| 井筒 第十二章 |
| 互いの背に手を回して相手をしっかりと抱き締めながら二人は口付けを交わす。ハボックの舌が誘うようにロイの歯列を舐めれば、ロイの舌先が応えてハボックのそれを口内に迎え入れた。 「ん……ふ……」 ピチャピチャと音を立てて舌を絡める。きつく吸い上げられて、ロイは僅かに眉を寄せると縋る手に力を込めた。ハボックはロイの体を抱き締めるように抱えるとそのままベッドに倒れ込む。圧し掛かってくる重みにビクリと体を震わせるロイの顔を見つめて、ハボックは尋ねた。 「嫌?」 情欲に色を増した瞳で見つめられてロイは微かに震える。だが、その瞳を見つめ返して微笑むと言った。 「そんなことない……ずっとこうしたかった」 ロイの言葉にハボックは嬉しそうに笑うと「オレも」と囁く。微笑みを浮かべるその唇をひとしきり貪るとハボックはロイのシャツに手をかけた。ゆっくりとボタンを外し前を開けば白いシャツの中から更に白い肌が現れる。肌理の細かい肌に触れると、ハボックは恭しく唇を寄せた。首筋に唇を押し当てきつく吸い上げる。チクリとした痛みにロイがピクッと震え、唇を噛み締めた。唇を離せば白い肌に色鮮やかに浮かび上がる紅い印にハボックは嬉しそうに笑う。少しずつ場所を変えては唇を押し当てれば白い肌のそこここに紅い花びらが散っていった。 「ジャン……」 唇が押し当てられる度湧き上がる感覚にロイは圧し掛かる男を呼ぶ。不安げに揺れる黒い瞳にハボックは笑うと言った。 「好き……大好き、ロイ」 そう言えばロイも嬉しそうに笑う。強請るようにハボックの首に腕を回すと引き寄せて唇を重ねた。優しく見つめあい何度も口付けを交わす。そうすればだんだんと熱を帯びる肌に、二人は服を脱ぎ捨てた。直接肌が触れ合えば、ロイが怯えたように震える。ハボックはサラサラと流れる黒い髪をかき上げて額にキスを落とすと言った。 「怖がんないで、ロイ。触ってんの、オレなんスから」 「……ドキドキして胸が張り裂けそうだ」 「それはオレもおんなじっスよ」 ハボックはそう言ってロイの白い胸に逞しい胸を押し当てる。そうすればドキドキと高鳴る鼓動が感じられてロイは僅かに目を見開いた。 「ドキドキしてる」 「試合の時よりすっげドキドキしてるっス……やっとロイに触れられたから」 そう言ってハボックが笑うのを見れば益々鼓動が早くなるような気がして、ロイはそっと目を閉じる。ハボックはそんなロイの頬に優しく触れると囁いた。 「もっともっと触れさせて……」 そう言うとハボックはロイの頬に唇を寄せる。チュッと口付けるとそこからゆっくりと舌を這わせ始めた。頬から形の良い耳へと舌を這わせると耳朶を甘く噛む。ピクンと震える体に構わず舌先を耳に差し入れぬちゃぬちゃと舐めた。 「ロイ……」 「…ッ!」 舌を差し入れたまま低く囁けばロイがビクンと震える。息を吹きかけるように耳をねぶるとロイが震えながら顔を背けた。 「ここ…弱いんだ…?」 ハボックがそう囁けば黒い瞳が睨んでくる。ハボックはくすりと笑うと耳を嬲るのをやめて舌を首筋へと這わせた。黒い絹糸のような髪が纏わりつく首筋に幾つも紅い印を残して、ハボックは唇を滑らせていく。薄い肩を甘く噛み、鎖骨の窪みを嬲って白い肌の中心で紅く色づく乳首を見ると薄っすらと笑った。 「ふふ……ラズベリーみたいだ」 ハボックはそう囁くとぷくりと立ち上がった乳首に唇を寄せる。チュッと吸い上げればロイの体が跳ねた。 「アッ!」 その声に気をよくしてハボックは乳首に舌を絡ませ押しつぶし甘く噛み付く。もう一方は指先でこね回し摘んで引っ張ればロイの唇から悲鳴のような声が上がった。 「ヒャッ……アアッ…ッ!…ヤダッ」 むず痒いような刺激がじんわりと体に広がって、ロイは体を捩ってハボックの唇と指を外させようとする。だが、圧し掛かる体はそんなロイの抵抗などものともせず、紅く色づく果実を思うまま嬲った。 「アアッ……やんっ…ッッ」 むず痒い刺激はやがてゆっくりと快感に変わり、ロイの唇から零れる声も甘さを増してくる。その甘ったるい声をもっと聞きたくて、ハボックが執拗に胸ばかりを弄ればロイがグイとハボックの金髪を引っ張った。 「も、しつこいぞっ、お前…ッ」 「だって、すげぇ甘くて、美味いんスもん」 しれっとしてそんな事を言うハボックをロイは頬を染めて睨む。