| 酩奴 |
| 「寮祭?」 「ええ、ほら、西地区に独身寮があるでしょう」 「ああ、あの今にも潰れそうなおんぼろアパート。まだ住んでるヤツがいるのか」 「おんぼろってアンタ…。あそこにうちの小隊のヤツが結構入ってるんですけどね、今度寮祭をやる手伝いをしてくれって言われまして」 「手伝い?」 ロイは執務室のソファで隣に座る長身の部下を見つめた。 「なんか店出すらしいんスけど」 ハボックが答える。 「そもそも寮祭って何をするんだ?」 ロイはハボックの金髪に手を伸ばすと思いのほか柔らかいその髪に指を絡めながら聞いた。 「地域の住民との懇親を図るってことで、2年に1回やってるらしいんですけど、要は寮を開放して、中でいろんな店を出すみたいっスよ」 ハボックは答えながらそっとソファの上で身を引いてロイの指が届かない所へさり気なく移動する。 「そんなことしてたのか。全然知らなかったな。大体勤務時間中にそんなことしていていいのか?」 ハボックが身を引いた分、ロイはソファの上をハボックににじり寄った。 「勤務時間後の6時から9時の3時間限定だそうです。で、それの手伝いなんスけど」 にじり寄られた分、更に身を引こうとしてソファの腕に当たったハボックは思わず頬をひくつかせた。 「大佐、ちょっと近いんですけど…」 「そうか、気にするな」 「いや、気にするなって言っても気にしますって」 「私はもっと近づきたいがな」 ロイはそう言うと少しでも距離を開けようと仰け反るハボックの上に圧し掛かるようにしてその顎に手をかけた。 「大佐ってばっ」 思いのほか強いロイの力に逃げることが出来ず、ハボックは焦ってなんとかロイを押し留めようとした。 「可愛いな、ハボック」 にやりと笑って顔を寄せてくるロイにハボックは慌てて顔を逸らす。 「オレみたいな大男捕まえて可愛いってなんスかっ」 「可愛いんだから可愛いんだ」 ロイは逃げるハボックの顎を掴むと強引に口付けた。 「んん…っ」 歯列を割って舌を入れると縮こまるハボックの舌を絡めとリ口中を嘗め回す。服の中に手を滑り込ませようとすると流石にハボックがその手を掴んだ。 「たいさっ、勤務時間中っスよっ!」 「だからなんだ?」 思い切り拒まれてロイはムッとして言い返す。 「いや、だから、今はダメですって」 真っ赤になって自分を押し留めようとするハボックを暫し見やって、ロイは徐にその耳元に囁いた。 「じゃあ、今夜私の家に来るな?」 「えっ、いや、あの昨日も行ったし、今日はちょっと…」 ひくりと体を震わせて答えるハボックの脚にロイは手を這わせる。 「用事でもあるのか?」 「そ、ういうわけじゃ…っ」 「なら問題ないだろう?」 不埒な手が敏感な内腿を這い回るのにハボックは身を竦めた。 「オレ、明日は小隊の演習あるしっ、だか、ら…っ」 「だから?」 「その、翌日、ツライんで…」 耳まで真っ赤になって言いよどむハボックにロイは薄っすらと微笑んだ。 「優しくしてやる」 そう囁いてロイはハボックに反論させぬよう唇を塞いだ。 「あ…っ」 未だなれないその違和感にハボックは無意識に体をずり上げようとした。が、すぐさまロイに阻まれて引き戻される。 「ハボック…」 耳元でその名を呼びながらハボックの中をロイは指で押し開いた。びくりと体を震わすハボックに笑みが零れる。 女たらしでその名を馳せた自分が咥えタバコに不遜な態度の長身の部下に惚れていると気づいた時は少なからずショックだったが、一度その想いを自覚してしまえば何が何でも惚れた相手を手に入れずにはおけず、押して押して押し捲って最後は強引に押し倒して漸く恋人になれたのが一ヶ月ほど前。それ以来ロイはハボックに執着しまくりハボックはと言えばあまりに積極的なロイに若干引き気味なのだが、それでも押し倒された時点で殴り飛ばさずに受け入れてしまったあたり、勿論ハボックもロイに惚れているわけで、だが、あまりに性急なロイにどうしてよいか判らず混乱もしていたりするのである。