| 賭禄 第四章 |
| 「ああもう散々だ………」 ロイはそう呟いて机に懐く。二晩も続けてハボックにいいようにされた体は正直だるくて仕方ない。いや、だるいというより何となく未だに体の奥底で熾火がとろとろと燃えているような気がするのだ。ロイが「はあ」と湿度の高いため息をついた時、ガチャリと扉が開くとノックの音がした。 「………」 開いた扉のところに立つ男をロイは睨みつける。机に懐いていた体を起こして言った。 「普通、扉が開く音よりノックの音が先に聞こえるものだと思っていたがな、ハボック」 嫌みったらしくそう言ったが、言われた男は露ほども感じてはいないようだった。 「ノックしてんだから問題ないっしょ。大体オレと大佐の間柄なんだし」 「少尉と大佐の間柄だと思っていたが?」 そう言って睨むロイをハボックは書類を差し出しながら見つめる。ムゥと唇を尖らせたロイがガシガシとサインをしたためた書類を返そうと差し出した腕を、ハボックは書類ごと掴んだ。 「あっ?!」 挟んだ机を乗り越えるようにして強引に引き寄せられてロイは目を見開く。驚いたように見つめてくる瞳を見返してハボックは言った。 「そんな目で見たらヤりたくなるって言ったっしょ?」 「な、なん……」 「三度目のエッチ、ヤりましょうか、大佐」 ハボックはそう言うと、ロイの体を腕一本で軽々と引き寄せる。ロイが手にしていた書類を取り上げて机の上に放り投げたハボックは、ロイを引きずるようにして執務室から出た。 「ちょ……っ、どこ行くんだっ、ハボック!」 「あんまり騒ぐと注目浴びちゃいますよ?」 そう言われてロイは思わず口を噤む。ハボックは下士官のロッカーにほど近い男性トイレに入ると、人がいないことを確かめて一番奥の個室にロイと一緒に入った。 「ハボック?」 「これからは声出すとホントに誰か来ちまいますからね」 ハボックは低く囁くように言うとロイが何か言う前にその唇を塞ぐ。ロイはハボックがなにをする気なのか漸く理解して必死になってもがいた。 「んっ!んんーーーッッ!!」 深く合わさった唇から差し入れられた舌が己のそれをきつく絡め取る。抱き締めてくる男の厚い胸を叩いて抗議の意志を示したが、ハボックはまるで構わずにロイの軍服の前を開いてシャツの裾から手を潜り込ませた。 「…っ、ぅんっ!んんっっ!!」 素肌を這い回る大きな手に体が震えてしまう。体の正面ならともかく、背中を撫で回されてゾクゾク感じてしまうのがロイには信じられなかった。 「ゃ……ハボ…っ」 ビクビクと体を震わせるロイをハボックは楽しげに見つめる。ロイが熱い吐息を零し始めた頃を見計らって、ハボックはロイのズボンを緩めると中へ手を忍ばせ白い双丘を両手で揉みしだいた。 「アッ……やっ」 「ふふ……やっぱ触り心地いいっスね、大佐の尻って」 ハボックはそう言いながらロイの双丘をこねるようにして揉む。ロイは顔を振ると真っ赤になった頬をハボックの胸に押しつけた。 「やめて、ハボ………おねがいっ」 「大佐に拒否権はないって言ったっしょ?それにあんな目でオレを見たらヤりたくなるって言っておいたでしょうが」 「そ、そんなの知らな……アッ!」 尻を撫で回していたハボックの指が蕾の入り口をいじりだして、ロイはビクンと体を跳ね上げる。本当にハボックがここで自分を抱く気なのだと漸く悟って、ロイは縋るようにハボックを見上げた。 「やだ……ハボ、ここはイヤ…っ」 「嘘ばっか、こんなにしてるくせに」 ハボックはにやにやと笑ってロイの股間を膝で押し上げる。そこは既に反応を示して軍服の厚い布地を押し上げていた。 「ヒッ……や、違……っ」 ふるふると首を振るロイに構わず、ハボックはロイのズボンを下着ごと押し下げる。