ハボックはクスクスと笑うと言った。 「判った。こっちを触って欲しかったんスね?」 ハボックはそう言うと乳首を弄っていた手を滑らせてロイの中心を掴む。既にゆるりと立ち上がっていた自身をやんわりと握られて、ロイはヒュッと息を飲んだ。 「ロイ……」 低く囁いてハボックはゆるゆると手を動かす。瞬く間に硬度を増していく自身にロイは顔を真っ赤にして首を振った。 「や…ッ、ジャンッッ」 気がつけば脚を閉じることが出来ないよう、ハボックの体がロイの脚の間に入り込んでいて、ロイは羞恥に唇を震わせる。やわやわと動いていた手の動きが激しさを増し、ロイはこみ上げて来る射精感にふるふると首を振ってハボックの肩を掴んだ。 「ダメッ、ジャンッ………出ちゃうッ」 「イイっスよ、出して、ロイ…」 「ヤダ……ッ、ヤッ…!」 必死にこらえようとするものの脚を割り開かれた上で加えられる愛撫に抗う術もない。ロイはビクビクと震えると喉を仰け反らせ、腰を突き出すようにして熱を吐き出してしまった。 「アッ……アアアアアッッ!!」 びゅくびゅくとハボックの手の中に白濁を吐き出すとロイは息を弾ませる。涙ぐんでハアハアと息をつくロイを愛しげに見つめてハボックが言った。 「ロイ、かわいい……」 ハボックはそう言ってロイにチュッとキスを落とすと手のひらに吐き出された熱を舐める。ロイの目を見つめながら手のひらの熱をねっとりと舐めるハボックをロイは目を見開いて見つめた。ロイを見つめていた空色の瞳がスッと細められ、その口角が上がるのを見て、ハボックが笑ったのだと漸く気付いたロイはカアアッと顔を紅くする。ロイはハボックの手首を掴むとその唇から手を引き離した。 「バカっ!そんなもの舐めるなッ!!汚いだろうッ!!」 「なんで?ロイのなのに」 美味しい、と笑うハボックの髪をロイは真っ赤な顔をしてグイグイと引っ張る。 「痛いっスよ、ロイ」 「煩いッ!お前が舐めるのをやめないからだッ!」 「んじゃ、ロイが綺麗にしてくれます?」 「…ッ?!」 そう言って差し出される手のひらをロイは声もなく見つめた。目を見開いたまま動かないロイにハボックはくすりと笑うと「嘘」と囁き手のひらをシーツで拭く。明らかにホッとした様子のロイを抱き締めてハボックは言った。 「ね、ロイ。オレのも触って?」 そう言って押し付けられた熱にロイはぎくりとする。ハボックを軽く押しやってその下肢に目を落とせば高々とそそり立つそれにロイはゴクリと唾を飲み込んだ。 「ロイ?」 促されるように名を呼ばれてロイはおずおずとハボックの楔に手を伸ばす。熱く滾るそれに触れるとビクッと震えて手を引っ込めた。 「怖い?オレ、これをロイに挿れたいんスけど」 「えっ?!」 ハボックの言葉にロイはギョッとしてハボックを見る。そうすればハボックはロイの双丘に手を滑らせ、その狭間の奥深くに息づく蕾に指を這わせた。 「ロイのココにオレのを挿れて一つになりたい……」 低く囁く熱い声にロイの体が震える。ハボックはロイをそっと抱き締めると言った。 「ロイが嫌なら我慢する。でも……オレ、ロイとひとつになりたい。ロイが欲しいっス」 そう告げる熱い言葉にロイは目を瞑る。ハボックの背をギュッと抱き締めると呟くように言った。 「私も…お前とひとつになりたい。お前が欲しい、ジャン」 そう言った途端、背が折れんばかりに抱き締められる。噛み付くようなキスを受け止めながらロイはうっとりと笑った。ひとしきり舌を絡めあうとハボックはロイの体を離し、そのスラリとした脚を押し上げる。白い双丘の間で慎ましやかに震える蕾に顔を寄せると舌を差し入れた。 「ヒャッ!?…ヤダッ、ジャンッ!!」 思いもしないところに舌を差し込まれて、ロイは悲鳴を上げる。逃れようともがく体を難なく押さえつけてハボックは唾液を送り込みながら言った。 「ごめん、ちょっと我慢して……濡らさないと辛いから…」 「アッアッ……でもッ!」 ただ触れられるだけでも恥ずかしくて仕方ないのに、自分が今なされている事を考えれば羞恥で息が止まりそうだ。ロイは黒い瞳に涙を滲ませながらいやいやと首を振った。ぬめぬめと舌が這い回る感触とピチャピチャと耳に届くいやらしい水音と、そうされる事で温度の上がる自分の息の音を聞きながらロイは切ない声を上げる。