| Chocolate rhapsody |
| 「あ……たいさ……」 「また突き飛ばすか?」 薄く唇に笑みを刷いてロイが尋ねる。熱く情欲をたたえて見つめてくる黒曜石にハボックは喉を鳴らして小さく首を振った。そんなハボックにロイは笑みを深める。ハボック、と形作った唇を首筋に寄せた。 「アッ」 チクリと首筋に走った痛みにハボックはビクリと震える。小さな痛みはすぐに甘い疼きに変わって、ハボックはギュッと目を閉じた。 「ハボック」 ロイは耳元で低く囁くと桜色に染まった耳朶に舌を這わせる。クチュ、と音を立てて耳を舐ればハボックの躯がビクビクと震えた。 「アッ、や……ッ」 何度も舌を這わせ軽く歯を立てる度ハボックの躯が震える。顔を背けて逃れようとするのを赦さず耳を嬲れば、ハボックの唇から零れる吐息が甘い啼き声に変わった。 「ヤ、アッ!」 「ふふ……、耳が弱いんだな」 クスクスと笑って耳を攻め立てればハボックが睨んでくる。だが、薄く紅を刷いたように染まった目元で睨まれても、可愛いばかりだった。 「可愛いよ、ハボック」 「……馬鹿ッ」 笑い混じりに言うと羞恥に顔を染めたハボックが逃れようとして暴れる。ロイは面白がるように好きにさせていたが、難なくハボックの躯を押さえつけると下着ごとボトムを剥ぎ取ってしまった。 「やだッ!」 下肢を剥き出しにされて、顔を真っ赤にしたハボックが躯を縮めようとする。だが、ロイはそれを赦さず、ハボックの長い脚の間に体をねじ込み閉じられないようにしてしまった。 「たいさッ」 「もうこんなにして」 ロイはそう言ってそそり立つ楔を指先でぞろりと撫で上げる。ビクッと震えるハボックを押さえ込んで、ロイは楔に指を絡めるとゆっくりと扱き出した。 「アッ、やだッ」 ハボックは慌てて脚を閉じようとしたが、ロイの体に阻まれて叶わない。ゆっくりとした手の動きは徐々にスピードを増して、先端からとろとろと先走りの蜜が零れ始めた。 「ハッ、あッ……ッ、や、ダメ……ッ」 グチュグチュと零れる蜜を塗り込めるようにして扱かれて、ハボックは喉を仰け反らせて喘ぐ。扱く手を止めようとしてロイの手首を掴んだが、まるで力の入らない手は動きを止めようとしているというより強請っているように見えた。 「たい……たいさッ、ダメッ!もう……ッ!」 スピードを増してグチュグチュと激しく扱かれて、ハボックは瞬く間に絶頂へと追い上げられる。必死に脚を突っ張り激しく首を振って、ハボックは言った。 「出ちゃうッ!も……ダメ、やめてッ!」 「イけ、ハボック」 ロイは低く囁いて促すように先端を引っかく。そうされればもう抗う術もなくて、ハボックは弓なりに大きく仰け反った。 「あ。────アアアアアッッ!!」 高い嬌声と共にハボックはロイの手の中に熱を吐き出す。ビクビクと震えた躯がゆっくりと弛緩して、ハボックはソファーに沈み込んだ。 「ハアッ!ハッハッ────んんッ!」 激しく息を弾ませる唇をロイは乱暴に塞ぐ。呼吸を奪われて大きく目を見開いたハボックがロイのシャツに縋りついた手から力が抜けてソファーに落ちる頃になって、ロイは漸く唇を離した。 「ふぁ……ッ、ハ……ァッ」 「可愛い、あんな顔でイくんだな」 クスクスと笑いながらそんなことを言う男を、ハボックは息を弾ませながら睨む。ロイは空色の目元に口づけると、熱に濡れた指を双丘の狭間へと忍ばせた。 「欲しい」 低く囁いて狭間で息づく蕾に指を押し当てる。