それはとても特別な日


「ん……ん……中佐ァ」
 クチュクチュと舌を絡め口内を弄ればハボックが甘く鼻を鳴らす。そうして暫く戯れるように口づけを交わすと、ヒューズはハボックの額と己のそれをコツンとあわせた。
「好きだ、ジャン……すっげぇ好きだぜ」
「……オ、オレもっ」
 伝えればハボックも顔を真っ赤にしながらも言葉を返してくれるのが嬉しくて、ヒューズは噛みつくように口づける。きつく舌を絡めて甘い口内を味わうと、ヒューズはハボックの服に手をかける。素早く上着のボタンを外すと黒いTシャツの裾を捲り上げた。
「中佐っ」
 まだ春も浅いこの時期、夜ともなればまだ冷える。ひやりと肌を撫でる冷気に震える躯にヒューズは顔を近づけると、胸を彩る飾りをペロリと舐めた。
「ヒャッ!」
 ビクッと震えて逃げようとするのを赦さず、ヒューズは乳首を唇に含む。チュウと吸い付き舌でグニグニと押し潰せばハボックが喉を仰け反らせて喘いだ。
「あ……あ……やあ、んっ」
 執拗にちゅぱちゅぱと吸い付き、時折歯をたてる。挟んだ乳首を歯でこするように扱けば、ハボックの躯が大きく震えた。
「やっ、アッ!」
「相変わらず胸弱いな」
 ビクビクと震えるハボックにヒューズがククッと笑って言う。そうすれば恨めしげに睨んでくる空色を見返してヒューズは言った。
「愛してるぜ、ジャン」
「ッ、馬鹿ッ」
 真っ赤に染めた顔をプイと逸らすハボックにヒューズはニヤリと笑って、愛撫にプクリと立ち上がった乳首に思い切り噛みついた。
「ヒッ!」
 ビクッと大きく躯を震わせたハボックが躯を引こうとするのを赦さず、ヒューズは噛みついた歯をギリと立てる。柔らかい乳首に歯を立てられて、ハボックは痛みと恐怖にふるふると首を振った。
「や……やあ………ッ」
「嫌じゃねぇだろう?こんなにして」
 ヒューズはニヤニヤと笑いながらハボックのボトムを弛める。そうすれば途端にブルンと飛び出してくる楔にハボックがカアッと顔を赤らめた。
「やだ、見るなッ」
 慌てて隠そうとする手をはね除けてヒューズは楔をキュッと握る。中心を掴むヒューズの手をハボックが剥がそうとして掴んだ。
「触んな……アアッ!」
 だが、クニクニと先端を捏ねられて、ハボックは喉を仰け反らせて喘ぐ。執拗に捏ねられて、ハボックはビクビクと躯を震わせた。
「ふふ……ベトベトしてきたぜ?」
「言うなッ」
 高々とそそり立った楔の先端から先走りの蜜が溢れてくる。それを先端の穴を広げるようにこすられて、ハボックはハアハアと息を弾ませた。
「いっぱい出てくるな、一人でヤってなかったのか?」
「知らないっス!」
 揶揄する言葉にハボックが熱に潤む空色の瞳でヒューズを睨む。そんなハボックにフンと鼻を鳴らすとヒューズはハボックの脚を掴んで、グイと片足を持ち上げるようにしてハボックの躯を反転させて背後から抱え込んだ。
「うわ……ッ、中佐っ?」
 いきなり躯を反転させられて、ギョッとしたハボックが振り向くより早くヒューズはハボックの楔を握り込む。そのまま激しく扱けば、ハボックが逃れようとしてもがいた。
「やだッ、やめて、中佐ッ」
「やだね、可愛くない事を言う奴にはお仕置きしてやる」
 ヒューズは物騒な声で囁くと扱くスピードを上げる。瞬く間に追い上げられて、ハボックはハッハッと浅い呼吸を繰り返した。
「やめ……ッ、出ちゃう……ッ」
