| 狂愛 第二章 |
| 気を失ってしまったハボックの体からロイはズルリと己を引き抜く。そうすれば緩く開いた蕾から注ぎ込んだ白濁がとろりと零れるのを目にして、ロイはその淫猥さにゴクリと唾を飲み込んだ。 『アンタの事が好きなんです…ッ』 初めてそう聞いた時は思いも寄らない告白に、ロイの思考は一瞬停止状態に陥った。だが、一端停止したそれが次に動き出した時ロイの頭にムクムクと浮かび上がったのは、強烈なまでの好奇心だった。普段は飄々としたこの男を自分の思うまま抱いてみたいと思ったのだ。もともと嫌っていた相手でなかった事もそう思った一端かもしれない。そうして抱いてみたハボックの体は─── 思いの外甘やかだったそれにロイの好奇心は満足するどころか益々大きくなった。泣きじゃくりながら震えるハボックに興奮して、もっと他の顔も見てみたいと思ってしまった。 ロイはベッドから下りると寝室を出てキッチンに向かう。冷蔵庫を開けて中からミネラルウォーターのボトルを取り出し、それを手に寝室へと戻った。堅く目を閉じて横たわっているハボックの顔を見下ろしながらまだ殆ど乱れていなかった衣服を脱ぎ捨てる。そうしてミネラルウォーターを一口飲むと更にもう一口含み、ベッドに横たわるハボックに口づけた。 うっすらと開いた唇の間に舌を押し込み強引に開かせるようにして水を流し込む。そうすれば流れ込む水の冷たさにハボックの喉がヒクリと震え、金色の睫に縁取られた瞼がゆっくりと開いた。 「たいさ……?」 圧し掛かるロイの顔を認めて、夢うつつの中ハボックがほわりと笑う。だが、次の瞬間ギクリとして身を捩った。 「や…ッ」 「ハボック」 ロイは逃れようとする長身を容易く押さえ込むとハボックを真上から見下ろす。まん丸に見開いた空色の瞳にゾクゾクしながら言った。 「痛むか?性急にし過ぎた、悪かったな」 そう言えば見開いた瞳に涙が膨れ上がる。ポロポロと涙を零してハボックが言った。 「ヤダって言ったのに…」 「だが、私が好きなんだろう?」 そう言われてハボックはキュッと唇を噛む。それから悲しそうにロイを見上げて言った。 「でも、大佐はオレのこと好きじゃないっしょ?」 抱いてはくれたが体を繋げるだけの即物的なものだ。決して自分がロイに抱いているのと同じ感情から発露した行動ではない事を判って、ハボックはそう言った。 「そんな事ないさ。可愛かった……思わず突っ走ってしまったくらいにな」 ロイは薄く笑いながらそう言って、ハボックの頬を撫でる。不安そうに見上げてくるハボックに殊更優しく言った。 「もう一度やり直してもいいか?今度はゆっくり最初からやるから」 ロイがそう言えばハボックが大きく目を見開く。ロイの言葉をどう取ったらいいのか判らないと言うように揺れる瞳にうっとりと笑って言った。 「可愛いよ、ハボック」 ロイはそう言ってハボックの頬に口づける。その唇を滑らせて耳の付け根をきつく吸い上げた。 「あっ」 ビクリと震えるハボックに気をよくして、ロイはハボックの耳をその形に添ってねっとりと舐める。それから形のよい耳の孔に舌を差し入れた。 「ハボック……」 「……ッ!」 舌と共に囁きを吹き込めばハボックの体がビクンと震える。それを見たロイは執拗にハボックの耳をねちゃねちゃと舐め回した。 「んっ……は、あ………っ、やめ…っ」 ハボックの唇から甘い吐息が零れ、金色の頭がゆるゆるとうち振られる。ロイはハボックの柔らかい耳たぶにギッと歯を立てた。 「ヒッ!アッ!」 その途端、ハボックが大きく震える。ロイは噛んで赤みを増した耳たぶを唇で挟んで舌を這わせていたが、やがてそれを離すとゆっくりと首筋をたどり始めた。 「は……ぁ、……たいさ…ァ」 濡れた舌の感触にハボックはびくびくと震える。