| ハイムダール国物語 第四十九章 |
| 「ん…ぅん…」 ぴちゃぴちゃと音を立てて舌を絡め合えばロイの唇から甘い吐息が零れる。ハボックは既に半ば乱していたシャツのボタンを全て外してしまうと大きく広げた。肩から胸へと巻かれた包帯に顔を顰めるとロイの首筋に唇を落とす。キュッと強く吸い上げれば綺麗な朱色の花びらが散った。ハボックは傷口を庇うようにしながらロイの体を浮かせるとシャツを抜き取ってしまう。それからズボンに手をかけると下着ごと剥ぎ取り、ロイはその身を覆うものを全て取り去られてしなやかな体をハボックの目に曝した。ロイの白い肌をそっと指先で辿りながらハボックは微笑む。包帯の隙間から指を差し入れて胸の突起をくりくりと嬲りながら言った。 「ロイ…すげぇ綺麗…」 白い肌は一点の曇りもなく、滑らかで手のひらを寄せれば吸い付くように肌理細やかだ。じっと見下ろされながら胸を愛撫されて、ロイはキュッと唇を噛み締めると目を閉じた。ただ指先で突起を弄られているだけなのに徐々に中心に溜まっていく熱に、ロイは戸惑って首を振る。目を閉じていて尚感じる強い視線に耐え切れず、ロイは目を開けるとハボックを睨みあげた。 「いつまでそうやってるつもりだ? なんでお前は脱がないんだっ」 責めるように言えばハボックが僅かに目を見開く。まるで今初めて自分が服を着たままだという事に気付いたように苦笑するとロイから手を離し手早く服を脱ぎ捨てた。 「これでいいっスか?」 わざとそう聞いてベッドに横たわるロイによく見えるよう膝立ちになると両手を脇に下げる。言われて思わずハボックの体に視線を向けたロイはその男らしく鍛えられた体に、ドキンと心臓が跳ね上がるのを感じた。自分とは違う、筋肉に包まれた厚い胸板。肩から腰へと綺麗な逆三角形を描いた体は若々しくロイとは違った意味でまた綺麗だった。ドキドキと頬を染めて見上げてくる黒い瞳にうっとりと笑うとハボックはロイに覆い被さっていく。直接触れる肌にビクリと震えるロイを宥めるように、ハボックはロイの頬をそっと撫でた。 「好きです…」 そうまっすぐに伝えてくる瞳に答えるようにロイは腕を伸ばすとハボックの首に手を回す。そのまま引き寄せればハボックの唇がロイのそれを塞いだ。 「ん…」 舌を絡め合い互いの口中を嘗め回す。口付けがこんなに甘いものだとは知らず、ロイはハボックの首に回した手で金色の頭を強く引き寄せると無我夢中でハボックの唇を貪った。 「ぅん…んん…」 そんなロイにハボックは喉奥で笑うとそっとロイの体を押しやる。不満そうに唇を離すロイに薄っすらと笑うと言った。 「もっと色んなとこ触らせて…」 そう囁くとロイの頬に口付ける。首筋に肩に腕に、徐々に唇を滑らせるとロイの手を取った。綺麗に揃えられた桜色の爪に舌を這わせると指を一本口に含む。子供が指を吸うようにチュウチュウと吸ったり舌を這わせるハボックに、ロイはゾクゾクと快感を感じて、慌てて指を引き抜こうとした。だが、ハボックはロイの手首を掴むと一本、又一本と舌を這わせ吸いつく。そんな事をされて感じてしまうのが信じられなくて、ロイは嫌々と首を振った。 「や…っ、いやっ」 そう言えば伏せていた瞳をハボックがロイに向ける。上目遣いに見つめてくる瞳にロイはゾクリと身を震わせると目を離せなくなった。ロイが凍りついたように見つめる中、ハボックは咥えていた指を離すとロイの手のひらを舐める。手首をねっとりと舐め上げ、肘の内側を舐めるとゆっくりと腕を登っていった。 「あ…」 ぞわぞわと背筋を何ともいえない感触が駆け上がりロイは唇を震わせる。ハボックは腕に舌を這わせながら、もう一方の手で、包帯の間から覗く乳首に指を這わせた。くりくりとこね回し、摘み上げギュッと潰す。そうすれば瞬く間に色づいて固く尖る突起からじんわりと広がる快感にロイは喘いだ。 「アッ…アンッ」 ビクビクと震えるロイにハボックは笑うと腕に這わせていた舌をもう一方の突起へと移す。包帯の上から舌を絡め甘く噛めば、布越しにも固く立ち上がっていることが見て取れた。 「アッ…アアッ」 何度も這わされる舌で、包帯はしとどに濡れて突起に纏わりつく。布越しにしゃぶられるのが辛くてロイはハボックを押しやった。押されるままに顔を上げたハボックはロイの姿を見下ろして微笑む。