手をかけた。ボタンを外し上を脱がせると、下着ごとズボンを剥ぎ取ってしまう。
「えっ…?」
 頬を上気させて見上げてくるハボックにウェインは言った。
「かわいいぜ、ジャン…」
「な、に?」
 わけが判らないと言う風に見上げるハボックの脇腹をスッと撫で上げればびくりと体が震える。ウェインは服を脱ぎ捨ててハボックに圧し掛かると言った。
「お前、俺が好きなんだろう?だったらヤらせろよ」
 その言葉を聞いた次の瞬間、深く唇を重ねられてハボックは目を見開く。ウェインの手が体を這い回る感触にハボックはぞっと震え上がると腕を突っぱねた。
「やっ…やめてっ」
「なんでだよ、俺のこと、好きなんだろっ!」
「でも、ヤダっ、こんなのっ」
 抵抗するハボックの腕を押さえ込んでウェインはハボックの耳元に囁く。
「初めてだと緊張するだろうからって薬、飲ませてやったろ。大丈夫だから抵抗すんなって」
「くすり…?」
「ミネラルウォーターの中に入れといたんだよ。ちょっと気持ちよくなる薬をさ。だから安心して俺に任せとけって」
 ウェインはそう言って再び口付けて来た。それと同時にハボックの中心をキュッと握り締める。
「んんっ!!」
 思いも寄らない所をいきなり握られてハボックは体を跳ね上げるともがいた。だが、薬で力が入らない上にハボックより頭半分高い鍛え上げられた体に圧し掛かられては逃げる術もない。擦り上げる動きに瞬く間に追い上げられて、ハボックはウェインの手の中に熱を放っていた。
「はあっはあっ」
 目を見開いて荒い息を零すハボックにウェインはにやりと笑う。
「自分でやるより気持ちいいだろ?」
 そう言うとハボックの脚をぐいと押し開いた。
「もっと気持ちよくさせてやるからな」
 そうしてハボックの堅く閉ざされた蕾にグイと指を突き入れる。
「ひいっ!!」
 仰け反るハボックの体を押さえつけて、ウェインは先ほどハボックが放った熱を蕾へと塗りこめた。ぐちぐちとかき回せばハボックの唇から息も絶え絶えな声が漏れる。
「やめ…やっ」
「大丈夫だって、力抜けよ、ジャン」
 自分でもろくに弄ったことなどない場所に指を突き入れられかき回される嫌悪感にハボックは必死にウェインを押し返した。だが、ウェインはそんなハボックの抵抗などものともせず、沈める指の本数を増やしていく。3本目の指がスムーズに動くことを確認するとウェインはにやりと笑って言った。
「そろそろよさそうだな」
 そうして指を引き抜くとハボックの脚を抱え上げ、ひくつくハボックの蕾に滾る自身を押し当てる。
「力抜いてろよ」
 呟くように言うとグッと腰を突き入れた。
「ヒッ…ッッ!!」
 みちみちと巨大な熱に引き裂かれて、ハボックは悲鳴すら上げられずに体を仰け反らせた。ウェインはきつい締め付けに顔を歪めるとハボックに言う。
「力抜けよっ、入んねぇだろっ」
「あ…」
 だが、ウェインの声など聞こえていない様子のハボックにウェインはチッと舌を鳴らすと、痛みのあまりすっかり萎えてしまったハボックの中心を手に取った。勢いをつけて擦り上げてやれば僅かにハボックの体から力が抜ける。ウェインはハボックの脚を抱えなおすと一気に根元までねじ込んだ。
「ヒアアアアッッ!!」
 ハボックの唇から悲鳴が零れるのも構わず根元まで突き入れたものを、今度は一気に入口近くまで引き抜く。ねっとりと絡み付いてくる粘膜にウェインは夢中になって抜き差しした。
「はっ、すげぇ…っ!いいぜ、ジャンっ、すげぇいいっっ」
「ヒィッ…痛いっ…やめ…っ」
「女とヤるのなんかよりすげぇっっ」
 快楽と欲望に顔を醜く歪めてウェインはハボックを攻め立てる。ハボックは空色の瞳からぼろぼろと涙を零しながら力なく揺すられていた。
「ひ…いたい…いた…」
 傷つきこそしていないが、本来受け入れる場所でない所へ猛った牡を突き入れられて、ハボックは痛みのあまり、もう、もがくことも出来ないでいた。ウェインは自分の快楽を貪る事に夢中になってハボックの様子を気遣うこともない。痛みに遠のく意識を乱暴に突き上げてくる熱で引き戻され、気を失うことも赦されず、ハボックはただウェインの望むままにその身を貪られ続けた。


「いた…」
 ハボックは這うようにしてトイレから出てくる。もう、ベッドに戻る気力もなくて床に座り込んだ。昨夜はあの後散々ウェインに嬲られ、気を失うように眠りに落ちた。たっぷりと注ぎ込まれた精液を後始末しなかったことで、ハボックは体の痛みに加えて下痢に悩まされ、今日は授業に出ることも出来なかった。ろくに身動くことも出来ないハボックにウェインはなんでもないように言い放つと授業に行ってしまう。
「一日寝てりゃ治んだろ」
 そうして一人取り残された部屋で、身も心も傷ついて、ハボックは冷たい床に座り込んだままいつしか眠りに落ちていった。


「おい、お前、なんでこんな所で寝てんだよ」
 グイと髪を引っ張られてハボックは浅い眠りから引きずり出された。
「アレク…」
「腹、痛ぇの治まったか?」
 聞かれてハボックはとりあえず腹の痛みは消えている事に気づいて頷く。とは言え体はまだだるく、とても動く気になれなかった。だが、ハボックが頷いたのを見てウェインはにんまりと笑う。
「じゃあ、今夜もたっぷり可愛がってやるからな」
その言葉にハボックの唇から弾かれたように言葉が零れた。
「ヤダッ、もう、したくないっ」
「…んだとぉ?お前、俺のこと、好きなんだろうが」
「でもヤダ、痛いばっかりだし…っ」
 ポロリと涙を零すハボックにウェインは僅かに目を瞠る。ふむと考えるとニヤリとハボックに笑いかけた。
「じゃあ、今夜はお前の感じるとこ、探してやるよ。それならいいだろ?」
「探してくれなくていいっス。もう、したくない…っ」
 頑なに言うハボックにウェインの顔が険しくなる。グイとハボックの腕を掴むとその体を引きずり起こした。
「来いよ」
「イヤだっ、アレク!離せっ!」
「言うこと聞けって。」
「ヤダッ!イヤだっ!!」
 乱暴にベッドに押し倒され、ウェインの手がズボンにかかる。
「やめてっ!アレクっ!!やめて…っ!!」
 圧し掛かってくるウェインにハボックの唇から悲鳴が迸った。


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