in a fit of jealousy 後編
夜もだいぶ遅い時間になってオレは大佐の家のドアを叩いた。暫くして開いた扉から顔を出した大佐は、尋ねてきた
のがオレだとわかると一瞬躊躇したが、それでも中へ通してくれた。リビングへ入ると勧められるままソファーに腰を
下ろす。何か飲むかと聞かれたがオレは首を振ると向かい側に腰を下ろした大佐の顔を見つめた。
「遅くにすみません。」
何から話していいか判らず、オレはそう口にした。緩く首を振る大佐にオレは言葉を捜した。そんなオレに大佐が口を
開く。
「何か話があるんだろう?」
促すように言う大佐にオレは言葉を捜した。
「あの…」
ああ、なんて言ったらいいんだろう。自分がどう思っているか伝える言葉が見つからない。ただこの人が好きなだけ
なのに。
そう思って、オレははたと気がついた。そうだ、オレはただ好きなだけだ。だったらそう言えばいいだけのことじゃないか。
「たいさ。」
呼ばれて見つめてくる黒い瞳をまっすぐに見返してオレは言った。
「オレ、アンタのことが好きです。」
そう言われて漆黒の瞳が大きく見開かれる。
「そりゃ、一番最初に言いましたけど…。でも、オレ、ホントにアンタのことが好きです。好きで好きで周りの事なんて
見えなくなるくらい。アンタのこと、気遣ってあげる余裕もないくらい。」
身じろぎもせずにオレを見つめている大佐にオレは言葉を続けた。
「イシュヴァールでアンタに起こった事を聞いたとき、オレ、気が狂いそうだった。自分以外の誰かがアンタに触れたの
かと思うと、嫉妬で息が止まるかと思った。それに、アンタがオレとソイツらとを同じ目で見てるんじゃないかって、
軽蔑してるんじゃないかって思うと、いても立ってもいられなくて…。違うって判ってほしくて乱暴にアンタを抱いて
しまって…。」
オレはそこで一旦言葉を切ると、何度か瞬きした。
「ごめんなさい…。でも、オレは…っ」
そこまで言った時、大佐が泣きそうに顔を歪めた。その表情に胸を突かれてオレは言葉を失う。そんなオレに大佐は
泣きそうな顔で言った。
「私はその事でお前が私を責めてるんだと思っていた。赦せないと思っているのだと。」
「そんなこと…っ」
「だから手酷く抱かれるのだと思っていた。でも、それでお前の気が済むならそれでもいいと…。」
そう言って俯いてしまった大佐を、オレはがたりとソファーから立ち上がるとその側へ行きぎゅっと抱きしめた。自分が
考えていた以上に大佐を傷つけてしまっていた事に、オレは今更ながら自分の愚かさを呪って唇を噛み締める。
「ごめんなさい、たいさ。ごめんなさい…」
そう囁いて、オレは大佐の体をかき抱いた。
「好きです。たいさのこと、誰よりも好きだ…っ」
叫ぶように告げれば大佐もオレのことを抱き返してくる。オレの胸に頭を預けて、大佐はオレに言った。
「いいのか、お前は…。」
「悪いことなんて何もないでしょう?もし、アンタがオレのしたこと赦してくれるなら、オレは…っ」
「赦さなければならないことなんて何もしていないだろう?」
そう言って微かに笑う大佐を抱きしめて、オレはその耳元に囁いた。
「抱いてもいいっスか?今度はちゃんと優しくするから…。」
オレの言葉に大佐はみるみるうちに真っ赤になったが、オレの胸元に顔を埋めると微かに頷いた。オレはそんな大佐
に笑いかけると、細い体を抱き上げる。
「ハボックっ」
ますます真っ赤になって下ろせともがく体を難なく抱えて、オレは階段を上がると寝室へと向かった。扉を開けて中へ
入ると大佐の体をそっとベッドに下ろす。暗闇の中でも濡れた瞳がはっきりと見えて、オレは大佐の額に掛かる髪を
かき上げると囁いた。
「愛してます…」
その言葉に僅かに目を見開いて、嬉しそうに笑うと大佐はオレの首に腕を回した。
「私も…」
そう言って唇を寄せてくる大佐に泣きたくなる。啄ばむように交わしていた口付けがやがて深いものに代わり、オレは
大佐の舌を絡め取るときつく吸い上げた。大佐の口中を思うまま堪能してようやく唇を離せば、大佐の体からはくったり
と力が抜けていた。そんな大佐のシャツをくつろげ、首筋から肩へと唇を滑らせていく。ぴくんと震える箇所をきつく
吸い上げると、大佐の唇から熱いため息が零れた。白い胸で薄く色づく乳首に舌を這わせると、大佐の体がびくびくと
