| 七日目の兎 後編 |
| グイグイと一言も発さずハボックはロイを引きずるようにして歩く。足をもつれさせるようにしてついていきながらロイは叫んだ。 「ハボ!痛い、離せってば!そんなに引っ張らなくてもちゃんと帰るからっ!」 だが、何度呼びかけてもハボックは手を離すどころかウンともスンとも言わない。漸く家が見えてきてロイがホッとしたのも束の間、中に入ってからもハボックは手を離そうとはしなかった。 「も、着いたんだから離せ…ッ!」 何とか振り解こうともがくロイに構わず、ハボックは2階への階段を上がっていく。寝室の扉を開けると、ハボックは放り出すようにロイの身体をベッドへと突き飛ばした。 「うわっ!」 ボスンと身体を弾ませたロイはキッとハボックを睨みつける。 「何なんだ、いきなり!お前、もしかして後をつけてたのかっ?!」 責めるようにそう言えばハボックがロイの傍に手を突いて言った。 「だったらどうだと言うんスか?オレに見られて困るようなことしてなければそんなに怒る必要もないっしょ?」 「…ッ」 ズイと顔を寄せて言うハボックにロイはウッと言葉に詰まる。決まり悪そうに目を逸らすロイの顎を掴むとハボックは黒い瞳を覗き込んだ。 「キス……してたっスよね?」 「あっ、あれはただの挨拶でっ」 「毎晩香水の匂いさせて帰ってきて、アンタ一体何してたんスか?」 「キスしかしてない!本当だ、ハボック!」 見つめてくる空色の瞳の冷たさにロイは上擦った声で叫ぶ。大きく目を見開いて見あげていれば不意にハボックが手を離して、ロイがホッとした次の瞬間、ひっくり返った視界にロイは悲鳴を上げた。 「…ッ?!ハボっ?!」 腕を背後に捻り上げられベッドにうつ伏せに押さえ込まれたロイは苦痛に呻く。ハボックはベッドの上に放り出されたままになっていたローブの紐を手に取ると、捻り上げた腕を縛ってしまった。 「なにするんだっ!」 「お仕置き。オレとつきあってるって自覚、ちゃんともって貰わないとたまんないんで」 ハボックはそう言うとロイの腰をグイと引き上げる。ベルトを緩めジッパーを下ろすと下着ごとズボンを引き下げた。 「な…っ?!イヤだっ、ハボ!やめてっ!!」 もがくロイの身体を押さえつけてハボックは引き下げたそれを難なくはぎ取ってしまう。 「イヤあっ!」 下肢だけをむき出しにされたその格好にロイは真っ赤になって叫んだ。 「ねぇ、大佐。つきあってる相手がいる時はその相手以外とむやみにキスしたりしたらいけないんスよ?」 ハボックはそう言うと曝け出した白い双丘を手のひらで撫でる。熱い手のひらで撫で回される感触にびくびくと震えながら、ロイはシーツに半ば埋もれた唇を動かした。 「も、しないっ、しないからっ」 「毎晩毎晩甘ったるい香水の匂いさせて帰ってきて……オレが何とも思ってないと思ってたんスか?」 怒りと嫉妬の籠もった声音にロイはふるふると首を振る。強く言わなかっただけでハボックが自分の振る舞いにどれだけ怒っていたのか、今更ながらに気づいてロイは肩越しにハボックを見上げて言った。 「ごめん、ハボ、そんなつもりじゃなかったんだ!私はただ…っ」 「ただ、なんスか?オレ、言いましたよね?嫉妬するって。それ知ってて毎晩のように出歩いて。アンタがオレのもんだって判るまで、今夜はたっぷり教えてあげますから」 ハボックはそう言うと双丘にねっとりと舌を這わせる。這い回る濡れた感触にロイが熱い吐息を吐き出した時、突然走った痛みにロイの唇から悲鳴が迸った。 「ヒッ…いっ、たぁっ!」 