| 真・偏愛 第八章 |
| 訓練を終えたハボックは、シャワーを浴びて着替える為にロッカールームへと来ていた。以前は部下達に混じって下士官用のシャワールームを使っていたが、ロイにボディピアスを施されて以来、自然と士官用のシャワールームを使うようになっていた。ハボックはボタンを外しながらため息を零す。訓練をしている間中、リンツたちの視線が痛かった。あの日、ロイに嬲られている姿を見られた挙句、リンツの口の中へ熱を吐き出してしまった。その上、善がるハボックの姿に興奮した部下達が自慰にふけるさまを見せ付けられ、ハボックはその男達の前でロイに玩ばれるままに狂態を演じ続けた。嵐のような時が過ぎ去ってしまえばただひたすらにそんな自分を嫌悪するしかなく、リンツたちと口を聞くことなどとてもできるはずもなかった。あの日以来ハボックは彼らを避けていたが、小隊を預かる隊長の身である以上訓練を怠るわけにもいかず、ハボックはリンツ達のねっとりとした視線に曝されながらも必死に訓練をこなしたのだった。 ハボックがもう一つため息を零した時、かちゃりと開いた扉の音に何の気なしに上げた視線の中に入ってきた大柄な姿を見て、ハボックの体が凍りついた。 「隊長…」 荒い息を吐いてそう呟いたリンツに続いて、3人の男が入ってくると最後の一人が後ろ手に鍵を閉める。カチリと言う音がやけに大きく聞こえて、ハボックは思わず後退った。普段のハボックであれば、部下の3人や4人、難なく叩きのめすことができたろう。だが、彼らの前で狂態を曝した事実と興奮に既に自身を漲らせてハボックに近づいてくる彼らに、ハボックの心は恐怖に竦みあがって、ただ弱々しく首をふることしか出来なかった。 「いやだ…来るな…っ」 囁くようなハボックの言葉にリンツがにたりと笑う。 「忘れられないんですよ、隊長の味が…。もう一度味あわせてくださいよ」 そう言って伸びてきた手から逃れようとしたハボックの腕をリンツが掴んだ。そのまま床に引き摺り倒されてハボックの唇から悲鳴が零れる。 「やめろっっ!!」 もがくハボックの四肢を男達が押さえつけた。ハボックの腰の上に跨ったリンツはハボックのズボンに手をかけながら言う。 「あの時、隊長、すげぇ善がってたじゃないですか。マスタング大佐にヤられて、俺達に見られて、俺の口の中にぶちまけて…」 「言うな…っ!」 「今度は俺達の突っ込んで善がらせてあげますよ」 そう言うとリンツはハボックのズボンを下着ごと毟り取った。悲鳴を上げるハボックの脚を押し開くと囁く。 「まずは気持ちよくさせてあげます。この間みたいに俺の口の中でイってください…」 そう言ってリンツはハボック自身にむしゃぶりついた。 「いやだぁっっ!!」 だがリンツはじゅぶじゅぶとハボック自身をしゃぶり、ハボックを追い上げていく。荒い息を零すハボックの姿に、その四肢を押さえ込んでいた他の男達もごくりと唾を飲み込むとハボックの上着を毟り取り始めた。瞬く間に裸に向いてしまうと、その肌に舌を這わせ始める。一人がボディピアスのついた方の乳首をしゃぶりもう一人が残されたソレにしゃぶりつく。残りの一人はハボックに口付けてその口中をぬめぬめと嘗め回した。 「ん…んふぅ…んんっっ」 男達に全身を嬲られてハボックは快楽に支配されていく。程なくリンツの口の中に熱を放ってしまうと胸を弾ませるハボックを見下ろしてリンツは言った。 「今、もっと悦くしてあげますよ、隊長…」 リンツはごつごつと骨ばった自分の指をしゃぶると、唾液に濡れたそれをハボックの蕾にねじ込む。びくんと跳ねる体を押さえつけてぐちゃぐちゃとかき回すと乱暴に引き抜いた。そうしてハボックの脚を抱え上げると滾る自身を取り出し蕾へと押し当てた。 「ひ…やめ…デイル…やめてくれ…」 怯えるハボックの言葉は男達を煽りこそすれ、制止の役になど立たない。リンツは下卑た笑いを浮かべるとハボックを一気に貫いた。 