ギクリと震えて見上げてくるハボックにロイは言った。 「お前が欲しい、ハボック」 「たいさ……」 ロイの言っている意味を察したハボックが大きく目を見開く。そんなところで男を迎え入れる事など考えた事もなくて、ハボックは怯えて唇を震わせた。 「ハボック」 低く熱を孕んだ声でハボックを呼ぶと、ロイは蕾に這わせていた指をつぷりと潜り込ませる。途端に強張る躯を宥めるように撫でて、ロイはハボックに口づけた。 「たったいさッ」 「大丈夫、絶対に傷つけたりしない」 ロイはそう言いながら潜り込ませた指をググーッと中へと押し込んだ。 「く……はァ……」 大きく目を見開くハボックを見つめながらロイは押し込んだ指をかき回す。恐怖と不安に強張る躯を撫でて、ロイは体をずらすとハボックの股間に顔を埋めた。そうして指を押し込んだ蕾をピチャピチャと舐め、唾液を送り込む。指でグチョグチョと蕾を掻き回しながらもう一方の手で色の薄い楔を扱いた。 「あふ……たいさァ……」 ハアハアと息を弾ませてハボックがロイを呼ぶ。大きく開いた脚を引き攣るように震わせて、ハボックはゆるゆると首を振った。 「や……嫌、もう……ッ」 いつの間にか増やされた指に慎ましやかな蕾を大きく開かれて、ハボックは苦痛と羞恥にポロポロと涙を零す。後孔を押し開き掻き回す指と蕾を這い回る舌の動きに、耐えられないと思うと同時に激しく扱かれる楔から沸き上がる快感に心を乱されて、ハボックは泣きじゃくった。 「うぇッ、うっうっ……たいさァ」 「愛してるよ、ハボック」 その時聞こえた声にハボックは涙に濡れた目を見開く。気がつけば蕾を掻き回していた指は抜かれて、ロイの黒曜石がハボックを見下ろしていた。 「たいさ」 「愛している、ハボック」 そうロイが熱く囁くと同時に滾る塊が蕾に押し当てられる。次の瞬間小さな蕾を割り開いて、巨大な牡が押し入ってきた。 「ヒ……ヒィィッッ!!」 ズブズブと狭い肉筒を強引に押し開いて入り込んでくる楔に、ハボックの唇から悲鳴が迸る。痛みに強張る躯をロイの牡が串刺しに犯した。 「イ……ヒィ……ッ」 「ハボック……ッ、力を抜け……っ」 痛みのあまりガチガチに強張る躯に、ロイも苦痛に顔を歪めて囁く。だが、その言葉も今のハボックには届かず、ハボックは痛みに震えて涙を零した。 「痛い……ッ、いたァ……ッ」 ポロポロと涙を零す目元にロイはキスを落とす。手を伸ばしてすっかり萎えてしまったハボックの楔に指を絡めると、ゆっくりと扱き出した。 「あ」 強引に引きずり出される快感にハボックが涙に濡れた目を見開く。快感で僅かに弛んだ締め付けに、ロイはホッと息を吐き出した。 「愛してる、ハボック……お前を私にくれ」 「た……さ」 囁く声にハボックは涙に煙る視線をロイへと向ける。そうすれば真摯に見つめてくる瞳を見て、ハボックはおずおずとロイに腕を伸ばした。 「きっといっぱい泣いちゃうけど……痛いって、やめてって言っちゃうけど……やめなくていいっスから。オレの全部、大佐にあげるから……」 「ハボック」 しがみついてくる躯を抱き返して、ロイは涙に濡れた目元にキスを落とす。それからハボックの脚を抱え直すとゆっくりと動き出した。 「ヒ」 狭い肉筒をみっちりと埋め尽くした楔に熱い肉壁をこすられて、ハボックは目を見開く。ずるずると引き出された楔をガツンと一気に突き入れられて、ハボックは背を仰け反らせて悲鳴を上げた。 「ヒィッ!ヒィィッッ!」 「ハボック……ッ、ハボックッ!」 