【caution】
このssではハボックがロイ以外の人物と意に沿わぬセックスをするシーンがあります。また、薬品に関する記述があり、間違った認識などあるかもしれませんが、あくまでssの小道具としてのものですので、その点をご了承の上、OKだと思われる方のみお進みくださいませ。





























純愛2  chap.1



「隊長、なんかあっちにこの作業のことで聞きたいことがあるってヤツが来てるんですけど」
「聞きたいこと?」
 ハボックは作業の手を止めると顔を上げた。ここ数日、ハボック達は先に取り押さえたテロリストのアジトの家宅捜索とその事後処理のため、廃ビルで作業を続けていた。
「誰だ?」
「さあ、近所にすんでるヤツらしいんすけど」
 部下の言葉に先ほど部下が指差した方を見るが、誰の姿も見当たらない。仕方なしにハボックは指差された方角へゆっくりと歩き出した。建物の角を曲がってみるがそこにも誰もいない。首を捻ったハボックは念のためすぐ脇にある横道も覗いてみたが、結局誰の姿も見つけることは出来なかった。
「なんだ、帰っちまったのか?」
 そんなことならわざわざ呼びつけないで欲しい、と思いながら、ハボックが来た道を戻ろうとした時。
「ちょっと軍人さん」
「え?」
 呼び止められて振り向いたハボックの鼻先にシュッとスプレーのようなものが噴きつけられた。
「なっ…」
 突然の事に噴きつけられたものを吸い込んでしまったハボックは、顔を覆うようにして数歩後ずさる。壁に手をつくようにして歩き出そうとしたものの、そのままずるずると座り込んでしまった。ざりっと音がして地面についた手のすぐ側に何者かの足が見える。ハボックは霞む目を上げると自分を見下ろす人物を見つめたが、その顔は逆光でよく判らなかった。
「だれ…」
 相手を確かめようとして、だがハボックは最後まで言い終えることが出来ずにその場に崩れ落ちてしまった。


「ハボックがいなくなった?」
 青い顔をして執務室に駆け込んできたハボックの部下達にロイは問い返した。
「いなくなったとはどういうことだ?」
 ロイの問いに部下達は顔を見合わせると口を開いた。
「作業のことで聞きたいことがある、とか言うヤツがやってきたんです。それで、隊長、ソイツのところに行ったきり…」
「戻ってこなかったのか?」
 ロイの言葉に頷く部下達を前にロイは顔色を失くした。
「どういうことでしょうか、一介の少尉に過ぎない彼を誰かが連れ去ったということですか?」
 側で聞いていたホークアイが眉を顰めてそう問う。確かにたかだか少尉に過ぎないハボックを連れ去った所で得られる情報は限られている。わざわざ人目のある昼間に危険を冒してまでハボックを連れ去る理由が判らない。
 だが、どんな理由にせよハボックが消えてしまったことは事実だ。そうしてロイはその事実にぶるりと身を震わせる。
「作業に出ていたものに何か見ていないかもう一度確認しろ。後、周辺の住民への聞き込みも。ハボック自身、何か問題を抱えていなかったかどうかも調べろ」
 ロイの指示に部下達が敬礼を返して飛び出していく。
「大佐…」
心配そうにそう呼んでくるホークアイに答える言葉も見つけられず、ロイは唇を噛み締めた。


