| my pretty little baby 〜 after 5 years 後編 |
| ハボックは駅の改札を抜けると、もうすっかり暗くなった空を見上げた。ところどころ星の煌めく黒い夜空はロイの瞳を思い起こさせる。ハボックは暫くそうして夜空を見上げていた。ここへ向かう列車の中でも考えるのはロイのことばかりだった。側にいるのが居心地よくて、一緒にいる時間が大切で、何よりもなくしたくないと思っている自分がいて…。 結局の所、ハボックはロイと一線を越えることで何かが変わってしまうのが怖くて仕方がなかったのかも知れないと思った。居心地のよい空間を、大切な時間を、なくしてしまうことを恐れて、自分はもっとも大切なものを失おうとしているのかもしれない。ハボックは唐突にその事に思い至ってぞくりと体を震わせる。ぐっと唇を噛み締めると、ハボックはいま出てきたばかりの駅へと駆け戻った。 もうすっかり暗くなったリビングに、ロイは明かりもつけずに座り込んでいた。ヒューズから心配する電話があったが大丈夫だと答えただけで受話器を置いた。何もかも、もうどうでもよかった。ずっとずっと欲しかった相手は、直前にするりと逃げてしまった。不本意にも子供に戻された体で、それでもなんとか頑張ってここまでやってこれたのはハボックがいたからだ。ハボックが側で笑っていてくれるだけで、一歩が踏み出せた。そうやってやっとここまで歩いてきたが、もう、これ以上はムリだろう。 ロイは立ち上がるとリビングを出た。重い足を引き摺るようにして階段を上がると寝室の扉を開ける。ベッドサイドのテーブルを見つめて暫し立ち尽くした後、ロイはその引出しを開けた。そこには黒光りする銃が入れてあった。ゆっくりと手を伸ばすとずっしりと重いそれを手に取る。ロイはほっそりした指でその黒い塊りを撫でた。そうして安全装置をはずすとしっかりと右手に握る。静かに銃口を耳の上に当てると引き金に指をかけた。ロイがうっすらと笑みを浮かべて指に力を入れた瞬間。 ガ、ウーーーンッ!! 後ろから伸びてきた手がロイの銃を持つ手を捻り上げ、銃から発射された弾が寝室の壁に穴を開ける。腕をねじられる痛みに、銃を取り落としたロイが体を捻って背後の人物を睨みつけた。荒い息をつきながら自分を見下ろす空色の瞳にロイは目を瞠る。 「ハボック…」 「アンタっ、何をしようと…っ」 ハボックはそう叫ぶとロイの体をかき抱いた。 「なんで、お前がここに…?」 そう呟くロイの顔を見つめてハボックが口を開く。 「ごめんなさい、オレ、卑怯でした…」 そう言ってロイの髪をかき上げる。 「アンタの側にいるのが居心地よくて、一緒に過ごす時間が楽しくて、でも今日を過ぎたら、そういうの、全部なくなってしまうような気がして…」 ハボックはロイの肩に額をつけた。 「怖かったんです…。怖くて逃げ出した。本当の自分の気持ち、確かめるのが怖かったんです」 「ハボック…」 ロイの声にハボックは一層強く額を押し付ける。 「ハボック、私を見ろ」 そう言われて、ハボックはおずおずと顔を上げる。漆黒の瞳に見つめられてハボックはぞくりと身を震わせて呟いた。 「まだ、誕生日、終わってない?まだ間に合いますか?」 その言葉にロイの手がハボックの頬に触れた。 「本気にするぞ、いいんだな?」 ロイの指がハボックの頬をなぞる。 「私から逃げるには私を殺すしかないからな」 そう言ってロイが視線を投げた先に先ほどの銃が転がっていた。ロイの視線を追う様にして銃を見つめたハボックは緩く首を振る。 「もう、逃げたりしません」 ハボックがそう囁いた瞬間、ロイは噛み付くようにハボックに口付けていた。 「ん…」 ぴちゃりと音がして二人の舌が絡み合う。きつく吸い上げて互いの口中を味わえば、飲みきれない唾液が銀色の糸を引いてハボックの唇から零れ落ちた。既に全ての衣服を剥ぎ取ったハボックの体を組み敷いて、ロイはその綺麗に筋肉のついた体をゆっくりと指で辿った。まだほっそりと子供らしい体をした自分とは違う男の体。ロイはハボックの体を見つめるとうっとりと笑った。 「そんなに見んでください…っ」 恥ずかしそうに身を捩るハボックにロイはくつくつと笑う。 「なぜ?綺麗な体なのに…」 そう言うロイをハボックはまぶしそうに見上げた。 「綺麗なのはアンタのほうでしょ?」 少年のしなやかな体に手を伸ばしてハボックが囁く。ロイはその手を払いのけるとハボックの乳首へ舌を這わせた。 「あっ」 自分の口から零れた艶やかな声に驚いたハボックが慌てて両手で口を塞ぐ。ロイはくすりと笑うと舌先で更に乳首を押しつぶす。もう片方を指で捻りあげるとハボックの唇から嬌声が上がった。 「そ、んなっ」 甘い声を上げる自分が信じられずにハボックはふるふると首を振る。そんなハボックに体を寄せるとロイは囁いた。 「感じる?」 ロイの言葉にぴくんと震えるハボックにロイは楽しそうにいった。 「感じるんだな、胸を弄られて…じゃあ、こうしたらもっと感じる?」 