「痛いッ!嫌ァッ!」 強引な抜き差しは苦痛の方が勝って、ハボックは弱々しくもがく。ぼろぼろと涙を零しながら指が白くなるほどロイの腕を掴んでいたハボックは、ガツガツと突き入れられる楔がある一点を掠めた瞬間、突き抜けた感覚にビクンと躯を跳ね上げた。 「ここか」 ハボックの反応を見逃さず、ロイは呟いてその一点をきつく穿つ。その瞬間、ハボックの躯が大きく震え零れる吐息が湿度を増した。 「ひゃうッ!ひゃあんッッ!!」 突かれたそこから快感が背筋を駆け抜け脳天を突き抜ける。気がつけば触れなくてもハボックの中心は高々とそそり立ち、蜜を垂れ流していた。 「ヒィッ!ひぃんッ!アヒィッ!!」 ガツガツと突き入れる度ハボックの唇から嬌声が上がる。ガツンと思い切り突き上げれば、ハボックがびゅくりと熱を吐き出した。 「ヒャアアッッ!!」 ハボックは大きく目を見開き背を仰け反らせる。硬直した躯がビクビクと震えたと思うと、がっくりとソファーに沈み込んだ。 「ハア……ッ、ハッハッ……!」 「ハボック……ッ」 ハアハアと喘ぐハボックの脚を抱え直し、ロイはガツガツと容赦なく突き入れる。快感の余韻に震える躯を激しく攻め立てられて、ハボックは身悶えた。 「あッ、やッ、無理ッ、無理ィッ!」 躯を支配する快楽に、ハボックは怯えて泣きじゃくる。頭のてっぺんから足の指先まで、快感に蕩けてぐずぐずになってしまいそうで、ハボックはふるふると首を振った。 「もう無理ッ、おかしくなるッ!」 「いいさ、おかしくなってしまえ」 「ッ?!」 怯えて泣きじゃくれば低く囁く声にハボックは目を見開く。見上げれば欲をたたえた瞳に見つめられて、ハボックはゾクリと背筋を震わせると再び熱を吐き出した。 「ヒャアアアアッッ!!」 ガクガクと震えたハボックの蕾が咥えた牡をキュウキュウと締め付ける。その締め付けに低く呻いて、ロイはガツンと思い切りハボックの躯を抉ると最奥に熱を叩きつけた。 「ア」 躯の奥深くを焼く熱にハボックは涙に濡れた瞳を大きく見開く。ガクガクと震えるハボックの躯を抱き締めて、ロイは震える唇を噛みつくように塞いだ。 「ん……ん……」 深く唇を合わせきつく舌を絡ませればハボックが甘えるように鼻を鳴らす。ロイはゆっくりと唇を離して囁いた。 「愛してる……愛してるよ、ハボック」 「オレも……好き、たいさ」 愛を告げれば甘く返る言葉に、ロイはハボックを抱き締めると飽くことなくその躯を貪っていった。 2015/02/11 |
| prev ← ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ はたかぜさまから頂きました。「せっかくロイのために気合いを入れてチョコレートを作ってきたのに、朝からなんやかやと邪魔が入り、一日かかってもどうしてもチョコレートを渡せないハボというのをお願いしたいです。最後はちゃんと救いがあるお話希望です。ふたりが付き合っていても、付き合っていなくてもいいし、プラトニックでもどエロでも、ブロマンスでも片思いでも、何でもばっちこーいです」というネタでした。どうやって邪魔しようと色々考えてみましたが如何でしたでしょう。最後は救いがあるお話をご希望とのことでしたのでエロでしめてみました(笑)バタバタ走りまわるハボック、書いていてとっても楽しかったです。そんな楽しさが少しでも伝わればよいのですが。はたかぜさま、楽しいネタをありがとうございましたv |