| 模造金子 〜 imitation gold 〜 第六章 |
| 互いに服を脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿になるとロイはハボックを抱きしめる。そっと唇を合わせると舌を絡めていった。 「ん…んふ…んん」 ぴちゃと水音を立てて口中を嬲ればハボックの唇から甘い吐息が零れる。それに気づいたハボックが慌てたようにロイを押し返した。 「どうした…?」 「だって、声が…っ」 まるで自分の声じゃないような甘ったるい声。ハボックは真っ赤になって口を押さえた。 「オ、オレの声じゃないみたい…っ」 手で口を覆ったままモゴモゴと言うハボックにロイはくすりと笑う。 「当たり前だろう、好きな相手とキスしてるんだぞ」 ロイはそう言うとハボックに唇を寄せた。 「いいんだ、それで」 「たいさ…」 ロイはうっすらと笑うとハボックの手を取る。口元から引き剥がすとその手の甲にチュッと口付けた。それからまたハボックの唇を己のそれで塞ぐ。 「ん…」 ロイが薄く目を開いてハボックを見れば真っ赤な顔で口付けを受け止めている。キスだけでこんなことではこの先どうなることか、ロイは想像すると笑いたくなる衝動を必死にこらえた。唇を離せばハボックの唇から満足げな吐息が零れる。ロイは唇を滑らせてハボックの耳元へと寄せた。くんと甘く噛んで舌先を中へと忍び込ませるとそれだけでハボックの体が跳ね上がった。 「ヒアッ!」 あまりに過剰な反応にロイが驚いて唇を離せばハボックは耳を手で覆ってギュッと目を閉じる。 「こっ、ここヤダっ!」 そう言うハボックの様子にロイの口角がゆるりともち上がった。ロイは耳を覆っていたハボックの手首を掴んで引き剥がすとベッドへと押さえつける。そうして舌先をぴちゃりとハボックの耳の中へと差し入れた。 「ヒッ…やっ、やめ…っ」 ぴちゃぴちゃという濡れた音、ぬめりとした感触がダイレクトに快感となってハボックの体を駆け抜ける。ビクビクと体を震わせながらとろりと蜜を垂らすハボックにロイはくすくすと笑った。 「や…ひど…っ」 自分ではどうにもならない体を笑われて、ハボックはポロポロと涙を零す。ロイはハボックの頬に口付けると言った。 「すまん…だが感じてくれて嬉しいよ」 そう言って笑うロイをハボックは不安そうに見上げる。首を傾げるロイにハボックは恐る恐る聞いた。 「淫乱だって…責めないんスか?」 ハボックはかつてウェインに抱かれる度言われたことを思い出して唇を噛み締める。ロイはそんなハボックを見つめると僅かに眉を顰めた。 「いいか、ハボック。さっきも言ったがお前がウェインとしたことはセックスじゃない。そんなものは忘れてお前は全部私に任せておけばいいんだ。お前の本当の初めては私なんだからな」 わかったか、と言うロイにハボックは僅かに目を見開く。それから泣きそうな顔をしてロイにしがみ付いた。ロイはそんなハボックをギュッと抱きしめると優しく口付ける。唇を離すと首筋から肩へと鮮やかな印を刻みながら滑らせていった。 「アッ…ん…」 きつく吸い上げられる度ぞくんと快感が走る。ハボックがどうしていいか判らずにロイの髪に手を差し入れた時、ロイの唇がハボックの乳首にたどり着いた。堅く尖って存在を主張するそれにロイは歯を立てる。甘さを味わうように嬲ればハボックの唇から喘ぎが零れた。 「うっ…うふ…」 ハボックは胸を仰け反らせながら髪に差し入れた手を引き寄せる。それがロイを誘う動きになっている事に気づかないハボックにロイは薄っすらと笑った。舌先でくりくりと捏ねながら、もう一方を指先で押しつぶす。熱い息を零すハボックにロイは言った。 「かわいいよ、ハボック…」 ロイの声にふるふると首を振るハボックにロイは笑ってその脚を大きく開かせる。高々とそそり立って蜜を零す中心にロイは目を細めると唇を寄せた。ぺろりと先端を舐めればハボックの体が大きく揺れてとろんと蜜が垂れる。たっぷりと蜜を含んだ袋を揉みながら棹をじゅぶりと咥えればハボックの唇から悲鳴のような声が上がった。 「ヤッ、ヤアッ!」 叫んでロイの頭を押しやろうとするハボックに構わずロイはハボック自身を深く咥えこむ。舌を絡めきつく吸い上げるとハボックがすすり泣くような声を上げた。 「んっ…アッ…ダメッ…離して…っ」 ハボックは逃れようと腰を振る。だが、ロイはハボックの脚をがっちりと掴んで離さなかった。 「アッ…アアッ…でるっ…ダメ…っ」 ロイの髪を掴んでハボックは背を仰け反らせる。ロイが喉奥で締め付けながらきつく吸うと、ハボックは耐え切れずに熱を吐き出した。 「アアアアアッッ」 ロイは吐き出されたものを飲み込むと、今度は更に奥まった箇所にある蕾へと唇を移す。尖らせた舌先をひくつくそこへ差し入れればハボックの体が大きく震えた。 「ヤダッ…あっ、ダメ…っ」 達したばかりで敏感になっているそこをねちゃねちゃと攻め立てられて、ハボックは嬌声を上げる。はしたない己の声に耐え切れずに、ハボックはぽろぽろと涙を零した。 