| 風の行く先 第十六章 |
| 「あ────アアアアアッッ!!」 高い嬌声を上げてハボックはロイの手の中に熱を吐き出す。大きくしなった躯が硬直したように動かなくなったと思うと、ハボックはがっくりとシーツに身を沈めた。 「は……ああ……」 思考が快楽に塗り潰されて状況が理解できない。煩いほどの自分の息遣いだけが聞こえていた耳に、低くロイが笑う声がした。 「ふふ……こんな顔でイくのか。可愛いな、ハボック」 「あ……」 そう言う声に快楽の涙に霞む瞳を向ける。そうすれば面白がるような光をたたえた黒曜石がじっと自分を見つめていることに気づいて、ハボックはカアッと顔を赤らめた。 「や、だ……っ、みないで……っ」 直接的な刺激に耐えきれずロイの手の中に熱を放ってしまった。イく瞬間のイヤラシい顔を見られていたのかと思うと、恥ずかしくてはずかしくてハボックは両手で紅く染まった顔を隠した。 「ああ、こら。隠すんじゃない」 するとその途端ロイの手が伸びてきてハボックの手を引き剥がす。見つめてくる黒曜石を恨めしげに見返せばロイが言った。 「悦かったか?ふふ、いっぱい出たな」 ロイが言って熱に濡れた手で頬を撫でる。青臭い精液の匂いが鼻をついて、ハボックは恥ずかしさと申し訳なさでギュッと目を瞑った。 「ご、ごめんなさい……ッ」 「何故謝る?悦くなかったのか?────じゃあ、これならどうだ?」 謝罪の言葉を口にするとロイが意外そうに目を瞠る。ちょっと考えるように首を傾げたと思うと、グイと脚を大きく開かれてハボックはギョッとして目を見開いた。 「なん……ッ?────ヒャッ!!」 熱を吐き出した余韻にピクピクと震える楔を生暖かい粘膜に包まれてハボックはビクッと震える。まさかと向けた視線の先、ロイが己の楔を咥えているのを見てハボックは悲鳴を上げた。 「い、嫌ッ!やだッ、離してッ、大佐!」 手でイかされたのだって恥ずかしくて仕方なかったのだ。ロイの唇に己の欲望が包まれているのを見て、ハボックは何とか逃れようと股間に顔を埋めるロイの髪を掴んだ。 「やめてッ、やめ……ッ、アッ!ハッ、やあんッ!」 やめてと言うハボックの言葉を聞き入れるどころか、ロイは更に深くハボックの楔を咥え込む。じゅぶじゅぶとロイの唇で楔を扱かれて、ハボックは喉を仰け反らせて喘いだ。 「アッ……んあ……ッ、ハア、んッッ!!」 手で扱かれた時の比ではない快感が沸き上がってくる。ロイの唇に咥えられていると思えば興奮がいや増して、ハボックはロイの髪を指に絡ませて喘いだ。 「や、ダァ……ッ、恥ずかし……ッ!」 恥ずかしいと言いつつ興奮に心臓がドキドキと大きな音を立てる。先端を舌先で潰されカリに甘く歯を立てられ喉奥で締め付けられて、ハボックは甘ったるい声を上げた。 「ああ、ん……ッ、たいさァ……ッ」 「クク……悦いのか?もうガチガチだな」 ロイの唇と舌で嬲られて、ハボックの楔は腹に着くほどそそり立っている。自分でも信じられないほど張り詰めて痛いほどのそれに、ハボックはふるふると首を振った。 「も……やっ……ダメ、出る……ッ」 ハッハッと息を弾ませてハボックは言う。ロイは唾液と先走りの蜜でグチョグチョに濡れた楔を手で包み込むと激しく扱いた。 「アッ、アアッ!やっ、やあッッ!!ダメッ、やめ……ッ」 急激に追い上げられてハボックは胸を仰け反らせて喘ぐ。ググッと嵩を増した楔が弾けそうになったその瞬間、ハボックは張り詰めた楔の根元にキュッと紐が巻き付けられたのを感じて目を見開いた。 「────え?」 そうしておいてロイは手で楔の先端をきつくこね激しく扱く。熱を吐き出す事を禁じられたまま楔に与えられる愛撫に、ハボックは目を見開いて身悶えた。 「いやッ……嫌ァ……ッ」 「ダメと何度も言ってたじゃないか。だから縛ってやったんだ。これで安心だろう?」 