辿る舌先が首の付け根にかかった時、ロイは白い肌にクッと歯を立った。 「ヒッ……!や…ッ!」 食い込む歯の鋭さにハボックは短い悲鳴を上げる。微かに滲む血を舐めれば甘い香りが口の中に広がった。 「ハボック……」 低く囁いてハボックの体に手を這わせる。指に引っかかるほどプクリと膨れ上がった乳首を、ロイはキュッと摘んだ。 「いっ……ッ!」 引っ張る指に引き上げられるようにハボックは背を仰け反らせる。ロイは面白がるようにきゅうきゅうと乳首を引っ張った。 「やあっ!……た…さっ、いた…ッ」 乱暴に引っ張られればそこにあるのは苦痛ばかりだ。涙を滲ませて弱々しく首を振るハボックにロイは尋ねた。 「痛い?善くないか?」 くりくりと捏ねまわしながら尋ねればハボックが首を振る。ロイは紅く腫れ上がったそれを見つめて唇を寄せた。ぺろりと舐めると唇で包み込むようにして吸い上げる。 「ひゃうッ……やめ…っ」 ハボックは悲鳴を上げてロイをグイと押し返した。涙ぐんで嫌々と首を振る様子がロイの嗜虐心を煽る。ロイは指先で乳首を弄びながら言った。 「こんなに紅く熟れて旨そうなのに、善くないなんて……やはり女性とは違うんだな」 ほんの少し残念そうに言ってみせればハボックがビクリと震える。ロイは楽しそうに乳首を挟んだ指をくりくりと動かしながら言った。 「……もう少しいじって欲しい?」 囁くように尋ねればハボックが泣きそうな顔でおずおずと頷く。ロイの機嫌を損ねるのを恐れるようなハボックの態度にロイは内心ほくそ笑みながら言った。 「仕方ない、お前が弄って欲しいというなら触ってやろうな」 ロイはあたかもハボックが強請るから弄ってやるのだという風に言って、乳首を捏ねる。弄られ過ぎて腫れ上がったそこからは痛みしか感じることが出来ず、ハボックは小刻みに震えながらもロイを拒むことができなかった。 「たいさ……たいさ……」 震える声で呼べば呼ぶほど乳首への愛撫がきつくなる。ついに耐えきれなくなってハボックは泣きじゃくり始めた。 「どうした、ハボック。言いたいことがあるなら言ってみろ」 「………胸、痛いっス………も、やめて…っ」 泣きながら途切れ途切れに訴えればロイが目を見開く。 「なんだ、イヤならイヤと言えばいいのに」 「………」 呆れたようながっかりしたようなロイの声にハボックは唇を噛んだ。ロイは乳首から手を離すとその手を更に下へと滑らせていく。ロイはハボックの脚の間に手を差し入れると、長い脚を左右に大きく広げた。 「あっ?やだッ!」 股間を大きく晒されてハボックが悲鳴を上げる。ロイは白い双丘の狭間で息づく蕾を見て言った。 「さっきは夢中になり過ぎてよく見えなかったな。ハボック、お前が私を受け入れる部分をよく見せてくれないか?」 「えっ?!」 考えてもみない言葉にハボックがギョッとして目を見開く。ロイはそんなハボックを見つめてにんまりと笑った。 「脚を開いて尻を両手で開くようにするんだ。ほら、早くやってみろ」 「嫌っス!そんな恥ずかしいこと出来ないっス!!」 真っ赤になって叫ぶハボックにロイは言う。 「お前、私と繋がる部分が恥ずかしいところだとでもいうのか?私と繋がるのは恥ずかしいことだとでも?」 「そう言う訳じゃ……」 性的な部分を晒け出すのは誰しも恥ずかしい事であるはずだ。だが、ロイは微妙に論点をすり替えてそう言うと残念そうにため息をついた。 「お前にとって私と繋がるという行為はそれだけの事だと言うことなんだな」 そう言って体を離そうとすればハボックが慌ててロイの腕を掴む。 「そ、じゃないっス!……でも、こんなとこ人に見せたことねぇし…っ」 恥ずかしい、と呟くハボックにロイは囁いた。 「どうして?