震える。ぷくりと膨れ上がったソコを丹念に舐め上げれば大佐がふるふると首を振った。
「ん…はあっ…ハボっ」
く、と甘く噛めば悲鳴交じりの嬌声を上げて仰け反る体をベッドに押さえ込んで、更に愛撫を続けた。
「あ…や、ハボ…もうっ」
「キモチよくないっスか?」
「そうじゃな…っ」
大佐はうっすらと涙の滲んだ目でオレを見つめると恥ずかしそうに腰を押し付けてくる。その仕草にゾクリとして、オレは
大佐の耳元に囁いた。
「ほしいの…?」
そう聞けば大佐はオレの首に手を回してぎゅっとしがみ付いて来る。眉を寄せて瞳を閉じたその顔にオレはドキドキ
してその唇に口付けた。そうして大佐の手を外させるとその脚を押し開く。とろりと蜜を零す中心を舌で舐め上げれば
大佐の唇から熱い吐息が零れた。
「はあ…ん」
じゅぶじゅぶと唇で擦り上げながら零れた蜜を蕾に塗りこめ、その中へ指を差し入れる。ひくひくと震えるソコをぐちぐち
とかき回せば大佐が喘ぎ声を上げた。
「う…ああん…あ、あっ…ぅん…ハボ、ハボ…っ」
腰をゆらゆらと揺らめかせて喘ぐ大佐は堪らなくイヤらしくて、オレはもう我慢できずに指を引き抜くと自身を大佐のソコ
に押し当てた。
「挿れますよ…」
そう囁くと大佐が薄っすらと目を開けた。欲に濡れた瞳でオレを見つめると「はやく…」と消え入るような声で強請る
大佐にオレはかあっと頭に血が上って、一気に大佐の中へ己を突き入れた。
「あああああっっ」
熱く濡れた狭い器官を半ば強引に押し入っていく。ぎゅうっと包み込んでくる感触に一気に持っていかれそうになるのを
必死に堪えると、オレは根元まで埋め込んでホッと息を吐いた。
「たいさ…」
その頬をそっと撫でると大佐が引き瞑っていた瞳を開ける。綺麗な黒い瞳に笑いかけて、オレは軽く口付けた。
「きつくないっすか?」
そう聞けば大佐は緩く首を振る。オレの背に腕を回すと大佐は恥ずかしそうに笑った。
「いいから…」
早くお前をよこせと囁かれれば、もう、オレには自分を抑える術がなかった。白い脚を抱え上げると乱暴に突き上げる。
奥まで突き入れた自身を一息に抜けそうなほど入り口まで引き抜けば、熱い襞が絡みついて堪らない快感を覚えた。
「あっああっ…ん…ふ、うん…っ」
甘い吐息を零す唇を塞いでガンガンと突き上げれば、大佐が苦しげにオレの舌を捜してくる。その舌を絡め取って
やって強く吸い上げると、オレを含んだ部分がきゅっと締まった。
「たいさっ」
「ああっ…ハボック…ハボっ」
もっとと強請る体を抱きしめて奥まったしこりを突けば大佐の中心からびゅるりと熱が迸った。
「あああっっ」
情け容赦なく突き上げればびくびくと体を震わせて続けざまに熱を吐き出す大佐が堪らなく愛しくて。オレは激しく突き
入れると大佐の最奥へ熱を吐き出した。
飽きることなくお互いを求め合って、今までになく満たされてオレは大佐の体を抱きしめた。今でも勿論、大佐を抱いた
ヤツらに嫉妬してないと言ったらウソになる。でも、少なくとも今大佐はオレの腕の中にいて、そしてこの先も絶対に
離す気はないから。
「ねぇ、たいさ…」
その耳元にそっと囁けば大佐が答えるようにオレに視線を向ける。
「大好き…」
そう囁けば、嬉しそうに笑う綺麗な顔に。
オレは例えようのない愛しさを募らせて細い体をぎゅっと抱きしめた。
2006/12/19
なおサマからの拍手リク「イシュヴァールで男にマワされ ながらも気丈に戦場を乗り越えてきて、それを知ったハボはロイを抱く時自分もその男たちと
同じ様に思われてるのではないかと不安になって、他の男とは違うということを分かって欲しくて激しく抱いてしまって、なかなか分かってくれないロイ…を
お願いできませんか?vvで、戦場の男たちも実はロイを好きだったから抱いていたことに気付いて、それがくやしいハボとか」でした。す、すみません〜。
ハボの一人称にしてしまったので「気丈に乗り越えてきたロイ」を書けませんでした…。長らくお待たせしましたのにこんなですみません(滝汗)なんだか
もう、ただひたすらハボがぐるぐるしてしまって、どうにもならなくなりつい「苦しい時のヒュー頼み」でヒューズに縋ってしまいました。少しでも楽しんで
いただけたらよいのですが〜。