真夜中の太陽  後編


着ていたものを全て落として、ロイはベッドに横たわっていた。同じように全てを脱ぎ捨てたハボックの肌が直に触れる
感触に、背筋を恐怖ともなんとも説明の付かないものが駆け抜ける。微かに震えるロイにハボックはそっと口付けると
ロイの肌に指を滑らせた。途端に強張るその体にハボックはロイの名を呼んだ。
「たいさ…大丈夫…大丈夫だから…」
そう言ってハボックはロイの乳首に指先で触れる。びくんと跳ねる体をそっと抱きしめて、ハボックは指先でくりくりと
乳首をこねた。
「あっ」
唇から零れた甘い声にロイはびっくりして目を瞠る。慌てて掌で口を覆えば、ハボックが笑ってその手を取った。
「声、きかせて?」
そう言われてロイの頬に血が上る。ふるふると首を振るロイに構わずハボックはロイの乳首を玩んだ。
「あっ…んあっ」
自分でも信じられない濡れた声にハボックは嬉しそうに言った。
「アンタが気持ちいいなら、オレもすげぇ嬉しいっス…」
その言葉にロイはどうしていいか判らず目を伏せる。やがてハボックの手がロイの中心に達した時、ロイの体が大きく
震えた。
「いやっっ!!」
身を捩って逃れようとするロイにハボックは囁く。
「ここに触られるの、いやっスか?」
「だって…っ」
あの時、アイツらはロイの快楽を無理矢理に引きずり出し、散々嘲笑ったのだ。男に弄られて喘ぐロイの姿を、浅ましい
と罵って…。
両手で顔を覆って縮こまるロイの背を優しく撫でながら、ハボックは言った。
「たいさ…。気持ちいいと思うのは悪いことじゃないっスよ?だって、オレはアンタに気持ちよくなって欲しいんスから。」
そう言うハボックの声にロイは指の間からハボックの顔をのぞき見た。そこに見えたのは浅ましいと自分を嘲笑う男達
の顔ではなくて、優しく見下ろしてくる青い瞳。その瞳に促されるままにロイは手を下げると縮こまる体をそっと伸ばした。
「キモチよくなって、たいさ…?」
そう言ってハボックはロイの中心を口に含んだ。
「ああっ」
自身を弄る熱く濡れた感触にロイは悲鳴を上げた。思わずハボックの髪をぎゅっと握り締める。ハボックは舌と唇を
使ってじゅぶじゅぶとロイ自身を擦った。瞬く間に堅くそそり立ちとろとろと蜜を零すソレに丹念に愛撫を加えていけば
ロイの唇から絶え間なく熱い吐息が零れる。ロイはぞくぞくと背筋を駆け上がってくる感触に必死に抗おうとした。
「あっあっ…ハボ…っ…で、ちゃうっ」
首を振ってこらえようとするロイにハボックは熱く囁いた。
「いいっスよ、イって…オレにちょうだい…」
そうしてじゅっと強く吸い上げると、ロイは堪らずに熱を放った。
「あああっっ」
びくびくと体を震わせて吐き出すロイの熱をハボックは一滴残らず飲み干してしまう。ロイは恥ずかしさのあまり泣き
出してしまった。
「ごめ…っ…が、まん…で…なく、て…っ」
「キモチよかった?」
そう聞かれて、ロイはハボックの胸に顔を伏せた。
「キモチよかったっスか、たいさ…?」
もう一度そう聞かれて、ロイは微かに頷いた。するとハボックが嬉しそうに笑うのを、ロイは信じられないような顔で
見つめた。
「なんて、顔してるんスか。言ったでしょ?オレはアンタにキモチよくなって欲しいって。嬉しいんですよ、オレは。」
そんな風に言われて、ロイは真っ赤になって目を伏せた。ハボックはそんなロイを優しく抱きしめるとロイの顔を
じっと見つめて囁いた。
「オレ、アンタと1つになりたい…ダメですか…?」
そう言われてロイの頭をレイプされた時のことがよぎった。だが、自分をじっと見つめてくる青い瞳にロイはそっと
震える腕を伸ばした。
「私も、お前と1つになりたい…」
そう言いながらも小刻みに震える体を、ハボックは優しく抱きしめる。それからロイの顔をみつめると言った。
「どうしても怖かったら言ってください。でも、たいさ…オレはアンタのことが好きなんだってこと、忘れないで…」
そう言うハボックにロイは小さく頷いた。ハボックはロイの脚を抱え上げるとその奥まった蕾に唇を寄せた。ハボックの
舌がソコに触れると、ロイの体が大きく揺れる。ハボックは宥めるようにロイの脚を擦りながら丹念にその蕾を濡らして
いった。それから指を1本、つぷりと差し入れるとゆっくりとかき回す。ロイの唇から零れる息がせわしくなり、ロイが
酷く緊張していることを知らせてきた。
「大丈夫、大丈夫っスよ、たいさ…」
じっくりとその蕾を解しながらハボックは囁き続けた。指の数をふやして十分に解すと、ハボックはゆっくりと体を起こす。
ロイの髪を優しくかき上げながらハボックはロイに囁いた。
「挿れますよ…」
そうしてハボックはロイの脚を抱え上げると滾る自身をロイの蕾に押し当てた。ロイの体が大きくびくんと震えるのを
ロイの髪を何度も撫でながら宥めていく。
「たいさ、だいすき…」
そう呟いて、ハボックはぐっとロイのなかへ体を進めた。途端に強張る体にハボックはロイの背を優しく撫でる。
「たいさ…大丈夫…力をぬいて…」
「あ…」
ぎゅっと目を瞑ってせわしない呼吸を零すロイの頬にハボックはそっと口付けた。
「たいさ、目を開けて…オレのこと、見て…」
そう言われてロイは恐る恐る目を開けた。自分を見下ろす青い瞳に思わず安堵の息が零れる。
「ハボ…」
ロイは呟いてハボックの背をかき抱いた。
「そう、オレっスよ…」
だから、怖がらないで、と囁かれてロイはゆっくりと息を吐いた。そのことで僅かに緩んだ体にハボックはぐっと押し入る。
根元までぎっちり埋め込むとハボックは宥めるようにロイの頬を撫でた。
「痛い?」
そう聞かれて、ロイは小さく首を振る。圧迫感はあるが痛みは無く、むしろ繋がった所から湧き上がる不思議な感触に
ロイはどうしていいか判らなくなりつつあった。
「動きますよ?」
そう囁いて、ハボックはゆっくりと抽送を始めた。最初はほんの少し引き抜き軽く突き入れる。だが、段々とその動きは
激しくなり、しまいにはずるりと入り口まで引き抜くと一気に最奥まで突き上げた。
「あっああっ…ああんっ」
激しい動きにロイは必死にハボックに縋りつく。さっき感じた不思議な感触は今でははっきりと快感に変わり、ハボック
が突き上げるたびロイの体を電気のように駆け抜けた。
「ああっ…ハボっ…あああっ」
「たいさ…たいさ…」
びゅるりとロイの中心から白濁が迸る。ロイはあまりの快感に恐怖を感じてハボックに縋りついた。
「ハボっ…や…こわいっ…お、かしく、なる…っ」
ハボックはロイの言葉に小さく笑うと更に激しく突き上げる。乱暴に腰をこねるようにして突き上げればロイの中心から
続けざまに熱が迸り、ロイは悲鳴を上げた。
「ああっ…やだっ…ど、してっ…」
浅ましいと罵られた記憶がよみがえり、ロイは怯えてぼろぼろと泣き出した。ハボックはその涙を唇で拭うと突き上げ
ながらロイに言った。
「もっと、もっと…オレを感じて…キモチよくなって、たいさ…」
「ああんっっ…で、もっ…ハボ…っ」
「オレも、たいさで…キモチいいんスよ?…おんなじなんです…」
囁くハボックの声にロイは目を瞠った。
「いっしょに、キモチいいんスよ、たいさ…」
そう言ってハボックはグイとロイを突き上げる。
「あああああっっ」
何度目かの熱を放ってロイはハボックに縋りつく。ハボックはしなやかな体を抱き返すとその最奥へ熱い想いを放った。