 夜も更けた遊歩道、人通りはないとは言えこんな野外で恥部を晒され追い上げられる羞恥にハボックは激しく首を振る。なんとかこらえようと思えば思うほど込み上がる射精感にハボックはヒューズの腕を握り締めた。
「あ、あ……ッ、ほ、ほんとに、出ちゃうッ!」
「いいぜ、イけよ、ジャン」
「そんな……ッ」
 さらりと告げられる言葉にハボックは目を見開く。グチュグチュと激しく楔をこすられて、ハボックは握り締めたヒューズの腕に爪を立てた。
「い、や……ッ、────イくッ!イ……アアアアアッッ!!」
 ハボックは高い嬌声を上げて背を仰け反らせる。ヒューズの肩に頭を預けるようにして突き出した楔からハボックはビュクビュクと熱を迸らせた。
「おー、すげぇ眺め」
 夜闇の中に白濁をまき散らす様を見てヒューズが言う。ハボックは羞恥のあまりボロボロと泣きじゃくった。
「ひど……ひどいっス……」
 ヒクッとしゃくりあげて言うハボックの頬にヒューズは音を立てて口づける。
「泣くなよ、益々虐めたくなるだろ」
「……ッ」
 そう言えば怯えたように見開いた瞳が肩越しに見上げてくるのが堪らない。ヒューズはゾクゾクしながらハボックのボトムを下着ごと引き下げた。
「中佐ッ────イッ」
 慎ましやかな蕾に強引に指をねじ込めばハボックが身を強張らせる。ヒューズがねじ込んだ指を乱暴に動かすと、ハボックの躯がガクガクと震えた。
「痛いっ、……いたァッ!」
 潤いの足りない蕾を強引にかき回されて、ハボックが痛みに喘ぐ。ハッハッと浅い呼吸を繰り返して金色の頭を肩に預けてくるハボックの耳元にきつく唇を押し当てて、ヒューズは言った。
「お前は俺のもんだ、それを絶対に忘れんなよ、ジャン」
 低く告げればハボックがガクガクと頷く。痛みに強張っていた躯は、だが執拗に沈めた指をかき回せばやがてゆっくりと解けていった。
「あふ……ああ……」
「クク……悦くなってきたみたいだな、ジャン……やっぱお前、イヤラシいわ」
「そんな……」
 耳元に囁かれ、ハボックはふるふると首を振る。だが、否定しようにもハボックの楔は既に高々とそそり立ちイヤラシく涎を垂れ流していた。
「可愛いぜ、ジャン」
 ヒューズは囁いて片手をシャツの中へと滑り込ませる。プクリと膨らんだ乳首を指で摘むと引っ張ったり押し潰したりした。
「あふ……アッ、ああ……」
「なあ、ジャン……俺のこと、欲しいか?」
 グチュグチュと蕾を掻き回され、乳首を弄られながら耳元に囁かれ、ハボックは無意識に頷く。ヒューズはニヤリと笑うと己のボトムを弛め、逞しい楔を取り出した。
「俺もお前ん中に挿れてぇ……好きだぜ、ジャン……」
 耳元に熱く囁いて、ヒューズは背後から抱え込むようにして脚を跨がせたハボックの腰を持ち上げる。高々とそそり立った楔の上に抱えた躯を引き下ろした。
「ヒ……ヒィィィッッ!!」
 ズブズブと自重で一息に貫かれて、ハボックが悲鳴を上げる。一気に熱い肉襞に飲み込まれたヒューズが感じ言ったようなため息を零した。
「う……イイ……ッ」
 久しぶりの感触にヒューズは興奮してガツガツと突き上げる。激しい抽送にハボックが悲鳴を上げた。
「ひぅッ!ヒィィッ!ヒアアッ!!」
「イイッ、イイぜ、ジャンッ!」
 弱々しくもがく躯をヒューズは容赦なく揺さぶり突き上げる。ガツンと前立腺を抉れば、ハボックが高い悲鳴を上げて大きく躯を震わせた。
「アヒィッ!!」
「ジャン……ジャンッッ!!」