私にならいいだろう?なあ、ハボック、お前の全てが見たいんだよ、私は」 「たいさ……」 目を細めて見つめてくる黒い瞳にハボックはゴクリと唾を飲む。それから脚を開くと双丘を割り開くようにして突き出した。 「イイコだ」 ロイはそう言うと晒け出された蕾に指を這わせる。びくんと震える体にハボックの顔を見れば、火がついたように顔を真っ赤にして目をぎゅっと瞑り、唇を噛み締めていた。 「可愛いよ、ハボック……」 ロイはそう囁いて白濁を垂れ流している蕾に指を沈める。クチクチと掻き回して両手の親指を添えると左右に開いた。 「凄い……真っ赤だな」 「たいさっ、それ、やめてッ!」 ヒヤリと冷たい空気が内壁に触れる感触で、ロイが何をしているのかを察する。だが、ロイはハボックの制止など聞く耳を持たず、更に人差し指まで使って蕾を開いた。 「こんな小さな孔に私のものが入るなんて……。よっぽど食い意地が張ってるらしい」 「……そんなっ」 生まれて初めての挿入は半ば強引で、痛みが先立って快楽など殆ど感じられなかった。それでも、ハボックの方が欲しがって咥えたように言われて、ハボックの瞳からポロリと涙が零れる。ロイは開く指に逆らうように蠢く内壁を見つめていたが、顔を上げると言った。 「食いしん坊なお前の孔にたっぷり喰わせてやろうな」 ロイはそう言って蕾から指を離すとハボックの脚を抱え上げる。滾る自身を押し当てれば、ハボックが空色の瞳を大きく見開いてロイを見上げた。 「可愛いな、ハボック……たっぷり喰うといい」 「たいさ…っ」 叫んでずり上がろうとする体を引き戻す勢いに合わせてロイは楔を一気に突き挿れる。そのまま最奥をガツンと突き上げればハボックの唇から悲鳴が上がった。 「ヒィィィィッッ!!」 仰け反る体を押さえつけてロイはガツガツと突き上げる。絡みついてくる熱い肉にロイはにんまりと笑った。 「ああ、すごくイイよ、ハボック……」 「ヒッ……ぅあッ!……アアッ!!ヒアアッ!!」 脚を大きく開かれ乱暴に突き上げられてハボックは弱々しく身を捩る。逃げるようなその動きを見下ろしてロイは、ハボックに尋ねた。 「痛いのか?」 「……っ」 こくこくと頷くハボックにロイは突き上げる動きを緩める。それから何かを探すように少しずつ突き上げる場所を変えながらゆっくりと抽送を繰り返した。 「……ッ?……アッ?!」 少ししてハボックが大きく体を震わせる。その唇から零れた声に濡れた響きを感じ取ってロイが言った。 「ここがイイんだな?」 ハボックの反応が変わった場所を狙って何度も突き上げてやればハボックの体が跳ね上がる。ロイは執拗にそこばかり突き上げながら、紅く熟れた乳首を捏ねた。 「アアッ!……や、アッ!……な、に…?なんで…ッ?!」 突然痛みが快感に塗り潰されてハボックはロイに縋りつく。混乱して怯えた様子にロイは笑ってハボックを見つめた。 「大丈夫、怖がらなくていい……それに身を任せてしまえ」 そう囁きながらハボックのイイところを執拗に責め立て乳首を弄る。責め立てる動きが胸から沸き上がる痛みすら快感にすり替えてハボックは喘ぐ。 「はあ……んっ、たいさ…ァ…ッ」 「善さそうだな、ハボック……」 ロイはそう言ってハボックの股間を見下ろした。さっきまで痛みに萎えていた楔は、今では頭をもたげトロトロと蜜を零している。 「たいさ…っ、アアッ……オレ、もう…ッ!」 「イきそうか?いいぞ、イけ」 言ってロイはガツンと突き上げる。 「ッッ!!……ヒアアアアアッッ!!…ッ!!」 脳天を突き抜ける快感に、ハボックは高い嬌声と共にびゅくびゅくと熱を吐き出した。 |
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