| ハイムダール国物語 第五十章 |
| 何度も何度も口付けて、ハボックはロイを抱き締めると体を離す。ベッドから下りると棚に歩み寄り引出しから小さなボトルを取り出した。ベッドに戻るとロイの脚を掴みグイと押し開くようにして胸に押し付ける。M字型に脚を広げられる格好にロイは小さな悲鳴を上げた。 「ひゃっ、ヤ、ヤダッ」 胸に足を押し付けた格好は中心どころかその最奥すらハボックの視線に曝して、ロイは羞恥に気を失いそうになる。逃れようともがくロイを、だがハボックは容易く押さえつけるとボトルからクリームを取り、ロイの蕾へと塗りこめた。 「ヒッ……!」 潜りこんでくる指にロイは体を強張らせる。ハボックは身動きできなくなったロイをこれ幸いとばかりにその蕾をかき乱した。 「アッ……ヤアッ」 自分ですら弄ったことのない場所を太い指でかき乱されて、ロイは息苦しさに喘ぐ。だが、いつしかじんわりと湧き上がってくる快感に怯えて緩く首を振った。 「あ…や…ど、して…っ」 そんなところを弄られて快感を感じる自分が信じられず、ロイはふるふると首を振る。頼りなげな表情にハボックはごくりと唾を飲み込むと沈める指を増やす。自分の指がかき乱すのに合わせてロイがビクビクと震え、喘ぐのが堪らなくて、ハボックは更に乱暴に指を蠢かした。 「アッ…あっはあっ…うん」 「気持ちいいの?ロイ…」 そう囁けばロイがハッとして目を瞠る。その途端、ハボックの指を含むそこがキュンと締まって、ハボックはクスクスと笑った。 「アッ!」 思いがけず締め付けてしまったことでハボックの指を感じてしまい、ロイは悲鳴を上げる。恥ずかしくて、でも感じる体をどうすることも出来ず、ロイは泣きじゃくった。 「嫌っスか?ロイ…」 あまりに泣くロイに流石に罪悪感を覚えてハボックが聞く。ハッとして見上げればハボックが優しく微笑んで見下ろしていた。 「嫌ならやめます」 無理強いはしたくないから、と指を引き抜いて体を離そうとするハボックにロイは慌ててしがみ付く。ギュッと抱き締めた手に力を込めると言った。 「嫌じゃないっ!嫌じゃないから…っ」 だからやめるな、と囁くロイを抱き返してハボックは聞く。 「いいんスか? ホントに?」 聞かれてロイはこくこくと頷くと腕を離した。ベッドに横たわると膝裏に手を入れ引き上げる。自ら脚をM字に開くと顔を真っ赤にして言った。 「こうすればいいのか…っ?」 「ロイ…」 真っ赤な顔でそれでも必死に脚を開くロイを見下ろしたハボックの胸にロイへの愛しさが溢れる。ハボックはロイにチュッと口付けると言った。 「すっげぇ、嬉しいっス…」 そう言うとロイの内腿をぞろりと撫で上げる。ビクッと震えるロイを見つめながらクリームのボトルをもう一度手に取った。指で掬って蕾へとゆっくりと塗りこめていく。 「ちょっとね、気持ちよくなる薬が入ってるんスよ。だから感じちゃうのも薬の所為だから」 恥ずかしがらなくていいのだ、と囁くハボックにロイは緩く首を振った。確かに湧き上がる熱の一部は薬の所為かもしれない。だが、それはやはりハボックがしているからであって、他の誰がしても決してこんなに乱れたりはしないと思うしまた、他の誰かにされるのも真っ平ごめんだった。 「お前じゃなかったら、感じない…っ」 ロイはそう言うとハボックに見せ付けるように脚を引き上げる。ハボックの視線に恥ずかしくて息が止まりそうになりながらそれでも気持ちが伝わるならと、ロイは必死に脚を開いて見せた。 「可愛い…ロイ」 ハボックはロイの姿をうっとりと見つめる。