| あのコのチョコに手を出すな |
| 仕事を終えてハボックはヒューズと一緒にアパートに帰る。簡単に作ったパスタで軽く夕飯を済ませると、順番にシャワーを浴びた。ヒューズは勝手に冷蔵庫の中から缶ビールを取り出し半分ほどを一気に飲むと、缶を手にリビング兼ダイニングへと入った。 「ジャン」 ヒューズはソファーに座るハボックに声をかける。そうすれば、贈り損ねたチョコを飾っていた空色のリボンを手にしたハボックが顔を上げてヒューズを見た。 「中佐」 そう呼んでニコッと笑うハボックの笑顔にヒューズは心臓がとくりと音を立てるのを感じる。実際にこの笑顔を見るのは何ヶ月ぶりだろうと思いながらハボックの隣に腰を下ろした。 「くそっ、食いたかったな、お前のチョコ」 「自分で言うのもなんだけど、結構いい出来だったんスよ」 「そんなこと言うな。余計にロイに食われたのが腹立つ」 そう言って唇を突き出すヒューズにハボックが軽い笑い声をあげる。 「オレが悪いんスよ。大佐が毎年オレのチョコ楽しみにしてくれてたの判ってたのに、中佐が来るって思ったらもうそれしか頭になくなっちゃって……。中佐のこと好きすぎってのも考えもんっスね」 エヘヘ、と照れたように笑ったハボックが、不意に真剣な表情を浮かべてヒューズを見た。 「チョコはなくなっちゃったけど……」 と、ハボックは言って手にしたリボンを己の手首に巻き付ける。 「代わりにオレのこと、食って……?」 「ジャン……」 「オレよりやっぱりチョコがいい……?」 そんな風に囁いて見つめてくる濡れた空色に、ヒューズはカッと頭に血が上るのを感じながらハボックの肩を掴んだ。 「な訳ねぇだろッ!お前の方がいいに決まってるッ!」 「中……んんッ!」 声を張り上げるなりヒューズは噛みつくようにハボックに口づける。そのままソファーに押し倒そうとするヒューズにハボックが言った。 「ここじゃヤダ……久しぶりなんスからベッドで……いっぱいシて欲しいっス」 羞恥に目元を染めながらもそんな風に強請るのを聞けば、下腹がズンと重くなる気がする。ヒューズはハボックの体を勢いよく抱き上げると、寝室に突進した。 「わわ……ッ、ちゅうさッ!」 あまりの勢いにハボックは思わずヒューズの首にしがみつく。ヒューズは寝室のドアを蹴り開け、ハボック諸共ベッドにダイブした。 「うわ……ッ!」 「ジャンッ!」 ヒューズはダイブした勢いのままハボックにのし掛かる。唇を合わせ、ねじ込んだ舌で口内を蹂躙しながら服の上からハボックの体を弄(まさぐ)った。 「あ……、ちゅうさ……っ」 ハボックは手を伸ばしてヒューズの髭面を撫でる。そのチクチクとした感触にヒューズがここにいることを実感してクスクスと笑えば、ヒューズが眼鏡の奥の目を眇めた。 「なんだよ」 「ううん、中佐だなぁって……」 そう言いながらハボックはヒューズの頬を撫でる。ヒューズは頬を撫でるハボックの手を掴むと、もう一方の手と一緒に頭上に押さえつけた。 「中佐っ」 「触られるより触りてぇんだよ、俺は」 ヒューズは言うなりハボックのシャツに手をかける。襟元にかけた手を思い切り引けば、シャツが乾いた音を立てて破けた。 「ひでぇ」 「うるせぇよ」 抗議の声を上げるハボックに構わず、ヒューズは露わになった胸にむしゃぶりつく。白い胸の頂に吸いつき、舌で舐った。 「アッ、やあ……ッ」 舌で押し潰し思い切り吸い上げ軽く歯をたてる。そうすれば薄色だった乳首が瞬く間に売れた果実のように真っ赤になった。 「ふふ……イヤラシい眺めだな」 「馬鹿ッ、────ヒッ!」 噛みついた歯で扱くようにこすられて、ハボックは痛みに悲鳴を上げる。それでもしつこく愛撫されれば、ジンジンとした痛みが快感にすり替わって、ハボックは喉を仰け反らせて喘いだ。 「んあ……っ、ふぅ……ッ」 「ふふ……相変わらず胸が弱いな」 ビクビクと躯を震わせて喘ぐハボックの姿にヒューズはクククと笑う。そんな男を恨めしげに見上げてくる空色にヒューズはチュッとキスを落とすと、押さえ込んでいた手を離して体を下へとずらした。下着ごとボトムを剥ぎ取りハボックの長い脚をグイと押し開けばもう既に楔は腹につくほどそそり立ち、タラタラと蜜を垂れ流していた。 「もうこんなにして……」 「アッ、やだ、見るなッ」 脚を大きく開かれて、ハボックは慌てて脚を閉じようとする。だが、ヒューズは脚の間に体をねじ込んで閉じられないようにしてしまった。 「俺と会えない間どうしてた?一人でシてたのか?」 「知らないっス」 ハボックは紅く染まった顔をプイと剃らして言う。その態度に目を細めたヒューズは、ハボックの手首に巻かれたままになっていたリボンをとるとそそり立った楔にぐるぐると巻き付けた。 「な……ッ?なにするんスかッ!」 「素直に答えないからだ」 ヒューズは平然と答えるとリボンを外そうとしてハボックが伸ばしてきた手を掴む。己のズボンからベルトをシュッと外すと、ハボックの両手を束ねて括ってしまった。 「中佐ッ!ヤダッ!」 慌ててもがくハボックを押さえつけて、ヒューズはリボンで戒められた楔に手をかける。ゆっくりと扱き出せばハボックがふるふると首を振った。 「やだ、やめて……ちゅうさ」 「暫く会わなかったらすっかり我儘になったみたいだからな、躾なおしてやるよ、ジャン」 物騒な笑みを浮かべて囁く男にハボックは大きく目を見開く。ゆっくりだった手の動きが段々と速くなっていけば瞬く間に追い上げられて、ハボックは嫌々と首を振った。 「アッ!やっ、嫌ッ!中佐ッ、やめて、お願いッ!」 ハアハアと息を弾ませながらハボックは必死にヒューズに懇願する。 「ごめんなさいッ!赦して、お願いッ!」 そう言う間にもヒューズの手の中で楔は嵩を増して、いまでは巻かれたリボンがギチギチに食い込んでいた。 「痛いッ、やだァッ!破裂するッ!もうやめてェッ!」 膨れ上がった楔にリボンが食い込み、ハボックは悲鳴を上げて喘ぐ。ボロボロと涙を零して、ハボックは必死にヒューズに赦しを乞うた。 「ごめんなさいっ、ちゅうさッ!素直になるから、お願いッ!もう赦してェッ!」 何度もシーツを蹴って、激しく首を振るハボックをヒューズはクスクスと笑いながら見つめる。戒められた楔を扱く手を弛めるどころか、一層激しく扱いた。 「あ、あ、あ……ッ!イクッ、嫌ッ!イヤァァァッッ!!」 そそり立った楔の先端にじゅわりと熱を滲ませて、ハボックは高い嬌声を上げる。大きく仰け反った躯がビクビクと震えたと思うと、がっくりとベッドに沈み込んだ。 |
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