| 嫉妬は昏い河のごとく 後編 |
| 暫くして司令室に戻ってきたロイは、ハボック達の姿がないことに気づいて眉を顰めた。 「2人はどうした」 「司令部の近くのアクセサリーの店に行くといって出て行かれましたが」 ファルマンはそう言うと店の名前を告げる。途端にぶわっとロイから巻き上がった怒りのオーラにぎくりとして後ずさった。 「あのバカっ」 そう呟くと司令室を飛び出していくロイをファルマンたちは言葉もなく見送るのだった。 一方、シルビアに引き摺られるようにして店に来たハボックは、その腕をシルビアに絡めとられたまま一緒にショーケースの中を覗き込んでいた。 「ねぇ、コレとソレ、どっちが可愛いと思う?」 「どっちでも可愛いんじゃないっスか?」 シルビアに尋ねられてハボックはしどろもどろに答えた。ぐいぐいと引かれる腕がシルビアの豊かな胸に押し当てられて正直落ち着かない。それに司令室で待っているようにと言われたのに、こんな所へ来てしまったことも気になる。 (二人きりになるなって言われたけど…。でも、店の人や他の客もいるし2人きりじゃないよな) そもそも二人きりになるなと言われた意図がわからないので、ハボックとしても手持ち無沙汰で司令室で待っているより、買い物でもしていてくれた方が気が楽だ。 (でも、そんなに胸を押し付けないで欲しいんだけど…) 男である以上、どうにもそんなことをされて平気な顔はしてられない。顔を赤らめるハボックをちらりと窺って、シルビアは心の中で笑った。 (やっぱりカワイイっ。絶対口説いちゃうんだから) そう思ったシルビアが口を開こうとした時、店のドアが開いてロイが飛び込んできた。 「ハボックっ」 べったりと寄り添った二人の姿にロイの柳眉が跳ね上がる。 「大佐」 だが、ロイが来た事にホッとしたハボックはそんなロイの様子に気がつかない。ロイはつかつかと2人に歩み寄るとさり気なくシルビアの手をとった。 「お待たせしてすみませんでした」 そうしてにっこり微笑むとハボックに車を回すように言う。慌てて店を出て行くハボックの背を、ロイは不機嫌に見送るのだった。 一日シルビアに付き合わされた2人は夜もだいぶ遅い時間になってようやく家へと戻ってきた。ハボックは家に入るなり上着を脱ぎ捨てると、ロイに向かって言う。 「疲れたでしょ、風呂沸かしますからちょっと待っててくださいね」 そうして浴室へ行こうとするハボックの腕をロイはぐいと掴んだ。腕を引かれてロイを見たハボックはその顔が怒りを湛えているのに気がつく。ハボックはそんなロイの様子に目をパチクリとさせた。 「あの、たいさ…?」 なんだか不穏なロイの態度にハボックはロイの手から腕をそっと引き抜こうとする。だが、ロイは腕を離すどころかぐっと握りなおすとぐいぐいとハボックを引っ張って歩き出した。 「た、たいさっ?!」 引き摺られるようにして2階へと上がらされると、そのままの勢いで寝室のベッドへと突き飛ばされる。ハボックがビックリしてベッドから身を起こそうとするより前に、ロイはハボックの腹に膝を乗せるとその動きを封じ込めた。 「ちょっ…何するんスかっ」 「2人きりになるなと言ったろう」 低い声で言われてハボックは目を見開いた。 「え、でも、店の人だって他の客だっていたし…」 「あんな女にベタベタされて嬉しかったのか…?」 「何言ってるんスか?」 正直ハボックはロイが何を怒っているのか全く判らなかった。確かに執務室で待ってはいなかったが2人きりになった覚えはなかったし、むしろ彼女に引きずりまわされて困っていたのだ。 「なに、怒って…」 だが、そうして訳がわからないという顔をするハボックの様子はむしろロイの怒りに油を注いだ。ロイはハボックのネクタイを引き抜くとその両腕を一まとめにしてベッドヘッドへ括りつけてしまう。 「たいさっ?!」 「お前が誰のものか、教えてやる」 そう囁くように言うと、ロイはハボックのシャツに手をかけて左右へ思い切り開いた。ぶちぶちと音がしてボタンが弾け飛ぶのに、ハボックは驚いて息を飲む。 「やだっ」 ズボンに手をかけられてハボックは思わず脚を蹴り上げた。ロイは腕でその蹴りを防いだが、腕に伝わる痛みに怒りが膨れ上がる。ロイははだけたハボックのシャツの中へ手を滑り込ませると、その胸の飾りをぎゅっと抓った。 