「雀……ここにいたのか」
探して探して探し続けた姿に私は顔を歪めて、ゆっくりと雀に近づく。どこからか微かに聞こえてくる水音を頭の片隅で聞きながら、見上げてくる空色に手を伸ばして、私は雀の体を抱き締めた。
「どれだけ探したと……ッ」
呻くように呟いて抱き締める腕に力を込める。そうすれば雀はひんやりと冷たい腕で私を抱き返してきた。
「ごめんなさい……でも、どうやってここに来ればいいのか判らなくて」
「今まで何処にいたんだ?彪守はどうした?」
私は抱き締めた腕を緩めて雀の顔を見つめて尋ねる。だが、雀はそれには答えずに言った。
「オレ、アンタに言わなくちゃいけない事があったから」
「雀?」
なんだと名を呼べば雀が切なげに目を細める。
「ちゃんと返事するって言ったっしょ?……ねぇ、増田さん、まだオレの事好き?」
「ッ!当たり前だッ」
「真栖に……聞いたんでしょ?それでも……オレの事、好きっスか?」
不安そうに見つめてくる空色の瞳。私は愛しげにその空色にそっと触れて答えた。
「好きだ、雀。お前が見つからなくて、どれほど私が心配したか判るか?探して探してそれでも見つからなくて……私がどれほどッ」
「ごめんなさい……」
雀は呟いて私の肩に頬を寄せる。雀は冷え切った腕で私を抱き締めると顔を上げた。
「好きっス、増田さん……オレ、アンタのことが好きっス」
「……ッ、雀……ッッ」
欲しかった言葉を紡ぎ出す唇を私は乱暴に塞ぐ。深く唇を合わせきつく舌を絡めて唇を離せば、雀が泣き出しそうな顔で私を見た。
「待っていた、その言葉を聞けるのを」
「増田さん……」
「愛している、雀、愛してる……」
何度も何度も囁いてはその唇に口づける。雀はしがみつくようにして私の口づけに答えていたが、やがて私を軽く押しやるようにして言った。
「もう……行かなきゃ」
哀しい声でそう呟く雀に私は目を瞠る。漸く会えたというのに一体何処へ行こうというのか。私は雀を引き寄せて言った。
「馬鹿を言うなっ、もう何処へも行かせない。何処へも……雀ッ!」
きつく抱き締めれば雀への愛しさが募っていく。私は雀の白い顔に口づけを降らせながら言った。
「お前が欲しい……雀、お前を私にくれ」
そう言えば雀が空色の目を見開く。小さく首を振って雀は答えた。
「駄目っス……だってオレは……」
「彪守との事を気にしてるのか?だったら尚の事お前を私にくれ。お前が望んで、お前を私にくれ、雀」
「増田さん……」
望まぬまま強引に彪守に奪われたのなら、今度はお前の方から望んで私にくれたらいい。そう告げる私を雀はじっと見つめる。その目に浮かぶのがなんなのか見極める前に、雀はそっと瞳を閉じた。
「増田さん……」
「雀?」
「いい、のかな……こんな事、望んで……赦されるっスか?」
尋ねるように雀がそう口にすればさっきから聞こえていた水音が僅かに強くなる。一体どこから聞こえてくるのだろうと思いながらも私は雀の腕をギュッと握った。
「赦すも赦さないも、誰に赦しを求めるというんだ」
雀が望むなら誰に赦しを得る必要もないはずだ。そう告げる私に雀はキュッと唇を噛んだ。
「……赦されなくてもいい……これで地獄に堕ちるとしても、オレは……っ」
「雀」
目を閉じて俯く雀の顎をそっと掬い上げる。そうすれば雀が細い吐息と共に言葉を吐き出した。
「オレを……オレを増田さんのものにしてください」
そう言って雀は目を開いて私を見る。その瞳に浮かぶ切ない愛情の焔に。
「雀……ッ」
私は堪らない喜びを感じて噛みつくように雀に口づけた。
凌霄花が纏いつく屋敷の中に入ると私たちはもつれ合うように床に倒れ込む。私は貪るように口づけながら雀の体に手を這わせた。触れる布地の感触がもどかしく私は乱暴に雀の着物の襟に手をかける。グイと左右に開けば白い肌が露わになった。
「雀っ」
「あっ」
首筋に肩に胸に、何度も何度も唇を寄せる。陶器のようにひんやりと白い肌に薄紅の花びらが散れば、雀がビクビクと小さく体を震わせた。
「増田さんっ」
白い胸に浮かぶ小さな果実を口に含み舌で押し潰す。唇の中で固さを増しプクリと膨れ上がる実を、執拗に押し潰し舐め回せば雀が背を仰け反らせて喘いだ。
