| 改訂版斗争少尉ロイハボ的日后談 |
| 「うるさいやつだな。そんなに言うなら見合いの一つや二つセッティングしてやる」 「ほんとっスか?大佐が気に入らない話、回したりしないで下さいよ?」 「お前な…私のこと全然信用してないな。まあいい、最高の女性を紹介してやる。楽しみにしておけ」 ロイはそう言うと、胡散臭げな顔をするハボックを置いて執務室を出た。 (大佐の紹介だからあんまり期待しない方がいいかも) とハボックが思ったのも束の間、現れた見合いの相手はハボックの好み、ドンピシャストライクだった。少佐に似ているところはありがたい事に睫だけ。それ以外は顔もスタイルも、どれもがハボックの好みだった。これは是非、真面目にお付き合いを、と思ったハボックの耳に入ってきたのは。 「ごめんなさい。私、お兄様みたいな人がいいの」 お兄様みたいな人?? お兄様? お兄様ってもしかして? かくしてハボックは見合い相手に歯牙にもかけてもらえず、ものの見事に玉砕したのだった。 「おい、ハボックはどうした?」 ロイはハボックの机の横に立って司令室の中を見回すとそう言った。 「あー、大佐、アイツ今日は病欠っすよ」 「病欠?」 そんなに調子わるそうだったか、と眉を顰めるロイにブレダが苦笑する。 「病欠っていうか…そもそも大佐が悪いんですよ?」 「私が?」 心外だな、という顔をするロイにブレダは背もたれに腕をまわして後ろに寄りかかると答えた。 「ほら、あの見合いのせいですよ」 「ああ、ハボックがこっぴどくフラれたってヤツだな」 「そもそも大佐があんな見合い話持ってくるから…」 ブレダにそう言われてロイは決まり悪そうに眼を逸らした。 「私もまさか彼女があそこまでブラコンとは知らなかったんだよ」 「でも、少尉、かなり傷ついてたみたいですよ」 「その気でいっただけにショックも大きいでしょうな」 フュリーとファルマンも責めるようにロイに言う。ロイはむぅと顔を歪めるとわざと大きな声で言い放った。 「たかが見合いくらいでいじけて寝込むなんて、情けないヤツだな」 だが、ロイの言葉に賛同するものは一人もおらず、却って冷たい視線で見つめられて、ロイは慌てて執務室へと逃げ込んだのだった。 結局その後もネチネチとブレダたちに嫌味を言われ続け、流石のロイも多少は責任を感じてきた。 「そりゃきちんと調べなかった私も悪かったとは思うが、だからってそんなに責めなくても…」 とぶつぶつ言いながらも、座る者のいない机が妙に気にかかる。結局ロイは早々に仕事を片付けるとハボックの見舞いがてら様子を見に行く事にしたのだった。 散々悩んだ挙句控えめにノックした扉が、普段より少し時間がかかってゆっくりと開いた。ハボックは訪ねてきたのがロイだと判るとかなり動揺したようだったが、とりあえずロイを中に入れてくれた。 「コーヒーくらいしかないっスけど」 ハボックはそう言ってロイにソファーを勧めるとキッチンへと入っていく。意外ときちんと片付いた部屋をロイはきょろきょろと見回した。暫くしてトレイを手に戻ってきたハボックはロイの前にコーヒーの入ったカップを置くと、自分はロイの向かいに腰を下ろした。 「で、なんの用っスか?」 「いや、今日休んでいたからな、どうしているかと思って様子を見にきたんだ」 そう言うロイをハボックは上目遣いにじっと見つめた。 「…とか何とか言って、笑いに来たんでしょう?」 「何言ってるんだ。心配して見に来てやったんじゃないか」 「どうせ、オレは少佐ほどの魅力もない男っスから…」 「おい、ハボック。私は本当に…」 「もう、いいっスから」 すっかりいじけてしまってハボックはロイの言う事に耳を貸そうとしない。