この想いの行きつく果て 第二章
「ここに入ったのは初めてっスね。」
そう言ってハボックは入り口に立ち尽くすロイを振り返る。俯いたままハボックを見ようとしないロイの顎を掴むと
その顔を覗き込んだ。
「ねぇ、そのベッドで、オレのこと思い浮かべながら独りでヤッてたりしました?」
「そんなこと…っ」
「正直に言わないと抱いてあげませんよ?」
笑いながら意地悪く言うハボックにロイはびくりと体を震わせる。ハボックはロイの紅く染まった頬を撫でながら
もう一度聞いた。
「ヤッてたんスか…?」
恥ずかしそうに小さく頷くロイにハボックはくすりと笑うと言った。
「どうやってたのか見せてくれます?」
「えっ?!」
驚いて目を見開くロイの腕をとってハボックはロイをベッドへと連れて行く。ロイをベッドに押し出すとハボックは
楽しそうに言った。
「オレも男を抱くのは初めてだし、その気にさせてもらわないとね。だからほら。」
アンタのヤラシイとこ、見せて下さいよ、と言われてロイは唇を震わせる。壁に寄りかかって煙草に火をつける
ハボックをちらりと見ると、ロイはのろのろとベッドに上がった。震える指でベルトを外すとジッパーを下ろす。
その音が妙に大きく聞こえて、ロイは恥ずかしさのあまり目の前が真っ赤になったような気がした。それでも
ベッドに腰を下ろすとズボンの中に手を差し入れる。扱こうとしたロイに向かってハボックが口を開いた。
「ズボンはいたままやってたんスか?そんなことないでしょ?それじゃズボン汚れちゃうし。ちゃんといつもヤル
みたいにやってくださいよ。」
煙草をふかしながらそう言うハボックをロイは泣きそうな顔で見つめた。だが、冷ややかに見つめる空色の瞳
に何も言えずに俯く。ハボックはそんなロイをみて煙を吐き出すと言った。
「出来ないんならオレ、帰りますけど。」
そう言って壁から背を離すハボックにロイは慌てて言う。
「待って!今やるからっ!」
そう言うとロイはズボンを下着ごと脱ぎ捨てた。一瞬躊躇った後、脚を開くと既にゆるりと立ち上がっている自身
に手を添える。瞳を閉じてゆっくりと扱き始めた。
「ん…ふぅ…ん、んっ」
強い視線を感じて恥ずかしさのあまりロイが膝を閉じようとすると、途端にハボックの声が飛ぶ。
「ちゃんと開けよ。見せる気、ないなら別にいいっスけど。」
「…っ」
今にも帰ってしまいそうな素振りを見せるハボックに、ロイは羞恥をこらえて必死に脚を開く。添えた手で上下に
擦り始めると同時にロイの瞳からポロリと涙が零れた。
「泣くほどイヤならムリしなくてもいいっスよ。も、やめましょう。」
そう言って、吸っていた煙草を足元に落とし踏み消すハボックにロイは慌てて声を上げた。
「違うっ、イヤじゃないっ、だから帰らないでっ!」
「イヤじゃないってことはオレに見てほしいんスか?」
聞かれてロイは仕方なしに頷いた。見せろと言ったのはハボックだったはずなのに、いつの間にかロイの方から
見せたいことにすり変わっている。だがそれを言えばきっとハボックは帰ってしまうだろうと、ロイは恥ずかしさを
こらえて脚を開くとハボックに言った。
「いつもどうやってるか…見て、ください…」
震える声で告げると懸命に自身を擦り上げる。空いている手で袋を揉むように弄りもう片方で上下に扱く。とろとろ
と蜜を零すソコにねっとりと視線が絡む気がして、ロイは恥ずかしいと思いながらも酷く興奮していた。
「あ、んんっ…んふぅ…んあ…」
扱く手がスピードを増し、唇の端から唾液が零れる。
「あ…ハボ…ハボック…」
そこに本人がいることすら曖昧になったロイが名を呼んだ時。
「なんスか?」
返った答えにハッと顔を上げたロイは自分を見つめる空色の視線と目が合う。
「あっアア―――ッッ」
ぞくりと背筋を走りぬけたものに、ロイは堪らず熱を吐き出していた。ハアハアと息を弾ませるロイに近づくと