とにかくハボックにしてみれば同性に押し倒されたのも初めての経験であり、しかもあらぬところに突っ込まれてそんなところ絶対感じる訳ないと信じていたのに、気がつけば信じられないくらい感じ捲くっている自分に正直うろたえてもいたので、あまりに性急に求めてくるロイにどう対処してよいか判らず、気がつけば逃げ腰になってしまうのであった。 「た、いさ…っ」 ぐちゃぐちゃと自分の体から信じられない音が聞こえてくるのにハボックの心が竦みあがった。しかもそうされることで体の中心に次第に熱が籠っていくのをどうしてよいか判らず、ハボックは目の前の男に縋りついた。 「あ、はぁ…っ、もう、や、め…っ」 肩口に顔を埋めるようにして喘ぐハボックの姿にロイはごくりと喉を鳴らした。もっと乱れさせたくて沈めた指で更に奥を探り引っ掻くようにしてある一点を突いてやれば。 「あ、ああ――っっ」 ハボックは喉を仰け反らせて喘いだ。眦をうっすらと染めて必死に快感を逃がそうとする姿はロイを煽るばかりだ。ロイは埋めていた指を乱暴に引き抜くと高々とそそり立った己をハボックの後ろに当てた。次に来る衝撃を予想してハボックの顔が僅かに歪む。ロイはそんなハボックを宥めるようにその額にキスを落とした。長い脚を胸につくまで折り曲げてロイはハボックの中へと自身を埋めていく。ずぶずぶと貫かれる感覚にハボックの体が無意識に強張るのをロイは顔中にキスを降らせることで落ち着かせようとした。 「あ、あっ、たい、さぁ…っ」 ぼろぼろと空色の瞳から涙を流しながら必死に縋り付いて来る様は昼間のハボックを知る者からは想像もつかない姿だ。こんな風に乱れさせているのが自分だと思うと、ロイはますますハボックを抱く腕に力を込めた。すっかり埋めてしまうとロイは汗に濡れて額にはりつくハボックの髪を優しく掻き揚げてやる。そうしてハボックの腰に手をあてるとゆっくりと揺すり上げた。 「あっ…、ま、って…まだ…っ」 漸うロイを迎え入れているハボックは更に刺激を与えようとするロイの動きについて行けず、小さく首を振ってロイをとどめようとする。だが、濡れた瞳で縋るように囁くその仕草は却ってロイの嗜虐心を煽り、ロイはハボックの脚を抱え上げて激しく突き上げた。 「ああっ、ちょ…っ、ま、て…て、いって…の、に…っ」 この人でなし、と責めるハボックにロイは苦笑した。どんなに甘くその体を溶かしても可愛げのない言葉を漏らすハボックが好きだと思う。空色の瞳に涙を湛えながら睨み上げてくるその気の強さが愛しくて仕方がない。そのハボックを責め上げて思い切り啼かせてやりたいと思っているあたり自分も相当だと思うロイだった。 「あ…っ、はっ…、う、そ…だろ…っ」 「なにがウソなんだ?」 攻め立てられるままに漏らす熱い吐息の合間に呟くハボックの言葉を聞きとがめてロイは尋ねた。 「は…っ、だ…って…」 ハボックはぎゅっと目を引き瞑って喘いだ。そうしておそらくは無意識に、すごく悦い、と囁く。その言葉にハボックの中のロイ自身がぐっと質量を増してハボックを押し開いた。 「あっ、アンタ…っなん、でっ、おおき…っ」 「お前の所為だろう…っ」 「な…っ」 ハボックの脚を高く抱え上げ、更に奥まで己を穿つとロイはハボックを容赦なく攻め立てた。 ぐったりとベッドに沈み込むハボックの髪を撫でてその目元にロイはキスを落とした。ハボックは横目でちらりとロイを見やるが指一本動かす気になれず、顔を埋めたシーツにため息を零す。 (優しくするとか言ったくせに…) 嘘つき、と心の中でロイをなじってハボックは明日のことを思うと憂鬱になった。勿論同意の上での行為なのだからロイだけを責めるのは間違っているかもしれない。最後の方は自分からもロイに強請ったような気がするし、だがしかし。軍人としての本業を蔑ろにしかねないこの行為はどうしたものかと思うのだ。もっともそれをロイに言った所で鼻で嗤われるのがおちだろうが。 「そういえば寮祭の手伝いとか言ってたが」 ロイが突然思い出したように言うのにハボックは閉じていた目を開けた。 「なんの手伝いをするんだ?」 さっき、話が中途だったろう、というロイに、アンタが迫ってきた所為だろうがと思ったがそれは口に出さず、ハボックは 「小隊の連中で喫茶店をだすらしいんスけどね、その手伝い」 と答えた。 