ぐったりとベッドに沈み込む身体から俺はゆっくりと自身を引き抜く。散々に犯された蕾は口を閉じることを忘れ、薄く開いた唇から注ぎ込んだ白濁を垂れ流していた。
「雀……」
俺はうっとりと雀を呼ぶ。泣きつかれてもう抗う事も出来なくなっていた雀に何度もキスを落とせば、空色の瞳が俺をぼんやりと見上げた。
「なんで……?酷いっス……」
呟くように言った雀の瞳から新たな涙がポロリと零れる。俺はその涙を唇で拭って言った。
「お前が好きだからだ」
俺は何度も言った言葉をもう一度繰り返す。そうすれば雀が責めるように俺を見た。
「雀鈴は……?アンタ、雀鈴に結婚申し込む為に来たんしょ?雀鈴はどうなるのさッ!」
「結婚はする」
俺の言葉に雀がポカンとして俺を見る。そんな雀を見つめて俺は続けた。
「雀鈴と結婚しなければお前との関係も切れてしまうからな」
「な……」
雀鈴への気持ちが冷めてしまったとはいえ、このまま結婚を取りやめてこの家を出れば雀とはこれきりになってしまうだろう。それくらいなら愛していない女でも結婚した方がましだ。
「最低ッ、最低っスよ、アンタッ!!」
本音を正直に口にすれば雀が怒りも露わに俺を罵る。怒りにまかせて俺を殴ってくる雀の腕を掴んでその手をベッドに押さえつけると、唇が触れるばかりに圧し掛かって言った。
「最低?言いたければ言えばいい。お前が俺をこうさせるんだ」
「なに言って───」
「お前が好きだ……全部俺のものにしたい…誰にも渡さない」
「真……」
低く囁けば雀の目が大きく見開かれる。薄く開いた唇から浅い呼吸を零す雀に、俺はうっとりと笑って言った。
「愛してる……俺のものだ、雀」
優しく囁いて緩く解けた蕾に身を沈めていく。
「ヒ……や……ッ、アッ、ヤアアッ!」
怯えきって震える雀が上げる悲鳴をうっとりと聞きながら、俺は雀を追い上げていった。
「真栖!」
翌朝、一階へと階段を降りていく俺の背後から雀鈴の声がする。階段の途中で立ち止まって振り向いた俺の側へ、雀鈴が階段を駆け降りて来た。
「おはよう、雀鈴」
笑みを浮かべて言う俺に雀鈴は朝の挨拶もなしに言う。
「夕べ部屋に行ったのよ。何度も呼んだのに気づかなかった?」
「そうなのか?夕べは早々に寝てしまったんでな、気づかなかったよ」
悪かったな、と謝る俺をそれ以上責められずに雀鈴は黙り込む。先に階段を下り始めれば雀鈴は慌てて追ってきて言った。
「夕べはごめんなさい、食事の途中で席を立ってしまって。それを謝りたくて」
雀鈴は言って俺の腕を引く。媚びるような色を浮かべた瞳は雀と同じ空色なのにまるで違うもののようで、俺は内心嫌悪を覚えながら言った。
「そうか。俺に謝るより母上に謝っておけ」
「……はい」
本当は言いたいこともあるのだろう、だが、雀鈴はそれを口にはせずに頷く。食堂に向かって歩きながら雀鈴が言った。
「雀ってば昨日より具合が悪くなってるみたい。本当にあの子ってば───」
「雀鈴」
夕べと同じような言葉を口にしようとする雀鈴を俺は遮る。今度は嫌悪を隠さずに雀鈴を見つめて言った。
「いい加減にしろ。雀がお前になにをした?聞いていて不愉快だ」
「ッ!!」
ピシリと言えば雀鈴が目を見開いて凍り付く。彼女をそのままにさっさと階段を下りてしまう俺に雀鈴は慌てて追い縋った。
「ごめんなさいっ、真栖!私が悪かったわ!もう言わない、だから怒らないでっ、私を嫌いにならないでっ!!」
叫ぶように言って俺の腕にしがみつく雀鈴を俺はジロリと見つめる。その手を振り解いて言った。
「雀の具合がよくなるまで俺が看病する。お前は一切近づくな、雀鈴」
「真栖……」
呆然と俺を見つめる雀鈴をそのままに、俺はその場を後にした。
朝食の席で雀の看病をすると宣言した俺は、カチャリと扉を開けてそっと部屋の中に入る。後ろ手に鍵を閉めてゆっくりとベッドに近づいていった。
カーテンを引いた薄暗い部屋の中、雀はブランケットを体に巻き付けるようにしてベッドに横たわっていた。元々体調が優れなかったところを昨日俺に抱かれたせいで余計に悪くなってしまったらしい。そっと触れた額は熱を帯びて、雀は辛そうに眉を寄せていた。
「雀」