 ヒューズはハボックの脚を大きく開かせ、ねじ込むように最奥を突き上げる。躯の奥深くを開かれ犯されて、ハボックは涙に濡れた瞳を大きく見開いて喘いだ。
「ヒィッ!も……死んじゃう……ッ、アアッ!!」
 ゴリゴリと前立腺を潰されガツガツと突き入れられて、ハボックが嬌声を上げて大きく身を仰け反らせた。
「ヒ……ヒィィィィッッ!!」
 高々とそそり立った楔からハボックは再び熱を迸らせる。快感にキュウキュウと咥えた巨根を締め付けて、ハボックは喘いだ。
「くふゥ……ッ」
 ゾクゾクと背筋を快感が駆け抜ける。その快感に追われるように絶頂の頂に放り込まれたハボックは続けざまに熱を放った。
「アッ、ひゃああんッッ!アッ、アーッ!!」
 びゅるびゅると熱を吐き出し高い嬌声を上げながら身悶えるハボックをヒューズはいっそう激しく突き上げる。食いちぎらんばかりに締め付けてくる蕾に、ヒューズは顔を歪めた。
「くそ……ッ、出すぞ、ジャン……ッ」
 ゾクリと体を震わせて、ヒューズは低く呻く。それと同時に思い切り最奥を穿つと思い切り熱を叩きつけた。
「くぅ……ッ」
「ヒャアアアッッ!!」
 ドクドクと注ぎ込まれる熱にハボックが目を剥く。喉を仰け反らせヒューズの肩に頭を預けてビクビクと震えたハボックの躯がガックリと凭れかかってきた。
「ジャン……ッ」
 ハアハアと息を弾ませる唇にヒューズは強引に振り向かせて乱暴に口づける。呼吸を奪われピクピクと震えるハボックの躯を抱き締めてヒューズは思うまま甘い唇を味わうと、漸く唇を離した。
「ジャン……」
 くったりと凭れかかる躯をヒューズはきつく抱き締める。ハボックの頬といい耳といい首筋といいあらゆるところに口づけていると、ハボックが小さく身じろいだ。
「ちゅうさ……」
 半身捩るようにして手を伸ばしてくるのを見て、ヒューズは強引にハボックの躯を反転させる。短い悲鳴を上げてぐたりと寄りかかってくるハボックの顎を掬って、ヒューズは深く口づけた。
「ん……ん……」
 クチュクチュと舌を絡めるとハボックが甘く鼻を鳴らす。ヒューズは唇を離すと髭の生えた頬をハボックの頬にこすりつけた。
「や、ん……」
「可愛いぜ、ジャン……」
 スリスリと頬をすり付けて囁くと空色の瞳がヒューズを見る。その瞳を真っ直ぐに見つめてヒューズは言った。
「愛してる……不安にさせてごめんな」
「中佐……好き、大好きっス」
 小さな声で告げられる言葉にヒューズはハボックをきつく抱き締めると、深くふかく唇をあわせた。


2015/03/10


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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


なおさまから頂きました「ホワイトデーをすっかり忘れていたヒューズが、部下の女性達の“私の彼氏ホワイトデーの事、忘れてたのよ!有り得ないわ!もぅ、別れてやろうかしらっ!”と言う会話を聞いて“やべぇ!”と焦りまくる。実はハボックも不安一杯で…」というネタでございました。遠距離恋愛でイベント忘れちゃダメだよ髭!ってことで、一生懸命焦って貰ったつもりだったのですが、結局一番力が入ったのはエロだった気がします……あれ?(苦笑)
なおさまにはいつも楽しいネタを本当にありがとうございますvv毎度楽しく書かせて頂いてますvv