ハボックは言った。
「いっつもそうやってオレをおかずに抜いてたんスね。」
イヤらしいなぁと言いつつ、ハボックはロイの尻の間に指を滑り込ませる。割れ目に沿ってすっと撫で上げると
ロイの体がびくりと震えた。
「こっちは?もう経験済み?」
聞かれてロイは必死に首を振る。そんなロイにハボックは聞いた。
「ホントに?アンタが大佐になったのって、将軍どもに脚を開いたからだって噂、聞いたことありますケド?」
「してないっ…ほ、ほんとに…っ」
「ふぅん。じゃあ広げて見せてよ。」
事も無げに言うハボックをロイは目を見開いて見つめる。
「誰もくわえ込んだことがないって言うなら、広げてよく見せて下さいよ。」
ロイは唇を震わせて、それでも脚を広げると両手を尻に当てた。奥まった蕾を曝け出すように両手で尻を開いて
見せるロイのひくつくソコをハボックはしげしげと覗き込む。
「すげぇ、真っ赤っスね。ひくひく動いて、ヤラシイ…。」
ハボックの言葉にロイは真っ赤になって目を瞑った。不意に入り口を指で弄られて、ロイは短い悲鳴を上げる。
「男をくわえ込んだことがあるかどうかなんて、見ただけじゃわかんないっスね。どれ…。」
ハボックはそう言うと、無理矢理指をねじ込んでくる。
「ひいっ!」
悲鳴を上げて仰け反るロイに構わずぐいぐいと根元まで指を突き入れると、ぐちぐちとかき回した。
「いっ…あっ…ああっ」
「締まりはいいみたいっスね。」
ハボックはそう言うと乱暴に指を引き抜く。途端にがっくりと力がぬけたロイにハボックは言った。
「じゃあ、服全部脱いで。」
ロイは泣きそうな顔でハボックを見つめたが、言われるままに服を脱ぎ捨てる。灯りの灯された部屋で、自分だけ
が一糸纏わぬ姿でベッドの上にいることにロイは恥ずかしくて顔を上げていられなかった。
「ローションか何かあるんスか?」
首を振るロイにハボックはチッとしたうちすると、ベッドの横のテーブルの引出しを探る。エッセンスオイルの瓶を
見つけるとこれでいいかと呟き、ロイの脚を乱暴に押し開いた。蓋をあけとろりとした液体をロイの蕾にたらすと
ぐちぐちとかき回す。
「ひ…ふ…ううっ」
乱暴に動き回る指にロイは手の平で顔を覆うと必死に耐えた。
「こんなもんか…。」
ハボックはそう言うと指を引き抜いて取り出した自身を押し当てる。息を飲むロイの体を気遣うことなく、ハボック
は一気にロイを貫いた。
「ひあああああっっ!!」
悲鳴を上げるロイの脚を抱えあげるとハボックは乱暴に抜きさしする。ロイは引き裂かれる痛みにぽろぽろと
涙を流しながら喘いだ。
「ひぃっ!いっ…ああっ…いたっ…いた、い…っっ」
痛みに悶えるロイは、だが、ハボックの熱が奥まった一点を突き上げた時、その表情が変わった。
「ひ…あっ…やっ…ああっっ」
痛みばかりが先行していた行為に強烈な快感が加わってロイは喘ぐ。何度目かに突き上げられた時、ロイの
中心からどくりと白濁が迸った。
「んああああっっ」
感じる箇所を容赦なく突かれて身悶えるロイを見下ろしてハボックが笑う。
「すげぇ、感じまくりっスね…ホントに初めてなわけ?」
だが、快感に飲まれたロイの耳にはハボックの声はもはや届いていなかった。
「あひ…ああっ…んああっ…ハボぉ…っ」
ハボックの背をかき抱きロイは腰を揺らめかせる。ぎゅうと締め付けるソコにハボックが苦笑して言った。
「すげ…その辺の女なんて目じゃないっスね…」
「ひ…ひあ…ハボ…もっとぉっ」
「くくく…たまんないっスね…。」
ハボックは楽しそうに呟くとロイの望むままに突き上げてやる。ロイはもはや何も判らぬまま白濁を撒き散らして
身悶えるのだった。
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