何度も何度も、求めて求め合って。ロイは初めて心が満たされていくのを感じていた。ハボックが求めるままに体を
繋げて、そうすることが決して恐ろしいことでも蔑むことでもないことを教えられる。
「ハボ…すき…」
そう小さく囁くと、折れんばかりに抱きしめられた。
「たいさ…オレも…オレも、だいすき…っ」
そう言って重なってくる唇を受け止める。
「ずっとそばにいて…?」
消え入りそうな声でロイが囁けばハボックが笑いながら抱きしめてきた。
「絶対離れませんよ…」
ハボックの言葉に、二人は誓い合うように唇を重ねた。


2006/11/1


拍手リク「ハボに告白されて付き合いだしたものの、過去に男に犯された経験があっ てハボを受け入れられないロイ…そんなこと知らずにロイを抱こうと
するハボだけど、拒むロイに無理に理由を聞き出して、理解して優しく『大丈夫、怖くないよ』と言いながら抱くハボロイ…vをお願いしたいです。ロイは、
過去の記憶を思い出してしまって怖がってどうしてもできなくて、そんなロイを宥めながら、優しくも激しく!というのを是非お願いします〜v」でしたー。
リクをお寄せいただきましたなおさま、いかがでしたでしょうか…?優しくも激しく、になったかなぁ。少しでもリクに沿えていたらよいのですがー。