八雷神  第十四章


 ロイは2階に上がると寝室の扉を開けて中に入りハボックの体をベッドの上にそっと下ろす。そうして自分も服を全て脱ぎ捨てるとハボックに覆いかぶさっていった。
「ハボック…」
 深く口付けねっとりと舌を絡める。甘い口内を思うままに味わいながら膨れ上がった乳首を指でくりくりと捏ねればハボックの体がビクビクと震えた。唇を離し耳に舌を差し入れぬちゃぬちゃと舐める。
「あっんっやっ」
 耳を甘く噛まれ、とろんと中心から蜜が零れてハボックはロイを押し返した。素直に唇が離れた事にホッとしたのもつかの間、首筋をきつく噛まれてハボックは悲鳴を上げる。だが、痛いだけでない快感を伴うそれに、ハボックは驚いて紅くなった。
「どうした、悦かったのか?」
「ち、ちが…っ」
「嘘をつくな」
 ロイは薄く笑うと噛み付いた箇所に舌を這わせる。
「ふ…ぅんっ…」
 ぴくんと震えるハボックにロイは言った。
「素直に感じればいい…感じて…声をあげてみせろ…」
「そんな…」
 真っ赤になって首を振るハボックの乳首をロイはこね回す。もう一方にねっとりと舌を這わせればハボックの唇から熱い吐息が零れた。
「んっ…はっ」
 舌と指でこねて押しつぶし摘みあげ吸い上げる。時に甘く噛みつけばハボックがもどかしげに身を捩った。
「も…ヤダッ」
 散々に弄られたそこは赤く熟れて腫れあがっている。もう、痛いのか気持ちいいのかよく判らぬままにハボックは荒い息を零した。だが、ロイはハボックの望みには耳を貸さずに嬲り続ける。もういい加減耐え切れずにハボックはぽろぽろと泣き出してしまった。
「どうした?」
「も、もうっ…そこ、やめて…っ」
「何故?ここを弄るたび蜜を垂らしているじゃないか」
 確かにロイの言うとおりそそり立ったハボック自身は胸を嬲られる度とろりと蜜を零す。胸への刺激は痛みとも快感ともつかぬものを呼び起こすものの、それは熾き火に似てハボックの体をじりじりと焦がすだけだった。
「た、いさっ」
「なんだ?」
「イきたい…」
「イきたいのか?」
 聞き返されてがくがくと頷くハボックの胸から顔を上げるとロイは言った。
「じゃあ、自分でしてごらん」
「え…?」
「私の前で自分でするんだ」
 ロイはそう言うとハボックの手を引いてベッドの上に座らせる。熱に浮かされて色を濃くした瞳を覗きこんでロイは囁いた。
「さあ、ハボック…」
 ロイの声とその強い視線に操られるようにハボックは自身に手を添えるとゆっくりと扱き出す。しどけなく脚を開いた中心に無我夢中で手を這わせるハボックのいやらしい姿にロイはごくりと喉を鳴らすとハボックの口元に指を差し出した。
「しゃぶって」
 そう言えばハボックは素直に口を開いてロイの指を含む。自身を手で扱きながらロイの指をぴちゃぴちゃと舐めるハボックの姿はたまらなくいやらしかった。ロイはたっぷりと唾液に濡れた指を引き抜くと大きく開いたハボックの脚の間に指を添える。ぴくんと震えて自身を擦る手を止めようとするハボックにロイは囁いた。
「続けるんだ」
 そう言ってつぷりと指を差し入れればハボックの体がびくりと震える。くちゅとかき回せばハボックが苦しげに眉を寄せた。
「ん…ヤ…やだ…」
 そんなところに指を入れられながら自身を扱いている自分のあまりの姿に、ハボックは恥ずかしくて死にそうになる。だが、ロイの長い指が後ろをかき回すたび生まれてくる今まで知らなかった感覚に、ハボックはいつしか夢中になって自身を扱いていた。
「ああ…んっん…んふぅ…」
 いつのまにかハボックの蕾にはロイの指が3本も沈められて、ハボックは今にも爆発しそうな自身に背を仰け反らせて短い息を吐く。
「はっ…あっ…あふ…イくッ…イくぅぅっっ!!」
 びゅるびゅると白濁を撒き散らすハボックの顔をロイは食い入るように見つめた。口の端から涎を垂らし、情欲に蕩けた表情で快感に震えるハボックの姿にロイはもう、耐え切れずに沈めた指を引き抜くとハボックの体をベッドに押し倒した。そうしてハボックの脚を高く抱えあげると、ひくつく蕾に一気に己を突き入れる。
「ひっ…ひああああっっ!!」
 快感に染まる体を貫かれてハボックの唇から高い悲鳴が上がった。一気に奥を突かれたかと思うと、内蔵が全て抉り出されるのではないかと思うほどの勢いで引き抜かれる。激しい抽送はハボックがこれまで全く知らなかった快感を呼び起こし、ハボックは涙を零して身悶えた。
「ひぃっ…アッアアッ…た、いさぁ…っあ…また…っ…アア―――ッッ!!」
 ロイに後ろを犯されながら、ハボックは何度も熱を吐き出す。脳天を貫く快感に気を失うことも赦されず、ハボックは啼きながら快楽に溺れていった。
「た…さぁっ」
「なんだ…」
 ぐちゅっぐちゅっという音が繋がる場所から響く。ハボックはもっと奥までロイを感じたくてロイの体を抱きしめた。
「もっと奥…きて…っ」
 強請る言葉にロイは苦笑するとハボックの体を引き寄せる。繋がったまま体を起こすとベッドに座った己の上にハボックを引き下ろした。
「アッアアア―――――ッッ!!」
 ずぶずぶと一気に奥まで貫かれてハボックは背を仰け反らす。もう何度目になるか判らない熱を吐き出してヒクヒクと震えるハボック自身をロイはギュッと握った。
「ひゃああっ」
「イヤラシイ体だ…お前、ホントに初めてなんだろうな」
 ロイは苦笑してハボックの体を揺さぶる。乱暴に握ったハボック自身を扱けばどくんと熱を吐き出した。
「ひぅ…も…でない…」
「嘘をつくなと言ったろう。ほら、もう勃ってきたぞ」
「いや…ヤダ…」
 力なく悶えながらもそれでも体は快楽を欲しがる。ツライのともっと犯されたいのとで心も体もぐちゃぐちゃになりながらハボックは行為に溺れていく。
「欲しいか、ハボック?」
 耳元に囁かれてハボックはコクコクと頷いた。ニッと笑ってロイはガツガツとハボックを突き上げる。最も深いところを犯しながらロイはハボックの中に滾る熱を叩きつけた。


