a savage dog
「だから、何度言ったら判るんです?オレ一人で十分です。アンタが出てくる必要はありませんっ」
ハボックが執務室の机をダンッと叩いて言う。ハボックの後ろから同意の視線を投げてくるホークアイを見て、ロイは椅子
に深く座ると腕を組んでハボックを睨んだ。
「より早く確実に作戦を実行できる手段があるのならそうするべきだろう。私が行けば少尉一人で行くよりことが早く済む。」
「それはオレ一人には任せられないってことっスか?」
ハボックが低く搾り出すように言うのにロイはため息をついた。
「そんなことは言っていない。」
ロイにしてみれば自分一人が安穏として後ろに隠れているのは嫌だった。特にハボックを一人危険に晒すくらいなら
一緒に行ったほうがどんなにマシか、そうはっきり言うことが出来ずにロイはハボックを睨みつけた。
「とにかくもう、これで決定だ。私も一緒にいく。」
そう言うロイをハボックは一瞬黙って見つめたが、徐に口を開くと言った。
「中尉、すみませんが、大佐と二人きりで話をさせてもらえませんか?」
作戦を開始するのにもう2時間もない。早急に方向を決定して部下に伝えなければ準備をする時間がなくなってしまう。
ホークアイは一瞬思案する視線をハボックに投げかけたが軽く頷くと部屋を出て行った。ホークアイの出て行った扉に
鍵をかけると、ハボックはロイを振り返る。
「オレ、前に二度とアンタを現場に連れて行かないっていいましたよね。」
そう言って睨みつけてくるハボックを睨み返してロイは言う。
「お前に指図される理由はない。」
その言葉にハボックはかっとなって怒鳴ろうと口を開きかけたが、ふとあることに思い至るとうっすらと笑った。
「ああ、もしかして作戦終了後にオレに抱かれたのがそんなに悦かったんスか?」
「な…っ」
「アンタ、あの時すげぇ善がってましたもんね。」
そう言って意地悪く笑うハボックをロイは紅くなって睨みつけた。血と硝煙と破壊の匂いが充満する場所でハボックに
抱かれたことは記憶に新しい。最初は嫌だと逃れようとしたロイだったが、気がつけばハボックの腕に身を任せて
あられもなく声を上げていた。ロイはその時の事を思い出して唇を噛み締めて目を逸らした。普段のハボックは多少
無茶なことはしても基本的に優しい。だが、作戦の前後のハボックはまるで違う。人間らしい感情を削ぎ落としてしまった
かのように冷酷で凶暴だ。普段のハボックを愛している一方で、まるで真逆なこのハボックに強く惹かれる自分がいる
ことにロイは気づいていた。どちらも同じハボックなのに違う人間と対峙しているような気がする。そんなことに意識を
むけていたロイは、ハボックが目の前に近づいているのに気がつかなかった。突然顎を掴まれてハッとする。見上げる
ロイの視線の先でハボックが笑った。
「アンタの望みは叶えて上げられませんけどね、今ここでいい思いをさせてあげます。足腰が立たなくなって現場に
行こうなんて気が起きなくなるくらいたっぷりと、ね。」
そう言うと、ロイが言葉を返す間もなくハボックは噛み付くように口付けた。もがくロイの抵抗を簡単に封じ込めて
ハボックはロイを床に引きずり倒した。
「ハボッ…」
声をあげようとするロイの口を大きな掌で塞いで、ハボックはロイのポケットからハンカチを取り出すとそれをロイの口の
中に押し込んだ。黒い瞳を大きく見開いて見上げてくるロイの両手を楽々と纏め上げると肩飾りの紐で後ろ手に一纏め
に括ってしまう。
「う…ううっ…」
呻き声を上げるロイに笑いかけると、ハボックはロイの軍服のボタンを外しシャツの前をくつろげた。露わにされた白い肌
にゆっくりと指を滑らせていく。反応を楽しむようにロイの顔を覗き込みながら肌の上を滑らせていた指のたどり着く先に
ぷっくりと膨れ上がった乳首があった。ハボックが指でつまみあげるとロイの瞳がみひらかれ、びくりと体が跳ねる。くり
くりと捏ね上げればうっとりととけるロイの表情にハボックはくくっと笑った。
「気持ちよさそうっスね、たいさ。」
ハボックの言葉にロイはハッとなって目を上げた。自分を見下ろす青い瞳の冷たさに息を呑む。慌てて身を捩れば
いきなり肩口に噛み付かれた。
「―――っっ」
