assault
ハボックが走りこむ少し先で焔が燃え上がった。綺麗に揺らめくそれが敵を嘗め尽くし、ハボックの道を切り開いていく。
ハボックは僅かに眉を顰めて目指す場所へ走りこむと扉を蹴破った。僅かに遅れてよく知った気配が後ろに続くのを
確認してハボックは先へと進んだ。
いつもなら単独で行うことが多い潜入作戦に今回はロイが同行することになった。これにはハボックもホークアイも
大反対をしたが、どうしても他の地点での支援にホークアイが当たらなくてはいけないこともあり、ハボックと共に
行動できる実力のある者がおいそれといるわけでもなく、結局ロイが出ることになったのであった。確かにロイの実力は
むしろハボックを上回るほどのものであり、ハボックがロイの身を心配する必要などないのかもしれないが、それは
あくまで建前であり、実際のところ気にするなと言われて気にせずにいられるわけなどない。ハボックは作戦以前の部分
で苛々と精神を食むものに悩まされていたのだった。
ロイがいることで確かにいつもより展開が速く進んでいることは確かだった。ハボック達は予定よりだいぶ早く建物の
最上階に達した。そこにいるテロリストの幹部を取り押さえることが今回の作戦の目的だった。ハボックはロイに合図
すると扉を開ける。死に物狂いで銃を乱射してくる敵に対し、ロイが焔を練成しようとした時、ハボックは部屋の奥に
隠されるように置かれた爆発物に気がついた。
「大佐っ!」
止めるのには間に合わないと判断したハボックは咄嗟にロイに飛び掛ると庇うように押し倒す。途端ロイの練成した焔に
引火して爆発が起きた。ドオッと床に伏せるハボックたちの上を爆風が吹きぬける。ビシビシとロイに覆いかぶさる
ハボックに爆発で飛び散った破片が当たった。暫くしてハボックは体を起こすとロイの無事を確認し、爆音でばかに
なった耳が周りの音を拾えるようになるまで視線で辺りを窺いながらその場に蹲る。ようやく頭を振って立ち上がると扉
があった筈の場所を見やった。そこは原型を留めぬほどに破壊されており、人間の手足と思しき物があたりに散らばって
いた。
「自爆かよ…。」
ハボックは忌々しげに呟くとロイがゆっくりと立ち上がるのに手を貸してやる。
「大丈夫っスか?」
「…ああ。」
そう言って顔を上げたロイの頬に滲む血を見てハボックが眉を顰める。
「血が…」
「破片が掠っただけだ。それよりヤツらは?」
「あんな爆発の中で生きてるヤツなんていやしませんよ。オレ達がこうして立ってるほうが奇跡です。」
「…すまなかったな。」
「自爆するとまでは予想してませんでしたからね。」
ハボックは部屋の中へ入っていきながら言葉を続けた。
「でも、二度とアンタを現場へは連れてきません。」
「…また失敗されてはかなわないということか?」
怒りと若干の後悔を滲ませた声で問うロイを振り返るとハボックは搾り出すような声で言った。
「…心臓が止まるかと思いましたよ。」
「死ぬかと思ったから?」
「アンタがねっ!」
ハボックはロイの襟首を掴むと叫ぶ。
「オレのことはどうでもいいんです。あの時、爆発をもろに受ける場所に立ってたのはアンタなんですよ?!オレ達が
こうしてるのは奇跡だって言いましたよね。もしアンタが傷つくようなことになったら…っ」
「ハボック…。」
「二度とこんな思いはゴメンです。」
苦い顔をして見下ろしてくるハボックを見上げてロイは言った。
「私は軍人なんだ。作戦行動中に怪我をするのは特に珍しいことではないし、万が一命を落とすようなことがあったと
しても…」
ロイがそこまで言った時、襟首を掴んだままだったハボックの手がロイを壁にたたきつけた。不意を突かれてロイは
衝撃に息を呑む。
「…ふざけんな…っ」
青い瞳が怒りに燃え上がった。
「そんなこと、絶対に許さない…っ」
「ハボ…っ」
襟首を締め上げるようにして口付けられて、ロイは息苦しさに呻いた。ハボックの手が体にフィットした黒いシャツを
身に着けたロイの胸元を弄る。逃れようにもぐいぐいと締め上げられて目の前が暗くなり、逆にロイはハボックの腕に
縋りついた。
「あ…、ふ…」
シャツの上から乳首を摘まれて、ロイは身を捩る。ハボックは壁に押し付けたロイの脚の間に自分の脚を入れて身動き
を封じるとシャツを捲り上げてロイの肌に直に触れてきた。
「ハボ…っ、なに、を…っ」
「二度と一緒に来ようなんて気にならないようにしてあげますよ。」
そう言うとハボックはロイの肌に舌を這わせる。堅く尖った乳首を吸い上げたかと思うといきなり歯を立てた。
「いたっ、や、やめろっ、やだっ」
血の滲む乳首を嘗め回されてぴりっとした痛みが走る。それと同時に背筋を快感が走り抜けてロイは動揺してハボック
を引き離そうとした。だが、そんな抵抗など物ともせずにハボックはロイのズボンに手をかけると下着ごと膝の辺りまで
引き摺り下ろしてしまう。
「いやだっ、ハボックっ、やめ…っ」
自身をハボックの口に含まれてロイの体が跳ねた。両手をハボックの髪に絡めて引き剥がそうとするが、舌と唇で愛撫
され、その指には力が入らなかった。
「や、やだ、ハボ…っ」
ロイは薄っすらと涙を浮かべた目を上げて辺りを窺う。もし、まだヤツらが残っていたらどうするつもりなのだ、そう切れ