せっかくわざわざ様子を見に来てやったというのに、そんなことを言うハボックにロイはムッとなって言った。 「ああもう、そんなんだから見合い相手にも断られ…」 「やっぱ、笑いに来たんじゃないっスかっ!」 ハボックの言葉にロイはハッとなったが出てしまった言葉は取り消せない。しまったとハボックの顔を窺えば、ハボックは唇を噛み締めてロイを見ていた。ふいと目を逸らすとハボックはぽつりと言う。 「も、帰ってください」 そう言って立ち上がろうとテーブルについたその手の甲にぽつりと落ちたものに気づいて、ロイは思わず手を伸ばすとハボックの顎を掴んでその顔を上向かせた。 「ちょっ…」 慌ててロイの手を振り払おうとするハボックの空色の瞳から綺麗な滴が零れているのを見て、ロイの心臓がとくんと鳴る。その途端手を振り払われて見えなくなってしまったそれにロイはひどく煽られて、立ち上がるとハボックの腕を取った。もう一度ぐいと顎を掴むと、その空色の瞳を自分のほうへ向かせる。 「な、に、するんスかっ!放して…」 「辛い思いをさせて悪かったな」 そう言うロイにハボックは一瞬口をつぐんだ。視線を落とすと呟くように言う。 「別に大佐の所為じゃありませんから…」 そうしてロイを押しやろうとするハボックの腰を引き寄せて、ロイはハボックの耳元に囁いた。 「お詫びに私が慰めてやろう」 「え…?」 ロイは目を瞠るハボックをソファーに押し倒した。驚いて見上げてくるハボックにうっすらと微笑むとゆっくりと唇を合せる。 「…っ!」 びっくりして押し返そうとするハボックを押さえつけると、ロイはシャツの裾から手を忍び込ませた。 「ちょっ…なに、を…っ」 くん、と乳首を摘まれてハボックの言葉が途切れる。くりくりと押しつぶすようにこねればハボックの唇から熱い吐息が零れた。 「やめっ…やめてくださ…た、いさっ」 「いいから、私に任せておけ」 「まかせろ…って…な、に…ああっ」 きゅっときつく摘まれ、爪の先で引っ掻くように刺激されてハボックは悲鳴をあげた。ロイはハボックのシャツをはだけると、唇を寄せてハボックの乳首を舌で愛撫する。その濡れた感触にハボックはびくびくと体を震わせて身を捩った。 「や、だぁ…っ」 指と舌とで刺激されて、ハボックは快感にふるふると首を振った。その妙に幼い表情にロイの嗜虐心が煽られてロイはがりっとハボックの乳首に歯を立てた。 「ひっ…いたっ…」 ハボックが目を見開いて喉を仰け反らせる。瞳から散る涙の滴にロイはぞくぞくとするものを感じて、更に乳首を弄った。 「いやっ…いた、い…やめ…」 「痛いだけじゃないはずだぞ、ハボック…」 ロイはそう言ってハボックの中心を布越しに撫でた。そこは既に熱く滾って、窮屈そうに布を押し上げていた。 「感じているんだろう?」 股間を弄る手に、ハボックは首を振った。だが、ロイの触れる部分は確実に熱を持って、更なる愛撫を待ち受けていた。ロイはハボックのズボンを下着ごと一気に剥ぎ取ってしまうと、期待に震えるそこをきゅっと握り締めた。 「ひゃあっ」 軽く扱けば瞬く間に熱を上げるソコにロイは唇を寄せると、ねっとりと棹を舐め上げた。 「ひ…あっ」 唇でじゅぶじゅぶと擦り上げ空いた手で袋を揉みしだく。とろとろと蜜を零す先端を舌先でくにくにと押し開くようにすればハボックはびくびくと体を震わせて喘いだ。 「は…あっ…やだ…やぁ…っ」 ぴくぴくと震える内股を撫で上げ、ロイはきつくハボック自身を吸い上げる。 「あっ、いやああっ」 ハボックの悲鳴と共にどくんと白濁がロイの口中へ吐き出された。すべて飲み込んでしまうと、ロイはハボックの顔を覗き込んだ。ぼんやりと宙をみあげる頼りない表情に、ロイはうっとりと笑って深く口付けた。