そうすればブルンと飛び出してきた中心にロイは真っ赤になった。 「やんっ」 「ほうら、ここはもっとシてって」 ハボックはそう囁いてそそり立つ先端を弾く。その途端喉を仰け反らせて喘ぐロイを便座の蓋に座らせ、白い脚を大きく開かせた。狭い隙間に大きな体を潜り込ませ、ハボックはロイの中心を咥え込む。じゅぶじゅぶと唇で擦り上げられ、ロイは瞬く間に高みへと追い上げられていく感覚に必死に首を振った。 「や……や、ハボ…っ、出ちゃうッ」 ひゅっと息を飲んでロイがハボックの頭を押しやろうとした時、ガチャッと男子トイレの扉が開いて誰かが入ってきた。 「ああ、疲れたー」 息を詰めて身を強張らせるロイの耳に誰か判らぬ男がそう呟くのが聞こえ、ごそごそと衣擦れの音がする。続いて聞こえてきた放尿の音に顔を赤らめたロイの先端をハボックが強く吸い上げた。 「……ッッ!!…ぃ、…ぁっ!」 ロイは掴んだハボックの髪を握り締めてブルリと体を震わせる。聞こえる放尿の音に合わせるようにロイはドクドクとハボックの口中へ熱を吐き出した。 「ふぅ、すっきりした……」 小便を終えた男はそう呟いて手を洗うと出ていってしまう。吐き出された熱を全て飲み込んで、ハボックはロイの中心を離すと楽しそうに言った。 「すっきりした?」 クスクスと笑うハボックをロイは涙の滲んだ瞳で睨む。ゆっくりと立ち上がったハボックはロイの頬を撫でて言った。 「そんな目で見るなって言ってんのに………」 そう言えば途端に怯えたような表情に変わるロイを見下ろしてハボックは続ける。 「オレはまだすっきりしてないんスよね。付き合って貰いますよ、大佐」 ハボックはそう言うとロイの腕を引いて便座から立たせる。入れ替わるように自分が便座の上に座ると、ロイを後ろ向きに立たせその双丘を押し開くようにして蕾に舌を這わせ始めた。 「ヒャッ?!やっ」 這い回るその感触に耐えかねて、ロイは個室の扉にバンッと手をついてしまう。その大きな音に、音を立てたロイ自身がびっくりして目を見開いた。 「…誰かいる時にそれやったら扉開けられちまいますよ?」 「…っ!!」 言われて凍り付くロイにクスリと笑ってハボックは蕾を舐めながら言った。 「それが嫌ならじっとしてて下さい」 ハボックはそう言って蕾にたっぷり唾液を送り込むと今度は指を沈めてかき回し始める。ロイは震えながら扉に縋りつき唇を噛み締めた。 「んっ……ぅ、んん……っ」 いつ何時入ってくるかもしれない人に怯えて必死に声を押し殺す。ハボックはピクピクと小刻みに震えるロイの蕾を散々に指で嬲っていたが、漸く指を引き抜いて言った。 「いくら悦くても大声出さんで下さいよ」 「っ?!ハボっ?」 肩越しに振り向く黒い瞳にニヤリと笑ってハボックはロイを引き寄せる。本能的に逃げようとする体を、脚を抱え上げ下から持ち上げるようにして滾る自身の上に引き下ろした。 「あ」 ズブズブと押し入ってくる牡に零れそうになった悲鳴を、ロイは慌てて両手で押さえて飲み込んだ。 「んっ、……くぅうっ、んっ、アッ!」 ガツガツと下から突き上げられて、ロイは必死に声を抑える。それでも微かに零れてしまう声が恥ずかしくてポロポロとロイが泣き出した時、ドヤドヤと数人の男がトイレに入ってくる足音が聞こえた。 「───ッッ!!」 その気配に息を飲むロイを、ハボックは薄く笑って突き上げる。 「ン……ン……ッッ」 必死に手を唇に押しつけて声を殺すロイの耳に男の声が聞こえた。 「今日は午後から演習か」 「なんか天気怪しげだよな。演習の間に降ってきたらやだなぁ」 そんな風に交わす会話を聞いてハボックがロイに耳打ちする。 「オレんとこの奴らっスね」 「…ッ!!」 