「食事でも作るのか?」 料理が得意なハボックに手伝えというからにはそういうことかとロイは尋ねる。 「オレもね、できればそっちの方が気楽なんスけど、ホールのほうをやって欲しいっていうんですよね。」 「ってことはウエイターか」 多分、と答えながら半分眠りにはいりつつあるハボックの項に指を滑らせながらロイは考えた。鍛えられた肉体にウエイター服は意外と似合うかもしれない。大体、ハボックにそんな事を頼んでくるというのは、どう考えても邪な考えがあるに違いないと、ロイは自分のことは思いっきり棚の上に放り投げて考える。 「その寮祭ってのはいつだ?」 「…は?えと、たしか明後日だったっス」 眠い目を瞬かせてハボックが答えるのに 「よし、私も見に行くぞ!」 ロイはきっぱり断言した。 「マジ、来るんスか、大佐?」 「なんだ、私が行くと何か拙いことでもあるのか?」 「いや、別に拙いとかじゃないっスけど、あんなとこに大佐クラスの人が行ったら連中、やりにくいんじゃないかと…」 「なんだ、そんなことか」 そんなことかってアンタ、という言葉を飲み込んでため息をつくとハボックは独身寮への道を急いだ。仕事の都合でどうなるか判らないとは言ってあったが、それでも頼まれたからにはきちんとしたいと思うハボックは、どうしても付いて来るといってきかないロイを宥めて置いてくる時間がなく、結局二人並んで寮への道を歩いていた。 (だいたいなんで突然寮祭に来たいだなんて…) 地域住民との親睦を図るためとはいえ、ロイがわざわざ寮祭くんだりまで来たがる理由が判らず、ハボックは首を傾げた。もっともその理由を聞いたら思わず頭を抱えたくなるような思い切り邪な理由なのだが。 ようやく寮の玄関に辿りつけば、それなりに飾りつけなどがされて盛り上がりを見せている。ハボックは扉をくぐると小隊の連中から教えられていた部屋へと向かった。二間続きの部屋の片方を覗けば見慣れた顔がわたわたと準備に追われている。入り口から覗き込むハボックに気がついたメンバーが目を輝かせてハボックの方に駆け寄ってくるのをロイはムッとして見つめた。 「お待ちしてました、隊長殿!」 「おう、どうだ、準備の方は?」 「もうほとんどオッケーです。後はホールの連中の準備だけで」 「で、オレもホールなわけ?」 できれば裏方がいいんだけどなぁと言うハボックに相手はぶんぶんと首を振った。 「いや、隊長にはぜひホールの方をやって頂きたいです!」 叫ぶように言われて一瞬引いてしまったハボックが、まぁいいけど、と呟くと相手はすごく嬉しそうな顔をした。 「じゃ、これ、コスチュームですっ」 「ああ」 (コスチューム?ユニフォームの間違いだろう?) と考えながら押し付けられるようにして渡されたそれを何気なく広げたハボックは、目をやった途端凍りついた。 黒い長袖のブラウスにフリフリのレースの襟元、同色の短いスカートにはやはりフリフリレースのエプロンが付いている。 「こ、これ…っ」 ハボックが手にしたそれはどこから見てもいわゆるメイド服というヤツで。 「うち、メイド喫茶なんです」 そう言われてハボックはぐらりと視界が歪むのを感じた。 ちょっと待て、うちの小隊にそんな可愛いタイプの男がいたか?どいつもこいつも筋骨隆々とした大男ばかりじゃないか。 斯く言う自分もとてもこんな服が似合うとも思えない。どこをどう押せばメイド喫茶なんてものが思い浮かぶんだ? メイド服を握り締めたままパニックに陥っているハボックの傍らでロイは心の中でグッジョブと親指を突き出していた。こんなおいしい展開が待っていようとは思いもしなかったが、だが、メイド服を着た可愛いハボックを衆人の目に晒す気はさらさら無く、ロイはわざとらしく顰め面を作るとハボックの手からメイド服を取り上げた。 「こんなもの着ないでいい」 「ええっ、でも…っ」 ロイの言葉に慌てる隊員を睨みつけて黙らせる。 「没収だ」 「えええっっ」 がっくりとうなだれる相手を放っておいて、ロイはハボックの背を押した。 「お前は裏方の手伝いでもしてやれ」 ロイにそう言われてハボックはホッとしたように笑った。 