「んあ……ッ、ヤッ、アアッ!」
「雀……」
唾液に濡れそぼった乳首から唇を離し、触ってくれと主張するように膨れ上がっているもう一方にも舌を這わせる。そうしながら濡れた乳首を指で捏ねると雀がイヤイヤと首を振った。
「増田さんッ、そこ、ヤッ!」
可哀想なほど身悶えて雀が訴える。だが、そう言われればむしろ煽られて、私は大きな音を立てて乳首を吸った。
「ヤ……アアアッ!!」
大きく背を仰け反らせて雀が大きく身を震わせる。どうやら軽くイってしまったらしい雀の胸から顔を上げて、私は雀の顔を覗き込んだ。
「雀……?」
「……増田さんの意地悪ッ!嫌って言ったのに……っ」
涙の滲む目で雀が恨めしげに私を睨む。だが、そんな風にされれば煽られるばかりで私は詰る言葉を紡ぐ唇を乱暴に塞いだ。
「ンッ、んんッッ!!」
微かにもがく体を押さえ込んで私は雀の着物の裾を乱す。長い脚の間に強引に体を割り込ませ、その中心をキュッと握った。
「ンンッッ!!」
合わせた唇から悲鳴のような雀の声が私の口内に響く。しっとりと湿り気を帯びる下穿きの上から揉むと、じんわりと布地が濡れてきた。
「ふ……ンッ!……ンッ!!ん───ッッ!!」
唇を合わせたまま布越しの愛撫を続ける。今でははっきりと濡れそぼった下穿きを雀の楔が押し上げ、雀はもどかしげに腰を揺らした。
「ん……ふ……ふぅ、んんッッ!!」
雀が訴えるように力の入らない拳で私の胸を叩く。それでも執拗に愛撫を続ければ、唇の中に吹き込まれる雀の声に涙が混じった。
「ど……してっ?」
ポロポロと涙を零して雀が言う。彪守への嫉妬なのか、それともなかなか私の前に姿を見せなかった雀への怒りなのか。判らないまま私はたった一言にその想いの全てを込めて答えた。
「愛しているから」
そう言えば雀が大きく目を見開く。私は雀の下穿きを剥ぎ取ると長い脚を大きく開かせた。
「ヤ……ッ!」
そそり立つ楔を晒されて雀が羞恥に顔を染める。私は閉じようとする脚を押さえつけて色の薄い楔を咥え込んだ。
「アアッッ!!」
高い悲鳴を上げて雀が大きく体を震わせる。じゅぶじゅぶと咥えた楔を唇でこすり上げ、それに合わせるように袋をきつく揉みしだけば雀の体の震えが大きくなった。
「アッ、あんっ……ヤアッ!」
雀の手が股間に顔を埋める私の髪を掴む。私の頭を離そうとしているのか、それとも押さえ込もうとしているのか、雀はその指に私の髪を絡めてガクガクと震えながら喘いだ。
「や……ッ、駄目……ッ、も、出る……ッッ」
呻くように言って雀がもがく。それに答えるようにきつく吸い上げ喉奥で締め付けた途端、膨れ上がった雀自身が小さく震えて弾けた。
「アッ……アア───ッッ!!」
どっと喉に流れ込んでくる青臭い液体を私はゴクリと飲み込む。体をずらして弛緩する雀の体を抱き締め、乱暴に口づけた。
「ん……んん……っ」
口の中に残る残漿に雀が僅かに眉を寄せる。それに構わずきつく舌を絡めてから唇を離すと、私はもう一度雀の脚をグイと押し開いた。
「や……ッ」
唾液と蜜で汚れる楔にキスを落として私は更にその奥へと舌を這わせる。双丘を割り開きその奥に戦慄く蕾を見つけると舌を伸ばした。
「ヒャッ!!」
蕾に触れた途端、雀の体がビクンと跳ねる。その体を押さえつけ、私は蕾の中に舌を差し入れた。
「ヤッ!!やだッッ!!」
もがく雀の体を押さえつけ、私は唾液を流し込むようにして舌を這わせる。しっとりと濡れた蕾に指を一本ねじ込み、ぐちゅぐちゅと掻き回した。
「ヤア……ッ、んああ……ッ」
ビクビクと震える体の奥を暴くように指を動かす。二本、三本と指の数を増やし十分に解すと、私は乱暴に指を引き抜いた。
「ヒゥッ!!」
ビクンと跳ねる体を押さえつけ、大きく広げさせた脚を胸につくほど押し上げる。ヒクヒクとヒクつく蕾に取り出した己を押し当てれば、雀の目が大きく見開かれた。
「挿れるぞ」
低い声でそう告げると雀の喉がヒクリと鳴る。
「増田さ───」
何か言いかけた唇を乱暴に塞いで、私は一気に雀を貫いた。 |