身を強張らせるロイの傷ついたソコを、今度はハボックの舌が舐めていく。何度も執拗に繰り返されるそれに傷つけ
られた痛みよりゾクゾクする快感が勝ってロイは喘いだ。ハボックの舌が傷口を通過するたびロイの中心に熱が
籠っていく。ロイは無意識に腰を持ち上げて、布地越しに張り詰めたソコをハボックの腰にこすり付けていた。そんなロイ
にハボックは呆れた声を上げる。
「いやらしいっスよ、たいさ。まったく痛いのがいいだなんて、アンタ相当淫乱っスね。」
「っ…っっ」
首を振って呻くロイの黒い瞳から堪え切れずに涙が零れ落ちる。ハボックはロイのズボンを下着ごと剥ぎ取ると、その
白い脚を大きく開いた。すっかり立ち上がってとろとろと蜜を零すロイ自身を楽しそうに見つめると囁いた。
「こんなにぐちゃぐちゃにして…。恥ずかしいとは思わないんスか?」
涙を零しながらふるふると首を振るロイの中心をきゅっと握り締める。途端跳ね上がる体を押さえつけて、ハボックは
やわやわと愛撫を加えた。つつつと指先を堅く立ち上がる棹に滑らせ、蜜が零れ出る先端をくにくにと押しつぶす。
柔らかく扱く指はだが、決して追い上げることはせず、その残酷な動きはロイの心を追い詰めていった。早く達かせて
ほしくて腰をくねらせるがハボックはそんなロイを面白そうに見下ろしてくるだけで、それ以上の刺激を与えようとは
しない。強請る言葉を口にすることも許されず、ロイは中心からとろとろと蜜を零しながら腰を揺らめかせ続けた。暫く
ロイの身悶える様を見ていたハボックは、ロイの脚をぐいと持ち上げるとロイの机の上からペンを取り上げた。零れた蜜
でしとどに濡れてひくつくロイの蕾をペン先でつつくとロイの体がびくりと震えた。ハボックはにやりと笑うと、ロイの蕾へ
つぷりとペンを差し込んだ。
「―――っっ」
途端、強張るロイの体に構わずペンをぐりぐりとかき回す。びくびくと震える体にハボックはくすくす笑いながら、もう一本
ペンを取り上げると蕾へと差し入れた。
「んんっ」
仰け反るロイの体を押さえ込んで更にもう一本差し入れる。強張って小刻みに震える体を見下ろしながらハボックは
突き入れたペンをぐちゃぐちゃとかき回した。奥深い所まで強引に挿しこみ、ロイの体が一際震える一点を容赦なく
突き上げる。
「んっんくっ…んん―――っっ」
びくびくと体を震わせて熱を吐き出したロイの頬を撫でながらその黒い瞳を覗きこむ。あまりのことに呆然と宙を見つめる
ロイにハボックはくすくすと笑いかけた。
「淫乱にも程がありますよ、たいさ。快感を与えてくれるものならなんでもいいなんて。」
ハボックの声にゆっくりと視線を向けてきたロイの瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちた。ハボックはロイの蕾からペンを引き
抜くとロイの顎を掴んで口付けた。
「もう一回今の、入れてあげましょうか?」
随分悦かったみたいですしと、意地悪く囁かれてロイはいやいやと首を振った。そんな冷たい血の通わぬもので追い
上げられるのは絶対に嫌だった。自分が欲しいものはたった一つ、目の前の男の持つ熱い塊だけだ。だが、ロイは言葉
で強請ることも手を差し伸べることも出来ず、身をくねらせた。既に熱く滾った自身を懸命にハボックの腰に擦り付ける。
ハボックはそんなロイの様子を面白そうに見つめていたが、徐にその耳に囁いた。
「欲しいっスか?」
必死に頷くロイにハボックはワザとらしいため息をつくとロイの脚を抱え上げた。
「仕方ないっスね、じゃあ、思う存分味わわせてあげますよ。」
ひくつく入り口にハボックが熱い塊を宛がうとロイの唇から熱い吐息が零れる。そんなロイに満足そうに笑ってハボック
は一気にロイの中へ自身を突き入れた。
「―――っ!!」
そしてそのまま息もつかせず思い切り最奥へと突き上げる。情け容赦のない抽送にロイの中心からは続けざまに白濁
した液が迸った。ロイはがくがくと体を震わせながらハボックの与える快感に身を任せていく。もう、ここがどこかという事
も何もかもが曖昧になって自分を犯すハボックの熱だけが全てになっていった。もっともっと自分の中をハボックの熱で
一杯にして欲しくて、ロイは身をくねらせながら必死に腰をハボックに押し付け咥えるハボック自身をより深くへと迎え