切れに訴えればハボックはうっすらと笑って答えた。
「見せつけてやったらどうです?アンタのイヤラシイ格好に銃を持つ手も震えるかもしれませんよ?」
そういった途端、ハボックはロイ自身をきつく吸い上げた。その刺激に耐えられず、ロイはハボックの口中に放ってしまう。
ごくりと飲み込む音が妙にはっきり聞こえてロイは羞恥に堅く目を閉じた。ハボックは立ち上がるとロイの髪をかき上げ
ながら囁く。
「見られてるとこ、想像しちゃいました?」
そう言われてロイは力なく首を振った。ハボックの手が双丘を押し開くのを感じてぎくりと身を強張らせる。つぷりと長い
指が押し入ってくるのに、ロイは息を呑んだ。
「やだっ、ハボ、お、ねがいっ、やめ、て…っ」
ぐちぐちとかき回す指に跳ねる体を押さえられず、ロイはハボックに懇願する。だが、ハボックはそんなロイを楽しげに
見つめながら沈める指の数を増やして行った。後ろを刺激されて達したはずのロイが再び頭をもたげ始める。どうしようも
なくてロイはぽろりと涙を零した。
「あっ、ああっ、も、やだぁ…っ」
こんな血と硝煙の匂いの立ち込める、いつ誰がやってくるかも判らぬ場所で強引に体を開かれて快楽を引きずり出さ
れることに、ロイは怯えて頭を振った。だが、こんな場所で犯されることを心のどこかで悦んでいる自分がいることに
気づき、愕然とする。相反する気持ちに引き裂かれて、ロイは涙を零し続けた。
「いっつもヤダって言うんスね、アンタ。ホントはして欲しくて堪らないくせに…。」
ハボックが指を動かしながら囁く。
「オレの指、ぎゅうぎゅう締め付けてきてるじゃないっスか。」
「ちが…っ」
「ウソつき…。」
ぐいっとハボックの指に感じるところを突き上げられて、ロイはどくりと熱を吐き出した。
「あああっっ」
「ホント、ヤラシイ体っスね。」
くくくと笑うハボックにロイは真っ赤になって俯く。達した体は熱に支配されて気だるく、だが、もっと決定的な刺激を
欲してロイは無意識に腰を揺らしていた。
「欲しいんですか?」
そう言いながらハボックはロイの後ろに差し入れた指を突き上げる。
「ココに」
そしてロイの手をズボンの上からハボックの中心に触れさせる。
「オレの、入れて欲しい?」
くちゅりと後ろをかき回されて、ロイはびくりと震えた。もう、それ以上、耐えられなくてロイは熱い息と共に言葉を吐き
出した。
「欲し、い…っ」
ロイの言葉にハボックはうっすらと笑うと、脚のなかばまで下ろされていたロイのズボンをすべて剥ぎ取り、片脚を抱え
上げた。ずぶりと押し入ってくる熱い塊にロイは息を呑む。敏感な襞を擦られる感触にロイはそれだけで熱を吐き出して
しまった。
「あ、あ、あ…っ」
「なに、またイっちまったんですか、こらえ性のない体っスね。」
呆れるように言うハボックにロイは恥ずかしさに唇を震わせた。だがハボックに揺さぶられてまた熱が籠っていく。
ハボックはロイの頬に滲む血に舌を這わすと囁いた。
「アンタの血、甘いっスね…。」
傷口を嘗め回されてロイの体を快感が走りぬけ、ロイの中心から白濁した熱となって迸る。ハボックは楽しそうに笑うと
言った。
「アンタ、一人で何度イッたら気が済むんです?ベッドの中でするよりホント感じまくってますね。」
イヤラシイなぁ、と囁く声にロイはぽろぽろと涙を零した。何も知らなかったロイに男を受け入れさせることを教えたのは
目の前のこの男なのに、その男に詰られてロイは辛くて嗚咽を零した。それでもその男が欲しくて欲しくてどうにも自分
を押さえることが出来ず、どんなに酷く言われても縋りつくことしか出来ないロイだった。
「ハボ…っ、はやく…っ」
腰を振って強請るロイにハボックは苦笑して、それでも激しくロイを突き上げ始めた。
「ひっ、あっ、ああっ、あ…っ、い、イイ…っっ」
ロイは喉を仰け反らせて腰をくねらせる。
「もっと、ハボック、もっと…っ」
恥じらいもなく身悶えるロイにハボックは笑った。
「…ったく、これじゃ2度と来たくないって気になるどころじゃないっスね」
そう言ってハボックは床についていたロイのもう片方の脚も抱え上げてしまう。ハボックに貫かれたその一点だけで
自分をささえるその格好に、ずぶずぶとハボックの中心が思いもよらぬほど奥までロイを貫いた。
「ひゃあああっっ」
ぎゅっと締め付けてくるロイに流石のハボックも耐え切れずにロイの中に熱を吐き出した。身の内を焦がされてロイは
声もなくビクビクと体を震わせる。血と硝煙の匂いを纏った男に犯されて、ロイは何もかも忘れて快楽へと身を投じて
いくのだった。
2006/7/21
もうジャクロイはお休みとか言った舌の根も乾かぬ内にまた書いてる私って…!だって「戦闘後に興奮したままロイを犯すジャクとかも読みたいです! 」って
言われたんだもん(←開き直り)でも、「興奮したまま」というより「怒りに任せて」というか、なんかちょっとリクと違っちゃったような…。大目に見て下さい(汗)
タイトルは「襲撃」とか「攻撃」とか言う意味の他に「レイプする」って意味もあったり…。
でも、これで今度こそハボロイとロイハボに真面目に取り組みます〜。