2本、3本と指を増やし、クチクチとかき混ぜればロイはその瞳に涙を滲ませ唇から零れる吐息は熱を増した。 「アッアッ…ハボぉ」 初めて弄られる蕾からは甘い疼きが体を駆け抜け、ロイは切なげに腰を揺らす。ともすれば離しそうになる脚を、ロイは必死に掴んで開いた。ハボックは暫くの間身悶えるロイを見下ろしていたが、ゆっくりと指を引き抜く。突然なくなった刺激に蕾が物欲しげに蠢いた。ロイは涙に濡れた瞳でハボックを見上げる。 「ハボ…?」 尋ねるように名を呼べば、ハボックが口付けてきた。ホッとして口付けに答えるロイの脚を抱えなおすと、ハボックはひくつく蕾に己を押し当てる。 「好きですよ、ロイ…」 そう囁くと同時にグイと突き入れれば途端にロイの体に力が入った。 「ヒッ…アッ…!」 指などとは比べ物にならない程巨大で熱い塊が身の内に入ってくる感触にロイは背を仰け反らせる。グググと狭い器官を押し広げられて、ロイの唇から悲鳴が上がった。 「アッアア――――ッッ!!」 苦痛のあまり、ロイはハボックの背をかき抱く。その手が何度もハボックの背を引っ掻いたが、そのピリとした痛みですらハボックには快感に感じられた。 「アッ、ヒィッ!」 初めて男を迎え入れて、ロイは酷い圧迫感に喘いだ。それでも何度も何度も読んでくる声にロイはうっすらと目を開いた。 「ロイ…」 「ハ、ボ…」 涙に濡れた瞳で見つめれば埋められたハボックが嵩を増す。 「ヤッ…あ、くぅ…んっ」 押し開く熱にロイが喘げばハボックが目尻に口付けて来た。零れる涙を唇で拭うと耳元に囁く。 「平気?動くっスよ?」 そう言われて、ロイは訳も判らずに頷いた。ハボックはロイの脚を抱えなおすとズルリと入口ギリギリまで己を引き抜く。次の瞬間一気に突き上げられて、ロイは胸を仰け反らせて悲鳴を上げた。 「ヒャアッ…ヤアアアッッ!!」 ずちゅずちゅという音と共に熱く濡れた内壁を擦られてロイは喘ぐ。ゾクゾクと快感が体を駆け抜け、指先まで快楽に染め上げられて、ロイは力なく身を捩った。激しく動くハボックの腹との間で、いきり立ったロイ自身が擦られて先端から蜜を垂れ流す。ハボックが何度目かに突き上げた時、そそり立ったロイ自身がふるりと震え、ドクドクと白濁を迸らせた。 「アア――――ッッ!!」 突き上げられる快感と、滾る熱を吐き出す快感と、初めて感じるそれらにロイは翻弄されて何がなんだか判らなくなっていく。いつしか自分から強請るようにハボックに縋りつき、腰を揺らめかしていた。 「アヒ…アッアッ…アアンンンッッ」 縋りついてくる腕が嬉しくて、ハボックはうっとりと笑う。ガツガツと突き入れれば、ロイが更に熱を吐き出した。 「アッ、……ッッ!!」 声もなく達して、フッと遠くなる意識にしがみ付く手から力が抜ける。離れそうになる体をハボックは引き寄せると更に奥を穿った。 「…ッッ!!」 その衝撃で意識を引き戻されて、ロイは涙に霞んだ目でハボックを見上げる。必死にハボックにしがみ付くとその名を呼んだ。 「ハボック…ハボォ…っ」 「ロイ…ロイっ」 ハボックはロイを引き寄せるとグイと引き上げる。そのまま諸共にベッドの上に座り込むとロイをギュッと抱き締めた。自重でハボックを深々と迎え入れてロイは悲鳴を上げる。それでもハボックの首に腕を回すと自分から口付けていった。 「ハボック…好きだ、ハボ…っ」 そう言いながら何度も口付けて来るロイに、ハボックは泣きそうに顔を歪めると強くロイを抱き締めたのだった。 |
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