気色の悪いメイドばかりのメイド喫茶なんて誰が来るんだと思ったが、怖いもの見たさの客で店内はそこそこ賑わっていた。結局ハボックは裏方に回り、簡単な軽食を作るのに精を出している。ロイはといえば取り上げたメイド服をさり気なく自分のコートの内側に隠し持っていた。思わぬ収穫に顔が緩みそうになるがなるべくさり気なさを装ってロイはハボックの仕事ぶりを部屋の片隅に佇んで見つめていた。そんなロイにハボックは時々目をやるとふわりと微笑んでみせる。あまりの可愛さに思わず押し倒したくなる気持ちを抑えて、ロイは手の中のメイド服を握り締めた。 用意された食材もほとんど使い切り、もうそろそろお開きという頃、突然玄関先の部屋で大きな物音と怒鳴り声が聞こえた。何事かと音のした方へ向かうとそこには客の女性に刃物を突きつけて立つ男と、その男を追ってきたらしい憲兵達の姿があった。 「どうした?!」 と問えば 「強盗なんです!」 と憲兵が答える。憲兵の話によると寮の近くの雑貨屋に強盗に入った男が憲兵の追われてここへ逃げ込んできたらしい。 「よりによって軍の施設に逃げ込んでくるとはいい度胸だな」 ハボックが呆れたように言えば他の面々も全くだと頷いている。一方男はと言えば突然わらわらと沸いて出た不気味なメイド軍団にすっかりびびって、却って握った刃物を人質にした女性に突きたてんばかりだ。 「おい、さっさと諦めた方が身のためだぞ」 と言えば 「うるせぇっっ、その気色悪い連中をどっかへやれっっ!!」 と上ずった声で男が叫んだ。その言葉に小隊の連中が、ひどおい、などと身を捩って嘆いているのははっきり言って恐ろしい以外の何者でもない。流石のハボックも苦笑して 「取敢えず、少し下がってろ」 と指示を出した。少しだけ後ろに下がったメイド軍団に男は多少ホッとした様子でもう一度刃物を握りなおすと 「車だっ、車を寄越せっ」と叫んだ。「女だ、女に車のキーを持ってこさせろ!」と続ける。 ハボックはロイの顔を見やってどうしましょうと首を傾げた。 「側に寄れさえすれば、人質がいてもぶっ飛ばすのはわけないんですがね」 そう囁くハボックの声を聞きつけて、メイド軍団の一人が言った。 「隊長がメイド服着て近づいたらどうでしょうか?」 その言葉にハボックが露骨に眉を顰める。 「あのなぁ、こんなでかい女がいるわけないだろ」 オレだってお前らとさして変わんねぇよ、というハボックにメイド軍団が詰め寄ってくる。 「隊長なら大丈夫です!」 その自信はどこから沸いて出るんだと思ったがハボックはロイの言葉を待った。 「まあ、なんだ、とっとと片付けて来い」 内心ハボックのメイド姿を見たくてうずうずしていたロイにそう言われてハボックは眉を顰めた。 「マジっすか…?」 ロイが持っていたメイド服を、メイド軍団からカツラとオーバーニーのストッキングを受け取ってハボックは固まってしまう。だが次の瞬間、「早くしろ!」と喚く男の声にハッとして手にした服を握り締めた。 「き、着替えてきます…」 ハボックはよろめくように近くの部屋に入っていった。 暫くして、部屋の扉の影からハボックがロイを呼んだ。 「たいさ?あの…」 呼ばれるままに部屋の中に入ったロイはハボックの姿を見て凍りついた。肩口にゆとりを持たせた黒いブラウスに同色のミニスカート。フリフリの真っ白いエプロンをつけオーバーニーのストッキングとミニスカートの間からは白い滑らかな肌が覗いている。頭に肩口までのウィッグをつけたその姿はモデルのようだ。言葉も無く見つめてくるロイにハボックは泣きそうな顔をした。 「き、気持ち悪いっスよね〜」 こんなんでだませるわけないっスよね、と呟くハボックの腕をとるとロイは堪らず口付けた。 「すごく可愛いぞ、正直他の連中に見せたくない」 真顔で囁かれてハボックが紅くなる。 「とにかく、とっとと片付けて来い」 ロイの言葉に「イエッサー」と答えてハボックは部屋の外へ出た。 見惚れる小隊の連中を尻目に強盗男に見事な蹴りを決めてあっという間にのしてしまったハボックを、ロイは掻っ攫うようにして寮を後にした。