「う…」
 ハボックは僅かに呻くとゆっくりと目を開いた。薬を使われた所為だろう、頭がぼうっとして思考が纏まらない。ぼんやりと見上げているのが見知らぬ部屋の天井だと判ったとき、ハボックはやっと自分がベッドに横たえられているのだと気がついた。起き上がろうとしたハボックは両手がベッドヘッドに鎖で繋がれており、しかも全裸に剥かれている事にようやく気がつく。
「なっ…、一体なんでっ」
 ハボックは何とか自由を取り戻そうと繋がれた両手をガチャガチャと引っ張ったが、皮のベルトで手首を固定された上に鎖でベッドヘッドの柵に繋がれており、ちょっとやそっと引っ張ったぐらいではびくともしなかった。
「くそっ」
 それでもハボックは何とかならないかとベッドの上で身を捩る。せめて体を起こすことが出来ればと、もがくハボックの耳にがちゃりと扉が開く音が聞こえた。ハッとしてハボックが扉の方を見やると、サングラスをかけた背の高い銀髪の男が入ってくるところだった。ハボックは男を睨みつけると問いただした。
「アンタ、何者だ?オレをどうするつもりだっ?」
 ハボックの剣幕を物ともせず、男はにやりと笑うとサングラスをはずす。その顔を見たとき、ハボックの目が大きく見開かれた。
「久しぶりだな、准尉。いや、今は少尉だったか」
「…メッケル准将」
 呆然とするハボックにメッケルはうっすらと笑う。
「今は准将などではない、ただの一介の市民さ。あの男の所為で何もかも失くしてしまったからな」
 メッケルはベッドに近づいてくるとその端に腰掛けた。
「元気そうだな」
 メッケルはそう呟くとハボックの頬に手を触れる。
「触るなっ!」
 顔を背けるハボックの顎を掴むとメッケルは笑う。
「何を今更。散々私のものをくわえ込んで悦んでいた時もあっただろう?」
「ちがっ…」
 くつくつと笑いながらメッケルは囁いた。
「久しぶりに可愛がってやろう、なあ、少尉」
そう言って覆いかぶさってくるメッケルをハボックはなす術もなく見上げていた。


「あっ」
 乳首をきゅっと摘まれてハボックの唇から声が零れた。先ほどから執拗にソコばかり弄られて、赤く膨れ上がったソレは熟れきった果実のようでほんの少しでも触れられると痛みとも快感ともつかぬ物がハボックの体を駆け抜けるのだ。
「も、やめ…」
 薄っすらと涙を浮かべながらふるふると首を振るハボックの姿にメッケルはうっとりと笑った。
「ここを弄られて感じるようにしたのは私だったな」
「っっ」
「こうやって潰すように捏ね上げて」
 と、メッケルは言いながら指でハボックの乳首を捏ねる。
「思う存分可愛がってやれば」
 メッケルは舌でぺろぺろと赤く色づくソコを何度も舐めた。
「あっあっ」
「お前はいつもいい様に啼いてくれた」
 それから一方の乳首を指で捏ね上げながらもう片方に歯を立てる。
「あああっっ」
「最後にはここだけでイくようになったな」
 どくんと、ハボックの中心が爆ぜるのを見ながらメッケルは楽しそうに言った。荒い息を吐くハボックが吐き出したものをハボックの後ろに塗りこめていく。つぷりと指を中へ差し込めばハボックの体がびくんと跳ねた。
「ここで男を咥え込むことを教えてやったのも私だ」
 ぐちゃぐちゃと乱暴にかき回せばハボックはびくびくと体を震わせた。
「今ではここにマスタングをくわえ込んで、アイツを満足させてやっているのか?」
 メッケルの口から零れたロイの名前にハボックはメッケルを睨みつけた。
「アンタに、た、いさのこと…いわれ、たくな、い…っ」
 いいように乱されながらもメッケルを睨みあげてくる勝気な瞳に、メッケルは頬をゆがめた。
「よっぽどあの男がいいと見える…」
 メッケルは乱暴に沈めた指を引き抜くと滾る自身を押し当てた。びくんと震える体を押さえ込み一気にハボックの中へ体を沈める。
「あああああっっ」
「…2度とあの男の下へは帰さん」
 そう呟くとメッケルは熱い塊りでハボックを深く穿った。


「なあ、こんどここの司令官にメッケル准将が来るらしいぜ」
「あー、あの渋い二枚目!」
「まあ、俺達しがない下士官が係わるクラスの人じゃないけどな」
「そりゃそうだ」
 ハボックは休憩室のソファーで同僚達が噂話に花を咲かせるのをぼんやりと聞いていた。トップの人間が変わったところで、下っ端にはさして影響はない、というのは彼らの言うとおりなので特に口も挟まず煙草をふかし続ける。
「あ、いたいた、ハボック!」
 ちょうどその時、ハボックを呼ぶ声がしてぼんやりと壁を見つめていた視線を上げた。
「人事のヤツが探してたぜ」
「オレを?」
「ああ、なんか急ぎみたいだったけど」
「なんだろうな」
 早く行った方がいいぜ、と言われてハボックは煙草を灰皿に押し付けると立ち上がった。



→ chap.2