Crush! 


「あ……あ……」
 くったりと弛緩するハボックの楔に残る熱をロイは一滴残らず舐め取ってしまう。体をずらしてハボックにのし掛かると、弾む息を零す唇を塞いだ。
「ん……んふ……」
 ピチャピチャと口内を這い回る舌から広がる青臭い苦みにハボックは眉を寄せる。広がる苦みがロイの口の中に吐き出してしまったことを知らせて、ハボックは羞恥と申し訳なさとでポロポロと涙を零した。
「ひどい……ダメって言ったのにっ」
「どうして?お前のものなら全部欲しいのに」
 ロイは言って涙を零す瞳に口づける。責めるように見上げてくる空色に微笑んで、ロイは言った。
「今度はお前の中に……。いいだろう?」
 そう言ってロイはボトムの上からでもはっきりと張り詰めていると判る下肢を押しつける。そうすれば、ハボックが怯えたように見開いた瞳で見つめてきた。
「大丈夫、傷つけないと約束する」
「たいさ……っ」
 でも、と怯えるハボックにそれ以上言わせずロイはハボックの唇を己のそれで塞ぐ。ピチャピチャと口内を弄りながら器用にボトムと下着を脱ぎ捨てた。それから唇を離しハボックの瞳に口づける。反射的にハボックが目を閉じる間に、ロイはハボックの両脚を掴んで大きく広げながら胸に押し上げた。
「アッ!」
 怯えた悲鳴を上げるハボックに構わずロイは曝した蕾に唇を寄せる。チュッと慎ましやかな唇にキスを落とすと、両手の親指でグイと広げた。そうすれば紅い肉壁が覗いてロイはゴクリと唾を飲み込む。伸ばした舌を割り開いた蕾に押し込みヌチャヌチャと舐めた。
「ヒィッ!やだッ!そんなとこ舐めちゃヤダぁッ!」
 慎ましやかな蕾を舌で舐められて、ハボックが羞恥のあまり悲鳴を上げる。もがく躯を押さえ込んで、ロイは蕾の中に舌を潜り込ませながら唾液を送り込んだ。それから顔を上げると戦慄く蕾に指を押し当てる。グッと押し込んで、グチョグチョと掻き回した。
「ヒィッ!い、やあッ!」
 蕾を指で掻き回されて、ハボックが悲鳴を上げる。ロイは沈めた指をグチョグチョと動かしながら、ハボックの楔を扱き始めた。
「アッ、ああんッ、たいさァッ」
 楔から沸き上がる快感と蕾を掻き回される違和感とにハボックが躯を震わせる。ロイは白い内腿に唇を押し当てて花びらを散らしながら囁いた。
「愛してるよ、ハボック。最初はつらいだろうが、我慢してくれ」
 愛してると何度も囁きながらロイは沈める指を増やしていく。よく解そうとぐちょぐちょと指を抜き差しすれば見え隠れする熟れた肉壁に、ロイは興奮して下腹がズンと重くなるのを感じた。
「もうダメだッ!」
 見える肉襞のイヤラシさと怯えて泣きじゃくるハボックの可愛さに、ロイはもう我慢が出来なくなる。掻き回していた指を引き抜くと、ハボックの脚を抱え直した。
「ハボックッ」
「あ……」
 ガチガチに張り詰めた楔を解した蕾に押し当てれば空色の瞳が大きく見開かれる。小さく首を振る幼い表情に煽られて、ロイは押し当てた楔を一気に押し込んだ。
「ヒ、ヒィィィィッッ!!」
 ズブズブと一気に貫かれて、ハボックの唇から悲鳴が迸る。強張る躯を一気に貫くと、ロイは勢いよく腰を引いて沈めた楔を入口まで引き戻した。
「ヒィッ、ヒィィッッ!!」
「ハボックッ、ハボック!!アアッ、凄いッ!!」
 絡みついてくる肉壁にロイは興奮して激しく抜き差しする。狭い肉筒を強引に押し開かれ犯される痛みに、ハボックはポロポロと涙を零して喘いだ。
「痛いッ、たいさ、痛いよッ」
「ああ、ハボック、凄いよッ、今すぐ善くしてやるからなッ!」