扉ひとつ向こうにいるのがハボックの部下たちだと知って、ロイは目を見開く。今までになく身を強張らせるロイを軽く突き上げながらハボックは声を張り上げた。 「おい、そこにいるのルイスか?」 ギョッとするロイの耳元にハボックは舌を這わせる。ビクリと体を震わせるロイの耳に、ぴちゃぴちゃと這い回る舌の音と共にルイスと呼ばれた男の声が聞こえた。 「あれ?そこに籠もってんの、隊長ですか?」 「ああ、ちょっと腹の調子が悪くってさ」 ハボックがそう答えれば男たちがドッと笑い声を上げる。「隊長、大丈夫ですかぁ?もうすぐ演習ですよ?」 「腹に力が入んないんじゃねぇっすか?」 ゲラゲラと笑いながら言う部下たちの声を聞きながらハボックはロイを突き上げる。 「…ッ、〜〜〜〜ッッ!!」 脳天を突き抜ける快感に漏れそうになる声を必死にこらえれば、きゅうきゅうと咥えた楔を締め付けてしまって、ロイは胸を仰け反らせて喘いだ。 「わりぃんだけど、紙なくなっちまってさ、取ってくれないか?」 そんな事を言い出すハボックにロイは息を飲む。ゲラゲラと笑いながらもルイスはトイレの隅にある棚に積まれたロールを一つ取って言った。 「しょうがねぇなぁ、隊長ってば。俺達が来なかったらどうするつもりだったんで?」 「パンツで拭いて出た」 カリ、とロイの耳を齧りながらハボックが答えれば再び笑い声があがる。 「いきますよ、隊長」 その声と共に頭上から降ってきたロールに、ロイはビクンと体を震わせると熱を吐き出してしまった。 「ッッ、……ッ!!!」 声もなく背を仰け反らせて体を震わせるロイを抱き締めながらハボックは降ってきたロールを受け止める。 「サンキュ、ルイス」 「綺麗に拭いてきて下さいね」 そう言って笑うとルイスたちは用を済ませて出ていく。部下たちが出ていったのを確かめるとハボックはラストスパートとばかりにガツガツとロイを突き上げた。 「ヒッ……アアッ!!」 それまで必死に声を殺していたロイは不意を突かれて嬌声を上げてしまう。ハボックはそんなロイにククッと笑って数度きつく突き上げるとロイの中に熱を叩きつけた。 「……ぁ…ッ」 体の奥底を焼く熱にロイは目を見開いて体を震わせる。ガクンと力の抜けた体を抱き締めてハボックは桜色に染まったロイの耳元に囁いた。 「すっげ、感じてたっスね、大佐。興奮したんだ」 「……ひど…ッ」 言われるまでもなくいつになく興奮してたのは事実で、ロイは真っ赤になってギュッと目を閉じる。羞恥に震えるロイにハボックは言った。 「またやりましょうね、ポーカー」 「二度とやるかッ!!」 楽しげなハボックにそう怒鳴ったロイは、二度と賭事はするまいと誓ったのだった。 2009/06/08 |
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拍手リクで「可愛いのにどこかおバカなロイも大好きなので、ハボに乗せられて(カード?)ゲームをし負けたら勝った方の言う事を聞くと言うので頭脳戦で自信のあるロイが無謀にも勝てる気満々で受けるような・・・。それで負けたロイがハボの言う事を色々と聞いて、司令部内やお風呂場で鏡の前とか、少し在り得ない場所でのHに挑む・・・と言うような」というリクでございました。「可愛いのにどこかおバカなロイ」というより「意地悪ハボックに翻弄されるロイ」と言った方がいいような話になってしまいましたが(汗)とりあえずHには色々挑んでみました(爆)久しぶりにガッツハボロイでエロを書かせて頂きました。満腹vこんな話になってしまいましたが、少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。 |