第二十五章 |
「あ、んっ、や……、も…赦して…っ」 ベッドの上に座り込んだ脚の上にハボックを跨らせ、下から激しく突き上げれば切れ切れに懇願の声が零れる。リビングで暴いた体を寝室に引きずり込んでからもう随分と時間がたっていた。最初は逃れようと必死にもがいていたハボックも、二度目に体の奥底を熱で濡らされてからはヒューズのなすがままに任せている。それでもその表情は意に添わぬセックスに傷つけられて歪み、空色の瞳からはとめどなく涙が溢れていた。 「アッ!!……アッ、やだ……イく…ッ!!」 ガツガツと突き上げられてハボックは身を仰け反らせる。耐えるように小刻みに体を震わせたかと思うと、そそり立った楔からビュクビュクと熱を吐き出し二人の腹を濡らした。 「嫌とか言う割に、何度目だ?少尉。善くてたまんねぇんだろ?この淫乱が…ッ」 もったりと腹を流れる熱にヒューズが嘲るように言う。そうすればビクリと震えて唇を噛み締めるハボックを、ヒューズは容赦なく突き上げた。 「ヒィッ!!アアッ!!ヤアアッッ!!」 そうすれば噛み締めた筈の唇は瞬く間に解けて甘い悲鳴が零れる。ヒューズはハボックの双丘に手を当て割開くようにして、ゴリゴリと己をねじ込んだ。 「アアヒィッ!!ヒャウウッッ!!」 身悶え、嬌声を上げ続けるハボックをヒューズは昏い瞳で見つめる。桜色に染まった耳朶に軽く歯を立てながら囁いた。 「その声、ロイに聞かせてやりてぇな……」 「ひゃんッ!ンアアッ!!」 囁いて立てた歯に力を込めればハボックが甘く啼く。 「な、に……?たいさ……?」 苦痛と背中合わせの快楽に支配されたハボックが“ロイ”と言う名に反応して呟いた。それと同時に今まで流していたのとは違う種類の涙が空色の瞳に盛り上がる。 「たいさ……た…さ……」 好きだと口にしなくても想いを込めた声音にヒューズは顔を歪めてギリと歯を食いしばった。 「そんなに好きならアイツに聞こえるように呼べばいい」 ヒューズは低く囁くとハボックを攻め立てる動きを緩めずに、ベッドサイドの電話に手を伸ばした。 2010/06/24 |
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