 ロイは泣きじゃくるハボックの頬にキスを降らせながらガツガツと突き上げる。熱い肉壁に包まれ締め付けられる快感に、ロイは堪らずハボックの中に熱を吐き出した。
「ッッ?!」
 ドクドクと躯の奥底に注ぎ込まれる熱に、ハボックは大きく目を見開く。ピクピクと震える躯をギュッと抱き締めると、ロイは瞬く間に勢いを取り戻した楔で再び突き上げ始めた。
「あっ、ひゃあ……ッ?」
 躯の中に注ぎ込まれた熱をグチョグチョと突き掻き回されて、ハボックは感じたことのない感触に目を見開く。注いだ熱でスムーズに動かせるようになった楔で、ロイは探るように少しずつポイントを変えて突き上げた。
「あっ、はアッ!────ッッ!!」
 ハッハッと息を弾ませていたハボックの躯が、突然大きく跳ね上がる。ロイはハボックの反応が変わった場所をピンポイントでゴリゴリと押し潰した。
「ヒャッ?!ひゃうッ!アヒィッ!!」
 ロイが突き上げる度、ハボックの唇から嬌声が上がり大きく躯が跳ね上がる。ガツンと思い切り突き上げれば、ハボックが大きく背を仰け反らせそそり立った楔からビュクビュクと熱を吐き出した。
「アッ、アアアッッ!!」
 脳天を突き抜ける快感に、ハボックは目を見開く。熱を吐き出してぐったりとソファーに沈み込んだハボックは、次の瞬間ガンガンと突き入れられて悲鳴を上げた。
「ヒィッ!!やっ、待って、たいさっ、ダメッ、ヒアアアアッッ!!」
 制止の言葉に耳を貸さず激しく突き入れてくるロイに、ハボックは全身が快感に支配されてガクガクと震える。ロイは繋がったままのハボックの躯を強引に反すと、四つに這わせた腰を掴んでガツガツと突き挿れた。
「アヒィッ!!アッ、アーッッ!!」
 一層奥を穿たれて、ハボックが嬌声を上げる。パンパンと肉が当たる音を響かせて激しく突き上げれば、ハボックが背を仰け反らせて熱を吐き出した。
「ヒャアアアッッ!!」
「くぅぅッ、ハボック……ッッ」
 射精と同時にキュウキュウと締め付けてくる蕾に、ロイは低く呻いてハボックの最奥へ熱を叩きつける。ビクビクと震えるハボックを強引に振り向かせて、ロイは熱い息を零す唇を塞いだ。
「ん……んふ」
 ぴちゃぴちゃとロイはハボックと舌を絡める。
「愛してるよ、ハボック……可愛い!もっともっとお前を味あわせてくれッ」
 そう言うなり再び激しく腰を動かし始めるロイに、ハボックが弱々しくもがいた。
「待っ……少し待って、お願い、たい────、アアーッ!!」
「無理だッ、もう止まらんッ、ハボックッッ!!」
 弱々しい制止も燃え上がったロイを止めるどころか煽る役にしか立たない。
「たいさァ、たいさァ……ッ」
「ハボック、ハボックッ!」
 泣きじゃくりながらも甘くロイを呼ぶハボックとそんなハボックを夢中で抱き締めるロイと、二人は夜が更けるまで漸く手にした互いの温もりを確かめあっていた。


2015/02/12


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阿修羅さまから頂きました。「片思いだと思ってたロイハボがバレンタインにチョコを同時に渡すってのはどうでしょうか?
双方とも吃驚して真っ赤になって。ハボの可愛さのあまりロイが興奮のあまり喰っちゃう」というネタでした。同時に渡すシチュエーションっていうのがちょっと思いつかなくて悩みましたが(苦笑)興奮して喰っちゃうほどの可愛さが書けたかなと思いつつ、とっても楽しく喰わせて頂きました(笑)
阿修羅さま、楽しいネタをありがとうございましたv