the brute2



 待機中だったハボックが司令部を出て数時間が過ぎた。結局、当初のそれと殆んど変わらない内容で作戦は慣行され、ハボック達は無事任務を終えて、帰途についているとの連絡が入った。いつもなら、作戦が終わった時点で中尉の目を掻い潜って現場まで行ってしまうロイだったが、今日は流石にそうする訳にいかなかった。ロイは司令室の面々に労いの言葉をかけると、のろのろと執務室へと入り、扉を閉めた。途端、ズボンの内を伝うものにぞくりと体を震わせる。それでも何とかソファーまで辿りつくと、ゆっくりと腰を下ろした。自分の中心がずきりと痛み、思わずズボンの上からそっと握り締めて息を吐いた。

 数時間前、作戦開始時間が延びて待機中だったハボックに会議室に連れ込まれ、いいように玩ばれた。ハボックの精をたっぷりと後ろに注ぎ込まれたにもかかわらず、ロイ自身はテープで戒められて達することを許されず、しかも、ハボックが任務を終えて戻ってくるまで、ロイ自身の戒めを解くことも、ハボックの精を処理することも禁じられてしまったのだった。
 勿論、そんな勝手な言い草を聞く必要などないのだろうが、ハボックに与えられる快楽にすっかり慣らされてしまったロイは言うことを聞けば後でたっぷり可愛がってやるといったハボックの言葉に縛られるように、辛い体を抱えたままハボックの帰りを待っていたのだった。

 司令室の方がなにやら騒がしくなり、任務に出ていた連中が帰ってきたことが判る。だが、ロイはもう立ち上がる気力もなくソファーに深く沈みこんだ。ハボックがすぐ扉を隔てたそこにいると思っただけで戒められた中心に熱がこもり痛みが走る。湧き上がる熱を持て余して、ロイはぶるりと体を震わせた。なかなか開かない扉にロイは焦れて叫び出しそうになる。もう、今のロイには成功したであろう任務のことも、その事後処理も何もかもどうでもよかった。ただ自分を楽にしてくれる男の手だけを待ち続けて震える体をかき抱いた。