入れようとした。ところがハボックはずるりとロイから自身を引き抜いてしまう。ロイの目がハボックに縋るように向け
られるのを満足げに見つめながらロイの口からハンカチを取り出した。
「そんなに欲しいんスか?」
コレが、とロイの腰に自身を押し付けると、ロイががくがくと頷いた。欲望に濡れる瞳を向けるロイに笑いかけるとハボッ
クは言った。
「じゃあ、しゃぶってくださいよ。尻をこっちに向けてね。」
その言葉にロイは一瞬目を見開くが、大人しくハボックの上へ跨るようにしてハボックの顔の方へ尻を向けるとハボック
の中心を口に含んだ。そうして唇と舌を使って懸命に奉仕する。その必死な様子を眺めながらハボックは目の前のロイ
の蕾へつぷりと指を差し入れた。ぐちぐちとかき回せばロイの白い尻が悩ましげに揺れ、その唇からは熱い吐息が零れた。
「たいさ、口がお留守になってますよ。」
ハボックに言われてロイは慌ててハボックの中心に舌を這わす。だが、ぐちゃぐちゃと後ろをかき回す指に翻弄されて
ロイは堪らず涙を零して訴えた。
「ダメ…っ…もう、できな…っ」
そうしてハボックを振り向いて言葉を続けた。
「も、まてない…っ…はやく、おまえの、い、れて…っ」
そんなロイにハボックは楽しそうに言った。
「我慢がきかないっスね…」
「はや、く…っ」
ハボックの目の前でいやらしく腰をくねらせるロイをくすくすと笑いながら見ていたハボックは、突然ロイの体の下から
抜け出すとロイを背後から一気に貫いた。悲鳴を上げかけたロイの唇を掌で塞いで、腰をグラインドさせながらガンガン
と突き上げる。目を見開いてびくびくと体を震わすロイの最奥へハボックが熱を叩きつけると、ロイの唇からはうっとりと
した吐息が零れた。ロイの腕を戒める紐を解いて繋がったままロイの体を反すと、敏感なソコを乱暴に擦られる刺激で
ロイの中心から熱が迸った。ロイは喘ぎながらハボックの首に腕を回すとその唇に口付ける。その口付けを受けながら
ハボックはロイの後ろに手を回し、指を差し入れた。ぐちぐちとかき回すたびロイの蕾からとろりとハボックの熱が零れ
落ちた。
「ハボック…ハボ…」
うわ言の様に名を呼んでくるロイを抱きしめるとハボックはずぶずぶと己をロイの中に沈めていく。熱い塊に押し開かれる
感触にロイは自分を犯す男に縋りついた。両脚を痛いほどに押し開かれて、こんなに奥深くまで繋がることができるとは
思えないほど深いところまで犯されて、ロイは快感のあまり上手く息がつけずに唇を震わせた。ゆっくりと目を開けば
目の前に深い青が広がる。ロイは唐突にこみ上げて来た愛しさにハボックの背を強くかき抱いた。
「一緒に行きたい…置いていかないで…」
絶対に口にすまいと思っていた想いが殆んど聞き取ることの出来ない囁きになって、その唇から零れ落ちた。だが、
溶け合うほどに身を寄せ合っていたハボックの耳にははっきりと届き、一瞬ハボックはその青い瞳を見開いた。ぐっと
唇を噛み締めるとロイの脚を抱え上げ、乱暴に抽送を始める。体の中を抉り取られるのではないかと錯覚するほどの
激しさにロイは意識を手放した。
ハボックは気を失ったロイの体を丁寧に清めてやると衣服を整えてソファーに横たえた。その青白い顔を見下ろすと
そっと額にキスを落としハボックは部屋を出て行く。司令室を出て装備の準備を進めていたホークアイを捉まえると
低い声で言った。
「行きます。大佐のこと、頼みます。」
頷くホークアイに微かに笑うと、ハボックは部下達の待つ場所へと走り去った。
2006/8/17
拍手リク「現場に出ようとするロイを止めるために足腰立たなくなるまで犯す ジャクリーン」でございます。久々のジャクロイネタ、如何でしたでしょう?ロイハボ読んでる人には「どこかでみたぞ、このシチュ」と言われそうな気もしたりして…(冷汗)しかもついついロイにおねだりさせてしまいましたー、すみません〜っ。
いや、なるべくやめようと思ってるんですけどね、一応は…。でも、ジャクロイだとやっぱりそうしたくなっちゃうんですよ〜(滝汗)どうしてもそこから抜け出せない私を許してくだされ〜〜(脱兎)…あ、そうそう、savage
dogで獰猛な犬って意味デス。も、タイトル思いつかなくて(脱兎その2)