| 誰が為に鐘は鳴る 後編 |
| ハボックの与える酷く濃厚なキスにロイの思考に霞がかかっていく。漸く唇が離れた時にはロイは全身の力が抜けてくたりと ハボックに寄りかかっていた。ハボックは頬を染めてしなだれかかっている細い体を軽々と抱き上げるとリビングを出て二階へと 上がっていく。寝室へ行くと大きなベッドの上にロイの体を横たえた。 「たいさ…」 優しく呼んで軽く口付けると唇を頬から耳元へと滑らせる。耳の中へ舌を差し入れてぴちゃぴちゃと舐ればロイの体が揺れた。 「アッ…ハボッ」 「なに…?」 呼ぶ声に耳に吹き込むようにしてハボックが答える。低く掠れた声はロイの鼓膜と同時にその体をも震わせた。 「アッ……ふぅ…ああ……」 ハボックはロイのシャツのボタンを手早く外すと大きく開いて白い胸を曝す。どんなに鍛えても必要最小限の筋肉しかつかない その体をハボックは愛しげに撫で回した。 「たいさ……すげぇ綺麗」 白い肌がハボックが与える愛撫によってゆっくりと色づいていく様を見ながらハボックがそう呟く。今までそれなりにお付き合い の経験もあるが、ロイほど綺麗だと思った相手はいなかった。女性のようなまろやかさはないが、とても綺麗で透明で、初めて 肌を合わせたときは自分の欲望で汚してしまっているような罪悪感に駆られたものだ。 (そのくせエロいんだよな……) 流石にそれは口に出さずにハボックはこっそりと思う。高まる熱に紅く色づいてきた乳首に両手の指をそれぞれ当てると くにくにとこね回した。 「ひゃんっ……アアッ、ヤァッ…!」 胸から湧き上がる快感にロイはその身を捩る。ハボックに抱かれるようになるまで感じるなどとは思っても見なかったそこ も、今ではほんの少し弄られただけで痺れるような快感が沸きあがるようになっていた。 「はあん…ハボぉ…」 ロイはハボックを呼びながら腰を揺らめかせる。ハボックはその声を心地よく聞きながらロイの白い肌に花びらを散らしていった。 「たいさ…たいさ…」 そう何度も呼べば涙の滲んだ瞳がハボックを見上げる。ハボックは優しく微笑んでその目元に口付けると言った。 「愛してます、たいさ……この世で一番アンタが好き…」 「ハボック…」 愛の言葉を囁くハボックをロイは僅かに目を見開いて見上げる。それからくしゃりと顔を歪めると腕を伸ばしハボックにしがみ ついた。 夢の出来事とはいえ、ハボックがホークアイに愛を囁く声を聞いたときは本当に辛かった。辛くて悲しくて、いっそこのまま 死んでしまえばいいと思ったほどに。自分がこれほどハボックを必要としていたとは思ってみたこともなくて、失いたくなくて。 「私も……お前が、好きだ…」 その思いのままそう囁けば空色の瞳が大きく見開かれ、次の瞬間、噛み付くようなキスが降ってきた。 「たいさ…たいさっ」 さっきよりは性急な愛撫がロイを翻弄する。そこここに落ちてくる熱い唇がロイの肌に熱を灯していった。ハボックは指で 弄っていた乳首にねっとりと舌を這わせる。快感に膨れ上がったそこはぷくりと膨れて弾力をもってハボックの舌を押し返して きた。舌を絡め吸い上げ甘く噛めばロイの唇から喘ぎがあがる。ゾクゾクと背筋を駆け上がる快感にロイはふるふると頭を 振った。 「アッ…ソコ、も、やめっ」 「嫌っス」 ロイの声にハボックはそう答えて執拗に乳首をねぶる。ロイは顔を真っ赤にして唇を噛み締めるとハボックの髪を引っ張った。 「いてッ」 「やめろって言ってるだろッ!」 「…気持ちよさそうな声、あげてるくせに」 そう言えばロイが情け容赦なくハボックの耳を抓る。ハボックは不満そうに唇を尖らせたがニヤリと笑うと手をするりと滑らせた。 「じゃあこっちにします」 そう言うとゆるりと立ち上がり始めたロイの中心に指を絡める。ゆっくりと扱けば瞬く間に手の中のそれが硬度を増した。 「ヤッ、やんッ」 ダイレクトな刺激にロイは顔を真っ赤にして身を捩る。だが、ハボックの手は離れるどころか益々絡み付いてきた。 「あん…はあっ……アアッ」 腹の奥底が疼き外へと吐き出したいという欲求が高まっていく。ハボックは体をずらすと小刻みに震えるロイの中心を口に 含んだ。 「ヤアッ、ハボ…ッ!」 何度やられても口でイかされることが恥ずかしくて堪らない。必死に引き剥がそうとした手はだが力が入らず、むしろそう されることを強請っているように見えた。 「あ、あ……ダ、メッ…も、出るッ」 白い脚を小刻みに震わせてロイは懸命に耐える。だが、そんな努力もハボックにきつく吸い上げられれば役にも立たず、ロイ はハボックの口中へと熱を吐き出していた。 「ダメぇッッ!!」 ロイは胸を仰け反らせてそう叫びながら果てる。ハボックは吐き出された苦味のある液体を飲み干すとロイの内腿にチュッ チュッとキスを降らせた。 「たいさ……可愛い」 ハアハアと荒い息を零して四肢を投げ出すロイにハボックはそう囁く。