「は……ふ、んッ……ッ!」
「雀……」
ベッドの上で四つに這った雀の体を背後から抱え込み、俺は激しく突き込むように己を抜き差しする。ぐちゅぐちゅとイヤラシい水音を彩るように雀の押し殺した喘ぎ声が部屋の中を満たした。
「んんっ……あっ、あっ……ッ」
ギュッと握り締めたシーツに顔を埋めて雀は必死に声を抑えようとする。俺は雀の金髪を掴むとグイとシーツから顔を引き離した。
「声を殺すな」
「や、だ…ッ」
俺の言葉に雀が拒絶の言葉を返せば、俺は髪を掴んだまま思い切り雀を突き上げた。
「ヒ……ィッ!!」
容赦のない突き上げに雀が背を仰け反らせて悲鳴を上げる。俺はガツガツと突き上げながら雀に言った。
「俺の言う事に逆らうな」
「アアッ!ヒィッ!!……ごめ…ごめんなさい…ッ」
短い悲鳴の間に雀が必死に赦しを乞う。何度も繰り返されるそれに俺は漸く攻め立てる動きを弱めた。
「俺に逆らうな、俺を拒むな。判ったか?雀」
「……」
「判ったかと聞いてるんだッ」
服従を誓う言葉を返さない雀にカッとして俺は掴んだ髪を乱暴に揺さぶる。だが、雀は悲鳴を上げながらも答えを返さなかった。
「雀ッ!!」
「……もう、こんなの嫌だ…ッ!」
苦痛にボロボロと涙を零しながら雀が言う。
「雀鈴だって…変だと思ってる……もうこれ以上こんな事したくない……っ」
「雀ッ」
「ヒ……ィィッ!!」
髪を鷲掴んだままガツンと突き上げれば雀が身を仰け反らせてビクビクと震える。パタタとシーツに白濁が零れて、雀が達したのだと判った。それと同時に俺の楔を咥えた蕾がキュウウと締まる。搾り取られるように雀の内壁に熱い飛沫を叩きつければ雀の体が大きく震えた。
「あ……ああ……っ」
身の内を濡らされる事で雀が快楽を得ている事が、絡みついてくる内壁や雀の湿度の高い息遣いから伝わってくる。どれほど雀が嫌だと拒んだところで熟れきった体は拒む事など出来ず、結局は俺の言葉に従う以外ない事はよく判っていた。
「は……くぅ、ん……っ」
ガクリと頽(くずお)れて雀がシーツに荒い吐息を吹き込む。繋がったままの腰を高く突き上げたその姿が酷くイヤラシくて、埋めた楔が再びムクムクと頭を擡げた。
「ッッ?!ヤダぁ…ッ!!」
まだこの甘い責め苦から解放して貰えないと気づいて、雀が弱々しくもがく。シーツを掴んでなんとか逃げようとする体を残酷に引き戻して、俺は雀の背に胸をつけるように圧し掛かるとその耳元に囁いた。
「お前がなんと思おうとお前は俺のもんだ」
「……ッッ」
「決して忘れないよう、その身に刻み込んでやる……ッ」
そう言うと同時に再び激しく突き上げ始める。
「や、だ…ッ、やだァ……ッッ!!」
高い悲鳴を上げてもがく雀を押さえ込んで、俺は容赦なく雀を攻め立てた。
時に抵抗し、時に快楽という苦痛に負けて従順に身を預けてくる雀をそうやって犯し続けて時間が過ぎていく。一週間が経ちこの家の主が戻ってくるのが時間の問題となり、もう次の行動を起こさなければならなかった。その為の準備を進めていた俺は、ほんの少し目を離した隙に雀の姿が見えない事に気づいた。
「雀?どこにいるっ?」
雀を探して家の中を歩き回っていれば雀鈴が部屋から出てくる。
「雀がどうかしたの?真栖」
そう言って尋ねてくる雀と瓜二つでありながらまるで似ていない顔に、俺は苛々としながら答えた。
「別にどうもしない」
俺は言って雀鈴を押し退けて歩き出そうとする。そうすれば雀鈴が立ちはだかるようにして俺の腕を掴んだ。
「待って!ねぇ、いつまで?いつまでそうやって雀の面倒見てるつもり?もう雀の具合だって付きっきりで世話を焼くほどの事はないんじゃないの?」
