| the brute |
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「くそっ」 ハボックは司令部の廊下をいらいらと歩いていた。本来ならすでに作戦行動に入っているはずだったが、新たに情報が入り、作戦変更をするとかで待機を命じられたのだった。ハボックに言わせれば新しいと言ってもさほど戦局に変化が起きるほどの物でもなく、現場の裁量で十分対処できるものだ。それをこの神経の昂った状態でいつまでと判らぬ待機を命じられるのははっきり言って我慢ならなかった。しかも、この格好では煙草を吸うわけにもいかない。煙草の匂いを服につけたまま潜入行動を取れるはずもなく、いつ出動を命じられるか判らぬのでは着替えるわけにもいかない。 いらいらとしたハボックが盛大に舌打ちして廊下の角を曲がった時。 「うわっ」 「あっ」 向こう側から角を曲がってきた相手と思い切り鉢合わせしてしまう。ハボックは倒れそうになる相手の腕を咄嗟に掴み、引き寄せた。 「…大佐。」 「…お前か。気をつけろ。」 ハボックが掴んだ腕の主はロイだった。ハボックは腕を掴んだままロイに話しかける。 「こんなところで何してるんスか?」 「ちょっと将軍に状況を説明しに、な。お前こそ待機中だろう。こんなところでうろうろしていないで司令室の方へ戻っておけ。」 「大して状況に変化もないのに待機になって暇なんスよ。」 「…私も、少し慎重になりすぎだとは思うがな。今回は主導権は私にないのだから向こうに合わせるしかないだろう。」 ロイはそう言うとハボックの手を振りほどいて歩き出そうとする。だが、ハボックにぐっと掴まれたそれは簡単には振り解けなかった。 「ハボック?」 困惑して見上げてくるロイをハボックは引きずる様にして近くの会議室まで連れてくると、その中へと押し込み後ろ手に鍵をかけた。 「おい、私は今、忙しいんだ。話なら後に…」 「オレは暇だっていいましたよね。」 ハボックはロイを乱暴に机に俯せると、ポケットの中からテープを取り出しロイの両手を後ろに回させてその手首をテープでぐるぐると縛り上げてしまった。 「ハボック?!」 肩越しに振り返って叫ぶロイの腰をそっと撫でるとハボックはその耳元に囁いた。 「煙草も吸えなくて苛々してたんです。ちょっと暇つぶしに付き合ってくださいよ。」 耳元で囁く声にびくりと震えたロイの体を正面に向かせ机の上に押さえつける。手早く上着の前を寛げると、ロイの白い肌に手を這わせた。 「やめろっ!」 ロイが身を捩るのに構わずその乳首を舌でねぶる。もう片方を強く指で潰されながらねっとりと嘗め回される感触にロイがびくびくと体を震わせた。 「いやだっ、やめ…っ」 抵抗するロイを見下ろしたハボックは一瞬目を瞠ると、ニヤリと笑った。 「ああ、そうでしたね。」 そう言ってロイから離れて会議室の扉へ向かうとカチリと扉の鍵を開けた。 「こうしておけば誰かが突然入ってくるかもしれませんね。」 ゆっくりと歩み寄ってくるハボックをロイは信じられない思いで見上げた。 「この間も、アンタ、憲兵がすぐそこにいるのにオレに突っ込まれて、すごいよがってましたものね。誰かに見られたいんでしょ?オレに突っ込まれていやらしく腰振ってるトコ。」 「ハボック…っ」 「ホント、イヤらしいんだから…。」 そう言ってハボックは再びロイの乳首を玩び始める。ロイはいつ開くかも知れぬ扉を見つめて息をつめた。 「ハボ…っ、たのむ、から、や、めて…っ」 「何言ってるんスか、感じてるくせに。」 「そんなこと…っ」 「じゃ、コレは?」 ハボックは楽しげに言うとロイのズボンを下着ごと引き摺り下ろした。露わにされたロイ自身は半ば立ち上がって蜜を零し始めている。 「ウソはダメでしょう?」 くすりと笑ってハボックはロイの中心をぐっと掴んだ。 「ひぁっ!」 「ウソつきには御仕置しないとね。」 ハボックはそう言うと、ロイ自身をテープでぐるぐると巻き戒めてしまう。ロイはあまりのことに震え上がった。 「いや…っ、やだぁ…っ」 ハボックはそんなロイには目もくれずその白い肌に舌を這わせた。ところどころ歯をたてて、薄い肌に血を滲ませる。 「ひっ、いた…っ、ああっ」 歯を立てられる度、ロイの体がビクビクと震え、戒められた中心からとろとろと蜜が零れた。ハボックは楽しそうにロイの肌に痕をつけていった。脚をぐいと広げさせるとその奥まった蕾に指を沈める。零れてきた蜜が蕾を濡らしてくぷりと音を立てた。