「ねえ、大佐。たまにはオレにヤらせてくれません?」 いつも私の下で可愛らしく啼いている犬がそんな事を言い出す。私の腕をとり引き寄せるようにして上から見下ろしてくる空色の瞳を見返して答えた。 「ヤらせろとはどういう意味だ?」 判っていながらわざとそう尋ねればハボックが顔を赤らめて答える。 「えっ?や、そりゃあ…こういう意味っスよ…?」 ハボックはちょっと照れくさそうに言って私の体に手を伸ばして伺うように顔を見た。私より高い位置にある瞳が上目遣いになっているように見えるのは何故だろう。それが何だか可笑しくて笑みを浮かべれば、了承の印と取ったハボックが私の体をベッドに押し倒した。 「じゃあ今日はお前が私を楽しませてくれるというのか?」 「思いっきり気持ちよくさせて、これからはいっつもオレにシて欲しいって思わせてあげるっスよ」 「お手並み拝見しよう」 そう言えばハボックがいそいそとのし掛かってくる。私の髪をかき上げて額にキスを落とした。落とした唇を瞼に頬にと降らせてくる。最後に唇に自分の唇を重ねるとねっとりと舌を絡めてきた。 「ん……」 気持ちよさそうな吐息を漏らしていつもより積極的に舌を動かしてくる。その舌を絡め取ってきつく吸い上げれば、ハボックが唇を離して睨んできた。 「大佐はシちゃダメっしょ!」 「そいつは失礼」 肩を竦めて答える私に、ハボックは「まったくもう」とブツブツ文句を言いながら再び圧し掛かってくる。シャツをはだけ、首筋に吸い付いてくる唇がくすぐったくて思わず首を竦めた。 「なんスか?」 「いや、別に」 至極平然と答えると鼻に皺を寄せる様が可愛らしい。 「別にって……なんかムカつく」 ハボックはそう言いながら私のシャツのボタンを外し左右に開いた。うっとりと見下ろしてくるハボックの頬に手を伸ばして触れればハボックが言う。 「大佐ってホント着痩せして見えるっスよね。大佐の腹筋が割れてるなんて、誰も思っちゃいねぇだろうな」 「知ってるのはお前だけだな」 うっとりと言いながら触れてくる手を取って長い指に口づけながら言えばハボックの頬が紅くなった。それが悔しいとでも言うように、ハボックは自分の手を取る私の手を引き寄せ同じように口づけてくる。 「他の奴に見せたら赦さないっスよ?」 剥き出しの嫉妬を隠そうともしないのが心地よくて笑う私の首筋にハボックが噛みついた。 「おい」 チクリとした痛みに痕がついた事を察して金色の髪を引っ張る。そうすればハボックがニヤリと笑った。 「虫除けっス」 ハボックは言ってつけた痕をぞろりと舐める。 「こんなのつけてたら恥ずかしくって見せられないっしょ?」 「いつも“痕つけないで”って煩いのは他の奴に見せるからか?」 意地悪く尋ねればハボックが思い切り嫌な顔をした。 「オレがつけないでって言うのは、訓練の後シャワー使うからっス!!」 人聞きの悪い、と言ってハボックは私を睨む。 「大体アンタ、さっきっから喋り過ぎなんスよ。何ベラベラ喋ってるんスか」 「お前が生温いセックスしてるからだろう?」 「はあっ?生温いセックスって何っ?」 「喋る余裕があるなんて生温い証拠だ」 そう言えばハボックがムゥと膨れた。 「今の言葉、後悔させてやるっス!」 悔しそうに言って、晒した肌にキスを降らせてくる。首筋から肩、鎖骨、そして胸へと進みながら空いた手で体をまさぐってくるのが、まるで私がハボックにシているのをなぞっているようで、可笑しくて思わず吹き出せば、ハボックが体を起こして喚いた。 「大佐ッ」 「すまん、だがもうこれはナシだ」 「え?」 クックッと笑いながら言えばハボックがキョトンとする。ハボックの腕をグイと引いて体を入れ替えると、その体をベッドに押さえつけて言った。 「やはりこっちの方がいい」 「えっ?!ちょ…っ、たい……ンッ、ん―――ッッ!!」 唇を深く合わせてしなやかな体に手を這わせる。唇を離す頃にはすっかり息が上がって涙を滲ませて、ハボックが私を恨めしげに見上げた。 「きょ、今日は…オレにヤらせてくれるって…言ったのに……ッ」 「諦めろ、やはりお前は啼かされる方が似合ってる」 「なに勝手なこと…ッ、ヤッ、……アアッ」 なんとか優位を取り戻そうともがくハボックの抵抗を容易く押さえ込むと、私は可愛い犬の可愛らしい啼き声を、存分に楽しんだのだった。 2010/04/10 |
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お友達のイサヲさんのサイトで78000打を踏みぬいて描いて頂きましたー。 ホントはアイシールドのサイトさまなのでそちらのキャラでリクエストするべきなんでしょうが 「ごめん、78000踏みぬいちゃったんだけど、私が今リクしたら“水筧をロイハボでv”とかになっちゃうよ」 とわがまま言ったら 「いいよv」って受けてくださいました!!きゃっほーーーーーッッ!!vv 「ハボロイっぽくなっちゃったー」って言ってたけど、ロイの目つきが攻めくさいのでオッケvv 「この後逆転されるハボってことで」とコメントつきだったんで、 いそいそssくっつけてみました。ふふふ、コラボだぜ(笑) イサヲさんの描く絵って目つきとか手付きとかがヤらしくて大好きですv そして筋肉のついた体がッッ!! 本当はアイシキャラにした方がいいのは判ってましたが、 やはり大好きなイサヲさんにハボを描いて頂くチャンスを逃したくなかったもので! 毎度わがままを聞いてくださってありがとうございます!! イサヲさん、大好きだーーーッッ!! |
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