包帯に覆われた胸は片方は隙間から紅く熟れた突起を覗かせ、もう一方は白い布越しにほんのりと紅く透けて見えてハボックの劣情を誘った。ハボックは顔を覗かせている方の突起をチュッと一度吸い上げると今度はロイの腹の方へと舌を這わせる。皮膚の薄い脇腹をきつく吸い上げていくつも花びらを散らすと、腹の中心の小さな窪みへと舌を差し入れた。 「ヒャッ!」 思わぬところに舌を這わされて、ロイはビクンと大きく体を揺らす。くすぐったいような気持ちいいような、訳のわからない感覚にハボックの髪をギュッと掴んだ。 「ヤッ…そこ、ヤダッ」 ギュウギュウと髪を引っ張る手にハボックは仕方ないと顔を上げる。ホッと息を吐くロイをチラリと見上げると、投げ出された脚に唇を寄せた。 「アッ!」 突然腿の内側をきつく吸われてロイの唇から悲鳴が上がる。ハボックはロイの脚を抱え込むとチロチロと舌を這わせていった。 「ンッ…アッ」 ぬめぬめと脚を這い回る濡れた舌先にロイはふるふると首を振る。気がつけばロイの中心はもうすっかりと立ち上がりその先端からはとろとろと蜜が零れていた。 「ア、ンッ…ハボックぅ」 甘く名を呼ぶロイに気をよくして、ハボックはロイの脚を嘗め回す。時折きつく吸い上げては白い肌にいくつも朱色を散らしていった。腿から膝、脛を辿り足の甲へと辿り着く。ハボックは手の指にしたときと同じように足の指も一本一本口に含んでは唇と舌とで愛撫していった。 「ンッ…ンッ…ヤッ」 引こうとする足を引き戻してハボックはロイの足に舌を這わせる。ロイは快楽に霞んだ目でハボックを睨むともう片方の足でハボックの肩を蹴りつけた。 「いてっ」 「バカっ!しつこいっ!」 顔を紅くして睨みつけるロイは、だがちっとも迫力がなくむしろ可愛らしい。頬を染めた可愛らしい顔と、頭をもたげた中心のいやらしさのギャップに、ハボックはゴクリと唾を飲み込むと突然体を起こし、ロイの両脚を掴んで大きく広げた。 「なっ…や、やだっ!」 そそり立つ中心を曝されてロイは悲鳴を上げる。だがハボックはそれに構わずロイの中心をいきなりじゅぶと咥え込んだ。 「ヒャアッ!」 逃げようとする体を押さえ込んでハボックは咥えたロイ自身を唇で擦り上げる。舌を這わせ喉奥で締め付ければ瞬く間に硬度を増し、爆発寸前であることを伝えるようにヒクヒクと震えた。 「ヤッ、イヤッ…アッアッ」 ロイは激しく首を振るとハボックの頭を必死に押しやる。 「い、やあ…っ、ダメッ…でるっ…でちゃうっっ」 急速にこみ上げて来る射精感にロイは泣きながら首を振った。足の指先をギュッと曲げ、必死にこらえ様としたロイはきつく吸い上げられてゾクリと背筋を震わせる。次の瞬間スッと血の気が引くように感じたかと思うとドクドクと熱を吐き出していた。 「アアア―――――ッッ!!」 背を仰け反らせヒクヒクと体を震わせるロイが吐き出した熱をハボックは残らず飲み干してしまう。吐き出して少し萎えた先端にチュッとキスをするとハボックは体をずらし、ロイの顔を覗き込んだ。 「ロイ」 涙に濡れた頬を撫でればロイが閉じていた瞳を開く。スンとすすり上げるとハボックを睨んだ。 「ひどい…」 「どうして?」 詰るロイにハボックは優しく微笑んで聞く。そっと髪を撫でればロイが甘えるようにその手に顔を寄せた。 「だって…く、口でなんて…っ」 口でイかされた挙句、吐き出したものを飲まれるなんて、考えてもみなかった行為にロイは恥ずかしくて消えてしまいたくなる。ハボックは恥じ入るロイの頬に口付けると言った。 「だって、オレはアンタを好きなんスよ? アンタに気持ちよくなって欲しいし、アンタのものならなんでも自分のものにしたいんスから」 だから恥ずかしがることなどないのだ、と優しく言うハボックに、それでもやはり羞恥心は拭えなくてそっと目を閉じればそんなロイをハボックは抱き締める。暫くそうして抱きしめていたが、やがてハボックはロイの耳元に熱く囁いた。 「アンタと1つになりたい…ロイの中に挿れたい…」 ダメ?と聞かれてもロイにはどうしていいか判らない。それでも熱く見つめてくる瞳に逆らえる筈もなく、ロイは小さく頷くとハボックの首に縋りつく。その仕草にハボックは嬉しそうに笑うとロイに深く口付けた。 |
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