 気が狂うほど待ち続けて、やっと執務室の扉が開くと、ハボックがホークアイと共に中へ入ってきた。ハボックが任務の報告をし、ホークアイが事後処理について説明する。それに機械的に答えていたロイは、実の所もう、自分がなんと言っているのかすらわからなかった。怪訝な顔をするホークアイをまともに見返すことも出来ず、ロイは唇を噛み締めた。早く出て行って欲しい。早く目の前の男と二人きりになりたい。それだけで頭がいっぱいだったロイはホークアイが出ていった事すらすぐには気がつかなかった。そんなロイの様子を楽しげに眺めていたハボックはホークアイが出て行った扉に歩み寄ると鍵をかけた。カチリと響く音にロイの視線がハボックへと向かう。ソファーに座り込んだまま熱に浮かされた瞳で自分を見上げてくるロイにニヤリと笑いかけるとゆっくりと歩み寄る。顎に手をかけるとその黒い瞳を覗きこんだ。
「待ちくたびれてどうにかなりそうって顔してますね…。」
「ハボック…っ」
 ロイは顎を掴むハボックの手に縋りついた。
「なんです?」
 ロイの言いたいことなど判りきっている筈なのにハボックは意地悪く問い返す。一瞬見開かれたロイの瞳が次の瞬間苦しげに歪められた。
「も…っ、くるし…っ」
 涙を滲ませて訴えるロイにハボックはうっすらと笑った。
「ちゃんとオレの言うこと聞けたのか見せてください。」
 息を弾ませてロイはハボックを見上げる。
「ズボン脱いで、オレに見せて。」
 ロイは息を呑んで、それでもゆっくり立ち上がるとズボンに手をかけた。震える指でボタンを外し下着ごと脱ぎ捨てる。戒められたままふるりと揺れるロイ自身と蕾から零れたもので汚れた白い脚が露わになった。
「そこに座って。」
 ハボックに言われるまま、ロイは机に腰掛ける。視線で促されて脚を大きく開いた。
「ちゃんと中に入れときました?」
 見せて、と言われてロイは唇を噛み締めて蕾に指を這わす。ちゅくりと音を立てて指を沈めると中に注ぎ込まれていた白濁した液体がとろりと零れてきた。強請る視線で見つめてくるロイの額に優しい仕草でキスを落とすとハボックはくすりと笑った。
「よくできました。」
 ハボックはロイの中心に手を這わすとテープの上からやわやわと愛撫した。ロイがもどかしげに腰を振るのを楽しそうに見つめる。
「…ハボックっ、たのむから…っ」
「じゃあ、オレの、しゃぶってくれます?」
「…っ」
「嫌ならいいんスけど。」
 そう言ってハボックはソファーに腰を下ろす。ロイはよろよろとハボックに近づくとその脚の間に跪きハボックのモノを取り出すとおずおずと咥えた。必死に舌を這わせ唇に含む様子をハボックは満足げに眺める。眉を顰めてじゅぷじゅぷと奉仕するロイは普段の彼からは想像も付かないほど淫猥だった。ハボックは手を伸ばしてロイの顔を上げさせるとその体を引き寄せる。自分の体を跨がせると猛る自身をロイの蕾にあてがった。
「入れて。」
 ぽろりと涙を流して、それでもロイはハボックを受け入れようとゆっくりと腰を落として行く。じわりと押し開かれる感触にロイは浅い呼吸を繰り返した。
「は、あ…っ、あ、ああっ」
 必死の思いでハボックを埋め込むとロイはがくがくと体を震わせた。そんなロイをハボックは思い切り突き上げる。その激しさにロイは体を仰け反らせて喘いだ。
「ひあっ、あ、あっ」
「そんなに声上げて、外に聞こえちゃいますよ。」
 くすくす笑いながらいうハボックにロイは慌てて唇を噛み締める。
「ホント、かわいいっスね、たいさ…。」
 ハボックはそう囁いてロイの中心に巻いたテープに手をかけると一気に引き剥がした。
「あっ、ああっ」
 敏感な場所に張り付いたテープを引き剥がされる痛みと、やっと解放される快感にロイは体を仰け反らせた。ハボックの手がロイのソレを乱暴に扱き上げる。瞬く間に上り詰めたロイはハボックの手の中にようやくその精を放つことを許された。
「――――っっ」
 あまりの快感にロイは声も出ない。一瞬意識を飛ばしたロイだったが激しく突き上げられて引き戻された。
「ひああっ、ああっ」
 ハボックはロイを抱き寄せるとその唇を塞いだ。声を上げることを封じられて苦しげに細められたロイの瞳から涙が零れる。長い時間達することを禁じられていた体は快楽に飢えて瞬く間に上り詰める。間を空けずに何度も熱を吐き出さされてロイはもう、力なくハボックに揺さぶられるまま体を震わせた。気がついたときにはソファーに横たえられてハボックに圧し掛かられていた。ハボックの肩の上に脚を抱え上げられ体を二つに折られた苦しい体勢でハボックを受け入れさせられる。ゆっくりと押し入ってくる熱い塊にロイの体は歓喜に震え上がった。
「あ、あっ、ハボ…っ」
 黒い瞳から止めどなく零れる涙を唇で拭ってハボックはロイの額に口付けた。
「たいさ…すき…っ」
 囁かれる言葉にロイは瞳を瞠る。自分がこの男を欲しくて仕方ないのと同じようにハボックも自分を欲してくれているのかと、こころが震える。一際深くねじ込まれてロイの体を快楽が電流のように走り抜けた。もっと深く犯して欲しくてロイはハボックの体を抱き寄せた。
「ハボっ、もっと…っ、もっと、して…っ」
 いやらしく腰を振るロイにハボックが更に膨れ上がる。内側から押し開かれる感触にロイの体が悦んでびくびくと震えた。
