| セレスタの涙、オニキスの誓い 第二十七章 |
| ハボックの悲鳴にマドラスが思わず隙間に目を当てれば、ベッドに座り込んだブラッドレイの腰の上に後ろ向きに座らされたハボックの大きく開いた脚が目に飛び込んでくる。白い尻の間を赤黒い巨根がジュブジュブと出入りするのに合わせて、ハボックの躯が大きく震えた。 「ヒアアアアアッッ!!」 ブラッドレイの手が伸びて、ハボックの股間で熱を吐き出すことを禁じられて真っ赤に張りつめた楔を戒めるリングが外される。その途端、戸惑うようにふるりとと震えた楔が大量の白濁を吐き出した。 「あ……あ……」 ハボックがブラッドレイの肩に頭を預けるように胸を仰け反らせてビクビクと震える。大きく見開いた空色の瞳が、はらはらと涙を零すのを見て、マドラスは唇を噛み締めて目をギュッと閉じた。 (なんて酷いことを……っ) 新兵で射撃大会の代表に選ばれ、喜びも期待もあったろう。プレッシャーを跳ね退け見事三位を勝ち取った時にはどれほどにか嬉しかったに違いない。 (マスタング大佐を楯に取ったのか?大佐からも問い合わせがあった、どういう経緯で知り合ったか知らんが尊敬する上官を楯にされて逆らえなかったか) 何と言っても相手がブラッドレイだ。彼が一言言えばロイの処遇などなんとでもなる。どうしてブラッドレイがハボックに目を付けたのかは判らないが、ハボックにしてみればブラッドレイの言うとおり受け入れる以外選択肢などない筈だった。 (もっと早く気づいていれば) 助けてやることも出来たのだろうか。そう思ったマドラスの耳にハボックの悲鳴が飛び込んでくる。 (もう、やめてやってくれ……ッ) 流石に今ここで「やめろ」と出ていく事も出来ない。マドラスは両手で耳を塞ぐと必死にハボックの悲鳴を追い出そうとした。 「あふ……くぅ、ん……ッ、やあ……も、無理ィッ」 漸く赦された解放の快感に震える躯を再びガツガツと乱暴に突き上げてくる男に、ハボックが息も絶え絶えに訴える。しどけなく脚を開いたまま押さえることの出来ない甘ったるい声を零すハボックの耳元に、ブラッドレイは唇を寄せた。 「気づいているかね?少尉。今日はギャラリーがいるぞ」 「……え?」 「正面のクローゼットの中だ。息を潜めて君のイヤラシい姿を見ている者がいる」 笑いを含んだブラッドレイの声が耳元で囁くのをハボックは霞む頭で聞く。ともすれば激しい突き上げに飛びそうになる意識の中でたどり着く場所を探してゆらゆらと揺らめいていた言葉が、ハボックの中で形を成せば空色の瞳が大きく見開いた。 「……嘘」 ここはホテルの中とはいえ大総統の極々プライベートなスペースだ。誰だろうとブラッドレイの許可なくして入れる筈はなく、ハボックはふるふると首を振った。 「そんなの、有り得ないっス………」 「どうかな?なんなら呼んでみるかね?出てこい、と。私が言えば何者であろうと出てこない訳にはいかんだろう」 「やめてッ!!」 ブラッドレイの言葉にハボックが間髪を入れずに叫ぶ。本当に人が潜んでいるなど信じる気はなかったが、それを実行する気にはとてもなれなかった。 「やめてください、サー……お願いです……」 快感からではなく震えるハボックにブラッドレイはクツクツと笑う。 「では、君はここには我々二人きりだと思うのだな?それなら何も遠慮する事はないと言うことだ。誰に見られているのでなければどんなはしたない行為も私と君、二人だけの秘密なのだからな」 「サー……?────アアッ」 楽しげに告げる声を聞いて肩越しに振り向こうとしたハボックは、半ば突き飛ばされるようにして強引に埋め込まれた男根を引き抜かれて悲鳴を上げる。ブラッドレイはベッドから降りると床に蹲るハボックの横を通ってクローゼットに近づき、片側の扉を開けた。ギョッとして見つめるハボックの視線の先、ブラッドレイはクローゼットの中の棚からおぞましい玩具を数個取り出す。クローゼットの扉を閉め、ハボックの腕を掴むと上半身を俯せにしてベッドに押さえつけた。 「サーっ!」 やはりクローゼットに人はいなかったとホッとする間もなく、ベッドに押さえ込まれてハボックはもがく。何をされるのかと、ハボックが身を捩って起きあがろうとするのを難なく押さえ込み、ブラッドレイは手にした細身のバイブをハボックの蕾に押し当てると、躊躇うことなく一気に押し込んだ。 「ヒアアアアアッッ!!」 ハボックはズブズブと秘肉を抉じ開ける凶器に喉を仰け反らせて悲鳴を上げる。シーツを握り締めその衝撃を少しでもやり過ごそうとしたハボックは、強引に割り開かれた蕾にもう一つ固い物が押し当てられる感触にギクリと身を強張らせた。 「少尉のここは貪欲だからな」 ククと笑う声と共に聞こえた言葉にハボックは逃げようとしてもがく。だが、そんな抵抗を嘲笑うように、押し当てられたもう一本のバイブがグッとめり込んできた。 「ヒ」 先に埋め込まれたバイブに沿うようにして二本目のバイブが押し込まれる。小さな蕾に加えられる残虐な仕打ちに、ハボックは悲鳴を上げることも出来ず、目を剥いて口を大きく開いた。 「────ッ!!ッッ!!」 激痛にガクガクと身を震わせてハボックはシーツを掻き毟る。声もなく震えるハボックを見下ろして、ブラッドレイは言った。 「たいしたものだ、二本も咥え込むとは」 「ヒ……ア……」 目を大きく見開いて小刻みに震えるハボックの金髪をブラッドレイは鷲掴む。見下ろしてくる隻眼を力なく見上げて、ハボックは囁いた。 「抜いて……赦してくださ……サー……」 あまりの痛みに声を出すこともままならない。ただこの男の気紛れな慈悲に縋るしかこの苦しみから解放される術はなく、ハボックは微かな声で懇願し続けた。 「抜いて欲しいなら私を満足させることだ」 そんな言葉が降ってきて、ハボックはブラッドレイを見上げる。この男には簡単に慈悲など垂れてやる気などないらしい。 (どうして……?どうして、こんなことに……?) (もう) (もう、イヤだ) (何も考えたくない) (何も感じたくない) (何も) 「どうした、少尉?何をすべきか、判らないのではあるまい?」 そう言うブラッドレイをハボックはぼんやりと見つめる。そのまま動かずにいれば男の強い手がハボックの顔を股間に押しつける。強引に楔を咥え込まされ奉仕を強要されながら、ハボックはそっと目を閉じた。 |
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