「そんな……ッ」 ロイにイかされる羞恥は勿論あるものの、こんな風に追い上げられた状態でせき止められる苦痛は同じ男なら判らない筈はないのに平然とそんな風に言われてハボックは信じられないとばかりに目を見開く。イけないよう根元を戒められたまま加えられる愛撫に、ハボックは涙を流して身悶えた。 「いや……ッ、アッ、くはァ……ッ!!」 グチョグチョと激しく楔を扱かれ、重く張り詰めた袋を揉まれ、内股の薄い皮膚にきつく唇を押し当てられてハボックはガクガクと震える。今にも弾けそうな楔はきつい戒めに可哀想なほど張り詰めて蜜を垂れ流しながらヒクヒクと震えていた。 「や……も、壊れちゃう……ッ、おちんちん、壊れちゃうようッ!!」 ふるふると首を振ってハボックは泣きじゃくる。イかせてと涙に濡れた声で強請る唇をロイのそれで塞がれて、ハボックは忍び込んできた舌に必死に己の舌を絡めた。 「ん……んふ……ぅん……」 甘く鼻を鳴らせば合わさった唇の中にロイの低い笑い声が吹き込まれる。暫く舌を絡めあって唇を離すと二人の唇を銀色の糸が繋いだ。 「たいさァ……っ、も、イきたいッ!おちんちん、壊れちゃうッ」 ヒクッとしゃくりあげながらハボックはロイに訴える。そうすれば欲望に濡れた黒曜石がハボックを見つめて言った。 「そんなにイきたいのか?」 「イきたいっス!!」 「じゃあ、私のもしゃぶってくれ。さっき私がやってやったからやり方は判るだろう?」 低くそう囁く声にハボックは目を瞠る。恐る恐る視線を下へと向ければ張り詰めた己に押し当てられた逞しい男根が目に入った。 「しゃぶる……?たいさの……?」 「そうだ。そうしたら解いてやるから」 ハボックはそう言うロイの顔を見て、それからもう一度視線を下へと向ける。数度瞬いて、ハボックは恐る恐るベッドに座り直したロイの股間に顔を寄せた。 「おっきい……」 高々と天をつくようにそそり立った男根は恐ろしく大きく見える。ハボックはゴクリと唾を飲み込むとそろそろと唇を寄せてペロリと先端を舐めた。堅いくせに弾力があるその感触に思わず顔を上げかけたハボックは、後頭部を掴まれてグイと顔を股間に押しつけられる。半ば強引に咥え込まされて、ハボックは空色の目を瞠った。 「んぐ……ッ、グゥ……ッ!」 巨大な牡に喉まで塞がれて、ハボックは苦しげな声を上げる。だが、ロイは後頭部を掴んだままガツガツとハボックの口内に楔を打ちつけた。 「んんッ!んぐぐッ!グゥッ!」 激しく打ちつけられる楔に歯を立ててしまわないよう、ハボックは必死に口を開く。それでも凶悪なほど巨大な牡にみっちりと口を塞がれて、ハボックはポロポロと涙を零した。 「んッ、んーッ!」 苦しいと涙に濡れた瞳で訴えるようにロイを見る。その途端、口内を塞ぐ牡がググッと膨れ上がったと思うとドッと青臭い液体が喉奥になだれ込んできた。 「ッッ?!」 ハボックはロイの股間から顔を上げることも出来ないまま注がれた精液をゴクリと飲み込んでしまう。息が詰まらぬようハボックはなだれ込んでくる精液を喉を鳴らして飲み込むしかなかった。 「────ゲホッ、ゲホゲホッ!!」 ブルッと震えたロイが腰を引いて、ハボックは漸く入ってきた空気にゲホゲホと激しく咳込む。グイと躯を引き上げられたと思うと咳込む唇を塞がれて、ハボックは目を見開いた。 「ん……ん……」 きつく舌を絡められてハボックは甘ったるく鼻を鳴らす。唇が離れた頃には軽い酸欠になって、ハボックはぐったりとロイに身を預けた。 「可愛いな、お前は……。旨かったか?私のモノは?」 そんな風に言われれば改めてロイの精液を飲んでしまったのだと気づかされて、ハボックはカアッと顔を赤らめる。恥ずかしくて目を開けられずにいればポスンとベッドに押し倒された。 「もっと可愛がってやる、ハボック……」 熱を孕んだ声が囁くのを聞いて、ハボックはうっすらと目を開いてのし掛かってくるロイを見上げた。 |
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