噛みつかれたのだと判ったのは、血の滲む噛み痕を舐められてからだった。薄い皮膚に走る痛みの上をハボックの熱い舌先が辿れば痛みが快楽に塗り変えられていく。ロイは瞳に涙を浮かべながら双丘に施される快感に喘いだ。 「ん……ふ、ハボ…っ」 ロイが掠れた声で呼べば答えるように舌先が双丘の狭間へと忍び込んでくる。濡れた舌先で蕾をぬちゃぬちゃと舐められてロイはびくびくと身体を震わせた。 「くぅ、ん…ッ、あ、はッ……っ」 入り口を嬲られ唾液を塗されているだけなのに、自然と腰が揺れてしまう。甘い吐息を零しながら喘ぐロイにハボックは呆れたように言った。 「イヤラシイ身体っスね、大佐。まだろくに弄ってないのにこんなぐずぐずになっちゃって。こっちなんてもうビンビンに勃ってるじゃないっスか」 ハボックはそう言って手を前に回すとロイの楔を握る。そこはもう、後ろへの刺激だけですっかりと立ち上がり先走りの密を零していた。 「あっ、んんっ………だって、お前が弄るか、ら…っ」 熱の籠もった息を切れ切れに吐いてロイが言う。ハボックは双丘から顔を離すとベッドから立ち上がった。 「ハボ…?」 シーツに埋めた顔と肩で身体を支え、尻を高くあげた格好のままロイはハボックの動きを目で追う。正直快楽に蕩けた身体は早く逞しい牡で貫いて欲しかった。 「ハボ……も、欲しい…」 ハボックとつき合うようになって愛されることを覚えた身体は素直に快楽を強請る。ハボックは棚から細い紐をとって戻るとロイの身体を仰向けに反した。 「あっ、やぁん…っ」 柔らかいシーツに肌をこすられる感触すらたまらない。甘く啼くロイの白い脚を大きく開くとハボックはその中心にそそり立つ楔に手を伸ばした。 「だらしないっスね、大佐のココ。こんなに涎垂らしちゃって。万一オレの目を盗んで女の子の中でお漏らししてきちゃ困るから、ちっとは我慢するってこと、覚えましょうね」 優しい口調でそう言うと、ハボックは手にしていた細紐でロイの楔を戒めてしまう。張りつめた楔が紅く色を増すほどきつく縛られてロイは顔色をなくした。 「ハボっ!嫌だっ、これ、ほどいてッ!!」 驚愕に目を大きく見開いてロイが叫ぶ。上半身は衣服の乱れのにままに後ろでに縛られ、大きく開かれた剥き出しにされた下肢の中心にそそり立つものをきつく戒められたロイの姿にハボックはにんまりと笑う。ロイの震える唇に深く口づけると言った。 「もう欲しいって言ってたっスよね。これ以上我慢させちゃ可哀想だからお望み通り挿れてあげますね」 ハボックは笑ってそう言うとロイの脚を抱えあげる。自身を取り出すと唾液に濡れた蕾にあてがった。 「まだちょっとキツイかな。でもお仕置きの意味もあるからちょっとくらい痛いのは仕方ないっスよね」 ハボックは楽しそうにそう言うとグイと腰を進める。みちりと狭い蕾が押し開かれる感触にロイは息を飲んだ。 「ヒ………」 唾液を塗り込まれ入り口を嬲られはしたものの、まだ男のものを受け入れるほどには解されていないそこは強引な挿入に引き連れて痛みを訴える。ロイは引き裂かれるような痛みに目を剥いて喉を仰け反らせた。 「ヒィィィッッ!!」 ズブズブと容赦なく押し入ってくる楔にロイは悲鳴を上げる。だが、それに構わずハボックは根元まで突き入れるとロイの身体を揺さぶった。 「ヒァァァッッ!!アアッ!!……いたっ…痛い、ハボっ!!……いやぁっ!!」 ガツガツと突き上げられてロイは泣きじゃくる。だが、激しい突き上げに次第に綻んできた蕾は、徐々に自分から引き込むようにその濡れた内壁を牡に絡みつかせてきた。 