「いたっ」 敏感なソコを情け容赦なく捻りあげられてハボックは悲鳴を上げる。ロイはぷくりと膨れ上がった乳首の一方に爪を立て、もう一方にぎりっと歯を立てた。 「ひぃっ」 血が滲むほど痛めつけられてハボックはぼろぼろと涙を零した。 「いた…っ、や…やめて…っ」 だが、ロイは一言も喋らぬままハボックの乳首を弄り続けた。 「あ…や、だっ…はっ…いたいっ…いたぁ…」 ふるふると首を振って涙を零すハボックにロイは意地悪く囁いた。 「痛いだけじゃないだろう…ここをこんなにしておいて…っ」 そうしてハボックの中心を布越しにぎゅっと握り締める。 「ひうっ」 仰け反るハボックのズボンを今度こそ下着ごと剥ぎ取ると、ロイはその脚を大きく開かせた。そして高々とそそり立って蜜を零すハボック自身を思い切り握り締めた。 「ひああっ」 握りつぶされるのではないかという恐怖にハボックは悲鳴を上げる。空色の瞳から止めどなく涙を零すハボックの耳にロイは囁いた。 「いやらしいヤツめ。こんなにされても萎えるどころかぐちゃぐちゃじゃないか…」 「ちが…っ」 だが、ハボックの意志に反してハボックのそこはだらだらと蜜を零し続ける。先の小さな穴をロイが爪の先で引っ掻けばハボックは耐え切れずに熱を吐き出してしまった。 「んあああっっ」 ロイは手の中に吐き出されたソレをねっとりと舐めながらハボックに囁く。 「あの女の中に出したかったのか…?」 「そ、んな…」 ロイはハボックの後ろに手を回すといきなり指を突き入れた。 「いっ」 まだ硬く閉ざしたままのそこに乱暴に指を沈めるとぐちぐちとかき回す。そうしてろくに解さぬ内に滾る自身を取り出すとハボックのソコへ押し当てた。ぐっと強引に体を押し進めていけばみちみちと嫌な音がしてロイの形のままに開かれていった。 「あ、あ、あ」 痛みにハボックの目が見開かれるのをロイは冷たく見下ろす。根元まで埋め込むとハボックが落ち着くのを待つことなく乱暴に抜きさしを始めた。ズリュッと濡れた音が響き、その上をハボックがすすり泣く声が流れる。 「も…赦し…た、いさ…赦し、て…っ」 泣きながら赦しを乞うハボックにロイは強引に口付けた。荒い息を吐く唇を塞ぎ逃げる舌を絡めとる。ハボックの嗚咽がロイの口中へ流れ込んできた。ロイは口付けたままハボックの最奥を突き上げると滾る熱を叩きつけた。 ひくっとしゃくりあげるハボックの縛めた腕を解くとロイはその頬を撫でた。 「お前は私のものだ…たとえ誰であれ触れさせるな…っ」 絞るように囁く言葉にハボックは濡れた瞳でロイを見上げた。 「な、んで…おこるの…?オレはいつだって…アンタの…なのに…」 切れ切れに囁く言葉にロイは顔を歪める。 「お前…自分が他人からどう見られてるのか判っているのか?」 言われていることが判らないと言う顔をするハボックにロイは吐き出すように言った。 「お前を欲しがっている人間がどれだけいるか判っているのかっ?」 ロイはそう言うとハボックの喉元に顔を埋めた。 「私はこんな風にしかお前を愛せない…お前を誰かに渡すくらいならいっそ…っ」 消えてしまいそうな囁きにハボックはロイの名を呼んだ。 「他の人がどう思ってるのなんて…そんなの…どうでもいいっス…」 そうしてロイの体に腕を回すとそっと抱きしめる。 「だってオレは…アンタしかいらない…」 そう呟くハボックにロイは噛み付くように口付けた。 「わるかった…愛してる…お前を愛してるんだ…」 囁くロイにハボックが微かに微笑んで。 ロイはハボックを抱きしめると再びその体に溺れていった。 2007/1/16 |
35000打リク第一弾、和泉貴悠稀さまより「二人珍しくスーツでお仕事をし、ちょっとした事でロイを怒らせてしまい家に帰るなりお仕置きと称して食べられるハボで…出来れば抵抗するハボの手首をネクタイで軽く縛ってあげて頂けると嬉しい。そしてえろ大歓迎です」でした。怒ったと言うより嫉妬に狂ったような感じになってしまい、結局いつものパターンになってしまったような…。スーツでお仕事する理由が思い浮かばずなんだかなーって感じで…。散々お待たせした挙句こんなのになってしまいました。和泉さま、少しでもお楽しみ頂けるとよいのですが(滝汗)和泉さまに限りお持ち帰り可でございます。勿論返品いただいても〜(冷汗) |