「アア―――ッッ!!」 ぐぐっと押し込まれる熱に、ハボックの唇から悲鳴が上がる。それに構わず一息に根元まで押し込むと今度はギリギリまで引き抜き、また思い切り突き上げた。 「う…す、げぇっ…ぎゅうぎゅうに締め付けてくる…っ」 腰を動かしながら呻くように言うリンツに、ハボックを嬲っていた男達が顔を上げる。 「そ、そんなにイイのか?」 「ああ…すげぇ、イイっっ」 ずりゅっ、ずりゅっと乱暴に突き上げる度ハボックの唇から熱い喘ぎが零れた。リンツは数度突き入れるとあっけなくハボックの中に熱を放ってしまう。荒い息を吐くリンツに男の一人が言った。 「おいっ、早く替われよっ!!」 「ああ、わりい」 ずるりとハボックから自身を引き抜いたリンツに替わって、ボングと言う恰幅のいい男がハボックの脚を掴む。ぐいと捻ってハボックの体を俯せにすると、背後から腰を持ち上げてずぶずぶと貫いていった。 「ひぅぅっっ!!」 背を仰け反らせて喘ぐハボックを乱暴に突き上げてボングはニタニタと笑う。 「はっ…スゲッ、イイっスよ、隊長っ!」 「あっ…ああっ」 「くそっ、俺も早く突っ込みてぇっ!」 「堪んねぇな、この顔」 そう言って、スミスと言う名の色黒の男がハボックの髪を鷲掴んだ。熱い吐息を零すハボックの顔を覗き込むと、ズボンの前を寛げてそそり立つ自身をハボックの口にねじ込む。 「んんっっ…ん―――っっ!」 苦しげに顔を歪めるハボックに構わず己を抜きさしする。ハボックの背後ではボングが突き上げる動きを早めてハボックの中に熱を放っていった。それを追うように口中に熱を放ったスミスとほぼ同時に、ハボックの中心からも白濁が迸る。 「へへ…隊長もイイみたいだぜ」 嘲るように言ったボングの肩を後ろから引いて、最後に残ったマーキンという男が言った。 「おい、今度は俺の番だぞ」 荒い息と共にそういった男がズボンから取り出した凶器は赤黒く光って腹につくほど反り返っていた。その様をみてリンツが笑う。 「相変わらず凶暴だな、お前のイチモツは。そんなんでヤられたら、隊長だって堪んないんじゃないか?」 そう言われてマーキンはイヤらしい笑みを浮かべた。 「この間は女をヤり殺すとこだったぜ」 そう言うとマーキンはハボックの体を引き寄せる。床に座り込むと力のないハボックの体を持ち上げ、その蕾に強大な自身を宛がった。 「や…めて…いやだ…っ」 呟くように乞うハボックにニタリと笑いかけるとマーキンは言う。 「一緒に楽しみましょうよ、隊長…っ」 その言葉と同時にマーキンは宛がった自身を一気にハボックの中へと突き入れた。 「ひいいいいっっ!!」 絶叫をあげて仰け反るハボックの体を引き戻して情け容赦なく突き上げる。 「う…くそっ…きつすぎだぜ…っ」 「ああっ…ひいっ…あひっ…いた、いっ…んあああっっ」 苦痛に喘ぎながらもハボックはマーキンの腹の上に熱を吐き出してしまう。淫らに悶えるハボックの体に男達の手が次々と伸び、ハボックは全身を男達の精液に汚しながら快楽に身を焦がしていくのだった。 気がついたときには男達の姿はなく、ハボックは汚されたまま床に転がっていた。ゆっくりと立ち上がると散々に注ぎ込まれた白濁が腿を伝って流れていく。ハボックは震える脚を踏みしめてシャワールームに入ると熱い湯を出した。嬲られて熱を持った蕾に指を沈めると残された精液をかき出していく。その時、ひやりと冷たい空気が肌に触れて、ハボックはハッと顔を上げた。 「随分可愛がってもらったようだな」 そう言って近づいてくる男の黒い目に射すくめられてハボックは凍りつく。 「たいさ…」 「悦かったか?」 そう言いながら近づいてくる男にハボックはふるふると首を振った。 「悦かったかと聞いている」 ハボックは伸びてきた手にぎゅっと目を瞑ると叫んだ。 「アンタがっ」 「私が?」 ハボックは目を開くと間近に迫ったロイの顔を見て言葉を続ける。 