雀鈴はそう言って睨むように俺を見つめる。その瞳が不安に揺らいだと思うと、雀鈴は顔を歪めて言った。
「ねぇ、真栖……真栖は私と結婚してくれるんでしょう?その為にここへ来たのよね……?」
そう尋ねる雀鈴の俺の腕を掴む手に間接が白くなるほど力が入る。微かに震えるその手を俺は振り解いて言った。
「馬鹿な事を聞くな」
「答えてっ、真栖!」
「雀鈴」
「不安なの……ッ」
雀鈴は言って縋るように俺を見る。
「不安なの、真栖……。お願い、はっきり言葉にして言って?私と結婚するって」
縋る瞳にすら苛ついて思わず上げかけた手をギュッと握り締めた。
「くだらない事を聞くな」
「真栖!」
俺は雀鈴を押し退けて今度こそ歩き出す。
「貴方は私と結婚するのよッ!!絶対結婚するんだからッ!!」
大声で喚く雀鈴を殴りつけたい衝動を必死に押さえて、俺はその場を離れた。
雀を探して俺は庭を歩いていく。見回す視線の先に厩が見えて、俺は足早にそちらへ向かった。足音を立てないようそっと近づいて中を覗く。そうすれば案の定、馬を連れ出そうとする雀の姿が見えて、俺はうっすらと笑った。
「頼むよ、早く来てっ」
雀は切羽詰まった表情で馬を厩の外へと連れていこうとする。俺はゆっくりと厩の中へ足を踏み入れ、雀に向かって言った。
「馬を連れ出してどこへ行くつもりだ?」
「ッッ?!」
俺の声に雀の体が鞭打たれたようにビクッと震える。肩越しにゆっくりと振り向いた雀は、俺を見て大きく目を見開いた。
「真栖……」
「俺から逃げるつもりか?雀」
言いながら近づいていけば雀が手綱を離してゆっくりと後退る。パッと逃げだそうとする雀の腕を、一瞬早く俺が掴んだ。
「ッッ!!離せッッ!!」
叫んで逃げようとする腕を捻り上げ壁に押さえつける。後ろ手に腕を捻られて苦痛に呻く雀を背後から押さえ込んで俺はその耳元に囁いた。
「逃げようなんて、そんなこと赦す筈ないだろう?」
「真栖……ッ」
痛みに顔を歪めながらもなんとか逃れようとする雀を壁に押しつけ、着物の裾に手をかける。裾を大きく開き捲り上げると白い双丘の間に指をねじ込んだ。
「ヒッ!!」
身を強張らせる雀の脚の間に体をねじ入れ閉じられないようにすると、蕾をぐちゅぐちゅと掻き回す。苦痛に目を見開きガクガクと震える雀の蕾を強引に解すと、俺は己を取り出した。
「やめてッ!!」
何をされるのか察して雀が拒絶の悲鳴を上げる。それに構わず俺は己を押し当て雀の中に一気に突き挿れた。
「アッ、アア───ッッ!!」
ズブズブと狭い肉筒を押し分けて一息に根元まで押し込む。腕を捻り上げていた手を離して双丘を両手で鷲掴み、俺はガツガツと激しく突き上げた。
「ヒィッ!!ヒアアアアアッッ!!」
激しく揺さぶられて雀は身を仰け反らせて喘ぐ。ガンッと最奥を抉れば拒絶する彼の意志とは裏腹に、体が悦びを訴えてキュウウと俺を締め付けた。
「あ、あ……くぅ…ッ」
「イイんだろう?雀……」
「違……ッ」
「こんなに締め付けておいて何を言ってる」
意地悪く囁く声にすら感じてしまうらしく、締め付けが強くなる。俺はクスクスと笑いながら雀の耳元に囁いた。
「逃げられるなどと思うな、お前は一生俺のものだ……」
そう告げる俺の言葉に雀が肩越しに俺を睨みつける。その唇が言葉を発しようとする直前、厩の入口で短い悲鳴が上がった。
「な…ッ、なにしてるのッ?!真栖!!……雀ッ?!」
その声に思わず突き上げる動きを止めて背後を振り向く。そうすれば厩の入口に立ち尽くす影が見えた。
「なんで……?どういうことよッ、これッ?!」
「雀鈴」
俺が呟くようにその影の名を呼べば。
「や……嫌ァ───ッッ!!」
姉の姿を認めた雀の唇から絶望に彩られた悲鳴が上がった。 |