ロイはそう言うと両方の乳首を思い切り引っ張った。 「ひああっっ」 胸からダイレクトに下肢に響く快感にハボックは悲鳴を上げる。胸を弄られて気持ちいいだなんて、ハボックは信じることが出来ずに唇を噛み締めた。ロイはそんなハボックを楽しそうに見下ろすと囁きながら蜜を零すハボックの中心を指で突く。 「ココ、こんなにして…ヤラシイ…」 くくくと笑うロイにいたたまれずにハボックは身を捩った。横目でロイの顔を窺えば、綺麗な少年の瞳が面白そうに自分の痴態を見つめている。こんな子供に乱されているのだと思うと、ハボックは恥ずかしくて死にそうになる。ぎゅっと目を瞑るハボックの頬を撫でると、ロイはハボックの脚をぐいと大きく開いた。 「やっ!」 零れる蜜でしっとりと濡れる蕾を目にしてロイは喉を鳴らした。 「ヒクヒクしてる…」 「見ないで…っ」 悲鳴のようなハボックの声を無視してロイは双丘を押し開く。その奥へ舌を差し入れるとハボックの体が跳ね上がった。 「やだぁっ」 嫌がるハボックの体を押さえつけてロイは蕾の中を舌で探る。ひくひくと震えるソコを楽しむように、ロイは丹念に舌を這わせ続けた。暫くして顔を上げてハボックの顔を覗き込むと、ハボックは羞恥に顔を真っ赤に染めて荒い息を零している。その表情にぞくりと体を震わせて、ロイはハボックの顔を見つめたままハボックの蕾に指を沈ませていった。 「あっあっ」 根元まで含ませた指をぐちぐちとかき回すとハボックの唇から熱い吐息が零れた。 「ロイっ…まって、まっ…お、ねがい…っ」 「どうして?」 「あっ…だ、だって…っ」 「だって?」 そう尋ねながらロイは意地悪く沈めた指を蠢かす。びくびくと震える体を見下ろしてロイは楽しそうに笑った。 「な、なんか…へ、ヘンなカンジ…っ」 「どう、ヘンなの?」 「あっ…なんかっ…ぞくぞくす、るっ」 荒い息を零しながら縋りついてくるハボックをロイは嬉しそうに抱きしめる。男を知らない体に一つ一つ覚えこませていくのだと思うとロイはうっとりと笑った。 「あんっ…ロイっ…ロイっ」 ぐちゅぐちゅと蕾をかき回されてハボックは必死にロイに縋りつく。少年の漆黒の瞳の中に喘ぐ自分の姿を見つけてハボックは恥ずかしさのあまり瞳を伏せた。くいっとロイの指が中を擦ってハボックの唇から悲鳴が上がる。弄られるソコから這い上がる今までに感じたことのない感覚にハボックは唇を震わせた。 「ロ、イっ」 「なに…?」 「たり、ない…」 「なにが?」 見上げれば綺麗な小悪魔が意地の悪い笑みを浮かべて自分を見下ろしている。ハボックは震える腕をロイに差し伸べるとその体を引き寄せた。 「わか…ない…っ…でもっ」 ロイはうっすらと笑みを浮かべながらハボックの言葉を待つ。 「ロイなら…くれる…で、しょ…?」 その言葉にロイは囁いた。 「欲しいの…?」 がくがくと頷くハボックの蕾からロイは乱暴に指を引き抜くと滾る自身を押し当てた。ぴくんと震えるハボックの唇にキスを落とすと、ロイは一気にハボックの体を貫いた。 「あああああっっ」 ハボックが悲鳴を上げるのに構わず、ロイはガンガンとハボックを突き上げる。華奢なロイの何処にこんな力があるのかとハボックが思う間もなく、激しく突き上げられてハボックはびゅるりと熱を吐き出していた。 「うあああっ」 涙を零して身悶えるハボックにロイはうっとりと微笑むと更に深く突き入れる。その衝撃で再び熱を迸らせたハボックを抱きしめてロイはハボックの唇を奪った。小柄なロイが長身のハボックを犯すその体勢はハボックにとってはキツイものではあったが、寧ろそれがハボックの官能を煽り、高みへと追い上げて行く。ハボックは折りたたまれるように脚を体に押し付けられて、苦しい体勢でロイの口付けを受けながら全身を支配する快感に溺れていった。 これまでの全て叩きつけるようにその体に想いを刻まれて、ハボックはぐったりとベッドに身を横たえていた。自分の髪を優しく撫でる少年をハボックはぼんやりと見上げた。こんな子供にいいように啼かされたのだと思うと気が狂うほど恥ずかしい。たとえ実際の年齢が自分より上だとは言え、抵抗することすら出来なかった自分に消え入りたい気持ちになる。 「どうした?」 「…別に」 ふいと横をむいて答えるハボックの顎を掴むとロイはその空色の瞳を覗きこんだ。 「言いたいことがあるならはっきり言ったらどうだ?」 ぺろりと唇を舐められてハボックの体が震える。そんなハボックの様子にロイはくすりと笑った。 「もう、絶対放さない。覚悟してろ」 「あ…」 ロイの言葉にハボックの背筋をゾクリとしたものが走り抜ける。自分を組み敷く少年の腕から決して逃れることは出来ないとハボックは観念したように瞳を伏せた。 2006/10/13 |
拍手リク「ちびロイ15歳続編希望です!中身は32歳ですから大丈夫。というか見た目美少年に襲われる大人ハボが見たいです」でした。見た目美少年…想像してくださいねっ、皆さんっ!しかし、中身はやっぱりエロオヤジなロイかもしれない…(滝汗) |