「嫌だっ…も、やだぁ…っ」 「…ハボック」 ロイはハボックの名を呼ぶとつぷりと指を差し入れる。びくんと跳ねあがる体を押さえつけて、ぐちぐちとかき回した。 「いっ…も、赦して…っ…嫌だっ」 もがくハボックの体を宥めるように撫でながらロイはハボックを呼ぶ。だが、ハボックは自分を組み敷くのが誰かということを忘れてしまったかのように泣き叫んだ。 「やだっ、アレクっ!いやっ!!」 「ハボックっ!目を開けろっ!ハボックっ!」 パチンとハボックの頬を叩けばびくりと震える。開いた空色の瞳がゆっくりと焦点を結びロイを映し出した。 「た、いさ…」 「そうだ、私だ。怖くないから…」 そう囁くロイに、だがハボックはひくりと喉を鳴らす。ロイはチュッとハボックに口付けるとまっすぐにその瞳を覗き込んだ。 「しっかり目をあけて私を見ていろ」 「たいさ…」 ロイはそう言うと解していた指を引き抜き高々とそそり立つ自身をハボックの蕾に押し当てる。途端に空色の瞳に浮かんだ怯えた色にロイは笑いかけた。 「大丈夫、大丈夫だから。しっかり私を見ているんだ」 そう言うとぐいと自身を突き入れる。息を飲むハボックの背を優しく撫でながら、ロイはゆっくりとその身を沈めていった。 「は…はあ…」 「ゆっくり息をして…私が誰だか判るな?」 「たい…さ…」 「そうだ…」 ロイはゆっくりと時間をかけて自身をハボックの中に根元まで埋め込む。まともに呼吸が出来ない様子のハボックの頬をそっと撫でてロイは聞いた。 「きついか?」 ロイがそう言えばハボックが僅かに首を振る。ハボックは汗に濡れたハボックの髪をかき上げると言った。 「好きだ…ハボック。愛している」 そうして何度も愛していると囁けばハボックの瞳から新たな涙が零れる。ハボックはロイの背をかき抱くと涙に掠れた声で言った。 「オレも…たいさが好き…」 そう囁けば笑って口付けて来るロイに胸が苦しくなる。ウェインに抱かれていた時には一度も抱いたことのない温かい想いにハボックは涙を零しながら笑った。 「たいさ…もっと…もっとたいさが…欲し…」 囁く声にハボックの中のロイが嵩を増す。 「あっ…ヤダっ…なんで…っ」 「お前が煽るからだろう…っ」 ロイは吐き出すようにそう言うとハボックの脚を抱えなおした。 「動くぞ」 そう言うと同時にガツンと奥を突き上げる。入口まで一気に引き抜くと情け容赦なく突き入れた。 「アアッ!…ヒアアッ!…たいさっ…たいさぁっ」 「ハボックっ…私のものだ…っ」 「やあんっ…アッアッ」 ロイに激しく突き上げられかき回されるたび全身を快感が駆け抜ける。ハボックはそれと意識する間もなく何度も白濁を吐き出していた。 「ひぅっ…い、やぁっ…も、おかしくなる…っ」 繋がった部分からぐずぐずに溶けてしまいそうな感触にハボックは耐え切れずに啼きながら悶える。 「たいさ…たいさぁ…っ」 必死に縋り付いてくる体を抱きしめて、ロイはその最奥に熱を叩き込んだ。 「ヒ…ヒィ…」 体の最奥を焼かれる感触にハボックは背を仰け反らせて自身も熱を吐き出す。ぴくぴくと震える体を抱きしめてロイはハボックに口付けていった。 髪を撫でる優しい感触にハボックはゆっくりと目を開く。間近で自分を見つめる黒い瞳をぼんやりと見返していたハボックは突然首まで真っ赤に染めるとロイの胸に顔を寄せた。その様にロイはくすりと笑うと額に軽く口付ける。 「可愛かったよ、ハボック…」 笑いを含んだ声でそう囁かれてハボックはどうしてよいか判らずに目を閉じる。考えてみれば行為の後にこんな風に甘く抱きあっているなど初めてだという事に気づいて、ハボックは上目がちにロイを見た。 「愛している、ハボック…」 優しく囁く声に胸が締め付けられる。ハボックは泣きそうな顔をしながらそれでもロイに囁き返した。 「オレも…愛してます…」 ハボックの言葉にロイが幸せそうに笑う。ハボックはロイの背に腕を回すとそっと口付けていったのだった。 2007/7/26 |
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ロイハボ初物語です。なんだかあっという間に終わってしまった気もしますが(苦笑)最近長い話が多かったからなぁ。実はこの話、10ヶ月ほど前に書いたもので、どうして書こうと思ったのかすっかり忘れてしまいました(おい)なので、その頃の日記を読み直してみましたところ、どうも当時ハボロイ連載でロイの昔の男の話を書いていてロイハボでも書きたくなったようです…。多いな、そういうパターン。でも、今この話を書いたらきっとロイはもっと嫉妬心丸出しでかなりな話になったのではないかと思うのですが、だとか、ウェインが諦めきれずにちょっかい出してきたりね(笑)その時々によって書く話の内容も変わってくるんだなとちょっぴりしみじみしたり致しました。それにしても、私はどうもロイにハボを調教して欲しいようです(苦笑)このパターンのエッチ、何回書いてんだか、自分…orzともあれ少しでもお楽しみいただければ嬉しいです。 |