| act.1 shower room |
| 「えっ?!ちょ…ア、アンタ、何やってるんスかっ?!」 下士官用のシャワールームの扉を開けた途端、目に飛び込んできたロイの姿にハボックは大いに慌てた。 「何ってシャワールームでシャワーを浴びる以外に何をするって言うんだ」 平然と答えながらシャツのボタンを外していくロイにハボックは目のやり場に困ってうろうろと視線をさまよわせた。 「つか、なんでここでシャワー浴びるんスか。ここ、下士官用ですよっ!」 「仕方ないだろう。士官用のシャワールーム、故障中なんだ」 「故障中っ?!」 ロイの言葉に思わずロイの方を見てしまって、ハボックは慌てて顔を背ける。ロイが司令部でシャワーを浴びるなんてそうしょっちゅうあるものでもないのに、なんでよりによってこのタイミングで故障するんだ、とハボックは誰にともなく叫びたい気分だった。その時、シャワールームの外でがやがやと大勢が近づいてくる声がした。 「っ!!」 ハボックは慌ててシャワールームの外へ飛び出すとドアの前に立ちはだかる。 「あれ、隊長、何やってるんですか?」 「ここは今、使用禁止だっ!!」 「はあっ?冗談止めて下さいよ。俺達汗だくで…」 「とにかくダメなものはダメだ!!」 シャワーを浴びたい部下達とシャワールームへ入れさせまいとするハボックが、ぎゃあぎゃあと言い合いをしていると、ガチャリと扉が開いてロイが顔を出した。 「何、ぎゃあぎゃあやってるんだ。入ってくればいいだろう」 ロイの声にシャワールームの方へ顔を上げた部下達が赤い顔をして凍りつくのを見て、ハボックは慌てて後ろを振り返った。そうして目に飛び込んできた半裸状態のロイの姿に同じように凍りつく。だが、次の瞬間我に返るとシャワールームの一番近くにいた部下を思い切り殴り飛ばした。 「見るんじゃねぇぇぇっっっ!!!」 そうしてロイを肩越しに振り向くと怒鳴る。 「中、入ってくださいっっ!!」 「は?」 「はやくっ!」 びっくりして立ち尽くすロイをシャワールームに押し込もうとして、ハボックはロイの素肌に触れてしまう。 「わあっ!すっ、すんませんっっ!!」 慌てて手を引っ込めてわたわたと手を振り回すハボックをロイも部下達もあ然としてみつめるのだった。 2007/1/5 |