可愛らしい啼き声にハボックはうっすらと笑うとたっぷりと唾液を流し込んだ蕾に指を差し入れた。 「ヒッ?!」 ぬぷりと潜り込んでくる指にロイは身を強張らせる。ハボックは宥めるように白い腿を撫でると言った。 「解すから……大丈夫っスから、ロイ」 そう囁く声にロイはシーツを握り締める。グチグチとかき回す指の数が増えていくたびそこから湧き上がるなんとも言えない感覚にロイは浅い呼吸を繰り返した。 「ジャン……ジャンッ」 心もとなくて縋るように呼ぶ声にハボックは応えるように白い内腿にきつく唇を押し当てる。そうすれば紅い花びらが幾つも散って、ロイの中心に熱が集まっていった。丁寧に解すとハボックはロイの蕾から指を引き抜く。そうしてロイの脚を抱え上げると言った。 「挿れるっスよ?ロイ……」 「前置きはいいからッ……はやく…ッ」 正直さっき見たアレが自分の中に入ってくるのだと思うと怖くて仕方ない。それでも早くひとつになりたくてロイは腕を伸ばすとハボックの背をかき抱いた。 「早くお前を寄越せ…ッ」 ロイがそう言えばハボックは切なげに顔を歪めてロイの脚を抱えなおす。戦慄く蕾に己を押し当てると一気に突き入れた。 「…ッッ!!ィッ……ヒアアアアッッ!!」 ズブズブと押し入ってくる熱い塊りにロイの唇から悲鳴が迸る。無意識にずり上がろうとする体を引き戻してハボックは根元まで己を捻じ込んだ。 「ヒィッ…アアッ!!」 「ロイ……ロイッ」 涙を零して力なく首を振るロイをハボックはガツガツと突き上げる。狭い器官を目一杯押し広げられ、熱い内壁を乱暴にこすられてロイは泣きながら悲鳴を上げた。 「イヤアッ…ッ!!」 初めて男を迎え入れる体は違和感にそそけ立ちロイはハボックの背に爪を立てる。それでもハボックと繋がりたくてロイは必死に体を開いた。 「ジャン……ッ」 ハボックは涙を零すロイの顔にキスを降らせながらその細い体を乱暴に突き上げる。探るように突き上げる場所を変えるうち、ロイの体が大きく跳ね上がる場所を探し当てた。 「ヒャッ?!……アアッ!!」 突然背筋を突き抜けた快感にロイは目を見開いて嬌声を上げる。ハボックはロイの声に甘さが滲んだその箇所を何度も執拗に突き上げた。 「アアッ、ヤッ……な、にッ?!イヤッ、怖い…ッ、ジャンッ!!」 突き抜ける快感にロイは怯えてハボックに縋りつく。ハボックはその体をギュッと抱き返してきつく突き上げながらロイの頬にキスを降らせた。 「ロイ……好き…オレで気持ちよくなって…?」 「アアッ、…やああんッ!!ジャンッ、ジャンッ!!」 ポロポロと泣きながら喘ぐロイにハボックの動きも激しくなっていく。二人の熱い吐息が絡み合い高みへと上り詰めて。 「アアアッ、ジャ、ン…ッッ!!」 「ロイ…ッッ」 ビクビクと仰け反ってロイが熱を吐き出す。それを追うようにハボックはロイの中に熱を叩きつけた。 ハアハアと互いに弾む息を混ぜ合わせて二人は舌を絡める。ハボックは涙で濡れるロイの頬をそっと撫でると言った。 「ロイ……大好き」 「私も好きだ…ジャン…」 そう囁きあって幸せな笑みを交わす。 「もっと…ジャン、もっと欲しい…」 「うん、オレも…オレももっと欲しいっス、ロイ…」 そう告げれば胸を満たす愛情のまま、二人は飽くことなく求め合っていった。 2008/11/26 |
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ |
「幼少の頃に親の再婚で義兄弟になって、成長するにつれロイへの恋心が募るけどロイが弟としかみてくれていないこと に苛立つハボ。ロイはハボを弟として可愛がってきたけど、年を追うごとにすくすく成長し、今では男ら しく素敵に育ってしまったハボにときめいたりして、でもハボは弟だし…とか色々葛藤して、自分にも言い聞かせる為にハボには兄弟であることをあえて強調するような接し方をしたりと無駄な努力をしてかえってハボを煽る結果に」と言う内容の拍手リクでした。なんかイマイチ葛藤が書ききれなかったような気もしますが(汗)最初20禁でいこうと思ったんですが「ハボ、まだ20歳になってないじゃん」と思ったので幾分ソフトにしてみました(苦笑)いつもと違った雰囲気のハボロイでしたが楽しんで書かせて頂きました。少しでもお楽しみ頂けたら嬉しいです |