| Jealousy cookies |
| ロイは目の前で閉じられた扉を呆然として見つめる。真っ直ぐに扉を見つめていたロイの視線がゆっくりと足下に落ちて、ロイは俯いたまま立ち去ろうとした。一歩、二歩と歩いてロイは足を止める。次の瞬間クルリと振り向いてもう一度扉の前に立った。 「ハボック!」 大声で呼んでロイは扉を叩く。 「愛している、ハボック!愛しているッ!!」 ロイはたった二つの言葉だけを繰り返して何度も何度も扉を叩いた。そうしてどれだけ叩き続けただろう。閉じられた扉がカチャリと開く。開いた扉の向こう、困ったように笑う空色を見つけて、ロイは目を見開いた。 「まったくもう、恥ずかしい人っスね。いつまでそうしてるつもりなんスか?」 「お前が出てきてくれるまで。一週間でも一ヶ月でも一年でもいくらでも続けるさ」 真っ直ぐにハボックを見つめてきっぱりと言い切るロイにハボックが目を見開く。驚きに見開いた瞳が笑みに解けて、ハボックが言った。 「仕方のない人だなぁ」 「ハボック」 「でも」 と、ハボックは背後を振り向く。 「オレ、この仕方のない人が大好きなんス」 そう言うハボックをホークアイはじっと見つめたが、一つため息をついて言った。 「少尉がそう決めたのならなにも言わないわ。でも、なにかあったらいつでも私のところにいらっしゃい。いいわね?」 「アイ・マァム」 ホークアイの言葉にハボックは笑って頷く。そんなハボックの金髪を優しく撫でたホークアイは、ロイを見て言った。 「大佐、もしまた少尉を泣かせるようなことをしたら、その時は本気で少尉を貰い受けますから」 「肝に銘じておくよ、中尉」 見つめてくる鳶色を見つめ返してロイは答える。それからハボックを見ると手を差し出した。 「ハボック」 「はい、大佐」 呼べばハボックがにっこりと笑って差し出した手を取る。ギュッと握るとハボックはホークアイを見て言った。 「ありがとうございました、中尉」 そう言うハボックにホークアイはなにも言わずに肩を竦める。ハボックはニコッと笑ってロイに視線を戻すと繋いだ手を引いた。 「行きましょう、大佐」 「ああ」 数歩歩けば背後で扉が閉まる音がする。閉じた扉を肩越しに振り返った二人は、顔を見合わせるとそれ以上振り返ることなく歩いていった。 「何か飲みますか?」 ホークアイのアパートからさほど遠くないところにあるハボックのアパートへ戻ってくると、ハボックはロイにソファーを勧めながら言う。狭いアパートの中でやたらと大きく立派なソファーは、ここの住人が休みの日にゆっくり寛げるようにするためだった。 「水を貰えるか?大声を出したら喉が乾いてしまった」 ロイはソファーに腰を下ろして言う。ハボックはコップに冷たい水を注ぐとロイに差し出しながら言った。 「まったくもう、あんなところであんなこと言うなんて……。恥ずかしくなかったんスか?」 扉を叩きながら「愛している」と繰り返していたロイを思い浮かべてハボックが言う。恥ずかしそうに目元を染めて見つめてくるハボックを見上げてロイは言った。 「恥ずかしくなんてなかったさ。本当のことだし、それになにより私はお前を取り戻したかった」 コップの水を一気に飲み干してロイは言う。空になったコップをテーブルの上に置くと、手を伸ばしてハボックの腕を掴んだ。 「すまなかった、ハボック。お前を信用していないわけじゃないんだ、ただ……どうして私はこんなに嫉妬深いんだろうな」 「大佐」 「お前が私以外の誰かに笑いかけたり優しくしたりするのを見ると気が狂いそうになるんだ。本当に私は仕方のない男だな」 そう言って苦く笑うロイにハボックは笑いかける。 「さっき言ったっしょ?その仕方のない人がオレは大好きなんスよ」 「ハボック」 「大佐……好き」 目を細めてそう言うハボックに、ロイは堪らず掴んだ手をグイと引いた。 「あっ」 引かれるまま倒れ込んできた躯をロイはギュッと抱き締める。