ロイがコートを羽織らせてくれたものの着替えぬままに引っ張られて来てしまったハボックはメイドのミニスカート姿のままで、そんな格好のまま早足で通りを歩くのに顔に熱が上がってくるのを止められない。 「たいさっ、せめて着替え…っ」 恥ずかしくて死にそうだと訴えるハボックに構わずその腕を引いてロイはずんずん通りを歩いていき、あっという間に二人はロイの家の門をくぐった。そのまま真っ直ぐ寝室に入ると、ロイはハボックをベッドの上に突き飛ばした。 「たいさっ?」 何がなんだかわからずにベッドから身を起こそうとするハボックを押さえつけてロイはその唇を奪った。 「んっ、んんっ」 短いスカートの裾から忍び込んだ手に自身をやんわり握られて、ハボックは身を硬くする。 「たいさっ、待ってください…っ」 「うるさいな、黙ってろ」 ロイはぴしゃりと言いつけるとあっという間に下着をはぎとり、むき出しになった下肢に顔を埋めた。 「や、やだ…っ」 ハボックから見るとロイの顔はスカートの布地の影になってみることは出来ない。見えないことで逆に舌や指の感触がリアルに感じられてハボックは動揺した。ねっとりと棹を舐め上げられ袋をやわやわとも揉みしだかれる。強く弱く吸上げられてハボックは強烈に襲ってくる射精感をこらえようと脚を突っ張った。 「あ…っ、た…さっ、はなして…っ」 引き離そうと髪に絡めた指は次の瞬間強く吸上げられて逆に自分の股間に押さえつける動きに変わった。 「やっめ、も…でるっ…っ」 そう呟くと同時に耐え切れずにハボックはロイの口中へと白い熱を放ってしまう。ごくりとロイが飲み下す音にハボックは羞恥を煽られて堅く目を閉じた。そんなハボックの脚を更に割り開くとロイは奥まった入り口に舌を這わす。唾液を送り込んで乱暴に解すとハボックからはうめき声が上がった。本当はもっとしっかり慣らしてやらなくてはいけないと頭では判っていても、ロイはもう自分の熱を耐えることが出来なかった。 「ハボック…っ」 熱に浮かされたようにハボックの名を呼ぶとベッドの上に起き上がり、決して軽くは無いハボックの体を引き起こして滾った自身の上にハボックの入り口を宛がうと一気に貫いた。 「あああ―――っっ」 自重で一気に深いところまで貫かれてハボックは喉を仰け反らせて高い悲鳴を上げた。お互い殆んど衣服の乱れが無く、だが短いスカートの影で深々と繋がったその姿はむしろひどく淫猥だ。ぐちゃぐちゃと貫かれたものでかき乱されてハボックはびくびくと体を震わせる。 「あ、はぁ…っ、たい、さぁ…」 ロイはブラウスのボタンを外すと中へ手を滑り込ませ堅くとがった乳首をつまみ上げた。それと同時にハボックを下から強く突き上げる。 「ひ…っ、あ…っ、やっ」 苦しい、と訴えるハボックに深く口付けてロイは容赦なくハボックを突き上げた。ぼろぼろと涙を流して縋り付いて来るハボックの肩口を甘く噛んでやればロイを飲み込んだ入り口がぎゅっと縮こまる。 「可愛いよ、ハボック…」 そう囁いてハボックを追い上げる動きを早めていく。乱暴に突き上げられてハボックは高い悲鳴とともに二人の腹の上に熱を迸らせていった。 その後、乱暴に服を剥ぎ取られて、何度もその体に熱を受け入れさせられてハボックはぐったりとベッドに横になっていた。自分を指一本動かせないほど攻め立てた男は平気な顔でハボックの髪を撫でている。ハボックはシーツに顔を埋めて深くため息をついた。もう二度と、誰に頼まれようと寮祭なんてこりごりだとぼんやり考えるハボックの耳にロイが微かに笑う声が届いた。 「たいさ…?」 かすれた声でロイを窺えばロイはハボックの目を覗き込むようにしてにやりと笑う。 「こういうのも悪くないな」 また今度、着てくれと嬉しそうに言うロイに、ハボックは一刻も早くゴミに出してやると誓うのだった。 2006/6/10 |
「ロイハボ」と「ジャク以外のコスプレ」の二つを一気にクリアしてしまおうと思ったら、すっかりこんなヘンタイな話になってしまいました(汗)メイド服のハボがモデル並に綺麗かどうかはかなり疑問です(←おい)でも、ほら、端正な顔にすらりと伸びた手足ってことで…ダメっスかね。 しかし、ロイハボ部屋、初っ端からこんな感じでいいんだろうか…。 |