舌を差し入れ、ハボックの口中をくまなく味わうと唇を離す。 「た、いさ…?」 「今、もっと悦くしてやる…」 ロイはそう囁くとハボックの脚を大きく開かせてその蕾に舌を差し入れた。 「ひあっ…や、やだ…っ」 普段人目に晒すことのない部分を這い回る濡れた感触に、ハボックは身を捩って逃れようとする。だが、ロイはそれを赦さず、たっぷりと唾液を流し込んだ。唇を離すと指をつぷりと差し入れる。 「い、あ…っ」 考えもしないところに差し込まれた指にハボックは目を見開いてぴくぴくと体を震わせた。ぐちぐちとかき回されて、ハボックは混乱のあまりぽろぽろと泣き出してしまう。 「ひ…う…ぅふ…んんっ」 泣きじゃくりながら熱い吐息を零すハボックの姿にロイはかあっと頭に熱が上った。乱暴に指を引き抜くと滾る自身をハボックの蕾に押し当てる。 「あ…」 不安げに見上げてくる瞳にロイの中心が更に嵩を増した。ロイはハボックの脚を高く抱えあげると、一気にその蕾に身を沈めていった。 「ひあああああっっ」 ハボックの唇から悲鳴が迸り、無意識に逃げようと体がずり上がっていく。ロイはハボックの腰を乱暴に引き戻すと一度自身を入り口ぎりぎりまで引き抜き、次の瞬間最奥まで突き上げた。 「ああっ…あああっ」 ぐちゅぐちゅと濡れた音が室内に響き渡り、ハボックの唇からは涙に掠れた喘ぎが上がる。ロイがハボックの奥まった一点を突き上げると、ハボックは高い嬌声を上げた。 「ひゃあああっっ」 「ここがイイのか…?」 ハボックの様子にロイが同じ箇所を乱暴に突き上げる。体を突き抜ける快感にハボックは声を上げることも出来ずにびゅるりと中心から熱を吐き出した。 「あっ…ああっ…た、いさぁ」 乱暴に何度も突き上げられてハボックは指の先まで快楽に支配されていく。続けざまに熱を放って尚、昂る自身にハボックは恐怖に駆られてロイの体にしがみ付いた。 「ああっ…や…ど、してっ…」 「可愛いよ、ハボック…」 必死に縋り付いてくるハボックをロイは満足そうに抱きしめる。ロイはハボックを乱暴に突き上げるとその最奥へ滾る熱を放った。 「なんで…こんなこと…」 うっすらと涙を浮かべてそう呟くハボックの金色の髪をロイは優しく撫でる。 「そんなに、オレのことバカにして…たのしいっスか…?」 そう呟いて目を閉じたハボックの瞳からぽろりと零れる涙にロイはぞくりと身を震わせた。 「バカになんてしてない…」 「じゃあ、なんで…っ」 詰るように見上げる空色の瞳に、ロイは自分がハボックに溺れ始めている事に気がつく。そっと指で零れる涙を拭ってロイはハボックに囁いた。 「彼女のことなんて忘れさせてやる」 驚いて目を瞠るハボックの唇を舌で辿って、ロイは笑った。 「私のことだけ見ていろ」 「え…?それって…どういう…」 「余所に目が行かないくらい毎日愛してやる」 そう言って自信満々に笑うロイに、ハボックが見る見るうちに真っ赤になる。何か言おうとして、だが言葉が見つからずに震える唇に、ロイは深く口付けていった。 2006/11/15 |
ハボロイで「戦う少尉さん」の改訂版を書いたところ「闘う少尉さんてロイハボ的にはすごく萌えで、フラれて落ち込んで寝込んだハボを『情けない奴だ』なんて文句言いつつ少しは責任感じて見舞いに行った大佐がハボの泣き顔にS心を擽られちゃって『私が慰めてやろう』と騙し討ちのように手篭にする後日談があったに違いないと信じてます。寧ろロイハボ馴れ初め話ジャンみたい…」というコメントを頂きまして、それに煽られてついうっかり書いてしまいました。私には珍しい、まだ大佐のことをそういう対象だと思っていないハボなのですが、きっとこれから大佐が美味しく融かして堕としていくんだと思っています。 |