素早く体勢を入れ替えてハボックをソファーに組み敷くと、真上から見下ろして言った。 「愛してる、ハボック……」 「オレも……大佐が好き」 にっこりと笑って囁かれれば胸が熱くなる。ロイは噛みつくように口づけると唇の隙間から舌をねじ込み、熱い口内を貪った。 「ん……ん……」 ロイはハボックの舌を追いかけきつく絡める。ハボックの脚の間に体をねじ込むように入れると、熱く滾り始めた下腹を押しつけた。 「あ……大佐ぁ……」 男の欲を押しつけられて、ハボックが顔を赤らめる。ロイは毟りとるようにハボックの上着を脱がせ、Tシャツに手をかけた。襟元を掴んだ手を思い切り下に引けば、ビリビリと音を立ててシャツが破ける。その音にハボックが責めるようにロイを見た。 「すまん」 「オレは逃げないっスよ」 逸る気持ちを抑えきれずに服を破ってしまったことを詫びるロイにハボックがクスリと笑って答える。ロイは笑みを浮かべる唇にチュッとキスを落とすと、そのまま首筋へと唇を移した。 「アッ」 きつく吸いつくとハボックの躯がビクリと震える。唇を離せばくっきりと紅い痕が残って、ロイは白い肌に浮かび上がる花びらをチロチロと舐めた。 「は、……ああ」 ロイは幾つも幾つも白い肌に花びらを散らしていく。一つ花びらが散る度躯に灯る焔に、ハボックは腰を揺らして喘いだ。 「たいさ……アッ」 ロイの唇が胸の頂にたどり着いて、プクリと膨らんだそれを口に含む。チュウときつく吸い上げると、それに答えるようにハボックが胸を仰け反らせた。 「アアッ」 ロイは含んだ乳首を舐め吸い付き歯で扱く。グッと歯を立てればハボックの唇から甘い悲鳴が零れた。 「やあ、んッ」 「ふふ……真っ赤に熟れて……サクランボみたいだ」 「ヒァッ」 言うなり立てた歯を更に食い込ませる。だが、ハボックの唇から零れる悲鳴はどこか甘さを滲ませていて、ロイは執拗に乳首を嬲った。 「や……っ、胸、もう痛いっ」 ハボックは与えられる甘い痛みに首を振って訴える。ロイはクスクスと笑って答えた。 「痛くてもいいんだろう?こんなにして……」 ロイはそう言ってハボックのボトムに手をかける。下着ごと引きずりおろせば、堅く張りつめた楔がブルンと飛び出した。 「アッ、やだッ!」 あからさまに己の興奮を伝える性器の様子にハボックはカアッと頬を染める。慌てて隠そうとするのを赦さず、ロイはボトムと下着を脚から引き抜くと、長い脚を大きく開いた。 「ヤダぁッ!」 灯りの下で恥部を晒け出されて、ハボックが羞恥に悲鳴を上げる。もがく躯を押さえつけ、ロイはそそり立つ楔に舌を這わせた。 「ヒャッ!やあんッ!」 ペロペロと楔を舐められて、ハボックは真っ赤に染まった顔を両手で覆う。そそり立つ楔の裏筋に舌を這わせカリを歯でなぞり、小さな穴を舌で押し開くように潰してロイは言った。 「ふふ……舐めきれないほど垂れてくるな。凄いぞ」 「い、言わないで……ッ」 恥ずかしいと思えば思うほど、楔は痛いほどに張り詰め蜜を零してしまう。いやいやと首を振るハボックの様子にロイはニヤリと笑うと、じゅぶと楔を咥え込んだ。 「アアッ!」 ジュブジュブと唇で扱かれてハボックが甘い悲鳴を上げる。股間に顔を埋めるロイの黒髪を弱々しく掴んで、ハボックは訴えた。 「やっ……恥ずかしいっス!もうやめてッ!」 こんな明るい部屋の中で己の欲望を晒け出されて羞恥に息が止まりそうだ。だが、ロイはハボックの訴えを聞き入れるどころか一層激しく唇で扱いた。 「あ……あ……ダメッ、も、でちゃう……ッ」 このままではロイの口の中に出してしまう。ハボックは必死になってロイの黒髪を引っ張る。だが、楔を攻め立てる動きにともすれば手からは力が抜け、それと反比例するように楔には熱がたまっていった。 「出るっ、ダメッ、離してッ!」 ふるふると首を振ってハボックが訴えるのを聞いて、ロイは一際強く楔を吸い上げる。きつい締め付けに、ハボックは大きく目を見開いた。 → next prev ← |