 ハボックは仕事を抜け出してやってきた中庭で木の根元に腰を下ろすとホッと息を吐いた。結局あの後、次の日もベッドから出してもらえず散々に好き勝手された体は休みが明けた今日になっても思うように動かすことが出来ず、ハボックはがっくりと抱えた膝に頬を載せる。
「こんな調子じゃ仕事になんねぇ…」
 ぼそりと呟くと深いため息をついた。
「せっかく錬金術も少しは使えるようになったのに、これじゃまともに使えないじゃん」
 体に残る甘い疼きはハボックの集中力を殺ぎハボックの誰よりも大切な人を守る手段の邪魔をする。
「少し自重するよう、大佐に言って…」
「私に何を言うって?」
 ハボックがそう呟いた時、ロイがひょっこり顔を出した。ギョッとして見上げるハボックにロイがにんまりと笑う。
「そうか、まだ足りないか」
「は?アンタなに言って…」
「それならそうと早く言えばいいのに」
 そう言って伸びてくる不埒な手をハボックは思い切り叩き落した。
「いい加減にしてくださいっ」
「照れなくてもいいぞ」
 欲しがって離れなかったからな、などと鼻の下を伸ばすロイにハボックの中でブチリと音がして。
「オレが真剣に悩んでるってのに…っ」
 ハボックの手袋を嵌めた指先がパチパチと光る。
「大佐のばか―――っっ!!」


 ドオオンと中庭に落ちる稲光をホークアイとブレダは窓から見ていた。
「中尉、あれ…」
 ブレダが気の抜けた声でそう呟けばホークアイが答える。
「錬金術の使い道をちゃんと教えた方がよさそうね」
 私は錬金術師じゃないのに、とぼやいたホークアイのため息が秋の青い空に吸い込まれていった。


2007/9/17


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拍手リク「『錬金術が使えるハボの話』のロイハボバージョンを是 非!!お願いします! 」でございました。元々先にハボロイで錬金術師ハボのお題を頂いていたのですが、ロイハボの方がリクの数が少なかったので先にロイハボver.がお目見えとなりました。ロイハボの方でリク頂いた時、咄嗟に浮んだのがアレ。「ダーリンのバカ―――ッッ!!」(byラムちゃん)でして(苦笑)流石にハボに「ダーリン」などと呼ばせたらロイが暴走して手がつけられなくなるので「大佐のバカ―――ッッ!!」で。もうこれを書きたいためだけに書いておりました。アホなこだわりですみません。考えていたよりずっとハボがヘタレになってしまいましたが楽しく書かせていただきました。リク主様、大変遅くなりましたがお届けいたします。