幾つも紅い印を散らした白い脚をグイと押し開くとその 奥に隠された蕾に舌を這わせた。くちゅくちゅと音を立てて唾液を流し込むと指先で割り開き舌を差し入れる。ぬめりと濡れた 感触が敏感なそこに触れる感触にロイはビクンと体を跳ね上げた。 「アッ、ヒッ…!」 ハボックは益々大きく脚を開かせると舌を潜り込ませる。 「アアッ、嫌ッ」 そうすることが傷つけない為には必要だと判っていてもそれでも身が竦むような羞恥が消えるわけではない。ロイは両手で 顔を覆うとすすり泣いた。 「ハボ、も、いいっ!もう平気だからっ」 これ以上恥ずかしさに打ち震えているよりはと、ロイはそう強請る。だがハボックは「もう少し我慢して」と囁くと指を蕾へと 差し入れた。 「ヒッ」 グッと差し込まれた指にロイは喉を仰け反らせて喘ぐ。グチグチと丁寧に解しながら、ハボックは指を2本3本と増やしては かき混ぜていった。そこまでして漸くハボックは指を引き抜くとロイの脚を抱え上げ、己を押し付ける。押し付けられた熱い 塊にロイが涙に滲んだ瞳をうっすらと開けばハボックが優しく微笑んだ。 「挿れるっスよ…」 その言葉が終わると同時にググッと押し入ってくる牡にロイは胸を仰け反らせる。無意識に逃げをうつ体を引き戻して、ハボック はロイを深々と刺し貫いた。 「アアアッッ!!」 狭い器官を目一杯に広げられてロイは苦しさに喘ぐ。だがハボックがゆっくりと抜きさしを始めるうちに苦痛は快感へとすり 代わって、ロイの唇から零れるのは嬌声ばかりとなった。 「あんっ…アアッ……ヒャアッ…ヒアアッッ!!」 「たいさ…たいさ…好き、大好きッ」 ガツガツと突き上げられて脳天を快感が突き抜ける。張り詰めたロイ自身はそうと自覚する間もなく弾けて熱を撒き散らした。 「アアッ……ヤアッッ……ひぅっ…」 達したばかりで余韻に震える体を情け容赦なく揺さぶられてロイは甘い悲鳴を上げる。ハボックはロイの中に深々と己を 埋め込みながらロイの唇を貪った。 「たいさ……ロイッ」 「アッアアッ……アアーッッ」 びゅるりと熱を吐き出すロイの中に、ハボックもまた熱を吐き出す。体の内側を熱い飛沫にたっぷりと濡らされて、ロイは嬌声 を上げると意識を手放したのだった。 フッと浮かび上がった意識にゆっくりと瞼を開けばハボックの唇が降ってくる。優しいキスのホッと息を漏らせばハボックが 笑う気配がした。 「たいさ……」 ハボックはそう呼ぶとロイを優しく抱き締める。その腕を嬉しく感じながらもロイはハボックを見上げると言った。 「どうしてお前は私を名前で呼ばないんだ」 そう言われてハボックは目を瞠る。やれやれとため息をつくと言った。 「大佐だってオレのこと、ジャンって呼ばないじゃないっスか」 「そっ、それは…ッ!……お前が私をロイって呼んだら呼ぶ」 「呼びましたよ」 「……いつっ?!」 「さっき。……聞いてなかったんでしょう?」 呆れたように言うハボックにロイはムッとして言う。 「私が正気の時に言わないお前が悪いッ!」 「…じゃあ今言いましょうか?」 ハボックはそう言ってロイの頭の横に両手をつくと上から覗き込むようにして言った。 「愛してます、ロイ…今までも、これからもずっと。オレの全てはアンタのもんスから」 まっすぐに見つめてそう告げる空色の瞳にロイがカアアッと紅くなる。ハボックはにっこりと笑うと言った。 「言いましたよ。今度はアンタが呼んでくださいね」 「………今度な」 ボソリと言うロイにハボックが目を瞠る。 「あっ、ずるいっ!!」 「煩いっ!そんな恥ずかしいこと言えるかッ!」 真っ赤になってそう言うとハボックの腕から逃げ出そうとするロイをハボックが引き戻す。その腕の中に閉じ込めるとじっと 見つめた。 「オレの本気、言いましたからね。今度ろくでもない夢見たら承知しないっスよ」 そう告げる空色の瞳にロイは目を見開く。頬を染めるとギュッとハボックにしがみ付いた。 「私もお前が好きだ………ジャン」 消え入りそうな声でそう告げるロイにハボックは「よく出来ました」と嬉しそうに笑う。 「ずっとずっと例えこの命が尽きたってオレはアンタと一緒っスから」 そう告げるハボックと。 「うん。私もずっとお前と一緒だ」 ロイはゆっくりと誓いのキスを交わしていったのだった。 2008/08/05 |
| 拍手リクで「ハボとリザの結婚!と思った ら夢オチ。でも八つ当たりの大佐。 それをなだめて甘やかすハボ、というのをハボロイで読めると嬉しいです
。 (できれば甘々H付で…)」でした。あー、今更ながらリクと違ったなぁと思いましたって言ったら殴られそうだ(汗)すみません、ただのお間抜けなロイと力技で 宥めるハボになってしまいました…。いや、申し訳ないですorz 機会がありましたらリベンジしたいですー(殴) |