俺は雀に顔を寄せて囁く。チュッと耳元に唇を押し当てれば、ピクンと震えて金色の睫に縁取られた瞼がゆっくりと開いた。
「…………」
ぼんやりと見上げてくる空色に笑いかけて俺は雀に口づける。舌先で唇を舐め口内へと舌を差し入れた俺は、不意にドンと胸を押されて唇を離した。
「オレに触んな…ッ」
「雀」
「出てって下さいッ!出てけッッ!!」
雀は叫んでベッドの端へと逃げる。俺はクスリと笑ってベッドに膝を乗せた。ギシリとベッドが軋む音に雀の顔がひきつる。俺は手を伸ばすとブランケットから覗く雀の足首を掴んだ。
「ヒィッッ!!」
悲鳴を上げる雀の体をベッドの中央に引きずり戻す。ブランケットを剥ぎ取り真上から押さえ込めば、雀が恐怖に見開いた目で俺を見上げた。
「お前は俺のもんだと言っただろう?出ていけなんて言うもんじゃない」
そう言って俺は寝間着代わりの浴衣の裾に手をかける。間から手を差し入れ雀の脚に手を這わせれば雀はビクリと震えてもがいた。
「やっ、やだッ!触んないでッ!!」
もがいて暴れれば裾が乱れて白い脚が覗く。拒むというよりむしろ誘っているようで、俺はクスクスと笑いながら言った。
「誘っているのか?雀。そう言えば昨日も随分善がっていたものな」
「違……ッ」
俺の言葉に雀がハッとしてもがくのをやめる。押さえ込まれて剥き出しになった脚を隠す事も出来ず、雀は怯えた目で俺を見上げた。
「お願いっス……もうやめて…これ以上オレに触んないで……」
そう訴える空色に俺は優しく微笑みかける。雀の額にキスを落として言った。
「愛してるよ、雀…お前は俺のものだ、それが判るまでたっぷり愛してやろうな」
「真栖……ッ!!」
言えば逃れようと必死にもがく雀を押さえつけて首筋に唇を寄せる。チュッとキスを落としたそこに思い切り噛みついた。
「ヒィッ!!」
血が滲むほど歯を立てれば雀の唇から悲鳴が上がる。滲む血をチロチロと舐めて、俺はうっとりとため息を零した。
「甘いな、お前の血は」
そう囁けば雀が零れそうなほど見開いた瞳で俺を見る。小刻みに震えて抵抗も出来ない雀の脚に手をかけ、大きく開かせた。
「……ッッ!!」
ビクッと震えたもののされるままになっている雀の下穿きを剥ぎ取り、金色の叢の中に身を潜めるようにしている楔をやんわりと握り込む。そっと扱き出せば雀はいやいやと首を振った。
「やめて……お願い、真栖……」
懇願する雀の顔を見つめながら扱く手を速めていく。そうすれば雀の唇から零れる息が湿度を上げ、眉根が辛そうに寄せられた。
「嫌だ…ッ、真栖、やだァッ!!」
脚を突っ張り必死に射精感をやり過ごそうとする。だが、そんなものは一時の抵抗にしかならず、雀はブルブルッと震えて俺の手の中に熱を吐き出した。
「あ…ッ、くぅぅッ!」
背を仰け反らせ、俺の手のひらに楔を押しつけるようにしていた雀の体から力が抜ける。がっくりとベッドに沈み込む雀の脚を左右に大きく開いて、俺は腫れて熱を帯びた蕾に手のひらの熱を塗りたくる。濡れた指をつぷりと押し込めば雀の体が大きく震えた。
「イッ、た……ァッ!!」
夕べ散々に弄ばれた蕾は真っ赤に腫れ上がっている。雀は痛みに涙を浮かべて俺を見上げて言った。
「真栖、痛い……お願い……赦して……」
雀は俺を見上げて必死に訴える。可哀想に、涙に濡れた瞳は恐怖に見開き、雀が本気で怯えているのだと俺に伝えていた。
「そんなに痛いのか?雀」
「痛いっス!ホントにッ!もう裂けちゃう、だから、真栖…ッ!」
必死に訴える雀の頬を俺は優しく撫でる。にっこりと笑って答えた。
「夕べも裂けるとか言ってた割に平気だったな。大丈夫、慣れてくればどうってことない。その為にも間を開けずに続けた方がいい」
「ッッ!!ヒッ!ィィッッ!!」
言うと同時に更にもう二本、指を突き挿れる。ぐちゅぐちゅと乱暴に掻き回せば雀の体が悲鳴と共に跳ね上がった。
「や、め……ッ!!」
「大丈夫だ、雀。力を抜け、すぐに痛みなんて忘れて善がりまくるようになる」
俺は優しく囁いて雀の体を押さえ込み、沈めた指を容赦なく蠢かした。
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