「あっ、…んふ………ッ、くっ、アアッ!!」 そうすればロイの唇から零れる声も苦痛よりも快楽に染まっていく。いつしか甘い吐息を零しながら強請るように腰を揺らめかせるロイにハボックはうっすらと笑った。 「……善くなってきたみたいっスね、大佐」 「ああん、ハボ…ぉっ」 甘く啼いてロイは悶える。ロイの中心は腹に着くほどそそり立ち、快楽の淫液を滲ませていた。 「ハボ…っ、イきたいっ、イかせてッ!!」 ゆるゆると首を振ってロイが強請る。涙と汗が煌めく滴となってシーツに飛び散った。 「オレがイってないのに一人だけイく気っスか?お仕置きされてる身で図々しいんじゃねぇの?大佐」 意地悪くハボックが言えば、ロイは浅い呼吸を繰り返して涙を零す。 「ハボック…ハボっ、お願いッ、イかせてッッ!!」 必死にそう強請るロイの耳元に唇を寄せてハボックは言った。 「だったらオレをイかせてくださいよ。しっかり締めて、ケツ振って、『私はお前のものだから中にいっぱい出してください』って言えたらイかせてあげます」 にんまりと笑って言うハボックをロイはしゃくりあげながら見上げる。それでも言われるまま咥えた牡を必死に締め付けると腰を揺らめかせた。途端に強くなる快感に戒められた楔が嵩を増す。ロイは身悶えボロボロと涙を零して泣き叫んだ。 「ハボっ、お前のだからっ!私の全部、お前のだから、だからもう、イかせてっ!!お前ので私の中いっぱいにして、イかせてッッ!!」 そう叫ぶ間にも腰を揺らすロイにハボックはククッと笑う。涙を零すロイの頬に優しく触れて言った。 「なんか言えって言った台詞より色々増えてる気もするけどまぁいいか」 「ぅ……ハボ、はやく……ッ」 快楽に濡れた瞳で強請るロイをハボックはうっとりと見つめるとその白い脚を抱え直す。たぎる楔でガツガツと突き上げるとその最奥熱を叩きつけた。それと同時にロイを戒めていた細紐をスルリと解いてやる。己の最奥を熱く濡らされながらロイは高い悲鳴を上げた。 「ヒャアアアアアッッ!!」 背を仰け反らせびゅくびゅくと白濁をまき散らす。きゅうきゅうと締め付けてくる蕾に、ハボックは笑って緩くロイを突き上げた。 「大佐、今言ったこと、忘れないでくださいね」 そう囁くハボックにロイはガクガクと頷く。ハボックはそんなロイの顔をじっと見下ろしていたが、僅かに顔を顰めると言った。 「アンタ、忘れっぽいからなぁ。……今夜一晩かけてじっくり覚えさせてあげましょうね」 「…ッ、アッ!ハボ…ッッ!!」 ハボックは楽しそうに言って再びきつく突き上げ始める。ロイは散々に啼かされながら、その日一晩かけてたっぷりとその身に教え込まれる事になったのだった。 2009/04/21 |
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拍手リクで「“ロイにおしおきするハボ”が読 みたいです!ロイはハボックとつきあうようになってもモテるので女の子と会うのをやめなくて、キスしそうに なったところをハボに目撃されて、つれて帰られて朝までおしおき!というような…ロイを独占したいハボを是非!」と言うリクでしたー。いやぁ、久しぶりにハボロイでエッチを書いたら思いがけずハボが黒っぽくなってしまいました(苦笑)キスしそうに、だったのか。キスしちゃったよ!すみません〜(汗)タイトルは「兎も七日なぶれば噛み付く」から。もっと一般的なのでいうと「仏の顔も三度」っていうアレです。ハボの我慢も一週間が限度?(笑)そんな訳で、少しでもお楽しみいただけましたら幸いですー。 |