「アンタがアイツらの前でオレを抱いたから…っ」 「だから彼らに犯されたと言うのか?」 ロイはそう言うとハボックの顎を掴んだ。 「違うな、お前がそうさせたんだ」 「そんなわけないでしょうっ!」 ハボックはロイの手を振り払うと叫ぶ。 「アンタの所為だっ、何もかもアンタが…っ」 ハボックはそう叫んでシャワールームを飛び出していく。ロイはその背を見送りながらうっすらと笑った。 「たいさ…」 真っ暗なアパートの部屋の隅に座り込んで、ハボックは呟いた。あの日以来、ハボックの頭の中にはロイのことしかなかった。自分の信頼を裏切った男。無理矢理男を受け入れることを教え込み、それなしではいられない体にした男。その所為で部下達に陵辱され、しかもハボックがそうさせたのだなどと言った男。 「たいさ…っ」 ハボックはふらりと立ち上がると部屋を出て行く。人通りのない昏い夜道を歩き、程なく自分の全てを狂わせた始まりとなった場所にたどり着いた。ゆっくりと手を伸ばすと玄関のノブを回す。鍵のかかっていない扉を開けると、ハボックは中へと入っていった。迷うことなく2階へと上がり、寝室の扉を開ける。扉を開けた先では、ロイが薄っすらと笑いを浮かべてハボックを見つめていた。 「待っていたよ、ハボック。そろそろ来る頃だと思っていた」 そう言うロイにハボックは手にしていた銃を向ける。ピタリと突きつけられたそれに、ロイは低く笑った。 「私を殺すか、ハボック?」 「…アンタがいなければ、アンタさえいなければ、オレは…っっ」 ハボックはそう叫ぶとぐっと指に力を込める。ロイに狙いを定めたままハボックは荒い息を零した。 「アンタが…アンタが…っっ」 そう叫んだハボックは、だが腕をだらりと下ろすとがっくりと膝をつく。ぼろぼろと涙を零すハボックに近づくと、ロイは銃を握る手を自分に向けた。 「撃たないのか?」 そう言って、銃を宛てさせたまま空いた方の手でハボックの体を弄っていく。 「私がいなければ何もかも終わると思っているのだろう…?」 ロイの手がハボックのシャツの中に忍び込み、ルビーの飾りを玩んだ。 「ハボック…?」 ロイの声にハボックの唇から震える声が零れる。 「もう…どうしたらいいか、判らない…。何も考えられない…たいさ…オレ、どうしたら…」 幼い子供のように囁く声にロイが薄っすらと笑った。ハボックの頬を優しく撫でると言う。 「お前は何も考えなくていい。全て私に任せて、私のことだけ考えていればいい」 「たいさのことだけ…」 「そうだ。その身も心も全部私に任せて、私のことだけを考えていろ」 「そうしたら、何もかも良くなるんスか…?」 不安に震える空色の瞳を見つめてロイが笑う。 「そうだ、ハボック」 ロイの言葉にハボックの瞳から涙が零れた。 「たいさ…たいさ…」 呟くようにロイを呼ぶ唇にロイのそれが重なっていく。ハボックは銃を捨てるとロイの背に腕を回してきつく縋りついていったのだった。 2007/4/7 |
拍手リクで「ロイハボは無理矢理があまり強姦ぽくないと言うか、ハボが大佐に惚れ込み過ぎて最初から許しちゃってますよね。それもすごく萌えるんですが、大佐には恋愛感情全くゼロで本気で抵抗して、無理矢理抱かれた後は一切口もきかない状態(事務的な話のみ)になってしまったハボを執拗に追い詰めて最終的には陥落させられるハボ…なお話も読んでみたいです。偏愛別バージョンな感じで…」でしたー。今回暴走しまくりで、3Pどころか二輪ざしもやったし、輪姦もやったし、流石に引かれたかな〜と思いつつ、書いてる方としては存分に楽しませて頂きました。たぶんこの後、ハボに手を出した不届き者共は謎の死を迎えるなりするかと(笑)「ここまでやれって言ってないよ」と言われそうですが、少しでもお楽しみいただければ〜(汗)黒い人シリーズはまたいずれ書いてみたいと思っております(もういい、って?苦笑) |