長い指を根元まで突き入れると乱暴にかき回す。 「あ…っ、いっ、ああっ」 「…あんまりデカイ声出すと誰か入って来ますよ。」 ハボックの声にロイはハッとなって唇を噛み締めた。 「ああ、別にいいのか。見られたいんですもんね、アンタは。」 ハボックの言葉にロイの瞳からぽろぽろと涙が零れた。ハボックはそんなロイの様子をうっとりと眺めて沈める指の数を増やして行く。ぐちゃぐちゃと遠慮会釈もなくかき回されてロイの腰が跳ねた。 「う…くぅ…っ」 あまりに強く唇を噛み締めてうっすらと血が滲んでいるそれに気づいたハボックはロイの口を無理やりに開けさせると自分の指を入れた。 「血がでてるじゃないっスか。だめっスよ、噛んじゃ。」 「ふっ、うう…っ」 ロイは口を閉じることも、ハボックの指に歯を立てることも出来ずに黒い瞳から止めどなく涙を流しながらハボックを見上げた。ハボックはそんなロイを見返しながら沈めた指を蠢かす。奥まった一点を何度も突き上げるとそのたびロイの体が跳ね上がった。戒められた中心は僅かに蜜をこぼすものの達することを許されず、ふるふると震えている。ハボックの指がロイの口中を弄ると唇から銀色の糸が零れロイの頬を汚して行く。上と下の両方の口を同時に攻められてロイは体中を駆け抜ける快感に身悶えた。 「たいさ、かわいい…」 ハボックは囁いて一際強く指を押し入れると、一気に引き抜いた。それと同時に口に含ませた指も抜き出す。 「ひあっ、ああ…っ、はあ…っ」 がくがくと震えるロイの脚を高く抱え上げるとハボックは取り出した自身で一気に貫いた。ひくりと震えるロイの唇が悲鳴を上げる瞬間、降りてきたハボックの唇に塞がれて、全てを飲み込まれた。 ずっ、ずりゅっ、と音を立てて激しく抜き差しされてロイは激しい射精感に襲われる。だが達することの出来ぬ苦しさにロイはただ体を震わせるしかなかった。ハボックがぶるりと震えてロイの中に熱を吐き出す。身の内を熱く焼かれる感覚にロイは耐え切れずハボックの名を呼び続ける。高められるだけ高められたロイの熱はまだ吐き出すことを許されず、ロイはハボックに縋りついた。 「ハボっ、もう、くるし…っ、イキたい…っ」 ぽろぽろと涙を零しながら強請るロイにロイの中のハボックが再び熱を取り戻して行く。ハボックは繋がったまま強引にロイの体を俯せに反すと思い切り突き上げた。 「ああ…っ」 ハボックの手が伸びてきてロイの口を塞ぐ。そのまま激しく揺さぶられてロイは泣き続けた。一際奥まで打ち付けられたハボックに再び内側を濡らされて、ロイはもう立っていられずに床に崩れ落ちた。ずるりとハボックのものが抜き出される感触に体を震わせる。ハボックは手早く身支度を整えると、ロイの前に跪き、手首を縛ったテープを外すと上着の前をあわせてやる。ロイ自身の戒めを解かず、ロイの中に注ぎ込んだものもそのままにロイにズボンを履かせ、涙に濡れた頬を掌で拭ってやった。そうして力なく座り込むロイの顎を掴むとぐいと仰向かせた。 「オレが帰ってくるまでこのままにしておいて。縛った物を解いたり、オレが入れたの出したりしたらダメっスよ…」 ロイが息を呑んで目を瞠る。そんなロイにハボックは薄っすらと笑って囁いた。 「それができたら後でゆっくり可愛がってあげます…。」 ロイが何か言おうと口を開こうとした時。 「ハボック少尉!」 遠くでハボックを探す声がした。ハボックはロイに素早く口付けると立ち上がって会議室を出て行く。 「ここだ!」 ロイは扉の向こうに消える背中を見つめながら、湧き上がる快感への期待に己の肩をかき抱いた。 2006/7/18 |
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| MI3鑑賞記念ssのジャクロイ版感想拍手で珍しく幾つも「ジャクロイ書いて下さい」ってリクを頂きましたので、こんなの書いてみました。何か、ある意味ロイハボのロイより人でなしですよね、ジャクロイのハボって(汗)タイトルもそのまま「獣欲」とか「獣性」とかって意味です。ははは…。しかし、ブログにもちょろっと書きましたがジャクネタはなかなか思いつかないのでこれで暫くジャクロイはお休みかなぁ…と。細か〜くシチュを設定してくださったらもしかしたら書くかもしれませんけどね。…あ、でも、これの続きとか期待してる人、いるのかな??いや、それはないよね、いくらなんでも…。 そんな訳でお楽しみ頂けたら嬉しいですv |