「あ、んんっ、おっきい…っ」
 喉を仰け反らせて喘ぐロイからずるりとハボックが抜き出されたと思った瞬間、ロイは自分の顔を濡らす熱い飛沫を感じた。ロイの秀麗な顔を白濁した液が流れ落ちる。ハボックはそれを指で拭い取るとロイの口元へ持っていった。ロイの舌がのびて、ハボックの指に付いたものを舐める。何度も繰り返されるそれにロイは無我夢中で舌を這わせた。
「そんなに美味しい…?」
 ロイの様子を嬉しそうに眺めていたハボックが囁く。ロイは必死に頷くとハボックの中心に手を添えた。
「ハボ、もっと、ほ、しい…っ」
 そう言っていやらしく腰を擦り付けてくるロイにハボックはくすくすと笑った。
「ホント、アンタのこんな姿、見せ付けてやりたいっス…」
 ヒューズ中佐とか中尉に、と囁かれてロイの中心からとろりと蜜が零れた。
「想像して感じてるの?」
 やらしい、と笑うハボックにロイは羞恥で息が止まりそうになった。それでも体は寧ろ熱を持って熱くなっていく。
「呼んでみましょうか?中尉、まだいると思いますよ…?」
 ハボックの視線が扉に向かうのを目で追ってロイはぴくりと体を震わせた。その時。
 リン、と。ロイの机の上の電話が鳴った。ぎょっとして身を堅くするロイを尻目にハボックは体を起こすと立ち上がって電話を取る。二言三言話すと受話器をロイに差し出した。
「アンタに、ですよ。」
 ロイは小さく首を振るがハボックに受話器を突きつけられて仕方なしに受け取ると耳に当てた。
「…私だ…」
『よお、ロイ?』
「…ヒューズ?」
『今回も上手くやってくれたらしいじゃないか、流石だねぇ』
「まぁな…」
 たった今、話に出たヒューズからの電話にロイは内心の動揺を隠して必死に話をした。そんなロイの様子を面白そうに見ていたハボックは突然ロイの背後に回ると双丘を押し開いてロイの蕾を一気に貫いた。そしてそのままロイの両足を掲げるようにしてソファーに座り込む。ハボックの上に座るような形でハボックを受け入れさせられ、深いところまで犯される衝撃にロイは息を呑んだ。
「―――っっ!」
『…ロイ?』
「な、んでもない…っ」
 なんとか答えようとした瞬間ハボックに突き上げられて不自然に言葉が途切れる。
『おい、どうかしたのか?』
「…ぅっ、…っ」
 言葉を出そうにも激しくゆさぶるハボックに、口を開けばとんでもない声をヒューズに聞かせてしまいそうでロイは口を手で覆った。
『大丈夫か、ロイ?』
 答えないロイにヒューズが焦れて声を荒げる。何か言わなければ拙いのは判っていたが、ロイにはどうすることも出来なかった。楽しげにロイを揺さぶっていたハボックはロイの手から受話器を受け取ると口を開いた。
「…中佐?」
『あ、少尉か?ロイ、どうしたんだ?!』
「ちょっと、貧血みたいっス。立て込んでましたからね、疲れてんですよ。」
 そう言いながらもハボックはロイを突き上げ続ける。ロイは両手で口を押さえて必死に声が漏れないようにしていた。
『大丈夫なのか?』
「ゆっくり休めば大丈夫っスよ。」
『そうか…。』
「じゃあ、ちょっと大佐を休ませてきますんで。」
『ああ、そうだな。ロイのこと、頼むぜ。』
「はい。それじゃ」
 そう答えてハボックは手を伸ばして受話器をフックに戻す。そうしてグイとロイを突き上げればロイはびゅくびゅくと熱を吐き出した。
「は…っ、あ…っ、はぁ…っ」
 達した余韻にぴくぴくと体を震わせるロイを抱きしめてハボックが楽しそうに言った。
「中佐に聞かせてあげれば良かったのに。」
「おまえ…っ」
「すごかったっスね、ぎゅうぎゅう締め付けてきて。」
「ハボック…っ」
「そんなにヨカッタんだ。」
 真っ赤になって腕で顔を隠すロイを引き寄せてハボックはその耳元に囁いた。
「オレもよかったっスよ…」
 そう言ってロイに口付ける。口中を思うまま弄りロイが差し出してきた舌に軽く歯を立てる。そのままきつく絡めればロイが縋り付いて来た。
「オレの前でそんな顔しちゃダメっスよ…」
 ハボックがロイの耳に息を吹き込むようにして囁く。
「もっと酷くしたくなる…」
 その言葉にロイは一瞬目を瞠ったが次の瞬間うっとりと目を閉じた。ハボックはそんなロイを目を細めてみると、ゆっくりと体を放した。
「でも、今はここまで…。」
 熱の籠った瞳で見上げて来るロイにちゅっと口付ける。
「いい加減にしないと中尉に見つかっちゃいますよ。」
 情欲にけぶる視線を絡めあって。
「また、今度…。」
 約束するように口づけを交わした。


2006/7/20



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「続きを」というリクを頂きましたので書いてみましたが、エチが止まんないっっ!!もー、どこまでも永遠に続いてしまいそうで、思わず無理無理やめさせてしまいました。しかし、こんなエゲツナイ話でいいんでしょうか…(滝汗)なんかもう、ハボックすっかりロクデナシだし、ロイもロイだし、いやもう全くゴメンなさいです(ぺこぺこ)でもまぁ、とりあえずジャクロイはこれでひと区切りかしらと思っておりますので、「ジャクロイ書いて!」くらいじゃ出てきませんので(ネタないんで)そこんとこよろしくご了承の程を(苦笑)